アニシャドFの42話の感想文です。
スバル vs カグヤ
1ターン目
2ターン目
パンプキンネクロマンサー
2コスト2/2
ファンファーレ:ゴーストを1枚手札に加える
ファンファーレでゴーストが手札に加わるという便利な能力。現代シャドウバースの2/2/2でさえ、ラストワードでゴーストを加えるのが精いっぱいなので優秀なカードです。ゴールドカードなので進化時の能力もありそうだなと思いました。
3ターン目
パンプキンネクロマンサーとゴーストで相手のリーダーを攻撃。
アブソリュートシュライン
1コストアミュレット
特殊進化を持つフォロワーが自分の場に出た時、それは+1/+1されて突進を持つ
進化できない分を突進と+1/+1で補う強力な効果です。
特殊進化という言葉自体はアプリ版にはないのですが、EPによる進化ができないカードはいままでもたくさんありました。進化後に特別な能力を持っているパターンしかないので、カグヤのテーマとは少しズレますが。
漆黒の法典をプレイしてトリックデュラハンを消滅させます。トリックデュラハンはラスワで場に戻ってくるカードなので、この消滅はけっこう手痛い。
4ターン目
さらに新しいアニメオリジナルカードをプレイ。
遊楽の死神
3コスト3/3
ファンファーレ:自分の場の攻撃力最小のフォロワー1体をゴーストに変身させる。対象がゴーストならジャイアントゴーストに変身させる
序盤に使うと自分の場が消えてしまうので微妙ですが、ゴーストと組み合わせられれば強力。ジャイアントゴーストが場に出ます。
動きとしては強いですが、愚神礼賛が次のターンに割れるのは分かっているので、ここで盤面を厚くする動きはカグヤとしては問題ないという感じになります。スバル側は次のターンのマスカレードゴーストも手札に見えているので、わかっているけどやるしかないという選択。
アニメオリジナルカードを2枚プレイ。
熾烈なる聖職者
2コスト1/1
EPによる進化ができない
ターン終了時:自分のEPが2以上なら、このターン中に働いた「チョイスと対象選択を含まないファンファーレ能力」をランダムに1回働かせる
彷徨える使徒
2コスト2/2
EPによる進化ができない
ファンファーレ:自分のEPが2以上なら、ランダムな相手フォロワーと相手のリーダーに3ダメージ
アブソリュートシュラインの効果で、2体のフォロワーは+1/+1されて突進を持ちます。
彷徨える使徒のファンファーレが発動。遊楽の死神に3ダメージで破壊、相手のリーダーに3ダメージ。愚神礼賛がジャイアントゴーストをぶち抜いた時点で全処理は確定なので、ここのランダムはどっちでもOKです。2コストで3点・3点という破格のコストパフォーマンス。
ターン終了時に熾烈なる聖職者の能力でファンファーレがもう一度働きます。パンプキンネクロマンサーに3ダメージで破壊、相手のリーダーに3ダメージ。スバルもカグヤも体力は14になりました。
愚神礼賛のランダムの飛び先はその後の展開を大きく左右するものでした。下記のどちらかのパターンなら次のターンにスバルが3点以上出せるので、その後のプレイが同じならスバルの勝ちでした。12分の7の確率です。
・愚神礼賛がパンプキンネクロマンサーに当たる(3分の1)
・愚神礼賛が遊楽の死神に当たって、ランダム3点がジャイアントゴーストに1回、パンプキンネクロマンサーに1回当たる(3分の1の、4分の3)
しかし、彷徨える使徒は突進を持っているので、「その後のプレイが同じなら」という仮定は基本成り立ちません。残ったフォロワーに攻撃しにいけば結局はカグヤの勝ちです。スバルのEPが温存されたとて、上がる打点は2点なので届きません。
5ターン目
マスカレードゴーストを進化して彷徨える使徒を上踏み。ゴーストで熾烈なる聖職者と相討ち。ゴーストが消滅して、ジャイアントゴーストが場に出ます。
パニッシュメントペガサス
5コスト4/5
ファンファーレ:相手のリーダーに2ダメージ。自分のリーダーを2回復
ターン終了時:自分のEPが2以上なら、ランダムな攻撃力最大の相手フォロワーを1体消滅させる
お互いのリーダーの体力を動かしながら盤面処理をこなすカードです。カグヤの体力は16、スバルは12。
パニッシュメントペガサスでジャイアントゴーストを上踏みして、ターン終了時効果でマスカレードゴーストを消滅させます。トリックデュラハンに続いて、消滅させられると困るカードが消滅してしまいました。
6ターン目
スバルも新カードをプレイ。
巨大なる怨念
4コストスペル
相手のフォロワー1体に4ダメージ、相手のリーダーに2ダメージ
自分のジャイアントゴーストが消滅したとき、手札のこのカードのコストを1にする
パニッシュメントペガサスの体力は2だったので、ミミの2点で処理することも可能でしたが、ミミの2点も全部リーダーに通すのだという強い意志で巨大なる怨念から使っていきました。
6ターン目にプレイすると、ファンファーレでコスト5のビショップフォロワーがデッキから出てきます。2枚目のパニッシュメントペガサスをデッキから場に出てきて、アイテールの効果で+0/+1されます。さらにアブソリュートシュラインの効果で+1/+1されて突進を持ちます。
スバルの場はケルベロスのみなので、ターン終了時効果で消滅させました。
7ターン目
ファンファーレでリーダーに能力を付与します。3コスト以下のフォロワーを出したら即座に破壊し、ラストワードを働かせながら、コスト分だけゴーストが出てくるようになります。盤面で戦えなくなるので、試合を決めに行くためのカードでした。
アーカスを進化してパニッシュメントペガサスを上踏みします。アイテールは場に残ります。
ディバインコントラクター
7コスト5/7
ファンファーレ:相手の場の体力3以下のフォロワーすべてを消滅させる。自分のEPが2以上なら、体力3以下ではなくすべて。
ターン終了時:自分のEPが2以上なら、自分のフォロワーすべては「相手のターン終了時まで受けるダメージが0になる」を持つ
除去がインフレしている現代シャドウバースにおいても、相手のフォロワーすべてを消滅というのはなかなか強烈。消滅させたあとに、自分の盤面にバリアを貼って次のターンの攻撃を構えるカードです。
ただしこのバリアはダメージを0にしているだけなので、確定除去や消滅は効きます。
8ターン目
バケルスをプレイします。ファンファーレでゴーストを場に出し、アーカスの能力で破壊してゴーストが2体場に出ます。さらに、バケルスのラストワードでラストワードを持たない1コストのバケルスを1枚手札に加えます。
ゴーストで相手のリーダーを攻撃して、そのゴーストにソウルコンバージョンを撃って2ドローします。アーカス後はゴーストで場が埋まってしまうので、いかに自壊できるかがポイント。
ゴーストヴァニッシュをプレイします。フワリ戦で勝負を決めたカード。
ゴーストヴァニッシュ
1コストスペル
自分の場のランダムなゴースト2体は「攻撃時:自身の攻撃力を2にする」を持つ。ゴーストヴァニッシュ1枚を手札に加える
エンハンス7:自分のターン終了時に自分のフォロワーすべてを消滅させる。相手のフォロワーと相手のリーダーにXダメージ。Xは「このバトル中に消滅した自分のフォロワーの合計の半分(端数切り上げ)」である。
バケルスが出したゴースト2体がそれぞれ2点になります。
さらに1コストのバケルスをプレイ。ファンファーレでゴーストを場に出し、アーカスの能力でゴースト1体に変換されます。ミミとココでさらに4点分打点を伸ばします。このターン、11点を削ってカグヤの体力は3。いくら回復しようと、次のターンのエンハンスゴーストヴァニッシュで勝ちの構えです。
次のターンのゴーストヴァニッシュはおそらく過剰打点になるので、相手の盤面処理も行っておきたいターンだったのですが、バリアを貼ったフォロワーに触ることはできませんでした。
ダークジャンヌでド派手な決着となりました。場のすべてのフォロワーに2ダメージを与え、+2/+0します。アイテールとディバインコントラクターで相手のリーダーに攻撃して勝利でした。
セブンシャドウズへの挑戦
あくまで「先生」として戦ってくれたアンドレア先生を除けば、セブンシャドウズのバトルはこれが初めてでした。
兄弟対決だからノーカンだったのかもしれませんが、セブンシャドウズへの挑戦は、同じクラス同士で戦うわけではありませんでした。今後もクラスの縛りは特にないのかもしれません。
スバルがいまカグヤに勝ってしまうということは、兄弟の文脈から見ても、セブンシャドウズという文脈から見てもあり得ません。主人公側が負けるんだろうなというのがわかっているバトルというのもなかなか珍しいなと思いました。バトルグランプリというフォーマットは優秀ですね。勝敗をどちらにも傾けることができます。
スバルはフワリに2回勝って、ミモリに負けていたので、これで2勝2敗です。
消滅するネクロマンサーデッキ
カグヤのデッキはEPを使わずに能力を発動させて勝つことがメインテーマでした。しかし苦罰の審判者が手札に見えていたように、消滅を多用するというのもテーマの1つでした。
仮に幼い頃からスバルとカグヤのデッキテーマが変わっていないとするならば、カグヤのデッキはラストワードと墓場を使うネクロマンサーの天敵。スバルが勝てないのもしょうがないだろうという感じなのですね。
しかしスバルのデッキにはゴーストヴァニッシュというカードがあります。バトル中に消滅したフォロワーの数を参照するカードなので、唯一相性の差を逆転できるカードだと言えます。相手が消滅を多用してくれれば打点が伸びるのです。
ここからは妄想の域を出ませんが、スバルはカグヤに勝つために当初は努力をしていたのかもしれません。カグヤに勝つためのメタカードとしてゴーストヴァニッシュをデッキの勝ち筋の1つとして組み込んでいる。そういうふうに考えられるだけの余白がある演出で、とても素敵だなと思いました。
スバルとカグヤの間には当然、過去の因縁があります。それをもう1回バトルすることで解消するのか、はたまた別の結末を用意してくれているのか。今後が楽しみです。
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