3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アズレン】ストーリー考察:遡望せし虹彩の塔 編【アズールレーン】

 2021年12月29日開始のイベント『遡望せし虹彩の塔』のストーリーを整理していきます。

アズレン世界の概観

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 今回のイベントとセイレーン作戦5章で明かされた情報により、アズレン世界の概観がよりくっきりしてきました。METAたちはアンチエックスが作った「枝」で生き残ってしまったKAN-SENであるようだというのが最近分かってきました。セイレーン作戦ではアークロイヤルMETA、今回のイベントではシャルンホルストMETAとグナイゼナウMETAの境遇が語られました。
 分岐した「枝」はオブザーバーが観察しています。オブザーバーはオブザーバー・零から指示を受けていると言っていたので、「枝」を分岐させている張本人はオブザーバー・零なのかなと推察されます。
 実験が終了したり予期せぬエラーが起きた場合「枝」は廃棄されます。オブザーバーは自身が観察している「枝」が破棄されてしまうと、自分がどうなるのか心配していました。会話相手のコンパイラーは「そんなこと知らないよ」という態度で、2人の会話はなんだか微笑ましかったですね。
 「枝」が分岐する前は1つの世界線だけが存在したはずなので、オースタ博士とアンジュ博士のいる世界線が全ての大元になっているのかな考えて上図を制作しました。しかしシャルンホルストMETAは下画像のように「別の時間軸の過去に介入する」と言っていたので、そもそも並行して走る世界線が複数存在し、別の世界線に介入して「枝」を作り出している可能性もあります。

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 セイレーン作戦の特殊情報記録を読んでいくと、コードGはアンジュ博士が生み出したこの世で最初のKAN-SENであるようでした。彼女はエンタープライズMETAとも表記されますが、1人だけ出自が特殊のようです。
 余燼たちはアンチエックスの技術を流用して世界線を飛べるようになりました。様々な「枝」を飛び回ってMETAの仲間を増やしています。ただ、創造主と審判者のもとには辿り着けないのが目下の大きな課題だと言っていました。自分たちを悲惨な状況に追い込んだ犯人と思われる人物の元に向かいたいわけです。

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 オースタ博士やアンジュ博士がブロックをかけているのか、それともアンチエックスの親玉であるオブザーバー・零がブロックをかけているのでしょうか。もしくはあの世界線がオリジナルということであれば、世界線の構造的に飛べないのかもしれません。

イベント時系列整理

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 過去のイベントの時系列を整理するとこんな感じになるのではないかなと思います。今回のイベントの冒頭では「NA海域での反攻作戦を経て…」と書かれていたので、セイレーン作戦が終結した後のようでした。5章の追加タイミングも今回のイベントの直前だったので、時系列はセイレーン作戦後へと進んできたのではないかなと思います。

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 特異点を作り出す装置はミッドガルドの塔と呼ばれていました。「ミッドガルド」というのは北欧神話における人間の住む領域を指す言葉です。天上のアースガルズと地下のヘルヘイムに挟まれた中間領域です。ミッドガルドとアースガルズは虹の橋「ビフレスト」によって繋がれています。特異点への架け橋が神話になぞらえられています。

フリードリヒの指示

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 冒頭のシーンで鉄血艦隊を指揮するフリードリヒの様子が描かれました。今現在、鉄血陣営が何をしているのかのヒントになります。
 ティルピッツが報告していたことは重要な情報です。『極夜照らす幻光』のラストで鉄血がロイヤルのスカパ・フロー港を襲撃しましたが、結果が分からず仕舞いになったままでした。今回のイベントの段階でもまだ鉄血が確保しているようです。なぜロイヤルは取り返しにいかないのでしょうね。

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 ティルピッツは少しだけセイレーン作戦にも出てくるので、ずっとスカパ・フローにいるわけではなさそうでした。どこかで何かを「待っている」とフリードリヒに報告していました。
 U-47がアビータの調査をしているというのはセイレーン作戦5章の物語に繋がってきます。指揮官がアビータと戦うときに彼女は単独で援護してくれましたが、調査の一環だったみたいですね。
 ペーター・シュトラッサーは『虚畳なりし現象』で浮島要塞の管理をしていましたが、そこで「ミッドガルドの塔」のパーツを作って運ぶ仕事をしていました。働き者です。
 プリンツ・オイゲンは自分も「ミッドガルドの塔」の作戦を手伝わなくてよいか聞いていました。彼女は別の重要な任務を負っているようで、フリードリヒからはそちらに注力するように言われていました。オイゲンは『翳りし満つる影の華』のワタツミや、『駆けよ碧海に吹く風』の竜宮城など、対重桜関係を一手に引き受けているようなので大変そうですよね。
 鉄血のメンバーからの報告を受けた後、フリードリヒはロイヤルと北方連合の連絡役と通信を行っていました。この2つと連絡を取り合っていることがマルコ・ポーロにバレると都合が良くないと言っていました。敵陣営なので連絡を取り合っていること自体を知られたくないということなのでしょうか。どうやってパイプを作ったんでしょうね。
 マルコ・ポーロの狙いについては下でまとめます。

鉄血と余燼

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 グナイゼナウMETAおよびシャルンホルストMETAとの会話の中で、鉄血と余燼の関係性が見えてきました。
 鉄血はMETAたちを仲間に引き入れて、戦力拡充を目指しています。ウルリッヒは「METAは非敵性存在だと指揮官が定義している」と言っていました。セイレーン作戦5章を経て、指揮官がそういう見解に至り、それを各陣営に向けてアナウンスしたようです。
 ウルリッヒグナイゼナウMETAにビスマルクが書いた命令書を手渡しました。METAたちも心を持つKAN-SENであり、仲間を大事にしているようだというのも指揮官が提唱したことなのだと思います。ウルリッヒグナイゼナウMETAの心を動かせられれば味方にできる可能性があるはずだと賭けていました。
 グナイゼナウMETAは鉄血からの誘いを受けますが、シャルンホルストMETAに余燼にも誘われました。余燼は様々な「枝」を飛び回り、META化したKAN-SENを探しているのだということがここで語られました。
 指揮官のいる「枝」にはまだMETA化が進行したKAN-SENはいません。つまり余燼の仲間に引き入れられそうなKAN-SENはいないわけですが、指揮官がいるからこの「枝」に干渉するのだとシャルンホルストMETAは言っていました。指揮官は一体どんな力を宿しているのでしょうね。
 『黒鉄の楽章、誓いの海』でビスマルクは仲間を守るためにキューブの力を使ってセイレーンを撃退しました。ウルリッヒビスマルクがキューブの力を使ったことと、その代償をわかっていると言っていました。ビスマルクは後遺症に苦しんでいるということでしょうか。たまにフリードリヒと会話をしている様子は出てきますが、ストーリーにはぱったりと出てこなくなってしまいました。
 指揮官のいる「枝」で一番METAに近いのはビスマルクなのかもしれません。グナイゼナウMETAはリュウコツがキューブに汚染されるのだと言っていました。キューブの力を使うことがMETA化の引き金になるのでしょうか。

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 また、シャルンホルストMETAは「王冠」を作った理由をポロっと言いそうになっていました。

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 「王冠」は指揮官のいる「枝」に最初にできた特異点です。『凛冽なりし冬の王冠』で初登場し、そのあともたびたび物語に絡んできています。北極圏にあり、そこからセイレーンが湧いて出てくるので、北方連合は対処に追われています。

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 「埋まっていたこの世界の破片」というのは、『暁射す氷華の嵐』で「秘密海域」と呼ばれていた海底施設のことなのではないかなと思います。指揮官が訪れた際にオースタ博士とアンジュ博士の回想がフラッシュバックしました。なぜあの世界線に繋がるものが指揮官のいる「枝」にあるか不思議でしたが、余燼たちも注視しているということみたいです。

アビータとエンフォーサー

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 新しいアビータとエンフォーサーが出てきたので整理しておきます。グナイゼナウMETAがいた特異点はアビータLoversⅥが作りだした実験場のようでした。
 イベント海域で戦うのは2タイプのエンフォーサー(CombinationとAttraction)でした。一方ストーリー上では助太刀にきたローン・マインツとともにアビータLoversⅥとも少し戦闘を行っていましたね。

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 このアビータは空に浮かぶUFOのような艤装に乗っています。海上からは狙いにくそうですね。

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 モチーフはクリオネでしょうか。素敵なデザインです。

マルコ・ポーロの野心

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 冒頭にも少し出てきましたが、ラストでマルコ・ポーロが彼女の野心を語る場面がありました。彼女の姿がストーリーに出てきたのは初めてです。
 『讃える復興の迷路』の中でヴィットリオ・ヴェネトは「特別計画艦がサディアにもいればいいのに」とボヤいていました。時系列的にそこまで離れていないはずなのですが、マルコ・ポーロが突然サディアに現れ、フリードリヒやコンテ・ディ・カブールは彼女と普通に会話をしていました。間に何があったのでしょうね。

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 『讃える復興の迷路』はヴェネトとリットリオがエーゲ海の迷路要塞に出撃して、セイレーンに奪われた芸術品を取り返すというお話でした。ヴェネトたちが出払っている隙にセイレーンが帝都(ローマ)を襲撃したというのがラストで描かれていた場面です。ザラたちが迎撃に向かおうとしたところ、"たまたま"サディアにいたフリードリヒが助太刀してくれました。
 カブールはこの事件を怪しんでおり、マルコ・ポーロも上層部の自作自演なのかもしれないと言っていました。サディアの上層部はレッドアクシズ寄りですから、ロイヤルではなく鉄血が助けに来た理由はあらかじめ襲撃されるのを知っていたからなのではないかという推測です。

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 サディアのどっちつかずの曖昧な態度は史実再現という感じです。今後どうなるでしょうか。
 マルコ・ポーロはヴェネトたちと同じく、サディアの威光を知らしめるという目的のために動いています。KAN-SENたちが一致団結しているのは良いことですが、マルコ・ポーロはヴェネトよりも少々過激な思想の持ち主のようです。

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 各陣営には力の源となるものがある言っていました。その中で目をつけているのがアイリスとヴィシアです。おそらくですがサディアは四大陣営には戦力的に及ばないので、手出ししやすいアイリス・ヴィシアに狙いを定めているのではないかと思います。地理的にも近いですし。ナチスドイツの侵攻に合わせてフランスに宣戦布告するというのも史実の流れに沿っています。
 ヴィシアの「神穹」というのは『神穹を衝く聖歌』で出てきた兵器です。アルジェリーたちが立てこもっていた聖堂は見えないバリアに覆われていました。「穹」というのはドームというような意味なので、あの防御システムのことを言っているのではないかと思います。
 『神穹を衝く聖歌』ではキューブの力に囚われたアルジェリーをリシュリューたちが倒し、アイリス陣営があの聖堂を支配下に置くという結末になりました。マルコ・ポーロが「神穹」を手に入れるようとするとリシュリューと対決することになってしまいます。
 もう1つのマルコ・ポーロの狙いであるアイリスの「冠」というのは何なのかまだわかりません。リシュリューは「再現」のいざこざの中で「冠」を紛失してしまったと言われていました。これが次回アイリスイベントへの布石になってくるでしょうか。
 「神」をも味方に引き入れてみせるわとマルコ・ポーロは最後に言っていました。アビータの1体のように見えます。

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指揮官を巡って

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 今回のイベントでは指揮官は最後にしか出てきませんでしたが、いろいろと重要な役割を果たしていました。鉄血艦隊がMETAを味方に引き入れようと動きをかけたのも、発端は指揮官がMETAは非敵性存在だと提唱したからです。
 特異点にいた東煌の2人は指揮官から命令を受けていました。プレイヤーの分身のはずがプレイヤーの見えないところで暗躍していて面白いですよね。指揮官はユニオンに属しているはずなのですが、なぜ東煌艦隊に指示が出せるのでしょう。東煌はアズールレーン側の陣営で、戦力が大きくないので、属国のように従っているというのことなのでしょうか。(中国のゲームなのに大丈夫か…?)
 しかも鞍山と長春は「ミサイル駆逐艦」を名乗っていて、実際に特異点の中でミサイルをぶっぱなしていたようです。これには驚きました。

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 この2人がミサイルを撃てるのは史実通りではあるのですが、近代化改修を受けた1960年代以降の話です。なぜアズールレーンの時間軸でミサイルが撃てるのでしょうか。現実世界の時間軸とは多少乖離を認めるのだとしたら、今後改造が実装されてプレイアブルキャラとしてミサイルが撃てるようになると良いですね。
 今回のイベントのラストで指揮官はサラトガと話していました。鉄血が特異点を開いたことはうっすらと把握できているようでしたが、全貌を掴めているわけではなさそうでした。
 ソビエツキー・ソユーズから指揮官宛てに送られたメッセージが、間違えて上層部にも送られてしまって慌てるというのがラストシーンでした。

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 鉄血への報復作戦を行うので指揮官にも参加してほしいという内容でした。北方連合はアズールレーン側なので変な内容ではありませんが、過去のイベントで北方連合が鉄血から直接攻撃を受けた事例は特に思い浮かびません。
 第二次世界大戦ナチスドイツはソビエト連邦へ陸路で侵攻しました。同盟国側のアメリカとイギリスはソビエトを援助することになり、海上輸送でも物資を送ったのですが、それをナチスドイツ側が阻止しようとして海戦が起きました。そのうちのバレンツ海戦を下敷きにしていたのが『極夜照らす幻光』なので、その報復ということなのでしょうか。(あのイベントのメインはロイヤルvs鉄血でしたが…)
 ソユーズが宛先を間違えてしまうということはなさそうなので、上層部への誤送信はわざとやったのではないかなと思います。ユニオンの上層部を巻き込んで、何としてでも指揮官を引っ張り出したいということでしょうか。次回の北方連合イベントに繋がってきそうですね。


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