3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - 空想の花庭 編

 2023年12月21日開始のイベント「空想の花庭」のストーリーを整理していきます。

1.事前情報

1-1. アンブロシウス修道院

 今回のイベントの舞台であるアンブロシウス修道院について。
 修道院が建造されたのは1011年のことでした。移動都市のような可動式の大型修道院であり、イベリアとラテラーノの共同出資の成果でした。このころはまだ大いなる静謐が発生していないため、イベリアも栄えていたのです。
 イベリアはラテラーノの宗教を取り入れていました。アンブロシウス修道院はイベリアのために優秀な聖職者を育成するという使命を持っていました。教える側のラテラーノ人と、学ぶ側のイベリア人が住んでいました。
 1038年に1つの転機が訪れます。修道院は天災を避けようとして既定の航路を外れてしまいました。大いなる静謐が発生したと言われている時期に近いため、直接の原因になった可能性もあります。
 アンブロシウス修道院は荒野を彷徨うようになります。滞在していた多くの修道士がラテラーノに帰ってしまいました。そんな状態で前の司教が亡くなり、ステファノが新しい司教の座に就きます。
 ステファノは1つの決断をしました。ここまではイベリアという国に属していたのですが、イベリアの支配下から抜けることにしたのです。地理的に遠くなったのか、大いなる静謐でダメージを受けたのか、関わっても良いことがなかったようです。
 燃料の備蓄が少なくなり、アンブロシウス修道院は移動することができなくなりました。荒野のど真ん中で自給自足で住民たちを養っていかねばなりません。住民たちは助け合いながら暮らしていました。
 1080年頃にもう1つの転機がありました。荒野を彷徨っていたサルカズの集団を、ステファノは受け入れるという決断をしたのです。サンクタとサルカズは宿敵同士のため、最初はわだかまりがあったようです。
 サルカズは身体が丈夫なので、狩猟や源石の採掘を行って住民の力になりました。また、盗賊と戦うときにも活躍しました。リーダーのジェラルドは歴戦の傭兵だったからです。徐々にサルカズたちは住民に受け入れられていきました。
 しかしサルカズの協力を得ても修道院の暮らしは悪くなる一方でした。ステファノはラテラーノに手紙を書いて、援助を要請することにしました。


1-2. レミュアンの交渉

 援助要請を受けてやってきたのがレミュアンとオレンでした。
 特使としてやってきた2人は、アンブロシウス修道院の状況を目の当たりにしました。ラテラーノにはこの修道院を援助するメリットがあります。一方で、宿敵であるサルカズをラテラーノに入れることはできません。「ただしサルカズを除く」という条件付きの返答がレミュアンの最大限の譲歩でした。攻撃しないだけでもマシだと。
 頑固なステファノは納得できません。修道院がいまの形を保ってこられたのはジェラルドたちサルカズの協力あってです。種族だけを理由に救う人を区別するなんておかしいと怒りました。
 冷静なジェラルドはレミュアンの言い分を理解します。サルカズの仲間たちと話し合い、自分たちは修道院を離れるという方針でまとまっていました。サンクタとサルカズは大昔から殺し合う間柄なのです。
 ステファノとレミュアンの折り合いはつかず、レミュアンは拘留されてしまいました。オレンは捕まる前に逃げ出し、レミュアンさえもどこに行ったのかわかりません。彼女はオレンを探そうとはせずに黙認していました。
 オレンはレミュアンとは違った状況認識をします。修道院内の特殊な関係性が外部に漏れるだけでマズイことになると彼は考えたのです。穏健派のレミュアンに交渉を任せ、彼は秘密裏に状況解決に向けた準備を進めました。


1-3. 聖徒任命

 レミュアンたちが帰ってこない間に、ラテラーノで大きな事件がありました。
 「吾れ先導者たらん」で存在が仄めかされた「アレ」が冒頭で登場しました。全サンクタをコントロールしている装置だと思われ、サンクタ同士が光輪で感情を伝えあったり、堕天の忌避感を生じたりする制御装置だと考えられます。
 「アレ」が現教皇であるエヴァンジェリスタⅪ世に危機が迫っているという緊急メッセージを発しました。危機の正体まではわからないらしく、具体的に何か対策を立てることは難しい状態です。
 ちなみに「アレ」から警告が発せられたのが1099年の9月29日のことでした。PVの左下に小さく映っています。


https://youtu.be/ncXAcVTetR8
アークナイツ特別PV「ラテラーノ:聖霊」より


 「アレ」は危機に対処する人材として数人の名前をリストアップしました。その最初にいたのがフェデリコ・ジアロ。教皇聖下はフェデリコの役職を大幅に引き上げることで、危機へ対策することにしました。「聖徒」という職位が彼に授けられました。
 「聖徒」というのはラテラーノを建国した聖人たちの称号です。歴代の教皇には自動的に「聖徒」も授与されているのですが、教皇以外で「聖徒」を背負うのはフェデリコが初めてになりました。歴史的な大抜擢です。
 フェデリコは公証人役場の執行人という立場です。戦闘を伴う困難な任務にあたることもあります。彼は優秀な執行人の1人ですが、彼よりも優秀な戦闘員や、敬虔な信徒である執行人はたくさんいます。なぜ自分が選ばれたのかフェデリコは不思議がっていましたし、他の人も同様の疑問を抱きました。しかし「アレ」は人選理由までは教えてくれなかったので、教皇も十分な説明をすることはできませんでした。
 フェデリコが「聖徒」になってから最初の任務が、レミュアンたちの救出でした。教皇聖下は友人に会いにいかねばならないらしく、この件はフェデリコに任せたいとのこと。
 同じく執行人のリケーレが同行者に任命されました。おそらく2名体制でも出撃したと思うのですが、スプリアが自ら参加申請を行ってきたので、3人での任務になりました。
 スプリアはレミュアンの学校の後輩。先輩を心配して任務に応募したことにしていましたが、本当はオレンと連絡を取り合っており、彼をサポートするために参加しました。


1-4. アルトリアとフェデリコ

 アルトリアという人物が出てきたので、彼女の家系を整理しておきます。
 アルトリアはフェデリコの遠い親戚であるという情報が今までも出ていました。父親同士がいとこの関係と言われていたので、日本語で言うと"はとこ"に該当するのかなと思います。父方の親類のためどちらも姓はジアロになっていると思われます。
 フェデリコのご両親も執行人でした。15年前に担当した任務で、2人揃って殉職してしまったそうです。身寄りのなくなったフェデリコは、アルトリアの家に滞在していた時期があったらしいです。そこで彼はアルトリアのことを姉さんと呼んでいたのだとか。
 アルトリアは現在指名手配犯となっています。楽器を奏でると聞いている人の感情に作用するアーツを使います。アークナイツ公式Xで紹介されていたように、テラの至るところで起きた不可解な事件のそばには、彼女の演奏がありました。たくさんの罪に問われていますが、今のところ逃げ続けているようです。
 フェデリコにとって、執行人になって初めての任務はアルトリアの捕獲任務でした。わざわざフェデリコが選ばれたことには意図を感じます。今後どこかで詳細が語られるでしょうか。そんなわけでフェデリコはアルトリアのことを追いかけ続けていて、それは多くの人にも知られている因縁になっているようです。


2. イベント時系列

 ここからイベントの時系列に入ります。

2-1. フォルトゥナの堕天

 フェデリコたちがアンブロシウス修道院に到着しました。
 彼の判断はレミュアンと同じです。サルカズはラテラーノに連れていくことができません。フェデリコは冷酷に回答を迫りますが、ステファノは翌日まで待ってほしいとお願いしました。
 スプリアはフェデリコとは別れて修道院に単独で潜入。レミュアンに接触して彼女の意志を確認しました。彼女は拘留されてはいますがいつでも抜け出せる状態で、ステファノを説得できる余地はないか探っているところでした。
 修道院にいたフォルトゥナという女の子に接触したスプリアは、彼女の持つ壊れた守護銃を修理してあげました。
 フォルトゥナはお礼にハーブピッツェルというお菓子を作ろうとしたのですが、友達のデルフィナに止められて口論になってしまいます。デルフィナはサルカズ住人たちの苦しい生活を偶然垣間見てしまったばかりでした。この状態でお菓子なんてのんきに作ろうとしているフォルトゥナのことが理解できません。もみ合いになった末に、フォルトゥナが持っていた守護銃で誤射が起きてしまいました。
 サンクタは他のサンクタに守護銃を向けることを戒律で禁止されています。戒律を破ってしまうとサンクタは堕天します。フォルトゥナの額からは黒いツノが生えてきて、光輪と光翼は黒く染まり、共感能力も失われてしまいました。

2-2. 聖堂の火事

 次に起きた事件が聖堂の火事でした。
 この火事の原因はクレマンの放火でした。彼はアルトリアと会話をしたあとで火をつけたため、彼女のアーツの影響を受けていたと考えられます。
 クレマンはイベリアに住んでいた貧しいガリア流民でした。飢饉のために殺人に手を染めたこともあると資料には書かれています。大いなる静謐を経験していることから60年以上は生きていることになり、修道院にきてからも10年以上が経過しています。徐々に悪くなっていく住民の暮らしに胸を痛めていました。
 アルトリアは彼の心臓が氷の閉ざされた土壌のようだと興味をそそられていました。デルフィナが亡くなりフォルトゥナが堕天してしまった様子を目の当たりにして、彼の絶望は深くなりました。また、ステファノの計画を偶然聞いてしまったことも、悪影響を及ぼしたと考えられます。
 ステファノはサルカズ住民も救う手立てがないのかと頭を抱えていました。彼はアウルスの手を借りようとしました。深海教徒が神と崇める、海の怪物の力です。ラテラーノの神様は自分たちを救ってくれないので、異教の力を借りなければならない。もはや選択の余地はないのだと苦渋の決断に迫られていました。
 クレマンは聖堂に火をつけました。彼は修道院に蓄えられていた兵器から助燃性の物質を取り出し、着火剤として利用しました。この方法はステファノだけが知っていたわけではなく、歴の長い住人はみんな知っているものだと言われていました。
 クレマンの放火理由は明確には説明されません。後述しますが彼は救世主の存在を確かめようとしていました。愛や友情が人々を救ってくれるかどうか、火事への反応を見て確かめたかったのかもしれません。
 聖堂にはエスタラとエレンデルというリーベリの子どもが取り残されていました。アルトリアの話を聞きたがっていたのですが、彼女はフェデリコが助けにくるからと言い残して去ってしまいました。フェデリコはアルトリアのチェロの音色を追いかけてこの聖堂に辿り着き、2人の子どもを救出。母親を探してくれという2人の願いを引き受けることになりました。


2-3. 海からの敵

 深海の脅威との戦闘が発生しました。
 レミュアンは部屋に入り込んできた怪物を追いかけて外に出ます。怪物は危険だと判断して駆除するためです。追いかけっこの途中で彼女はアウルスに出会いました。
 アウルスはイベリアの宣教師であり、深海教会の関係者。強力な剣術とアーツでレミュアンの前に立ちはだかりました。彼女はやむを得ず車椅子から立ち上がって応戦しましたが、勝利することはできませんでした。
 アウルスはとある人物を助けようとしていました。それが怪物の正体。失踪していたサルカズ住民の女性であるハイマンです。ハイマンは弱っていたところをアウルスに助けられて、海の怪物の血肉を食べることで怪物化してしまいました。
 エスタラとエレンデルが探していた母親というのもハイマンのことでした。ハイマンはサルカズですが、修道院の外で拾ったリーベリの2人の子どもを密かに連れて帰って匿っていたのでした。住民の多くは2人の子どもの存在に気づいていませんでしたが、ジェラルドは食料配分の様子から存在に気づいていたと言っていました。
 怪物と化したハイマンは、最初はコミュニケーションがまともに取れませんでした。しかし時間を経るにつれて言葉を発するようになり、エスタラ・エレンデルと対面したときには理性が戻ってきていました。
 レミュアンがアウルスと戦っている間に、フェデリコもハイマンと遭遇します。彼は怪物を撃ち殺そうとするのですが、ジェラルドに止められて銃口を下ろしました。コミュニケーションが取れる状態へと進化していることに気づいたのです。アウルスとハイマンは住民のもとを去っていきました。


2-4. オレンの危惧

 隠れていたオレンがついに動き出しました。
 オレンはアンブロシウス修道院の混乱が、ラテラーノやテラ全体へと波及してしまうことを危惧していました。問題がコントロールできるうちに対処すべき。ラテラーノ護衛隊を出動させ、サルカズたちを皆殺しにすることで芽を摘もうと考えました。5つの10人小隊が連携してアンブロシウス修道院を制圧しようとしていました。
 オレンはレガトゥスとしてヴィクトリアに駐在していたときの経験をもとに行動することが多い人物です。ヴィクトリアはメインストーリーで分かるように公爵たちの権謀術数にまみれた国。お気楽なラテラーノ人に対して抱いている危機感がオレンを突き動かしています。
 ステファノは由緒あるサンクタの司教です。一方ジェラルドはラテラーノの執行人小隊を壊滅したこともある歴戦のサルカズ傭兵です。彼らが長年協力して暮らしていたという事実は、それだけで都合が悪いものだとオレンは考えています。
 メインストーリーで展開されているように、テレシス率いるサルカズはロンディニウムを占拠しています。公爵たちはサルカズの非道な振る舞いに怒っています。サンクタとサルカズは宿敵同士であり、普段からラテラーノはサルカズに対して厳しい態度で接しています。サルカズに非難が集まっているいまの世界情勢を考えた際に、ラテラーノがぬるい態度を見せるわけにはいきません。
 「吾れ先導者たらん」で描かれたように、エヴァンジェリスタⅪ世は万国サミットを開催し、テラの国々の連帯を呼びかけたばかりです。そんな大事なときに、ラテラーノが自らをラテラーノたらしめる合理性を欠いた行為を許すわけにはいかない。オレンはそう考えているのです。
 スプリアとリケーレはオレンに一部手を貸していました。理由ははっきりとは語られていませんでしたが、オレンの考え方に一定の理解を示していたからだと思います。オレンの思想や行動は過激なのですが、100%間違ったことをしているというわけではないという描かれ方だなと私は感じました。


2-5. ジェラルドの自死

 ジェラルドが自ら死を選ぶという事件がありました。
 オレンが呼び寄せた護衛隊は街の中から補足されていました。ジェラルドは公証人役場から指名手配を受ける身です。自分がここにいることはサルカズ住民にとって大きなマイナスになると分かっていました。
 フェデリコはジェラルドの素性を知っていました。一般の執行人がアクセスできる情報です。自分以外のメンバーもあなたの正体に気づくでしょうとフェデリコは告げていました。
 修道院の内部で起きたフォルトゥナの堕天事件を、ジェラルドは早々に把握していました。事件を見ていたクレマンが漏らしたのです。修道院を囲んでいる護衛隊の心象をさらに悪くする情報です。
 数多の悪条件が重なっていることを理解したジェラルドは、自らの命を差し出すことでしかサルカズ住民の活路を開けないと決意を固めます。罪人である自分がいなくなれば、サルカズ住民が攻撃される理由がなくなると考えたのです。ジェラルドの命は、事が上手く運んでいれば見逃されていたかもしれません。情報の伝わり方や彼の覚悟の決まり方が悪い方に作用した結果の悲劇でした。
 その場にいたクレマンが手を貸し、ジェラルドの首はフェデリコたちのもとへと手渡されました。しかしこの期に及んでもレミュアンとオレンの考え方はすり合いません。オレンはラテラーノという国に降りかかるリスクをケアしたい一方、レミュアンは目の前でおきる虐殺を看過できません。
 共感能力を持ってしても人は分かり合えないのかと、フェデリコは2人の仲裁に入りました。レミュアンとスプリアには住民のケアを、オレンには護衛隊を後退させよと冷静に指示を飛ばしていました。他人の感情の機微を理解しないフェデリコこそが、この難局を乗り切るのに相応しい人選なのかもしれないと思わされたシーンでした。


2-6. 最期の選択

 最終局面です。
 ステファノは住民を集めて最後の集会を開きました。そこで行われたのは聖餐の儀式、つまり最後の食事です。リケーレはステファノが深海教徒と接触した形跡を見つけていました。住民たちに海の怪物の血肉を食わせ、全員を深海教会に入信させるという選択が行われたのではないかとリケーレは身構えました。
 しかしそれは杞憂に終わりました。ステファノはサルカズ住民を救うことを諦め、ラテラーノに合流する道を選ぶと住人に伝えました。彼は海の怪物の血肉が入ったパンを作るところまでは手を動かしてしまったのですが、直前で思いとどまり、パンは地下室の棚にしまい込まれました。リケーレとオレンは胸をなでおろしました。
 しかし怪物入りパンはクレマンに盗まれてしまっていました。フェデリコは火事のときから影で暗躍する人物の存在に思い当たり、クレマンを見つけます。住民に危害を加えた罪でクレマンを取り押さえようとしました。
 私はクレマンの行動原理を100%理解することはできませんでしたが、可能な限り記述してみたいと思います。幼少期から厳しい境遇に置かれ続けたクレマンは楽園や救世主を追い求めてきました。修道院での暮らしはある種の楽園を感じさせてくれるものだったと思うのですが、徐々に生活は苦しくなっていき、この度の事件で秩序は崩壊を迎えました。
 クレマンは救世主や楽園が存在しないことを確かめようとしたのではないかと思います。住民を苦しめる方向に外圧をかけたときに、救世主が現れるのか、住民が救われるのか。フェデリコに起爆装置を破壊されたクレマンは、盗んだ怪物入りパンを食べます。しかし彼の身体に望んだ変異は起きませんでした。深海教会ですら彼を救うことはできなかったのです。
 アルトリアに言わせれば、クレマンは自らの命を賭して救世主の不在を証明しました。彼女は非常に美しい音楽だったと興奮していました。ただし、アルトリアのアーツがあってもなくてもクレマンの意志は変わらなかっただろうという注釈も添えていました。彼女は多くの罪を犯したことになっていますが、基本的にはずっとこのスタンスなのでしょうね。
 花が傷ついてしまったら、2度と元の状態に戻ることはないとクレマンは言っていました。精密機械のようなフェデリコは、その言葉の意味を図りかね、心に留めていました。


2-7. 次の旅路へ

 事件後の動きについて。
 クレマンが倒れたあと、フェデリコはアルトリアの確保に動きました。しかし彼女を迎えにきた人物がいました。リターニアのウェルナー選帝侯の使者です。帝を選ぶ権利を持つ選帝侯は、リターニア貴族のトップオブトップ。安易に手を出すと外交問題になるぞとオレンはまた肝を冷やしていました。
 アルトリアはフェデリコを挑発します。一発撃たせてあげようということで、彼の銃を自分も眉間に当てました。オレンが止めたのですがフェデリコは引き金を引きます。しかし銃弾がアルトリアに届くことはありませんでした。アーツのバリアだったのでしょうか。
 「演奏は今も絶えず続いている…。ただ、自分には聴こえないだけだと考えたことはないか?」と意味深なセリフがヒントとして残されました。アルトリアはフェデリコに変化が起きているようだと面白がっていました。いつかまた対決の時が来るでしょうか。アルトリアは使者に連れられてリターニアへと移動していきました。
 ステファノが決断を下した通り、修道院はラテラーノに向かうことになりました。サルカズ住民たちは荒野へと出発します。堕天してしまったフォルトゥナは、ラテラーノで罪を清算したいと言っていたこともありましたが、結局ライムントたちについていくことにしました。スプリアがまとめて監視を担当することになり、処断が下ることはありませんでした。
 サルカズ以外の住民はこれで救われることとなったのですが、ステファノは自身の罪を認めていました。行動には移さなかったものの、住民たちを海の怪物にしてしまおうという悪意を身に宿したことを恥じていました。その罪滅ぼしとして、老体に鞭を撃ってラテラーノまで歩いていくことにしました。奇跡が起きて辿り着けたならば許されたと捉えると。
 「偽りの花庭」は凄惨な状態に追い込まれたときの住人たちの鬼気迫る心の動きがもたらす宗教的なメッセージに考え込まされる物語だなと感じました。アルトリアとアウルスという今後の展開を大きく左右しそうな人物を描き、今後の布石とすることにも余念がありませんでした。ラテラーノだけでなく、イベリアやリターニアを舞台とした物語にも繋がっていくかもしれません。楽しみですね。



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