3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバースF 21話感想-超えて見せなきゃ話にならない

 アニシャドFの21話の感想文です。

ツバサ vs レン

5ターン目

先攻5T:ツバサ
 後攻2ターン目でアミロスの体力が削れて、そこからレンがヒーローフォロワーのギミックで盤面を押しまくっていました。レンの盤面は4/4, 3/1, 2/2, 1/1の4面です。ツバサの体力は8まで削れています。
 アニメオリジナルカードをプレイします。

ターコイズシスター
5コスト2/4→3/5
守護
自分の場の守護と疾走を持つフォロワーが攻撃したとき、相手のフォロワーすべてと相手のリーダーに3ダメージ
進化後:疾走

 進化のスタッツ上昇が+1/+1のみですが、進化後は疾走を持つことで疾走+守護の条件を満たし、自分の常駐能力を働かせることができます。相手のリーダーに攻撃すれば6点パンチ+3点AOEというすごいカード。
 4/4の進化後フレイムソルジャーを残すと次のターンで即負ける可能性があるので、ここは盤面の全処理のためにフレイムソルジャーに攻撃しました。ターコイズシスターの体力が削れますが、ジュエルシュラインの効果で+3/+3されるので6/4で残ります。

後攻5T:レン
 一気に盤面をひっくり返されてしまいましたが、体力は有利なので継続して攻めていきたいところ。アニメオリジナルカードをプレイします。

鉄壁のガードナー
5コスト3/6
守護
ファンファーレ:自分の場にダメージを受けているフォロワーがいるなら、「次に受けるダメージを0にする」を持つ
ラストワード:自分のリーダーを3回復

 ファンファーレ効果は2枚目をプレイしたときに働きました。このターンは盤面にフォロワーがいないので働きません。フレイムソルジャーが残っていたらこの効果も働いていたのでツバサは危なかったですね。
 鉄壁のガードナーを進化してターコイズシスターを上踏みしてターンエンドでした。鉄壁のガードナーは5/2守護で場に残ります。


6ターン目

先攻6T:ツバサ
 先攻4ターン目に置いた詠唱:白翼への祈りが割れてホーリーファルコンが出てきます。
 サファイアプリーストをプレイ。ライト戦に続く登場です。

サファイアプリースト
4コスト3/4→5/6
ターン終了時:このターン中に自分のフォロワーが3回以上攻撃していたならカードを3枚引く
進化時:自分の手札の結晶1以下のカードを1枚選び、結晶で場に出す

 今回は初めて進化時能力が働きました。手札にあったルビーファルコンが対象になり、結晶として場に出てきます。1コスト踏み倒しの進化時能力なのでそんなに強くはありません。
 ルビーファルコンも再び登場。疾走フォロワーの攻撃でさらなる疾走を作り出す、ツバサのデッキの第2のエンジンといったところでしょうか。

ビーファルコン
6コスト3/3
結晶1:カウントダウン3:自分のフォロワーが相手のリーダーに攻撃するとき、ランダムな自分のフォロワー1体(攻撃するフォロワーは除く?)は疾走を持つ
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疾走
自分のフォロワーが相手のリーダーに攻撃するとき、ランダムな自分のフォロワー1体(攻撃するフォロワーは除く?)は疾走を持つ

 進化後サファイアプリーストで鉄壁のガードナーを上踏みしました。鉄壁のガードナーのラストワードでレンの体力は3回復して20に戻ります。
 煌翼の戦士・リノをプレイしたあと、アミュレットから出てきたホーリーファルコンで相手のリーダーに攻撃します。ルビーファルコンの効果でランダムなフォロワーに疾走が付与されますが、先にプレイしておいたリノに付与されました。サファイアプリーストについたらこのターンは終わりでした。「ツいてる!」と言っていましたね。
 リノで相手のリーダーに攻撃します。このときもルビーファルコンのトリガーを踏んでいますが、すべてのフォロワーが攻撃済みなので演出は省かれました。
 ターン終了時、フォロワーが3回攻撃したのでサファイアプリーストの効果が発動します。カード3枚引きました。疾走+守護を持っているフォロワーはいないのでジュエルシュラインの効果は働きません。5/1守護, 2/2, 2/1という横並びです。

後攻6T:レン
 アニメオリジナルカードをプレイ。

ヒロイックエントリー
6コストスペル
マッハナイト1体を場に出し、カードを2枚引く
「相手の場のフォロワーの数」が自分より多いなら、自分のPPを5回復。 

 マッハナイトは3/3疾走のカード。普通にプレイするなら6/3/3疾走で2枚ドローという平凡な能力です。
 ツバサの場は3面なので追加効果が働き、PPが5回復します。この能力が働くと1/3/3疾走で2枚ドローという化け物カードになります。極端。相手の場のフォロワーの数が多いならというテキストはロイヤルで昔からずっと使われてきたものですが、ヒーローにも似合いますね。
 余った5コストを使ってクイックブレイダーと勇猛たる騎士をプレイしました。勇猛たる騎士を進化してホーリーファルコンを上踏み、クイックブレイダーで5/1になっていたサファイアプリーストと相討ち、マッハナイトでリノを上踏みしました。リノの交戦時能力でレンは1ダメージを受けて体力は15です。
 ツバサの体力は依然として8しかないので、リノを無視してマッハナイトはリーダーを狙うという選択肢もありかなと思いました。リノには疾走がついているので少しリスキーではありますが。
 レンの盤面は4/2, 3/1, 2/2です。


7ターン目

先攻7T:ツバサ
 2枚目の詠唱:白翼への祈りをプレイして、気高き教理でカウントダウンを2進めて割ります。3コスト払って2/1疾走+1枚ドローというプレイ。
 そしてキリフダを登場させます。

ダイヤモンドマスター
2コスト2/2
能力によって破壊されない
このフォロワーが場にいる限り、(自分の?)ランダムなフォロワー1体を対象にする能力が働くとき、その対象は必ずダイヤモンドマスターになる
すでに持っている能力を得たとき、代わりにランダムな自分のフォロワー1体にその能力を与える
相手のフォロワーを攻撃時、このフォロワーが疾走と守護を持つとき、ダメージを与え合う前に相手のフォロワーを破壊する

 レンの盤面には3体フォロワーがいますが、ホーリーファルコンは相手のリーダーを攻撃しました。こうしないと結晶ルビーファルコンのトリガーが引けないからです。効果でダイヤモンドマスターに疾走がつきます。
 アズライトメイデンが登場します。

アズライトメイデン
2コスト1/3
守護
ファンファーレ:ランダムな自分のフォロワー1体は守護を持つ
ターン終了時:破壊されたときに疾走と守護を両方持つフォロワーがいたとき、その中から1枚をランダムに1枚手札に加えて、疾走と守護を与えて+3/+3する

 場に2体フォロワーがいますが、守護のランダム付与はダイヤモンドマスターに吸い寄せられます。
 ダイヤモンドマスターは疾走を持っているのでこのターンに攻撃できます。リーダーに攻撃すればルビーファルコンのガチャが引けて、アズライトメイデンにも疾走がつく可能性があります。しかし1/3のアズライトメイデンが走ってもあまり意味はありません。
 ということでダイヤモンドマスターは勇猛たる騎士を攻撃しました。疾走と守護を持っているので、ダメージを与え合う前に破壊できます。
 ターン終了時にダイヤモンドマスターが+3/+3されます。アズライトメイデンの効果でターコイズシスターが手札に帰ってきて、疾走と守護を持って+3/+3されます。ツバサのデッキはアズライトメイデンのやっていることが一番ヤバイですね。2/1/3守護でファンファーレもあるのに、無からカードを1枚持ってきて打点を生み出せるのがすごい。
 レン側は2/2と3/1が残りました。ツバサの盤面は5/5守護, 1/3守護, 2/1です。

後攻7T:レン
 2/2と3/1が場残りしているので、守護を片付けてさらに3点出せればレンの勝ちです。しかし有効なカードがなかったらしく、2/2と3/1で5/5のダイヤモンドマスターと相討ちしました。
 アルビダの号令をプレイします。2/3守護と3/2疾走を生み出す6コストスペルです。1/3のアズライトメイデンを上踏みしてターンエンド。レンの盤面は2/3守護と3/1、ツバサの盤面は2/1が残りました。


8ターン目

先攻8T:ツバサ
 前のターンにアズライトメイデンで加えたターコイズシスターをプレイします。+3/+3されて疾走+守護を持ちます。
 ターコイズシスターでパイレーツに攻撃しました。3点AOEが先に飛ぶので、ターコイズシスターは無傷です。
 2枚目のエメラルドメイデンをプレイします。
 場残りしたホーリーファルコンで相手のリーダーを攻撃します。結晶ルビーファルコンのトリガーが引かれ、プレイしておいたエメラルドメイデンに疾走が付与されます。ここもラッキーです。
 エメラルドメイデンは素で守護を持っているので、これで疾走+守護の条件を満たします。エメラルドメイデンで相手のリーダーを攻撃するときに、ターコイズシスターの3点が再び働きます。3+2+2+3点でこのターン一気にレンの体力を削り、レンの体力は3点まで追い詰められました。
 ジュエルシュラインの効果でターコイズシスターとエメラルドメイデンが+3/+3されます。エメラルドメイデンの効果でランダムなフォロワーに守護が付与され、ホーリーファルコンが選ばれました。ツバサの盤面は8/10守護, 5/6守護, 2/1守護です。疾走+守護フォロワーを撃ち漏らすと次のターン以降もドンドンデカくなるので、レンが次のターンの8コストでキレイに処理できるのかが試合の分岐点となる場面です。

後攻8T:レン
 予想外でしたがレンはこのターンに盤面を処理するだけではなくてツバサの体力をゼロにしてしまいました。
 「絶対無敵の大正義!出でよ、ヴァリアントフェンサー!」ということでレンのキリフダが登場しました。

ヴァリアントフェンサー
4コスト4/4→6/6
このフォロワーが受ける4以上のダメージは3になる
ファンファーレ エンハンス8:「EPを消費せずに進化できる」を持つ。自分の手札が7枚になるまでカードを引き、自分の手札のヒーローフォロワーすべてを+1/+1して、ターン終了時までコストを0にする
進化時:自分のリーダーは「自分のターンごとに1回、プレイしたヒーローフォロワーを+0/+3して、突進を与える」を持つ

 いきなりエンハンスでの登場だったので効果がたくさんありました。
 まず常駐効果としてダメージカットを持っています。そして進化時能力でリーダー付与効果があります。ここまでのデザインでも十分強くて、後攻4ターン目にぜひ進化を切りたい一枚です。ヒーローフォロワーの体力が上がって突進がつけば、後続のヒーローフォロワーの効果が働きやすくなります。
 さらにエンハンスの話。エンハンス8で無料進化というのは進化時にリーダー付与効果を持つフォロワーならよくある形です。無料進化だけならエンハンス6か7だったでしょうか。
 すごいのはそのあと。自分の手札が7枚になるように引きます。最大7枚ドロー。手札のヒーローフォロワーがすべて+1/+1されてコストが0になります。大量ドローで山札に祈ったり、手札にあらかじめヒーローフォロワーを貯めておいたりすることで、一気に盤面形勢を狙えます。
 感覚的にはオクトーの奥義ですかね。手札にあるロイヤルフォロワーを全部叩きつける感じが似ている。

 ヴァリアントフェンサーを進化してターコイズシスターに攻撃しました。ターコイズシスターは8/4。ヴァリアントフェンサーはダメージカットがあるので6/3。ヴァリアントフェンサー自身が、フォロワーの体力が削れた状態を作り出しやすいという点で、ヒーローデッキにふさわしいキリフダです。
 2枚目の鉄壁のガードナーをプレイします。リーダー付与効果が働いて突進を持ちます。ヴァリアントフェンサーの能力で+1/+1、リーダー付与能力で+0/+3されてスタッツは4/10。これでターコイズシスターを突破です。 
 続いて2枚目と3枚目のマッハナイトをプレイ。ヴァリアントフェンサーはこのカードと1番相性が良いですね。削れたフォロワーがいればPPが2回復するので、-2コストでプレイができます。
 疾走を持つマッハナイトはリーダーを狙いたいので、残り1つだけ空いた盤面を使ってツバサの守護を剥がしにかかります。クイックブレイダーでホーリーファルコンを、ブリッツランサーでエメラルドメイデンを攻撃。エメラルドメイデンの体力は3残りますが、最後の詰めで2枚目のフレイムソルジャーをプレイし、ファンファーレの4点で破壊しました。
 4/4疾走のマッハナイト2体がリーダーに攻撃して、ツバサの体力をちょうど8点削り切っての勝利でした。




"好き"で応えること

 20話のラストで「アタシの"好き"を見せてあげる」と宣言したツバサは、12話と同様に疾走と守護を巧みに操る戦術でレンに猛攻をしかけました。
 ツバサのデッキを勝手に「宝石ビショップ」と名付けたレンは、ツバサも自分の"好き"をシャドバで表現しているんだなあと感じ取ったことでしょう。「私のヒーローロイヤルだって負けてませんよ!」という言葉にはデッキの組み方が同じであるという目線を感じました。
 20話に引き続き、レンは自分のことをさらけ出していました。この歳になっても特撮ヒーローが好きでいることをコンプレックスに感じていたものの、シャドバはそれを思いっきり表現できる舞台なのだと。その言葉はツバサに響いていたことでしょう。

レン:「セブンスフレイムが好きです。ツバサ先輩のことも好きです。キレイで、カッコよくて、いまこうして、自分の"好き"を見せてくれました!どんなに大人になっても、本気で好きなものは捨てられないと思います。私にとってのヒーローみたいに。悩んでも迷っても、でも大好きならきっとそれでいいんです!私はこの部活とも、ツバサ先輩ともそうなりたいです。ううん、そうなります!」

 あまりにもストレートな好意にツバサは面食らったと思うのですが、バトルの展開と合わせることで彼女にも熱が入っていきます。自分にもレンのようにシャドバをしていたころがあった。"好き"を表現することの楽しさを思い出したのかもしれません。

ツバサ:「熱かったよ、アンタの"好き"」

 ツバサとレンの関係性の第一歩は、お互いの"好き"をぶつけることから始まったのだと思います。学年が異なり、人間としても全く違うタイプの彼女たちでも、こうやって関係を築くことができる。ホビーやオタクといった文脈ではなく、あらゆる人間関係に通ずる普遍性とさわやかさを持った、ものすごく健全な関係の築き方だなと思いました。


繋がりを作ること

 少し話は前後しますが、ツバサは新しい関係性を築くことに躊躇をしていました。

ツバサ:「繋がれば繋がるだけ、離れたときの寂しさも増すんだよ。どんなに仲良くなっても、いつかは離れるときがくる。ずっと一緒なんて無理。だったら初めから、誰ともつながらない方がまし。ってアンタにはわかんないか、1年生」

 敬愛するセイラ先輩との別れや、サードフェザーの活動停止を経験したツバサは、別れが怖くなってしまったのでしょう。セブンスフレイムの面々とも、必要以上には踏み込んだ関係にならないようにしていたのもそのため。しかしこのバトルでツバサの心は動きました。
 試合後レンが海に落ちたときに、靴を脱いでツバサも海に入ったのが象徴的でとっっっても美しいシーンだなと思いました。目線を合わせて、同じ高さで、同じ冷たさを感じてレンと対話をしようという意志を感じました。
 別れの辛さを知っているツバサにとって、レンと関係を深めることは勇気が必要なことです。しかしレンはあまり実感を持っていません。そのギャップを認識しつつも、ツバサは一歩踏み出してレンともっと仲良くなろうと足を踏み出しました。おっかない先輩に声をかけにいったのはレンの方ですが、実はツバサの方も勇気を奮い立たせたんじゃないかと。応援したくなりますね。






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