3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメアズレン3話感想 - 【優雅】或いはヒトのように

ネタバレ有です!!


 戦闘続きだったので、少し休憩を取るお話でした。特にエンタープライズはボロボロですし。キャラ造形を深堀りする回となりましたね。
 物語の方向が徐々に見えてきました。ベルファストのサポートを受けて、エンタープライズが戦う意味を見つけ出していくという軸。ラフィーとジャベリンにも似たような関係が当てはまりそうだなと思いました。ロイヤルとユニオンの陣営を越えた交流というわけです。綾波の内面にもスポットが当たる回がきそうですね。

ヨークタウンとエンタープライズ

 ヨークタウンのセリフは示唆に富んでいました。「海の美しさは私たちの魂に刻まれている」「青き航路に祝福を」というのはタイトルとしての"アズールレーン"に微妙に近づく話題でした。「人があなたの名前に込めた想いを、いつかきっと思い出せる日が来るわ」というヨークタウンのセリフも伏線になるでしょうか。
 ゲームのヨークタウンはあんまりエンタープライズに似ていないなと思っていたのですが、このシーンではかなり似せてきていましたね。ついでに言うと金髪ツインテのホーネットはグレたのですかね。

 「ヨークタウンの足がない」疑惑が持ち上がっていましたが、体の具合はどうなんでしょうか。上半身は元気そうでしたが。1942年のミッドウェー海戦で沈没したので、史実を由来にした負傷ではなさそうです。そのとき一緒に沈没したハムマンもぴんぴんしていますし。となると、第一次のセイレーン侵攻のときに傷を負ったのでしょうか。エンタープライズが今の状態に陥ってしまったきっかけのようなので、何があったかは後々明かされると思います。

ロイヤル主力艦隊登場

 レッドアクシズとの戦いの場に、ロイヤルの艦隊が到着しました。先行していたベルファストを含めれば、前衛3人後衛3人でゲーム準拠の艦隊ですね。2話で出てきたユニオンの別動隊よりも、ゲーム的にはガチな編成。特に主力の3人の強さは一級品です。実艦の舳先に立つ演出がとてもカッコよかったです。

 ロイヤル艦隊とまともにやりあうわけにはいかないので、レッドアクシズは撤退しました。重桜の本島に戻るんですかね。
 ラフィーの時間稼ぎは成功したと言えるでしょう。綾波に対して、「ばいばい、またね」と揺さぶりをかけるのも本当に策士と言った感じですね。1話のときから、綾波がこの戦いに際して迷っているのを見抜いている気がします。1話で受けた綾波の魚雷の威力に迷いを感じたんでしょうか。

一時休戦

 ジャベリンたちが朝食を食べるシーンと、続くビーチで遊ぶシーンはファンサービスのシーンという感じでした。本題はラフィーの行動の真意をジャベリンが測りかねているというだけの話。背景でたくさんのキャラクターが出てきたり、ゲーム準拠の水着姿が披露されたりとサービス精神旺盛でした。
 ヴェスタルがようやく基地に来てくれたので、傷づいた子たちも回復していくでしょう。ここでもヨークタウンの存在感を匂わせてきますね。ハムマンと仲が良いこと、そしてホーネットの姉であることが改めて話題に出されていました。

ロイヤル陣営とエンタープライズ

 「ユニコーンを助けてくれた」という恩義もあり、エンタープライズの無鉄砲な戦い方をロイヤルがサポートするかどうかという議論が交わされます。「それはユニオンの問題ではなくて?」というクイーン・エリザベスの問いかけは正論なのですが、ヨーロッパのあらゆる小競り合いに横から手を出していたロイヤルが言えることでもなかったり。。。
 ベルファストが様子見をすることになったわけですが、その後のシーンでエンタープライズに対してぐさりと釘を刺しにいきます。「戦いを疎んじている。自らの命を顧みることがない。あなたの在り方は歪んでいる。このままではいずれ戦う意味さえ見失う」と。
 この「疎んじている」のニュアンスがあんまり分からないのですよね。果敢に戦場に飛び出していくくせに、嫌々戦っているように見えるということでしょうか。ユニコーンにも「海が怖いの?」と煽られたりしていましたし、楽しそうに戦っているわけではないので、「なんでこいつこんな戦い方をするんだ?」と周りから思われているということなのかな。
 戦う意味を見失うというのはごもっともで、むしろ今ですらなんでこんなにエンタープライズがボロボロになりながら戦っているか僕にはわからないですね。モチベーションはどこから来ているんですかね。

東煌陣営の登場と新たなる火種

 救助信号を頼りに、平海と寧海を発見したエンタープライズ。「今度は平海が姉ちゃんを助ける!」という言葉にハッとするシーンがありましたが、こういうところから徐々に戦う意味を見つけ出していくのかなと思いました。
 エンタープライズは倒し損ねたセイレーン艦と戦うのですが、弓が壊れて攻撃できないので、主砲の死角に入り込み艦載機を発射しようとします。しかし傷が深すぎて艦載機を出せない。一方、死角を消すために船体の一部を切り離して(パージして)砲撃を当てにくるセイレーン艦。自らの体を顧みないという意味ではセイレーンらしい攻撃方法だなと思いました。砲弾を投げつけてエンタープライズを守り、魚雷をぶち込むベルファスト。さすがに量産型のセイレーン艦にはあれ以上の戦闘力はありませんでしたね。
 平海たちがなぜ基地に来て、なぜセイレーンに襲われていたかが今後に向けての新たなる火種になるかも。地理的には重桜に襲われたと考えるのが普通ですが、Twitterで第三勢力とか言っていましたので、セイレーン陣営もそろそろ登場してくるでしょうか。東煌姉妹は独特な戦い方をしそうなので戦闘シーンが見てみたいものです。
 ベルファストは「あなた、お人好しなのですね」「あなたに興味を持ちました」「淑女としての礼節を教示させて頂きます」とか言っていましたが、何をするつもりなんでしょうね。エンタープライズが「は?」って返すのもわからなくもない、そんな終わり方でした。