yterapokemon.hatenablog.com
ネタバレします!!
6話とはうってかわってシリアス展開となった7話。話についていけなくなる人も多そうだったので、頑張って気になる点をピックアップしました。わからないことはわからないですが、ゲームにヒントがあるものもあります。ゲームと一緒かはわかりませんが、自分なりに書いてみます。
もちろん、全てがわからなくても楽しめるアニメになると思います。こういうのが好きな方は考えてみてください。
出撃の意図
オープニング前は中盤で繰り返されるので、大きな情報はありません。
オープニング後のパートではいきなりアズールレーンの大艦隊が出撃しているシーンから始まります。ユニオンとロイヤルの主力たちが集結しています。会話からは背景が計り知れません。
一方、重桜の艦隊も出撃をしています。高雄:「時期尚早ではないか?」「オロチ計画も進まないうちにこれほどの対規模作戦」と言っているので、いずれは戦いが起きることは予期しているものの、いまはまだ早いと感じています。
高雄:「赤城様は何を考えている」とも発言しているので、出撃の命を下したのは赤城で、その真意は伝えられていないということになります。愛宕:「黒いメンタルキューブを取り戻せなかったから焦っているのかもね」。愛宕も推論を言うしかありません。瑞鶴・翔鶴も分かっていない様子。
黒キューブを取り返すつもりで赤城はアズールレーン基地を目標に出撃し、アズールレーン側がその動きを掴んだのでどこかで迎撃をしようとしていると考えるのが自然でしょうか。
暗黒海域
暗い雲に覆われたあと、謎の赤い光に包まれ、アズールレーンの艦隊は暗黒海域(と予告で呼ばれていた海域)に突入します。ゲームに合わせて鏡面海域にしなかったわけですが、鏡面海域では現実の海域とは違う人格が現れるので、その設定とちょっと合わなかったのかもしれませんね。
オブザーバー:「お膳立てはしてあげたわ。あとはあなた次第よ、赤城」という言葉。赤城に届いているかはわかりません。
海面に立った赤城は和歌の詠唱を始めます。
天つ風 雲の通い路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ 僧正遍照(古今和歌集)
現代語訳「天を吹く風よ、天女たちが帰っていく雲の中の通り道を吹き閉ざしてくれ。乙女たちの美しい舞姿を、もうしばらく地上に留めておきたいのだ」
ちょっと差がつく百人一首講座 | 小倉山荘より
KAN-SENたちを暗黒海域へと幽閉するシーンにぴったりの歌ですね。あくまで能力を発動するためのキーワードのようなものだと思うので、深い意味はないでしょう。
クリーブランド:「何なんだよ、ここは」と言っていますが、ゲーム世界のKAN-SENたちはみんな鏡面海域を知っているので、ここが鏡面海域ではないのか、アニメの世界線では鏡面海域が知られていないのかどちらかですね。
赤城:「私の海へようこそアズールレーン」。詠唱もしてましたし、赤城が意図的に作り出した海域のようです。
アズールレーンvsセイレーン&重桜
フッド、エディンバラ、シェフィールド、ケント、リアンダー、ニューカッスルが前方へ出撃。後方で対空砲撃するのはノーフォーク、サフォーク、エルドリッジ。クリーブランド、モントピリア、デンバー、コロンビアがセイレーン艦を撃破したのち、伊勢と日向が襲ってきます。
重桜艦隊もワープしてきて決戦の火ぶたが切って落とされます。飛龍:「この海域は何なのですか?赤城先輩は何をしたんですか?」蒼龍:「わからないわ」と答えているので、重桜のKAN-SENたちも平然としているようで実は何も知らずに戦っているのかもしれません。
エンタープライズは完全復活といったご様子。加賀の飛行甲板に爆撃をしますが、甲板がキューブになり、そしてさらに艦載機へと変化して空中戦が始まります。エンタープライズ:「お前と赤城は裏切ったのだ、我々ではなく、重桜の同胞を!」加賀:「貴様に姉様の何がわかる!」アズールレーン側は赤城たちがセイレーンと内通していることを知っているのに、重桜の他の子たちは何も知らないという皮肉な状況なわけです。元気なエンタープライズと互角にやりあっているので、やはり加賀さんは強いですね。
加賀を助太刀しようとした赤城に迫るのはベルファスト。FGOのギルガメッシュみたいに背後の空間から副砲を出現させてしまう赤城。史実では副砲を積んでいたようですが、ゲームでは装備できないので新鮮ですね。
ベルファストに気を取られて、まともに銃撃を浴びるエンタープライズ。ベルファストと仲良くなっていなければこの不覚はとらなかったかと思うとちょっと皮肉ですね。艦載機の爆発に巻き込まれて海へと沈んでいきます。
エンタープライズの覚醒
エンタープライズ:「私にとって海は…」と言ったのち、黒いキューブに幻影を見せられます。沈みゆく残骸の中、セイレーンの亡骸を横たえるコードGには、一瞬青い翼が宿って消えます。単に艤装を解いただけでしょうか。昨年のイベント「闇に堕ちた青き翼」を彷彿とさせます。
コードGと目が合って、自らの瞳が黄色く光り出すエンタープライズ。ちなみにコードGの目は黄色くありません。どちらかというと目が黄色いのはセイレーンたちの方。
赤城:「あなたの想いは黒箱に宿り、大いなる力の一部となるのよ」。沈みゆくエンタープライズに放ったこの発言も謎で、黒箱はいま赤城の手の中にはないのに、なぜ黒箱に力が宿るのでしょうか。
オブザーバー:「覚醒したわね。やはりあなたなのね。この世界でもあなたがカギとなるのね。エンタープライズ」。ここで「覚醒」という言葉を使っているのが重要で、ゲームで語られる「覚醒」とおそらく同じ事象が発生しています。まさかここまで言及するとは思いませんでした。
覚醒と素体
「覚醒」はアズールレーンの世界観の根幹にかかわるので少し説明が長くなってしまいます。
もともと、メンタルキューブをもとに作りだされたKAN-SENたちには、「素体」と呼ばれるオリジナルがいることになっています。オリジナルである「素体」に対してコピーは「駒」と呼ばれることもあります。
ゲームでプレイヤーの仲間になるKAN-SENは「駒」です。「駒」はキューブをつぎ込めば量産が可能なので、ガチャで同じKAN-SENが複数被ることも、海域に敵役として同じKAN-SENが出てくることも、説明がつくわけです。
セイレーンの目的の1つが、「駒」を「覚醒」させることです。「覚醒」すると「駒」は「素体」の持つ力を引き出すことができるようになります。言い換えると、「駒」の状態ではまだまだ弱いKAN-SENたちを、さらなる高みへと昇華させることができるのです。
ゲームでは明言されてこなかったですが、コードGはエンタープライズの「素体」なのではと推察されてきました。もしかしたらアニメでそれが公式の設定に変わるかもしれません。世界観考察勢としてはとても熱い展開です。
そしてさらに、セイレーンたちはコードGをもとにして作られたという設定があります。「この世界でもあなたがカギとなる」というのはそれをふまえての発言でしょうか。
覚醒エンタープライズvs赤城
エンタープライズは黄色の光柱とともに現れ、加賀を一瞬で打ち抜きます。光柱はあたりを飲み込みますが、よく見ると赤城だけは光から逃れています。暗黒海域は破壊されたようですが、光に飲み込まれたKAN-SENたちがどうなったかはわかりません。
赤城:「あなたは何者なの?」と問うているので、今までのエンタープライズとは全く別人に見えるのでしょうね。赤城:「邪魔はさせないわ」と言っているので、何か目的があって暗黒海域を作りだしたのだと思うのですが、その真意はやはり読めません。
赤城:「私の愛は時を超え、カミですら凌駕して、重桜を、そして姉様を!」最後何を言おうとしたのかわかりませんが、「守る」と言いたかったのでしょうかね。「カミですら凌駕する」はしれっと原作セリフで熱いですね。
彼岸花は赤城というキャラの象徴としてよく登場します。彼岸に行ってしまったというニュアンスもあるでしょうが。傘をさしているのは天城姉様ですね。
覚醒が解けるエンタープライズ。エンタープライズ:「そうか、そうだったんだ。私は海が怖いんだ」エンタープライズが海を怖がっていた理由は、ヨークタウン姉さんが負傷をしたからだという見せ方がされていました。しかし、このシーンで逆だと悟ります。相手を壊すことが怖いから、エンタープライズは海が怖い。
ゴースト天城
7話にして初めてエンディング後のパートが作られました。天城に抱き着いた赤城の表情は、どこか幼げに見えます。昔にタイムスリップしたかのよう。そして振り向いた天城はのっぺらぼうで、オブザーバーの声で語り掛けます。「まだ終わってないわよ、赤城」。
上手いつなぎ方だなと思いました。赤城は終わっていないということなので、おそらくセイレーンの力を借りて復活を遂げるでしょう。さらに言えば、天城を復活させるという願いは叶っていません。あの天城に魂は宿っていないのです。
エンタープライズが覚醒したので、ここからセイレーン本体が動き出すかもしれませんし、赤城を使ってアズールレーン側に攻撃を仕掛けてくるかもしれません。展開が読めなくなってきましたね。
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