3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アズレン】イベントストーリー考察:翳りし満ちる影の華 編【アズールレーン】

 2019年12月27日に開始した期間限定イベント「翳りし満ちる影の華」で展開されたストーリーを考察していきます。いくつものイベントにまたがって繰り広げられる重桜の歴史がまた1つ進むことになりました。
 重桜の物語は組織の内部対立のお話です。指導的立場にある赤城・加賀の暗躍を、瑞鶴・翔鶴・三笠・長門が追っていきます。

イベントの時系列

↑【時系列的に古い】
・縹映る深緋の残響(2018/12/27)
・通常海域
・紅染の来訪(2017/10/27)
・軍神の帰還(2017/11/23)
・墨染まりし鋼の桜(2018/05/31)
・開かれし紺碧の砂箱(2019/07/31)
・翳りし満ちる影の華(2019/12/26)
↓【時系列的に新しい】

大まかな流れ

 【縹映る】一航戦である赤城と加賀の誕生秘話。メインストーリーの前日譚です。赤城と加賀の姉のような存在である天城を巡る物語。今回のイベントでも赤城が口にする「天城姉さま」とはどのような人物かはこのイベントで描かれています。

 【通常海域】赤城と加賀が率いる重桜がアズールレーンの基地(真珠湾)を奇襲したところから始まる、アズールレーンと重桜の全面戦争の物語です。

 【紅染】メインストーリー中のAF決戦(ミッドウェー海戦)で沈んだかに思われた赤城と加賀の暗躍を、瑞鶴の目線で追いかけるお話。

 【軍神】かつてのセイレーンとの大戦で活躍した英雄、三笠が重桜の基地に復帰するという物語。

 【鋼の桜】真珠湾攻撃を止められなかった自責の念で重桜の大樹に自らを封印していた長門を、瑞鶴・翔鶴・三笠が起こしにいく物語。

 【紺碧の砂箱】このイベントは重桜に直接関係ありませんが、時系列的に「影の華」よりも前に起きた出来事です。下の画像は「影の華」の#13の一幕ですが、「彼女がこの世界の艦船たちを指揮しる存在と出会った」は「紺碧の砂箱」で起きたコードGと指揮官の邂逅を示しているからですね。

 【影の華】そして今回の物語です。#1の瑞鶴の一人語り。鏡面海域に迷い込んだのは「紅染」、三笠と出会ったのは「軍神」、長門を目覚めさせたのは「鋼の桜」ですね。



ではここからは「影の華」から読み取れるストーリー上のポイントを見ていきます。

タツミとは何か

 今回行われた祭儀は重桜に長年伝わる重要な儀式だと言われています。カンレキ的に存在しない船も呼び起こせるものがワタツミだと言われています。

 しかしワタツミはそもそもこの世界のものではないと余燼(ダーク高雄)は言います。

 余燼はかつて「高雄」として、ワタツミの復活を目撃しています。余燼が生まれた世界にあったワタツミが指揮官のいる世界に移動してきたのでしょうか。

 ワタツミの正体は異形なるもの。強力な兵器。おそらく余燼の世界の重桜が呼び起こしてしまった化け物。
 カンレキの存在しない船を呼び起こせる宝器としてのワタツミと、余燼の世界を崩壊させたワタツミはいまひとつ一致しないように見えるのですが、実態はいかに。



 三笠や長門、余燼たちの前に運ばれてきたワタツミは偽物でしたが、本物は赤城が隠し持っているようでしたね。

余燼の正体

 余燼は「紺碧の砂箱」で初登場した、高雄に似た姿を持つ艦船です。オブザーバーが言うには、「紺碧の砂箱」で指揮官に遭遇した後、余燼はコードGに変わってセイレーンの作る鏡面海域を破壊して回っているとのことです。

 一方のコードGは指揮官と出会ってから、活動を休止している様子。これは次のユニオンイベントへの布石でしょうか。

 見た目からバレバレなのですが、コードGがかつてエンタープライズであったことは実は明言されていませんでした。一方で、余燼が高雄だったことは今回のイベントではっきりと描かれました。回想中の姿は高雄であり、高雄という名前にも反応をします。

 高雄という船の名前は、人の想いだと言います。これはアニメアズールレーンで繰り返し語られた、船の名前に込められた人の想いというキーワードに繋がりますね。

 そしてこちらのセリフで、オブザーバーは余燼のことを同郷だと言います。当たり前のことではありますが、余燼が生まれた世界とセイレーンが生まれた世界はイコールで繋がります。

赤城・加賀と重桜の上層部

 赤城が自分たちの企みについて三笠に説明をするシーンがありました。当たり障りのないことしか言っていませんが...。

 他のイベントでもそうですが、赤城たちは重桜の上層部を敵視しているような発言が相次ぎます。ここでいう上層部というのは、戦時の日本軍の偉い人たちをイメージしているのかなと思います。

 上層部は「決戦計画」というのを立案していて、それが上手くいかないだろうと赤城は考えています。「決戦」という言葉から連想するなら、本土決戦のことでしょうか。赤城が言うにはその計画にはただ寝ているだけの船、おそらく信濃が絡んでいる様子なので、ちょっと本土決戦には結びつかなさそうですかね。

信濃とは?

 上で出てきたのでこちらにも触れておきましょう。重桜の今後のカギを握るであろう船、航空母艦信濃についてです。
 大和型戦艦3番艦として建造が始まった船を、戦況に合わせて空母に作り替えたのが信濃です。第二次世界大戦における世界最大の空母でした。未完成の状態で港を移すために航行していた際、アメリカ海軍の潜水艦「アーチャーフィッシュ」に雷撃され、出撃することなく沈んでしまいました。
 実装されれば重桜の最強クラスの空母になるに違いありません。逆に言えば、史実的にこの子より上位の重桜空母は考えにくいので、実装は相当先になるのかなとも思います。
 このゲームでの重桜の信濃は、祭儀を取り仕切る存在であるのにも関わらず、今までずっと眠っていたようです。

 最後の最後#27で、眠りから覚めたところで物語が終わります。

鉄血の企み

 他陣営とは切り離されたイベントがずっと続いていた重桜ですが、今回のイベントには鉄血陣営も絡んできました。鉄血は赤城の計画を事前に知っていて、探りを入れにきたご様子。「彼女」とはビスマルクのことだと思われるので、この世界ではビスマルク追撃戦で沈まずにU-556に助けられているようですね。

 プリンツ・オイゲンは単にこの祭儀の調査をするだけでなく、赤城と交渉のテーブルにつく任務を言いつけられていたようでした。重桜に対する要求として、「Z計画の支援」と「ワタツミの貸与」を要求しました。


 イベントの騒動のあと、#27で赤城は返答として「艦船とセイレーン技術の研究成果を公開すること」の見返りとして「ワタツミの貸与」を認めるような発言をします。ワタツミが鉄血に渡るとなると、今度はロイヤルが傍観できない事態になるので、戦乱がヨーロッパへと広がっていきますね。


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今までのイベント。
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