3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバース47話感想-進化の時

ネタバレします!!

 47話はヒイロvsレオンの中盤戦です。最終回のクライマックスに向けて盛り上がってきました。

ヒイロ vs レオン

8ターン

先攻8T:ヒイロ
 46話のラストでレオンはシャドウ・モードを使い、アナライズアーティファクトとシャドウ・アサルトを場に出しました。
 このターン、ヒイロは古の飛竜、リヴァイアサン、アイボリードラゴンをプレイします。アイボリードラゴンのファンファーレでカードを1枚引き、引いてきた全竜突撃をプレイします。

全竜突撃
2コストスペル
自分のフォロワー全てを+0/+1する
覚醒状態ならさらに突進を付与する

 21話で登場したアニメオリジナルカードです。そのときもフォロワーはアイボリードラゴンとリヴァイアサンでした。作画コストの削減でしょうか。
 アイボリードラゴンでアナライズアーティファクトを、リヴァイアサンでシャドウ・アサルトを攻撃して破壊します。

後攻8T:レオン
 シャドウ・モードでデッキに加わった初登場のオリジナルカードをプレイします。

シャドウ・アーティファクト
7コスト2/2→2/2
進化時:相手のフォロワーすべてを破壊し、この効果で破壊したフォロワーの数だけシャドウ・リフレクターを場に出す

シャドウ・リフレクター
?コスト0/2
自分のターン開始時にこのカードが場に存在するなら、自分は追加ターンを得る

 進化時効果は強力ですが進化しないと7/2/2バニラという弱スタッツです。
 シャドウ・リフレクターは破壊しないと追加ターンを得てしまうため処理要求の圧力が高いです。追加ターンを得たところで0/2が場を埋めているとけっこう邪魔ですが…。


9ターン

先攻9T:ヒイロ
 レオンが両親の話題出したためヒイロは怒ります。「怒りの炎で天地を焦がす!」ということでファフニールをプレイします。

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 2点AOEでレオンの盤面を吹き飛ばします。9コスト払うのに2点しか出ないので、ファフニールは基本的に使われないフォロワーでした。
 ヒイロがドラゴンレジェンドを使うのは珍しいですね。以前一度だけフォルテを使ったことがあります。

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後攻9T:レオン
 続けてアニメオリジナルカードをプレイします。

イージスアーティファクト
9コスト7/5
このフォロワーに攻撃によってダメージが与えられる場合、そのダメージを無効化し、このフォロワーが受けるはずのダメージを攻撃したフォロワーに与える。このフォロワーがいる限り自分のリーダーも同じ能力を持つ
ラストワード:カラミティ・モードを自分のデッキの一番上に加える

 攻撃が反射される効果は今までにない効果ですが、基本的にそういうフォロワーを攻撃することはないので、ただ単に「攻撃されない」とか「交戦によるダメージを受けない」を持っているのと同じようなものです。また、リーダーに攻撃が通らなくなるのも守護みたいなものですね。
 コイツを破壊しないとゲームが進まなくなってしまいますが、破壊されたらされたで強力なラストワードを発動できる点はとても優秀です。


10ターン

先攻10T:ヒイロ
 レオンの挑発によりヒイロはどんどん怒ります。ファフニールが場残りしたのでリーダーに攻撃しようとしたところを、イグニスドラゴンに止められます。
 気持ちを入れ替え、インフィニットフレイムドラゴンをプレイします。ファンファーレでレオンに5ダメージ、進化してイージスアーティファクトを破壊してレオンに1ダメージが入ります。イージスアーティファクトのラストワードが働きます。
 バリアはなくなったのでファフニールでレオンに攻撃して8ダメージを与え、レオンの体力は6です。

後攻10T:レオン
 イージスアーティファクトのラストワードで加えたカードをプレイします。

カラミティ・モード
0コストスペル
自分の手札とデッキをすべて消滅させる。
自分のデッキは上から「ジャスティス・タイラント」「シャングリラ・ブレイカー」「カラミティ・エンド」の3枚になる
カードを1枚引く

 デッキに加える3種のカードは上から「撃滅」「破滅」「必滅」だそうです。
 面白い効果ですね。デッキが2枚になってしまいます。旧サタンは10枚、新サタンは13枚なのでだいぶ少ないです。ただ、カラミティ・エンドは手札に来た時点で20ダメージなので少ない方が良いという考え方もあります。
 アニシャドのカードプールだと、タイムレスウィッチを出してからサミーで相手にドローさせると、カラミティ・エンドのダメージを防ぎつつデッキアウトで勝てます。

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 このターンは「撃滅のカード」、1枚目のカラミティカードをプレイします。

ジャスティス・タイラント
10コスト0/15→0/17
ファンファーレ:お互いのリーダーの進化ポイントを1回復させる
進化時:すべての相手フォロワーを消滅させる。ワールドエリミネイターを4体場に出す
ターン終了時:相手の手札をランダムに1枚破壊する

ワールドエリミネイター
?コスト7/7
ラストワード:相手のリーダーに3ダメージ、自分のリーダーを3回復

 ファンファーレで進化権を回復して、進化で相手のフォロワーを全消滅させつつ、7/7を4体並べるカードです。ターン終了時の手札破壊までついています。
 既存のカードでも1枚で大型フォロワーを複数並べるカードはありますが、7/7の4体はさすがに強烈です。本体は攻撃力0なので最悪放置できるようにはなっています。
 ワールドエリミネイターの効果はラストワードなので消滅させてしまえばノーダメージで切り抜けられます。テミスの粛清や竜喰らう禁忌あたりを持っていれば痛くも痒くもないです。

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 ヒイロの盤面にはインフィニットフレイムドラゴンがいましたが、消滅させられたのでラストワードは働きません。


11ターン

先攻11T:ヒイロ
 ヒイロの後ろにエイジが現れ、手札に持っていたイグニスドラゴンが新たな力を得ます。ジャスティス・タイラントが手札を1枚破壊してくれたおかげで、もともとのイグニスドラゴンの効果が働きます。ファンファーレで進化したあと、さらに進化権も投資することで変身したと思うのですが、描写がなくて真相は分かりません。

イグニスドラゴン・ノヴァ
?コスト7/9
攻撃時:自身を+X/+0して、相手のフォロワーすべてにこのフォロワーの攻撃力分のダメージを与える。Xはこのバトル中に破壊されたドラゴンフォロワーの数。
ラストワード:自分のリーダーは「次の自分のターンの開始時、このバトル中にプレイしたコスト最大のカードをデッキの1番上に加え、この能力を失う」を持つ

 元々のイグニスドラゴンの効果を少しパワーアップさせたような効果です。
 このバトル中に破壊されたドラゴンフォロワーは8体でした。スタッツは15/9になり、15点AOEが飛びます。これで相手のフォロワーは全破壊です。
 ワールドエリミネイター4体のラストワードが働きます。ヒイロに12点ダメージ、レオンは12点回復です。ヒイロの体力は3、レオンの体力は18です。

後攻11T:レオン
 次は「破滅のカード」をプレイします。

シャングリラ・ブレイカ
10コスト20/20
ファンファーレ:ワールドエリミネイターを4体場に出す。すべてのワールドエリミネイターを+10/+0する
カードの能力によって破壊されず、能力の対象にならない
ターン終了時:相手の場のフォロワーすべてを破壊し、このカードの攻撃力と同じだけ、相手のデッキと手札を消滅させる

 ジャスティス・タイラントよりも数段強いですね。進化権を切る必要がなく、ファンファーレでワールドエリミネイターが4体出てきて、合計スタッツも格段に高くなります。場と手札も破壊されるので、相手はトップドローの1枚だけでなんとかすることを要求されます。
 最近のシャドバはたくさんドローをするのでデッキ20枚消滅だけでほぼゲームセットになります。ヒイロのデッキもゼロになりました。
 イグニスドラゴン・ノヴァが破壊されてラストワードでインフィニットフレイムドラゴンがデッキの1番上にセットされます。これでなんとか次のドロー時に引けるカードを用意することができました。このインフィニットフレイムドラゴンがアルティメットレジェンド・ドラゴンに変身しました。
 ヒイロは文字通りカードが1枚しか残っていない状況となりました。最終回にして本当に徹底的な「ピンチ」の演出を作ったなあと思います。
 また、「必滅のカード」の説明がありました。

カラミティ・エンド
0コストスペル
このカードがデッキから手札に加わったとき、相手のリーダーに20ダメージ

 手札に加わったときの効果が説明されましたが、おそらくこのカードをプレイしたときの効果もあるはずです。「デッキから手札に加わったとき」というテキストは比較的新しい効果です。カラミティ・エンドも「自分のターンに」という制限はあるのではないかなと思いました。

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12ターン

先攻12T:ヒイロ
 アルティメットレジェンド・ドラゴンをプレイして47話は終わりでした。次回へ続きます。

主人公たち vs 虚ろの影軍団

 塔の下で戦っている6人の姿から47話はスタートでした。エイジ戦が終わってもずっと戦い続けていたんですね…。すごいスタミナ。

ユリアス「その意志こそすべてを貫く牙だ。いまの私はお前の牙だ。ゆえに、お前に敗北などありえない。さあ、新たなる力を授けよう!まやかしなどもはや無用。選ばれし者たちよ、己が道を貫くがいい!」

 ユリアスたちが力を授けてくれて、伝説のカードを使って虚ろの影と戦います。なぜかシャドバのフォロワーが敵側に出てきています。しかもいままでアニメに1回も映ったことのないフォロワーがたくさん出てきていたので、この一瞬のシーンのためだけに書き起こしてくれたのだなあと嬉しくなります。
 自分も視聴者としてなるべく追いかけていきたいなあという気分になったので書きだしてみます。

ルシア vs 蠅の王、デモンコマンダー・ラウラ、ソウルディーラー、クイーンヴァンパイア、エリニュス

マウラ vs 煌翼の剣士・リノ、煌角の戦士・サリッサ、鉄槌の僧侶、ムーンアルミラージ

カズキ vs ヴァンガード・レイサム、フロントガードジェネラル、ツバキ、ロイヤルセイバー・オーレリア

ミモリ vs リノセウス×4、白銀の白狼、エンシェントエルフ

アリス vs デュエリスト・モルディカイ、冥守の戦士・カムラ、ネフティス、(謎の鳥)

カイ vs クレイゴーレム、太陽の巫女・パメラ、ミスリルゴーレム、ジャンクゴーレム

All vs ケルベロス、カローン、ジャンヌダルク、ダークエンジェル・オリヴィエ、プルート、フラム=グラス、エルフプリンセス、ローズクイーン、オーディン、カグヤ(進化後)、狂信の偶像

All vs 海底都市王・乙姫、乙姫お守り隊、マーリン、セクシーヴァンパイア、アザゼル、アークサモナーエラスムスサハクィエル、ビーストドミネーター、キャタラクトビースト、アテナ、蒼穹の提督・モニカ、アレキサンダー、(謎の蛇)

All vs ファイター、ゴブリンスレイヤー・ルシウス、ゴブリンブレイカー・ティナ、ヴァルハラジェネラル、ミニゴブリンメイジ、歴戦の傭兵・フィーナ、ディバインアーマー、ベビーエルフ・メイ、ジュエルデビル・モリアナ

All vs サブリーダー・ゲルト、白銀の騎士・エミリア、風神、ルミナスメイジ(進化後)、ルミナスナイト(進化後)、レオニダス、マステマ、ミッドナイトヴァンパイア、フリアエ、フェアリービースト

ヒイロの怒り

 いままで誰が相手だろうと、どんなバトル展開だろうと、「シャドバすっげえ楽しい」という姿勢を崩さなかったヒイロ君が、最終バトルにしてついに怒りました。感情の振れ幅というのはドラマを構成する重要な要素ですが、この最後の最後まで切り札としてとっておいたのはすごいですね。

ヒイロ:「壊せ、燃やせ、憎いアイツを…!ファフニールでリーダーを…」
(イグニスドラゴンが光る)
レオン:「どうした?何をしている?さあ早く、怒りと憎しみに身を任せ私を攻撃しろ」
ヒイロ:「そっか。そうだよな。間違ってた。オレ、こうじゃない。オレがしたいバトルは、シャドバは、こんなんじゃない」
レオン:「何を言っている?」
ヒイロ:「憎しみとか怒りとかじゃない、オレはシャドバが好きだ。シャドバが楽しいから、だからここまでバトルしてこれたんだ」

 46話と47話でレオンへのヘイトを高めるような演出が相次いでいたのは、ここで視聴者がヒイロに共感できるようにするためでした。
 逆に言うと、ヒイロのバトルが単調に見える原因の1つがこれだったのだなと今更ながら思いました。ヒイロのシャドバに取り組むスタンスは常に一定で、感情面での変化がなかったのですね。
 今までも何度か書きましたが、ヒイロがブレずにまっすぐ生きる姿勢を見せるから、周りの6人が道に迷ってもヒイロを道しるべにして正しい道へと戻ってこれるのが、アニシャドという物語でした。
 47話で描かれたのは初めてヒイロがシャドバへの取り組み方を間違えるシーンだったわけですが、それを諫めてくれたのはイグニスドラゴンでした。人型じゃないのでカードからメッセージがあるというわけではなかったですが、ヒイロらしい演出だなと思いました。
 カードに怒られて指を弾かれるという演出はマウラが伝説のカードをプレイできなかったときと同様なので、一貫性のある演出だなと思いました。こういうふうにカードの側からプレイヤーに干渉してくるのだなと。


カラミティ・モードとイグニスドラゴン・ノヴァ

 カラミティ・モードをプレイするとレオンの外見がさらに変化し、周りの景色も変わります。これは災いの樹編のクライマックスでネクサスと戦うときに初めてお披露目されたステージで、のちにランクマッチなどで使われる恒常のステージになりました。

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 ネクサスが力を解放したらこうなる、というのは本家と合わせているのだなと思います。

いまやネクサスの力はすべて我がものとなった。ゆえに、神の力のすべてを見せてやろう。さあヒイロ、全力を尽くし、そして散れ!いま新たなる世界が始まる

 「撃滅のカード」ジャスティス・タイラントに対して、ヒイロはイグニスドラゴン・ノヴァで対抗します。エイジの姿が後ろに現れる演出はドラ〇ンボールのあのシーンそのものでしたが、親が子へ力を貸すという分かりやすいフォーマットだなと思います。
 なぜあんなことが起きたのかは一応46話で説明していました。ヒイロが使っているスマホはネクサスに対抗するためにエイジが作ったものです。スマホに秘められたパワーが発動したという設定のようでした。
 エイジはシャドウ・イグニスドラゴンを使っていたわけですから、あの演出をするなら通常版とシャドウ版のイグニスドラゴンが合体する方が美しかったかもしれません。

最終話へ

 「破滅のカード」シャングリラ・ブレイカーを前に、ヒイロは絶望的な状況に陥ります。そこへルシアたちが駆けつけて、インフィニットフレイムドラゴンに力を与えます。
 マウラは異形の姿になっているレオンに言いたいことがいろいろあったでしょうが、特に何も言いませんでした。この2人の関係については何らかの清算をしてくれるといいですよね。
 全員の伝説のカードが1つになり、アルティメットレジェンド・ドラゴンになります。伝説のカードはもともとは1つのカードだった、みたいな話があると説得力が増したと思うのですが、そういう話はなかったですね。
 すべての伝説のカードの効果をちょっとずつ継承しているとかだとアツイですが、そうなると効果がありすぎますかね。

ヒイロ:「違う、孤独は強さなんかじゃない。繋がる絆が強さなんだ。1人じゃないから頑張れる。一人じゃないから楽しいって思える。それが俺たちの力なんだ」
レオン:「あり得ない、なぜこんなことが起きる。お前は、お前たちはもう終わったはずなのに」
ヒイロ:「終わってねえよ。バトルはまだまだここからだ!みせてやるよレオン!どんな相手だって絶対にあきらめない。それがオレの、俺たちのシャドバだ!」

 ここでヒイロが言うことはアニシャドが掲げ続けてきたテーマであり、初期からずっとヒイロが貫いてきた理念でもあります。シャドバを楽しむこと、どんな状況でも諦めないこと、仲間との絆を大事にすること。他の様々な漫画やアニメと比べると陳腐に見えますが、ホビーアニメとしてブレずに貫き通したことは素晴らしいなと思います。
 アニシャドらしいラストを見せてくれるのだろうなと安心して次回を迎えられそうです。レオンが黒幕だったということは序盤のストーリーから一貫していましたし、良い最終回になるのではないでしょうか。楽しみですね。



棋譜

 8ターン目からが47話の棋譜です。
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 何かあればご連絡ください。
YT22@シャドバ (@YT__pokeshado) | Twitter


 46話はこちら。
yterapokemon.hatenablog.com



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