アニシャドFの15話の感想文です。
ライトvsアリス
4ターン目
先攻5Tの時点でアリスの墓場は3。スカルビーストが場残りしていました。単純に考えれば1ターン目スカルビースト、2,3,4ターン目にフォロワーを1枚ずつ出したことになります。手札が減っていないので2ターン目はスカルウィドウだったのかも。
ライトは返しのターンにナックルドラゴン・ドラグニルを進化して攻撃力2のフォロワーを上踏みしています。なのでこのターンの盤面は1/2のスカルビースト, 2/2, 3/2のような感じの3面になっているものと思われます。ライトの体力を13まで押し込んでいます。
煌牙の戦士・キットをプレイして、ドラゴウェポンで武装されます。
ドラグニルをプレイして、手札にドラゴウェポンを1枚加えます。ドラグニルを進化して相手のフォロワー1体に3ダメージ、攻撃力2のフォロワーを上踏みして破壊します。ハンマードラゴニュートはリーダーに攻撃しました。アリスの体力も15まで減っています。
5ターン目
リリエルと海賊ゾンビをプレイします。海賊ゾンビはネクロマンス2で「ラストワード:ゾンビを1体出す」を持ちます。
場残りしたスカルビーストで4/2のドラグニルに下当たりします。ラストワードで墓場+1。リリエルを進化してドラグニルに1ダメージで破壊し、武装キットを上踏みします。
場残りしたハンマードラゴニュートで4/2のリリエルに下当たりします。ラストワードでドラゴンスマッシュを手札に加えます。
ドラゴンウォーリアをプレイして武装します。進化権を使わずに進化して、海賊ゾンビに3ダメージで破壊、フォロワーすべてに1ダメージでリリエルを破壊します。海賊ゾンビから出てきたゾンビを上踏みして破壊。これで盤面全処理です。ライト側は4/4の武装ドラゴンウォーリアが残ります。
6ターン目
消えぬ怨恨をプレイ。ネクロマンス2で武装ドラゴンウォーリアに5ダメージで破壊します。
手札にはルフ鳥とドラゴンスマッシュがあります。アリスが盤面にフォロワーを並べていれば、ドラゴンスマッシュ→ランスリザードとキレイに動けた場面でした。ドラゴンスマッシュがライトの手札に加わったことは見えていたのでアリスがケアをしたのかもしれません。さすが上手ですね。
自分のフォロワーを自ら破壊することで相手の動きを制限できるのがネクロマンサーの強いところです。ハルマが使っていたソウルコンバージョンをアリスも有効に使うという繋がりも美しい。
7ターン目
レッサーマミーをプレイします。ネクロマンス4で疾走を持ちます。ゾンビドッグと双翼の警護者をプレイします。双翼の警護者のネクロマンス4は墓場が足りずに発動しません。
観客が指摘していたように、疾走がついたレッサーマミーをランスリザードに下当たりして墓場を1増やせば、双翼の警護者のネクロマンス4でランスリザードを破壊できた場面です。一見するとミスなのですが、アリスの手札にはスケルトンレイダーが見えているので、次のターンのバリューを最大化するためにこのプレイをしました。細かいですがアリスが意識したことは3点あります。
1点目がネクロマンス管理。双翼の警護者にネクロマンス4を割いてしまうとスケルトンレイダーのネクロマンス6が足りなくなります。
2点目がランスリザードを残すこと。スケルトンレイダーは相手のフォロワーを破壊するほど火力が上がるカードです。次のターンにランスリザードを巻き込むためにわざと場に残しました。
3点目が進化を切るかどうか。進化権が1つあるのでレッサーマミーに進化を切ることもできるのですが、アリスが盤面を強くするとライトのフォロワーが残る可能性が減るので、進化は温存しました。実際、進化を切っていたら武装ルフ鳥が相打ちで倒れて、スケルトンレイダーの打点が減っていました。
ライトの体力は9。スケルトンレイダーは4点疾走。進化でプラス2点。ライトがランスリザードのほかにフォロワーを2体並べればアリスの勝ちです。
レーヴァテインドラゴンをプレイし、双翼の警護者を攻撃します。ドラゴウェポンが場に出て、PPが2回復します。
ドラゴウェポンが消えてしまう前に、ランスリザードでゾンビドッグに攻撃します。ランスリザードの攻撃時能力が働いて、自身を+0/+2して相手のリーダーに2ダメージです。
ルフ鳥をプレイしてドラゴウェポンで武装し、レッサーマミーを上踏みします。こちらも攻撃時能力で相手のリーダーに2ダメージです。
アリスの体力は11。このターンに盤面は取り返していますが、次の自分のターンが戻ってきたとしてもまだまだリーサルは遠いです。
8ターン目
スケルトンレイダー
8コスト4/4→6/6
疾走
ファンファーレ:ネクロマンス6:相手のフォロワーを1体破壊する
自分のターン中、相手のフォロワーが破壊されるたび、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに1ダメージ。上限は1ターンに10回。
ネクロマンスはちょうど6。ライトの盤面は5/3のランスリザード、5/2のレーヴァテインドラゴン、2/1の武装ルフ鳥というふうにちょうど階段状になっています。ランスリザードを破壊して全体1ダメージ。武装ルフ鳥が巻き込まれさらに全体1ダメージ、最後にレーヴァテインドラゴンが巻き込まれて全体1ダメージ。
スケルトンレイダーに進化を切ってぴったりライトの体力0でアリスの勝利です。
アリスの本気
ここからしばらくはシャドバ部対抗戦に向けての修行パートのようです。今回登場したのはアリスでした。
アリスは今も国民的アイドルとして活躍しています。昔はアイドルでいることに嫌気が指していたこともありましたが、ヒイロたちと過ごしてアイドルとして活動できる喜びや楽しさを再確認していました。アイドルを続けてくれているというだけで嬉しくなります。
アリスはスタジアムにお忍びで来ていて、人を待っていて機嫌が悪そうでした。変装を見破ったライトに興味を覚えてバトルしてくれました。ライトの眼力も不思議でしたね。
バトル中の天真爛漫さは相変わらずといった感じで、すごく楽しそうにシャドバをしていました。シャドバが本当に好きなんだなと。ステージに立つときのようにバトルの盛り上がりを気にしているのも変わりません。
リリエルを進化するときの進化時効果1点を飛ばす先を「どちらにしようかな~」とランダムで決めようとしたのは無印8話のvsヒイロ戦のオマージュです。あのときはリリエルとゾンビドッグが自分の盤面にいる状態で、進化効果のないゾンビドッグの方を進化して試合進行をわざと不利にしていました。
今回のアリスは本気でシャドバをしてくれます。本気でやった方が楽しいということはヒイロから教えてもらったことですからね。ライトが初心者ということもあると思いますが、世界を救った伝説の勇者のプレイはさすがでした。ライトはアリスの体力を11までしか減らせず、ワンチャンもなく敗北しました。
真面目すぎるライトを「カイお兄ちゃんみたい」と言ったり、試合後にミモリと電話していたりと、無印キャラへの目くばせも欠かしませんでした。
スケルトンレイダーのケア
アニシャドで登場したカードは、無印アニシャドが終わったあとにアプリ版に輸入されました。それぞれのカードの能力はアニメのテキストを活かしつつ、アプリの環境に合わせて調整されていました。
無印アニシャドの主人公7人のキリフダカードたちは、それぞれ良い感じのデッキテーマをもらって活躍していますが、スケルトンレイダーだけは本当に別格。周りのカードが強いということもあってずっと環境の最前線を突っ走っています。
アニシャドの2期としてFが始まってくれたことで、スケルトンレイダーがアプリ版で大活躍しているうちに、アニメで新しい活躍っぷりが描かれることになりました。無印→アプリ→Fという繋がりに興奮しました。アニメで好きになったカードを自分が実際に使うことができ、そのカードがまたアニメで活躍してくれたのです。
スケルトンレイダーは相手の盤面にフォロワーがたくさんいるほど打点が出るという特性上、使う方も使われる方もフォロワーの並べ方に非常に気を遣います。ネクロマンサー側はわざと相手のフォロワーが盤面から去れないように残して次のターンのスケルトンレイダーの打点に変えたり、逆に対面する側はわざと不利なトレードをしてフォロワーを減らしたりすることもあります。
ライトの後攻7ターン目のプレイは、「できるだけ相手のリーダーの体力を削る」「盤面を強く残す」という観点では満点のプレイだったのですが、「次のターンのスケルトンレイダーをケアする」という観点から見るとプレイミスでした。シャドウバースってゲーム難しいですね…
アリスの盤面は3/2守護、2/2、2/1の3面。ライトは5/3のランスリザードが場にいて、5/5突進のレーヴァテインドラゴンが先に攻撃してから2/3突進の武装ルフ鳥が場に出るというプレイ手順になります。
スケルトンレイダーをケアするなら、ランスリザードの効果発動を諦めて3/2守護と相討ちし、レーヴァテインドラゴンと武装ルフ鳥だけを場に残すプレイが必要でした。これでライトの体力は1点残ります。盤面は消し飛ぶので勝ち筋はかなり薄いですが…。
アリスのアドバイスとして、墓場を貯めないようにしてネクロマンスをケアするべしというものがありました。しかしこのターンはアリスのフォロワーが下当たりすれば結局同じだけ墓場が貯まり、スケルトンレイダーの打点も減らないのでケア不能でした。フォロワーを出さなければ墓場は貯まりませんが、スケルトンレイダーは効果が発動しなくても4/4疾走なのでどのみち負けでした。
ライトに足りない3つのもの
試合後に思い悩むライトにアリスが3つのアドバイスをしてくれました。優しい。
1点目は上述のネクロマンスの警戒。ライトはハルマ戦でスカルプレデターを破壊しなかったことを悔いていて、それも間違いではないのですが、個人的には最終ターンが目に見える落とし穴にハマった感じがします。相手のフォロワーを破壊しすぎて墓場を貯めてしまった結果、ターン開始時のデスサイズハウンドのネクロマンス10が働いてしまいました。ハルマへのリベンジのカギをライトがどのように獲得していくのか楽しみに思っていましたが、同じネクロマンサー使いのアリスからこういう実践的なアドバイスがもらえるのはリアリティがあって好きです。
2点目は切り札の有効活用。アリスがスケルトンレイダーの強さを最大限引き出すプレイをしていたので説得力があります。レーヴァテインドラゴンはほぼ毎回ライトがプレイするカードですが、まだ隠された効果があるとのこと。PP最大値が10に到達していることが条件の能力や、武装フォロワーに関係する能力あたりがありそうです。
3点目は自分らしくシャドバすること。シャドバは楽しまないとね、と。楽しそうにバトルしていたアリスは、彼女らしいバトルというものを身をもって見せてくれました。一方のライトはどうでしょうか。ライトらしいバトルとはどんなものでしょう。彼はとてもまじめなので、堅実にバトルするのが彼らしい気もしますが…。このアドバイスをどのような形で結実させていくかは今後も注目したいなと思います。
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