3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバース3話感想-超天才の戦略

ネタバレします!!


 2話で登場したヴァンパイアクラスの使い手ルシアに続き、3話ではウィッチクラスの使い手カイが登場。ヒイロと熱いバトルを繰り広げました。今回はバトルが面白かったですね。

カイ登場

 ヒイロがモブキャラと試合をして、リヴァイアサンで勝負を決めたシーンから3話はスタートです。ルシアに勝ってから、ヒイロは連勝を重ねているとのこと。まあピンチになると必ずイグニスドラゴンが駆けつけてくれる特殊能力を持っているヒイロは、そのへんのプレイヤーには負けないのでしょうね。
 その噂を聞きつけた超天才シャドバプレイヤーのカイが勝負をしかけてきます。メガネをかけた頭の切れるクールキャラですね。ウィッチらしいです。
 あまりにもカズキを煽るので、怒ったカズキとカイが勝負することになります。勝負の前に決着ターンの宣言まで行います。よっぽど強力なリーサル手段を持つデッキであれば宣言は可能だと思いますが…。例えば全盛期の蝙蝠ヴァンプはだいたい7Tで決着がついていたのでナーフされてしまいましたね。
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https://twitter.com/shadowverse_jp/status/1054606362666131456より

カイ vs カズキ

 カズキはロイヤルクラスを使います。先攻1ターン目はクイックブレイダー。ウィッチ相手に1番の強い動き。

 そのあとなんらかのスペルでクイックブレイダーが破壊されています。たぶんマジックミサイルかな?

 その次のカットではレヴィオヴァンガード・ジェノが進化した古き魔術師・レヴィに焼かれているので、進化時効果の紅蓮の魔術を撃たれているのでしょう。


 そのあとの試合展開はカットされていますが、カイはスペルで手札を補充しつつスペルブーストを重ねて、盤面をとっていったのでしょうね。そしてスペルブーストが嵩んで巨大なスタッツになったルーンブレードサモナー(12点以上出てますね)を除去することができず、リーダーを攻撃されて負け、といった試合展開だと予想されます。

 ロイヤル側は疾走フォロワーで相手のリーダーを序盤から狙っていくか、乙姫などをプレイして思いっきり盤面を広げていれば有利マッチだったはず。カズキの実力が伺える1戦でした…。

カズキの掘り下げ

 カズキは主人公の一番の友達にして、かませ犬のポジションですね。こういうキャラは後半一気に覚醒して主人公を助ける熱い展開が待っているでしょうから楽しみです。城之内君ですね。
 かたきはとってやると意気込むヒイロに対して、カズキは実家の定食屋の大盛サービスを約束します。このシーンで、カズキが定食屋のせがれであり、大家族であることがわかります。後々もう一度フィーチャーされそうな要素ですね。
 昼休みの時間が終わってしまったのでヒイロvsカイはお預け。授業後に、駅前のシャドバスタジアムで行うことになりました。シャドバをやるためだけの施設があるなんて面白い…。

ヒイロ vs カイ(回想まで)

 今回も棋譜を一番下につけています。カイのデッキはスペルブーストを主体にして戦うデッキということで、手札にどのカードがあって、どのぐらいブーストがたまっているのかわかるようにチラチラ手札を見せてくれていました。真摯な姿勢で好感が持てますね。
 カイは主人公格の1キャラなので、変身演出がありました。それぞれ角度とかも違っていて面白いですね。
 後攻4ターン目のカイのターン、サモンスノーをプレイするところでスペルブーストの説明がありました。かわいいスノーマンを出してイキっているカイ君もかわいいです。除去をからめつつ手堅く盤面を取っていく動きがカイの性格に合っていて良いですね。

 対するヒイロは、序盤はしのぎつつ、覚醒に入る先攻6ターン目からの攻勢を狙う動き。これもドラゴンクラスらしくて良いですね。

カイの回想

 先攻6ターン目、ヒイロが海剣竜を進化させてリーダーへの攻撃が決まったところで、カイのルシアに対する因縁を明かすシーンへと移ります。
 校内テストや模試で1位を取り、たくさんのディスプレイでPCを操り、理科実験をして、全国クイズ大会で優勝、TAD(TEDですね)に登壇してきたカイが、シャドバにハマったというお話。ちらっと映る校内シャドバでは、グレイグ、刃の魔術師、ゲイザー、ドロシーを盤面に並べています。


 環境トップを突っ走った黄金期のドロシーウィッチの展開であり、これをヒイロ戦でもできていれば勝っていたのに…と思わざるを得ません。
 カイがはじめて敗北を喫したのがルシア戦。ルシアがブラッドウルフを進化させてリーダーへの攻撃しています。手札からどんどん相手のリーダーの体力を削れるヴァンパイアは、昔からウィッチの大敵です。デッキ相性が悪かったというのもあったでしょうね。
 ルシアに負けた人はみんなシャドバやめちゃうと言われていましたが、カイはなんとか踏みとどまったようでした。自分が超天才であるというプライドが、カイを引き留めたのでしょうね。ルシアに勝つために、カイはシャドバを続けていると。
 主人公ではなく、ライバルキャラとしてのカイの挫折シーンがこの3話では印象的に描かれています。シャドバに本気で打ち込んでいる人たちの想いを描き、登場人物がそれぞれのモチベーションでシャドバに向き合っていることが見て取れる良い演出だなと思いました。

ヒイロ vs カイ(決着)

 回想シーンの後はお互いカードをたくさんプレイする派手なシーンが続きます。
 後攻7ターン目、カイの切り札であるアニメオリジナルカードが登場します。その名もクロノウィッチ。この時期の13コストは、ナーフ前の18コストだった次元の超越に次ぐ大コストですね。

 進化を使うことによって、直前のターンに破壊されたウィッチクラスのフォロワーを復活させます。1個前のターンから戦略を立てておかないと十分なパワーを発揮しないのでなかなか玄人向けのカードです。破壊されたときのスタッツがそのままで盤面に復活するということで、魔法剣などと合わせて使いたいところ。ただ、進化を使わないと効果が出ないのはさすがにちょっと弱いなと思いました。

 カイの盤面にフォロワーが並び、次のターンでの決着を予言するカイ。それに対し、誰もが予想できたことですがヒイロはデッキからイグニスドラゴンを引き、形勢を逆転していきます。
 ここでカイの心が一回折れかけるのですが、気合いで持ちこたえるのも良い演出でした。ただの頭の切れるクールキャラではなく、熱いところもあるじゃないかと。
 無慈悲にヒイロはデッキからまたもや有効札を引いて勝負あり。まあこういう展開にするしかないですよね、劇的な幕切れを作るためには。

カイの感想戦

 試合に負けたあと、カイはキャラが変わったかのようにヒイロに「さん」をつけて呼び出します。かとおもったらボソボソと試合の反省をしていたりと愉快なキャラでした。
 「6ターン目の動きが敗因でした。竜の翼を警戒すべきでした」とカイは言うのですが、カイ目線は後攻5ターン目の動きということですよね?ここはミスでしょうか。
 場に1/1のスノーマンが3体と、3/1の進化後スノーマン、2/1のクレイゴーレムがいた場面ですね。竜の翼をケアするならクレイゴーレムを進化させて4/3とし、相手のリーダーの体力へと圧力をかけるのがよかったかもしれません。そうすると返しのヒイロのターンで、竜の翼でクレイゴーレムが破壊されず、海剣竜がリーダーへと向かえなかったので、展開が変わっていました。刃の魔術師に使った進化権は温存して、クロノウィッチにとっておけば、終盤も戦えていたでしょう。
 もう1つの分岐点として、後攻4ターン目でクレイゴーレムを進化してリーダーを攻撃しておけばと言っていました。ヒイロの場の古の飛竜を無視するプレイングですね。先攻5ターン目のヒイロのプレイはリヴァイアサンだったので、進化したクレイゴーレムを取るには場の古の飛竜を進化せねばならず、ヒイロの進化権を1つ奪えるプレイでした。それもアリだったように見えますね。
 ちゃんと感想戦ができるプレイヤーは伸びます。素晴らしいです。

棋譜

 今回も棋譜を貼って終わりです。ヒイロ側は先攻2ターン目竜の託宣というベストなスタートを切った後、ちょっとプレイがマナカーブ通りにいきませんでした。一方後半はぴったりPPを使い切る強いプレイで押し切った形です。カイ側は、スペルブーストで手札を吐ききってしまって、補充する手段がなかったのが敗因でした。
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 2話はこちら。
yterapokemon.hatenablog.com