3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アークナイツ】メインストーリー14章<サルカズ編>まとめ・考察・感想【慈悲光塔】

 2024年10月31日に追加されたアークナイツのメインストーリー14章「慈悲光塔」のストーリーを整理していきます。
 14章の考察は2本立てとなっています。こちらは「サルカズ編」と題し、聴罪師およびテレジアの動きや、内なる宇宙での出来事を整理していきます。


 もう片方はヴィクトリア編です。どちらから読んでもOKなように書いていますので、お好きな方からお読みください。
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1. 源石とサルカズの過去

1-1. プリースティスとオラク

 源石を生み出した2人の出会いから見ていきます。
 先史文明が滅亡する前のお話です。謎の人物プリースティスは言語学者。恒星が滅亡する時の音波を言語学として研究するという高度なことをやっていました。先史文明の科学技術は現代のそれよりもはるかに先進的で、理解が追いつかないこともしばしばあります。
 先史文明の技術をもってしても恒星に近づくのは危険です。プリースティスは認識ビーコンを使って恒星の周りを回っていました。それをたまたま見かけたオラクルは、危険だと思ってプリースティスを助けます。オラクルの乗る卵型の船に認識ビーコンが引き上げられ、これが2人の初めての出会いになりました。
 当時のオラクルは様々な場所を旅していたそうで、見聞をプリースティスに共有します。文明の興亡や星々の破滅などをオラクルは見てきました。研究者として2人は意気投合します。
 先史文明は避けられぬ滅亡を予期していました。2人は危機を回避しようと持てる才能をフル活用し、論争と衝突の果てに源石を生み出しました。先駆者が残した倫理が凝縮されているそうです。
 源石を創り出したのはプリースティスだと思われているらしいのですが、真の天才はオラクルの方だったと彼女は言っていました。オラクルよりも自分の方が劣っていると気づかれるのが怖かったそうです。いつも意味深なことを言うプリースティスの人間らしい感情が初めて垣間見えました。ドクターに執着している原因なのかも。
 源石を開発したあと、2人はアンノウンという建物を建設します。文明が滅亡し、星々の最後の温かさが消え去ったとき、2人はアンノウンでひっそりと過ごす計画を立てていました。最後のシェルターのようなものだったと考えられます。
 オラクルの身体は石棺に入れられてロドス号の奥で眠っていたため、アンノウンを利用しなかったのではと考えられます。先史文明最期の瞬間には何が起きていたのでしょうか。

1-2. 最初の源石とレヴァナント

 最初の源石がテラにもたらした影響について。
 「アナンナ」と呼ばれる最初の源石がテラに送り込まれました。テラの文明のうち、最初にこれに触れたのがティカズと呼ばれる種族。のちのサルカズです。最初のティカズの魔王は「放逐されし者」という異名を持ち、鮮血と魂を捧げて巫術を会得しました。
 アナンナは触れた生命と同化する性質を持っていました。ティカズたちはアナンナの影響を受け、変形者・ブラッドブルード・バンシー・ウェンディゴなど、様々な種族へと細分化されていきます。サルカズだけがなぜこのように細分化されているのか不思議でしたが、アナンナに起源を持つようです。
 最初のカズデルは先民と神民の侵略を受けます。ティカズの魔王は巫術で大きな天災を引き起こし、征服者からカズデルを守りました。この天災はあまりにも巨大で、数百年間暴れまわり、テラが源石で覆い尽くされそうになったのだとか。
 最古のレヴァナントもこの時代に生まれました。レヴァナントもカズデルを守りたいと願います。天災で身体が蒸発してしまうのですが、魂だけは残ります。レヴァナントは首無しの鎧に宿り、大地をさまよい歩きました。
 最古のレヴァナントは他のレヴァナントを探し出し、巨岩に押し込めてカズデルの溶炉へぶち込みました。溶炉はたくさんのサルカズたちへ暖を供給するようになります。一方でカズデルから離れようとする一部のレヴァナントは見逃されました。ブリキのように捕まらなかったレヴァナントもいるということでしょう。


1-3. テレジアと過去の魔王たち

 テレジアは過去の魔王の経験を把握しようとしていました。
 約200年前にテレジアは黒い王冠を受け継いで魔王になりました。王冠には歴代の魔王たちの経験や感情が残されています。彼女は王冠の能力を使い、過去の魔王たちと何度も会ってきました。サルカズが苦難を乗り越えるにはどうしたらよいか、ヒントを求めていたのです。
 先代魔王のイレーシュは、寡黙で戦争を好みませんでした。そのためドゥカレやネツァレムは、イレーシュのことを軟弱だと罵り、そのイメージが後世にも伝わっています。
 しかしテレジアが黒い王冠を通して出会ったイレーシュのイメージは異なりました。さらにはテレジアの記憶にあった姿とも違っていました。
 魔王になるとサルカズの歴史がすべて脳内に流れ込んでくるため、常人では気が狂ってしまいます。しかしイレーシュは狂気に陥ることなく、冷静にすべてを受け入れた人でした。イレーシュは術師であり職人でもあったため、カズデルの生活環境を改善させることに尽力しました。カズデルの溶炉を作ったのはイレーシュであり、レヴァナントたちを説得して燃料になってもらいました。
 次に名前が挙がっていた魔王がゴルドルでした。この人は築城匠という異名を持ち、カズデルの城壁を作り上げたという功績が残っています。アンズーリシックたちに命じて、土石の力を発揮してもらいました。現代のアンズーリシックたちは各地に散らばってしまっており、いま同じように城壁を作り直してもらうのは難しい状況です。
 ゴルドルは最も近しい炎魔の裏切りにあって亡くなってしまったそうです。テレシスはテレジアがそのような目に遭うことはないと言ってくれましたが、サルカズの苦難の歴史は繰り返すものだという暗い暗示がなされていました。
 黒い王冠が蓄積する魔王の記憶の最深部に、最初の魔王である「放逐されし者」の記憶が少しだけ残っていました。源石に初めて触れたこの魔王は、源石は苦難であると同時に希望であると述べます。源石が一体何なのかは当時のテラの人にはわからなかったはずですが、「放逐されし者」はこの無知の暗闇を超えるカギを見つけました。それがバベルの塔でした。
 テレジアはこの記憶を頼りに、バベルの塔を目指すようになります。


1-4. 聴罪師の家系

 次に聴罪師について整理していきます。
 聴罪師とは数千年前に現れた魔王であるクイサルトゥシュタの一族のことを指します。特徴的な白い角を持っており、その特徴は一族へ受け継がれています。
 クイサルトゥシュタは一族の人間の身体を乗っ取ることで命を延命することができます。昔はシャイニングの父親の身体を使っていました。この身体はシャイニングの母親によって絶命させられるのですが、そのときクイサルトゥシュタはシャイニングの弟の身体に乗り換えることで生き延びます。母がちょうど弟を身ごもっているときだったからです。
 恐ろしい能力を持つクイサルトゥシュタを相手に、シャイニングは言いなりになるしかありませんでした。クイサルトゥシュタは魔王の力を欲しがっており、シャイニング含む聴罪師たちはそのための研究を行っています。元々はただの傭兵だったサルカズがロンディニウムに連れてこられ、聴罪師兵として護衛を務めています。
 シャイニングの研究の過程で出会ったのがリズでした。まっさらな意識のサルカズを用意することで魔王を欺こうするのが目的だったようです。しかし良心の呵責に耐え兼ねたシャイニングは、偽りの記憶をリズに植え付けます。本当はずっと研究室で被検体になっていたリズですが、外を駆け回る記憶を持つに至りました。
 クァリドチョアという人物も14章で登場しました。元はクイサルトゥシュタの延命のために作られた器だったようなのですが、実験が失敗したため器として使われることはありませんでした。聴罪師の儀式の洞窟を1人で守り続けています。


2. メインストーリー時系列

2-1. アナンナの起動

 アナンナが起動したところからイベントの時系列を見ていきます。
 13章のラストでアーミヤとロゴスがドゥカレを打ち破り、ドゥカレが儀式で生み出したティカズの血はどこかへ飛んで行ってしまいました。
 14章ではネツァレムが戦争法陣を探し回り、ティカズの血を見つけました。戦争の化身に探し物をさせるとは…。ティカズの血はサルースに預けられました。
 ティカズの血によって最初の源石アナンナが呼び起こされました。ただ、まだ完全体ではありません。サルースは完全なる覚醒を目指し、ティカズの血を持ってさらなる儀式を行おうとします。
 アナンナの覚醒はテレシスが思い描く作戦の中の一部です。覚醒は何千年もの間成し遂げられてきませんでした。
 アナンナはザ・シャードの頂上に呼び出されました。天災を操るザ・シャードと相性が良いからです。
 ロドスはライフボーンに乗って移動しようとしていました。しかしアナンナの影響を受けて墜落してしまいます。ライフボーンは巨獣の骨を巫術で無理矢理動かしているだけなので、巫術との繋がりは非常にデリケート。コントロールが効かなくなってしまったのです。


2-2. ティカズの血を求めて

 ライフボーン墜落からのロドスの動きです。
 カスター公爵から諸王の息を持って来いと連絡があり、シージは模範軍とともにシルバーロックブラフスを目指すことになりました。こちらの動きはもう片方のヴィクトリア編で見ていきます。
 ライフボーンは戦術的に非常に重要であるため、軍事委員会は取り返しにくるだろうと予想されました。そのためWたちはライフボーンに残って守備を担当します。実際、マンフレッドが軍を率いて墜落場所を探し始めました。
 ドクターたちはアナンナの覚醒を阻止しようとします。ドゥカレと戦ったことによりロゴスには力の一部が流れ込み、ティカズの血が存在する方角がなんとなくわかるようになりました。ドクター、アーミヤ、ケルシー、ロゴスの4人でティカズの血を奪おうとします。レッドメイン山脈の方向へと向かいます。


2-3. 聴罪師の洞窟

 Wが聴罪師の洞窟へ入り込みました。
 ロドス側についたサルカズ傭兵たちは墜落したライフボーンの守備を行っていました。Wの部下が偵察に出たまま連絡が途絶えたので、彼女は連れ戻しに向かいます。そこで聴罪師のキメラが配備されている洞窟を見つけました。
 この洞窟には、テレジア暗殺に関わった刺客の死体が横たわっていました。角を切り落とし、皮膚を切り刻んだサルカズの死体です。テレジアが殺されたあと、Wは一人残らず刺客を殺して回ったのですが、彼女の手を逃れた者がいたのです。Wは動揺を隠せません。
 テレジアの死体はこの洞窟に運び込まれ、祭壇にて儀式が行われました。聴罪師は「サルカズの魂」とテレジアの結びつきを断ち切ることで彼女を復活させようとしたのですが、結びつきは深かったため切り離せませんでした。そのため不完全な状態でテレジアは生き返りました。
 この洞窟はクァリドチョアが守っていました。Wは彼を攻撃するのですが、彼の肉体には変化が起きません。クイサルトゥシュタの器として作られただけあって頑丈なのでしょう。クァリドチョアは器になれなかった自分を流刑に処したと言っていました。
 Wはこの洞窟の奥で扉を見つけます。そこでテレジアの声を聞くのですが、それはあくまで残響にすぎません。Wは望むものを得られなかったのですが、この洞窟には過去のサルカズの英雄たちが残した武器が散らばっていました。彼女は服と武器を持っていくことにしました。


2-4. ライフボーン防衛戦

 マンフレッドがライフボーンを奪還しにやってきます。
 カズデル軍事委員会からライフボーンの機関士を任されていたウルスラは、14章の戦いでロドスの捕虜となりました。ヘドリーはマンフレッドがライフボーンに迫ってきていることを知り、ウルスラと交渉します。命を助ける代わりに、ライフボーンを再度動かせないかと。ウルスラは昔ヘドリーやイネスの命を救ったことがあり、その精算をしてほしいとのことで。
 ウルスラはこのお願いを断ります。彼女は巫術によってライフボーンに撃ちこまれた釘と繋がっています。釘を経由してライフボーンの能力を発動し、時空の彼方へ逃げていきました。マンフレッドのもとへ合流したウルスラは、ロドスの守備隊の陣容を教えます。
 ヘドリーたちは窮地に陥りました。一発逆転の方法は、敵の指揮官を倒してしまうこと。アスカロンがマンフレッドの暗殺を企てるのですがかわされてしまいます。襲撃が読まれており、変形者が影武者になっていたのです。さすがにお互いのことを良く分かっています。
 マンフレッドはライフボーンを包囲します。彼は可能であればこの船を破壊したくありません。ヘドリーと同様に、戦争が終わったらサルカズたちはライフボーンに乗ってカズデルへ無事帰還するべきと考えているのです。
 マンフレッドの副官であるナディーンという人物も登場しました。カズデルの外で生まれたナハツェーラーの若者です。威勢は良かったのですが、戦場に出たのは初めてらしく、イネスとWに軽くあしらわれてしまいました。


2-5. ロゴスの決意

 アーミヤたちの戦いについて。
 ドクター、アーミヤ、ケルシー、ロゴスの4人でティカズの血の行方を追いかけていきます。それはいまはサルースの手の中にあります。彼女は儀式を行うための祭壇へ向かっていました。
 アーミヤたちは一度サルースに追いつくのですが、変形者の支援もあって逃げられてしまいます。サルースはSOSを発し、シルバーロックブラフスの戦場からネツァレムが飛んできました。
 自分が残らないとマズイと判断したロゴスが1人でネツァレムを向かい撃つことにしました。サルカズの王庭同士の戦いではなく、ロドスのエリートオペレーターとしての使命を果たそうとします。ラヴェルというガリアの天才術師のアーツを使うなど、あらゆる手を使ってネツァレムに挑みました。
 14章でロゴスに倒されたはずのドゥカレが、鮮血の力を授けてくれました。ドゥカレはライフボーンの背から次元の狭間へと落ちていきましたが、死んではいないのだとか。
 ロゴスは時間稼ぎには成功したものの、ネツァレムに勝利することはできませんでした。倒されたロゴスは水中に沈んでいきますが、バンシーの斉唱が聞こえてきて救出されます。
 目が覚めたロゴスの前にはPhonoR-0がいました。巫術で駆動するロボットです。ロゴスの母ラケラマリンの声がするのですが、音声が使われているだけで本人がしゃべっているわけではありません。
 ロゴスはこのあと少し経ってからアーミヤたちに再度合流します。


2-6. 聴罪師を食い止めろ

 クイサルトゥシュタとの戦いについて。
 13章でクイサルトゥシュタとサルースがロドスのセーフハウスを襲撃し、リズを連れ去ってしまいました。シャイニングは単身で彼女を助けようと追いかけてきました。
 シャイニングが自らの手でクイサルトゥシュタを殺してしまうと、おそらく彼女の身体が乗っ取られてしまうと予想されます。彼女は自分も死ぬことでクイサルトゥシュタの輪廻を終わらせる覚悟をしていました。
 戦いの中でシャイニングの身体は血脈の力で鉱石病に感染しないということが語られていました。サルカズなのに感染しないとはどういうことなのか。クイサルトゥシュタがそのような血脈を作ったということなのでしょうか。
 シャイニングのピンチにマーガレットが助けにきてくれました。大騎士領のロドス事務所で忙しく働いている彼女ですが、困ったときには地の果てまで助けにきてくれます。
 クイサルトゥシュタはリズの身体を使った儀式を完成させようとしました。ここでリズが目を覚まし、檻を生み出すアーツで反撃を行いました。頭の中の記憶が偽りだとしても、使徒として3人で過ごした事実は消えません。「ニアーライト」で描かれていたような3人の温かな時間が、彼女を支えているのです。
 クァリドチョアが駆け付けてきて、クイサルトゥシュタは逃げていきました。リズを手放してたとしても、実は彼の野望の実現には問題がないフェーズが来ていました。
 クイサルトゥシュタはなぜ魔王の力を得ようとしていたのかというと、一度魔王を経験しているのでそのときの支配する感覚が忘れられないからだそうです。魔王は全てのサルカズを支配する力ですから。
 その魔王の力をさらに上回る支配力を持つのがアナンナです。アナンナはテラのすべての原点であり、全サルカズに対して強い影響を及ぼします。「サルカズの魂」に通ずる扉を開くことができるからですね。これはあとでドクターたちが実際に経験することになります。クイサルトゥシュタは魔王にこだわっていると見せかけることで、逆にアナンナにを狙いやすい状態を作っていました。
 アーミヤたちはサルースを追いかけてきたのですが、彼女を止めることはできませんでした。サルースはティカズの血と自分の血を用いて儀式を完成させ、アナンナの完全体がロンディニウムに降臨します。おそらくサルースはこれで死んでしまったのではないかと思われるのですが、はっきりとは描かれませんでした。


2-7. ライフボーンの飛翔

 ライフボーンが復活します。
 マンフレッドはヘドリーを倒してライフボーンを包囲するのですが、爆破するのをためらいます。本来なら敵の手に渡すぐらいなら破壊した方がいいのですが、サルカズたちがカズデルに帰る時の乗り物として活用したい気持ちが捨てきれません。
 ためらっているうちにWに裏をかかれてしまい、マンフレッド軍は逆に包囲を受けます。ドクターから連絡が入り、戦場の一番騒がしいところへ飛ばせと言われたため、Wはライフボーンを飛び上がらせました。このとき、アスカロンがマンフレッドを道連れにし、2人でライフボーンの外へ落ちていきました。
 なぜライフボーンが飛べるようになったかというと、同時間帯にシージが諸王の息を発動させたからです。剣を台座に突き刺すことで、周囲の源石の影響を緩和することができます。離れたところにいた模範軍とサルカズ傭兵とドクターたちがジャストタイミングで連携することができました。
 ドクターは活性源石を爆破することで大きな爆発を起こし、それを目印にしてライフボーンを呼び寄せました。飛空中のライフボーンに飛び乗って、反撃ののろしを上げます。


2-8. 飛空船の戦い

 飛空船内の戦いを見ていきます。
 ドクターたちはライフボーンに飛び乗ることに成功し、飛空船を追いかけることにしました。飛空船にはテレジアが乗っており、アナンナに向かってぶつかりに行こうとしています。12章の時点では飛空船はサルカズの新型兵器というような扱いをされていましたが、兵器として使うのは本来想定されていた真の使い方ではなかったわけです。
 ライフボーンは飛空船に追いつきますが、進路を変えられません。こうなったら動力源であるレヴァナントをとめるしかありません。ドクターたちはライフボーンから飛空船に乗り移り、船内を探索することにしました。
 Wたちは船内で本物の人間に出くわします。バベルの亡霊と呼ばれている人たちです。この人たちはテレジアが殺されたときはバベル側についていたサルカズ。そのうちの1人はWに渡された手榴弾をいまだに持っていました。
 バベルの亡霊たちはテレジアが殺されたあとにロンディニウムにいきました。そこで、テレジアが蘇ったのを見て、テレシス側に寝返ります。
 テレジアもこの飛空船に乗っているはずですが、アーミヤたちの前には姿を現しませんでした。ただ、テレシスと会話した際には、アーミヤたちが自分に立ち向かってきてくれることに安心していました。
 バベルの亡霊を踏み越えて、ドクターたちはレヴァナントと対峙します。部屋を影で埋め尽くす戦法を使ってきたので、アーミヤが影を球体に丸めます。Wがその球体に飛び込み、レヴァナントの記憶の世界へと入っていきました。
 飛空船のレヴァナントが他のレヴァナントたちを集め、カズデルの溶炉へ押し込んだときの様子が再生されました。Wはこの世界で溶炉内に飛び込み、レヴァナントのコアを見つけます。
 飛空船は動力源を失ったのですが、アナンナへの突撃は止まりませんでした。アナンナ側からの引力に囚われてしまっていたようです。アナンナにぶつかった飛空船は、乗組員を含めて結晶化します。


2-9. 内なる宇宙バベルの塔

 内なる宇宙の冒険について。
 アナンナとの衝突のあと、ドクターたちはロドス号の中と思われる場所で目覚めました。本物のロドスではなく、内なる宇宙の中。ロドス号は源石の海をポツンと航行していました。
 ロドス号の中には亡くなってしまったはずのAceやOutcastがいたり、タルラやフロストノヴァが味方になっていたりしました。ドクターの願望が反映された幻影です。ドクターは内なる宇宙と深い関係があり、アナンナに取り込まれたときに源石と同化しなかったのも、内なる宇宙のロドス号を動かせるのもドクターのおかげです。
 内なる宇宙には「サルカズの魂」が囚われており、ロドス号の前に立ちはだかりました。大昔からのすべてのサルカズたちは死んだらここに縛り付けられ、成仏できずに戦争を続けています。テレジアがアナンナを顕現させて飛空船でぶつかりにきたのは、この「サルカズの魂」を解放し、あらゆるサルカズたちが安らかに眠れるようにするためでした。
 「サルカズの魂」の解放のために、テレジアは内なる宇宙バベルの塔を作ります。「放逐されし者」の記憶を覗き見たときに得たヒントをもとにしています。赤い根は内なる宇宙の空を突き破ろうとするサルカズたちの意思であり、白い柱は塔を安定させようとするテレジアの意思を表しているとのこと。
 バベルの塔に飛空船のレヴァナントがいました。レヴァナントが死ねないのは、「サルカズの魂」に拒絶されているからだとのこと。本来ならアナンナに取り込まれた時点で消滅してしまうはずでしたが、テレジアが救ってくれました。レヴァナントは普段は怒ってばかりですが、テレジアのおかげで落ち着きを取り戻していました。
 「サルカズの魂」を解放するためには、源石に蓄積された情報を修正する必要があります。そのために、源石の権限とやらをテレジアはすでに奪っているのだとか。この文脈で使う"権限"は、源石がある種のシステムであり、そのシステムを動かすための"管理者権限"のことを指しているように見えます。源石とは一体なんなのでしょうね。


2-10. サルカズの魂とテレジア

 テレジアと戦わねばならなくなりました。
 アーミヤたちはバベルの塔でテレジアと再会しました。しかし、このテレジアは本人ではありません。アーミヤもWもそのことを頭では理解しつつ、目の前に立つテレジアの姿は昔のままです。
 このテレジアは「サルカズの魂」の解放を目指しています。サルカズたちが死後も源石に束縛されている状態を覆したいのです。誰のために戦うのか?という問いに対して、きっぱりサルカズの利益のためだけに戦うと答えたテレジア。テラのすべての人が安らかに眠れるようにと願っていた昔のテレジアではありません。アーミヤは決意を固めます。
 テレジアは「サルカズの魂」から干渉を受けており、その繋がり切り離すことでテレジア本人の意識を救出できるのではと予想されました。アーミヤとWの共同戦線でこの可能性に賭けることにしました。
 Wのこれまでの人生はサルカズらしい苦難に満ち溢れています。また、サルカズには哀れな姿しかないわけではないとテレジアが教えてくれました。Wは誰よりもサルカズの人生を理解している人です。
 アーミヤの持つ黒い王冠がWの感情を増幅することで、Wは「サルカズの魂」に直接攻撃することができました。テレジアの切り離しに成功します。「サルカズの魂」は恐ろしいものではなく、サルカズとして過ごした一生について話す無数の声、すなわちごくごく普通のサルカズの人たちの集合体だったわけです。
 対するテレジアは、源石の力を使って魔王の力を模倣します。すでに黒い王冠はアーミヤに渡っているのですが、こんな芸当で力を取り戻すとは。


2-11. テレジアとの別れ

 テレジアとの決着の場面です。
 アーミヤはまた一段と成長し、彼女が放つアーツは朽ち果てる全てを燃やす炎となりました。炎はテレジアを倒し、バベルの塔を焼いていきます。
 オリジナルの人格の残滓と思われるテレジアは、最後にアーミヤたちに言葉を残していきます。アーミヤは魔王になることを心から望み、テレジアは感情と意思を残していきました。
 Wに対しては、名前をつけてあげるという約束を果たしてくれました。「闇夜に生きる」の頃から、素敵な名前を持つべきだとテレジアは言っていましたから。
 サルカズ語の「ウィシャデル」は、「家を願う」というような意味だと言われていました。英語とどのぐらい繋がりがあるのかわからないですが、「Wish a del」というようなニュアンスなのでしょう。「デル」がサルカズ語で家を指すということはこれまでも度々語られてきましたが、ここに至る伏線だったのですね。
 テレジアは飛空船のレヴァナントを生き返らせてあげました。ただ、本質は変えられなかったとのことで、いままでと同じ姿で蘇ります。内なる宇宙から出たあとで、ウィシャデルが連れていくことにしました。
 テレジアが源石の権限を使ったことで、「サルカズの魂」は解放されました。ロゴスは死へと旅立つテレジアと「サルカズの魂」をバンシーとして見送りました。
 テレジアと今のドクターは初対面です。ドクターがチェルノボーグで目覚めたときには、すでにテレジアは殺されてしまっていましたから。
 今までドクターは過去の自分と向き合ってきました。しかし、今の自分を形作ったのは目覚めたあとの経験だと言います。一方で、自分の本質は初めからずっと変わらないのだと証明したいと思っており、テレジアも希望を諦めないのが真の姿だと言ってくれていました。
 「初めからずっと変わらない」というドクターの言葉は、「孤星」で保存者と行った「問答」のときにも使われました。自分の謎を解き明かす際のキーワードとなるでしょうか。
 ドクターはすべての真相は源石にあることに気付きました。また、内なる宇宙でも見えていた菱のマークが源石を指すことにも。
 アナンナがテレシスのもとに送られたことをドクターは感知しました。テレシスとの決戦が近づいている予感がしてきました。

2-12. ロンディニウム

 ドクターたちもロンディニウムへ入ります。
 内なる宇宙から出る方法をドクターが思いつきます。アーミヤの魔王の力とドクターの源石を操る能力を合わせることで、飛空船が再現されました。飛空船は内なる宇宙を突き破ります。
 アーミヤはテレジアの力を借りて飛空船を不時着させました。彼女の前にはシヴィライト・エテルナが現れます。テレジアのような姿をしていますが本人とは別物。テレジアが黒い王冠に残したプログラムで、許可した人でないと視認できません。アーミヤの成長を見守りたいというテレジアの想いでできています。
 ドクターとケルシーを迎えたのはハイディでした。ロンディニウム内でサルカズを倒すための準備を進めており、テレシスよりも先手を打つためのプランを立てていました。
 イネスやヘドリーが乗っていたライフボーンはワープを使い、諸王の墓へと不時着しました。ここなら軍事委員会から身を隠すことができると考えたのでしょう。
 ウィシャデルはテレシスの旗下のサルカズ傭兵たちに向かって呼びかけます。生き残りたいならバベルの指揮下へ入れと。シルバーロックブラスフや飛空船を失った軍事委員会は万事休すですから。ウィシャデルはサルカズ傭兵のリーダーとしての地位を築き、戦争が終わったあとのカズデルで中心的な役割を果たしていきます。
 テレシスは1人で真理へ通ずる扉を開きます。おそらくアナンナを利用してのことでしょう。テレジアの道を継ぐと言っていました。過去ドクターとの約束はどうなったのでしょう。おそらくテレシスとの戦いがクライマックスになるのだと思うのですが、一体何が待ち受けているのでしょうね。








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