ネタバレ有です!!
重桜陣営にスポットライトが当たる4話でした。ライバル側がどんな人たちで、どんな想いで戦争を仕掛けているのかを描くことで、やっと物語に立体感が出てきたかなという感じです。物語の核心「オロチ計画」が登場しました。この計画はゲームには出てこないので、結末がどうなるか楽しみです。
重桜本島の描写
今までアズールレーン側の基地や海の上のシーンしかなかったので、重桜の背景描写は新鮮でした。桜や竹といった和のモチーフがふんだんに使われていました。中央に大きな桜の木があるのはゲームと同じですね。
エンタープライズとベルファスト
エンタープライズの制服が畳まれていたり、机の上が食べ残しだらけになっていなかったりと、ベルファストのおかげで少しずつ生活に余裕が出てきたことが示されていました。
「あなたの中に宿るヒトのココロを見届けたい」とベルファストは言っていました。KAN-SENはヒトなのか、ヒトじゃないのかまだあいまいなわけですが、物語のキーになってくるのでしょうか。
中華姉妹
基地内でPanda Sweetsを開店して商売を始めた平海と寧海。クロスウェーブでも同じようなシーンがありましたね。
二人はセイレーンに怪しい動きがあることを察知し、偵察に出たところをセイレーンの上位個体(角の形から察するにたぶんテスター)に襲われたとのことでした。アズールレーンとレッドアクシズが争っている隙をついて大規模な攻勢をかけるつもりかと疑われていました。セイレーンが本気を出せば2つの陣営に分かれてしまっている人類など、隙をつかずとも木っ端みじんな気はしますがどうでしょうか。まあいずれにせよ、セイレーン側も動き出したよということですかね。
長門登場
「大櫻池中央部神域」と書かれていました。初めて聞きました。長門はこの世界でも重桜の旗艦を務めているようです。
赤城は黒箱の力について、セイレーンの量産型をあやつる力は「副産物」だと言っていました。となると、主目的が気になります。「黒箱もまたメンタルキューブ」「私たちKAN-SENの素材そのもの」というセリフから、黒箱を使って何かを建造するつもりなのかということがうかがい知れます。「オロチ計画は重桜の希望」「人類は辛うじて生き延びているに過ぎない」「アズールレーンのやり方では間に合わない」などなど、本音なのか長門をだますために言っているのか掴みにくい発言が多かったです。
「戦いはいつの世も変わらないということか…」。長門もまた、エンタープライズやプリンスオブウェールズと同じ発言をしますね。
「赤城の愛は、この世界を焼いてもなお燃え盛る」。正直カッコ良い。赤城さんが本領を発揮してきてぞくぞくします。「もうすぐよ」とも言っていましたね。
高雄と瑞鶴
ゲームではあまり絡みのない二人ですが、二人とも刀を使うので仲が良さそうですね。「グレイゴーストには歯が立たなかった」と気落ちする瑞鶴に、「一人で思い詰めるのはよくない。拙者たちを頼ってくれ。仲間だろ」と語り掛ける高雄。
瑞鶴とエンタープライズとの対比、もしくは似た者同士を印象付ける演出なのかなと思いました。瑞鶴は高雄から差し出された手を掴んでニッコリ笑います。エンタープライズは、ベルファストの手を掴めるでしょうか。
オロチ計画とオブザーバー
「物資の流れから察するに、なにやら大がかりなものを建造しているようです」。有能シェフィールドはトロッコのレールが敷かれている先を読んだのか、単に明石を尾行したのかどっちかわかりませんが、計画を進めている場所にたどり着きます。鳥居が逆さになっていていかにもヤバそう。
赤城が基地襲撃のときに取り出した黒箱は、建造中の謎の船に取り込まれました。明石曰くセイレーンにそっくりな船に。黒箱もメンタルキューブであるという説明がされていたので、KAN-SENを作っているということになるのでしょうか。経験値を貯めつつ、何個もキューブをつぎ込むというのはゲーム中の開発艦建造の流れに似ていますね。
そしてセイレーンのオブザーバーが登場。名前の書き方が凝ってて良いですね。「これほどのエネルギーが集まれば、オロチ計画発動は目前よ」「この調子ならあと1つといったところかしら」と言いながら黒箱を1つ赤城に渡します。
「オロチ計画が生み出すのはただのフネではない。あらゆる想いを載せて海を渡る箱舟」「もうすぐ会えるわよ」。意味深なセリフですが一体どんなフネが出来上がるのか。。赤城にとって、特別想い入れがあるフネと言えば姉のような存在である天城ですが、船はセイレーンの量産型のような形をしているので、現状答えはわからないですね。
明石がオブザーバーに捕らえられてしまうのですが、赤城はオブザーバーを制止します。なんだかんだ仲間想いの人ですよね。
シェフィールドvs赤城・加賀
明石を捕えていた触手を銃撃し、シェフィールドが戦いに乱入。正直この時点で明石を助ける必要はなかったのでは?という感じですが、最終的にアズールレーン側に明石を連れてくることができたので最高の戦果になりましたね。
シェフィールドはもともと銃砲を使うという設定なので、ガンアクションは期待通りです。効果音が気持ちいい。式神を盾にする加賀。式神は通信手段にもなっていたのでめちゃくちゃ便利ですね。
シェフィールドの狙いは赤城が持っている黒箱。赤城はシェフィールドの蹴りを余裕でかわすのですが、赤面しながら怯んでしまいます。「動きやすさ重視のために彼女はパンツをはいていない」とシェフィールドを描いた公式の絵師さんが冗談を言ったことを拾って、この場面を作ったのでしょう。まあ実際どうだったのかは明示されていないので、視聴者の解釈にお任せという感じですね。
煙幕を使ってシェフィールドは逃げます。ベルファストが煙幕スキルを持っているので、ロイヤル軽巡洋艦の繋がりを活かした形。ここもゲームの設定を意識していて好きです。
港まで逃げてきたとき、明石を背負ったエディンバラは「運ぶなら金塊がいいのに~」と叫びます。史実で、イギリスなどの連合国からソ連に物資を提供し、その代金として預かった金塊を運んだことがあります。そのときドイツの潜水艦に襲われ、エディンバラは金塊とともに海に沈んでしまうというエピソードに由来するセリフですね。
シェフィールドvs高雄・綾波
警報が鳴った時にいち早く駆け出した高雄がシェフィールドたちの行く手を阻みます。瑞鶴も一緒にいましたが、彼女はボロボロだから出撃できなかったのかなと。綾波が出撃をしていて他の3人が追いつけなかったのはよくわからなかったです。綾波の反射神経がすごかったということで。
シェフィールドの銃は、副砲だったようです。主砲の砲撃はなかなか派手でした。主砲にクリティカルバフが乗るスキルを持っているので、そこの再現だったのかも。
「釣瓶縄井桁を断ち、雨垂れ石をも穿つ」。どちらもコツコツと修練を積み重ねると大きな成果につながるということですね。ゲーム内セリフと同じです。
綾波が駆け付けてシェフィールド危うし、となったところで、エディンバラが不発弾を載せたボートで突撃し、なぜか逃げることに成功してしまいます。原作勢目線だと、ゲーム中に出てくる自爆ボートの再現をしているので、まあ許してやるかという気分になってしまうんですよね。
というわけでシェフィールドとエディンバラの活躍により、重桜とセイレーンが内通していることを知り、黒箱を持ち帰り、おまけに明石を誘拐することにまで成功しました。
明石はレッドアクシズ側の唯一の工作艦なので、この子を奪われたのは相当きついのではないかなと思います。
原作の指揮官はアズールレーン側なのに、なぜお店に重桜の明石がいるのだろうと疑問に思っていましたが、このアニメのように誘拐されてきたのでしょうか。。重桜は兵站係も失ってしまったとなると痛手ですね。
EDの変化
キャラが数名追加になり、食事が進みました。芸が細かいですね~。アニメの中で出てきた子を中心に増やしていくみたいです。増えたのは綾波、Z23、エディンバラ、プリンツオイゲン、シェフィールドですかね。