3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバース5話感想-激闘!ヒイロVSカズキ!

ネタバレします!!

 クラスメイトで仲良しのカズキとヒイロが5話にしてついに激突します。いままで散々かませ役だったカズキは名誉挽回となるでしょうか。

OP前

 昼休みにヒイロとカズキがシャドバで戦っているシーンから5話はスタート。クラスメイトがお弁当をむしゃむしゃしている中で、大声出してシャドバをしています。
 途中で終わってしまうバトルなのですが、なぜか戦闘シーンの描写をしっかりしています。ファイアリザードのファンファーレ効果で相手のフォロワー1体に1ダメージを与える効果が解説されています。ここは2重の意味で伏線になっています。

 1つはカズキが前のめりなプレイをしてしまっているというところ。盤面を無視してリーダーに攻撃をしかけた結果、ファイアリザード裏目になってしまったようです。バトル後、ミモリに「もう少し控えめに攻めたほうがよかった」と諭されていますが、ここが後半のメインバトルへの伏線になります。
 もう1つ、ファイアリザードが相手のフォロワーに1点を与えるカードだというところはメインバトルの決着のシーンのカギになります。1話ごとの構成が毎回上手いですよね。
 授業後、スタジアムに行こうと誘われたカズキはなぜか沈みがち。出たかった大会があるのに、家の手伝いをしなければならないとのこと。弟たちが代わってくれると申し出ても、ちゃんと自分でやって大会も出るという責任感の強さがあります。主人公たちがみんなストレートにいい子ばかりでまぶしいアニメです。

店舗大会

 スタジアムに歩いていったヒイロは、店舗大会の告知動画を見つけます。これはリアルにもあるんですよね。連動感が面白いです。全国のカードショップなどで開催されています。いまは残念ながらコロナですべて中止になってしまっていますが…。
event.shadowverse.jp

 ドロシーやケルベロスなど、この時期のカードパックで出現するレジェンドカードが背景に入っています。カイ君が回想シーンでドロシーをプレイしていたので、存在はしているのでしょうね。また、ここのBGMはバトル勝利のときのゲーム内BGMですね。

 カズキはダッシュで申し込みに滑り込みセーフでした。弟たちが欲しがっている商品があるということでカズキは気合ばっちりです。ヒイロはてっきり真ん中に表示されているカードパック10パックのことだと勘違いして話が進んでいきます。
 最後にわかりますが、優勝賞品がカードパック10パック、2位が黒羽アリスのグッズでした。場所で判断すると3位が店舗大会のエンブレムとスリーブ、、となると下にあるタブレットと双眼鏡は一体何なのでしょうか。下の2つは明らかに高価なので、抽選の特別賞とかでしょうか。
 アリスのグッズがもらえるので、アリスはシャドバの店舗大会に協賛しているものと思われます。Tシャツ、ペンライト、ぬいぐるみ、写真集、CD、キーホルダーが見えます。相当豪華ですよね。1万円ぐらいしてもおかしくないはず。アリスのボランティア精神なのか、もしくはカードパックの価値がとても高いということか…。
 予選と決勝トーナメントを順調に勝ち抜き、ヒイロとカズキは決勝戦で戦います。カイとミモリも応援に駆け付けます。カイが予選落ちしたと思い込んで、励ましてあげるミモリちゃんが可愛い…。

ヒイロ vs カズキ(前半)

 今回も棋譜を最後に載せています。細かいですがちょっと引っ掛かるところがりました。
 カズキの初めてのスマホ装着シーンです。黄色主体でビリビリするような演出ですね。元気いっぱいです。
 先攻はカズキ。先攻1ターン目にクイックブレーダーを出すのは、リリースから3年以上経ってもロイヤルが誇る最強ムーブ。ヒイロは後攻1ターン目にフォロワーをプレイできましたが、いまはコスト1のフォロワーは採用されないことが多いので、クイックブレーダーがいつまでも破壊できず、体力を削られ続けてしまうんですよね。

 そのあとも、2ターン目オースレスナイト、3ターン目アセンティックナイトをプレイして盤面を横に広げ続けるムーブ。リリース初期のロイヤルの勝ちパターンです。


 テンポがいったん止まるのが4ターン目。パレスフェンサーのプレイで、ロイヤルクラスの指揮官-兵士のコンボの解説です。そしてオリジナルカードであるアサルトナイトがプレイされます。場に指揮官がいると突進を持つ効果。進化の兼ね合いはあるものの、今の環境ではデュアルブレイダーの方が強そうです。


 ここでOP前の伏線回収です。2体の2/2フォロワーで1/4のツインヘッドドラゴンを破壊し、1/1のオースレスナイトで2/1のムシュフシュを破壊しにいくという、盤面に付き合うプランをカズキは選択しました。解説がなかったのですが、ムシュフシュはほかのフォロワーが進化すると+2/+0されるため、それをケアするための動きをしたよということですね。
 いままでのカズキならそういう細かいことは何も考えずにリーダーを攻撃していたのですが、練習をして違う選択肢も頭の中に浮かぶようになったのでしょう。こうやって一歩一歩初心者は成長していくのです。ヒイロよりもよっぽど初心者です。

 盤面をとるプランならカズキのプレイが一番綺麗な形です。一方で、盤面には一切付き合わず、リーダーを攻撃し続けて勝ちを狙うアグロプランをとる選択肢もあります。その場合、このターンはツインヘッドドラゴンやムシュフシュを無視します。先攻4ターン目で2+2+1+1点がリーダーに入りますから、ヒイロの体力を10まで落とすことが可能です。アルベールが2枚あればだいたい勝ちです。

 ただ、カズキのハンドにはフローラルフェンサーが見えているため、盤面を支配し続けるプランを選んだのでしょう。

 その場合、6ターン目に乙姫をプレイして盤面を広げつつけるか、セージコマンダーでバフをかけるのがリリース初期のロイヤルの黄金パターンでした。


 後攻4ターン目で、ヒイロは一番プレイしたいドラゴンウォーリアを引き当て、進化効果で2面を返します。この動きができても、竜の託宣をプレイできていないドラゴン側はかなり苦しいです。カズキが5, 6ターン目で盤面制圧プランか、リーダー攻撃プランかどちらを選ぶかで試合の流れが大きく変わる展開でした。一番大事なところなのに、今回も中盤はばっさりとカットされてしまいました。


ヒイロ vs カズキ(後半)

 CMが明けて後半パート。先攻7ターン目で進化を使いながら盤面を強く作るカズキ。6ターン目で進化を温存したようです。かなり慎重に戦っていますよね。ただ、7で盤面を広げてしまうと、ヒイロは絶対にイグニスドラゴンをプレイできるので、1枚で返されてしまいます。一番やってはいけないプレイです。進化権を温存しておくべきでした。勇敢なる旗手があったので思わず進化したくなってしまったのでしょうね。気持ちはわかります。

 先攻8ターン目でカズキのアニメオリジナルカードが登場します。切り札には切り札をぶつける熱い展開ですね。ビクトリーブレイダーです。ちょっと記述が複雑な効果をしています。「このフォロワーが場にいる限り、自分の他のフォロワーとリーダーが受けるダメージは-3される。」「ファンファーレ:次の自分のターン開始時まで、このフォロワーが受けるダメージは-3される。」ですかね。
 前のターンで進化権を温存しておけば、ビクトリーブレイダーは進化して7/10なのでイグニスドラゴンを倒すことができました。しかも効果でダメージは-3されるので7/8で場に残ります。本当にもったいないですね。
 ヒイロの後攻8ターン目、ここから覚醒時効果を使うので覚醒の演出がありましたが、本当は前のターンから覚醒をしています。お約束で入れておかなきゃとなったのでしょう。ビクトリーブレイダーは確定除去カードがないとかなり倒しにくいので、放置する選択になりました。イグニスドラゴンの全体3ダメージは無効化されますが、リーダーを攻撃するときの+5/+0は働きます。
 カズキの先攻9ターン目、ヒイロ側の盤面がかなり強く、返せないと負けです。ただ、ここでカズキがプレイしたフロントガードジェネラルはかなり良いシナジーでした。ビクトリーブレイダー自身は守護がないため、フロントガードジェネラルを突破しないと攻撃を受けません。しかし、ビクトリーブレイダーが場にいる限りダメージが3減るので、こちらも除去カードがないと突破できないという押し付けを作ることができます。

 このターン、本来はカズキはかなりの悩みどころのターンです。ビクトリーブレイダーとケンタウルスヴァンガードで攻撃すれば、イグニスドラゴンを破壊できます。5/3のビクトリーブレイダーと5/6のフロントガードジェネラルを残す盤面です。ヒイロの盤面は4/4のクイーンサーペント、2/2のオルカ、2/2のルフ鳥。イグニスドラゴンがいなければ、次のターンの負けはほぼありません。
 上で説明した負けない選択肢か、勝ちに行くけどリスクがある選択肢かの2択になり、カズキは勝ちにいくプレイを選びました。ヒイロの体力は5まで減ったので、フロントガードジェネラルかビクトリーブレイダーかどちらかが残れば勝ちという盤面形成です。
 ケンタウルスヴァンガードがルフ鳥に攻撃するという選択肢もアリかなと思いました。ルフ鳥は攻撃時に+2/+0されるフォロワーなので、残しておくと勝敗に関わるかもしれないという判断です。ケンタウルスヴァンガードにはビクトリーブレイダーの効果がかかっているので、ルフ鳥を攻撃してもダメージを受けません。

 ヒイロの後攻9ターン目の決着のシーン。ここはシャドバらしい、リーサルクイズの場面でした。初めて見るビクトリーブレイダーの効果処理まで考えてこの手順を冷静に導き出せるヒイロというプレイヤーは、少なくとも初心者ではないでしょう。お見事でした。

授賞式

 試合後、表彰式と賞品の授与が行われました。ちらっと黒羽アリスのガチファンが映るの、芸が細かいです。
 ヒイロが賞品の半分こを申し出るのですが、カズキはきっぱり断ります。本当にみんな好青年なんですよね。描き方が。ただ、欲しかった黒羽アリスグッズが2位の賞品だとわかり大喜び。誰も傷つかない、爽やかなオチでした。
 そのあと、1位の賞品を受け取り、さっそくそのカードパックを開封するヒイロ。5/3/6のシールドドラゴンというオリジナルカードが登場します。絶対に被りそうなストレートすぎるカード名なのですが、逆にシンプルすぎて被っていません。
 こうやって、物語の途中で手に入れたカードが、その後のバトルで活躍していくというのはTCGアニメのお決まり展開。どこまでも王道をいくつもりなんですね、このアニメは。

棋譜

 今回も棋譜を載せておきます。映ったカードはかならず使うといういままでのルールでいくと、微妙に戦況が合いませんでした。
 配信版でいうと9:15ごろ、後攻3ターン目でムシュフシュがアセンティックナイトを破壊した次の場面で、カズキの手札がちらっとうつります。

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 これにより、先攻5ターン目はフローラルフェンサー、先攻6ターン目は戦場の騎兵がプレイされることが確定します。


 ただ、そうなるとフローラルフェンサーの進化時効果で出てきているナイトが消滅しないと、リーダーの体力や墓場の枚数と合いません。盤面が埋まっていると勘違いされてしまったか、ナイトがいっぱいでてくるのでごちゃ混ぜになってしまったのでしょうか。
 例えば、墓場の数で計算してみましょう。後攻6ターン目時点、ナイトが1枚場に残っているときに、カズキの墓場の数は10になっています。

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 しかし、ここまででプレイしてきたカードから計算すると墓場の数は11になっていないと計算が合いません。

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 フローラルフェンサーの進化時効果で出てきたナイトが消滅したと考えると、その後はすべて合いますのでそのパターンの棋譜を置いておきます。

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