3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【プロセカ】ビビバスは「Forward」から始まっていくのだろう

 2020年11月30日開始のイベント「いつか、背中あわせのリリックを」と、そのアフターライブで追加された新曲「Forward」がとても良かったので感想を書こうと思います。

※イベントとメインストーリーのネタバレを含みます

イベント内容振り返り

 Vivid BAD SQUADとして初めてのライブに出演するところがこのイベントのスタートでした。メインストーリー20話の続きの内容です。
 観客をどれだけ盛り上げられたかを競う対戦型のイベントに出場した4人ですが、杏・彰人・冬弥はステージを盛り上げることに夢中になるあまり、こはねだけが曲についてこれなくなったことに気づきません。杏が無理矢理こはねのフォローに入った結果、曲全体のバランスが崩れ、観客の評価もイマイチなものに終わってしまいます。
 杏は「こはねを守れなかった自分が悪い」と謝るのですが、その姿勢は間違っているのではと彰人に指摘をされて、こはねとの関係性を見つめなおすことになります。

f:id:ytera22:20201209104056p:plain

 杏は幼馴染の遥に、こはねはクラスメイトのみのりにアドバイスを求めたりしながら、お互いに背中を預けられる本当の相棒になろうと誓いを新たにして幕切れでした。
 杏もこはねも変にねじ曲がったりすることなく、まっすぐに相手を想い、そしてチームのためを想って行動していました。安心してイベントストーリーを読めましたし、とても爽やかな気分になりました。

新曲「foward」の立ち位置

 このイベントのアフターライブで初お披露目されたのが「Forward」という新曲です。楽曲提供は「flos」「帝国少女」などでおなじみR Sound Designさんです。
 R Sound Designさんらしいテクノ系の電子音が刻むビートに近未来を感じる一曲でした。少し意外だなと思ったのは、ボーカルの入り方はすごく元気でポップなアップチューンという感じで、「R Sound Design」としても「Vivid BAD SQUAD」としても珍しい方向性だったのではないかと個人的には思います。
 Vivid BAD SQUADとしては珍しい、とは言ったものの、よくよく考えてみるとビビバスが4人揃って歌う楽曲はこれまで「Ready Steady」しかありませんでした。これは「4人の想いが歌になった曲」ですね。

f:id:ytera22:20201209104204p:plain

 他の曲も形式上はビビバスの曲としてカウントされていますが、メインストーリーの流れを鑑みると、「劣等上等」「Just Be Friends」はVividsの曲、「フラジール」「ドクター=ファンクビート」「夜咄ディセイブ」はBAD DOGSの曲なのではと私は解釈しています。
 「Forward」はVivid BAD SQUADの2曲目、本格的に活動を開始する号砲のような曲です。「Ready Steady」で準備完了して、「Forward」で前へと進みだす、この流れが非常に美しいのですね。

f:id:ytera22:20201209104129p:plain

 イベントの主役が杏だったため、1ボーカル(杏)、4コーラス(こはね、彰人、冬弥、ミク)のような構成でした。楽曲選択画面のVo.の表記もこの曲は杏が最初にきています。
 ステラが咲希の長めのソロで始まったり、potatoはサビの類の主旋律が印象的だったり、イベントの内容に合わせてバランスを変えていくのも芸が細かいですね。

歌詞のシンクロ率の高さ

 プロセカに限らず、ゲームのために書き下ろされる楽曲は、歌詞の一部でストーリーのモチーフを拾っていくのが常ですが、「Forward」は歌詞のすべてがビビバスの物語になっていてびっくり仰天でした。
 ステラと同じように楽曲自体はフルバージョンもあるのではないかと思います。2番にはまた全然別の物語が綴られているのかもしれないのですが、ゲームサイズだけを見ると完全にビビバスのことを歌っているように聞こえるのですね。

ねぇ、今日も すれ違い
焦っては つまづいてばっか

 ここが今回のイベントストーリーの「起」ですね。メインは杏の目線ですが、こはね側からしても焦ってつまづいてしまったのは同じです。

大丈夫 信じてよ
本番は これからなんだから
がむしゃらに 急いでも
簡単に 行く筈もないし
大切なことは今 手を取って進むこと

 自分を相棒だと信じてほしいというこはねのメッセージであり、杏とこはねを見守る彰人や冬弥、そしてミクやMEIKOの目線も感じる温かな歌詞です。

同じ夢を 見ていることを 忘れないで(どんな時も)
不安も 焦りも 乗り越えて
「僕らだけ」を歌うよ

 焦ってつまづいてしまった杏に対して、他の3人が寄り添うようなメッセージ性を感じます。個性はバラバラですが、夢は同じですからね。それがこのユニットの強いところです。

描こうミライ 掴もう夢
僕ら 心合わせれば
いつまでも どこまでも 進んでいける(これからも)
輝くストーリー 色鮮やかに
歌う声を重ねて
夢を叶えよう Keep going forward

 ちゃんと「ミライ」というキーワードまで入れているのが本当にお見事です。
 ユーザはイベントストーリーでのつまづきを見たからこそ、こういうポジティブ100%な歌詞が心に沁みます。4人は一丸となって、前を向いて進んでいってくれることでしょう。

ビビバスのこれから

 VividsとBAD DOGSが合体したのはメインストーリーの本当にラストだったので、このユニットはまだまだ「2+2」という感じがぬぐえません。
 今回のイベントはVividsの「2」がちゃんとした「2」になりきれていなかったという物語なので、「2+2」が「4」になるのはもっと先のことなんだろうなと思います。
 プロセカがソーシャルゲームとして続いていってくれれば、徐々に「4」へと近づいていくような展開を見せてくれるでしょうから、我々も焦らずに待ちましょう。杏と彰人の楽曲とか、こはねと冬弥の楽曲なんかも見てみたいですよね。
 ビビバスが完全な「4」になるうえで避けては通れないのが冬弥と彼の父の物語でしょう。杏とこはねの物語は爽やかな青春の物語でしたが、冬弥の抱える問題は胸糞悪そうなお話になりそうです。
 もちろん冬弥の父だけが100%悪いわけではないのですが、親子の物語というのは我々自身のトラウマをえぐってきたりもしますから、覚悟して読まなきゃならないのだろうなと思います。
 イベントが終わってすぐですが、もう次のイベント告知もありました。プロセカの物語はどんどん前へ前へと紡がれてゆきますね。



 星4は彰人だけお迎えできました。Forwardのステージが背景に描かれていたのですね。
f:id:ytera22:20201209182335p:plain


yterapokemon.hatenablog.com
yterapokemon.hatenablog.com
yterapokemon.hatenablog.com
yterapokemon.hatenablog.com
yterapokemon.hatenablog.com
yterapokemon.hatenablog.com
yterapokemon.hatenablog.com
yterapokemon.hatenablog.com