3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - オペレーションルーセントアローヘッド 編

 2024年9月5日開始のレインボーシックスシージコラボイベント第二弾「オペレーション ルーセントアローヘッド」のストーリーを整理していきます。

1. イベントの前

1-1. レイネルの家族

 レイネルのバックボーンから整理していきます。
 レイネルの父であるシュチェパン・コワルスキーはカジミエーシュで最も有名な美術商でした。性格は最悪で、非常に傲慢な人物だったとのこと。妻であるアリージアは才能あるデザイナーだったのですが、無理矢理作品を作らせては売りさばいていたらしいです。
 象徴的なエピソードとして登場したのがアリージアの作ったオルゴールでした。息子のレイネルのために作られたはずが、経済的価値を生まない作品に意味はないとシュチェパンに売られてしまいました。レイネルのための子守歌の楽譜が、アリージアの手によって仕込まれていました。
 レイネル自身も昔は母のように芸術を愛していたらしいのですが、父の影響を受けて考えを変えていったようです。
 両親が亡くなったあと、レイネルは父親の遺産を受け継ぎました。いまはカジミエーシュを離れ、ボリバルのドッソレスで暮らしています。叔父から遺産の分配をめぐって手紙が届くシーンもありました。
 叔父はボグダンという名前であることがElaの回想秘録で判明しています。シュチェパンと同様に人相の良くない人物らしく、Elaも面倒ごとに巻き込まれてしまいました。
 レイネルのそばにずっといるのがミウォシュです。アークナイツの物語は、登場人物の行動原理をしっかり説明することが多いのですが、彼は謎の人物のまま終わりました。どういう出自の人物なのかわかりませんでした。レイネルの両親や幼少期を知っていたため、古くから付き合いのある関係だったことはわかります。いまミウォシュは秘書としてレイネルのそばにいます。


1-2. ボリバルの勢力図

 ボリバルという国について。
 ボリバルは3つの勢力が主導権争いの内紛を繰り広げる血生臭い国です。「ドッソレスホリデー」で語られたことを足し合わせて整理をしておきます。
 大昔、黄金時代のイベリアがボリバルの地を征服していました。イベリアが衰えたあとはリターニアがこの地に手を出し、シンガス王朝という傀儡政権を樹立します。
 ボリバルのすぐ隣にはクルビアがあり、開拓精神で急速に発展していきました。巫王の時代のリターニアはシンガス王朝を介してクルビアに手を出そうとするのですが、返り討ちにあって逆にボリバルに攻め込まれてしまいました。クルビアはボリバル連合政府を樹立して、ボリバル内の勢力拡大を目論んでいます。
 ボリバルの住民はリターニアとクルビアという大国同士の争いの巻き添えを食らってきました。そんな状況を変えたいと立ち上がった人たちが反攻組織トゥルーボリバリアンを結成します。
 今回の物語だと、コミュニティのリーダーであるディアス・ゴンサレスはシンガス軍の兵士だったことがあります。退役後はドッソレスで消防士を勤め、その後いまのコミュニティに属することになりました。
 マッテオ大尉はボリバル連合政府の人間で、いまはドッソレスの代表を任されています。ドーベルマンも一時期連合政府軍の上級将校まで上り詰めるのですが、軍内部のいざこざに嫌気がさし、トゥルーボリバリアンに寝返って戦っていたことがありました。
 ドッソレスはリゾート地として発展を遂げ、内紛が続くボリバルにあって独自の地位を築いています。市長カンデラは非常に有能な政治家。清濁併せ吞む巧みな手腕により、ドッソレスはリゾートだけでなく嗜好品の輸出でも栄え、ボリバルの黒い心臓と呼ばれています。


1-3. テラへの転移

 主役であるレインボー小隊について。
 前回のレインボーシックスシージコラボ「オペレーション オリジニウムダスト」と地続きになっています。ロシアのウラル山脈南部マグネットヒルNo.2というところに、とある実験室がありました。ここでレヴィ・クリチコというマッドサイエンティストが危ない研究をしているという情報を受け、Ashたちが調査のため派遣されました。
 Ash隊が実験室に突入した際、レヴィが装置を起動させ、実験室は丸ごとテラの世界へと転移してしまいました。Ashたちはサルゴンの荒野に放り出され、その後ロングスプリングという街の争乱に巻き込まれていきます。レヴィも実験室ごとロングスプリングに飛ばされており、源石を使ってオリジニュータントを作る実験をしていました。Ash隊とロドスが協力してレヴィを倒し、一件落着となりました。
 Ash隊と一緒にElaとIanaもウラル山脈まで来ていました。Ashたちが突入する際は、実験室の外にいたため転移に巻き込まれませんでした。前回のコラボストーリーでも立ち絵が出てきています。再コラボにあたって、立ち絵は一部修正されたようです。

 ElaとIanaは一度拠点に戻り、DocとFuzeをチームに加えて再度現地にやってきました。行方不明になったAsh隊の捜索任務です。実験室は跡形もなく消失していたのですが、大地の「揺れ」に巻き込まれEla隊もテラへと飛ばされてしまいました。


2. イベント時系列

2-1. コミュニティの土地を巡って

 Elaたちがテラに飛ばされてきたところからイベントが始まります。
 レイネルとマッテオはコミュニティの土地を巡って睨み合っていました。この土地の開発権はレイネルが持っており、開発計画をぶち上げたこともあるのですが、ここに住み着いているストリートアーティストたちに邪魔されて頓挫してしまいました。コミュニティに住んでいるのは行き場をなくした感染者たちです。
 連合政府はドッソレスに娯楽都市を開発しようという計画を持っています。土地の確保を進めており、コミュニティの土地も手に入れたいと考えていました。連合政府においてドッソレスの代表をしているマッテオに、コミュニティの土地を抑えろという任務が課されます。
 マッテオは所有者であるレイネルに土地を譲ってほしいと交渉をしてきたのですが、交渉はまとまりませんでした。レイネルはマッテオのことが好きではなさそうでしたし、彼がお金に困っているわけでもないですしね。
 痺れを切らしたマッテオは、兵士を送り込んでレイネルを連れてこようとしました。そこにたまたま転移してきたEla隊が落ちてきて、マッテオの部下たちは退散していったというのが冒頭のシーンでした。Elaたちはレイネルのボディーガードとして雇われます。
 このあと、ミウォッシュはマッテオに会いに行きました。レイネルたちもコミュニティの住人には手を焼いており、彼らを制圧する武力が必要なのだと伝えます。双方が合意に達すれば開発権を譲る意志があると。
 マッテオはこれを信用してコミュニティへの介入を計画するのですが、レイネルたちは本気ではありませんでした。どうせマッテオは失敗するだろうと高を括っており、マッテオの困る顔が見たかっただけなのだと言っていました。


2-2. 盗まれた抑制剤

 マッテオはコミュニティを制圧する方法を探します。
 コミュニティの住民に打撃を与え、ついでにレイネルから土地を得られる方法がマッテオには必要でした。そこでロドスが運んでくる鉱石病の抑制剤を奪い、その罪をEla隊に被せるという作戦を思いつきました。
 これによりコミュニティはElaたちやレイネルに疑いの目を向けたため、最初のうちは作戦は上手くいっていました。奪った抑制剤の処分には困りましたが、ミウォシュが教えてくれたレイネルの会社の倉庫に置いておけば、さらに罪を被せられると考えます。
 倉庫を教えたのはミウォシュが仕掛けた罠でした。Elaたちに荷物の受け取りに向かわせます。カンデラから物流データを提供されていたテキーラも倉庫をつきとめ、Elaたちと鉢合わせになりました。
 そこへマッテオの運び屋がのこのこと薬を運び込んできたため、マッテオの作戦はご破算となりました。


2-3. クリスタオワギャラリーの戦い

 マッテオとレイネルの継ぎ接ぎのテロが起こります。
 連合政府の上層部に圧力をかけられたマッテオは、失態を取り返す作戦を企てます。コミュニティの芸術祭を台無しにし、怒りの矛先をレイネルに向かわせます。クリスタウォワギャラリーの開会式でコミュニティの住民を暴れさせ、その混乱に乗じて芸術作品を奪い去り、コミュニティに罪を被せる作戦でした。
 レイネルはまったく別のテロを計画していました。開館式でテラ中の美術投資家を集め、彼ら目の前でクリスタウォワギャラリーを爆破してしまうという計画です。収蔵されている貴重な芸術品はすべて破壊してしまう予定でした。これで芸術品の価値が見直されるようになると。
 マッテオは計画通りコミュニティのアート作品を破壊したあと、クリスタウォワギャラリーの開館式に集った人たちを人質にとり、芸術品を奪うためにギャラリーへ侵入。コミュニティの人たちはレイネルの仕業だと思っているので、開館式で抗議しようとしました。
 カンデラから提供されたデータで源石爆弾の存在に気付いたテキーラと、Ela隊と、コミュニティの人たちは人質を助けようとします。レイネルの爆弾についてはミウォシュからもネタ晴らしがあり、Elaたちは爆弾解除、人質の救出、マッテオたちの掃討という作戦を展開していきます。
 小規模な爆発でElaが孤立してしまった際、Ash隊が加勢にかけつけてくれました。おそらくドッソレスに自分らと似ている謎の集団が現れたという情報を得て、ロドスの助けを得て飛んできたのだと思います。カンデラからギャラリー内部の状況を共有され、ドッソレスで一番高い建物からジェットグライドパックで飛び移ってきました。
 Elaたちの活躍でマッテオは制圧され、バルコニーにいた人たちは飛び降りて助かりました。レイネルはジェットパックを外して死のうとするのですが、ミウォシュのアーツに助けられて無事でした。命を蔑ろにし、芸術品の破壊という方法しか選べなかったレイネルをElaは説教して殴り飛ばしました。


2-4. レイネルの身柄

 事件後レイネルの身柄がどうなったのか。
 カンデラはドッソレス市政府としてはレイネルを罪に問わないことにしました。これはカジミエーシュ商業連合から圧力をかけられたためです。父シュチェパンが商業連合と深いコネクションを築いていたため、レイネルを助けてカジミエーシュに強制送還しようとしていました。
 強制送還される直前、クリスタウォワギャラリーの譲渡先を訪ねられたレイネルは、次に通りかかった人を指名するということでディアスに譲ることにしました。芸術を愛する人に使われてよかったのではと。ディアスはギャラリーでボリバル式のバーベキューを提供することにしていました。
 商業連合の手が早かったため、大きな損失をうけた連合政府はレイネルの身柄を確保することができませんでした。連合政府の本拠地はラ・ウニダという場所らしく、マッテオはそこで公開裁判を受けることになりました。レイネルも裁判にかけたかったのですが、間に合いませんでした。
 連合政府内には最近頭角を現してきた若造がいるらしく、マッテオはその人物のことを警戒していました。ドッソレスにおける彼の後釜になるかもしれません。
 商業連合の車でカジミエーシュに送還されそうになっていたレイネルを、ミウォシュが助けにきました。愛想を尽かしてレイネルの元を離れたかと思われたのですが、最期まで寄り添うつもりのようでした。いったいどこからこの執着が生まれてきていることやら…。


2-5. レインボー小隊の冒険

 レインボー小隊はテラの各地を探索しています。
 先行して実装されていたAshたちを含め、レインボー小隊8名全員に回想秘録が実装されました。モジュールも全員あります。オペレーションルーセントアローヘッドの本文自体はそこまで長いテキストではないのですが、それらを合わせるとなかなかのボリュームになります。
 Ash隊4名の回想秘録は、オペレーションオリジニウムダストでテラに来てから、オペレーションルーセントアローヘッドが起こる前の物語。4名それぞれが遠くまで冒険に出かけており、2つのイベントの間にはそれなりの時間が空いていることがわかります。彼らは地球に戻るための手段を探しています。
 Ashは開拓民と一緒に徒歩でクルビアへ向かいました。モジュールテキストでは大統領の存在が気になった様子でした。クルビアについたあとはテラの戦士を5名集めて、小隊を結成していました。彼女なりのテラへの適合の仕方でしょうか。
 Tachankaはウルサスに向かいました。Tachankaはロシア出身だからでしょうか。彼はここでも感染者を助けていました。
 BlitzとFrostはAshが近づくなと言っていた場所にあえて入っていきました。Blitzはサルゴンで準備を整えてフェーンホットランドに徒歩で突入していきました。しかし砂しかないその土地でBlitzは何かを発見することはできませんでした。
 Blitzはその後、ヒヤシンス伯爵と一緒に荒野の難民を助けていました。ヒヤシンス伯爵はカーネリアンの雇い主です。難民を古代の遺跡に案内したあと、Blitzは巨大な天体望遠鏡を発見します。昔の文明も、宇宙を観測しようとしたのだなと。
 Frostはサーミに住んでいるサルカズと一緒に氷原に向かいました。命の終点でまだ見ぬ景色をみたいというサルカズの願いを聞き入れて。氷原でFrostは「月が1つしかない景色」に出会いました。超常的な何かが働いているのか、それとも物理的に月が片方見えなくなるのか、原因はよくわかりませんでした。
 Elaたちがロドスでオペレーター契約を交わしたあとも、8人はテラの各地を旅しているようでした。
 Elaはカジミエーシュの大騎士領へ向かいました。ポーランド出身で、レイネルにも興味を示していたからでしょう。レイネルの叔父のボグダンとのいざこざに巻き込まれてしまいます。
 Docはヴィクトリアのガリア難民がいる村へ向かいました。フランス語がガリア語だと誤解されてしまい、厄介なトラブルに巻き込まれるお話です。
 Fuzeはリターニアで余命わずかな術師と交流し、故郷であるウズベキスタンサマルカンドの光景を見せていました。
 Ianaは宇宙工学を専攻していたこともあり、テラの大地に最も興味津々でした。マグネットヒルNo.2と似たような洞窟を探して回り、ドゥリンの地下都市に行ったときのエピソードが語られていました。
 ウラル山脈と同じ地質にヒントがあるのではと地下を探索した後、モジュールテキストでは宇宙を観測しようとしている場面が描かれました。「孤星」でクリステンが穴をあけた"星のさや"は偽りの空であり、空の外側からエリアごとに映像が投影されているという大胆な仮説を立てていました。また、テラが地球と同じような球体の惑星であることは間違いなさそうということも。
 8人が探索した地域のうちで、転移に最も関係がありそうなのは氷原のようでした。統合戦略で出てくるゲートしかり、別の場所と繋がっている雰囲気があります。コラボキャラがもといた世界に帰ってしまうという展開はさすがにないとは思うものの、彼らが見つけた突破口がテラの謎にも繋がっているという形になるのかもしれません。




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