アズールレーンのストーリー考察:「黒鉄の楽章 誓いの海」編

ネタバレします!!
 ついにビスマルクが実装されるイベントが開催され、アズレンのメインストーリーにも大きな進展がありました。なぜ鉄血陣営はアズールレーンを裏切ってレッドアクシズを結成したのでしょうか。

史実との対比

 黒鉄の楽章イベントは、1941年5月に発生したデンマーク海峡海戦と、その後に発生したビスマルク追撃線が下敷きになっています。
 ゲーム内では、ビスマルクプリンツ・オイゲンが一緒にいるシーンからスタートします。この二隻はイギリスの通商破壊作戦(輸送艦などを破壊して経済的なダメージを与える)にはるばる出向いているところでした。イギリス側がこれを迎撃して海戦が勃発したわけですが、史実では開戦からわずか8分、ビスマルクが放った主砲がフッドの火薬庫に直撃し、フッドはあえなく沈没してしまいます。
 この一撃は割とラッキーパンチだったともいわれているのですが、ロイヤルネイビーを代表するあのフッド様を沈めたということで、アズレンビスマルクのキャラとしての強さの根拠になっています。フッドとビスマルクが戦う様子はイベントでは直接描かれませんが、イベント前半海域と後半海域のつなぎの部分で触れられています。海に沈みゆくフッドのペンダント(?)が写されたシーンですね。

 史実ではフッドを沈められたイギリス海軍は怒り狂い、全力でビスマルクを叩き潰そうとしたといわれています。アズレンではキング・ジョージ5世も、ヴィクトリアスも、ロドニーも、アーク・ロイヤルも、割と普段通りのテンションで任務にあたっていましたが、腹の中では怒りが燃え滾っていると考えると、見方が変わってきませんか。感情を押し殺して冷徹に任務にあたっていると考えると、戦争というのは悲惨なものだなと...。

 史実では、多勢に無勢の状況に追い込まれたビスマルクは自沈したと言われていますが、ドーセットシャーが放った魚雷が致命傷になったかもしれないとも言われています。ドーセットシャーは姉のノーフォークと比べるとあまり目立ったキャラではないのですが、意外な武勲を挙げていたのですね。

セイレーンの力

 アズレンの場合、セイレーンを絡めたストーリーが展開されました。ビスマルクがフッドと戦う際に、セイレーン(テスター)がビスマルクにキューブの力を与え、それを使ってフッドを沈めたとされています。セイレーンが行っているのは史実の再現を通じた実験。ドイツ海軍が最終的に戦争に敗北してしまうことをセイレーンは知っていて、ビスマルクに揺さぶりをかけ、力を与えました。ビスマルクは純粋に鉄血の仲間を守りたい一心でセイレーンの提案を受け入れ、運命を変えるべく戦いに臨みます。
 イベントの前半海域はプレイヤーが鉄血陣営の目線で追ってくるロイヤルから逃げる展開、後半海域はプレイヤーがロイヤル陣営の目線で、セイレーンとビスマルクを相手にしていきます。両者の目線から心情を描き、どちらの陣営にも共感できる良いイベントだなあと思いました。
 プリンツ・オイゲンを本国へ逃した後、ロイヤルネイビーと対峙した際に、ビスマルクはキューブの力に飲み込まれかけます。B-3のボスとして戦うビスマルクはセイレーンの力を発揮するため、砲撃が赤黒く輝き、ブラックホールのような攻撃を繰り出してきます。しかし最後はセイレーンの力の暴走を自らの意思で抑え込み、鉄血のビスマルクとして最期を迎えるという展開。感動的な幕切れでした。

チュートリアルからの伏線

 実はこのイベント、アズレンをインストールして最初にプレイするチュートリアルのストーリーとつながっています。サービス開始からもうすぐ2年というところで、まさかチュートリアルからの伏線を回収するとは、おそるべしです。
 過去のイベントはゲーム内の「図鑑」から振り返ることができます。一番左上にある「序章」がチュートリアルです。
 チュートリアルでは、のんびりと見回り任務をこなしているサフォークとノーフォークが、プリンツ・オイゲンと遭遇してしまうというところから話が始まります。これが実はデンマーク海峡海戦のはじまりのシーンだったのですね。フッドとプリンス・オブ・ウェールズが二人を助けに表れて、ビスマルクプリンツ・オイゲンとの戦闘に入ります。

 ビスマルクはこの時点でセイレーンの力を与えられており、明記されませんがフッドは沈没してしまうのでしょう。

 セイレーンは、「観察を続ける」「こうでもしなければ私たちがこの時代に戻る意味はない」という発言をして、アズールレーンのストーリーがスタートします。各イベントでいろいろな話が展開されますが、アズレンのメインのお話はビスマルクからスタートしているといっても良いのではないでしょうか。ちなみにゲームのメインストーリーはこのあと真珠湾攻撃に移っていくため、鉄血陣営はしばらくお休みになります。

U-556は間に合ったのか

 イベント中でU-556は柏葉勲章をもらったという記述がありますが、史実ではそんな勲章はもらっていません。ではなぜそんな勲章の話が出てきたのか...?
 直接描かれてはいませんが、イベント海域のラストでビスマルクが海に沈んでいくのですが、U-556の救出が間に合ったのかもしれません。だから、その功績をたたえられて、勲章をもらったと。
 史実でも、U-556の艦長はビスマルクを守るという約束を結び、初出撃のときに音楽隊で祝ってほしいという申し出をビスマルクの艦長は快く受け入れたそうです。史実では守られなかった約束が、アズレン世界線では約束が果たされたということでしょうか。深いことをしますね、アズレンは。


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 ビスマルクに逃がしてもらったオイゲンさん。今後の活躍に期待です。