3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバース14話感想-満腹バトル!田部丘マイセル!

ネタバレします!!

 14話はギャグバトル回です。こういう回はいかにファニーな展開にするかが大事です。細かいところに突っ込んでいたら無粋というもの。決着の付き方もコミカルで楽しかったですね。
 作画が独特でしたね。石川てつやさんという、ホビーアニメ界では有名な方が作画監督を務められていたとのことです。主線が黒い陰に見えるぐらい太くて、キャラの動きや表情もとにかくコミカルでしたね。

試合前

 ルシアが1番乗りでシルバーランクに到達しましたよというアナウンスがありました。ヒイロはまだバトルさえしていないのに。
 ヒイロは田部丘マイセルと出会います。マイセルは「クッキングエンジェル」という異名を持っているとのこと。「エンジェル」がビショップクラスに繋がっているのですね。(強引)
 マイセルはヤバいキャラとして描かれていますが、ポイント制のことを丁寧に教えてくれるギャップが良かったです。「双方の合意で自由に選べる」と言っていたので、お互いが同じポイント数だけ賭けて、勝者が総額を頂けるというシステムのようです。
 マイセルは試合前の時点で9ポイントあったので、1ポイント賭けた試合で勝てばシルバーにランクアップすることができます。シルバーにランクアップしたら持ち点は3ポイントに戻るので、マイセルが3ポイントを賭ける意味は全くありません。なんでわざわざリスクを増すような賭けをしたのか謎ですが、勝てばヒイロドロップアウトさせることができるので、ライバルを減らすという意味では有効なのかもしれません。

ヒイロvsマイセル(前半)

 今回は変身バンクはありませんでした。
 マイセルのセリフは聞き取りにくいですが、面白いことを言っているので拾っていきましょう。

1ターン

 先攻1ターン目、ヒイロはジュエルドラゴンをプレイ。相変わらず絶対に1コストをプレイするマンです。
 後攻1ターン目、マイセルはパス。「料理に焦りは禁物。はじめチョロチョロなかファイヤー!」とのこと。手札がちらっと映り、ホーリーフォックスグリモーが見えるので、ビショップクラスだとわかります。そのほかはニュートラルのカードばかりが並んでいます。

2ターン

 先攻2ターン目、ヒイロは竜の託宣をプレイ。ナイストップドローです。
 後攻2ターン目、マイセルはハンサをプレイ。この盤面では弱かったですが、相手の場に大型フォロワーがいるときはオトクになるフォロワーです。マイセル曰く「ジューシーな鶏肉」。ハンサはCV森久保祥太郎さんで喋るフォロワーなのですが、アニメではグワーと鳴くだけのアヒルになってしまっていました。

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3ターン

 先攻3ターン目、ヒイロはルフ鳥をプレイ。覚醒が絡まないカードなので、序盤によくでてきますね。せっかくPPブーストしたのですが2/2フォロワーを置くにとどまりました。マイセル曰く「地鶏」。
 後攻3ターン目、マイセルは覇食帝・カイザをプレイ。「ミーと同じ志を持つ至高の料理人」とのこと。クッキングテーマなので、次回予告の時から出てくるだろうなと予想してたフォロワーです。CV津田健次郎さんが味のある素晴らしい演技をしているカードなのですが、やはりフォロワーはボイスなしでしたね。「料理開始だ、コクトゥゥゥラ、インテグゥゥゥゥロ!」

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 ファンファーレでアルティメットキャロットを手札に加えます。無限リソースの2/2/2トークンを加えられるということで、カイザは2Pickではなかなか強いカードでした。

4ターン

 先攻4ターン目、ヒイロは海剣竜をプレイ。このターンに4/4が出てくるのは、当時のシャドウバースで言えばなかなか強い動きです。マイセル曰く「素晴らしい鮮度、パーフェクト」。
 後攻4ターン目、前のターンに手札に加えたアルティメットキャロットをプレイ。このカードはCV島崎信長さんで、「ほっぺをぶち落とすぜ~」という登場ボイスが印象に残るカードだったのですが、アニメでは唸り声ボイスがついていました。声優ボイスを上書きしてしまうといういままでにないパターンでした。

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 手札に見えていた、料理イラストのスペルをプレイします。なんだか既視感があるのですがこれはアニメオリジナルカードです。

ゲテモノ料理
1コストスペル
相手のフォロワー1体を-1/-0する。料理スペルを5枚以上プレイしていたならさらに-1/-0する。
華麗なる美食かゲテモノ料理を1枚手札に加える。

華麗なる美食
1コストスペル
自分のフォロワー1体を+0/+1する。料理スペルを5枚以上プレイしていたならさらに+1/+0する。
華麗なる美食かゲテモノ料理を1枚手札に加える。

 ゲテモノを食べてジタバタする海剣竜が可愛かったですね。1コストの無限リソーススペルということで、マナカーブを柔軟に埋めることができる良いカードだなと思いました。華麗なる美食の方はコルワで加えるトークンカードのフィルとほぼ同じ使い勝手になるでしょう。

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 この時代だと、カイ君が使うスペルブーストウィッチには意外とマッチするかもしれません。ただ、5枚以上プレイしてもそこまで強くならないので、あくまで補助という印象です。
 既視感の正体は、リメイクされたほうのカイザが加えるトークンスペルですね。1コストの料理イラストというのが同じでした。

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ヒイロvsマイセル(後半)

 牙倉セイヤがシルバーランクに昇格したことがアナウンスされます。中学生に負けてばかりのプロ選手ですが、いちおう強キャラとして描いていく路線なのですね。他のプレイヤーがどうなっているか、これ以上の情報はありませんでした。

5ターン

 5ターン目は丸々カットでした。
 先攻5ターン目、手札でちらっと映っていたドラゴンライダーとツインヘッドドラゴンをプレイしたはずです。ツインヘッドドラゴンを進化して4/1のアルティメットキャロットを取りますが、相手の場に2体フォロワーが残ってしまう苦しい展開です。アルティメットキャロットはラストワードで手札に戻るので、リソースを削ることもできません。
 後攻5ターン目、マイセルは手札にあったホーリーフォックスグリモーをプレイしたはずです。一瞬映るバトルログにも合致します。
 シンプルなテキストとスタッツのフォロワーです。「相手の能力で選択できない」というテキストは、レオン社長が好んで使っていました。

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 このカードは、のちに完全上位互換が出てきてしまう悲しい存在です。スタッツも上、守護もついていて、アクセラレートまでついているカードです。

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 グリモーを進化して3/2のツインヘッドドラゴンをとり、2/2のドラゴンライダーを無視して2/1のカイザと1/1のハンサでリーダーを攻撃します。ドラゴンライダーは覚醒すると+2/+0されるので、次のターンには4/2になって返ってきます。カイザで破壊しておいたほうが良かった気がします。
 1コスト余るので、ハンサに華麗なる美食を撃ちこんだようです。のちにハンサの体力がかなりバフされているのがわかります。

6ターン

 先攻6ターン目、ここの動きは一瞬映るバトルログに記載があります。大嵐のドラゴンが+3/+3されています。カード名の記載はなかったですが、ドラゴンフォロワーを+3/+3しているので竜の力でしょう。

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 ヒイロの場には5/4の大嵐のドラゴンと、4/2のドラゴンライダー。マイセルは5/3のグリモー、2/1のカイザ、1/2のハンサです。バトルログには、大嵐のドラゴンがグリモーと相討ちし、ドラゴンライダーが相手のリーダーに4ダメージを与えたという記載があります。大嵐のドラゴンは疾走を持っていてリーダーを攻撃できるので、ドラゴンライダーと役割が逆で良いはずなのですが、なぜかこういうプレイングになっています。私が何か勘違いしているのかもしれませんが、不自然な動きです。バトルログの記載やリーダーの体力はこれでちゃんと合います。
 後攻6ターン目、アニメ後半はここの途中からスタートでした。2/1のカイザで4/2のドラゴンライダーを破壊し、加護の修道女をプレイしてハンサをバフしています。

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 さらに華麗なる美食でハンサの体力を上げます。つぎのアークビショップレリアに繋げる意図ですね。
 最後にシールドエンジェルをプレイしてターンエンドをするところがアニメに映っています。「ミーは幸せを運ぶエンジェル、そして彼女もまたエンジェル」だそうです。

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7ターン

 先攻7ターン目、ヒイロの動きは氷結のドラゴンのプレイのみでターンエンドです。相手のフォロワーは1枚も破壊されません。ぱっとしないムーブが続きます。マイセルの感想は、「冷やしドラゴン、始めましたか。悪くないでーす」とのこと。
 後攻7ターン目、マイセルはアークビショップレリアをプレイ。攻撃する/攻撃されるときに体力値が参照されるようになるという面白い効果をもったフォロワーです。登場演出が豪華でした。

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 このカードも後に代替手段が出てきてしまうカードで、なんと1コストのアミュレットで置き換えられてしまうという悲しき存在です。ただ、頂きの教会の場合は、攻撃するときのみ体力が参照されるようになるということで、微妙な差異があります。

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 頂きの教会はローテーションで採用圏内にあっただけでなく、レギュレーション落ちしてからは今現在アンリミテッドでも有力デッキの中核を成しているカードです。加護の修道女も大抵一緒に採用されていますね。
 いままで散々バフを重ねてきた2コストのハンサが8コストのカードと相討ちをとれたということで、マイセルとしてはしてやったりの展開です。料理スペルが5枚貯まっていないうちは華麗なる美食が体力しかバフしないので、レリアの力を借りて殴りに行くというのがマイセルのデッキの構築意図ですね。
 加護の修道女ちゃんの攻撃アニメーションが可愛かったですね。意外とキリっとしていました。シールドエンジェルとの連撃も含め、一瞬映るだけのキャラにもパワーがかかっているのが素晴らしい。

8ターン

 先攻8ターン目、本日のイグニスドラゴンのコーナーでした。シールドエンジェルに守護がついているのでレリアは破壊できませんでした。「この田部丘マイセル、焼き加減には少々うるさいですよー!」
 後攻8ターン目、アルティメットキャロットをプレイし、料理スペルを連打します。気づいたらマイセルの手札には料理スペルが6枚あります。料理スペルは1枚使ったら1枚戻ってくるだけなので、増えるわけではありません。ということは、山札にあるすべての料理スペルを全部引ききったということになります。恐るべき剛腕です。演出の都合で6枚手札に来ていますが、本来は1枚使ったらすぐに1枚戻ってくるので、複数枚手札にある必要は全くありません。1枚だけあればよいのです。
 イグニスドラゴンくんがコミカルに描かれる貴重なシーンでした。ただ、このフォロワーは3D表現なので、ちょっと浮いた感じになってしまっていますね。デカいドラゴンがデカい人参に破壊される面白い絵でした。

9ターン

 先攻9ターン目、ヒイロの手札はスカスカです。ファイヤーリザードを運良く引いてきたため、手札にあったワイルドハントとともに処理を行いました。「ん~ミディアムレア~」
 アルティメットキャロットのラストワード効果が発動します。すでに5ターン目に発動していたはずなのですが、視聴者のためを思って初めて見たかのようなリアクションをヒイロくんはとってくれます。優しい。
 後攻9ターン目、マイセルの手札からはハンプティダンプティが出てきます。コイツはちょっと予想外でした。言われてみれば食材ですね。。
 進化権が3点AOEになるカードです。自分も巻き込まれて倒れてしまうのはご愛敬。アプリではCV茶風林さんがいい味を出しています。「ワシ、ダンディじゃろ?」このカードもニュートラルですね。

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10ターン

 先攻10ターン目、手札がすっからかんのヒイロは竜の闘気をデッキトップから引いてきます。体力も回復できるので一番欲しかったカードですね。引いてきたのはプリズンドラゴンと、アニメオリジナルの2/2/2のハングリードラゴン。場に出した時点では効果はわかりません。
 「諦めてゲテモノ料理を食べる覚悟をしたらどうですかー?」とマイセルは呼びかけます。このセリフが伏線っぽくなっているのが面白いですね。"ゲテモノ料理"というのが現実とカードのダブルミーニング。「そのフォロワー、まさに綿あめの、蜂蜜がけの、カラメルあえ、ザラメをそえて、生クリーム!甘い!甘すぎます!」「終わりバッドですべてバッド!」
 後攻10ターン目、マイセルのターン。ハンプティダンプティがプリズンドラゴンと相討ちし、あとはPPの限りを尽くしてアルティメットキャロットをバフすればマイセルの勝利です。手札にある分、6枚を一気に使用します。シャドバでは効果処理中に手札や場のカードをスワイプするとプレイ扱いになってしまって取り消せないのでこういうことは一応起こり得るのですが、対象を選ぶカードは連続で使えません。
 アニメオリジナルのハングリードラゴンの効果がここでわかります。

ハングリードラゴン
2コストフォロワー(2/2/→4/4)
相手の場のフォロワーの攻撃力・体力が変動する能力やスペルが働いたとき、対象がこのカードになる
このフォロワーの攻撃力・体力が変動するとき、その効果を無効化して+1/+1する。
このフォロワーの攻撃力が9以上になったとき、このフォロワーは進化する

 料理スペルのように、対象を選ぶタイプのバフカードじゃないと横取りできないという言い方をしていましたね。例えばエイラのバフを全部取ってしまうようだったら強すぎますもんね。

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 1個目の効果は相手のバフスペルを封じます。ピンポイントですが魔法剣やベイリオンのトークンスペルを奪えます。

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 2個目の効果はハングリードラゴンに対するデバフを封じます。例えば「プリンにしてやるの」は相手の攻撃力・体力を変動させるカードです。ただ、このカードは変動させる前にフォロワーの持つ能力をすべてなくしてしまうので、ハングリードラゴンの効果がなくなってしまいます。

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 3個目の効果はおまけかなと思いました。+7/+0するなんてなかなか実現できません。エイラが2枚置いてあるときぐらいでしょうか。
 基本的にカードアニメは相手が使うカードの券面を読まないという暗黙の了解がありますが、さすがに1枚スペルを撃ったらマイセルにも能力はわかります。一気に6枚も使うなんて過剰演出じゃないかとツッコミたくなりますが、今回はギャグ回なので多めにみましょう。バトルが面白かったのでヨシです。
 アニメでは描写されていませんでしたが、一応マイセルは5/5のキャロットで相手のリーダーを殴ることができます。どうせ負けるので意味はないですが。

11ターン

 先攻11ターン目、スリムになった11/11のハングリードラゴンで殴ってヒイロの勝ちでした。「甘かったのは、ジェリービーンズの、あんこで(?)、アイスクリームがけ、チョコレート添え、メイプルシロップあえだったのは、ミーのほう!」

試合後

 約束通り、マイセルはヒイロに料理をごちそうしてくれます。いい人です。未成年のヒイロには水を出すのが大人の配慮ですね。
 ヒイロがごちそうを食べようとしたら、突然現れた新キャラに奪われてしまいます。財前寺ミヤビ様のご登場です。マイセルの料理に対して、キレがないと言っていたので、二人は知り合いなのでしょうか。
 ミヤビはどストレートなお嬢様キャラのようですが、果たして本性やいかに。

棋譜

 上述の通り、カットされているところがちょっと自信ありません。体力は合っていますし手札のカードもちゃんと消費しているのですが、ちょっと不自然な動きになってしまいました。

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 13話はこちら。
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