3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバースF 32話感想-お前も絶望するんだよ!

 アニシャドFの32話の感想文です。

ライトvsハルマ

1ターン目

先攻1T:ハルマ
 スカルビーストをプレイ。

後攻1T:ライト
 パスです。


2ターン目

先攻2T:ハルマ
 スカルプレデターをプレイします。

スカルプレデター
2コスト2/1
ファンファーレ:スケルトンを1枚手札に加える
ターン開始時:自分の手札にスケルトンがあるならそれを1枚捨て、カードを1枚引く

 スケルトン1枚を手札に加えます。ライトが1ターン目にフォロワーをプレイしなかったので、2/2/1の悪いところが出ません。墓場を貯めながらドローを進められるので良いスタート。
 スカルビーストで相手のリーダーを攻撃します。

後攻2T:ライト
 ナックルドラゴン・ドラグニルをプレイします。能力でドラゴウェポン1枚を手札に加えます。
 このターンからライトはプレイが難しい手札になっています。後攻4ターン目以降、ドラグニルに進化を切る可能性があるため、ここは単なる2/2/2としてドラゴンテイマーを置く選択肢もありました。
 ドラゴンウォーリアがこの時点で手札にあるので、4ターン目はドラゴンウォーリアに進化を切るか、3ターン目でドラゴウェポンを場に残し、4ターン目で進化AOEを撃つオプションが考えられます。ドラゴウェポンの有無というのもこのターンから考え始めねばなりません。
 このターンにドラグニルを出す意味としては、アニメ版ドラグニルがターン開始時にドラゴウェポンを供給するため、ハルマ側が無視できないという側面もあります。実質的な守護として機能させるわけですね。

3ターン目

先攻3T:ハルマ
 ターン開始時に、スカルプレデターの能力で手札のスケルトン捨てカードを1枚引きます。
 ボーンキマイラをプレイ。ハルマの手札も選択肢はいろいろとありますが、このカードは3ターン目以外で置きにくいのでこのプレイが自然です。
 スカルプレデターでドラグニルと相討ち、スカルビーストで相手のリーダーを攻撃です。

後攻3T:ライト
 今回のハイライト。ドラゴウェポンを置いてターンを終了します。
 手札にあるのはランスリザード、大嵐のドラゴン、煌牙の戦士・キット、ドラゴンテイマー、ドラゴンウォーリア、ドラゴウェポン、ハンマードラゴニュート
 様々な選択肢があるターンです。
・ハンマードラゴニュート+ドラゴンテイマーで盤面を強くする
・ドラゴウェポン+大嵐のドラゴンで相手リーダーの体力を削りにいく
・ドラゴンテイマー+ドラゴウェポンで次ターン武装から盤面をまくる
 どのプレイが正解なのかは自分の大局観と相手の動き次第。ライトがしっかり考えて意志を持ってプレイしているのがわかる本当に良い演出でした。カードゲームはこうあるべきなんですよ。


4ターン目

先攻4T:ハルマ
 スカルビーストとボーンキマイラでリーダーを攻撃したあと、シャドウリーパーを2体置きます。
 ライトがフォロワーを置いていれば、シャドウリーパーを2体置いたあとにスカルビーストとボーンキマイラで相討ちし、3/3潜伏のシャドウリーパー2体と1/1のスケルトン2体でターンを終えることになったと思います。スケルトンが2体とも倒れれば5/5のシャドウリーパー2体で先攻5ターン目が回ってきて、手札にあるソウルコンバージョンを絡めながらさらに打点を延ばすことができました。
 ナーフ前ミッドレンジネクロの1,2,貴公子,リーパーリーパーを彷彿とさせる動き。ライトが盤面にフォロワーを置いているとほぼゲームセット状態でした。ボーンキマイラがフォロワー3体分なのが偉いですね。
 ライトとしてはスカルビーストとボーンキマイラから受ける2点を許容する代わりに、シャドウリーパーでゲームが終わってしまうリスクを回避した形です。リスクとリターンを天秤にかけて判断していくシャドバらしいナイスプレイの描き方となりました。

後攻4T:ライト
 ドラゴンウォーリアをプレイ。前のターンに置いたドラゴウェポンにより武装されます。
 武装ドラゴンウォーリアを進化。EPを使わずに進化できます。進化時能力でスカルビーストに3ダメージ、相手のフォロワーすべてに1ダメージ。AOEなので潜伏しているシャドウリーパーごと吹き飛ばせます。
 ボーンキマイラのラストワードでスケルトン2体が場に出て、その片方を武装ドラゴンウォーリアで攻撃します。


5ターン目

先攻5T:ハルマ
 よろめく不死者とクロースケルトンをプレイ

クロースケルト
2コスト2/2→4/4
自分の場の他のフォロワーが、自分のカードの能力によって破壊されたとき、カードを1枚引く
進化時:自分の場のフォロワー1体を破壊し、そのコスト分だけ相手のフォロワーすべてにダメージを与える

 続けてソウルコンバージョンをプレイして、よろめく不死者を破壊してカードを2枚引きます。よろめく不死者のラストワードで武装ドラゴンウォーリアを破壊され、さらにクロースケルトンの常駐能力でカードを1枚引きます。
 スケルトンが1体残っていたので相手のリーダーを攻撃。

後攻5T:ライト
 ハンマードラゴニュートをプレイ。
 ドラゴンスマッシュをプレイして、クロースケルトンを破壊し、ドラゴウェポンが場に出ます。
 煌牙の戦士・キットをプレイして武装します。武装キットを進化してスケルトンを破壊、攻撃時能力でカードを2枚引きます。
 ここも判断が難しいターンになりました。1/1のスケルトンは放置してもいいのですが、前のターンで進化権が温存できたので、2枚ドローに変えた形です。ハンマードラゴニュートは覚醒状態で使った方が強いので置かなくてもいいのですが、ラストワードで手に入るドラゴンスマッシュがすぐに必要になるだろうという判断でしょうか。


6ターン目

先攻6T:ハルマ
 キリフダであるデスサイズハウンドが登場します。

デスサイズハウンド
5コスト4/4→6/6
潜伏
ファンファーレ:お互いの場の体力1のフォロワーすべてを破壊する
自分のターン開始時、ネクロマンス10:進化する
攻撃時(進化後のみ?):ネクロマンス10:相手のリーダーとフォロワーすべてに6ダメージ

 デスサイズハウンドを進化して攻撃します。攻撃時能力のネクロマンス10で6点AOEが飛びます。ハンマードラゴニュートのラストワードでドラゴンスマッシュを1枚手札に加えます。
 5ターン目開始時点ではハンドになかったというのもありますが、6ターン目にネクロマンスが10を超えていたので1ターン遅れての着地でした。
 デスサイズハウンドは潜伏持ちのフォロワーです。1ターン伏せておくこともできたのですが、ライトの場には4/3の武装キットがいるため、これを放置したくないという判断になりました。また、ネクロマンス20には到達しなさそうなので、ネクロマンス10でリーダーの体力を削って圧をかけたいという狙いもあったかと思います。

後攻6T:ライト
 ランスリザードとドラゴウェポンをプレイ。

ランスリザード
4コスト5/3
武装
突進
攻撃時:自分の場にドラゴウェポンがあるなら、自身を+0/+2して相手のリーダーに2ダメージ

 ランスリザードを進化してデスサイズハウンドを上踏み。リーダーに2点飛びます。ハルマの体力はようやく削れて18。ライトは9です。
 デスサイズハウンドを倒しましたが、ネクロマンサークラスはリアニメイト等で同じフォロワーを復活させられるので、逆にハルマが戦いやすくなった可能性もあります。次回でどんなバトルが繰り広げられるのか楽しみです。

敗北は絶望か

 ハルマが極端に敗北を嫌うようになった理由として、ミカドに負けたバトルが回想されていました。前々からハルマがミカドと対面したときに妙な空気感になっていましたが、こういう背景があったのですね。
 学園の理事長であるミカドがシャドバで強いというのは納得です。一方で、生徒を恫喝するようなことをしてコンプライアンス的に大丈夫なんだろうかというのは気になるところですが、まあハルマも同じことをしているわけですし問題ないですかね。

ハルマ:「敗北で強くなる?ヒトの可能性?甘っちょろいんだよそんなもん。本当の敗北ってのはな、そんな甘い考えを吹き飛ばすほどの絶望なんだよ」
ライト:「ハルマ、敗北は絶望じゃない」
ハルマ:「お前は知らねえだけっしょ。本当の敗北を、絶対に敵わないという恐怖を。シャドバ始めてちょっとの初心者が、わかったような口聞くんじゃねえ。お前も絶望するんだよ、いまここで」

 ミカドにボコボコにされてハルマの価値観が歪んでしまったということであれば、真のボスはミカドということになるのでしょうか。学園創設者のウルフラム・ゼルガは清い心を持っていたけれど、管理を任された理事長のミカドはイカれた思想の持ち主だったというオチ?

ライト:「オレはお前のことを知りたい。なぜ、シャドバカレッジのみんなを傷づけるのか。なぜ、現実を教えると言うのか、なぜ敗北を絶望と呼ぶのか、オレはそれを知りたいんだ」
ハルマ:「そんなもん、知ったところで何になる?」
ライト:「わからん。それは知ってから考える。(中略)俺は強くなった。お前に勝つために、お前を知るために。だから教えてもらうぞ、ハルマ。お前のこれまでのシャドバと、これからのシャドバを」

 ライトの主張は、誰を相手にしても一貫しています。シャドバを通して相手を知りたい。それ以上を求めないのがライトらしいですね。
 敗北は絶望だと言うハルマと、敗北は強くなる糧だと言うライトで、主張の対立も見られます。1vs1の対人ゲームにおいて、負けたときの気持ちの持ち直し方というのは非常に大切なポイントです。怒りを引きずったまま次の試合に臨んでも良い結果になりません。カードゲームアニメらしい論点の選び方で好感が持てます。どういう着地を描いてくれるでしょうか。

ネクロマンサー対策

 ライトがハルマへのリベンジマッチをするにあたって、ネクロマンサークラスへの対策を積んでくるだろうというのはハルマ側もお見通しでした。

ハルマ:「バカみたいに雑魚ネクロマンサー使いと10回も20回もバトルしたって意味なんてない」
ライト:「2回だ。ネクロマンサークラスとバトルしたのは2回だ」
ハルマ:「はあ?そんな程度でオレに…」
ライト:「たった2回だが、重く深い2回だった。オレは成長したぞ、ハルマ」

 16話の黒羽アリス戦と24+25話のアンドレア先生戦のことですね。逆に言うとそれ以外でライトはネクロマンサークラスとバトルしていないのでしょうか。スバルとは遊びでもバトルしなかったのでしょうか?
 後攻3ターン目にドラゴウェポンだけ置いてターンエンドしたことがネクロマンサー対策の成果という描かれ方でした。シャドバらしい読み合いの良いプレイだったなとは思うのですが、ネクロマンサー全般への対策というよりかはシャドウリーパーへのピンポイントケアという感じでした。
 ネクロマンサーを本気でメタりにいくなら、フォロワーを消滅させるのが一番だと昔から決まっています。ラストワードが働きませんし、リアニメイトできなくなりますし、墓場も貯まりません。しかしドラゴンクラスに消滅は少ないのが残念なところ。
 デスサイズハウンドのネクロマンス10起動を制限していく、というのが厳密な意味でのネクロマンサー対策だと思うのですが、今回はハルマの手札が良かったので防げませんでした。リベンジを果たす分水嶺をどういうところに持ってくるのか、次回が楽しみです。



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