ネタバレします!!
26話はヒイロが伝説のカードを賭けて戦うバトルの回なのですが、アリスとカイがコミュニケーションをとる描写に少なくない時間が割かれました。
群衆とのバトル
タクマに勝ったヒイロ君のところからスタートです。
災いの樹が通信を妨害したらしく、ヒイロとマルグリットの連絡が途絶えてしまいます。飛行機を撃ち落とすだけでなく電波を妨害することもできる樹なんですね。
いつもはレオン社長に厳しく当たっているマルグリットが、レオンに叱咤されているのを見るのは新鮮です。レオンはやはりデキる社長でした。
虚ろの影に乗っ取られた群衆がヒイロを襲います。まるでゾンビ映画みたいです。「バトル!シャドウバース!」と構えたところでオープニングに入ります。
前回はエンディングの位置で新オープニング「新世界」を初お披露目しました。今回は定位置でオープニングがかかります。カッコイイですね~。
オープニングが開けたらヒイロ君はバトルモードでした。
ベビーウィッチ・エミルに攻撃するツインヘッドドラゴン、デュラハンとルーキーネクロマンサーに攻撃するクイーンサーペントとオルカ、そして群衆に直接攻撃するイグニスドラゴンが映りました。1対多のシャドバ…?
ドラゴン遺跡
運動場のようなところにニョキっと生えたドラゴン遺跡にヒイロ君がたどり着きます。奥へと道が続いているのかと思いきや、いきなり落とし穴に落ちました。
落ちた先は薄暗く、奇妙なオレンジの光が灯っています。モスキート音みたいな音が鳴って、「示すんだ」と謎の声が響きます。
通路の先に、霧山シロウがいます。次回予告で出ていたので驚きはないですね。
シロウ:「たまにいるみたいだね、私みたいに本来の意識を持ったまま虚ろの影と同化する人間が」
虚ろの影に取りつかれたときにゾンビになってしまうのが普通の人で、タクマやシロウのように本来の人格が残るタイプの人もいるようです。「シャドバ強者」の証ということですかね。
伝説のカードに触れられるのは選ばれし者であるヒイロくんのみです。シロウはカードを取りに来たヒイロを倒すために待っていたようです。
アリスとカイ
ヒイロのバトルが始まる寸前でアリスのところへカメラが切り替わります。ネクロマンサー遺跡はまだまだ遠いようです。
近道をしようとしていたところ、後ろから化け物に襲われます。ケンタウロスヴァンガードっぽく見えます。
そこにカイがマジックミサイルを唱えて破壊し、ゾンビ化した人間が倒れます。ケンタウロスヴァンガードのスタッツは2/2/1なのでマジックミサイル一発で破壊できるというのが実は忠実な再現だったりします。
カイ:「どうやら、シャドバが弱い相手だと簡単に倒せるみたいですね」
一体どういう世界観なのだか…。この街では精神エネルギーを使ってシャドバをするとのことだったので、シャドバが弱い人はフォロワーを1体破壊されただけで精神エネルギーが尽きて倒れてしまうんですかね。
ここからアリスとカイの珍道中が始まります。
アリスちゃんはいつものシャドバスタジアムに入って、ゲーセンコーナーでスカルビーストのキーホルダーに釘付けになっています。
スノーマンとアルティメットキャロットのキーホルダーもありました。この世界ではこのへんのキャラがマスコット枠なんですね。
カイはクレーンゲームが得意そうだろうと踏んで(お金も頂戴しようとした?)、色仕掛けをしかけます。かわいい。しかしカイには通用しません。年下の女の子には興味ないのかな?
そこで少しも動揺せずに次の作戦へと移行できるのがトップアイドルたるアリスちゃんです。カイのプライドを刺激する作戦でそそのかし、見事スカルビーストをゲットしました。つよい。
緊迫した局面でわざわざこのエピソードを入れたのはなんなのだろうなと思ってしまいます。この二人がまともに喋っているところは見たことがなかったので、アリスとカイの関係構築が目的なんですかね。一緒に世界を救うものどうしなので多少は関係を作っておかないといけないのかなと思いました。
考え方の違いを意識させて二人の立ち位置を示すのがアニシャドくんは上手いですよね。
カイ:「計算や効率は絶対にボクを裏切りませんからね」
アリス:「絶対?」
カイ:「はい、数学の世界には絶対の答えがありますからね」
アリス:「ふーん。そっか。でもまあ、アリスは世の中に、絶対なんてこと1つもないと思うんだけどな」
世の中に絶対のものがあるかどうかの議論です。理系の私は数学で導かれる答えに曖昧なものはないと思っていてカイを支持したくなりますが、カイはだいぶ頭が固いのでそこにこだわりすぎてしまう感じはありますよね。
アリスは、物事は常に移り変わり、普遍のものなどないというようなニュアンスで、絶対はないと言っているように見えました。ここに対比ポイントが1つ提示されるわけです。
その次に、お互いがお互いをどのように意識しているかを表現します。
アリス:「なんか嫌な感じ。変な笑顔だから好きじゃない。意味ない」
カイ:「意味はあるでしょう。あなたのアイドル活動は多くの人に活気を与えています」
アリス:「か、活気?えーと、それはファンを喜ばせている、的なこと?」
カイ:「ええ、この黒羽アリスは可愛いですしね」
アリス:「なんかトゲある。いまのアリスは可愛くないってこと?」
カイ:「可愛い可愛くない以前に、全く理解できません。未知の生き物です。僕が一番苦手な。でも、だからこそ面白い。己を二種類同時に存在させ、割り算ではなく、常に掛け算で勝負できる稀有な人間…」
↑このへんのセリフ回しと演出が毎回とても上手いのがアニシャドの好きなところです。
まず、カイはアリスのアイドル活動の意義を認めます。アイドルとしてのアリスを肯定するわけですね。
しかし、アリスと個人としての付き合いをする上では苦手だとはっきり突き放してしまいます。両者の間に壁を1つ作るわけですね。アリスが顔をしかめるカットを入れるのも効果的に働いています。
最後に、カイがアリスの能力の高さを認める発言をします。曇っていたアリスの顔が少し明るくなります。お互いへのリスペクトがあれば大抵の人間は有効的な関係を築けますからね。歩み寄りの予兆を見せるのです。
まあ結局アリスは変な顔をしながら「何いっているか全然わかんない」と拗ねてしまうわけですが、視聴者に見せるきっかけとしては十分。アリスの認識にも多少の変化は起きていることでしょう。
ゾンビ化した群衆が迫ってきて、お話タイムは中断。バトルモードに突入です。全国大会に出場していた、キャラが濃すぎるモブたちが再び登場してくれて嬉しいです。
ヒイロ vs シロウ
ヒイロに視点が戻ります。後攻2ターン目からヒイロのバトルが映ります。
虚ろの影に取り付かれて、シロウはゴキゲンです。全国大会では中学生に負け、ジェネシスアイランドではシャドウナイツに負け、プロの威厳を全く示せていなかったシロウさん。自尊心が傷つき、闇堕ちしてしまうのは納得がいく展開です。
2ターン
3ターン
4ターン
災いの刻印で毎ターン2面が埋まっている状態なので、神魔裁判所を置いてしまったら面が狭くてとても戦いにくいでしょう。横に広がりがちなエルフのカードとも相性がよくないです。
ドラゴンの遺跡でのバトルなのでシロウはエルフ+ドラゴンかなと予想していたのですが、全然関係のないビショップを混ぜていましたね。
5ターン
わかりやすく手札にあるリヴァイアサンが見えていたので、ここでプレイしたものと思われます。ここ以外プレイするタイミングがないので。
まだ覚醒状態ではないので攻撃できません。なので進化も使っていません。
このターンでエンシェントエルフを破壊していないと体力が合わないので、余った1コストでブレイジングブレスを使い、エンシェントエルフを破壊します。
ここでカードを2枚プレイしていないと手札の数も合いません。
手札にあった自然の導きが消えているので、ここで使ったものと思われます。
4ターン目に置いた神魔裁判所は、普通にターンが経過すれば7ターン目開始時に割れます。しかし今回は8ターン目で割れていて挙動がおかしいです。
つまり、神魔裁判所を一度手札に戻してこのターンに置きなおしているのですね。そうすればリヴァイアサンを破壊しつつ、カウントダウンで8ターン目開始時に割れます。マウラ戦と違ってカウントダウンを見せてくれないので、私も最初勘違いをしていました。
なぜ自然の導きをあからさまに視聴者に見えるようにしていたのかというとこういう理由があったのですね。素晴らしい配慮で驚いてしまいました。
6ターン
すべてのフォロワーが同時に破壊されるのでシャドウソルジャーの取り付く先がなく、ラストワードは働きません。
エルフに続きビショップの初期レジェンドも登場です。可愛かったですね。長めに尺をとってくれて感謝です。
7ターン
大嵐のドラゴンを疾走させて相手のリーダーを攻撃します。この2点を与えたのは、あとで竜の闘気を撃ったときにヒイロの体力が優勢になり、これで逆転だぞ~という演出に繋げるためだったかなと思います。
横に並んでいるフォロワーが攻撃するときにバフを与えます。コストが高い割りにちょっと回りくどい効果です。
進化するとフェアリーが2体場に出るのですが、盤面が狭すぎてフェアリーは1体だけしか出てきませんでした。
8ターン
進化したシンシアはけっこうサイズが大きく、残ると脅威だったのですが、ワイルドハントで破壊できました。
騎竜兵でコストを下げていたグリントドラゴンでフェアリーを破壊します。このグリントドラゴンは次のターンにカウントダウンがゼロになる神魔裁判所で破壊されるので、わざわざ1/1のフェアリーを破壊するために出す必要はなかっただろうなと思います。
アークエンジェル・レイナが出てきます。
ゴールドレアのニュートラルカードですが、8コストまで進化が残ることが少ないため、使われないカードでした。
災いの刻印のおかげで1/1のシャドウソルジャーが場にいることが多いので、意外と相性の良いカードなのかなと思います。
結果論ですがフェアリーを破壊しておかなかったら追加で3点ダメージを受けていたので、グリントドラゴンは良い仕事をしました。
9ターン
攻撃時能力が先に働いてシャドウソルジャーが破壊され、ラストワードが付与されます。そのあとレイナが破壊されて、結局シャドウソルジャーが場に出てきてしまいます。
3コスト余るのでプリズンドラゴンをついでに置きます。
シャドウコマンダーでイグニスドラゴンを吸収したいので、破邪の光でプリズンドラゴンを消滅させます。
破邪の光はアップデートで能力がパワーアップされ、対象のフォロワーの攻撃力分だけ回復するカードになりました。アニメではアップデート前の能力でした。
謎の声の正体
ドラゴンガードか神龍かでヒイロが迷っているときに、伝説のカードが語り掛けてきます。
???:「選ばれしものよ。力を求めるか。ならば、その意志を示すんだ」
ヒイロが遺跡の穴に落ちた時と同じ声です。CV杉田智和さんの時点で確定的ですが、シルエットが浮かび上がってヒントをくれます。本家アプリの世界の住人であるローウェン・ドラグスピアが語り掛けてきているようです。エンディングのクレジットでは「???:杉田智和」でした。
本家ではエルフのアリサが主人公なのに、アニシャドはドラゴンのヒイロが主人公というねじれの関係にあります。ローウェンが先陣を切って登場してくるのはちょっと不思議な感じなのですが、杉田さんというネームバリューのある声優さんを使えるので、結果オーライなのかもしれません。
一見するとローウェンがカードになっているかのような演出なのですが、次回予告でもあったように、伝説のカードはオープニングに登場している白いドラゴンだと思われます。ではローウェンは一体どのような立ち位置で登場するのでしょうか…。
「意志を示すんだ」というのは本家のストーリーと重なる言葉です。ローウェンではなくヴァンパイアのユリアスの価値観ですが、力があっても意志がなければ真の強者とはなりえないという言葉が出てきます。(本家では"意思"ですがたぶん"意志"の方が日本語として適切だと思います)
ユリアスは何度も「意志」を連呼するので、災いの樹編の中では印象に残る言葉になりました。ストーリーの中でめちゃくちゃ大きなキーワードになるわけではないのですが、アプリのストーリーの要素を拾ってくれていると嬉しくなりますね。
次回の話なのですが、バトル開始時にデッキに入っていなかった伝説のカードがヒイロのデッキの中から出てくるのでしょうか?それって反則では?一体どのような登場の仕方をさせるのかとっても楽しみです。
棋譜
神魔裁判所のトリックに気づけてよかったです…。
何かあればご連絡ください。
YT22@シャドバ (@YT__pokeshado) | Twitter
25話はこちら。
yterapokemon.hatenablog.com
感想の一覧はこちら。
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