2022年1月30日に行われたプロセカのリアルライブ「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 1st - Link -」の最終公演に行ってきたので、良かったなあと思うところを書き殴ります。
ユニット2回転方式
5つあるユニットが前半2曲、休憩を挟んで後半2曲演奏してくれるという2回転方式が天才的な発明だなと今回は思いました。
ユニットが出番を終えて去っていくのは毎回寂しいのですが、2回転するので「これで終わりじゃない」「次はどんな曲をやってくれるんだろう」という期待感を残すことができていました。ポジティブな感情が長続きするのがとてもよかったです。
4曲ぶっ続けで歌ってくれたとしても、飽きるほどではなかったと思います。どのユニットも素晴らしいパフォーマンスでしたし。でも、2曲+2曲の方がメリハリがついていていいなと思いました。
前半2曲が書き下ろし、後半2曲が既存ボカロ曲カバーという非常に明瞭な構成になっていたのも良かったです。選ばれない曲が多数出てくるため、どんなセットリストを組んだとしても残念に思う気持ちが生まれてしまうのはしょうがないですが、なるべく説得力のある形で説明しようとしているのだなと感じました。
王道とサプライズ
今回演奏された曲は期待通りの王道のチョイスもあれば、予想外のサプライズチョイスもあったように自分は感じました。
例えば各ユニットはセカイで最初に生まれた曲、「Needle」や「Ready Steady」を1曲目に演奏してくれたこと、「セカイ」「ワーワーワールド」「群青讃歌」で締めてくれたことなどは王道のチョイス。絶対に来るのがわかっているので安心して聞けました。
一方で、Leo/Needの2曲目が「フロムトーキョー」だったのがすでに自分的にはサプライズでしたし、「カトラリー」「メルティランドナイトメア」あたりは本当に予想外でびっくりしました。
3Dモデルのモーションは新規でしたが、さすがに声優さんの歌唱を撮りなおすことはしなかったようでした。しかし、そもそもフル尺が公開されていない曲を使うのであれば、ファンが誰も聞いたことのない楽曲を届けることができます。運営さんのサプライズ精神を感じました。
バーチャルシンガーへの敬意
バーチャルシンガー6人の歌唱もセットリストに含まれていたのはさすがプロセカだなあと思いました。長い歴史を持つバーチャルシンガーには普段からリスペクトが感じられるコンテンツですが、セカライでもそれが遺憾なく発揮されていました。
楽曲が「千本桜」だったのも素敵だなと感じました。6人がずらっと並んだときは「Blessing」かなと思ったのですが、ライブに向いているのは「千本桜」でしたね。ペンライトを振り慣れている曲でもあるので、心から楽しめました。この曲に合わせて踊る6人というのは本当にレアな映像で、貴重な空間に居合わせてしまったなとじんわりきました。
各ユニットたちのパートでもゲストとして代わる代わる登場してくれました。見せ場がある曲が使われていたのもよかったですね。ミラクルペイントのミクさんとかすごく良かったです。
バーチャルシンガーたちがいたからいまのプロセカがあり、こうやってライブができるコンテンツになっているわけです。プロセカからボカロを知るファン層にとってはそれほど思い入れがないのかもしれませんが、運営さんは自分たちのポリシーを曲げずにやっているのだなと感じました。
カラフルステージ
マジカルミライではミクさんが歌うときはペンライトは緑一色ですし、今年ですとKAITOのステージは真っ青で本当にきれいでした。一方で、セカライは観客がそれぞれ思い思いの色のペンライトをつけていて、こっちはこっちで"カラフル"でいいなと思ったのです。
「1つのユニットの中でも推しが違うからペンライトの色が揃っていなくてもいいよね!」という雰囲気はプロセカらしくて自分はすごく好きでした。例えばビビバスのときはユニットカラーの赤でもいいし、彰人と冬哉のオレンジ+青でもいいよと。
客席の一体感というは非常に現地にいて気持ちいいものなのですが、それだけがライブじゃないんだなと新しい発見になりました。みんながみんなそれぞれの「好き」を体現している場も、心地よくて幸せだなと。
そもそも客層がバラバラだったんですよね。マジカルミライに何度も現地参戦しているであろう歴戦の猛者から、娘に連れられてきた付き添いのお母さんまでいましたから。幅広い客層に受けるコンテンツというのは爆発的に人口が伸びます。これはプロセカだけでなくボカロというコンテンツ全体にとってもすごく良いことだと思うので、この調子で続いていってほしいですね。
ユニットごとのざっくり感想
Leo/need
1. needLe with ミク
2. フロムトーキョー with ミク
19. ヒバナ -Reloaded- with ミク
20. ドラマツルギー with ミク
リアルライブの良いところの1つは爆音のバックバンドとのコラボレーションですね。レオニはバンドサウンドとの相性という点では群を抜いていたなあと感じました。
特に後半2曲「ヒバナ」「ドラマツルギー」のパワーは圧巻の一言。カッコよすぎて脳みそが痺れました。小細工無しのバンドライブ全力スタイル。ベテランどころの大御所バンドでもこんなに真っ向勝負しないぜという感じで最高でした。
上でも書きましたがフロムトーキョーが自分的にはかなりサプライズで、2曲目にして「今回のセトリは一味違うかも」と思わされました。会場が東京だったからぴったりでしたし、フル尺を聞いたことのない曲だったのですごくよかったです。
他のユニットを見ていて気付きましたが、レオニは楽器を構えている分、ステージを動き回ることができないという弱点を抱えています。バーチャルだから動かすこともできたと思いますが、あくまでリアリティにこだわっているのだなと思いました。
演奏をしているのでその場で動きを出すことも難しいのですが、表情で語ってくれたり、咲希が腕をぶんぶん振ったりと、精一杯ファンサービスしてくれたのが良かったです。
MORE MORE JUMP!
3. アイドル新鋭隊 with ミク
4. 天使のクローバー with リン
11. メルティランドナイトメア with ミク
12. ビバハピ with ミク
コールアンドレスポンスが許されなかったのが本当に辛かったユニット。アイドル新鋭隊をやってくれるのはわかっていたので、みんなでコールしたかったなあと。
アイドル新鋭隊やビバハピの2番は見たことないファンサだらけでびっくりでした。さすがアイドル。でもペンラを振ることに夢中で気づけなかったものも多かったと思うのでそれはちょっと悔しいです。円盤買って見直します。
「天使のクローバー」が大好きなのでリンちゃんが出てきた瞬間テンションが上がりました。サビの最後の「てんしーのくろーばー!」のところでみのりと一緒にペンライトを掲げるの最高すぎて涙出そうでした。
並べて見てみると元気いっぱいのコール曲が続いているので、「メルティランドナイトメア」は変化球として投げ込まれている1曲なのかなと思いました。歌で聞かせるタイプの曲でしたね。うっとりしました。
Vivid BAD SQUAD
5. Ready Steady with ミク
6. シネマ with KAITO
17. Just Be Friends with ルカ
18. フラジール
踊らせると1番カッコよいユニットで、モーションを見るのに夢中になってしまいました。とにかく動きがダイナミックで全員の動きを見たくなり、自分の目が足りなくて困りました。バーチャルシンガーが1番キレキレに踊る一方で、こはねはちょっとたどたどしいシーンがあるのがリアル。本当にこだわられているんだなと思いました。
ビビバスのセトリは変化球なしのドストレート構成だなと自分は思いました。持てるすべてを出し尽くすぞという気合いを感じました。「Just Be Friends」は手拍子を求めたりしてくれて愛嬌たっぷり、逆に「フラジール」はひたすらクールに決めていて、ビビバスらしい幅の広さを感じました。
ワンダーランズ×ショウタイム
7. セカイはまだ始まってすらいない with ミク
8. potatoになっていく with ミク
15. テレキャスタービーボーイ with レン
16. ミラクルペイント with ミク
普段の賑やかなステージが背景にないぶん、純粋に演出で勝負していたワンダショが見れました。ビビバスともモモジャンとも違う、劇を見ているかのような表情豊かなステージが楽しかったです。どの曲も3DMVの2番はないので、2番以降の歌詞の世界観を再現したようなコミカルなフリが初めて見れました。
「テレキャスタービーボーイ」が終わったあと、「ミラクルペイント」の前奏のスキャットが入りながらレンくんがはけていく切り替えがおしゃれでした。1曲1曲をぶつ切りにするのではなく、こういう工夫も随所に見られてよかったです。
「ミラクルペイント」のミクさんは本当にすごかった。中盤のスキャットってあんなに長かったんですね。ほとんどミクさんの独壇場で、流石やるときはやるなあと。普段「ステージのセカイ」で見るときとギャップがすごくて惚れ直しました。
25時、ナイトコードで。
9. 悔やむと書いてミライ with ミク
10. アイディスマイル with MEIKO
13. カトラリー with ミク
14. ベノム
後半2曲のチョイスがサプライズに満ちていてすごかったです。楽曲選びのセンスがありすぎる。
奏とまふゆとミクの3人が出てきたときは、「自傷無色」でしっとりいくのかなと思ったので、「カトラリー」の前奏で飛び上がりました。それがあったかと。穏やかですがリズミカルな曲なので、ライブにもとっても合う曲ですね。ペンライトを振っていて気持ち良かった。
続いて瑞希と絵名の2人が出てきたので、「これはさすがにシャルルやろ!」と構えていたら「ベノム」でこっちも飛び上がりました。連チャンでやられてしまった。
ゲームサイズを聞いたときから、このカバーはハマっていていいなあと思っていました。Flowerのハスキーさによく合う瑞希と、ニュートラルな絵名のバランスがすごく絶妙なんですよね。バンドサウンドになるとノリノリさが増して最高でした。ペンライトを1本しか持ってないことを死ぬほど後悔しましたね。自分も「めっ!」ってやりたかった。あと瑞希がすごい楽しそうに歌っているので、最近のストーリーを思い出して泣きそうでした。
バーチャルシンガー
21. 千本桜
この曲をここで挟んでくれたことは上で書いたように感謝しかありません。ゲーム内に6人バージョンが追加されたときにも驚きましたが、こういう使い方ができるとは。
歌詞割りが大変だったと思うのですがまったく違和感がなく、クオリティの高いアレンジだなあと思いました。6人みんなで踊るのもエモかったし、リンちゃんとレンくんがちょっかいを出し合ったり、みんなでファンサしながら練り歩いてくれたりと、ただ歌って踊るだけじゃない工夫を感じられて素晴らしかったです。
リーダー組
22. セカイ with ミク
23. ワーワーワールド with ミク
24. 群青讃歌 with ミク
この終わり方は予想通りですが、それでよいのです。5ユニットを均等に扱うことができますし、なにより楽曲がとても良い。誰もが文句なく終われる名曲たちです。
特に「群青讃歌」の"締め力"は半端ないですね。ライブの最後の1曲というのはどんなタイミングであっても寂しさを覚えますが、この曲であれば「明日からも頑張ろう!」と思えてしまいます。
おわりに
「1st」と銘打っているので、きっと次もやってくれるでしょう。初回の公演でこんなにクオリティが高いのがすごいですよね。ここからどういう風に進化していってくれるでしょうか。末永いコンテンツになってくれることを祈っています。
セトリ
1.「needLe」作詞:作曲:DECO*27 Leo/need&初音ミク
2.「フロムトーキョー」作詞:夏代孝明、作曲:夏代孝明・渡辺拓也 Leo/need&初音ミク
3.「アイドル新鋭隊」作詞・作曲:Mitchie M MORE MORE JUMP!&初音ミク
4.「天使のクローバー」作詞・作曲:DIVELA MORE MORE JUMP!&鏡音リン
5.「Ready Steady」作詞:q*Left、作曲:Giga Vivid BAD SQUAD&初音ミク
6.「シネマ」作詞・作曲:Ayase Vivid BAD SQUAD&KAITO
7.「セカイはまだ始まってすらいない」作詞・作曲:ピノキオピー ワンダーランズ×ショウタイム&初音ミク
8.「potatoになっていく」作詞・作曲:Neru ワンダーランズ×ショウタイム&初音ミク
9.「悔やむと書いてミライ」作詞・作曲:まふまふ 25時、ナイトコードで。&初音ミク
10.「アイディスマイル」作詞・作曲:とあ 25時、ナイトコードで。&MEIKO
11.「メルティランドナイトメア」作詞・作曲:はるまきごはん MORE MORE JUMP!&初音ミク
12.「ビバハピ」作詞・作曲:Mitchie M MORE MORE JUMP!&初音ミク
13.「カトラリー」作詞・作曲:有機酸 宵崎奏&朝比奈まふゆ&初音ミク
14.「ベノム」作詞・作曲:かいりきベア 東雲絵名&暁山瑞希
15.「テレキャスタービーボーイ」作詞・作曲:すりぃ ワンダーランズ×ショウタイム&鏡音レン
16.「ミラクルペイント」作詞・作曲:OSTER project ワンダーランズ×ショウタイム&初音ミク
17.「Just Be Friends」作詞・作曲:Dixie Flatline 小豆沢こはね&白石杏&巡音ルカ
18.「フラジール」作詞・作曲:ぬゆり 東雲彰人&青柳冬弥
19.「ヒバナ -Reloaded-」作詞・作曲:DECO*27 Leo/need&初音ミク
20.「ドラマツルギー」作詞・作曲:Eve Leo/need&初音ミク
21.「千本桜」作詞・作曲:黒うさ 初音ミク&鏡音リン&鏡音レン&巡音ルカ&MEIKO&KAITO
22.「セカイ」作詞:DECO*27、作曲:堀江晶太(kemu) 初音ミク&星乃一歌&天馬司&宵崎奏
23.「ワーワーワールド」作詞:Mitchie M、作曲:Giga & Mitchie M 初音ミク&花里みのり&小豆沢こはね
24.「群青讃歌」作詞・作曲:Eve 初音ミク&星乃一歌&花里みのり&小豆沢こはね&天馬司&宵崎奏
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