ペーパーマリオ「オリガミキング」の雑魚敵戦闘パズルを解説する記事です。ゲーム画面は一切載せませんので、ネタバレは含まれておりません。
みなさん、雑魚敵のパズルの正答率はどのぐらい出ているでしょうか?私はラスボスまで倒した段階で、60%ぐらいしかなかったかなと思います。今までいろんなゲームをしてきて、ゲーマーとしての経験値はかなり蓄積されているという自負があったのに、こんなに正答できないなんて…とショックを受けてしまいました。
解けなかった問題をスクリーンショットに残していたので、それをもとにこの記事を書いてみようと思いました。
↓目次です
パズルが難しい理由
まずは前提として、「このパズルはとても難しい」ということを確認しておきます。
1.選択肢が多すぎる
・4つのリングがあって、円周方向への回し方が7パターン=28パターン
・6つの列があって、直径方向へのスライドのさせ方が7パターン=42パターン
・1列に並べるジャンプ型と、2×2に並べるハンマー型という2通りの回答がある
・最大リングそうさが3回
これに加えて、時間制限があって思考が制限されてしまうため、人間が回答を考えるにはそもそも難しすぎると僕は思っています。
回答までの道筋が見えない場合、とりあえずガチャガチャと動かしてみて正解を探るというのがパズルゲームでの基本の動きになります。しかし、1手でとれる選択肢が多すぎて、ランダムな模索が通用しない構造になっています。
2.「そうさ×3」の場合、「正解形から遠ざかる手」が1手目に出てくる
今回主に解説したいのはここです。「そうさ×2」までは、正解形をイメージして、そこに近づけていくというアプローチで思考をまとめやすくなっています。
しかし3手使う場合は、そのアプローチが通用しない問題が出てきます。「揃いそうになっている列をあえて揃えない方向に動かす」「すでに揃っている列を一度崩す」という、一見正解と思われる形から離れる方向にパズルを動かす必要が出てきます。
この手順は、ガチャガチャやっているだけでは気づくことが難しいです。明確な意図をもって動かさないと見えてこない手なので、気づかない人は一生気づかないまま、不正解を積み重ねてしまうのです。
パズルを見ながら解説
テキストで説明するよりも、実際にパズルを見て頂いたほうが伝わりやすいので、練習問題を用意しました。回答はクリックすると開くようになっていますので、一度考えてみてください。緑の四角が敵キャラです。番号は回答をわかりやすくするために振っているだけで、パズルをする上では何の意味も持ちません。
クリックで展開する部分に解説も書いていますので、パズルを考えるのが面倒でしたら、答えを展開して解説だけ読んでいってください。
初級
Q1
Q1解説
初級ということでまずは「リングそうさ×2」の問題からいきましょう。もしかしたらパッと見で手が止まってしまう方もいるかも?と思った問題です。
1列に並んでいる場合は、直径方向に一度ずらしてみると、答えが見えてくることがありますね、という問題です。
Q2
Q2解説
「そうさ×3」の初歩は、1手ずつ正解形に近づけていける形です。
さすがに例題が簡単だとは思いますが、ポイントは4番の動かし方です。直径方向に動かしてリングを合わせてから、円周方向に回すことでジャンプ型に揃えることができます。
Q3
Q3解説
一見複雑に見えるのですが、9番や10番が不自然に浮いていて、3リング目が怪しいなとすぐに気づくのではないかと思います。試しに3リング目をいろいろと回してみると、正解形がイメージできる形が見つかりますね。
Q4
Q4解説
こちらも不自然に見えるところから攻めていきましょう。3番がポツンと浮いていて、8,9,10が3連続で並んでいるので、4リング目を回したくなりますよね。
4リング目を回すと、今度は11番だけが浮くので、3リング目を回したくなります。ただ、ここですぐに3リング目を回すと8,9,10,3が揃っている列が崩れてしまうので、一度冷静になりましょう。
8,9,10,3を中心に押し込んで、ハンマー型に揃えれば、3リング目を自由に回すことができるようになりますね。
中級
Q5
Q5解説
「そうさ×3」の中級は、一度避けてから元に戻すという手順を含む問題です。
1列に並びそうになっている1,7,6,8と、すでにハンマー型に揃っている2,3,4,5の2グループに分かれています。すでに揃っているところを崩すのはもったいないので、まずは1,7,6,8を揃えることができないかという方向で考えていきます。
1列に揃える場合は、7,1,8の並びはそのままにして6を間に入れるか、1,8,6の並びはそのままにして7を間に入れるかの2択になります。6だけを動かすことはできませんが、7はリング3を円周方向に回すことで、7だけを動かすことができそうだなと気づけるかと思います。
7を一度円周方向に回してから、直径方向に目当ての列をずらし、7を戻すというアプローチをとります。このアプローチがあることを、知らないとこの問題は解けません。知識の問題です。
Q6
Q6解説
6,7,8が揃いそうになっていて、2リング目が怪しく見えますね。5をこの列に合わせる方向に回すと、6,5,7,8が揃い、1,2と10,9も揃うことがわかります。しかし、せっかくそろっていた3,4と11,12が崩れてしまいます。
3,4,11,12が1つの同じ直径軸に乗っていることに注目しましょう。この4つは崩したくないので、2リング目の回転によって崩れない位置に移動させておけば良いのではないか?という思考で回答を探していきます。
1手目で3,4,11,12を外に避けておき、2手目で2リング目を回し、3手目で元に戻すという手順で正解にたどり着くことができます。
上級
Q7
Q7解説
「リングそうさ×3」の上級は、180度回転をして元に戻すという手順を含む問題です。この操作は直感的に見抜くことが困難で、ドツボにハマると抜け出せません。
Q6は一見すると簡単に見えます。8がいい感じに動けば、ジャンプ型を2本作れそうです。ただ、8を単独で動かすことができず、別の発想が求められます。8が単独で動けば、中級のテクニックで8を横にずらしておいてから戻すというアプローチがとれたかもしれません。
5,6,7,8を1列に揃えるにはどうしたらよいでしょうか。ここで、180度回転させるというテクニックを知らないと、詰んでしまいます。6を180度回転させると、5,8,6が3連続で並ぶということに気づけるかどうかの勝負です。
リングの180度回転は、円周方向への移動なのに、直径方向の並びを変えられる唯一の動かし方です。これは知識として知っておくしかありません。ちなみに7の180度回転という選択肢もありますが、直径方向に全然揃いそうにないので、これは違うなということがわかります。
6を180度回転させたとしても、一目には正解がわかりません。さらに5,6,8の列を直径方向に動かしてみて、ハッと気づくポイントがあるかと思います。3リング目の回転でズバッと合うようになりますね。
Q8
Q8解説
Q5と似た形です。2,3,4,5はハンマー型で揃っているので、動かしたくはありません。6,7,8もすでにリーチとなっていて、1を動かせればいけそうな問題です。
1は8と同じリングに乗っていて、単独で動かすことができません。6や8に対して、中級の「かわして戻す」というアプローチをとろうにも、1だけが妙に遠いところにあるので、1,6,7,8を1列に揃えることが難しそうです。
7を180度回転させると、1,7,空き,6という形で連続することに気づけるかの勝負です。これに気づければ、7が乗っている2リング目を180度回転してみようという発想が生まれます。
あとはQ7と同じように、1,7,6,8の列を直径方向にずらしてみるとあら不思議。2リング目をもとに戻すことで揃う瞬間が見えてきます。
この問題はハンマー型に揃っている2,3,4,5を一度崩さねばならないというところが、心理的な難しさも生んでしまっているのではないかと思います。
Q9
Q9解説
最後の問題です。みなさんは解けたでしょうか?私はスクリーンショットをとって悩んでいたのですが、1時間ぐらいかかってしまいました。
何が難しいかというと、敵の位置関係が近く、ジャンプ型にもハンマー型にも揃えられそうで、正解形のイメージが難しいということです。1,2,7,8をジャンプ型に揃える方向性か、1,2,3,4をハンマー型に揃える方向性か、どちらもあり得そうに見えてしまうのです。
いろいろ試してみるしか道はありません。1,2,7,8をジャンプ型に揃えるのが正解なのでその方向の解説をしていくのですが、その方向性を見出すにはもうガチャガチャやるしかありません。
まずは浮いている8を1と7の間にいれるアプローチが思い浮かびます。4手あればこのアプローチでも足りるのですが、3手だとジャンプ型に位置を整えることができません。
次に考えるべきは180度回転です。8を180度回転すると1,2,空き,8と並びます。ですが、このアプローチだと7を上手くハメることができません。
次は先に直径方向に動かしてから180度回すパターンです。すると、2個動かすと、2,1,空き,7となり、空きと8が同じリングに乗るので、イケそう!という感触を得られるかと思います。ただ、そのパターンではすでに揃っている3,4,5,6がズレてしまって上手くいきません。ここで僕は詰まってしまったのですね。
直径方向に動かしてから、2リング目の180度回転で揃えたいという方向性が見えたなら、2リング目を先に180度回転させておき、2回目の180度回転で元に戻すという発想が生まれます。
この手順は、1手目が一見すると意味不明な手になっていますよね。本来揃えたいはずの7,1,2,8の列においては、2と7の位置をひっくり返しただけで何も進展がなく、元々揃っている3,4,5,6を崩してしまっているだけに見えるのです。しかし、明確な意図を持っていればこれが正解だと導けます。
おわりに
ペーパーマリオオリガミキングでは、雑魚敵のパズルを無理に正解しにいく必要はないというゲーム性になっています。ここまで説明してきてアレですが、正答を目指す必要はないんですね。ただ、私のように間違えっぱなしは悔しいという方もいるかと思い、こういう記事を書いてみました。皆様の助けになったなら幸いです。