3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメアズレン6話感想 - 【羈絆】絆を繋ぐ、心を縛る

ネタバレ有です!!


 折り返しにしてお風呂回の6話。基本的に箸休めではありましたが、重要な情報を2つ入れることで、戦闘なしでも緩急をつけた回になっていました。ここからラストに向けてどのように風呂敷を畳んでいくか、とっても楽しみですね。

アズールレーン基地内にて

 エンタープライズがちゃんと食堂で朝ご飯を食べるようになっていました。ネバダアリゾナノーザンプトンエンタープライズに声をかけていましたが、ユニオンKAN-SENからエンタープライズは割と慕われているんですよね。エンタープライズ側からはあまり近づこうとしないのに。仲間から手は差し伸べられているのかも。
 初登場のキャラクターが何人か。レナウン、ロドニー、ネルソンというロイヤル主力3人組もこちらの基地にきているようです。クイーン・エリザベスとは一緒にいなかったので後発で追ってきたのでしょうか。
 「一人では食べきれない」とベルファストに言っていましたが、頑張れば食べきれるけど一緒に食べたいということだったらエモいですね。
 その後は新キャラがたくさん登場。コンコード、リッチモンドサセックスシュロップシャー、ラングレー。特別強い子はいませんが、戦力が増強されています。一方、コロンビア、モントピリア、デンバーは頼りになりますね~。史実では4人でソロモン近海の制海権を守り抜いた武勲艦たちです。

黒いメンタルキューブ

 わざわざ黒キューブが装備箱に入っているのは原作ファンへのサービスでした。

 量産型セイレーンはオロチに操られていて、この黒キューブは補助に過ぎないとのこと。オロチは巨大軍艦と呼ばれていたので、普通の艦船よりも大きいらしいですね。
 「重桜自体が騙されていることになる」「赤城、何を考えているにゃ~」というセリフから、赤城ひとりが黒幕として疑われる場面でした。
 黒キューブに呼ばれたように感じて手を伸ばすエンタープライズ。気づくと見知らぬ海に一人。水面が鏡のようになっているので鏡面海域のようなものと捉えるのが自然そうですが、背景がやたらと綺麗なので、ゲームとはちょっと違いましたね。そして水面が反転してエンタープライズの姿が変わります。原作をやっていれば御馴染み、謎の存在コードGですね。ゲームと同じ構図での登場です。

 コードGについてはこちらに簡単にまとめています。
yterapokemon.hatenablog.com

重桜

 こちら側も初登場キャラがたくさん。初春、雷、電、神風、松風、谷風、磯風。そして榛名、朝潮、霧島。加賀に髪飾りを買ってあげる赤城は、優しいお姉さんそのもの。先ほどまで疑われていたのを否定するかのような演出です。
 睦月型駆逐艦、実装されている分は全員ですかね?睦月、如月、卯月、水無月、文月、長月、三日月。長月のビーコン(ブザー)まで原作を拾うとは感服です。

 ここでも赤城は完璧なお姉さん。これは本性なのか演技なのか。「あの子たち、ずっと一緒にいられるといいわね」も、意味深すぎますね。

明石商店

 マッチレス、ポートランド、オーロラは初登場。そして赤、青、黄のスキル上げアイテム「教科書」が赤だけ少ないのも原作再現。赤スキルを持っているKAN-SENが異様に多いので、常に赤だけ足りなくなります。
 そしてエンタープライズベルファストの会話が始まります。
 「まるでヒトの街みたいだ」「私たちはヒトですよ」。言い切っちゃうベルファスト
 「エンタープライズ様に必要なのは、ココロの優雅さでございますね」。エンタープライズはわけがわからないなと言っていましたが、僕にもわけがわかりません
 「メイドはともかくとして、新しいことを始めてみるのは良い考えだと思います。趣味でも、なんらかの仕事でも、戦い以外の何かを」「私にとっては、難題だな」「何事も挑戦ですよ。人生はいつだって冒険なのですから」。ここは割と核心に近いセリフ。enterpriseには冒険心という意味もあるので、ヨークタウン姉さんが言っていた「あなたの名前にヒトが込めた想い」に繋がるセリフですね。
 「多いにお悩みください、そのために私たちは、ヒトの形を得たのですから」。これも面白い発言ですね。悩むためにヒトの形を得た、と。たしかにフネのままでは悩めません。KAN-SENは殺戮兵器ではないということですよね。
 そしてこの言葉がそのまま思い悩むジャベリンの姿へと繋がっていくのも良い構成でした。

お風呂

 シェフィールドのところ、BGMすら止まるの面白かったですね。コロンビアが立ち絵再現してるのも笑いました。
 顔周辺のアクセサリー類をなくしてしまうと本当に誰が誰かわからなくなるので、違和感満載ですが外せないんですよね。ただ、KAN-SENとしての力を操る部分だと強引に解釈するならば、外したくても外れない子もいるのかもと思ったりしました。
 あと、明石の頭に乗っていたのは4話ではぐれたオフニャでしょうか。いつの間についてきていたのか。チャールズ・オースバーンの頭に乗っていたビーバー(?)も謎でした。あとアークロイヤルさんは徹底的にしゃべらないのですね。声優さんいるのに。
 サービス回ではあるのですがラフィーの「みんな違うの当たり前、へんな人なんていない」が言いたかったのでしょうね。「ヒトの形を得たのですから」にもつながっているのかも。
 お風呂の後のシーンも含めて、サウスダコタ、エレバス、テラー、デューク・オブ・ヨーク、フィジー、ジャマイカ、シリアスが初登場でしたね。ロイヤルの主力はほとんどこちらに来ているようですが鉄血への備えは本当に大丈夫なのか。まあ重桜が宣戦布告をしてきた以上、まずはこちらに注力をせざるを得ないのかもしれません。

夜の海

 「海に呼ばれたような気がしてな」という冗談を言うようになったエンタープライズ、本当に少しずつですが変わってきていますね。ベルファストが出した飲み物、最初は何かとおもったのですがコーヒーにウイスキーを入れるホットカクテルですかね。その前のシーンでホーネットがヴェスタルに取り上げられていたのもこれでしょうか。
 「静かな海は嫌いじゃない」のシーン、エンタープライズが微妙に笑っているような描き方でした。6話にしてようやくここまで来たかと感慨深いですね。
 一方、重桜では加賀も海に想いを馳せています。赤城にもらった髪飾りを持って。「あなたと赤城、本当に同じものを見ているのかしら」「片思いって辛いわよね」。オイゲンはおそらく核心をついているので、加賀は動揺を隠しきれません。お酒は二人分あるのに、赤城はそこにいない。。
 「もうすぐ、もうすぐ会えるわ、天城姉さま」。折り返し地点にしてついに赤城の目的が明かされました。天城に会うこと。史実では関東大震災で竜骨が折れて建造中止になってしまった、赤城の姉になるはずだった存在。ゲームでは病気により他界している設定になっていますが、アニメでも一度亡くなってしまった彼女を復活させようとしているのでしょうか。

 また、ここまでくると1話や2話で赤城が加賀の体をやたらと気遣う発言をしていたのも伏線に感じます。誰かを復活させるにはそれなりの代償が必要になるはずで、加賀の体で肩代わりさせようとしているのではないかと。加賀はそれを知っているのかもしれませんし、騙されているのかもしれません。
 赤城の野望、エンタープライズの闇落ち、初期艦ズの友情の3つをエンジンにして、後半戦に突入ですね。