ネタバレします!!
41話はカズキがエリカとバトルするお話です。安寧の夢の中にあっても様子が変わらないカズキのすごさを知ることになる回です。
エリカ vs カズキ
バトルが始まるのは中盤ですがバトルの内容から見ていきます。
1ターン
2ターン
クイックブレーダーが再びリーダーを攻撃します。
3ターン
不屈の兵士の効果で自身の攻撃力がさらに上がり、攻撃力4で相手のリーダーを攻撃するところからアニメに映ります。
クイックブレーダーたちは守護を持ったためトレードするのではなく相手のリーダーを攻撃しました。
4ターン
「私の技は外道にして外法。正攻法が通用するとは思わないことです」ということでアニメオリジナルカードをプレイします。
シークレットスキル
4コストアミュレット
ファンファーレ:自分の場のフォロワーすべては潜伏を持つ
相手がフォロワーをプレイしたとき、自分の場に潜伏状態のフォロワーがいるなら、プレイしたフォロワーを破壊し、このアミュレットを破壊する。自分の場に潜伏状態のフォロワーが3体以上いるなら、プレイしたフォロワーだけでなく相手のフォロワーをすべて破壊する。
カズキが驚いていたように、相手のターンに効果が働くアミュレットは珍しいです。このカードは緊急召喚のように、相手がフォロワーをプレイすることをトリガーにして起動します。
シークレットスキルは相手側が破壊されるカードを選べるのでバリューは低くなりがちですが、予約しておける4コスト確定除去なので有利な状態で使うとさらに有利を加速できるカードといった感じです。
2コスト以下のカードが手札に2枚以上あったわけでもないので、ここはどれかのフォロワーをプレイして破壊されなくてはならないターンだったかなと思います。
2/3のネイビールテナントが場残りしていて、相手の場には潜伏フォロワーが2体ということで、ここはネイビールテナントを進化してリーダーを攻撃しました。攻めないと逆に押し込まれてしまうので良い判断だったと思います。
5ターン
ルミナスナイトが指揮官フォロワーなので、スニッピーガーデナーはファンファーレで自身を+1/+1し、不屈の兵士も自身を+1/+0します。
スニッピーガーデナーを進化してネイビールテナントを上踏みします。不屈の兵士とフェンサーで相手のリーダーを攻撃します。これでカズキの体力は10です。
エリカの場にフォロワーは4体、カズキの場にフォロワーはいません。カズキは気を抜くと負けが見えるぐらいの劣勢です。
カズキの手札に見えているのは勇敢なる旗手、ブリッツランサー、ジャイアントスレイヤー、ノーヴィストルーパーです。旗手は8ターン目に使います。
このターンはエリカの場の4面フォロワーをできるだけ破壊せねばなりません。フェンサーは先攻7ターン目まで残っているので破壊できなかったようです。
ノーヴィストルーパーで6/1のスニッピーガーデナーと相討ちします。
渾身の一振りで不屈の兵士を破壊して、ナイトを出します。
さらにナイトを進化して進化効果を持つルミナスナイトを破壊します。これでなんとか3面を返して、3/1のナイトが場に残ります。
6ターン
先攻7ターン目にカズキの場に3/1のブリッツランサーがいることと、カズキがジャイアントスレイヤーを消化せねばならないことから、攻撃力5以上のフォロワーと攻撃力1のフォロワーが同時に出る戦場の騎兵を出したものと思われます。
エリカの進化権はここで2個目を使っているので、戦場の騎兵本体を進化してナイトを破壊します。
エリカの場にはまだフェンサーが残っています。
7ターン
2/1で場残りしていたフェンサーでブリッツランサーと相討ちします。フェンサーは3ターン目から場に残り続けてめちゃくちゃ仕事をしました。
コウガクノイチをプレイします。
3/3潜伏が2体場に出ます。
8ターン
ロイヤルセイバー・オーレリアをプレイします。
カズキの場のフォロワーはフォートレスガードのみなので5/3/6守護のフォロワーになります。ついでにスウィフトペネトレーターを出します。
進化後フォロワーはいないのでファンファーレは働きません。
ビクトリーブレイダー
8コスト5/8
ファンファーレ:次の自分のターン開始時まで、このフォロワーが受けるダメージは-3される
このフォロワーが場にいる限り、自分の他のフォロワーとリーダーが受けるダメージは-3される
ビクトリーブレイダーを進化してオーレリアを破壊します。
守護を持つフォートレスガードが場にいて、そこにも-3の効果がかかるので、ビクトリーブレイダーが守られる良い形になります。
フォートレスガードでスウィフトペネトレーターを攻撃するか、リーダーに攻撃するかは判断が難しいところです。-3点がかかっているためスウィフトペネトレーターは無償で破壊できますが、守護を持っているのでスウィフトペネトレーターはどのみちフォートレスガードに当たってくるしか仕事がないと考えると、リーダーへ攻撃する方が強い選択肢のように見えます。一呼吸おいてカズキの判断ポイントを示してくれるのは良い演出でしたね。
9ターン
ビクトリーブレイダーの効果はなかなか偉いのですがこういう確定除去系にはなんの耐性もありません。
スウィフトペネトレーターでフォートレスガードと相討ちします。
クノイチエッグとニンジャエッグをプレイします。
勇猛なる旗手とセージコマンダーをプレイします。セージコマンダーの効果で勇猛なる旗手が+1/+1されます。
エリカの場には7点分フォロワーがいて、カズキの体力は8なので1点でも打点を引かれると負けです。どのみち潜伏フォロワーには触れず、ドローもないのでこの選択肢しかありません。
10ターン
グレートアサシン
6コスト5/5
ファンファーレ:シークレットスキル1枚を手札に加える
自分の場に潜伏状態のフォロワーが3体以上いる場合、自分のリーダーが受けるダメージは0になる
ファンファーレ効果は単純にリソースを繋ぐという意味で優秀です。
潜伏を3体並べて発動する効果は、シークレットスキルが潜伏を作ってくれるため相性が良く、追加効果の発動条件も同じです。しかし、グレートアサシンが6コストでシークレットスキルが4コストのため、他のフォロワーを出すコスト的な余裕がありません。フォロワーが場残りしていないと使いにくい効果です。
効果を発動することができれば、相手は潜伏フォロワーをたくさん破壊しなければ勝てなくなります。大きめのAOEを撃つぐらいしか突破手段がないので、相手の行動を縛れるカードではあります。
グレートアサシンの効果でリーダーが守られ、シークレットスキルの効果でカズキがフォロワーをプレイしたら盤面全破壊という状態になります。
ノーブルナイトを出してシークレットスキルが発動し、場のフォロワーが5体破壊されます。そしてアニメオリジナルカードのファルコンランサーをプレイします。
ファルコンランサー
5コスト2/4
疾走
ファンファーレ:+X+0する。ランダムな相手フォロワーをX体破壊する。Xはこのターン中に破壊された自分のフォロワーの数
攻撃時:+Y/+0する。Yはこのターン中に破壊された相手のフォロワーの数
この盤面だと、Xは5でYは4になります。自分のターンに自分のフォロワーを能動的に破壊するためには、基本的には相手のフォロワーにぶつかりにいかねばなりません。しかしシークレットスキルのおかげでXを稼ぐことができ、エリカの場にもフォロワーがたくさんいたためYも大きくなり、勝利へと繋がりました。
ファルコンランサー自体はピーキーなカードですが、上手く効果がハマった面白い決着となりました。
毎度おなじみですが本家の敗北ボイスも再現してくれました。
囚われのイザベルとエリカ
カズキは謎の少女によってエリカのいるお城に飛ばされ、衛兵に捕まって地下牢獄に入れられます。そこで同じく地下牢獄に捕まっているイザベルと出会います。
イザベルがなぜ捕まっているのかは謎です。本家でそのような描写はありませんし、イザベルはエリカとは関わりがありません。本家でイザベルと関わりが深いのはローウェンの方でした。
エリカ:「まさか地下牢獄から抜け出すとは。さすが禁忌の魔法使い」
イザベル:「そっちこそ、さすがはお姫様の犬。よく鼻が利く」
イザベルは死んでしまった恋人のカイルを生き返らせようとあらゆる手段を探している魔法使いです。エリカが「禁忌の」と言っていることから、その過程で何らかの罪を犯し、捕まってしまったのかなと予想できます。
カズキの頑張りによってイザベルの手錠を外すことができ、2人は転移魔法で外へと逃げ出します。もう少しだけ遠くへ飛べればよかったのに…。
イザベル:「我は境界を超えるもの。式なき解は吹きすさぶ風。さあ、飛ぶわよ」
さあ飛ぶわよは次元の超越を意識していますかね。本家でこういう魔法をイザベルが使ったことはありません。
エリカが率いていた兵隊たちは本家のイザベル編に登場しています。鎧に入っているエンブレムも大体同じです。
本家でエリカがこの兵隊たちを指揮している描写はありませんでしたが、エリカは王国の姫様に仕えているので、王国軍の兵士を動かせる立場にあっても不思議ではありません。
エリカの剣技
転移魔法で逃がしてもらったカズキをエリカが追いかけてきます。描写がなくてわからなかったのですが、イザベルのことは兵隊に任せて、1人で追ってきたということなんですかね。
エリカはバトルの中で、自分の剣技が卑怯であることを卑屈な姿勢で気にしている様子でした。
エリカ:「卑怯とは言わないのですか?気づいているでしょう。我が技は常道ではないと。身を隠し、不意を打つ闇の技だと。なのになぜ卑怯と言わず、ただまっすぐに向かってくるのですか?」
エリカは幼少期から暗殺者として生きていたところを、姫様に救われて、従者として生きるようになりました。姫様の温かさに触れたあとも、自分の手が血に汚れていることをずっと気にしていました。
ローウェンが家族を、アリサがロザリアを、ルナが両親を忘れているように、エリカも姫様のことには言及しませんでした。そちら側を掘りすぎると収拾がつかないので、統一しているのかなと思います。
エリカは本家の災いの樹編の中では自身の過去を吹っ切れず、ギルド騒乱編のリオードとのやりとりの中でようやく光を見出しています。このへんの時間軸の設定の仕方は難しそうだなと思います。
エリカの使う剣は暗殺のための技です。それをシャドバでは潜伏を多用するというところで表現をしています。攻撃することができず、効果の対象に選ぶこともできない潜伏というテキストは、まあ確かに嫌われている時期もあったため、納得感はあります。
ただアニシャドを見ている視聴者からすると、あくまでカードゲームのルールに則って戦っているだけであり、エリカの言うことはちょっと大げさに見えてしまいますね。その気持ちはカズキが代弁してくれています。
カズキ:「だって、別に卑怯じゃないじゃんよ。こっちが攻めても効かないし、ビクトリーブレイダーも倒されたし、けど、それはアンタが強いってだけじゃん。それだけのことだろ?」
エリカ:「なるほど、そういえばあなたはそういう方でしたね」
カズキのおバカ加減がエリカの生真面目さを中和して、ほんわかした気持ちで見ることができます。
エリカは本家だと自身の境遇に悩んでいて、トゲトゲした印象の強いキャラクターでした。41話でも最初はそんな感じでしたが、徐々に柔らかく笑うようになって素敵だなあと思いました。
カズキの安寧の夢
37話で安寧の夢の世界に生きるアニシャドの主人公たちが描かれたとき、カズキだけはほとんどなにも変わっていないような描写だったので、逆に一番目立っていました。どういう落としどころを用意しているのか楽しみでした。
41話で謎の少女が「あなたの幸せにウソはないのね」と言ったことから、カズキは本当にいまの生活に満足していて、安寧の夢の中でも状況が変わっていないことがわかります。
カズキらしい演出で面白いなと思うのですが、よく考えるとすごいんですよね。自分の現状に100%満足して、さらなる幸福を追い求める気が全くないということです。煩悩を超越した仙人でもそんな風にはならないのではと思います。
例えば41話でも「オレはヒイロみたいに強くないけど」と言ったりするので、ヒイロみたいにシャドバが強くなった世界線を望むことだってできたはずです。でもそれを望んでいないみたいなんですよね。いまの自分が良いと心から思っている。ありえないほどの自己肯定感です。
エリカ:「あなたの純粋さは、世界に必要なもの。あなたはどうか、そのままで、カズキ」
そういうカズキの性格をエリカは純粋さと表現していました。アニシャドはシリアスなお話にも踏み込んで描写をするアニメですが、カズキについては独自の立ち位置を確立させていて、嫌味を感じないのがすごいですね。
カズキは安寧の夢の中であっても状況が変わっていないため、エリカと別れて食堂に戻ってきても本人の意識は特に変わりません。これで「目覚めた」ことになるのかはちょっと不思議なところです。一応、エリカの力がその身に宿ったというところだけが変化点になったのかなと思います。
次回はカイ君の話になるかなと思います。カズキがイザベルを助けたことが、カイへのアシストパスになっていくのではないでしょうか。
棋譜
ロイヤルミラーは地上戦になるので棋譜がわかりやすいですね。
何かあればご連絡ください。
YT22@シャドバ (@YT__pokeshado) | Twitter
40話はこちら。
yterapokemon.hatenablog.com
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