3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アズレン】イベントストーリー考察:駆けよ碧海に吹く風 編【アズールレーン】

 2021年9月16日開始のイベント「駆けよ碧海に吹く風」の内容を整理していきます。島風のキャラクター的にコミカルなドタバタ劇なのかなと思いきや、意外と色んな情報が出てきて整理のし甲斐がありました。

1. 時系列整理 - 全体

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 「駆けよ碧海に吹く風」はニュージャージーが実装されたイベント「照らす螺旋の鏡海」と同時間軸であり、「暁射す氷華の嵐」「虚畳なりし現象」「刹那觀る胡蝶の夢」の後ろです。この後はセイレーン作戦へと繋がっていくものと思われます。
 また、「駆けよ碧海に吹く風」のラストで語られた前日譚は、「翳りし満ちる影の華」のすぐ後の出来事です。
 時間軸の離れた前日譚が語られたことと、今まで分かっていなかったイベントの舞台裏が垣間見れたこともあり、時系列に関する情報が豊富でした。以降では過去のイベント遡って内容を確認していきます。


2. 時系列整理 - イベント順の詳細

2-1. 翳りし満ちる影の華

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 重桜の祭儀の島で行われた、ワタツミという宝器を用いた儀式の様子が「翳りし満ちる影の華」のメインでした。赤城と加賀の暗躍に対して、新生重桜連合を名乗る三笠・瑞鶴・翔鶴・長門・江風が探りを入れようとするも、高雄METAの乱入によって祭儀はめちゃくちゃになってしまいました。
 イベント中でははっきりと書かれていませんでしたが、赤城がワタツミをニセモノにすり替えて、オイゲンに貸していたことが「駆けよ碧海に吹く風」では明記されました。

2-2. 前日譚 - 駆けよ碧海に吹く風

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 「駆けよ碧海に吹く風」のラストの部分です。本物のワタツミを手に入れて鉄血へ意気揚々と帰ろうとしていたオイゲンとティーレが、土佐たちに呼び止められました。
 土佐は戦艦加賀と同型のため、オイゲンは加賀の妹が赤城の使いで来たのかと当初勘違いをしていました。土佐本人は赤城の命で動いているわけではなく、もっと上の人物の使いで来たと言っていました。この人物は「あの方」としか呼ばれなかったので正体は不明です。
 「あの方」は赤城やオイゲンたちが祭儀の島で行ったことを全部お見通しだと言っていて、本物のワタツミを盗んだことはバレているようでした。しかし後述しますがここでオイゲンはワタツミを返上しておらず、電の言うように「重桜と鉄血の未来」について話すのが本題だったようです。
 オイゲンと語りたいということは、「あの方」は上層部の人間ではなくてKAN-SENなのかなと考えるのが自然なところです。重桜の未実装艦も少なくなってきたので、武蔵か大和あたりかなと予想はできますが、我々の意表を突いた答えを用意してくれるかもしれませんね。

2-3. 刹那觀る胡蝶の夢

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 「刹那觀る胡蝶の夢」では信濃が様々な夢を見るのがイベントのメインでした。重桜本島からお呼び出しがかかった信濃は、本島へ向かう途中でテスターに遭遇し、みんなと協力して撃退しました。
 この出来事の裏で鉄血が行っていたことがさらっと書いてありました。

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 ここで言う「最優先確保物資」はワタツミのことでしょう。それを使って、信濃の本島への回航の情報を受信したと書かれています。ここで分かる重要事項は2点あります。
 1点目はワタツミが「あの方」に返上されることなくオイゲンかティーレの手によって鉄血へと持ち帰られたということです。重桜の大切な宝器であり、かなり危ないモノでもあるワタツミを「あの方」が没収しなかった理由が気になります。鉄血へ恩を売るためでしょうか。
 2点目はワタツミが信濃の動きを察知できるということです。ワタツミとは一体何なのかということは後で改めて整理します。 

2-4. 虚畳なりし現象

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 上のティーレの1人語りに「浮島要塞の防衛に成功し」とあるように、浮島要塞を舞台にした鉄血イベント「虚畳なりし現象」が時系列的に言うとここに入ってきます。形の上ではレッドアクシズに所属しているサディアに対して、鉄血は浮島要塞のデモンストレーションを通じて脅しをかけました。
 コンパイラーが「サンプル」と呼ばれる何かを浮島要塞から回収するために攻撃を仕掛けました。たまたま迷い込んだ瑞鶴たちの協力もあり、コンパイラーは撃退され、鉄血は浮島要塞の支配を継続しています。
 ティーレはこの出来事によって「鏡面海域制御の知見を獲得し、機材のテストが完了」と言っています。さらにそこから「重桜への招待状」と「竜宮」という発言へと繋がっていくことから、竜宮城と浮島要塞に何らかの関連性があるように感じ取れます。

2-5. 駆けよ碧海に吹く風

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 今回のイベントの契機は、鉄血が祭儀の島に招いてもらったお礼に浮島要塞へ重桜を招待するところでした。赤城は「共同作戦の件があるのでいま自分たちが大々的に動くとややこしいことになる」と懸念していて、代わりに信濃を派遣することにしました。セイレーン作戦直前の時間軸だと思われます。
 浮島要塞へ行く途中、島風たちは竜宮城へ迷い込んでしまいます。オイゲンとティーレが仕掛けた罠だったと思うのですが、その目的はイマイチはっきりしません。
 下の会話は「客人を迎え入れる」というのが竜宮城に島風たちを誘い込むことを指しているように感じるので、オイゲンとティーレの会話なのかなと推察されます。

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 一方、オイゲンはティーレの頭をナデナデするようなキャラではなかった気がして、会話の相手はフリードリヒ・デア・グローセかもしれないなと思ったりもしました。
 ティーレは「駆けよ碧海に吹く風」の中では姿を見せておらず、竜宮城の中にいたのか、それとも鉄血本土から遠隔通信をしていたのか、どちらの可能性もあり得るなと思いました。時差で眠そうにしているのは鉄血本土と竜宮城に時差があるのか、他の理由があるのか…。


3. 竜宮城とは何なのか?

 時系列整理のところで先走ってしまいましたが、今回のイベントでの一番の謎は竜宮城とは何なのかという部分だと思いました。

3-1. 重桜と鉄血の「ねじれ」の関係

 竜宮城は誰のものなのかというのがまず分かりません。重桜なのか、鉄血なのか、はたまたセイレーンなのか。
 主体的に動いていていかにも怪しいのがオイゲンとティーレである一方、白龍が守護者として封印されていたり、台座の仕掛けは重桜の術式だったりと、重桜が作った施設っぽい雰囲気がありました。

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 重桜の術式は重桜のKAN-SENにしか解けないので、オイゲンは島風たちを誘い込んだということでしょうか。
 一方、ティーレが冒頭の1人語りの中で「竜宮」という言葉に言及しているのに対して、重桜の人は誰も竜宮城の存在を把握しておらず、記録にも一切残っていないと言っていました。多くの情報を持っているのは鉄血の方です。

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 竜宮城を巡る重桜と鉄血の関係の「ねじれ」が今後に残された謎なのだろうなと思います。竜宮城での冒険自体はこれで終わりだと思うのですが、竜宮城の正体は今後のストーリーに関わってきそうだなと思います。

3-2. 白龍を封印したのは誰か

 白龍の存在は手がかりになりそうです。竜宮城で眠っていた彼女は竜宮城の守りを任されたと言っていました。

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 我々は白龍が重桜のKAN-SENだと知っていますが、重桜の人は誰も彼女の存在を把握していません。唯一長門が夢で聞いたことがあると言っていたぐらいです。

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 また、白龍以外の特別計画艦の存在にもここで目配せが行われました。伊吹、出雲、北風、吾妻が控えていますね。

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 白龍を生み出して竜宮城に封印した人が、竜宮城そのものの出自にも詳しいと思われます。この人物が重桜寄りの人なのか、鉄血寄りの人なのかで、重桜-鉄血関係の認識が大きく変わりそうだなと思いました。
 重桜はレッドアクシズ側の陣営として、セイレーン技術を積極的に取り入れてきました。しかしこれまで重桜の特別計画艦がストーリーに出てきたことはありませんでした。
 2020年5月「神穹を衝く聖歌」のガスコーニュ、2020年7月「極夜照らす幻光」のフリードリヒ・デア・グローセと、レッドアクシズ側には特別計画艦が重要なポジションとして登場していました。今回は満を持しての白龍の登場となりました。
 特別計画艦を建造する技術は誰が開発し、どのように各陣営に行き渡っていったのか。おそらく鉄血が他陣営をリードしているような気はしますが、今後の展開に注目です。
 (余談ですが着せ替えイベントで北風が出てきたことがあります。たぶんこれはノーカンです)

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3-3. 竜宮城と竜骨編纂

 オーディンが突然現れたことと、彼女と白龍が竜宮城の環境から力を得ていたことも竜宮城の謎に迫るヒントになるでしょう。

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 特別計画艦の2人が竜宮城から力を得ている仕組みは明記されませんでしたが、オーディンがヒントをくれました。

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 「エネルギー直結」と言っているので、竜宮城からパワーを吸い上げている様子なのだろうなと推測できます。「編纂竜骨」というのは編纂済みの竜骨という意味なのかなと思いました。
 竜骨編纂は最大強化した特別計画艦をさらに強化するためのボーナスステージです。ここに至ると彼女たちは次の段階へ進んだことを知らせてくれます。

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 編纂された竜骨が彼女たちの力になるということらしいです。指揮官はこれを強化ユニットを用いて行うのですが、竜宮城の環境はそこにいる特別計画艦たちに竜骨編纂の力を与えられるのではないかと考えられます。
 指揮官の使う強化ユニットはただの紙のように見えますが、メンタルキューブを研究することによって作り出しているらしいです。

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 竜宮城には特別計画艦をパワーアップさせる何かがあって、オイゲンとオーディンはそのテストに来ていたのかなと考えられます。オーディンをここに連れてくる理由は、特別計画艦であるという以外見当たりません。


4. ティーレの問いかけ

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 白竜戦のときにアナウンス担当のティーレが島風にぶつけた4つの問いは、竜宮城の正体には関係なさそうですが、重桜-鉄血関係を推察するヒントになるでしょう。
 
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 島風の回答が終わると、「あとはオイゲンが悩む番」だとティーレは言っていました。ティーレとオイゲンが何かを考える材料にするために、この問答は行われたものと思われます。
 特にQ2が印象的ですが、ティーレの質問は重桜のKAN-SENたちを探るような内容でした。レッドアクシズの盟友として重桜が信頼に足る組織かどうかを見極めたかったのかもしれませんが、それを考えるのはオイゲンの役割ではなさそうに思います。鉄血のトップはビスマルクであり、彼女を参謀として補佐しているのはフリードリヒ・デア・グローセです。
 実行部隊を担うことが多いオイゲンがなぜ悩まなければいけない事態になっているのかを考えると、思わせぶりに挿入された「あの方」との邂逅のエピソードが原因なのかなと想像が広がります。「重桜と鉄血の未来」というアジェンダですね。オイゲンは「あの方」に何らかの選択を迫られているのでしょうか。


5. ワタツミとは何か

 ワタツミの正体は相変わらずよくわかりませんが、このイベントでもその重要性が語られ、新しい情報がいくつか出てきました。
 1つは前述した信濃の動きを遠隔から察知できるらしいということです。「刹那觀る胡蝶の夢」では信濃の力に関係があると言われていました。信濃と一心同体ということでしょうか。

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 もう1つ、長門はワタツミの破片を手に入れることができるらしいという新情報が出てきました。つまり、ワタツミは分割できるらしく、この世に1つしかない宝器というわけではないみたいです。

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 この情報を聞くと、ワタツミとは何なのかという謎の輪郭が少しだけ見えてくるような感覚がしました。
 ワタツミの色はメンタルキューブの水色に似ています。キューブはアンジュ博士の世界線で地球に降り注いだ隕石を元に作られていることを考えると、ワタツミは隕石そのものなのではないかと疑ってしまいますね。なんでこの世界線にあるのかと言われると答えに窮しますが…。


6. 指揮官とメンタルキューブ

 上のような憶測が浮かんできたのも、セイレーン作戦の特殊情報記録の内容が今更になって公開されたのが怪しく見えてしまったからです。中国語版は最初から実装されていたみたいですが、日本語版は4周年の直前のアップデートで実装されました。
 特殊情報記録に関連する話題はもう1つありました。キューブの正体と指揮官についてです。
 特殊情報記録には、アンジュ博士がキューブの本質を探り、エンタープライズの錨を用いてコードGを生み出したことが書かれています。アンジュ博士の研究のゴールがKAN-SENの開発にあったのか、さらにその先を見据えていたのかはまだわかりません。

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 「ヒトの思いを具現化する」キューブの力の一例が、錨に込められたヒトの思いを具現化することだったとしたら、軍船以外のものも擬人化できそうな気がします。「艦船と関係しているだけではない」というふうに風呂敷を広げてしまって良いのでしょうか。
 軍船が擬人化できるのは、名前にヒトの思いが込められているからなのかなとぼんやり考えています。ただの兵器なのに固有の名前がついていたり、活躍した舟の名前を後世に受け継いでいったりするこの風習は軍船独特なんですよね。バイブリー版のアニメアズールレーンで何度か語られたテーマなのですが、本家でもその話が展開されるでしょうか。

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 指揮官にキューブの適性があるというのも、今まで仄めかされてきた情報と合致します。プレイヤーにはこの世界における唯一無二の役割が与えられていたのだということですね。

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 そうすると指揮官は超人的な才能を持つただの天才だということになるのですが、三笠は違った角度から注釈を入れます。すべての陣営のKAN-SENを分け隔てなく愛し、ヒトと同様に信頼することが大事だよと言ってくれています。
 特に意味のなさそうなキャラストーリーが膨大に作られているのも、その1つの裏付けですね。KAN-SENを1人の人間として大切に想う気持ちこそが、キューブ適性に勝るとも劣らない指揮官の能力だということなのかなと思います。


7. 島風駿河

 最後になりましたが今回のイベントの主役である島風についても触れておきましょう。本家アプリと、アズールレーンクロスウェーブは世界線がそもそも異なります。

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https://www.compileheart.com/alcw/world/?page=wlより

 クロスウェーブの世界線は4大陣営がとっても仲良しです。ピュリファイアーも呆れてしまうぐらい平和です。

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 クロスウェーブでは合同大演習とそこで起きるトラブルを通じて島風駿河の凸凹コンビが徐々にお互いを信頼していくバディものの物語になっています。あの物語を全部見た後で、本家のよそよそしい2人を見るとなんだが寂しい気分にもなってしまいますが、それを信濃がフォローしてくれていたのが良かったですね。夢の力で別の世界線を垣間見れるからでしょう。

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 島風駿河は真逆の性格をしていますが、どんな世界線にあろうとも、時間をかければ良き友人になれる。信濃にそう言ってもらえると安心しますね。
 4周年放送で発表されましたが、もう1タイトル別のコンシューマーゲームが出るらしいので、そちらも楽しみです。今度は誰が主人公になるのでしょうか。アズレンは合法的に別の世界線を生み出せるので、横展開にはとても強いですね。


 何かありましたらTwitterまでご連絡ください。
https://twitter.com/YT22_azurlane

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