3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバースF 27話感想-昔のままじゃないんだよっ!

 アニシャドFの27話の感想文です。

ジェントルマン vs シノブ

5ターン目

先攻5T:ジェントルマン
 シノブの場は5/4, 3/3守護。ジェントルマンの場は2/1, 2/1, 1/1。破壊されたマジカルポーンは3体。8体破壊されれば疾走を持ちます。
 ターン開始時にブリッツの2個目の能力でマジカルルークが場に出ます。

マジカルルーク
4コスト1/2
ファンファーレ:マジカルポーン2体を場に出す。
自分の場にマジカルポーンが出るたび、それに守護を与える
このカードが場にある限り、自分の場のマジカルポーンが破壊されるたび、自分の手札のコスト最大のカードのコストを-1する

 ブリッツで場に出るときはファンファーレが働かないので、この効果でブリッツが踏み倒しているのは2コスト分です。
 ミスティッククイーン・メイティをプレイ。

ミスティッククイーン・メイティ
2コスト1/1→3/3
ファンファーレ:デッキからコスト1のカードを1枚手札に加える
自分がスペルをプレイしたときマジカルポーン1体を場に出す

 ファンファーレでデッキからコスト1のスペルカードをランダムに1枚手札に加えます。バッテリーという新カードを持ってきました。
 まずは場残りしていた2/1のマジカルポーンと1/1のマジカルポーンでガーディアンゴーレムと相討ちします。マジカルルークの能力で、マジカルポーンが破壊されるたびに手札のコスト最大のカードのコストが-1されます。ミスティックキングのコストが一気に4落ちます。1面開けさえすればもう1体マジカルルークを出せたので、実は-1コスト分損しています。(最終的に0まで落ちたので関係ないですが)
 メイティが持ってきたカードをプレイします。

バッテリー
1コストスペル
相手のフォロワー1体に2ダメージ
自分の場にマジカルルークがいるなら、マジカルルーク1体を場に出す

 基本的には1コスト2点スペルとして使用できて、マジカルルークがいればコピーできるカードです。2つのルークを並べて、同じ筋を攻めることをチェス用語でルーク&ルークバッテリーと呼んだりするそうです。
 バッテリーでデュアルウィッチ・レミラミに2ダメージ。マジカルルークがもう1体場に出ます。メイティの常駐能力で、スペルを使ったときにマジカルポーンが場に出ます。
 2/1のマジカルポーンでデュアルウィッチ・レミラミを攻撃して相討ちになります。2体のマジカルルークの能力でミスティックキングのコストが追加で落ちて-3。
 2コストの運命の導きをプレイ。カードを2枚引きます。メイティの能力でマジカルポーンが場に出ます。シノブの場は全処理。ジェントルマンの場は1/2守護, 1/2守護, 2/1, 2/1, 1/1です。

後攻5T:シノブ
 古き魔術師・レヴィをプレイして進化します。進化時能力で紅蓮の魔術が1枚手札に加わります。
 ルーンの貫きをプレイ。レヴィが進化したのでコストが2になります。ミスティッククイーン・メイティに2ダメージ、相手のリーダーに2ダメージ。
 紅蓮の魔術とレヴィの攻撃で2体のマジカルルークを破壊します。攻撃力が高い2/1のマジカルポーンが2体残る形となりましたが、常駐効果を持つ方を破壊したいターンだったので、このプレイが正しいと思います。マジカルポーンはあと2体破壊されると8体破壊達成になるので、それも阻止できる動きとなりました。
 ジェントルマン側はアニメオリジナルカードでコストを滅茶苦茶踏み倒したのに対して、シノブは当時のアプリ版でよく使われたコンボで反撃しました。


6ターン目

先攻6T:ジェントルマン
 ブリッツの3個目の能力で、マジカルナイトが場に出ます。これですべての効果が判明しました。

ブリッツ
3コストスペル
自分のリーダーは下記の能力を持つ。この能力は重複して持てず、3回働くと失われる。
========================
(1)マジカルポーン2体を場に出す
(2)マジカルルーク1体を場に出す
(3)マジカルナイト1体を場に出す
自分のターン開始時、上記の能力が順に1つ働く。

 マジカルナイトは3コストのフォロワー。ブリッツは3コストスペルながら7コスト分ぐらいのバリューを発揮するカードです。時間差があるから許されるコスパ
 ブリッツで呼び出したマジカルナイトで古き魔術師・レヴィと相討ち。マジカルナイトの攻撃時能力でマジカルポーン1体が場に出ます。
 マジカルストラテジーをエンハンス6でプレイします。マジカルナイトとマジカルビショップが場に出ます。
 マジカルポーン2体で相手のリーダーを攻撃します。シノブの体力は12。

後攻6T:シノブ
 破砕の禁呪をプレイします。相手の場の体力2以下のフォロワーすべてを消滅させるので、マジカルポーン3体とマジカルナイトが消滅しました。
 ジェントルマンがこのカードを読んでいたなら、前のターンはマジカルナイトではなく、マジカルポーン2体で4/3のレヴィと相討ちするという選択肢がありました。そうすれば8体破壊が達成できていました。
 アプリ版のマジカルポーンは場を離れた数でカウントされるのですが、アニメ版は破壊でカウントされるので、消滅されるとカウントが進みません。現在のカウントは6です。


7ターン目

先攻7T:ジェントルマン
 破砕の禁呪に巻き込まれなかったマジカルビショップのみが残って返ってきました。

マジカルビショップ
4コスト2/4
攻撃不能
スペルをプレイするたびにマジカルポーンを1体場に出す
自分のターンに1度、自分の場にマジカルポーンが出たとき相手のフォロワーすべてに2ダメージ

 4コストの運命の導きをプレイします。カードを2枚引き、マジカルビショップの効果でマジカルポーンが場に出ます。
 2ドローの中にあった光の道筋をプレイしてカードを1枚引きます。もう1体マジカルポーンが場に出ます。マジカルビショップの効果を働かせながら手札を整えるターンになりました。

後攻7T:シノブ
 雄大なる教えをプレイ。土の印を出しながらカードを1枚引きます。
 シノブのキリフダをプレイ。

アストロジカルソーサラー
2コスト2/2→4/4
ファンファーレと自分のターン開始時:自分の手札に土の印アミュレットがあるなら、次の相手のターン終了時まで相手のフォロワーすべてを-2/+0する
ターン終了時:土の秘術:カードを2枚引く

 手札には初等錬金実験があるのでファンファーレが働きます。相手のフォロワーすべてが-2/+0されます。
 アストロジカルソーサラーを進化してマジカルビショップを破壊します。攻撃力0なので無理に破壊しに行く必要もないのですが、常駐効果が鬱陶しいと考えたようです。
 氷像の召喚をプレイし、5/5守護のフリーズゴーレムが場に出ます。リソース供給ができるアストロジカルソーサラーを守る形です。
 ターン終了時にアストロジカルソーサーの土の秘術効果でカードを2枚引きます。


8ターン目

先攻8T:ジェントルマン
 攻撃力が下げられて0になったマジカルポーン2体でフリーズゴーレムを攻撃します。これで8体破壊の条件が達成されます。
 2枚目のブリッツをプレイして、リーダーに能力を付与します。
 2枚目のマジカルルークをプレイします。ファンファーレでマジカルポーン2体が場に出ます。マジカルポーンは疾走持ちます。
 マジカルポーンでフリーズゴーレムに攻撃。マジカルルークの能力で手札のミスティックキングのコストが-1されます。
 マジカルルークを進化してフリーズゴーレムに攻撃して相討ち。もう1体のマジカルポーンで相手のリーダーに攻撃。シノブの体力は10。
 フリーズゴーレムはターン終了時に勝手に破壊されるカードなので、わざわざ進化権を投資してまで破壊しなくてもよかったのではと思いました。ジェントルマンの狙いとしては、マジカルポーンが5体並べば10点出るので、ミスティックキングを使わないルートでのリーサルも見据えていたのかもしれません。

後攻8T:シノブ
 4/4のアストロジカルソーサラーが残って返ってきました。
 クリスタルウィッチをエンハンス8でプレイします。2話のライト戦の伏線回収でした。

クリスタルウィッチ
4コスト4/3
ファンファーレ:土の魔片1枚を手札に加え、そのコストを0にする。エンハンス8:その後、カードを3枚引く。手札の土の印アミュレット1枚と、土の秘術を持つカード2枚をランダムに選び、そのコストを0にする
自分の場に土の印アミュレットが出るたびに相手のリーダーに1ダメージ

 カードを3枚引いて0コストにする能力は想像の具現化に似た使用感です。ただ、0コストになるカードが限定されていて、もともと手札にあったカードも抽選の対象なので、再現性高くコンボに使えそうな能力です。2枚の土の印と、2枚の土の秘術カードがそろって0コストのなるように設計されているのですね。
 まずは0コストの土の魔片をプレイします。クリスタルウィッチの常駐効果で相手のリーダーに1ダメージが飛びます。
 0コストの錬金術の代償をプレイ。マジカルポーンを消滅させます。クリスタルウィッチの常駐効果でさらに1ダメージ。
 0コストのゴーレムプロテクションをプレイ。ガーディアンゴーレムを場に出して、土の秘術でそれを+2/+2します。5/5守護です。
 場残りしたアストロジカルソーサラーで相手のリーダーに攻撃し4ダメージ。ジェントルマンの体力は12。
 太陽の巫女・パメラをプレイ。簡略化されていましたが、このカードはファンファーレで土の秘術を働かせて、ターン終了時に自分の他のフォロワーの攻撃力/体力を2倍にするカードです。
 ターン終了時にパメラの能力が働きます。ガーディアンゴーレム10/10守護, アストロジカルソーサラー8/8, クリスタルウィッチ8/6, パメラが4/5です。

9ターン目

先攻9T:ジェントルマン
 前のターンに使った2枚目のブリッツの効果が働きます。マジカルポーン2体が場に出ます。そのマジカルポーン2体でガーディアンゴーレムを攻撃。ガーディアンゴーレムは10/6。
 新しいチェスカードを使います。

ブリッツ
4コストスペル
マジカルポーン4体を場に出す。それらは突進を持つ

 コスト通りの動きをするカードです。このうちの3体を使ってガーディアンゴーレムと相討ちします。
 もう1枚ブリッツを使います。5体並んだマジカルポーンのうち、3体を使って8/6のクリスタルウィッチと相討ち、2体で4/5のパメラに下当たりします。4/1で残ったパメラにエンジェルスナイプで破壊。これで残りは8/8のアスロトジカルソーサラーのみ。
 0コストまで落ちていたミスティックキングをプレイします。コストの下がり方やラストワード能力もそうですが、マジカルポーンの出方もアプリ版とは全然違うので注意。

ミスティックキング
20コスト13/13→13/13
自分のターン中、これが自分のデッキから手札に加わるとき、Xが1以上ならこのコストを-Xする。Xは「このバトル中、自分のマジカルポーンが破壊された枚数」である。
自分のターン中、自分の場のマジカルポーンが破壊されたとき、自分の手札のこのコストを-1する。
このフォロワーは、相手の能力で選択できず、カードの能力によって破壊されない。(攻撃によるダメージや、能力によるダメージでは破壊される)
自分のターン開始時、マジカルポーン2体を場に出す
ファンファーレ:マジカルポーン2体を場に出す
ラストワード:バトルに敗北する
進化時:マジカルポーン2体を場に出す


 ミスティックキングに進化を切って、マジカルポーンが4体並びます。この4体の攻撃先が今回のバトルのクライマックスでした。シノブの盤面には8/8のアストロジカルソーサラーがいます。シノブの体力は10なのでマジカルポーン4体では打点が足りません。シノブの手札が見えるようになっていて、手なりでプレイをすると下記のような手順を踏んでジェントルマンの負けだとわかるようになっていました。

先行9Tジェントルマン
・マジカルポーンは相手のリーダーに攻撃
・進化したミスティックキングでアストロジカルソーサラーを上踏みする
後攻9Tシノブ
・破砕の禁呪でマジカルポーンを全部消滅
エラスムスの秘儀のランダム5点でミスティックキングを破壊

 なのでジェントルマンがトップで引いたこのカードを使って、このターン中に勝ってしまうというのが唯一の勝ち筋でした。

チェックメイト
0コストスペル
自分のリーダーの体力を1回復する
自分の場がミスティックキング1体のみで、相手の場にフォロワーがいないなら、ミスティックキングは疾走を持つ

 チェックメイトを使うためには自分のマジカルポーンも全部クリアする必要があります。なのでアストロジカルソーサラーにマジカルポーンを全部当てて相討ちでして、ミスティックキングが疾走して勝利でした。

仲間と掴んだ可能性

 このバトルの決着で、ジェントルマンは大きな一歩を踏み出すことになりました。

ジェントルマン:「チェックメイトはこのターンに引いたばかりのカード。運が良かったと言うべきなのだろうけど、いまはあえてこう言おう。僕の、いや、僕たちの可能性が、キミの可能性に勝ったのだと」

 いままで人を避けてデジタルアバターで登校していたシオンが、仲間の存在を力に変えたのです。

ツバサ:「なーにビビってんの。アンタは1人じゃない。いまのアンタには、仲間ってもんがいるでしょ。アタシたちはアンタの可能性を信じてる。だから、最後まで諦めんなよ」

 カードゲームは個人戦ではありますが、シャドバで言うとプロツアー、JCGの3人チーム大会、アマチュアで行われているチーム戦はこういう感情が生まれたりするんじゃないかと思います。持ち込みデッキの制限があったりするので、このデッキを持っていくからには勝ってくれよと。
 カードゲームの実力を頼りにしてチームメイトを送り出すのが普通かなと思うのですが、ツバサの言う「可能性を信じる」というのは良い表現だなあと思いました。運と実力の両方が合わさって、カードゲームの勝利を願うのだなあと。チェックメイトを引いたのはアニシャドFには珍しくただの運だったわけですが、そこにこういう背景を作ってくれるのは素敵だなと思いました。

もう大丈夫

 バトル中、シノブは「ジェントルマンとバトルしたかった」と宣言するのですが、ジェントルマンはその理由を勘違いしていました。シノブは自分を嫌っていて、復讐がしたいのだろうと思っているのですね。そういうふうに人の気持ちを勝手に決めつけるジェントルマンを、シノブはバカだと一蹴しました。
 髪留めで目を露わにしたシノブは、晴れやかにジェントルマンに対して宣言をしました。

シノブ:「アタシも前を向きたくなったんだ。ちょっとだけね。1人の力でやってみたい。1人の力で強くなりたい。そう思ってるよ、いまは。いままでありがとう!もう大丈夫!アタシは1人でここにいる」

 シノブがジェントルマンに伝えたかったのは、もう大丈夫だということと、ありがとうという感謝の気持ち。シックスマジックを背負う部長として、勝てない辛さに手を差し伸べてくれたことについては、心から感謝しているのでしょう。
 時間軸はわかりませんでしたが、シノブがジェントルマンと接した時間はセブンスフレイムよりも長いのかもしれません。ジェントルマンがどういう人間かということについては、シノブはとっくに理解していたのかもしれませんね。
 勝てないシノブを救ったのはジェントルマンですが、ジェントルマンに囚われていたという側面もあります。その状況を打破するきっかけが2話のライトとのバトルだったみたいです。自分の中で内なるモチベーションを燃やすことが再びできるようになり、この日のために努力を重ねていたのでしょう。言葉で明示されることはありませんでしたが、行間から伝わってくるものがありました。
 一方で、試合のあとでシオンも自室で同じ言葉をシノブにむけて呟きます。

シオン:「ありがとうシノブ、僕ももう大丈夫だよ」

 シオンはシノブにシャドバを指南すると決めて、ジェントルマンというキャラと立ち位置を確立したのだと思います。人と触れ合うことに絶望したシオンに、ジェントルマンとして生きるという道を作ってくれたのがシノブだったのかもしれません。ジェントルマンとの関係性を捨てなかったシノブのおかげと考えられるのですね。
 シオンが大丈夫になったのはツバサたちとの触れ合いの中だったということがバトルを通して語られました。仲間が自分の可能性を信じてくれたこと。その信頼に応えられたこと。それが自信に繋がっていくのですね。
 経緯こそ異なるものの、シノブとシオンは互いに感謝し、互いにもう大丈夫だと卒業を宣言できる。いびつではありますが、立派な友情の形を見せてくれたのではないかなと思いました。





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