ネタバレします!!
30話はミモリがセイヤとバトルをする回です。ミモリの成長を感じられる回であり、牙倉兄弟の因縁の回でもあります。
ミモリ vs セイヤ
オープニング前から変身バンクが入り、早速バトルに突入です。
1~5ターン
カットされているターンが長く、手札のヒントも少ないので推察は諦めます。もうちょっと手札を映してくれれば頑張って考えたのですが…。
ミモリ側の「エルフの少女・リザ」と、セイヤ側の「ドワーフアルケミスト」「初級錬金実験」は見えています。2T, 3Tはそのカードを使ったものと思われますが、その先がまったくわかりません。
先攻側のミモリの体力だけ2減っているので、3Tか4Tでテンポロスしてセイヤのフォロワーに殴られたのかなと思います。
虚ろの影に乗っ取られているにもかかわらず、セイヤはウィッチクラスのカードしか使いませんでした。30話ではバトルが終わらなかったので、他のクラスが混合している可能性もまだあります。
6ターン
ローズガーデンキーパーの進化時効果でセイヤのフォロワーが1枚手札に戻ります。セイヤの手札の右の方にデュアルウィッチ・レミラミがあり、これが怪しいかなと思っています。
後攻5Tにレミラミの進化時効果でガーディアンゴーレムが場に出て、先攻6Tでレミラミを手札に戻しつつガーディアンゴーレムを上踏みしたのかなと予想しています。ここもこれ以上検証のしようがないので諦めます。
グレートマジシャンをプレイし、進化します。進化時能力でローズガーデンキーパーを消滅させ、土の秘術でそれを自分の場に出します。ローズガーデンキーパーは進化後なのでそのまま攻撃でき、パフュームドワーフを破壊します。
7ターン
メイの効果がグレートマジシャンの方に当たってしまっていたら、フェアリーに進化を切ってローズガーデンキーパーを取ることになっていたかなと思います。
最後にクリスタリアプリンセス・ティアをプレイします。カードを2枚以上プレイしていたら、横に出てくるクリスタリア・イヴが進化します。
お手軽に6/6突進を作れるので重宝されたカードです。ミモリのデッキの2種類目のレジェンドですね。
シャドウ・プレデターゴーレム
7コスト0/7
相手の場にフォロワーが出たとき、そのフォロワーの攻撃力を0にする。
ターン終了時 土の秘術:相手のフォロワーすべてに2ダメージ。シャドウアサルトを場に出す。
ラストワード:プレデターゴーレムを場に出す。
効果を発動するときに、「土の印アミュレットを破壊し…」とセイヤは言っていて、「土の秘術」とは言っていないのがちょっとだけ気になりました。
セイヤは虚ろの影に取りつかれているのに災いの刻印をプレイしませんでした。その代わりに、このカードが災いの樹の力を取り込んだカードということらしいです。
土の印を安定的に供給できればかなり強いカードです。シャドウアサルトを毎ターン出すのですぐに破壊しないといけないのですが、破壊するとラストワードでプレデターゴーレムが出てきてしまいます。プレデターゴーレムは元々9コストなので、丸々9コスト分踏み倒すという破格の性能ですね。
ミモリの盤面のフォロワーはすべて体力が1だったので全滅しました。
8ターン
妖精のいたずらをプレイして、エルフトラッカーを手札に戻します。シャドウアサルトがセイヤの手札に戻りました。
シャドウ・プレデターゴーレムが戻ったとしても、どうせ次のターン出てきてしまうので、ここはシャドウアサルトが戻ったほうが体力を守れます。メイの当たり先に続いて、ミモリはラッキーでした。
このターンは手札に戻ったシャドウアサルトをそのままプレイして終わるのが自然かなと思います。シャドウ・プレデターゴーレムは攻撃力が0なので、こういうふうに粘られると能動的に攻められないですね。
9ターン
エルフトラッカーを出して、フェアリーサークルでフェアリーを2枚手札に加え、そのままフェアリーを両方プレイします。
エルフトラッカーの1点×2は、すくなくとも片方はシャドウアサルトに当たったはずです。
土の印を1枚プレイすることで、フェアリー2体が破壊され、場にシャドウアサルトが出てきます。これで体力や盤面の辻褄は合います。
ただ、このターンにセイヤは8PP使ったようなのですが、8PPも使ったのに土の印1枚で終わりというそんなカードはありません。なので8Tと9Tでもうちょっと複雑なことをしているのかもしれないのですが、ヒントがなくて良く分かりません。
10ターン
ここから牙倉タクマが乱入します。初期手札3枚と、ターン開始時の1枚ドローで手札が4枚からスタートのようです。体力と進化権は2人で共通ですが、ミモリとしてはタクマが抱える分だけ手札が増えるというメリットがあります。
1, 2, 3, 4と階段になっていて美しいですね。アックスパイレーツは相手の場のフォロワーの方が多ければファンファーレで手札にパイレーツを加えるカードです。
タクマが宣言した順番でカードをプレイしたのならファンファーレが働いているのですが、働いていないのが不思議でした。もちろん、実はアックスパイレーツを最後にプレイしていたというのならこれで正しい処理です。
剣豪を進化してシャドウアサルトを破壊してターンエンドです。シャドウ・プレデターゴーレムが2点AOEを撃ってくる以上、こういう細かい横並べは大きな意味を持たないですね。
デュアルウィッチ・レミラミをプレイします。
ターン終了時にシャドウ・プレデターゴーレムの効果が働きます。
11ターン
まどろみの森もランダムでターゲットを取るカードです。攻撃力0のシャドウ・プレデターゴーレムに飛んでいたら意味がありませんでしたが、ちゃんとシャドウアサルトに飛びました。ミモリはこの試合、50%のランダム3連勝です。
さらに天翼を喰うものをプレイします。
手札を全部捨ててしまう時点でその後の勝負を放棄するようなものなので、基本的には使われないカードでした。土の秘術デッキと特に相性が良いわけでもないので、なんでこんなカードが入っているのか謎です。
場残りしたシャドウアサルトはまどろみの森で攻撃不能になっているので、このターンも相手リーダーへのダメージはありません。
ターン終了時に再びシャドウ・プレデターゴーレムの効果が働きます。
12ターン
グロリアス・スラッシュ
10コストスペル
相手のフォロワー1体を破壊する。
相手の場のフォロワーの数が自分より多いなら、グロリアスパラディンを1体場に出す。
フォロワーの数の条件があるのに、相手のフォロワーを1体減らしてしまうので、グロリアスパラディンが出せないこともありそうなカードです。
相手の場に攻撃力7以上のカードがあれば、今回のように自滅してすぐに聖騎士の剣を場に出すことができます。すぐに破壊されないと消滅させられてしまうこともあるので、使いどころが難しいカードですね。
聖騎士の剣の効果は次回にお預けです。カードの感覚としてはレオニダスに近いのかなと予想しています。
ラストワードで出てくる「レオニダスの遺志」で強固な盤面を築くことのできるカードです。
タクマのデッキは比較的軽めのフォロワーが多く、長期戦になったときに勝ち筋がないデッキなのでしょう。セイヤはそれを見抜いて、グロリアス・スラッシュを投入することを勧めたのかなと思いました。
このターンはグロリアス・スラッシュで11/11の天翼を喰うものを破壊して、グロリアス・パラディンは5/5のシャドウアサルトを破壊するのが安定択です。タクマ側からはガブリエルが見えていなかったとはいえ、まどろみの森の効果が天翼を喰うものに飛んでいなければ返しのターンで負けでした。
リメイク版が滅茶苦茶強いので、比べてしまうとどうしても控えめに見えますね。
レミラミを+4/+3して総攻撃をしかけます。7点+5点+5点でミモリたちの体力は残り1です。今回はここで終わりでした。
牙倉兄弟の物語
1話で登場し、「勝ったら相手のスマホを奪う」という無茶苦茶な所業でこのアニメのイメージ作りに貢献した牙倉タクマくんの物語が深掘りされました。普通のアニメや漫画なら、ただのかませ犬役として役目を終えているはずのところを、アニシャドはこうやって活躍させてくれて嬉しいですね。
30話を見た限り、良く言えば王道の兄弟秘話、悪く言えばありきたりなお話という感想です。31話でどのようなオチをつけてくれるかが楽しみです。
主人公組の踏み台にどうしてもなってしまう脇役のセイヤとタクマに、こうやって王道の物語をつけてくるのがアニシャドはすごいなあと思ってしまいます。普通は主人公組の誰かにこういう話を用意したくなるところじゃないですか。
虚ろの影に乗っ取られてしまって、セイヤが記憶を失くしてしまっているというのがお話のスパイスとして使われています。セイヤ自身は自分の過去を分かっておらず、タクマだけが本当の姿を知っているという構図です。
セイヤ:「キミに絶望を与えてしまったかな?」
タクマ:「うるせえな。今更なんだよそんなの!」
こういう会話とか素晴らしいなと思ってしまいますね。ほんの一言でタクマの抱えている感情や、いままでの人生経験が見え隠れします。何をしても兄に勝てないタクマは、劣等感を爆発させてグレてしまいます。物心がついた時点で、兄弟の才能の差に絶望をしてしまっていたのでしょう。
でもそれは、タクマが負けず嫌いだったからがゆえなんですよね。兄に勝つことを諦めていたなら、もっと違った関係性になっていたはずです。まだ勝ちたいと思い続けているから、反発してしまうのかなと思います。その反発心は、勝負に生きる人間には必須のものだったりします。だからタクマも強いプレイヤーの1人として描かれるのでしょう。
タクマ:「嫌いなんだよ!オレはテメエが嫌いだ。いつだってオレより上で、何をやったってオレより強い。ベラベラうるせえしキザったらしいし、記憶を失ったって変わりゃしねえ。たった1つを除けばな。テメエは弱くなった」
セイヤ:「なにっ」
タクマ:「逆転のカードがないだと?甘すぎるんだよ。テメエはコイツを知ってんだろうが。忘れたとは言わせねえぞ。テメエがオレに押し付けたんだ。テメエが寄越した、逆転のカードだ!」
虚ろの影に乗っ取られたセイヤは、自らの力に溺れていて、気が大きくなっています。グロリアス・スラッシュをタクマに勧めた記憶がなくなっているのもありますし、この盤面はもう返せないだろうと油断もしているのでしょう。
本来のセイヤであれば、グロリアス・スラッシュで逆転の芽があることを念頭に置いて、慎重に構えているはずだとタクマは思っているわけです。
タクマ:「どうしたよクソ兄貴!いつもみたいに笑ってみせろよ!それができねえんじゃあ、テメエはオレの兄貴じゃねえよ」
虚ろの影に乗っ取られて力を得たセイヤを、逆に弱いと煽るのがタクマの兄弟愛ですね。兄の強さを一番わかっているのは自分だという意識があるのかもしれません。
ちなみに回想のセイヤがルシアと同じ制服を着ているのは、6話でセイヤがこの中学のOBなんだとルシアに言っていたところから引っ張ってきています。ほんの一言で出していた設定で伏線を貼る細やかさが好きです。
兄弟のお話というは我々にも身近で感情移入しやすくて良いですよね。
ミモリと牙倉兄弟
30話はミモリの回でもあり、牙倉兄弟の回でもあるという絶妙なバランスを上手く保ったお話だなと思いました。
30話のミモリを見ていると、本当にこの子は強くなったなと感じます。謙虚なところは相変わらずなのですが、自分の力やバトルの状況を冷静に認識し、背負った使命が自分にとって無理難題ではないと確信している気持ちの強さを感じます。
タクマ:「こっちの体力は1だ。クソ兄貴の体力は20。テメエは邪魔だ」
ミモリ:「ううん。どかない。タクマくんだけ置いてけないよ」
タクマ:「やっぱりバカだな。テメエも忘れたってのかよ。オレはテメエの敵だっただろうが」
ミモリ:「ひどいなあって思ったよ。でも、いまは味方だもん。それにまだ希望は残ってる」
タクマ:「聖騎士の剣、テメエに掴み取れんのかよ」
ミモリ:「わからない。でも、何か感じるの。あの子が、私を待ってるって」
タクマ:「そうかよ。ならやってみろ」
ミモリ:「うん!わたしにまかせて!」
1話でスマホを奪った張本人が横にいるからこそ、1話からのミモリの成長が目に見えるような形で示されます。タクマに負けて俯いていたミモリはもういません。タクマのことを笑って許せるのもまた強さですよね。
次回はエルフの伝説のカードをゲットすることになるでしょう。ついにアプリ版の主人公であるアリサが登場しますね。
今回は棋譜はありません。何かあればご連絡ください。
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29話はこちら。
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