3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

ピクミン原作勢がPikmin Bloomを意外と楽しんでいるという話

 原作のピクミン要素がかなり薄いゲームなのに、不思議とPikmin Bloomを続けて遊んでいます。

良いなと思ったところ

1. 歩くだけ

 在宅勤務をしている最近の自分にすごく効くゲームでした。ご時世にあったゲームですね。ちゃんと外に出て歩こうという気持ちにさせられます。
 考えることがほとんどないので、いろんなソシャゲを触っている自分にとっては無理なく共存できるゲームであることも、続けられているポイントかなと思います。
 歩かないとゲームが全く進まないというのがデメリットのように思えたのですが、歩いていない間はゲームを触らなくていいので、拘束感がないのもストレスフリーでいいなと思いました。

2. ピクミンとの触れ合い

 原作ではほとんどないピクミンとの触れ合いが新鮮で楽しいです。丁寧に1匹1匹にミツをあげるのが意外と親心をくすぐられ、不思議な心地よさがあります。原作でミツをあげるときは隊列ごとミツに突っ込むという感覚だったので。
 ピクミン1匹1匹に名前をつけるなんて、原作ではありえないことでしたよね。原作の赤ピクミンAと赤ピクミンBは一切区別ができないので、「あのとき引っこ抜いた子」みたいな概念は一切ありませんでした。
 本当はこういうことがしたかったのかもしれないなと、深層心理を掘り当てられた気分です。Pikmin Bloomにどっぷり浸かったあとに原作に戻ると逆に変な感じがしそうです。

3. 不思議な魅力のデコピクミン

 デコピクミンという収集要素があると分かったとき、こんな変な見た目のピクミンを集めて楽しいのかなと疑問が先に出ました。でも実際に集めてみると不思議な可愛らしさを感じて、もっといろんな姿を見てみたいなと思わされました。
 ピクミンは悪く言ってしまえば知能が低い子たちなので、変なものを身に着けても素直に喜んでいそうなんですよね。その間抜けな感じが面白いのかもしれません。
 「これちょっと変だよね」と思うから、友達に見せたりSNSにシェアしたくなる気がします。計算された間抜けさなのかもです。

4. ピクミンをどんどん増やすこと

 原作のピクミンはあっさり死んでしまうため、逆に増やすことも容易になっています。必要に駆られてピクミンを増やすのは最初だけで、中盤以降ピクミンを意識的に増やそうということはしません。勝手にものすごい数になっています。
 一方でこのゲームはゆっくりゆっくりピクミンを増やしていくゲームです。原作でいうところの序盤のフェーズをずっとやっている感じです。それが意外と楽しいなと感じます。
 基本的に人間は何かを集めるのが好きなので、隊列がどんどんにぎやかになっていく様子を見ているだけで楽しいのかもしれません。

こういう風にしてもいいのではというところ

1. 原生動物を出してもいいのでは?

 原作ピクミンの魅力の1つに、憎むに憎めない敵キャラたちがいます。容赦なくピクミンの命を奪う存在ですが、それは食物連鎖があるからで、彼らを凶悪なモンスターというふうには描いていません。(一部ヤバいボスもいますが)
 ブサかわいい原生動物たちもピクミンシリーズのタレントなので、上手い方法を考えて登場させてあげればいいのにと思いました。レイドボスとしてダマグモがフィールドを闊歩していたらインパクトがあって良いじゃないですか。

2. ピクミンの色ごとの個性を出してもいいのでは?

 自分がゲームの仕様を完璧に把握していないだけかもしれませんが、ピクミンの違いがあまり活かされていないような気がしています。簡単な作りになっているがゆえに考えることが少ないというメリットと表裏一体ではあるのですが、特に現状は赤黄青の差異がほとんどないように思います。
 個性を生かした分業をいかに効率的に行うかというのが原作の楽しいところだったので、そういう遊びが楽しめてもいいのになと思いました。

3. ストーリーを補足してもいいのでは?

 主人公は何のためにピクミンを集めているのでしょうね。世界中に花を咲かせましょうというお題目はあるものの、ストーリーがないのでその理由はよくわかりません。原作ではオリマーやルーイたちの主人公の物語が割とちゃんとあるので、ちょっと物足りなさを感じてしまいます。
 ゲーム上のマップには建物が一切表示されないので、文明が滅んだあとのような雰囲気も感じます。遺物となった人間の痕跡をピクミンたちは掘り出しているのでしょうか。でもだとしたら主人公は何者なのでしょう…。
 仄めかす程度でいいので、ストーリーに関する情報が今後発表されるといいなと思いました。
 とまあ後半はグチグチ書きましたが基本的には楽しく遊ばせてもらっています。これからが楽しみです。

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