3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバース4話感想-特別なもの

ネタバレします!!

 4話はミモリが憧れのアイドル黒羽アリスとバトルするお話でした。

ミモリの髪飾り

 前半パートはミモリが黒羽アリスというアイドルを推していること、そして彼女の影響を受けて緑色の髪飾りをつけて学校に行くというお話でした。この髪飾り、オープニングではつけているので登場時からずっとつけているものかと思っていたのですが、3話まではつけていなかったんですね。自分も変化に気づいてあげられないタイプの人間でした…。
 ヒイロとカズキに気づいてほしくてアピールしようとしても、彼らは定食屋の新メニュー考案に忙しい。そんな些細なすれ違いが上手に描かれていました。表情の変化とか、作画が細かくてすごいですよね。

アリスとの出会い

 カズキの実家の定食屋にヒイロたちが行ってしまったので、ひとりでシャドバスタジアムに来たミモリ。そこで、変装したアリスと出会います。変装に気づかないのはお約束なので突っ込まないでおきましょう。
 なぜアリスがあの場所にいて、ミモリに話しかけたのかは気になるポイントです。アリスはシャドバが好きなようなので、お忍びでシャドバスタジアムに来ていたのかなと思います。ついでに、自分の等身大パネルの出来もチェックしに来たのかもしれません。そこで、ミモリがぶつぶつと独り言でアリスに会いたいなあなんて言っているものだから、ちょっとからかってみたくなってしまった、と。
 真剣にシャドバでバトルがしたかったのかもしれません。シャドバで勝ったらアリスに会わせてあげるよという条件を出せば、本気で相手をしてもらえるはず。普段はシャドバがしたくてもできない環境なのかもしれませんね。ミモリが「バトルしよっか!」と言うと本気でアリスは喜んでいましたから。

ミモリ vs アリス前半

 いつも通り棋譜を最後に載せていますが、今回は4から7ターン目がばっさり切られていたので予想が混じりになっています。
 ミモリとアリスの装着シーンでバトルスタート。この変身バンクは本当にぬるぬる動きます。一体何枚使っているのかという…。ミモリはエルフクラスを使うのでお花畑、アリスはネクロマンサークラスなのでお化けがモチーフに入ってきます。
 序盤は二人がシャドバをする様子をしっかり描くことで、彼女たちの性格なども描写していきます。アリスはスカルビーストやよろめく不死者といった不気味なフォロワーを可愛いと言っています。アリスの人間性がどんどんわかってきます。個性的なファッションセンスをしているだけでなく、可愛いの基準も独特な女の子ということですね。

 ちなみによろめく不死者はカード説明で「彼女たち」と言われているので女性です。これが可愛いらしい…。

 一方でミモリはちょっと初心者じみたところがあるということで、2ターン目にリザでよろめく不死者に攻撃してしまうというエピソードが盛り込まれていました。よろめく不死者は守護を持たないフォロワーに攻撃できないので、しばらくは破壊されることができず、ラストワード効果が働かないであろうバトル展開でした。ミモリ側からすれば放っておけばよいフォロワーだったのに、効果を知らずに攻撃してしまったという演出でした。同様に森荒らしへの報いを使ったところも、「フェアリーが手札に加わるから…」とちょっとおぼつかない様子でした。

 また、ネクロマンサークラスの特徴である、ラストワードと墓場を2ターン目で説明していきます。ネクロマンスを使うのは9ターン目でした。
 BGMが原作アレンジでとっても良いですね。エルフのテーマもネクロマンサーのテーマも展開にとても合った使い方でした。

ミモリ vs アリス後半

 新メニューの考案会が終わってシャドバスタジアムにやってきたヒイロとカズキ。スタジアムでカイと出会って、ミモリの試合を一緒に観戦することになります。この時点で8ターン目まで展開が飛んでいます。ボーンキマイラのラストワードでアリス側が圧力をかけていく盤面で、カイはミモリが劣勢だと言っています。

 ギルティクーリエの効果をすぐ前に説明されたのにも関わらず、「なんで攻撃力があがるじゃんよ!」と口にしてカイに呆れられるカズキ。よっぽどポンコツキャラなんですね、カズキは。ヒイロは冷静に、「放っておくとマズイってことか」と状況を分析しているので、これをみてもヒイロはちゃんとしたプレイヤーなんだなと思います。

 バトルの展開を「盛り上がり」で表現するアリス。アイドルの職業病感があって良いですね。
 アニメオリジナルカードが手札にくるミモリですが、冷静にここは使いどころではないと判断をしています。先に手札の内容が見えるバトル展開は初めてですね。そしてこのカードの効果は原作勢も全く知らないので、いったいどういう効果なのか期待が高まります。
 先攻9ターン目はつぎのターンのフィニッシュの準備になっていて、この時点で勝利の形を見据えていたのだとしたらミモリは相当強いプレイヤーです。フェアリーブリンガーで手札のフェアリーを0コストにしておき、そのカードは出せるけど温存しておくという選択をしました。山札からフェアリーを生成するカードを引きこみ、ブリリアントフェアリーと合わせてフィニッシュに持っていくという展開をこの時点で読んでいたわけですね。

 エルフの弓術の打点を上げるという意味でも、0コストになったフェアリーは出したくなってしまうのですが、ぐっと我慢したわけです。その代わり、エルフの弓術は4点しか打点がでず、3/3のスケルトンと4/4のデュラハンが並ぶ盤面に撃つのはちょっと分が悪い賭けになっています。両方のフォロワーが残ってしまう可能性がかなり高いですからね。そこはアニメならではなので、3/3のスケルトンに3点飛ぶというラッキーパンチでした。もちろん、フェアリーウィスパラーが攻撃できる状態だったので、体力1で残れば盤面で処理ができていたわけですが。

 その次の返しのアリスのターン、ここからようやくネクロマンスを消費するカードをプレイしていきます。細かいところなのですが、ミモリは素直にアリスのことをすごいと褒めるところで、アリスが一瞬固まるんですよね。さらにそのあと、「すごいね、墓場の数までちゃんと考えてたんだ!」というミモリのセリフでアリスは照れます。このあたりで、本気でアリスはミモリのことを信頼して心を開いていっているのだなとわかります。
 ネクロマンスを3回発動して横展開盤面を作り上げたアリス。フォロワーと一緒にピースするのが本当にかわいいですね。フォロワーってけっこう自由に動いてくれるんだ、みたいな驚きも。レッサーマミーが個人的には一番可愛かったです。

 そしてこのターンの最後、ミモリが「だってあなたの名前、知りたくなっちゃったから!」と言うと、アリスは本格的に「うっ」と声をあげています。心が動いている様子がちゃんと描かれていて、とても好きですね。
 決着の最終ターン、場にいる1枚のフェアリーが自然の導きで一度手札に戻ってから最後のリーサルに絡むというエルフらしい高難度の詰め方が決まりました。

 1/1というシャドバで一番弱いスタッツのフォロワーが4体並んだとき、「あれでなんとかなるのか?」と声をあげるヒイロ。気持ちはわかります。ドキドキを高める良い前振りでした。
 ブリリアントフェアリーの能力は、プレイした枚数がゼロのときに働く能力、2枚以上のとき、4枚以上のときと累積して効果が積みあがっていきました。この見せ方はとってもアニメ映えしてよかったですね。え、どこまでいくんだ、まさかこのターンで勝っちゃうの?みたいな驚きです。アニメオリジナルなので誰も知らない、世界初公開の効果が見事に決まる瞬間であり、原作をプレイしたことがある人も、初心に帰って楽しめました。
 ブリリアントフェアリーはミモリと同じ位置に青い髪飾りをしています。これがお気に入りのカードの由縁でしょうか。だったら、ミモリの髪飾りの色と合わせたデザインにしたほうが伏線が効いているかなと思いました。
 決着が決まった後、観客たちは歓声を上げていましたが、さすがにこの勝利は劇的だったので、大げさすぎというわけでもなかったですね。手札が2枚の状態からまさか13点飛んでくるとは思わないので、アリス側はとくに何が敗因だったとかはないでしょう。ただ、9ターン目の時点で手札もネクロマンスもゼロになっていたので、粘られていたらどちらにせよ厳しかったのかなとは思います。

バトル後

 アリスが約束通り正体を明かしてあげるシーン、ミモリの反応が本当に可愛かったです。こういう表情の動かし方が本当に上手ですよね、このアニメ。しかも、前半パートで張った髪飾りの伏線を、ここで上手に回収していくわけです。とってもお上手、あっぱれという感じです。もやもやしていた気持ちがすっきり晴れたことをその後の笑顔で語るわけですね。
 ヒイロは最後の最後で髪飾りをほめて、しっかりポイントを稼いでいくのがずるいですね。爽やかに言ってしまえるのがこの主人公のいいところです。
 アリスのアニメオリジナルカードは使われなかったので、今後のお楽しみということでしょう。変装した姿だったので衣装も地味だったですし。アリスがどういう気持ちでシャドバをやっているのかも、今後わかってくることと思います。

棋譜

 今回のバトルの4ターン目から7ターン目は、ちらっともカードが映らないノーヒント状態でした。このアニメで使いそうなカードを選んで、前後の整合性が取れるよう、パズル感覚で棋譜を書いてみました。赤枠は僕の予想です。
 ポイントとしては、ミモリの体力が16まで減っているのをどのカードで稼いだのか、ということだと思います。悪戯なネクロマンサーが進化することで疾走を持つゴーストが2体出てくるので、その2点が入っているのかなというところを起点に推測してみました。
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YT22@シャドバ (@YT__pokeshado) | Twitter


3話はこちら。
yterapokemon.hatenablog.com


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