3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバース38話感想-ヒイロと黒竜の騎士

ネタバレします!!

 38話はヒイロとローウェンの夢の対決です。災いの樹によって世界に何が起きたのか、そして今後の展開がどうなるかについてもヒントがあった回でした。

ヒイロ vs ローウェン

 37話でバトルをすることになったので、38話はすぐにバトルスタートでした。ヒイロの変身バンクはありましたが、さすがにローウェンにはありませんでした。
 ローウェンは当然ドラゴンクラスでした。エイジ戦に続いてドラゴンミラーです。

1ターン

先攻1T:ヒイロ
 アイボリードラゴンをプレイします。

後攻1T:ローウェン
 いきなりアニメオリジナルカードをプレイします。

竜殺しの槍
1コストアミュレット
自分の場にフォロワーが出るたび、それはドラゴンキラーの能力を持つ
ファンファーレ:ドラゴンハンターを2枚手札に加える
※ドラゴンキラーを持つフォロワーがドラゴンフォロワーと交戦するとき、必殺を持つ

 特性のクラスだけをメタるカードというのがそもそも本家にはありません。アニメならではの演出という感じです。1コストで置いて4コストのカードを2枚ゲットできる時点でけっこう強いカードです。


2ターン

先攻2T:ヒイロ
 竜の託宣をプレイします。

後攻2T:ローウェン
 またまたアニメオリジナルカードをプレイします。

竜滅の先兵
2コスト2/2
ファンファーレ:相手のPP最大値が自分のPP最大値よりも多いなら、自分のPP最大値を+1する

 まさに「竜滅」という感じのカードで、相手の先攻2ターン目の竜の託宣の返しに使うとめちゃくちゃ強力なカードです。相手がドラゴンクラスじゃないと効果が働きません。
 また、自分が先攻をとると、相手が2回PPブーストをしないと自分よりもPP最大値が大きくならないので、先攻後攻で差が出るカードでもあります。

3ターン

先攻3T:ヒイロ
 リヴァイアサンをプレイします。この時点ではドラゴンキラーの能力が判明していません。

後攻3T:ローウェン
 竜滅の先兵でリヴァイアサンを攻撃します。竜滅の先兵は2/2でリヴァイアサンは6/5なのでヒイロは驚きますが、ドラゴンキラーの能力で必殺を持つので相討ちになります。
 セクトールと伊達政宗をプレイします。原作勢にとっては笑いどころなのですが、この2体のフォロワーはどちらもCVが杉田智和さんで、ローウェンと同じです。

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 杉田智和さんはシャドバの特番に出演されたときに、「アリサ役の優木かなです」「イザベル役の佐倉薫です」「セクトール・伊達政宗役の杉田智和です」というボケをかましていたこともあった気がして(うろ覚え)、アニシャドスタッフの愛のある声優いじりだなと思いました。

4ターン

先攻4T:ヒイロ
 シールドドラゴンをプレイします。覚醒状態ではないのでファンファーレは働きません。

後攻4T:ローウェン
 伊達政宗でシールドドラゴンと相討ちします。
 グリフォンナイトのファンファーレでアイボリードラゴンを破壊します。

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 セクトールを進化して攻めます。

5ターン

先攻5T:ヒイロ
 このターンからカットされます。
 手札に見えていて最後まで使用されないカードはレイジングエティンだけなので、ここでプレイしたものと思われます。

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 レイジングエティンは守護を持っているため、進化権は温存しました。ニュートラルフォロワーなのでドラゴンキラーでは破壊されません。
 レイジングエティンなんて変なカードを入れるよりは、せめて同じコスト帯のドラゴンガードをデッキに入れればいいのに、と思ったのですがニュートラルフォロワーであることが思わぬ形で活きました。

後攻5T:ローウェン
 次のターンでオウルガーディアンが盤面にいるので、ここでプレイしたはずです。

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 進化時効果を持つフォロワーですが、次のターンに攻撃力4で盤面にいたため、進化はしていません。進化すれば一気に畳みかけることができるターンでしたが、手札を1枚捨てるのを嫌ったのでしょうか。
 盤面に残っているセクトールとグリフォンナイトで相討ちをとりました。

6ターン

先攻6T:ヒイロ
 このターンからアニメに映ります。
 ドラゴンウォーリアとツインヘッドドラゴンをプレイし、ドラゴンウォーリアを進化します。進化時効果でオウルガーディアンに3点、さらに攻撃して破壊します。

後攻6T:ローウェン
 ジークフリートをプレイします。

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 ドラゴンウォーリアはダメージを受けているのでファンファーレで破壊できます。さらに進化してツインヘッドドラゴンを破壊します。
 エースドラグーンをプレイします。

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 攻撃力5のジークフリートが場にいるのでエースドラグーンの攻撃力も5になります。

7ターン

先攻7T:ヒイロ
 本日のイグニスドラゴンの時間です。相手のフォロワーの体力が両方3以下なのでAOEが刺さります。

後攻7T:ローウェン
 「対ドラゴン部隊!戦闘準備!いでよ、ドラゴンハンター!」ということで、1ターン目に加えたドラゴンハンターを2体プレイします。

ドラゴンハンター
4コスト4/4
攻撃時:ドラゴンフォロワーに攻撃したなら、ダメージを与えあう前にそれを破壊する

 片方のドラゴンハンターを進化してイグニスドラゴンに攻撃することで、一方的に相手を破壊します。
 ドラゴンハンターの攻撃時能力は、攻撃時に「必殺」を持つというドラゴンキラーの能力の上位互換です。竜殺しの槍で手札に加わるドラゴンハンターにはドラゴンキラーが付与されても意味がないというのが不思議な感覚です。
 進化権を使ったとはいえ、無傷のイグニスドラゴンを突破して6/6と4/4が場に残るという強い返しになりました。

8ターン

先攻8T:ヒイロ
 ジュエルドラゴンでイグニスドラゴンを復活させて、ジュエルドラゴンを進化させて6/6のドラゴンハンターの体力を削ります。
 ブレイジングブレスをプレイして4/4のドラゴンハンターの体力も削り、イグニスドラゴンで再び盤面を吹き飛ばします。

後攻8T:ローウェン
 ドラゴンスラッシャーというアニメオリジナルカードをプレイします。

ドラゴンスラッシャー
6コスト5/6
守護

 このカードはレジェンドカードだったので何らかの効果を持っているはずですが、効果が働くことはありませんでした。今後再び使われたりするんでしょうか。


9ターン

先攻9T:ヒイロ
 ドラゴンスラッシャーを竜の怒りで破壊して、イグニスドラゴンの攻撃がリーダーに通ります。

後攻9T:ローウェン
 ローウェンが黒龍に呪われた身の上話をして、黒龍の力を解放します。呪いの話は本家と全く同じでした。

黒龍の呪い
10コストスペル
相手のフォロワーすべてと相手のリーダーにXダメージ
Xはこのバトル中に破壊されたドラゴンキラーの能力を持つフォロワーの数である
自分のリーダーは「カードをプレイすることができない」と「自分のターン終了時、相手のリーダーに5ダメージ」を持つ

 1ターン目に竜殺しの槍をセットできていれば、けっこうな打点になります。カードがプレイできなくなるというのは大きなデメリットですが、このカードを撃ったターンに勝つという想定で使うのが基本になるので、デメリットよりも打点の大きさがウリのカードですね。
 黒龍になったローウェンがリーダースキンになって戦うというのは原作再現だったりします。

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 細かい話ですが黒龍の"龍"はアニシャドのタイトルだと"竜"になっていて、表記揺れが起きています。

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 これでヒイロの体力は1です。お決まりの展開ですね。

10ターン

先攻1T:ヒイロ
 進化権がなく、相手の場にフォロワーもいないのでインフィニットフレイムドラゴンでは勝てません。どうやって勝つのかなと思ったのですが、新カードの登場でした。

バーニングドラゴニュート
6コスト1/5
疾走
これの攻撃力が能力によって+されたとき、その値を2倍にする

 バーニングドラゴニュートに竜の力で+3/+3のバフをかけることで攻撃力が7になり、ちょうどローウェンの体力を削り切って勝利でした。
 今のローテーションの環境はバフがかかることが多いため、このカードがあったら使われていたかもしれないなと思いました。逆にヒイロたちが使っているカードプールでは竜の怒りぐらいしかバフカードがないので、ピンポイントな運用になりそうなカードです。
 ローウェンが負けたときに言った「見事なもんだ…」というセリフも原作再現です。ローウェンのリーダースキンでバトルに敗北するときのセリフです。声のトーンもほとんど同じでした。

ローウェンとシャドウバース

 ローウェンがシャドバをする光景は、原作を遊んできた人間にとっては何の違和感もないのですが、鎧を着た騎士がカードゲームに興じる様子が変に思えた方もいるかもしれません。

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 原作のストーリーモードでも、ローウェンたちは実際にカードを操っているわけではなく、敵との戦闘の肩代わりとしてプレイヤーがシャドバをするというような構造になっています。
 ある種のタブーに踏み込んだ演出だったわけですが、曖昧にぼかすことでうまく回避をしているなあと思いました。

ヒイロ:「こんなに強いってことは、きっとすげえたくさんバトルしてきたんだろ?ドラゴンを倒さなくちゃいけないのに、シャドバやるなんてすげえよ。オレ、シャドバのことばっか考えちゃって、勉強できねえもん」
ローウェン:「(いや、オレのこの力はおそらく…)」

 はたから見れば勉強が本分の学生と、ドラゴン討伐が本分の騎士とが、カードゲームで遊び惚けているという訳の分からない絵面です。上のセリフからは、ローウェンのシャドバの強さは、元々いた世界での戦闘力が変換されている、というような感じなのかなと思いました。
 こうすることで、ローウェンたちはカードゲームができるのか否か?という問いに対して、「一応Yesだけど気持ちとしてはNo」みたいな曖昧な回答になっているなと思いました。

ローウェンたちの選択

 ローウェンとのバトルの中で、ヒイロの身に何が起きたのかが解説されていました。

ヒイロ:「けど…オレは、世界はどうなったんだ?父さんとのバトルのあと…」
ローウェン:「目覚めた災いの樹は、世界を飲み込んだ。そして人々を、安寧の夢に閉じ込めたんだ」
ヒイロ:「安寧の…夢…?」
ローウェン:「その者が思い描く理想、願い、それを形にした世界。それこそがキミが先ほどまでいた世界だ。人々は災いの樹の中で記憶を失う。そして、災いの樹が消え去るまで、記憶が戻ることはない」

 ローウェンを説明役にすることで、バトルをしながら世界観の補強もできています。上手な配役ですね。安寧の夢についての説明は本家と同じです。
 ローウェンたちが元々いた世界も、ネクサスによって安寧の夢に閉じ込められています。そのことについて彼は明言はしませんでしたが、これだけ詳しいということは経験があるのだろうと察することができます。

ローウェン:「だからオレは、オレたちは、選ばれしキミたちを守った。その記憶が取り戻せるようにと。そして代償として、力を失ったんだ」
ヒイロ:「そっか。オレがいろいろ思い出せたのは、ローウェンが守ってくれたからなんだな」

 ローウェンたちが力を失ったというのは新しい情報ですね。彼らは自分たちでネクサスと戦うのではなく、ヒイロたちに未来を託したわけです。
 バトル後にローウェンは消えてしまったところを見ると、実体として力は持っておらず、精神だけが干渉できる存在として残っているのかなと思いました。
 災いの樹を破壊することでローウェンたちは力を取り戻し、再びネクサスを追う旅路に戻る、ということなら大きな齟齬はなく繋がっていきそうですが、そのへんの整合性をとるつもりはあるのでしょうか。

ヒイロの強さ

 両親と暮らしていたあの世界が夢だと知ったときのヒイロの反応は、ヒイロらしいなと思いました。

ローウェン:「すまない、思い出したくはなかったこともあっただろう」
ヒイロ:「うん、けどさ、アレが夢だっていうなら、目を覚まさなきゃ。いつまでも寝てらんないだろ!それに、まだ世界を救うチャンスはある。そうなんだろ?ローウェン?」

 両親が死んだわけではないので、炭〇郎とは状況が少し違うわけですが、あの世界を夢だったとあっさり認めて前を向けるなんて、タフな中学生だなと思います。あれだけ幸せな夢をみせられたあとで、今から立ち向かう過酷を思うと、足がすくむのが普通の人間というものじゃないですか。
 ヒイロは両親を取り戻すという強い決意のもと、待ち受ける強敵にも立ち向かっていく覚悟を固めているのでしょう。強いですね。
 ヒイロがこういう反応をしてくれるだろうなというのは期待通りですが、他の6人はどうでしょうか。面白い展開を見せてくれそうですよね。楽しみです。



棋譜

 最近のアニシャドはバトルが派手だったので黒龍の呪いぐらいでは驚かなくなってしまいましたね…。
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 37話はこちら。
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