3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アズレン】ストーリー考察:赫の涙月 菫の暁風 編【アズールレーン】

 2022年9月15日開始のイベント「赫の涙月 菫の暁風」のストーリーを整理していきます。

1. 武蔵からの招待状

1-1. 三笠へ:瑞鶴の古文書調査

 武蔵が3人のキーパーソンへ演習の招待を送るのがこのイベントの始まりでした。1人目は三笠。
 三笠は重桜の伝承に破綻を見出し、そこから上層部やセイレーンの陰謀を暴こうとしています。瑞鶴に指令を出して、聖地やワタツミに関する文献を調査するように命じていました。
 三笠と金剛の会話のシーンで、「何かを掴んだら連絡するように」と瑞鶴に伝言しようとしていました。しかし瑞鶴に会いに来た如月は「くもっているからはやくかえったほうがいい」という謎の言葉を残して去っていきました。瑞鶴に危険が迫っていることを知り、安全な場所に戻ってこいというメッセージに変更したのでしょうか。
 瑞鶴は重桜の図書館で聖地に関わる文献を調べていました。聖地、すなわち御神木や祭儀の島に関わる文献はわざと古く見えるように作られた怪しさがあり、他の文献と辻褄が合いません。何者かが重桜の伝承に介入し、聖地があたかも由緒正しいものだと事実を捏造しようとしている気配を感じていました。
 図書館から帰ろうとした瑞鶴に、由良が伝言しにきました。武蔵からの命令で、いますぐ鉄血の浮島要塞へと視察に行ってほしいというものでした。誰に会って何をするのかは移動中に連絡するという性急な任務となりました。
 時系列は飛びますが、イベントの後日譚のところで浮島要塞を訪れたときのシーンが描かれました。ホログラフィックのビスマルクと会話し、情報提供を受けることになりました。
 瑞鶴は要塞にあった機械にワタツミに似た石がハマっているのを発見します。重桜の大切な宝器のはずなのに、似たようなものがあってよいのか。セイレーン作戦の特殊情報記録にある隕石がこれに当たるのではないかなというのが自分の予想です。そろそろワタツミの謎の核心に迫ってきた気配がしますね。

1-2. 長門へ:御神木の調査

 2人目に招待されたのは長門です。
 長門は自分を封じていた御神木「墨染まりし鋼の桜」を調査していました。ここでセイレーンの痕跡が見つかったようでした。立ち入れる人は限られているはずなのに。
 瑞鶴のように引きはがされないようにするべく、長門は翔鶴を護衛艦として同行させていました。連合艦隊の旗艦である長門には大型艦の護衛が必須となるため、同行を命じることで翔鶴が他の任務に就けない状態にしたのですね。鉄血へ旅立った瑞鶴が受け持っていた調査は翔鶴に引き継がれたので、翔鶴は三笠と長門の2人の調査に付き合うような形になりました。
 長門はワタツミのことを考えていました。ワタツミにはカンレキのないKAN-SENを作れるとう噂があります。「駆けよ碧海に吹く風」で突然白龍が出てきましたが、重桜には意外とカンレキのないKAN-SENが少なく、鉄血の方が数倍進んでいます。
 瑞鶴の調査結果と同様、何者かが重桜の伝承に介入し、ワタツミを大昔からの宝器に仕立て上げたのではないかという可能性を考えていました。ワタツミはすごい力を秘めていることは間違いなさそうですが、いつ誰が持ち込んだものなのか怪しまれるようになったということです。

1-3. 赤城へ:加賀と土佐

 3人目に招待されたのは赤城です。
 赤城はセイレーン作戦の海域に入って調査をした後、スカパ・フローの再現でフリードリヒを手伝っていて、長らく重桜の外に出ていました。鉄血に貸していた本物のワタツミを預かり、このたびようやく重桜に戻ってきました。
 フリードリヒは「吟ずる瑠璃の楽章」の中で、復活したビスマルクに鉄血の指導を任せ、シャルンホルストMETAについていくと言っていました。METAの本拠地に向かうようで、赤城も一緒に来ないかと誘っていましたが、赤城はやることがたくさんあるからと断っていました。
 同じころ、重桜の某所で加賀は土佐を訪ねようとしていました。戦艦加賀の同型艦である土佐は、空母の加賀にとっても妹という扱いのようでした。しかし土佐は不在にしていて、雷と電は家に上がることも許してくれませんでした。
 「駆けよ碧海に吹く風」のラストで、本物のワタツミを赤城から預かったプリンツ・オイゲンを土佐と雷と電が呼び止めるシーンがありました。あのとき土佐は「赤城よりも偉い人のもとへ連れていく」とオイゲンに言っていましたが、それがおそらく武蔵だったのでしょう。この3人は昔から武蔵の息がかかっていたようです。
 睦月も土佐に伝言があるといって家に来ていたのですが、土佐が留守ということで雷と電に少し遊んでもらって退散していきました。いったい誰からの伝言だったのでしょうか。土佐に会えなかったことを加賀は赤城に深刻そうに報告していましたし、土佐がどんな役目を担っているのか気になるところです。


2. 演習

2-1. セイレーンの駒の工房

 前哨戦イベントで紀伊がセイレーンの「工房」を見学しているシーンがありました。
 紀伊の案内をしていた人物は伏せられていましたが、名前が紫色で表示されていて、たまに「げほげほ」と咳き込んでいたので神通METAだったものと思われます。
 この「工房」は鏡面海域のデータベースに繋がっているおかげでセイレーンの上位個体のスペアボディを作れます。KAN-SENのニセモノを作るときと同様に、セイレーンのスペアボディも「駒」とも呼ばれていました。作れるのはピュリファイヤー、オミッター、コンパイラー、テスターの4種。
 オブザーバーは作れないのかと紀伊は指摘していましたが、オブザーバーは作るのが難しい特殊な兵装がある割には戦闘能力が低いので作らないのだと神通METAが返答していました。オブザーバーだけはボスになったことがないので、戦闘のためではなく、実験を行うための端末として動いているのだなと考えられます。
 また、1体だけ作った「今一番必要とされている駒」の話も出ていました。この「工房」が一体何のために「駒」を製造していたのかは前哨戦だけではわからなかったのですが、イベント本筋を追うとわかりましたね。あの演習の拠点を守らせるための「駒」だったわけです。1体だけ作ったのはアビータHermitⅨの「駒」で、中心の塔を守らせる役割を与えられました。
 赤城はセイレーン作戦でNA海域に向かったときに、HermitⅨの本体と出くわし、天城が話しかけてくる幻影や、ミッドウェー海戦の悪夢を見せられたりしていました。HermitⅨには個人的な恨みがあるのです。武蔵と神通METAにとっては、赤城を怒らせることができるこの「駒」が必要だったわけですね。


2-2. 鏡面海域と結界

 次に演習の舞台について。
 今回の演習は特殊な舞台装置を用いて行われました。みんな怪しんでいましたが、ここはオブザーバーが最初に赤城に渡した鏡面海域だったとのこと。重桜がセイレーンとの接触を始めたきっかけの場所のようでした。
 この鏡面海域は何かの実験場らしいのですが、鉄血と違って技術力のない重桜ではこれを動かすことができなかったようです。のちに武蔵が重桜の結界を使うことで、演習場へ作り変えることに成功しました。この結界は指令の心境や、演習の時流に合わせて変化していきます。
 鏡面海域を利用したものだというのは見た目からもわかることですが、1番初めにセイレーンからもらったものだったと強調された理由はわからず仕舞いでした。

2-3. チーム分けと陣地

 次に演習のチーム分けについて。
 新規KAN-SENも含めてたくさんキャラが出てきて、4つのチームに分かれていたので、誰がどのチームなのか把握して物語を読んでいく必要がありました。
 4つの陣地には1つずつ中型の5得点の拠点があり、重桜のランドマークをモチーフにしていました。基本的に4チームは自分たちの陣地にある中型拠点を攻撃していたので、ここはあまり意識しなくてもいい部分でした。
 ただ、どの陣営とどの陣営が隣り合っているかは重要なポイントでした。4分割なので対角に位置する陣営とは隣り合わないと考えた方が早いかもしれません。どの陣営も隣の陣営をけん制するためにKAN-SENを動かしていたので、どちら側にどの子が睨みをきかせているのかは注意しながら読むとわかりやすかったと思います。
 図にバツ印を付けたKAN-SENは途中で退場してしまいました。あくまで演習なので酷い目にあうわけではありませんでしたが、退場する瞬間はちょっと寂しそうでしたね。

2-4. それぞれの心象と作戦

 演習海域では指令の考えが心象として能力を発揮しました。
 心象はゲーム部分と対応をしています。イベント海域では図の8つの効果がランダムで発動します。4人の指令がストーリー中で発動させた心象に合った効果となっていてこだわりを感じます。
 長門はこの演習に挑むにあたって、KAN-SEN同士では撃ち合いを絶対にしないという意志を持って参加していました。「守りたい決意」は長門が海域に降り立ったときに発動させたシールドの心象、「相争わぬ誓い」は敵チームの羽黒や深雪を回復させてあげたときの心象です。
 三笠はそんな長門の面倒を最後まで見るぞという決意で臨んでいました。「変革目指す先見」は先見の明を用いて長門をバックアップしていく姿勢を示したもの、「朗らかく正々堂々」は金剛型戦艦がこの演習ではパワーアップしていた理由となる心象です。
 赤城は塔の攻略に向けて虎視眈々と準備をしていました。「孤高なりし未来像」は塔を破壊するときに見せた黒いキューブの力の一部という感じがします。「霧隠れの真意」は霧を発生させて空母での戦いを有利にした心象でしょう。真意を隠しているというところも意識されています。
 武蔵は赤城に黒いキューブの力を使わせるため、わざと自分と赤城の部下を減らすように動いていました(残ったのは赤城チームの山城と龍鳳のみ)。ストーリー中では心象は特に使っていませんが、結界の中で起きた出来事が2つ。「皆既無用の野望」は演習の終盤で皆既日食が起きたかのように暗くなったことを示すもの。「激動の雷鳴」は、武蔵が雷を操る兵装を持っているが故の効果でしょうか。
 長門と三笠はタッグを組んでいたため、拠点の奪い合いでは有利にゲームを進めていました。1位の長門と2位の赤城は9点差。赤城が逆転するには10点の塔を占拠するしかない。赤城は黒いキューブの力を解放し、塔を守るアビータをぶっ飛ばして演習の勝者となりました。


3. 赤城の力

3-1. セイレーンと重桜

 なぜ赤城がセイレーンの力に魅入られてしまったのかについて。
 セイレーンたちは史実で起きた様々な海戦を「再現」し、KAN-SENたち同士で争わせます。たくさんの世界線を飛び回り、起きた出来事を記録しているのでバリエーションは豊富。「再現」するのはそのようにして実際に記録した海戦か、もしくは自然演算によってはじきだした可能性です。
 史実のWW2で日本は負けます。「再現」にそのまま従っていては多くのKAN-SENが撃沈してしまいます。そんな未来を力を持って破壊し、セイレーンの掌の上を抜け出そうとしているのが赤城と武蔵なのです。
 今まで重桜の内部分裂の物語は、赤城を悪として進めてきた節がありました。しかしここで赤城には武蔵という強力な後ろ盾が現れ、内部分裂の構図に激震が走りました。武蔵は長門や三笠が赤城を疑うのは仕方がないことだとしたうえで、赤城の心象を見極めるべきだと指摘をするのです。
 赤城は自分が悪であると自認しています。自分は重桜を率いるのにふさわしくないと言っていました。しかし、力ある者が率いない限り、破滅の未来は回避できません。重桜のことを本当に愛している赤城は、自ら損な役回りを買ってでも、セイレーンに抗おうとしているのです。
 武蔵は恐ろしいことを言っていました。セイレーンが世界線を飛び回っているのはエックスに勝つための可能性を探すためです。セイレーンはもしかしたら自分たちを撃ち滅ぼしたエックスを再現することができるのかもしれない。そんな可能性を口にしていました。
 また、信濃が夢でいろんな世界線を見れることにも言及されていました。セイレーンと同様に、記録を見ることができるみたいです。様々な世界線の可能性を手繰り寄せて見る力は「観測」と呼ばれることもありますね。


3-2. 神通METAがもたらしたもの

 赤城が黒いキューブの力をついに自由自在に使いこなすようになったのは、神通METAの力添えがあったからでした。
 ワタツミからエネルギー的なものの出力を得て、黒いキューブを再構築したものから赤城は力を得ていました。黒いキューブをそのまま使うよりも安全になりましたが、根本的な解決にはなっていないらしく、いずれリュウコツが浸食されて人格が崩壊してしまうらしいです。
 この手法は神通METAが以前に使ったことがあるらしく、一度やったことを再現しただけと言っていました。研究の副産物として生まれた手法で、主目的としてはワタツミの決戦兵器を作ることだったとのこと。
 このワタツミの決戦兵器は「刹那觀る胡蝶の夢」などでも存在がほのめかされていました。エックスと戦うにあたっての人類の希望をかけた秘密兵器。しかし今回判明した新情報として、この決戦兵器はエックス戦において使われなかったという話が出てきました。使用に断固反対していた人物がいたとのこと。another指揮官でしょうか。エックスに勝てなかったらすべてが滅亡してしまうのに、なぜ使用を止めたのでしょうね。
 赤城に話を戻しますが、神通METAのおかげで今後赤城は自由自在に黒いキューブの力を行使することになるでしょう。ビスマルクはセイレーンと決別をしたので、セイレーンの力を使えるKAN-SENは今のところ全陣営において赤城のみ。「神穹を衝く聖歌」でアルジェリーに黒いキューブを与えたヴィシアの上層部は依然として怪しいかもしれませんが、鉄血が裏で糸を引いていたのなら、ヴィシアも今後セイレーンから距離を置くかもしれません。


4. 後日譚

4-1. 信濃のサディア視察

 ここからは演習の後日譚。
 サディアの世界博覧会に出席している信濃から、武蔵に緊急の連絡が入りました。「鋼鷲の冒険譚」で見たように、セイレーン技術を偽装した石板が混入し、地下倉庫に鏡面海域が発生しました。ダ・ヴィンチたちの活躍によりローマは助け出され、鏡面海域は消滅したのですが、信濃が感じている違和感は消えていないとのことです。まだ何者かが陰謀を継続しているのかもしれません。
 信濃がサディアにいる間に、セイレーンがロイヤルに襲撃してきました。鉄血がセイレーンを裏切り、コンパイラーを撃破したことに対する報復攻撃と捉えられていました。信濃はこの襲撃に対して3つの疑問を抱いていました。
 1つ目、ロイヤルはあの再現に参加していないのになぜ報復を受けているのか。
 2つ目、セイレーンの襲撃をロイヤルはなぜ察知できなかったのか。
 3つ目、クイーン・エリザベスはなぜこの件に関して全く動じていなかったのか。
 「誠閃の剣 搖光の城 」で見たように、このセイレーンの襲撃はロイヤルがでっち上げたものでした。演説をするはずのフッドが黒いキューブの力の後遺症で倒れてしまい、スカパ・フロー奪還の式典を中止せざるを得なかったからです。信濃が疑問に思うのはもっともなのですが、そもそもロイヤルはセイレーンに襲われていないのですね。
 信濃は武蔵に、重桜もセイレーンの襲撃に遭うかもしれないので気を付けてと言っていました。KAN-SENたちがセイレーンに反撃してきたので、セイレーン側も黙っていないだろうと考えたのでしょう。
 武蔵が信濃をサディアに送った理由は結局わからずじまいでした。前回のイベントでも白龍が不思議がっていましたし、今回も三笠や金剛が疑問を持っていました。信濃を重桜から遠ざけようとしていると推測されていましたが、それは本当だったのか。

4-2. 「星の海」基地の指揮官

 イベントのラストでようやく指揮官が登場しました。ユニオンの「星の海」の基地にいました。
 指揮官は悪夢を見ていました。「遡望せし虹彩の塔」でマルコ・ポーロが呼び起こそうとしていた「神」とやらが出てきました。彫刻のような人影だと指揮官は形容していました。しばらく鳴りを潜めていましたが、サディア関連のイベントではなく、指揮官に降りかかってくるとは驚きです。
 ヘレナMETAに話しかけられて夢から覚めたと思ったら、ヘレナMETAも夢に干渉してきているようで、敵が近づいているので起きてと言っていました。その敵があの「神」なのでしょうか。
 ヘレナに起こされてようやく本当に目覚めました。深夜の3時か4時ぐらいのはずなのに、時計は16時16分を指しています。ホラー映画みたいな展開で不気味です。1616はエンジェルナンバーと言って幸福を現すラッキーな数字らしいですが、なんだかそれとは真逆の雰囲気です。
 TBから「正体不明の巨大物体がこの星の海基地に迫ってきている」と連絡がありました。ヘレナMETAの警告と合致する内容でした。
 施設内の人やKAN-SENは全員避難をしましたが、TBの主機はこの基地にあるため、彼女は逃げられない様子でした。主機は大きくて持ち出せないのかも。主機が破壊されてしまったらTBもひとたまりもないことでしょう…。
 「星の海」は「鳴動せし星霜の淵」で初めて登場したキーワードで、そのときはアラスカというKAN-SENがいると言われていました。今回出てきたのはヘレナとメンフィスのみでしたが、アラスカもいたのでしょうか。次にユニオンのイベントがあったときは、この基地が部隊になりそうですね。楽しみです。






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