ネタバレします!!
23話はネメシスの初登場回です。ヒイロvsレオンを軸に、7つのバトルが並行する試練の回です。
最後の試練へ
22話の話を少し振り返りつつ、最後の試練へとみんなが乗り込みます。各々にどんなモチベーションがあるかはあいまいでしたが、世界を救わねばなりませんからね。扉が一斉に開くところがカッコよかったです。
扉が閉まると、中が急に宇宙空間になり、大きなシャドバマークが上から降ってきました。「一体何が起こるんだ…!」と身構えたらただのエレベーターでズッコケました。その演出ホントに必要だったか?
オープニングを挟んで、同じシーンが続きます。ライオンをモチーフにした金ぴかの部屋をヒイロは歩いていきます。
レオン:「キミは世界を救わなくてはならない。キミは限界を超えねばならない。だから、私がキミの力を解放しよう」
ヒイロ:「レオン…!」
レオン:「レオン社長と呼んでもらいたいところだが、他ならぬキミだ。許してあげよう」
呼び捨てを許してくれる社長優しい。注意されたんだから、ちょっとぐらいヒイロくんは反省の色を見せなさい…。
力を解放するというのは比喩表現だと思います。シャドバにこれ以上の機能はないので、覚醒以外の能力に目覚めるとかはないはず。
レオン:「他のものと相対するのは、世界を救う資格を得られなかったもの。私が作りだした最強のシャドバプレイヤー。そして、キミと相対するのは、この私。レオン・オーランシュ。キミの資質を測るならば、キミに資格を与えるならば、私を置いて他にいまい」
ヒイロ以外のメンバーと対決するのは、一度戦ったシャドウナイツの面々です。シャドウナイツたちの背景にも触れてくれることに驚きました。ただの私兵という扱いで終わるのだろうなと思っていたのですが、彼らがなぜ世界を救う資格が得られなかったのかということについて掘り下げてもらえそうで期待しています。
ネメシス登場
バトルを見ていく前に、ネメシスクラスについてざざっと書きたいと思います。バトルが始まってすぐの、レオン社長の先攻1ターン目でネメシスを使うことはバレますので。
2017年12月に追加された第7弾カードパック「Chronogenesis / 時空転生」で、8番目のクラスとして登場したのがネメシスです。メインストーリーが災い樹編のクライマックスに差し掛かってユアンが現れるタイミングであり、構築戦がローテとアンリミに分かれるタイミングでもありました。シャドバの歴史が大きく動いたタイミングでしたね。
ネメシスクラスはデッキの枚数が偶数のときに共鳴状態となり、様々なカードの効果が働きます。アーティファクトと呼ばれる新タイプのカードをデッキの中に埋め込み、デッキの中から取り出して戦うアーティファクト(AF)ネメシスと、0コスト1/1突進の操り人形を駆使して戦う人形ネメシスの2つの方向性が提示されました。
既存7リーダーは第1弾から第6弾までのカードの蓄積がありましたが、ネメシスは第7弾のみのカードで戦わねばならないという状況でしたので、1枚1枚がパワーの高いカードで構成されていました。
ヒイロたちは第1弾から第3弾までのカードで戦っています。一方、ネメシスはデッキの基板自体が第7弾の環境を想定したものなので、パワーがインフレしています。
当時の人形ネメシスは少しパワー不足でしたが、AFネメシスの方は第7弾の時点でちゃんとまとまったデッキを組むことができました。アニシャドの中でネメシスが"強い"クラスとして扱われるのは全くもってその通りで、カードの性能だけ見ればヒイロたちはかなり分の悪い戦いになります。
また、レオンはビショップとネメシスの両方のデッキを使ったので、アニシャドで初めて複数のクラスを扱ったプレイヤーになります。その後、シャドウナイツの面々もネメシスを使うことがわかるので、彼らも2クラスを扱ったことになりますね。
レオン:「災い樹に最も近い、第8のクラス。それこそがネメシスクラス」
本家にこういうクラスそのものについての設定はありません。ネタバレになるかもしれないのでぼやっと言っておきますが、ユアンがもともと災い樹に少しだけゆかりのある人間という設定はあります。
レオン vs ヒイロ(前半)
レオンとヒイロの変身バンクがあって、バトルが始まります。
1ターン
埋めるカードは公開されないので、ヒイロからは見えません。
デッキにカードを加える能力はネメシスで初登場した能力なので、我々もネメシスを初めて見た時はヒイロくんと同じ反応をしましたね。
2ターン
古代の増幅器と違って魔鉄の獅子は埋めるカードが固定のため、アプリでプレイすると相手にもアナライズアーティファクトを埋めたことが公開されます。アニメの演出ということでヒイロからは見えないようになっていました。
3ターン
レオンの手札には熱狂の機兵士があったので、アナライズアーティファクトを素引きしなければこのカードでAFを手札に加えたはずです。素引きしたのでプランを変更したのでしょう。
ハーメルンを出してアナライズアーティファクトを増やします。3コスト以下のフォロワーを増やせる便利なカードです。
生命の量産でアナライズアーティファクトのコストを落としつつ、デッキに3枚加えます。AFが手札にないと使えませんが、コストを払わずに手札とデッキを整えるパワーカードです。
生命の量産で0コストになったアナライズアーティファクトと、ハーメルンで増やした1コストのアナライズアーティファクトが出てきます。
素引きしたアナライズアーティファクトにハーメルンと生命の量産が絡むという、序盤の上振れムーブです。ただでさえカードパワーに差があるのに、ヒイロにとっては厳しい立ち上がりです。
映っていませんが魔鉄の獅子は2/1フォロワーを守るためにアイボリードラゴンを破壊します。
アナライズアーティファクトがネメシスの象徴ということで、ここでネタ晴らしがありました。シャドウナイツたちもAFネメシスを使ってバトルをしています。他のバトルはあとで書きます。
AFたちはゲーム内のボイス(?)がそのまま適用されていました。また、ここのBGMはネメシスステージのもののアレンジでしたね。バトルBGMで一番好きな曲です。
レオンの体力が減っていないので、サンドストームドラゴンは相手の盤面処理に向かいました。
4ターン
熱狂の機兵士を出して、効果でデッキからエンシェントアーティファクトを拾い上げ、エンシェントアーティファクトでアイラと相討ちしたものと思われます。
古代の増幅器で埋まったエンシェントアーティファクトをたまたま引っこ抜いたという感じですね。場にいる3体の2/1フォロワーはすべてリーダーへと攻撃しました。
もともと場にいるサンドストームドラゴンと合わせて、2/1が3体と2/3が1体並んでいる相手の盤面をすべて返しました。横並べを継続されると相当辛い展開になったので、ここでなんとか形勢を五分に戻しました。
5ターン
1/1のアーティファクトをファンファーレで出すことで、ランダムに1点飛ばす効果と、1ドローが確約されたカードです。本体を破壊しないと後続のAFに効果を付与し続けます。
試合を決めるパワーはありませんが、中盤をつなぐ良いカードでした。
このカードが登場するのは初めてですね。ヒイロはどんどん新しいカードを使います。
6ターン
大いなる創造
6コスト(?)スペル
自分の場のアーティファクトカード1枚を+3/+3する
ジェネシスアーティファクトを1枚デッキに加える
共鳴状態ならエンシェントアーティファクトを1体場に出す
トークンであるジェネシスアーティファクトももちろんアニメオリジナルカードです。これがどのぐらい強いのかによって評価が変わるカードです。
AFを+3/+3してエンシェントアーティファクトを出すだけなら4コストぐらいのカードです。レオンのPPが見えにくかったので(?)をつけていますが、たぶん6コストのスペルです。
エンシェントアーティファクトで騎竜兵と相討ちして、スピネのアーティファクトでリーダーを攻撃します。
海剣竜を出して相手のリーダーを攻撃します。スピネのアーティファクトを破壊しないと体力が危ういのですが、ここはアニメ的なバトル展開の都合ですかね。
スピネのアーティファクトは相手のターン中に破壊されるとただの1ドローですが、自分のターン中に破壊されるとデッキからAFカードを引っこ抜きます。これでジェネシスアーティファクトがすぐに場に出てきても違和感がなくなります。
2コスト残っているため輝石のドラゴンをプレイすることができますが、ヒイロはプレイしませんでした。プレイするとジュエルドラゴンと貫く咆哮を手札から捨てることになるため、それを嫌ったのでしょう。
「これだけか?手札があまり良くないのかな?」とレオン社長に煽られるのも含めて、カードゲームらしいターンでしたね。自分が見据えた勝ち筋のために、PPを余らせてカードを温存するプレイでした。
7ターン
レオンは古代の増幅器で6枚、魔鉄の獅子で2枚、生命の量産で3枚のAFをデッキに埋めています。手札にミスティックアーティファクトがあるので、ここまでで引っこ抜いたのは3枚だけです。ジェネシスアーティファクトをサーチする確率はかなり低いのですが、アニメ補正で引き当てました。
ジェネシスアーティファクトは「創世の存在。理を創るもの」だそうです。効果は全く分かりません。ここもPPが見えにくいですが、7PP全部使い切っているような気がします。
どんな効果なのか楽しみですね。輝石のドラゴンがキーカードになりそうなので、手札を捨てるとか、ドローをするとかで何かが起きるのかな?
シャドウナイツたちとの戦い
ヒイロ以外のメンバーがどういう試合をしているのかも簡単に見ていきましょう。
ミモリ vs ドライ
以前アリスと戦ったドライがミモリの試練の相手です。
ドライの場にイカロスと熱狂の機兵士が出ていて、エンシェントアーティファクトがダークエルフ・フォーレに攻撃します。
イカロスで埋めたエンシェントアーティファクトを熱狂の機兵士で引っこ抜いたような流れに見えます。
ミモリの手札にはフェアリーサークル、フェアリー4枚、ウォーターフェアリー、大狼が見えています。ゴールドが1枚とブロンズが1枚場に出ています。フェアリーが異様に増えているので、ゴールドはフラワーフォックスでしょうか。
カズキ vs アイン
以前ヒイロと戦ったアインがカズキの試練の相手です。
アセンティックナイトとヘビーナイトがカズキの場に出ているときに、アインがエンシェントアーティファクトを出すシーンが映ります。
ヒイロのバトルを挟むことで少しターンが進みます。アインは機構の弓兵をプレイして進化し、手札のAFを1枚捨てて2点AOEを放ちます。
カイの盤面にはアサルトナイト、パレスフェンサー、ナイト、ヘビーナイトがいましたが、全て吹き飛ばされてしまいました。
カイの手札には戦場の騎兵、勇敢なる旗手、勇猛たる騎士が見えています。アインの手札にはハクラビとイカロスがいます。
このころのAFネメシスは盤面勝負に非常に強いデッキだったので、カズキが一番苦しそうに見えます。手札も弱いですし。
アインさんはけっこう攻撃的にカズキを煽ります。
アイン:「ふん、情けない。それでも選ばれしものなのか」
カズキ:「選ばれたって言っても、偶然っていうか…」
アイン:「偶然だと?そんな覚悟で世界が救えるものか!」
カズキ:「いーやだから、世界を救うとかよくわかんないじゃんね」
アイン:「では、なぜ!オマエはこの場に立つ!」
カズキ:「決まってるじゃんね。世界が大変なことになってるって言うなら、オレにだってきっとできることがある。だったらやるだけじゃんね!」
選ばれなかった自分と、目の前のヘラヘラしたカズキの差を見て、アインさんはイライラしているご様子です。
カイ vs ツヴァイ
以前ミモリと戦ったツヴァイがカイの試練の相手です。
ツヴァイがミスティックアーティファクトをプレイして進化します。
ミスティックアーティファクトはカイの盤面にいる1/1のフォロワーに攻撃します。攻撃されたフォロワーはたぶんアニメオリジナルカードです。白猫が魔女の帽子をかぶってステッキを持っているというキャラでした。方向性としてはモーラのような感じですが色などが全然違いました。
カイの手札には刃の魔術師、運命の導き、魔女の雷撃2枚が見えます。盤面にブロンズのカードが1枚出ています。
マウラ vs フンフ
以前カイと戦ったフンフがマウラの試練の相手です。マウラの会話には核心に迫るヒントがいくつかありました。
マウラは「ようやくお出ましですか」と言っていたので、シャドウナイツがネメシスを使うことを試合前から知っていたようです。
フンフがレディアントアーティファクトをプレイしています。
その後ヒイロのバトルを挟んでターンは進みます。
マウラの場にはゴッド・オブ・カースがいて、そこにフンフが次元断を撃って破壊します。
フンフの手札には、ミスティックアーティファクト、機構翼の少女・ローザ、ハクラビ、製造術が見えています。次元断とローザはAFが絡まないカードです。
マウラの手札には、神魔裁判所、詠唱:二対の炎、レディアンスエンジェル、詠唱:神鉄の翼が見えています。
次のマウラのターン、ゴッド・オブ・カースがラストワードでよみがえり、レディアンスエンジェルと詠唱:神鉄の翼をプレイします。レディアンスエンジェルで引いたカードは煌角の戦士・サリッサです。
潜伏しているゴッド・オブ・カースを破壊できるカードがAFネメシスにはなく、マウラの体力は20あるので、この試合はほぼマウラの勝ちですね。
フンフ:「マウラ・アベラルト。オマエが選ばれたことにはなんの異論もない。我らは同胞。ともに過酷な道を歩んだ仲間だ」
マウラ:「仲間ねえ」
フンフ:「だからこそ、オマエの運命を想うと…」
マウラ:「ハハハハハ。あなたに何がわかるんですか!ボクの運命はボクにしかわからない。知ったような口を聞かないでくださいよ」
ここでマウラとシャドウナイツの面々が同胞だということが明かされます。マウラも以前はみんなと一緒に世界を救うための訓練を受けていたのに、今は違った立場にいるということになります。
マウラ:「ボクはあなたでは背負いきれないものを背負おうとしているんです。あなたでは、ボクを理解することなんでできやしない」
マウラ:「同胞なんて、仲間なんて、僕にはいないんですよ」
フンフ:「哀れなやつだ。やはりオマエは、ここで止めるぞ」
この辺のセリフから、マウラの孤独な姿が伺えます。今後ヒイロたちと一緒に活動をしていく中で、仲間意識が芽生えたりするのでしょうか。
アリス vs フィーア
以前カズキと戦っていたフィーアがアリスの試練の相手です。
アリスちゃんはカマをかけるような会話で相手を揺さぶり、情報を引き出そうとします。
アリス:「面白いフォロワーだね。お姉さんの専用なの?」
フィーア:「レオン様が私たちに与えてくださった力。この力をもって…」
アリス:「アリスたちに世界が救えるかどうか試す、でしょ?ねえ。アリスたちを試すぐらいなら、自分たちで救えばいいよね?どうしてそうしないの?」
フィーア:「うっ…」
アリス:「なんか訳ありなんだー」
特に新しい情報はありませんが、ネメシスを使う力はレオンが与えてくれたとのこと、シャドウナイツの面々には世界を救う資格がなかったことが再度確認できます。
ルシア vs ゼックス
ルシアの試練の相手ゼックスは初登場ですかね…?イケメンです。CVは小西克幸さんです。
ゼックスもレディアントアーティファクトをプレイしています。そのときのルシアの手札にはディアボリックドレイン、氷結の剣鬼が映っています。
ヒイロのバトルを挟んでターンが少し進みます。
ゼックスは重力戦士をプレイし、AFを2枚デッキに加えます。アナライズアーティファクト2枚をプレイし、ゼックスの手札は鉄鋼の拳闘士1枚となりました。
ゼックス:「オマエたちは選ばれた。我らは選ばれなかった。だが、ここでオマエたちを倒せば、我らの意味が証明される!」
ルシア:「意味だと?」
ゼックス:「シャドウナイツは世界を救うべく編成されたのだ。世界を救うためにあまたの訓練を乗り越えたのだ。オマエたちごときに負けるわけにはいかないのだ」
ルシア:「興味ないよそんなこと。世界が滅べばシオリも消える。そんなことは許せない。許せないからキミを倒す!」
ゼックスの理論はよくわかりません。ルシアに勝ったところで、自分たちは資格を持っていないのだから世界を救う戦いには参加できないはずです。彼らに残っているのは意地とプライドだけ、ということでしょうか。一方のルシアは相変わらず自分なりのモチベーションで戦います。
ルシアのターンです。鋭利な一裂きで相手のリーダーにダメージを与え、スカーレットヴァンパイアでゼックスの盤面を全破壊します。ルシアの体力は9、ゼックスの体力は5です。
アナライズアーティファクトのラストワードも含めて、次のターンの3ドローでゼックスが引いてきたのは機構翼の剣士、ミスティックアーティファクト、造られし巨象です。
初期のAFネメシスは回復に乏しいデッキのため、ルシアはほぼ勝ちといった様子です。さすがですね。
棋譜
ルシア戦以外でバトルが分割されるのは初めてです。
何かあればご連絡ください。
YT22@シャドバ (@YT__pokeshado) | Twitter
22話はこちら。
yterapokemon.hatenablog.com
感想の一覧はこちら。
アニメシャドウバース カテゴリーの記事一覧 - 3度目のサザンドラ