3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アークナイツ】メインストーリー8章<ロドス編>・まとめ・考察・感想【怒号光明】

 アークナイツメインストーリー8章の考察記事です。8章は語られたことが膨大だったため、タルラ編とロドス編に記事を分けました。今回はそのロドス編です。
 タルラ編はこちらです。合わせて読んで頂けると嬉しいです。
yterapokemon.hatenablog.com


※以下ネタバレします

◆ロドス編目次

1. チェルノボーグ停止作戦

 8章のロドス側の考察は、物語の大枠を見てから、個別の事象を掘り下げていく構成です。
 というわけでそもそもロドスがいま何をしているのかを簡単に整理しておきましょう。タルラの計画により、チェルノボーグは龍門に向けて爆走しています。突撃してしまうと龍門が壊滅してしまいますが、止めようとして龍門が派兵するとウルサスと炎国の戦争が起きてしまいます。走っているチェルノボーグにロドスが直接乗り込んでストップさせようとしているのが7章-8章の大枠です。

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 7章開始時は衝突まで32時間ありましたが、8章開始時には10時間半までタイムリミットが迫ってきました。

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 ロドスはチェルノボーグに乗り込み、まずは中心部を守るパトリオットを倒しました。そこから二手に分かれて、チェルノボーグをストップさせるフェーズへと移ります。
 このフェーズではやらなくてはいけないことが2つあります。1つがエネルギー供給を停止させること、もう1つが緊急ブレーキを作動させることです。どちらが欠けていてもチェルノボーグを止めることはできません。

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 ケルシーとドクターがやろうとしているのは、エネルギー供給を停止させることです。ケルシーが石棺に詳しいので、こちらを担当することになりました。シティホールの地下あたりにある石棺が移動都市を走らせるエネルギーを生み出しています。
 一足先にメフィストが石棺にたどり着いていて、石棺の中に入ることで特殊感染をまき散らす化け物へと生まれ変わってしまっていました。その影響で石棺の周囲1.4kmを特殊感染したサルカズ傭兵が守っています。

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 一方、戦闘力に秀でるアーミヤとロスモンティスが、中枢司令塔の奪還と緊急ブレーキの発動を担当します。
 封鎖層と呼ばれる防衛装置が下からせり上がってきて、中枢司令塔の入り口を塞ごうとしています。近くにいた盾兵やレユニオンと力を合わせて、封鎖層を突破し、中枢司令塔を守ろうとするタルラの護衛や、突如現れたウルサス軍と戦いながら、塔のてっぺんを目指します。

2. Guardとは誰か?

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 7章で登場したGuardという人物がアーミヤたちに協力してくれます。もう一度彼が何者なのか振り返っておきましょう。
 Guardはもともとロドスのオペレーターで、Ace隊の一員としてドクター救出作戦に出撃しました。タルラとの戦闘時、Aceにかばわれてただ一人生き残ります。
 気を失っていたGuardを、別の任務についていたScoutが守り、Guardに遺書を託します。Scoutはバベルで顔馴染みだったWに取引を持ちかけます。ScoutがWの上司を殺す代わりに、ドクター救出隊を見逃し、この取引の証拠隠滅のためWがScoutを殺すという取引です。レユニオン側から見るとWはロドスを見逃すというヘマをやらかしたことにはなるのですが、偵察隊長であるScoutを殺したのはお手柄ということになりますから、不自然には見えません。
 裏取引があったとはいえ、Scoutを殺したのはWであるというのは事実です。8章ではWとロスモンティスと言い合いになり、そこをScoutに助けられたGuardが収めるという場面がありました。
 GuardはScoutに託された遺書を読んでいるときに、ヘラグとパトリオットの会話を盗み聞きします。それがきっかけでGuardはパトリオットの正義の信念に触れ、レユニオンの一員としてパトリオットのために働いていました。
 7章でロドスと出くわしたときも、Guardは自分の信じる道を曲げませんでした。8章でも彼はレユニオンの一員としてロスモンティスに協力し、チェルノボーグでの戦いが終結したあともレユニオンの活動を続ける意思を示していました。もしかしたら今後またどこかで出てきてくれるかもしれませんね。


3. 石棺の研究者たち

 ケルシーたちは石棺によって化け物に変異してしまったメフィストを倒し、石棺を封印します。その過程で、石棺がどういう装置で、どのように活用されてきたのか仔細が語られました。

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 20年以上前、ボリスグループ配下の鉱業会社が石棺を掘り当て、ボリス公爵はこの石棺を研究する研究者チームを作ります。石棺からエネルギーが取り出せるようだと気づいたボリス公爵は、古びた都市だったチェルノボーグのエネルギー源として石棺を活用し、工業都市化へと導いていきます。
 このとき、ケルシーは研究者チームを指導する立場に就任しました。ケルシーがたびたび「士爵」という称号付きで呼ばれるのは、おそらくこの研究の成果が認められてウルサスから称号をもらったのではないかと思います。

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 石棺には都市を動せる以上の莫大なエネルギーが秘めているらしいということが研究の中で徐々にわかってきます。研究者チームは石棺が戦争に使われるのを恐れ、その事実が外に漏れる前に封印してしまおうと画策します。
 しかし時すでに遅し。当時チェルノボーグがあったあたりを管轄していたウルサスの第四師兵団、秘密警察、駐屯軍がこの噂をすでに聞きつけ、研究者たちに事実を吐かせようと脅します。
 家族を人質にとられてすぐに動揺してしまったのがセルゲイという研究者でした。この人の子供がスカルシュレッダーとミーシャです。セルゲイはひとまず、ボリス公爵に石棺の秘密を打ち明けることにしました。ボリス公爵が研究者を守ってくれるだろうと期待したのだと思いますが、彼にそこまでの力はありませんでした。ボリス公爵はセルゲイだけを守り、石棺を封印しようとしていた他の研究者は抹殺されてしまいます。

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 封印されることを免れた石棺はチェルノボーグにエネルギーを供給し続けます。無限のエネルギー源を得たこの都市はボリス公爵の舵取りのもと発展を続け、第四師兵団、第三師兵団をも退けてしまうほどの力を得ました。
 仲間の研究者を裏切り、抹殺の手引きをしてしまったことでセルゲイの心は壊れてしまっていましたが、功績を称えられてチェルノボーグの偉いポジションにつきました。まあ彼にとってはそんなものに特に意味はなかったことでしょう。
 セルゲイは結局、研究所のメンバーだったイリヤの子どもであるクラウンスレイヤーに殺害されてしまいます。この時点ですでにクラウンスレイヤーとスカルシュレッダーは感染者になってしまっていて、権力への反抗活動を行っていたものと考えられます。

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 ここまで語ってきたチェルノボーグの歴史は石棺の研究と活用方法の歴史であり、かつ、メインストーリー2章以降のレユニオンたちの探し物の在りかのヒントになります。
 タルラはレユニオンのメンバーにとあるカギを探すように命令を出しました。チェルノボーグ突撃作戦の障壁となり得る、中枢区画を制御するカギです。カギの1つはチェルノボーグ市長であるボリス公爵が、もう1つは王立研究所所長兼市議会書記のセルゲイが持っていました。
 ボリス公爵はチェルノボーグに天災が降りかかったとき(0章)に、小さな移動区画に乗り込んでチェルノボーグから逃げようとしましたが、結局は天災に飲み込まれてしまいました。その成れの果てが4章の廃都市です。
 ボリス公爵のカギの捜索担当はパトリオットでした。彼は見事ボリス公爵のカギを見つけます。7章の冒頭でタルラはそのカギをパトリオットに持っていてくれと指示をしていて、パトリオット撃破時にアーミヤへと手渡されました。
 一方セルゲイのカギは特殊な方法でミーシャに託されていました。2章・3章でスカルシュレッダーとWがミーシャの行方を必死に追っていたのはこのためです。しかしロドスとの戦いの中でミーシャは命を落としてしまい、カギも失われてしまいました。
 8章の最後、Wはパトリオットが見つけたボリス公爵のカギで中枢区画をストップさせようとしたのですが、このカギには緊急ブレーキを作動させるだけの権限がありませんでした。タルラは最初からボリス公爵とセルゲイのカギでは緊急ブレーキを作動できないことを知りながら、パトリオットたちをチェルノボーグから一時追い払うためにカギの捜索を指示していました。一体なんのためにここまでの戦いがあったのかと愕然としてしまいましたね…。全部コシチェイが悪いわけですが…。

4. ドクターとプリースティス

 ケルシーはドクターと石棺の関係についても言及します。

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 3年前、重傷を負ったドクターを治療するためにチェルノボーグに舞い戻ったケルシーは、ドクターを石棺の中に入れて装置を起動します。3年間の時を経て、ドクターは元気な状態で目覚めますが、記憶を失ってしまっていました。ドクターが目覚める場面がチュートリアルのストーリーですね。
 一方、メフィストが石棺を使うと化け物に変異してしまいました。ドクターとは全然違う反応が起きています。この差をケルシーは曖昧にぼかしていました。ドクターとメフィストは種族が違うとか、感染者と非感染者だからだとか。ケルシーは真相を知っているかのような口ぶりでしたが、ついに核心には触れてくれませんでした。
 ケルシーにも予想外だったのが、ドクターの中でとある記憶が蘇ったことです。プリースティスという女性の手で、石棺の中にドクター自身が入れられるときの記憶です。
 チュートリアルでアーミヤがドクターを助けに来たときと対になるようなイラストで、プリースティスの姿が明かされました。動物的特徴がわざと排されたような印象で、アーミヤとの違いが強調されているように感じます。
 このプリースティスという名前をケルシーが知っているのかどうか、そこまでの反応は描かれませんでした。

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 チュートリアルでドクターを補助する目的でPRTSというロドス内の通信システムが紹介されます。その場ではPRTS = Primitive Rhodesisland Terminal Serviceという略称が示されていましたが、明らかにプリースティスと音が近いことが気になります。PRTSの略称は、最新鋭の技術を詰め込んでいるはずなのに「Primitive(原始的な)」という名前がついていることに違和感があり、無理矢理感が否めません。
 また、いつも我々が作戦を練るために見ているマップ画面に「Eyes of Priestess」という記載があります。0章の最初からずっと書かれていて、プレイヤーには意味のわからない記号的なものなのかなと思っていたのですが、ここが突如として重要な意味を持ちだしてきてしまったのでさあ大変です。
 その後ろの「RI03」というのはRhodes Islandの3番という意味かなと思います。「CCTV」はClosed-Circuit Televisionの略で、一般的には監視カメラを指す言葉です。 
 今までも、PRTSは我々プレイヤーが現実世界で使用しているスマホそのものなのではないかというメタ演出が仄めかされてきました。しかしここにきて、このメタ構造のどのレイヤーに位置するのか全く分からないプリースティスという存在が登場してしまいました。一体このゲームはどの次元まで理解すればいいのでしょう。どこまで理解すればこのゲームを完璧に把握したと言えるのでしょう。恐ろしくなってきました。

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 石棺エリアでのケルシーとの会話の中で、ケルシーが突っ込んだことを言う場面があります。上の場面で「自分はこの大地に属している」という選択肢を選ぶとケルシーは穏便なことを言うにとどまるのですが、「何もかも捨て去りたい」という選択肢を選ぶと非常に過激なことを言います。
 チュートリアルでも言われていたように、ドクターがPRTSを使ってロドスに遠隔地から指示を出すことは、そのまま我々プレイヤーがアークナイツをゲームとして遊ぶ様子と重なっていました。
 この場面のケルシーの発言で、「PRTSの目を失う」という言葉遣いが、やけに「Eyes of Priestess」を意識させるんですよね。これを失うことで、我々プレイヤーはタワーディフェンスゲームの指揮を執ることができなくなります。ゲームからの離脱を意味します。
 続けてケルシーの言う「ボタン1つで接続を切断し、自分が選択した世界に自分を残すことができる」というのは、アークナイツアプリを中断することで、我々はこの悲痛なテラの大地のストーリーを見ることをやめて、現実世界での生活に意識を戻すことができると言っているように聞こえます。ケルシーはこのメタ構造を完璧に把握し、ゲームを遊ぶ我々に語りかけているように聞こえるのですね。
 こういうメタな演出は非常にスリリングで面白いのですが、その一方で、ゲームという遊びを壊してしまいかねない演出だと僕は思っています。「オマエらが見ているのはしょせん架空のゲームの話なんだから、そこまで本気になるなよ」というような冷めた視線をゲームの側から感じると、悲しくなってしまいます。某ドラ〇エユアストーリーという映画のオチのような展開ですね。

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 しかしアークナイツはそういうメタ構造がもたらしうるリスクにさえ、配慮をしようとしているのではないかという記述があります。8章の隠しステージのラストで、ドクターが12Fと会話をする場面があります。
 この場面のタイトルはずばり「自我とは」。12Fがドクターに語りかけるのは、ドクターは様々な選択を行いながら、ロドスと共に歩んできただろうということです。なんでこんなことを改めて最後の最後に言われるのだろうと最初は不思議だったのですが、メタ構造への配慮がここで語られているのかもしれないなと思うようになりました。たとえゲームの中のことだったとしても、たくさんの決断を重ねてロドスをここまで導いてきたのはプレイヤー自身に他ならないと、ゲームの側から改めて認めてくれるようなメッセージに聞こえたのです。
 このメタ構造については、今後も明確な答えが出ぬままになるのではないかと思っています。全部明らかにしてしまうと本当に野暮なことになりますからね。真実は語られず、解釈はそれぞれのプレイヤーに委ねる、そんな形が続いていくのではないかと思います。我々はそれぞれの思い思いの距離感で、ロドスの面々と付き合いながら、このゲームを楽しんでいって良いのだと思います。

5. アーミヤの魔王の力

 石棺の話に続いて、ケルシーは「テレジアを殺したのはキミだ」とドクターを断罪します。たぶんそうなのだろうと思っていたことではありますが、改めて告げられるとやはり重いですね。我々は自分の知らないところで殺人を犯していて、身内からずっと恨まれた状態でこのゲームを遊んでいたことになりますから。
 また、8章のタルラとの決戦に終結をもたらすのも、アーミヤが受け継いだテレジアの力です。いよいよテレジアの死の謎が本格的に語られ出すタイミングがきたのかなと身構えました。

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 3年前のカズデル内戦を引き起こしたテレシスとテレジアの戦いは、テレジアの死によって終結したと考えられていました。テレジア斬首作戦という作戦名が「闇夜に生きる」の中で語られ、バベルはテレシスに敗北したのだと思っていました。
 直接テレジアを手にかけたのがドクターだったとして、一体それが何を意味するのかはまだまだ分かりません。やむを得ない事情があったとか、殺されること自体がテレジアの作戦だったとか、いろんな可能性が残されています。
 事実として整理できるのは、ドクターがテレジアを殺害したことと、テレジアの力はアーミヤへと受け継がれたことです。テレジアはアーミヤに力を制御する指輪を渡したり、回想シーンの中でテレジアの剣でアーミヤの胸を刺し貫いたという描写もあり、自らの手でアーミヤに力を渡そうとしていた様子です。
 タルラとの戦いに勝利したあと倒れてしまったアーミヤに、ドクターの血液から作った薬を打ち込む処置が行われる場面がありました。あれが一体何を意味するのかも謎です。
 また、Wもここぞという場面で存在感を発揮していましたね。「闇夜に生きる」で語られたことですが、Wは傭兵としてバベルから依頼を受けたことをきっかけに一時期バベルの一員として活動をしていました。
 「この大地が静かに眠れるように」というテレジアの言葉をWがアーミヤに伝えることができたのは、Wがテレジアに心酔していたからですね。当のアーミヤはWとバベルの中で出会っていたことを認識していない様子でしたが、Wは意外と物語の核心に迫る場面に立ち会ってきた重要人物です。

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 アーミヤがテレジアから受け継いだ漆黒のアーツは、普段は線のようになっていて、アーミヤの意のままに動きます。感情を読む力も様々な場面で発揮されてきました。8章ではさらに事細かに言語化がなされており、他人が考えていることはわからないものの、記憶を双方向にやりとりすることができる能力なのだと言われていました。
 7章でパトリオットは、サルカズの魔王は部下に褒美として望み通りの記憶を見せたという伝説を語りました。こういうこともアーミヤがやろうと思えばできることなのだと思います。
 タルラとの決戦にあたり、アーミヤは右手の人差し指の指輪を解放します。チェンに時間稼ぎをしてもらっている間にチェンとタルラの記憶を読み解き、チェンの記憶から剣術を、タルラの記憶から感染者の怒りを獲得します。
 それらが混ざり合うことで、アーミヤは漆黒の剣を生み出します。前衛アーミヤのプロファイルでLogosが語っていますが、この剣は過去のサルカズの王であるクイロンが使っていた「蒼き怒火」という剣なのだということです。
 アーミヤが剣を得るときに見たサルカズの王の記憶は、クイロンの記憶なのだと推測されます。クイロンは、自分たちがサルカズという種族であるがためだけに、迫害されることに激怒していました。
 一方アーミヤはサルカズの王であるテレジアの力を受け継いでいるとはいえ、本人はサルカズではなくコータスです。種族と言う切り口ではクイロンの気持ちを完全に理解することはできません。しかし、そこにアーミヤが感染者であるという要素がシンクロします。感染者であるというがためだけに迫害されてきた様々な記憶を背負うことで、アーミヤの気持ちはクイロンの記憶や激怒と同調し、「蒼き怒火」を獲得するに至ったのでしょう。
 アーミヤは「蒼き怒火」を「もう1本の赤霄だと思ってもらって構わない」とチェンに伝えていました。赤霄は炎国に伝わる斬龍の剣なので、「蒼き怒火」とは出自が異なるものなのではないかなと疑問が残ります。「蒼き怒火」は黒いので、こちらも源石でできているのでしょうかね。
 「蒼き怒火」と赤霄でタルラの炎のアーツを切り裂き、アーミヤの記憶を読む力でタルラ本人の人格を目覚めさせ、ついにコシチェイを打倒するに至りました。

6. 殉職したオペレーターたち

 無事にすべてが終結したあと、ロドスではこの作戦の殉職者が艦内放送でアナウンスされていました。人の命が軽々と失われてしまうこの大地であっても、組織としてこういう文化があるのは素敵なことだなと思います。メタな視線で見た時も、たとえモブキャラであってもロドスの未来のために亡くなったオペレーターたちのことを大事にしてあげるのだなという姿勢に好感が持てます。
 今後どこかで殉職者に言及をしてくれる可能性もありそうだなとも思います。例えばアーミヤが剣を得る場面の回想に、殉職したオペレーターの名前が含まれていました。リーシャ、ミミ、サンティですね。

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 あとから振り返ることができるよう、下図のように小隊ごとにまとめておきます。

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 空白が多い小隊は殉職者が少なかったがために名前がわからなかっただけで、この人数で出撃していたわけではありません。
 Ace隊とScout隊も一緒に読み上げられていましたが、この2小隊の殉職者は2週間前のドクター救出作戦で発生したものと思われます。隊長が前回の作戦で命を落としている以上、チェルノボーグ停止作戦に乗り込んだとは思えません。
 フロストノヴァをここに入れるべきだとドクターが主張してそれが認められていました。このような死者への配慮がアークナイツは上手いですよね。死んだら終わりで、物語から即退場だ、ということにしないのですね。
 また、ドクターが自身の意志をはっきりと示すのも珍しいなと思いました。そしてその意志が我々プレイヤーの想いとズレていないのも素敵なことだなと思います。

7. ロドスの今後

 最後に今後に繋がりそうな話をします。
 タルラの身はロドスへと収監されました。ケルシーが丁寧に説明してくれましたが、龍門とウルサスからロドスを守るためには、タルラの身柄が必要です。龍門とウルサスが互いをけん制し合ってくれないと、即刻叩き潰されてしまいます。

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 ウルサス皇帝フョードルとヴィッテ議長が話している場面で、なぜチェルノボーグにウルサス軍がいたのかが明かされました。バイカル公爵とケルク子爵が画策したことで、タルラの計画を支援しつつ、状況が動いたらタルラの身柄を確保して自分たちの都合の良いように動くつもりだったようです。タルラは見透かしていたでしょうし、エリジウムたちにもバレていましたし、考えの浅い作戦でしたね。
 バイカルたちのやっていたことはウルサス皇帝への反逆ですから、捕まったらただじゃ済みません。タルラの身柄をロドスに奪われた時点で計画失敗となり、2人は自死しました。
 ウェイが指揮する影衛と、ウルサス皇帝に仕える皇帝の利刃が会話をするシーンがありました。因縁がありそうな雰囲気ではありましたが、いまのところすぐに物語に関わってきそうな雰囲気はなさそうだなと思いました。あくまで偉い人に仕える暗殺部隊という感じですかね。

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 最後でケルシーがシージに声をかけるシーンがあったことから、9章以降でロドスはヴィクトリアを巡る陰謀に首を突っ込んでいくことになるのかなと思いました。
 リードのプロファイルに書かれている通りですが、ヴィクトリアは古来よりドラコ族とアスラン族ともう1つの勢力の3つが支配者だったと言われています。現在ドラコの血筋は断たれ、アスランの支配を脅かすものはいないと一般的には考えられているようです。しかしロドスには現在、リードとタルラというおそらく別筋のドラコ族の末裔がいます。ヴィクトリアから見てみれば大問題でしょう。
 天秤の逆側に乗るアスラン族も訳ありのようで、シージのプロファイルには怪しい匂わせぶりな記述があります。その全貌は全く見えません。
 ヴィクトリアには現在、テレシスが摂政王という立場についているものと思われます。もともとドラコかアスランが支配する国なのに、サルカズが統治に絡んでいるということで、「摂政」という立場なのかなと思います。
 また、モスティマを介してラテラーノと龍門が接触をしていたのも怪しい動きです。ラテラーノはいまのところメインストーリーに関わってくるような動きは見えていません。一体どういう形で表舞台に躍り出てくるでしょうか。楽しみですね。




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