3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバース7話感想-目指せ!マスターランク!

ネタバレします!!


 全国大会に出るために、ヒイロがマスターランクを目指すというお話。謎の人物レオンが登場して、ヒイロとのバトルを繰り広げます。カードゲームアニメには社長が良く似合いますね。

目指せマスターランク

 シャドバの全国大会が開かれるぞ!ということで盛り上がるヒイロたちから7話はスタートです。ランクマッチで勝利したときのBGMが流れていましたね。
 全国大会はマスターランク以上でないと出場できないという制限がついており、Bランクのミモリ、Cランクのカズキは出られません。ゲームにあるランクの仕様をアニメにそのまま持ってきているのが面白いですね。プレイヤーたちが現実の自分のランクに紐づけて考えることができるので。
 オープニング明けで道行くおじいちゃんがポスターのコードにスマホをかざしているのですが、彼もマスターランクなのでしょうか。すごい世界だ…。
 ちなみにゲーム内のランクの仕様はこんな感じになっています。ミモリはD, C, B, A, AA, Masterと言っていましたが、ゲームではもっと細かくD0, D1, D2, D3, C0, C1, ...と分かれています。ランクマッチで1回かつと100ポイント上がり、負けると100ポイント下がります。

 負けると下がってしまうというのが痛いところで、1勝1敗では現状維持であり、連敗すると負債を取り戻さなければならなくなります。A0からAAを超えてMasterまでいこうとすると、30000ポイントぐらい稼がねばなりません。しかもヒイロはそれを1日でやると言っているので、原作勢としてはけっこうな苦行だと思ってしまうわけですね。
 ここでヒイロのプロフィール画面が映るのですが、クラス:ドラゴンという記載があります。この世界ではなんと1つのクラスしか使えないのでしょうか…。もしくは、現在登録しているデッキがドラゴンであるだけなのか。
 ここからヒイロがどんどんバトルをしていきます。1人目は学校の生徒。2人目は担任の先生(ゴリアテとファイターが出てるので初心者なのでは…)。3人目は野球をしている人。4人目はエレベーターガール。5人目は交番勤務の警察官。ポイントがみるみる貯まっていき、ここまででAAランクに到達です。


グランドマスター現る

 さらなる強敵を求めてシャドバスタジアムへ向かったところ、本日は閉まっていました。そこにレオンが現れます。すべては偶然のようで実は必然と謎のセリフを言いながら、自身のプロフィール画面に煌めくグランドマスターランクを見せつけてきます。ミモリが「グランドマスターは世界に数人しかいないと言われている」と言っていて全シャドバ勢がここで大爆笑します。
 原作のグランドマスターはマスターランクからさらに10000ポイントを稼ぐと到達できるランクで、3か月に1回リセットされます。2020年3月でも5万人近くがグランドマスターまで到達しており、昔はユーザがもっといたことを踏まえると、累計でグランドマスターに到達したことがある人は10万人ぐらいはいるのではないでしょうか。「数人しかいない…とは?」という状況なわけですね。

 けっこうな苦行であることは間違いないのですが、最速を目指す酔狂な人たちはランクリセットから24時間かからずにグランドマスターに到達してしまいます。時間はそこそこかかるのですが、グランドマスターに到達すること自体はそこまで難しいことではありません。これはただの自慢ですが、私も一応毎期グランドマスターまで到達しています(ローテーションフォーマットだけですが)


 レオンは「キミのランクがなんであれ、私に勝てばあっという間にマスターランクになれる」とも言っていてここも笑うところです。たしかに、自分よりポイントを稼いでいる人を倒すと格上ボーナスが入るのですが、最大で50ポイントなんですよね。100が150になる程度。それなのに、レオンの口ぶりからするとDランクからでも一気にマスターランクになれるみたいなので、面白い世界だなあと思います。そのぐらいすごいランクなのであれば、世界に数人しかいないのも頷けますね。
 「条件のない人生なんてつまらないからね」と言って、レオンに負けたらヒイロはDランクからやり直すことを条件につきつけてきます。「できるのさ。すべては私のものなのだから」とレオンは言っているので、シャドバの運営会社の社長という立ち位置なのですかね。当然そんな条件でひるむヒイロではありません。バトルスタートです。

ヒイロ vs レオン(前半)

 今回も最後に棋譜を載せていますので、よかったら照らし合わせながら読んでください。
 レオンはオープニングにも出てきているキャラなので、変身バンクがありました。てっきりラスボス的な立ち位置で、ネメシスを使うのかなと思っていたのですが、クラスはビショップでしたね。舞い散る白い羽をモチーフにした変身バンクも、ビショップっぽい演出でした。ビショップのカードは天使がモチーフに入ることが多いので。
 7話にして初めて、1ターン目にパスする人が現れました。「焦るほど若くもない」とレオンは言っていて、ここも笑えるポイントでした。最近のシャドバは1ターン目からカードをプレイするほうが稀です。みんな焦るほど若くないわけですね。ヒイロは当然のようにアイボリードラゴンをプレイしました。若いですね。
 レオンの先攻2ターン目。アーデントシスターをプレイしたことでレオンが使うテーマがわかります。今や面影もないのですが、初期のビショップは相手のターン中にフォロワーのスタッツが変化するというテーマがあったんですよね。能動的に動けないテーマは弱いのがシャドバなので、全然使われないうちにすぐに廃れてしまいました。

 ヒイロの後攻2ターン目の迷い方が初心者っぽくてすごくよかったです。盤面を放棄してでも2ターン目に竜の託宣を撃つのが、初期からずーっと変わらないドラゴンの黄金ムーブです。初心者は相手のフォロワーにびびってしまうのですが、負債は後から取り返す精神でとにかくランプアップするのが吉です。ヒイロは「早く覚醒に到達したほうがよい」ということで託宣を撃ちます。正解ですね。

 レオンの先攻3ターン目、アニメオリジナルのカードが登場します。1コストアミュレット獅子の聖域。ヒイロとカズキはアミュレットの存在を知らなくて、いままでどうやって戦ってきたんだよという感じです。いちいちアミュレットの説明をしてくれるグランドマスターさんも優しい。
 この獅子の聖域というカードは、今までのアニメオリジナルの中で一番強いのではと思いました。ちょっとメタカードっぽいのですが、1コストですべてのフォロワーに永続で選択付加を付与なので、初期のスペル系統のウィッチが相手の時は、このカードさえ出せれば無条件で殴り勝ててしまいそうに見えます。
 ちなみに、聖獅子の神殿とかいにしえの聖域といった紛らわしい名前のアミュレットが多いので、もうちょっとわかりやすい名前を付けてほしかったです。


 後攻3ターン目のヒイロのプレイはカードのテキストを知らないことによるプレイングミス。とはいっても結局コスト的にあの動きをすることになりそうでしたね。
 先攻4ターン目にレオンがプレイした残忍な修道女は、アミュレットのカウントダウンを減らすカードなのですが、このデッキにカウントダウンアミュレットは入っていたのでしょうか。シャドバプロのセイヤが土ウィッチに旋風の魔術師を入れていたように、シナジーのないカードをデッキに採用している人がシャドバ上級者を名乗るのはいかがなものか…。


 後攻4ターン目の進化の演出は上手かったですね。カズキ戦で活躍したドラゴンウォーリアに進化を切りたくなるのですが、効果が発動しないのでムシュフシュにバフを載せる方向に切り替えていきました。ムシュフシュはいままでにも出てきていたカードですが、ちゃんと活躍の機会が与えられたのがよかったですね。


ヒイロ vs レオン(後半)

 いつも通り、パートの切り替えで試合が一気に進行します。ヒイロの盤面に小粒のフォロワーが並ぶので、レオンの体力がけっこう削られています。
 いつも通りですが、早々とヒイロは手札がゼロになっています。イグニスドラゴンを強く使うためにはそういうデッキにしないとダメなのですが。
 レオンの先攻8ターン目。初期ビショップを支え続けた鉄槌の僧侶が登場。「悪行はそこまでじゃ!」というボイスがいまでも耳に残っています。

マイニュのボイスも特徴的でしたね。「我はお前の中に潜むもの…。」

 ここでレオンの手札もゼロになるんですよね。どんなカードゲームでも手札を潤沢に保つことは絶対的なアドバンテージという設計になっているのに、世界に数人しかいないグランドマスターでさえドローソースをデッキに積み込まないなんて…。
 ヒイロの後攻8ターン目、相手が横並べをしたときにすかさず山札の一番上から駆けつけるのがイグニスドラゴンですね。ここのイグニスドラゴンが攻撃するところで、邪悪なる予言者・ダムスの効果がイグニスドラゴンにかかるのでは?と思ってしまうかもしれませんが、攻撃側の効果から順番に処理していくので、先にイグニスドラゴンの攻撃時効果でダムスが破壊され、ダムスの効果が働かないのかなと解釈しています。

 先攻9ターン目。レオンもヒイロと同様に山札の一番上から切り札のレジェンドカードを持ってきます。やっぱり強いやつは引きたいカードを引ける世界ということですね。
 セイクリッドレオ。このカードは効果が盛りだくさんでした。
・6/0/6
・必殺
・獅子の聖域があるとき自動進化(進化後も0/6)
・交戦によるダメージを受けない
・効果によるダメージは受ける
・相手のフォロワーが破壊されたとき、そのフォロワーの攻撃力分のダメージを相手のリーダーに与える(獅子の聖域側の効果?)
・このカードが相手のフォロワーを攻撃して破壊したとき、獅子の祝福をお互いの手札に加える

獅子の祝福
・0コストスペル
・自身が直前にプレイしたフォロワーを手札に加える
・そのコストを0にする

 効果がたくさんあるから強い!と思いがちなのですが、セイクリッドレオは正直あまり強くないです。単体であれば進化を切っても攻撃力0のただの置物であり、獅子の聖域がない限り相手のリーダーにダメージを与えられません。しかもその与えられるダメージも相手の動きに依存してしまうので、明確なリーサルターンを定めることができません。
 獅子の祝福は強いスペルですが、相手の手札にも加えてしまい、その使い方は完全に相手に委ねられるので、ケア不可能な負け筋を作り出してしまうことになります。
 同じようなカードなら母なる君の方が強くて、様々なカードから生成可能な汎用アミュレットであるナテラの大樹を破壊していれば効果が起動し、素で突進がついていて、1ターンに2回攻撃できて、破壊されればそのあと4/6守護の状態で盤面に戻ってきます。

 しかも残念なことに、セイクリッドレオを2体並べてレオンはドヤ顔をするのですが、攻撃力が0なのでこのフォロワーを2体並べる理由は1ミリもないんですよね。自動進化があるので次のターンに出しても攻撃が可能ですから、手札に温存しておいて、次のターンに使うほうが絶対に強かったです。
 交戦時のダメージが無効であり、獅子の聖域の効果で選択不能になっているという盤面自体はかなり凶悪なのですが、AOEにだけは弱いです。イグニスドラゴンとの相性が絶望的に悪くて、試合だけ見るとヒイロがピンチに陥っている感じがあまりしないのが微妙だなあと思いながら見ていました。イグニスドラゴンがあと2回攻撃すればなんとかなるじゃん、というのが最初から視聴者側に見えてしまっているのですよね。
 ヒイロの後攻9ターン目、ここはなかなか良い演出でした。絶体絶命のピンチで、シャドバの中で最弱の1コスト1/1のカードを引いてしまいます。プレイしていてよくあるんですよね。高コストのカードを引ければまだ戦えるという盤面で、低コストのカードを引き込んで詰んでしまうということは。
 ですが、ジュエルドラゴンには今まで出てこなかった覚醒時効果があり、見事活躍してくれます。今まで毎回1ターン目にプレイしていましたからね。覚醒時であればファンファーレで、直前のターンに破壊されたコスト最大のフォロワーを1体手札に加えてくれます。アイボリードラゴンは覚醒時にファンファーレで1枚ドローなので、使用感としては似た感覚なのですが、狙ったフォロワーを手札に加えられるというのが優位点です。

 これで予想通り、イグニスドラゴンで2回攻撃する体制が整いました。本来は、攻撃力0のフォロワーが2体とアミュレット1つで3面埋まっているので、ヒイロ側は何もせずに相手のリーダーにダメージを与えられるカードを待つという選択でもよかったでしょう。レオンは手札ゼロなのですし。
 切り札のイグニスドラゴンを連打して、相手の壁をぶち破るというのは主人公っぽくて良い動きでした。
 相手のリーダーに攻撃したわけではないのに、なぜかイグニスドラゴンのスタッツが10/7になっているのはミスですかね?このターンプレイしたイグニスドラゴンは絶対にリーダーには攻撃できないので、5/7のはず。そうすると、ヒイロが受けるダメージは5なので、ヒイロの体力は1ではなくて6のはずです。ヒイロの体力を1にしてギリギリ感を演出したかったんでしょうか。良くないですよね、そういうカードに真摯でない態度というのは。

※↑後のバトルでもフォロワー攻撃時に+5/+0されていることから、リーダー攻撃が起動条件ではないことがわかりました。私の勘違いです。申し訳ございません。

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 レオンの後攻10ターン目。ドローソースというよりはキャントリップですがようやくドローをするカードを引きました。レディアンスエンジェル。このカードは一時期エイラビショップに採用されていたカードではあります。

 続くヒールプリーストは、コストが高い割に回復量が少なくて微妙なカードでしたね。可愛いからヨシですが。このターンは回復だけして一切盤面に触れていません。それでいいのか、グランドマスター


 
 最後のフィニッシュの演出は、人によって評価が分かれるところだと思います。ちゃんとしたカードゲームがみたい人であれば、目をつむったまま適当にカードを動かすなんて愚の骨頂じゃんと思うわけです。ですが、アニメとしてみれば、ここを盛り上げポイントにするのだ!という意思を感じられる良いシーンになっているんですよね。海剣竜は2回目の登場で、フィニッシュを飾るという大役を見事に勤めました。
 カードゲーマー的な考え方をすれば、後4点だせば勝利なので、4点以上出せるカードを山札から引いてくる期待値の問題になってきます。たとえば初期のドラゴンであれば、ダークドラグーン・フォルテやジェネシスドラゴンが入ることが多く、海剣竜でなくてもフィニッシュできたので、あの行動は正当化できる、みたいな考え方もあります。



試合後

 レオンは手から謎の電波を発して、ヒイロのランクはマスターランクに上がりました。あの手袋がすごいのですかね。
 「友の言葉があったから、少年は最後まで戦い抜くことができた。君たち3人が今日の勝者だ」と言って、ミモリとカズキの分の招待状を渡してくれるレオン氏、優しい。友情・努力・勝利って感じですね。
 レオンは今日の予定を全部すっぽかしてシャドバをしていたとのこと。秘書や社員たちの困る顔が浮かんできます。。
 最後は全国大会へとシーンが切り替わりました。陽気なMCがドローンに乗りながら観客を盛り上げています。予選のルールは勝って勝って勝ちまくることだそうです。決勝トーナメントは16人。次回予告ではすでにトーナメント表が決まっていたので、予選は一瞬で終わるのでしょう。
 トーナメント形式はアニメにしやすいから良いですよね。ヒイロだけでなく、主人公格のキャラたちのバトルを見せてくれるに違いありません。楽しみです。

棋譜

 5,6,7ターン目が飛んでいて、途中経過を示すバトルログもなかったので、今回は少し自由度高めの棋譜作成でした。手札はチラチラ見えていたのですが、見えているカードだけでは整合性が取れなかったので、レオンは教会の守り手、ヒイロはクイーンサーペントを山札から引いてきたことにしました。


こちらが棋譜です。何かあれば連絡ください。

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YT22@シャドバ (@YT__pokeshado) | Twitter

6話の感想はこちら。
yterapokemon.hatenablog.com