2020年12月22日に追加された「セイレーン作戦」のChapter1から4までのストーリーを考察します。
Chapter5はこちら。
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1. 時系列整理
1-1. 判断ポイント
①セイレーン作戦は「極夜照らす幻光」よりも後
昔パーシュースが鉄血のホログラフィック技術を見たとのことなので「極夜照らす幻光」の後の時間軸であることがわかります。
②セイレーン作戦は「刹那觀る胡蝶の夢」よりも後
信濃が目覚めているので「刹那觀る胡蝶の夢」より後の出来事です。
また、「刹那觀る胡蝶の夢」の最後でコンパイラーが観測した通りアビータは3体来ているため、この観点でも時系列が合います。
1-2. 空白期間の存在
下記2点の問題が解決しないとセイレーン作戦での出来事に綺麗に繋がらないので、セイレーン作戦が始まる前に空白期間があり、今後のイベントで時間を遡って埋められることになるのではと予想しています。
①指揮官のユニオン本土への帰投
「極夜照らす幻光」のときには指揮官はまだ北方連合で戦っていました。しかしセイレーン作戦 Chapter1の時点ではすでにユニオン本土に戻ってきています。北方連合の近くにある王冠と呼ばれるセイレーン拠点の対処に目途がついたのでしょうか。
②鉄血のロイヤル本土襲撃
「極夜照らす幻光」の最後で鉄血はロイヤル本島にあるスカパ・フローの港を襲撃しています。クイーン・エリザベスも危うく戦火に巻き込まれるところでした。ロイヤルと鉄血の全面戦争に発展してもおかしくない事件だったわけですが、セイレーン作戦が始まったときには小康状態になっている様子でした。空白期間で決着がついたのではないかと思います。
2. 勢力図整理
以下で各勢力について詳しく見ていきます。
2-1. アズールレーンとレッドアクシズの和平
セイレーン作戦 Chapter1-4で起きた大きな出来事の1つが、アズールレーンとレッドアクシズが和平協定を結んだことです。
重桜の真珠湾攻撃から始まる重桜とユニオンの戦争と、ビスマルク追撃戦やスカパ・フロー襲撃などで繰り返された鉄血とロイヤルの戦争に、いまここで小休止がもたらされたことになります。
相変わらずクイーン・エリザベス陛下は超有能です。仕事ができる女です。
全面的な和平ではなく、NA海域での作戦のみに限った協定の可能性もあります。内容はいかにせよ、4大陣営が交渉のテーブルについて協定を交わし合ったという事実が大きな進展です。
交渉はサディアにて行われました。なぜ場所がサディアだったのだろうかというのは疑問に残るところですが、あまり大きな意味はなさそうだなと思っています。
史実では、第1次世界大戦の講和会議はヴェルサイユ、第2次世界大戦の講和会議はサンフランシスコとパリだったので、それとは別物ですよという運営からのメッセージなのかもしれません。
むしろ、エジプトのスエズ運河が平和の象徴なんですよ、という話がやたらと強調されていました。
スエズ運河に地理的に一番近いのはサディアなので、最も平和な場所ということで、サディアが交渉の舞台に選ばれたのかもしれません。
2-2. セイレーンの目的
NA海域のセイレーンが後退を始めたというのがセイレーン作戦を発動させた直接の契機になりました。
アズールレーン本部はこれをチャンスとみているとのことでしたが、KAN-SENたちはかなり懐疑的でした。
KAN-SENたちはセイレーンの動きに違和感を覚えています。現場で戦っているからこその感覚でしょう。わざとNA海域の中心部にKAN-SENたちを誘い込もうとしているのではないかと疑っています。
イントレピッドの勘は正しそうに見えます。ただ、セイレーンたちの目的はKAN-SENを滅ぼすことではないので、NA海域の中心部にセイレーンの大艦隊が待ち構えていて集中砲火を浴びせる、ということでもないような気がします。
セイレーンたちはこの世界線でKAN-SENの覚醒を促すための実験をしています。NA海域の中心部には新しい実験設備があるのかなと私は予想していますが、4大陣営の戦力が集結すればさすがのセイレーンものんきに実験を行っている余裕が持てないのではないでしょうか。
また、「刹那觀る胡蝶の夢」のラストでアビータたちがこの世界線に飛んできて、セイレーンたちが慌てている様子が描かれていました。
セイレーンはアビータたちとも敵対している様子なので、セイレーンは四面楚歌状態です。
アビータたちはコードGに接触することが目的だから、自分たちの計画は大丈夫ではとテスターは言っていましたね。実際アビータがセイレーンを攻撃しているという描写はありませんでした。余燼たちは容赦なくセイレーンを攻撃しているようでしたが…。
2-3. アビータの目的
謎に包まれていたアビータの正体が少しずつ判明してきました。
アビータはセイレーンという呼び名に馴染みすらない様子でした。この世界線に接触するのは初めてだから、ということでしょうか。
ただ、アンチエックスであるとは言っているため、セイレーンたちと同様、人類の真の敵エックスに抗うための兵器であることには変わりないみたいです。
そんなアビータたちは、コードGを探している様子です。
アビータがコードGを探しているということは「刹那觀る胡蝶の夢」のときにセイレーンたちが語っていた内容と一致します。
「刹那觀る胡蝶の夢」のとき、コンパイラーは3体のアビータがこの世界線に来たことを捉えていました。
上の画像の2体と、もう1体はこの個体でしょう。この個体の名前はまだ明かされませんでした。重力を操るようです。
アビータの個体名はタロットカードのアルカナになっています。このクラゲのような個体は14番の「節制」です。艦隊を透明にできるようです。
重桜艦隊と戦った個体はHermitⅨです。9番の「隠者」ですね。重桜艦隊に幻影を見せました。頭の上に発光器官がぶらさがっているのでモチーフはアンコウでしょうか?
アビータたちは同じ番号のエンフォーサーを使役できるようです。テンパランスは14番なので、エンフォーサーの14番を使役しました。エンフォーサーもクラゲみたいな形です。
そこから考えると、名前が明かされなかった個体はエンフォーサーの8番を使役していたため、アビータ・StrengthⅧなのかなと思います。本人は「力」が似合う無骨な見た目をしていますよね。
この世界線には飛んできていませんが、もう1体姿が明らかになっているアビータがいます。オブザーバー・零の近くにいたEmpressⅢです。「女帝」ですね。
アルカナは漫画やゲームでよく使われる概念なので、ここで勉強しておくと何かと役に立つと思いますよ。
番号 | カード名 | 英語表記 | 登場 |
---|---|---|---|
0 | 愚者 | The Fool | - |
1 | 魔術師 | The Magician | - |
2 | 女教皇 | The High Princess | - |
3 | 女帝 | The Empress | △ |
4 | 皇帝 | The Emperor | - |
5 | 教皇 | The Hierophant | - |
6 | 恋人たち | The Lovers | - |
7 | 戦車 | The Chariot | - |
8 | 力 | Strength | ? |
9 | 隠者 | The Hermit | 〇 |
10 | 運命の輪 | Weel Of Fotune | - |
11 | 正義 | Justice | - |
12 | 吊るされた男 | The Hanged Man | - |
13 | 死 | Death | - |
14 | 節制 | Temperance | 〇 |
15 | 悪魔 | The Devil | - |
16 | 塔 | The Tower | - |
17 | 星 | The Star | - |
18 | 月 | The Moon | - |
19 | 太陽 | The Sun | - |
20 | 審判 | Judgment | - |
21 | 世界 | The World | - |
2-4. 余燼の目的
飛龍METAは「アビータのこと」で来ていると言っていました。
アビータを倒しにきたと考えるのが自然ですが、明言は避けました。
アビータはコードGを探しています。余燼の中でもコードGが特別な個体なので、飛龍METAたちは守ろうとしているのでしょうか。
アビータもアンチエックスですから、人類の敵エックスという共通の敵がいるはずです。余燼とアビータが敵対しているのかどうかまだよくわかりません。
「翳りし満ちる影の華」のときの高雄METAは、ワダツミを奪おうとしていたため、KAN-SENたちに対しても非常に攻撃的でした。しかし、余燼には敵性のないものもいると言われています。
急に余燼が身近な存在になったのは違和感を覚えますが、飛龍METAが仲間になるというゲームシステムの方と無理矢理整合性をとっているからなのかなと思います。こればかりはしょうがないですね。
NA海域にはアークロイヤルMETAも来ているようでした。そのうち出てくることになるでしょう。
3. TBとは何なのか?
TBは明らかにセイレーンの見た目をしていて、KAN-SENたちも滅茶苦茶怪しんでいます。TBの正体は、この子を指揮官のもとへ提供したアズールレーン本部の思惑にも絡んできそうです。
クイーン・エリザベスが言う「チューリング・テスト」というのは、「機械は人間と同様に思考をすることができるのか」という命題について、それを判別するテストを作ればいいのでは?とチューリングさんが考えて発明した概念です。冗談も言えるんですかねTBは。
シャングリラがなかなか鋭い考察をしています。
TBはセイレーンのジャミングを受けてしまうので、セイレーン側から敵と思われているようだ、という推論のもとシャングリラはTBを味方だと判断しています。客観的な証拠に論拠する冷静な姿勢ですね。
TBには「主機」があるということが繰り返し言及されていました。味方とはいえTBがセイレーンなのだとしたら、「主機」とはより上位のセイレーンであり、TBはそれと接続されていることになります。
TBは本部から送られてきたシステムなので、「主機」は本部にあると考えるのが妥当です。アズールレーン本部はセイレーンの上位個体を使役している?なんて疑いたくなってしまいますね。
Chapter1-4ではアズールレーン本部のことをKAN-SENが疑うという描写がとても多かったです。疑われすぎて逆に怪しくないのではという気分にもなってきます。
あとは、なぜ指揮官が選ばれたのかということにも注目しておきたいですね。わざわざ指揮官のもとへとTBを派遣してくれたのは、指揮官が非常に高難度な作戦に当たるからでしょうが、指揮官は上層部からも特別扱いされているようです。
4. META化とは何なのか?
余燼の正体に絡んでくることになりそうなのがMETA化という新概念です。
セイレーン作戦の中でMETA化について議論しているログが見つかります。これによると、メンタルキューブがまずはMETA化して、そのキューブからMETA化したKAN-SENが構築されるとのことです。
メンタルキューブは最終的にメタキューブになるとのことでしたが、これはいままで出てきた黒いキューブとは別物でしょうか?
また、普通のKAN-SEN自体がMETA化することも報告されているとのことです。
この世界線に来ている余燼たちが、先天的にMETA化したのか、後天的にMETA化したのかはまだわかりません。
META化は進行していく病のようなものなのでしょうか。
META化が最終段階に進むとどうなってしまうのでしょう。
というか「META化すると何がどうなるのか」というそもそもの話が抜け落ちているので、この議論はよくわからないですね。余燼がMETA化したKAN-SENであるということは間違いないと思うので、KAN-SENはMETA化すると強くなるということでしょうか…?
KAN-SENはKinetic Artifactual Navy - Self-regulative En-lore Nodeの略だったのでMETAも同じような略称だったりするのでしょうか。
まとめ
これまでイベントで個別に語られてきた各陣営とセイレーンの戦いは、このセイレーン作戦で陣営の垣根を超えた総力戦へとフェーズを変えました。いろんなKAN-SENが出てくるストーリーは見ていて楽しいですね。
当然のことですがセイレーン作戦は史実に該当するものがありません。今まではWW2の局地戦を下敷きにしたイベントが多かったアズールレーンですが、ここでついに史実に別れを告げ、独自の物語を紡いでいくことになりそうです。ばら撒いてきた伏線も徐々に回収され始めるでしょう。
まだセイレーン作戦は始まったばかりということで、わからないことだらけです。一緒に楽しんでいきましょう。
おまけ:出撃しているKAN-SEN一覧
あれ?この子どこにいたっけ?となるかもしれないのでメモっておきます。
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