2023年5月25日開始のイベント「覆天せし万象の塵」のストーリーを整理していきます。
1. 背景
1-1. Tower XVIとDevil XVの確執
「覆天せし万象の塵」で明らかになったことを時系列順に並べると、「積重なる事象の幻界」の話が冒頭に来ます。
「積重なる事象の幻界」をざっくり振り返ると、アンカレッジのリュウコツにリアリティレンズを繋いだらDevil XVに襲われて酷い目に遭ったという話でした。
まず、Tower XVIの姿が新しい情報でした。いままで出てきていた怪獣の口のようなものはTower XVIの本体ではなく兵装だったとのこと。名前にTowerとつくので早とちりしてしまっていました。アビータはⅡ型兵装の技術に着想を得て、兵装を持っているというのが以前から語られていたのが伏線になっていましたね。
そして、リアリティレンズはTower XVIの管轄下にあるというのも新しい情報でした。「私のレンズ」に勝手に入り込んで暴れたDevil XVに怒っていたのです。
Devil XVは「影」と呼ばれる謎の力を使役します。黒いモヤがかかったように見えるその敵は、量産型の形をしているのでわかりにくいのですが、KAN-SENたちからは近づいてもよく見えないらしいです。リアリティレンズの中でもこの「影」が襲ってきて、指揮官たちはピンチに陥りました。
「影」の襲来を感知して、兵装であるTHE TOWERが浄化プログラムを発動させて仮想世界を丸ごと削除してしまったのが「積重なる事象の幻界」のクライマックスでした。つまり、Tower XVIがDevil XVを攻撃したともとれるわけです。いままでそれなりに連携をして動いているように見えていたアビータたちも、こういう確執を持っているのだなと知ることができました。
Tower XVIは自ら指揮官をリアリティレンズに招き入れたというような口ぶりでした。指揮官はここでⅡ型兵装のヒントを得ています。Tower XVIはこれを意図していたのでしょうか。
1-2. 余燼の作戦行動
プレイヤーの視点の裏で余燼たちも作戦を行っており、これがビスマルクたちの戦いに繋がっていきます。
余燼のメンバーたちはHermit IXに攻撃を仕掛けていました。撃破するのが目的ではなく、スペアボディを鹵獲してコントロールを奪ってやろうという大胆な作戦を実行していました。
スペアボディを奪うための鍵は2つ。まずは主機とそのスペアボディの接続を切断する必要があります。この技術はエンタープライズMETA(コードG)がアンジュ博士の訓練を見学しているときに知っていたもの。
鍵の2つ目はスペアボディの起動コードです。本来アビータたちはオブザーバー・零の命令しか聞きません。しかしアンジュ博士が持っていた緊急識別コードを使えばコントロールが効くようになるとのこと。これもアンジュ博士の一番近くにいたエンタープライズMETAだからこそ知り得た情報です。
Hermit IXはStrength VIIIとTemperance XIVと一緒に行動をしていたのですが、余燼たちはHermit IXだけを隔離して空間を封鎖することで、分離することに成功していました。Strength VIIIとTemperance XIVは撤退していきました。
この作戦にはフリードリヒも同行していました。「吟ずる瑠璃の楽章」でコンパイラーの主機を撃破した際にビスマルクが華々しく復活を遂げ、鉄血の指導者の座に返り咲いていました。フリードリヒは次なる野望のために余燼と一緒にいます。アビータを戦果として持って帰ってきてくれるかと思われました。
しかしHermit IXの鹵獲は失敗に終わったと思われるような幕切れになっていました。THE TOWERがいつものようにトランスポートプロトコルを発動させたのです。おそらく余燼たちは別の空間に転送されてしまったのではないかと思います。Tower XVIがHermit IXを助けた形になりました。
また、Devil XVもこの余燼たちの作戦に気づきました。ここでDevil XVはHermit IXに目を付けたのではないかと思います。余燼たちが攻撃したおかげで弱っているHermit IXの主機を乗っ取るチャンスなのではないかと。
2. ビスマルクたちの戦い
2-1. ウルリッヒへの催眠攻撃
「覆天せし万象の塵」での戦いはDevil XVによって仕組まれたものでした。
Hermit IXは相手に幻覚を見せる能力を持っています。セイレーン作戦では赤城たちにこの攻撃を使っていました。
Devil XVはすでにHermit IXの一部をコントロールすることに成功しており、幻覚攻撃の狙いをウルリッヒに定めます。ウルリッヒを操り、ミッドガルドの塔を起動させて、Hermit IXの主機がある鏡面海域に誘導したのです。KAN-SENたちにHermit IXを攻撃させることで、完璧にコントロールを奪ってしまおうというDevil XVの作戦です。
Hermit IXの催眠攻撃はウルリッヒだけを狙ったものだったのですが、攻撃の影響で他の鉄血KAN-SENも眠ってしまいました。鉄血陣営以外に効かなかった理由は謎ですが、起きていたグナイゼナウMETAと瑞鶴はウルリッヒを追いかけることができました。
瑞鶴は重桜でワタツミの謎に迫ろうとしていたところ、武蔵から突然鉄血への視察を命じられてここに来ていました。さすがに武蔵がここまで予見していたとは思えず、偶然だったのかなと思われます。
瑞鶴たちの後を追う形で、ビスマルクたちが救援に入るというのがイベント開始の流れでした。
2-2. Zwei型艤装とは何なのか
ビスマルクはZwei型艤装という新しい力を披露しました。
このゲームのチュートリアルでビスマルクは黒いメンタルキューブの力に溺れてフッドを撃沈します。再現が進行すれば鉄血は滅ぼされてしまう運命にあるので、オブザーバーに渡されたこの力に手を出してしまったのです。
その後長らくの間、ビスマルクは黒いメンタルキューブの浸食に苦しんできました。しかし最近になってこれに抗う術を思いつき、ついに復活を遂げたのです。その方法を思いつくヒントは2つありました。
1つ目は指揮官がリアリティレンズでの戦いを経て開発したⅡ型兵装の力です。メンタルキューブから生まれたKAN-SENたちに対して、外からさらにメンタルキューブを使用してリュウコツを補強することで強化する技術です。
2つ目はクイーン・エリザベスからもたらされました。「誠閃の剣 搖光の城」での戦いの末、ロイヤル陣営は余燼を抜けたレパルスMETAとレナウンMETAとコミュニケーションを取れるようになりました。彼女たちからMETA化とは何かを教えてもらったので、その情報をビスマルクにも提供したのです。
この2つを組み合わせて、科学者のビスマルクは自らのリュウコツ浸食に抗う方法を見つけました。メンタルキューブで具現化した自立型の艤装を生み出し、それにフネの概念を与えることで浸食の対象をそちらに移すという方法です。ゲリュオンは艤装でありながら疑似的なKAN-SENのような存在で、身代わりの術のように使われているということになります。
鉄血内でグナイゼナウMETAが実験に付き合ってくれて、この方法が完成したとのこと。Zweiの姿はこのタイミングのビスマルクにだからこそできた方法という感じがします。ユニオンが手に入れたⅡ型兵装の方が転用が楽そうに見えます。
また鏡面海域の攻略中にU-556がMETA化してしまうというアクシデントがありました。「黒鉄の楽章 誓いの海」で黒いメンタルキューブの力を使って沈みかけたビスマルクを、U-556は懸命に引っ張り上げてました。そのときに、浸食を受けてしまっていたようです。彼女はZwei型艤装ではなく、ヴェスタルMETAのおかげでもとに戻ることができました。
2-3. 砂時計の鏡面海域
Hermit IXの主機がある鏡面海域の攻略について。
この鏡面海域は砂時計のような構造をしています。扉をくぐるたびに時間が進み、砂が上から下へと落ちていきます。
Devil XVは「影」をこの鏡面海域に忍ばせて、徐々に制御を奪おうとしていました。「影」はリュウコツの浸食と同じ力を持ち、砂のように流れてKAN-SENたちを脅かします。これを使ってKAN-SENたちをHermit IXの主機まで誘導しようとしていました。
砂時計がひっくり返ったり、時間が進んで砂が流れたりした結果、逆さまの街がビスマルクたちの目の前に現れるタイミングが発見されました。その街の一番高い塔には、Hermit IXの主機が見えます。ただ、街に辿り着く方法がわかりません。
鍵はモニタールームにありました。幻覚を見せられてしまうというトラップが仕掛けられていたのですが、この幻覚は対象者の記憶を反映していません。幻覚の中でDevil XVの艦載機を見たビスマルクは、これがただの記録を見せられているのだということに気づきます。この記録からHermit IXの主機がある場所までたどり着けるぞと。
2-4. Devil XV攻略の決め手
ビスマルクたちはHermit IXとDevil XVと戦うことになりました。
この海域にあったHermitのスペアボディはDevil XVに浸食され、ほぼDevil XVの支配下にあるような状態でした。そのため普段の青白い光ではなく、赤い光を放っていました。
Devil XVはHermitのスペアボディの支援、Hermitの主機の掌握、KAN-SENたちへの攻撃、そして鏡面海域の制御と、様々なミッションを同時並行でこなしていました。支援が得意なアビータならではの戦い方だったのですが、さすがのDevil XVでもリソースが苦しいだろうというのが攻略の鍵になりました。
ビスマルクがHermitのスペアボディにとどめを刺すのと同時に、アリゾナMETAが外の世界からこの鏡面海域をハッキングすることで、決着となりました。Devil XVが鏡面海域の制御にリソースを回し切れなくなったのですね。
アリゾナMETAはハッキングを行ったあと、THE TOWERをこの鏡面海域に送り込み、Purification programを発動させました。「影」の浄化を行ったのだと思われます。戦闘後に黒いモヤが消えたとビスマルクたちも言っていました。
Devil XVはHermitの制御と、鏡面海域の制御を失い、退散していきました。この戦いは彼女の負けでした。
2-5. Tower XVIとMETA KAN-SENたち
怪しげに示されたのがTower XVIとMETA KAN-SENたちの繋がりです。
アリゾナMETAがTHE TOWERの力を使ったというのが第一のポイント。兵装だけを借りているのか、Tower XVI本体と緊密に連携がとれるのか。
また、Tower XVIからヴェスタルMETAに宛てて通信があったという描写もありました。ヴェスタルMETAに指示を出しているような雰囲気でした。KAN-SENとアビータはエックスを倒すという同じミッションのために生み出されているので、方向性が違っているわけではありません。しかし、まさか今までボスとして登場していたアビータと手を組むということになるのでしょうか。
そもそもヴェスタルMETAがこの鏡面海域にいたのは、ヘレナMETAの指示でした。おそらく余燼たちの行動でHermitの主機に影響が出たため、様子を見に来たものと思われます。ヴェスタルは工作艦なので自分では戦えません。Devil XVが来るなら彼女を行かせたのはミスだったとヘレナMETAは悔いていました。
戦いの後、アリゾナMETAがヴェスタルMETAに資料を送りました。欲しかったものは手に入れたとヴェスタルMETAは言っていたため、彼女個人も何か狙いがあったような雰囲気でした。
ストーリーの最後、ヴェスタルMETAはビスマルクに、そちらの世界のミッドガルドの塔を破壊してくれとお願いしていました。鉄血が技術の粋を結集させて完成させたミッドガルドの塔ですが、Hermit IX、Devil XV、Tower XVには座標がバレてしまったものと思われます。アビータが自由に飛んでくるようになるのはさすがに危険なので、ビスマルクとウルリッヒは泣く泣くミッドガルドの塔を破壊することにしました。
せっかく異世界との扉を手に入れた鉄血ですが、ここで1つ後退をしてしまったことになります。ユニオンのリアリティレンズと、ロイヤルのキャメロットは健在。この差が今後響いてくることになるのかもしれませんし、キャメロットが早速きな臭い感じになっていたので、他の扉も閉じられてゆくのかもしれません。
コンパイラーの撃破後、下級ユニットたちを1体ずつ攻略していく流れになるかと思いきや、アビータの仲間割れという新たな局面を迎えることになりました。今後の展開が読めなくてワクワクしますね。
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