2024年7月9日開始のイベント「ニヤニヤ谷へ」のストーリーを整理していきます。
1. イベント前
1-1. フェンス事件
レム・ビリトンの歴史を語る上で外せないフェンス事件から。
レム・ビリトンのお話をするときは必ずと言っても良いほど言及されるのがフェンス事件です。レム・ビリトンがヴィクトリアと揉めた時のお話。「ニヤニヤ谷へ」の中でも少しだけ言及されました。
サベージの回想秘録やレオンハルトのプロファイルでも言及があるので、それらの情報を繋ぎ合わせてみます。ただ、断片的な情報が多いので、何が起きたのか詳細に掴むことはできません。今後どこかでガッツリ描かれることがあるのかも。
ヴィクトリアの商人がレム・ビリトン産の鉱物を奪って荒稼ぎをしていました。フェンスで封鎖した区画を作り、そこに囚人を送り込んで労働させていたのだとか。レム・ビリトンはオーストラリアがモチーフなので、ヴィクトリア(イギリス)との関係性が下敷きにされていることがうかがい知れます。
レム・ビリトンの商人たちは元々は労働者の味方だったはずなのに、手のひらを返してヴィクトリア側についてしまいました。ヴィクトリアの伯爵も裏から手を引いていたようだと推測されていました。
フェンスの中の採掘員を救ってくれたのはレオンハルトでした。この活躍により彼は小さな英雄と称えられています。フェンス事件を契機として、レム・ビリトンにはエウレカ自治州という行政区ができました。
サベージはフェンスの外に締め出されて事件解決には貢献できませんでした。本来なら地元でもっと人望が厚い立場にあったはずが、フェンス事件で悪い影響を受けてしまったらしいです。しかし、その後エウレカ自治州の成立には大きく貢献して活躍したのだとか。
フェンス事件に関連する出来事は今のところ結果に関する記述しかなく、何が起きたのか詳細はよくわかりません。ヴィクトリア商人の横暴をストップさせることができた、とざっくり捉えておけば良さそうです。
1-2. ロドス号の発掘
レム・ビリトンはロドス号が発掘された土地でもあります。
サベージの言動から判断するに、ロドス号が発掘されたのはフェンス事件よりも後なのかなと私は考えました。はっきりしないので、今後訂正するかもしれません。
バベルはレム・ビリトンに埋まっていたロドス・アイランド号を掘り出しました。テレジア曰く、ロドス号は残酷な未来を回避する希望。大きなビジョンがあり、この船は必要とされたのです。
ロドス号は地面の下に埋まっていたので、レム・ビリトン鉱業という鉱業会社に発掘を委託しました。作業員たちは2年かけてこの船を掘り出し、バベルへ引き渡しました。
サベージはこの発掘作業の警備員をしていました。バベルから見るとあくまで委託先の従業員であり、彼女が作戦について詳しく知ることはありませんでした。
サベージが初めてドクターとアーミヤに出会ったときの様子に言及されていました。ドクターは幼いアーミヤを連れてレム・ビリトンの荒野をトボトボ歩いていました。ひ弱なよそ者が小さな子供をつれて歩いている様子は、危なっかしくて見ていられなかったのだとか。
一方、サベージのモジュールテキストには別の記述があります。鉱山の崩落に巻き込まれてしまったドクターとアーミヤを、サベージが救出したというエピソードです。出会ったあとで起きた事故なのでしょうか。
バベル駐在中、仕事がないタイミングでサベージはアーミヤと話すようになりました。バベルにはコータス族がおらずサベージは心配していました。コータスは大きな親戚集団を作って暮らす風習がありますから。バベルのころはテレジア派のサルカズが多かったでしょうからね。
また、ドクターとアーミヤの出会いについても語られました。昔のドクターは幼いアーミヤを破損した車両から救ってくれたそうです。事故か何かに遭ったのでしょうか。アーミヤが健やかに成長できるように努力すると言っていたそうで、サベージも昔のドクターのことを徐々に信頼するようになったのだとか。
2年間の発掘作業が終わったあと、サベージは故郷の街へ帰りました。別れたあともアーミヤのことはすごく心配をしていましたが、バベルの消息は分からなくなってしまいます。
1-3. レイが見た大きな影
発掘されたロドス号のその後の出来事です。
レイはレム・ビリトンの狩人の一族の出身です。幼い頃、初めて隊での狩りに加わった際、運悪く酷い砂嵐に巻き込まれてしまいました。隊は方向を見失い、幼いレイは大人に背負われていました。
朦朧とする意識で彼女が見たのが、大きな影、一筋の真っ白な光、そして優しい囁き声でした。レイは大きくて喋る謎の巨大生物を見たのだと思い込んで生きてきましたが、それが実は輸送中のロドス号だったというのが「ニヤニヤ谷へ」のクライマックスの1つでした。
レム・ビリトン鉱業によって地中から掘り出されたロドス号は、バベルのメンバーによって運ばれていきました。サルカズの建設隊は、バレないように顔とツノを隠していたそうです。輸送中にたまたまレイたちの狩猟隊に出くわしていたのでした。
心優しいテレジアは、狩人たちに声をかけてあげました。道を教えてあげたのかもしれません。「人は誰しも帰るべき家に帰るのが一番だ」というのはテレジアの口癖のようなもので、いままでも度々取り上げられてきました。レイはセリフこそ覚えていなかったものの、テレジアの声に勇気づけられたことを覚えています。
レイが大きな生き物だと勘違いをしたのが輸送中のロドス号でした。発掘されたばかりのロドス号が生き物のように見えるというのは、他でも語られたことがあります。
1-4. ロドス号輸送隊の護衛
ロドス号はどこに運ばれていったのか。ここは「闇夜に生きる」の内容です。
バベルは発掘したロドス号をカズデルへ運び込もうとしました。レム・ビリトンを横断し、国境を越えようとしたのです。
バベルは諜報員を駆使して護衛を集めました。カズデルで活動する傭兵部隊はこの任務にぴったりです。有力な傭兵団として名をはせていたヘドリーたちに声がかかりました。彼らも血で血を洗うような傭兵稼業から抜け出すチャンスを伺っていたので、バベルからの依頼を受けることにしました。
傭兵たちには任務の詳細は伏せられていました。バベルが輸送しているものが何なのかも知らされません。しかしイネスは透視のアーツが使えるため、輸送物をちらっと見てしまいます。船のようなものだが、何かの骨格に見えると言っていました。レイと同じ感想を抱いたわけです。
この輸送作戦が行われたとき、カズデルは内戦状態にありました。テレジアはテレシスに対抗するためにバベルを結成しました。バベルの動きを妨害しようとするのはテレシスの勢力です。バベルの諜報員の動きはテレシス側に筒抜けになっており、イネスとWはサルカズ軍の襲撃を受け、絶体絶命のピンチへ追い込まれました。
テレジアはバベルのせいで勇敢な傭兵が命を落とすことをよしとせず、ケルシーと一緒に自ら戦場に降り立ちました。イネスとWは命を救われ、ロドス号にて治療を受けます。
このあとヘドリーとイネスはすぐにロドス号を離れて傭兵生活に戻りました。何かに縛られ続けることは性に合わないと判断したのです。一方Wはテレジアに心酔し、ロドス号に残ってバベルのために働きました。
その後、テレジア斬首作戦でバベルはテレシスに敗北。Wは再びヘドリーたちに合流して、サルカズ傭兵団はレユニオンに加わりました。Wはレユニオンの幹部としてのし上がった一方で、ヘドリーとイネスはチェルノボーグ事変でレユニオンを離れてヴィクトリアに向かいました。これ以降の流れはメインストーリーの通りです。
1-5. 昔のドクターとテレジア
昔のドクターについて興味深い言及がありました。
「ニヤニヤ谷へ」のラストシーンで、アーミヤはテレジアの記憶とシンクロし、バベルのころの逸話が口からこぼれ出ていました。
テレジア曰く、ドクターは膨大な記憶を抱えているものの、いまのテラにはそれを紐解く術がありません。そのため「ドクター」という存在を、その記憶から定義することはできないのだとか。逆説的に、記憶がドクターにとってそれほど重要じゃないということになるので、記憶喪失になっているいまのドクターはそれほど深刻な状態じゃないと考えることもできるのかも。
アーミヤは周りの大人たちが、ドクターが見たいと思っているものは二度と見ることができないと言うのを聞いたことがあります。昔のドクターは何を願って戦い、そしてそれは何故見ることができないのか。「孤星」で語られたように、他の文明の出身者であることを公言していたのでしょうか。
ドクターの頭の中には様々なことが詰まっています。例えばドクターは"ロドス・アイランド"という名前が持つ本来の意味を知っているらしいです。しかし、掘り出されたロドス号の在り方は、テレジアたちや、後世でロドス号を受け継いだ人に決めてほしいと言っていました。
テレジアはその話をアーミヤへと継承していたようでした。ロドスという組織の在り方については、アーミヤが今後決めていくことになるだろうと言っていました。実際メインストーリーの中でアーミヤはロドスのスタンスや流儀を何度も口にしており、彼女なりのロドスの理想像をはっきりと描いているように感じます。
1-6. サベージの入職
バベルを後にしたサベージがどのようにしてロドスに戻ってきたのか。
サベージはロドス号に関する業務が終了したあと、故郷の街に戻ってきていました。元の鉱山警備員の仕事をしていました。
帰郷から2年ほど経過したある日、大規模な鉱山事故が起きてしまいます。源石の爆発が原因でした。同僚が巻き込まれてしまったサベージは、必死に救援活動を行いました。
源石が関わる事故ということで、連合医療部隊の一員としてロドスの医療オペレーターが参加していました。サベージはバベルがロドス製薬に会社名を変えたことを知りませんでした。偶然「ケルシー」の名前が会話に上り、そこからアーミヤがロドスのリーダーをやっていることを知ります。
バベルを離れても、サベージはアーミヤのことを心配し続けていました。いまやアーミヤは会社を背負うCEOになったわけですが、サベージからするとそんな重荷を背負ってしまったアーミヤのことが尚更心配になります。サベージはロドスに加わる決意を固めました。
チェルノボーグでドクターが助け出されたあと、ロドスでレム・ビリトン出身オペレーターを集めてパーティが開催された様子がサベージの回想秘録で描かれます。サベージはバベル時代のドクターを知っているのですが、当時のことをいまのドクターに話すことはできません。ケルシーと機密保持契約を結んでいるのです。ドクター本人も、話せないことがあることは承知しているようでした。
サベージはバベル時代からアーミヤと深い繋がりがあった付き合いの長いオペレーターです。彼女が事前登録キャンペーンの配布キャラで、周年ごとに再配布が行われることにも、彼女の特異な立ち位置が反映されているように感じます。
2. イベント時系列
2-1. トレーラーに乗る理由
ここからは「ニヤニヤ谷へ」のイベント時系列に入っていきます。
この物語では登場人物たちがそれぞれの理由で都市間トレーラーへ乗り込みます。移動都市と移動都市を繋ぐバス路線として運行され、荒野の中を走っていきます。
アランナはこのトレーラーの運転手。危険に満ちた荒野を長らく走ってきた彼女は様々な武勇伝を持っており、「荒野のアランナ」という異名を持ちます。しかし停車駅だった採掘場が閉鎖され、トレーラーもメンテナンスが必要になったため、路線を廃止してトレーラーを返却しようとしていました。朝一の便で、本社のあるアイアンキャロットシティへ向かおうとしていました。
アランナと一緒に暮らしているのがウォーミーです。彼女は2年前に失踪した父親を捜しています。父がアランナのトレーラーを通勤に利用していたことからアランナに接触。一方アランナの方は、小さい子を世話するのは無理だと仲間に賭けられたため、ムキになってウォーミーを引き取ることにしました。2人は不思議な共同生活を続けています。
最後の運行にお客として乗り込んだのがジェシーでした。彼は婚約者に初めて会うべく、アイアンキャロットシティを目指しています。親戚に勝手にセットされた結婚のため、彼の足取りは重いものでした。
そして最後にバスジャック犯として乗り込んできたのがレイでした。2年もの間一緒に仕事をしていたサンドビーストが死んでしまって落ち込んでいた彼女は、もう一度ニヤニヤ谷の大きな影に会いたいと考えました。
彼女は運転ができるので、欲しいのはトレーラーのみでした。朝一の便であれば乗客が少ないだろうと考え、1人でニヤニヤ谷へ行こうとしていたのですが、アランナとウォーミーとジェシーはついてきてしまいました。
2-2. 途中の移動都市にて
ニヤニヤ谷へ向かう途中の出来事です。
アランナは検問所でSOSを出そうと考えました。しかし感染者を捕まえて収容区へ送り込もうとしていた検査官に捕まりそうになり、トレーラーで強行突破を行います。
損傷したトレーラーを直すために、とある移動都市に停車しました。アランナはこの都市でアスベストスを訪ねました。レイが探している喋る大きな影の情報を得ようとしたのです。アランナは一度だけアスベストスの探検の運転手を務めたことがあり、秘境に住む珍しい生き物のことを知っているかもしれないと期待しました。彼女は巨獣の噂を教えてくれました。
ジェシーは勝手にトラブルに巻き込まれていたのですが、その途中でキーラに出会いました。本来婚約者として顔合わせする予定だった女性です。アイアンキャロットシティにいたのですが、彼女も親戚に口うるさく言われるのが嫌でふて寝をしていたらこの都市に運ばれてきてしまったのでした。
2人は似た者同士の境遇を語らい、困難を共に乗り越える過程で意気投合し、すごいスピード感で結婚を決めました。実はキーラがサボったせいで、トレーラーの安全弁が手に入らなかったというオチまでついていました。
この移動都市にはアーミヤたちも来ていました。サベージが案内をしたのです。アーミヤの実家があった移動式プラットフォームは、より大きな移動都市に吸収されており行方が分からなくなっていました。付近の区画をたくさん取り込んだこの都市にとりあえず来てみたというわけです。アーミヤは昔遊んだ煙突を発見したのですが、実家は見つかりませんでした。
アーミヤたちは旅の目的を特に決めているわけではありませんでした。ヴィクトリアへ乗り込む前の息抜きをしにきたと言っていたので、メインストーリーの10章が始まる前の時系列なんだなとわかります。
2-3. 天災襲撃と巨獣
イベント時系列の最後を見ていきましょう。
ウォーミーはアーツの使い過ぎで倒れてしまいました。アランナは知りうる限りの民間療法を試すのですが、効き目は見られません。たまたま通りかかったアーミヤたちに診てもらって事なきを得ました。
ドクターは計器の些細な異常から天災を予測しました。トレーラーは急いで発車をするのですが、レイを乗せ忘れてしまいました。
野生のサンドビーストを気にかけていたレイは、天災の直撃を受けてしまいます。サンドビーストたちは野生の勘でレイを安全な場所まで運んでくれました。最初は洞窟か何かかと思われたそこは、ニヤニヤ谷の地中に潜む巨獣の体内でした。
レイは昔自分を助けてくれた生物に会えたのではないかと考え、巨獣に質問をします。しかし巨獣の答えはノーでした。自分は何百年も身体を動かしていないので、地表に出てレイを助けたことはないだろうと。付近には同類もいないので、巨獣ではなかったのではないかと。
レイは巨獣に安全な場所に送り届けてもらって天災を逃れました。トレーラーを置いて避難していたアランナたちと合流したあと、一同はアイアンキャロットシティへ向かいました。
行く当てのないレイと、鉱石病の治療を受けるウォーミーと、ウォーミーの保護者としてアランナがロドスに来ることになりました。アランナはオペレーターではなくエンジニア職での入社でした。
レイは吹っ切れた様子だったとは言われていましたが、長年追いかけていたものの正体がわからず仕舞いになってしまいました。彼女がもしテレジアの声を覚えていれば、テレジアに会った時に謎が解けるかもしれません。彼女もテレジアに導かれたコータスですから、今後オペレーターとして存分に活躍してほしいものですね。
ニヤニヤ谷の巨獣のように、巨獣たちは地中に身を隠しているのかもしれません。地中で死んでしまった巨獣の骨を掘り起こしてロドス号に使ったというのがストレートな推測になるのですが、果たして真相はどうなっているでしょうか。
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