3度目のサザンドラ

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【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - この炎が照らす先 編

 2023年7月13日開始のイベント「この炎が照らす先」のストーリーを整理していきます。

1. 過去振り返り

1-1. 200年前:最後のゲル王

 「この炎が照らす先」の物語はターラー人を巡るお話でした。
 ターラーというのはヴィクトリアに併合された別民族の国家の名前です。住民たちはターラー人と呼ばれます。現実におけるアイルランド問題を下敷きにしていると思われます。
 ヴィクトリアはアスラン族が、ターラーはドラコ族が統べる国でした。ターラーの国の成り立ちの伝承も少し語られていましたが、曖昧なところも多かったので、すでに失われてしまっている部分が多いものと思われます。
 ターラー王国が滅亡したのは約200年前。ヴィクトリアとターラーは激しい戦争を続けていたのですが、最後のゲル王はこれに心を痛め、アスラン王に和平交渉を持ちかけました。ゲル王は戦士の武器を炉で溶かし、平和への決意を示したと語り継がれています。
 アスラン王はゲル王の申し出を受け入れ、ヴィクトリアの王位をアスランとドラコで分かち合うことに承諾しました。しかし、ゲル王は臣下に暗殺されてしまい、分割統治の話は有耶無耶になったものと思われます。この暗殺にはアスラン王の臣下も関わっていたのではという疑惑も出ていました。
 ターラー王国の滅亡の際、ゲル王の子孫は王城から逃げ出し、それ以降は表舞台から姿を消しました。統治者不在となったターラーの土地は貴族によって分割され、ヴィクトリアに組み込まれました。ターラー人たちは不平等な扱いを受け、差別的な条例が制定されている地区もあります。


1-2. 8年前:ワーウィック伯爵

 ターラー人はいまも不当な扱いを受けていて、復讐の機会をうかがっていました。
 8年前のターラー人たちの様子が描かれていました。ワーウィック伯爵はゲル王の血を引くエブラナとラフシニーの姉妹の教育係を務めていました。伯爵はゲル王の末裔を王として再び担ぎ上げ、操り人形にしてターラーの国を作るという野望を持っていました。エブラナ姉妹の両親はアスランの刺客に殺されてしまったそうです。
 ターラーの歴史はヴィクトリアによって破壊されてしまっている部分が多く、現代を生きるターラー人たちは伝承を紐解いていくしかありません。メインストーリーにも出てきたシェイマス・ウィリアムズはこのころからターラーの歴史を取材して作品を作っていました。それがワーウィック伯爵に認められていたのです。
 ワーウィック伯爵は腹黒い人物で、陰謀や策略のやり方をエブラナたちに伝授していました。ターラーの歴史にはそういう権謀術数の話が多く、お家芸のようになっている節はあります。
 伯爵自身も使用人たちに裏切られて殺されてしまうという最期を辿りました。使用人たちを結託させたのはエブラナでした。自分が教えたことを実践で返されてしまったのですが、死に際の伯爵は満足気だったと言われています。エブラナが大きな野心を持ってターラーを再興してくれるのではないかと期待をしたのでしょう。
 一方、妹のラフシニーにはそいうった野望の類は持っていません。新作の小説を読めればそれが幸せだという子供でした。エブラナはそんなラフシニーに対して、自分の欲望が分からないならまずは私になれと言葉をかけます。これがラフシニーの姉の「影」としての人生の始まりでした。

1-3. ?年前:諜報員アルモニ

 アルモニが何者なのかという話題について、彼女の回想秘録の内容を簡単に整理します。
 アルモニはホルンと同学年で、王立前衛学校に入る前から知り合いでした。王立前衛学校の入学試験を突破すべく、ホーリーという教師に指導してもらっていました。2人はホーリーのことを尊敬していました。
 しかし入学試験の直前、ホーリーは軍事物資の密売の容疑で処刑されてしまいました。アルモニは知らないうちに手紙の運び屋をさせられており、彼女にもヴィクトリア軍の調査が入るのですが、本当に何も知らなかった彼女は見逃してもらえました。
 ホーリーは表向きは栄誉ある殉職という形で死亡が公表されており、アルモニは真実を誰にも話さないように釘を刺されました。彼女が王立前衛学校に入るためにホーリーの指導を受けていたという話を知った軍は、黙っておくことと引き換えに裏口入学を斡旋してくれました。
 アルモニはこの出来事を経て変わってしまいました。この世界には理不尽なことや、自分の力ではどうにもならないことが溢れているのだと。
 アルモニは王立前衛学校に入学後、先生に声をかけられ、諜報員にならないかと勧誘を受けました。ホーリーの件で裏の世界を知っていて、性格や能力もスパイに向いていると判断されたようです。彼女はこれを承諾しました。
 アルモニは諜報員としての活動のため、パーティーに足繫く通うようになります。昔のアルモニを知っているホルンは少し戸惑っていました。ホルンはホーリーの件や、アルモニが諜報員になったことを知らないのです。彼女たちの関係にも溝ができてしまいました。
 結局、アルモニは王立前衛学校を卒業することなく、在学中に姿を消したと言われていました。その後、ダブリンの参謀的ポジションで姿を現すまでに何が起きたのかは謎です。ダブリンを調査するために二重スパイとして潜入しているのか、ダブリン側に寝返っているのか。


1-4. 8か月前:ヒロック郡事件

 メインストーリー9章のヒロック郡事件からは8か月が経過していると言われていました。
 「この炎が照らす先」はメインストーリー9章から枝分かれし、10章と11章の裏で起きた事件を描いた物語です。10章のネタバレも含まれているので注意が必要です。
 9章で起きた事件を簡単に振り返ります、ヒロック郡でのダブリンの計画にはエブラナの意志はあまり反映されておらず、大部分は「雄弁家」たちの暴走だったと語られていました。もし「雄弁家」たちが生き残っていたとしても、エブラナはいずれ彼らを始末することになっただろうとも。
 想定外だったことがあったかもしれませんが、エブラナは計画通りヒロック郡でターラー人としてヴィクトリアに宣戦布告を行いました。虐げられてきたターラーの生き残りがついにヴィクトリアに反抗の姿勢を示したのです。広域の放送に乗せられたこの宣言によって、ダブリンは多くのターラー人からの支持を集めました。
 ヒロック郡の事件を現地で見てきたバグパイプはダブリンの行動に疑念を持っています。ヒロック郡では罪なき人がたくさん殺されました。ターラー人だろうとヴィクトリア人だろうと、国民の命は守られるべきだというシンプルな信条のもと、バグパイプはダブリンの情報を追っています。
 当時のヒロック郡にはエブラナもラフシニーも2人とも来ていて、それぞれがダブリンのリーダーっぽい動きをしていました。とある報告書にはダブリンのリーダーは1人ではなかったという記載があり、真相を追う者たちへの重要なヒントになっていきます。



2. スカハンナ原野の戦い

2-1. 地理関係と公爵たち

 イベントの時系列に入ります。まずは地理を整理します。
 「この炎が照らす先」はトレント郡のレッドリッジという都市から始まり、スカハンナ原野を抜けてオークグローブ郡へと至る物語でした。
 トレント郡を治めるトレント侯爵はターラー人に差別的な姿勢をとっており、政治にも反映されています。ターラー人たちはダブリンとの繋がりを疑われ、スカハンナ原野では夜間の灯火を禁じられています。
 トレント郡と隣接したところにオークグローブ郡があります。スカハンナ原野を越えた先にあるようです。
 オークグローブ郡を治めるウェリントン公爵はターラー人ながらこの地位まで登り詰めたスゴい人です。そのためこの地域はターラー人に寛容です。
 トレント侯爵はカスター公爵と友好関係を築いているということでした。ヴィクトリアには現在、10人前後の公爵がいると見られ、誰と仲良くするかは貴族たちにとって最重要課題と言えるでしょう。
 ではウェリントン公爵とカスター公爵はどのような関係性なのか。それがこのイベントで注目されるところです。

2-2. ラフシニーとターラー人たち

 ラフシニーはとあるターラー人グループと出会いました。
 ヴェンたちはトレント郡の巡回隊と諍いを起こしてしまい追われていました。薬が必要になった彼らはレッドリッジの薬屋に忍び込むのですがバレてしまいます。たまたまその場に居合わせたラフシニーは倉庫を燃やして彼らを助け、行動を共にすることになりました。
 巡回隊はトレント郡周辺に現れるようになったダブリンの部隊を追跡しています。ダブリンはトレント郡に用事があるわけではなく、隣のオークグローブ郡に行きたかっただけだとは思うのですが、トレントのターラー人排斥と相性が悪かったみたいです。
 セルモンには個人的にダブリン部隊を探す理由がありました。ダブリンに加わると言ったまま帰ってこなくなった兄を探すためです。ラフシニーもダブリンを追いかけていたため、彼らは同行することになりました。


2-3. フィッシャーの任務

 フィッシャーの任務内容について。
 彼はヴィクトリア軍の諜報員で、広い意味ではアルモニの同僚です。カスター公爵から直接命令を受ける立場にあり、アルモニがいまもヴィクトリア側なのかどうかを調査しています。ダブリンに寝返っているのかどうかは誰にも分からないのですね。
 カスター公爵は本人自らトレント群に来ており、何か重要な案件が動いているようだとフィッシャーも察します。フィッシャーは前の任務で感染してしまってそれを隠していたのですが、カスター公爵にはバレてしまっていました。
 フィッシャーは諜報員なので戦力を保持していません。そこで今回の調査ではヴィクトリア軍の特別行動隊の隊長が手伝ってくれていました。気前が良く理解のある隊長さんでした。
 「アルモニはどっち側なのか?」というお題に対して、フィッシャーは調査に利用できそうな事件を見つけます。それがラフシニーが起こしたレッドリッジの火事です。消そうとしてもなかなか消えない特別な炎は、ダブリンとの関連を示します。彼はアルモニに対して罠を仕掛けることにしました。


2-4. アルモニの任務

 アルモニはエブラナから任務を受けていました。ラフシニーの行方を把握することです。
 トレント群には「将校」と呼ばれる人物が来ていました。この人は表向きはウェリントン公爵の私兵である赤鉄親衛隊の隊長、裏ではダブリンの将校を務めています。ウェリントン公爵とエブラナの共闘が明らかになったあとでは、2つの身分の同居というのはあまり問題にはなりませんが、いままでは神経を使ってきたことでしょう。
 ウェリントン公爵には怪しい燃料取引の噂が流れていて、近々なにか行動を起こすのかもしれないという憶測が立っていました。
 「将校」はアルモニに忠告しに来ていました。アルモニは情にほだされてマンドラゴラをヒロック郡では処分しませんでした。ラフシニーに関してはそのようなことなく冷徹に任務を果たせと言ってきたのです。アルモニはダブリンの中でもヴィクトリア側に寝返るのではと疑われていたのかもしれません。二重スパイの辛いところです。
 任務を受けていながら、アルモニはラフシニーの行方を把握できていませんでした。しかしとある子爵のパーティーに出席したときに、消し止められない特別な炎の噂を聞き、ラフシニーが近くにいることを悟ります。
 ラフシニーはヒロック郡で大けがを負ってOutcastに助けられ、療養のためロドス号にいたはずでした。ロドス号そのものが隠密にロンディニウムに接近したこともあり、アルモニの気づかぬまにラフシニーはヴィクトリアに戻ってきたのです。なぜあんなことがあったのにエブラナの近くに戻ってきたのか。アルモニには疑問が尽きなかったことでしょう。


2-5. バグパイプとチェンの調査

 バグパイプとチェンはメインストーリーの続きで、ヴィクトリア内で調査をしていました。
 ヒロック郡事件のあと、バグパイプはチェンを訪ねようとして龍門まで移動し、そこからロドスにきました。事件の真相を暴きヴィクトリアの平和を守りたいバグパイプと、タルラの行方を追いたいチェンはヴィクトリアで調査をしています。
 2人はヒューズという人物を訪れました。王立前衛学校の同級生で、いまは商業連合会の副会長をしています。バグパイプたちが会いに行ったとき、ダブリンの情報を提供してくれました。一方で、手紙でやりとりする際には他人行儀な口ぶりになり、誰かに監視されているような雰囲気を2人は感じていました。
 バグパイプたちと入れ替わりでアルモニもヒューズのところにやってきました。特別に用事があったわけではなく、ヒューズに忠告しに来たと言っていました。バグパイプたちに情報を提供したことはバレており、ヒューズも含めて目をつけられてしまうぞと。脅しに見せかけて、ヒューズに対する優しさからの忠告にも見えました。
 ヒューズから情報をもらったあと、2人はダブリンを目撃したというキャラバンを見つけて、その場所まで案内してもらいました。そのキャラバンをセルモンたちが襲撃。ラフシニーとバグパイプたちが合流することになりました。
 近くでダブリンの部隊を発見するのですが、兵士たちはすでに亡くなっており、エブラナのアーツによって動かされていました。死んでもオークグローブ郡を目指すように命令されていたのでしょう。セルモンはここで兄の姿を発見するのですが、祈り届かず亡くなってしまっていました。
 みんながダブリンの行方を追いかけているものだから、一か所に合流するという流れになりました。さらに他の勢力も引き寄せていきます。

2-6. ラフシニーの争奪戦

 フィッシャーとアルモニの思惑がラフシニーを巡ってぶつかり合いました。
 フィッシャーにとっては、ラフシニーは直接の任務対象ではありません。あくまでアルモニがどちら側なのかを見極めるのが任務です。判断材料にラフシニーを利用しました。
 ダブリンには2人の「リーダー」がいます。ラフシニーを捕まえれば、「リーダー」の居場所が分裂するので、エブラナの影響力も弱まるのではないかと考えました。フィッシャーがラフシニーを捕まえてカスター公爵に献上しようとしたとき、ダブリンはそれを阻止に動くでしょう。アルモニがダブリンと同じ動きをすればヴィクトリアを裏切っていることになりますし、逆にそこでダブリンの意にそわないことをすればヴィクトリア側で行動していることがわかります。
 アルモニはフィッシャーが仕掛けた罠の仕組みを理解しつつ、ダブリンの一員としてラフシニーを救う道を選びました。これでもうアルモニはヴィクトリアの諜報員には戻れません。
 一方で、アルモニと一緒にラフシニーのところに来た「将校」は別の考えを持っていました。ダブリンは準備を整えており、リーダーはエブラナ1人で十分なので、不確定要素であるラフシニーは始末してしまっていいと考えていたのです。アルモニの行動はこの期に及んでも「将校」からは怪しく見えるのです。
 「将校」の表向きの立場はウェリントン公爵の部下なので、ラフシニーの身柄を巡ってカスター公爵とウェリントン公爵が衝突する可能性が出てきました。絶大な力を持っている公爵同士のぶつかり合いは誰もが避けたい事態です。
 当のラフシニーはダブリンには戻りたくはありません。エブラナの影として、自分の意にそぐわないことをしなくてはいけいない生活は辛いのです。エブラナもラフシニーを今すぐに捕まえたいという意志はないらしく、逃避行を黙認していました。


2-7. 決着

 チェンとバグパイプの支援もあり、ラフシニーは逃げ切ることに成功しました。
 ラフシニーとヴェンたちターラー人は、オークグローブ郡のウェリントン公爵領の方に逃げ切ることに成功しました。ターラー人に寛容なこの地区で、不当にターラー人に手を出すことはできません。
 フィッシャーはオークグローブ郡の駐屯軍に事前に連絡していました。ここで公爵同士の正面衝突のような大事件が起こる可能性があるので、事態を鎮静化するために兵士を詰めさせておけという内容です。フィッシャーはラフシニーの身柄に執着はしていないので、彼女が無事に逃げ切ることができるならそれで一件落着と考えていたようです。駐屯軍の大軍をみて、ダブリンがビビッてくれればいいなと。
 フィッシャーの思惑通り、ダブリンはラフシニーたちをこれ以上追撃できなくなりました。アルモニはラフシニーを逃がすことができて良かったと思っているような様子も見せていました。
 「将校」も負けを認めていました。ウェリントン公爵の親衛隊が、領内でターラー人に手荒なマネを働くことはできませんから。
 ターラー人たちの安全が確認され、チェンとバグパイプは別の場所へ向かうことにしました。バグパイプはラフシニーが戦闘する様子を見て、彼女がダブリンのリーダーであることを認識し、本人にも確認しました。ダブリンを捕まえて懲らしめればこれ以上の悲劇は避けられると思って行動してきたのですが、事態が複雑であることを知り、バグパイプは落ち込んでいました。ダブリンにも理想があることをラフシニーから聞いたのです。
 スカハンナ原野での戦いの際、ヴェンたちはラフシニーのことを遠くから必死に呼びました。ヴェンたちにとってラフシニーは希望の火であり、ラフシニーはエブラナの影としてではなく、自分がみんなに必要とされている感覚を得ます。


3. 戦いの後

3-1. ガストレル発進

 ウェリントン公爵とエブラナがついに力を合わせるときがやってきました。
 2人はウェリントン公爵高速戦艦ガストレルに乗船していました。水に浮いている船ではなく、移動都市をベースにした地上を移動する乗り物です。兵器を満載したロドスみたいなものでしょうか。ガストレルというのは伝承に残るゲル王の側近の名前です。
 高速戦艦は7年間ずっとヴィクトリアを巡航していたらしいのですが、この日ついにオークグローブ郡の移動都市に接岸することになりました。ターラー人の勢力と合流するためです。
 オークグローブ郡はウェリントン公爵の領土であると同時に、エブラナの故郷でもあります。両親が暗殺され、ワーウィック伯爵たちに育てられた都市です。
 いまオークグローブ郡は、ゲル城の遺跡が見えるところに停泊しています。ターラー人の中にはロマンチストが一定の割合でいるのですが、そういう人にゲル城はすでに崩れ去った過去のものだという事実を突きつけたいのだとエブラナが言っていました。
 ゲル城には200年前の最後のゲル王が使った炉が残されています。和平交渉の際に、戦士の武器を溶かさせた炉ですね。エブラナは城跡を訪れた際に、この炉に自分のアーツの炎を灯して帰りました。
 ラフシニーはエブラナのアーツに気づき、ゲル城跡を訪れました。エブラナの炎を見ながら過去の自分と対話し、自分の進むべき道に気づいていきます。エブラナの死者を操る炎のアーツを、ラフシニーのアーツはかき消すことができます。自分の炎でターラー人たちの道を切り拓き、最後にはエブラナを止める。自分にはそれができるのではないかと考え始めるのです。
 高速戦艦ガストレルはヴィクトリアの旗を降ろし、ウェリントン公爵とダブリンの勢力を載せてロンディニウムへ向かうことになります。平和な時代だったら政府に対する公爵の反乱ということになるのですが、ロンディニウムではいまサルカズが反乱を起こしているので、それどころではない事態と言えます。ヴィクトリア情勢は混迷を深めてきました。

3-2. アルモニの今後

 アルモニはなぜロドスに来ることになったのか。
 エブラナはラフシニーを急いでどうこうしたいという意志はなさそうでした。それ故に、アルモニの任務も急を要するものではありません。二重スパイとして双方に怪しまれてしまった彼女は、自分の存在を忘れさせる時間を稼ぐため、ロドスへ向かうことにしました。
 表向きはウェリントン公爵の使者としてロドスを訪れています。ウェリントン公爵がダブリンと結託していることがわかったあとなので、アルモニはダブリンの人間としてロドスに来ていることになります。
 「将校」は相変わらずラフシニーを処刑したがっており、行方を捜索しているとのことでした。しかしエブラナはラフシニーの死を望んでいるわけではありません。リーダーの命令に背く行為ですが、執着する理由があるのでしょうか。
 アルモニは「将校」を陰から妨害することでラフシニーを助けているらしく、ラフシニーを守ろうと動いているように見えます。口では「将校」がエブラナから怒られるのを防いであげていると言っていましたが。アルモニがロドスに行く理由の1つには、ラフシニーの近くにいようとしているというのもあるのかもしれません。


3-3. フィッシャーの今後

 フィッシャーはなぜロドスに来ることになったのか。
 彼の任務はいったん終了しました。アルモニはおそらくダブリン側の人間なのだろうという結論が出たと思います。任務の過程で取り逃したラフシニーに関しては、他の人に捕えさせるとカスター公爵は言っていました。
 フィッシャーは新しくウェリントン公爵の監視という任務を授かりました。ガストレルを監視していたのですが、すごい速さで移動してきてビックリしていました。
 ウェリントン公爵がガストレルをロンディニウムに向けて発進させたことは、ヴィクトリア中にすぐに伝わったと思います。ウェリントン公爵とターラー人側につくか、ヴィクトリア側につくか、貴族たちは立場を選ばなくてはいけません。トレント侯爵は今まで通りターラー人を排斥する路線を継続し、ヴィクトリア側の立場であることを示しました。
 フィッシャーが驚いたのは、カスター公爵が自分の領地をガストレルが横切ることを黙認したことです。戦力差があったのかもしれませんが、反ウェリントン公爵の立場をとるならスルーはないはず。ウェリントン公爵はカスター公爵の最大の敵だとフィッシャーは思い込んでいたのですが、実は違ったのかもしれないという疑念が湧きあがりました。
 フィッシャーが直接カスター公爵と会話した際、彼女はターラー人の文化を素晴らしいと思っていると言っていました。単なるお世辞か、ポジショントークか、それとも本音だったのか。
 ダブリンは単なるマイノリティ勢力ではなく、覇権を狙えるようなポジションへと駒を進めるのかもしれません。


3-4. 2人の「リーダー」

 エブラナとラフシニーが同時に演説するシーンがイベントのクライマックスでした。
 2人の主張はそこまでかけ離れてはいません。ターラー人はヴィクトリア押し付けられた不幸から脱却すべきだと2人とも言っています。ヴィクトリアは「ターラー」という名前すら消し去ることで、彼らの不幸を認識できないようにしていました。境遇を自覚し、生活を取り戻すべきだと2人は主張します。
 2人が立場を異にしているのは力の使い方です。エブラナはアーツで死者を呼び起こし、ヴィクトリアへの武力による対峙を選びました。一方のラフシニーはどのような方法で現状を変えていくでしょうか。
 ターラー人の物語は、今後メインストーリーに合流していくのではないかと思います。今後の更新が楽しみですね。


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