2024年4月30日開始のイベント「ツヴィリングトゥルムの黄金」のストーリーを整理します。
1. 巫王の在位
1-1. 金律楽章の更新

金律楽章と巫王の話からスタートします。
金律楽章とはリターニア国民なら誰もが知っている楽曲。現実世界で言うなら国歌のようなものですが、断然大きな影響力を持っています。金律楽章は選帝侯制度などリターニアのすべての統治システムを定義して国の根幹を成しています。制度面だけでなく、芸術や道徳など人の心の動きにまで影響し、リターニアのすべての人の価値観を形作っています。
アークナイツ歴969年、リターニアの南東部からシラクーザが独立しました。金律楽章が作られた当時は10個だった管区が9個に減少したため、定義と矛盾が生じて楽章が安定しなくなりました。そこで当時の皇帝である巫王が金律楽章の書き換えに挑みました。
金律楽章は1000年以上前に異なる部族の賢人たちの手で作られました。強力な術師が集まって練られた超術式のようなもので、書き換えるのは並大抵のことではありません。時の皇帝であるオットー・ディートマー・グスタフ・フォン・ウルティカ、またはヘーアクンフツホルン、通称巫王はその難題に挑みました。彼はもともとウルティカという貴族の家の出身で、アインヴァルト管区の選帝侯を経て皇帝に選出されました。
巫王は書き換えを行う際の切り札として金律楽章の副本を生み出しました。副本を日本語の通り受け取るとコピーということになるのですが、切り札として開発されたと言われていたので、単なるコピー本ではないような気がします。巫王独自の術式がたっぷりと練りこまれた代物でした。
副本のおかげもあって金律楽章の書き換えは無事成功。シラクーザが独立したあともリターニアは繫栄を続けました。巫王は稀代の名君として支持されていきます。
1-2. リッチと千糸万弦の終始

リッチが巫王にもたらしたものを見ていきます。
リッチはサルカズの種族の1つです。メインストーリーではエルマンガルドという女性が出てきていますが、今回はフレモントという男性が登場しました。彼はリッチ王庭の主です。
リッチは知識の豊富さが特徴。彼らは自身の命結という重要アイテムを異次元に隠すことで不死身になれるという不思議な特性を持っています。命結を隠す異次元は「千糸万弦の終始」と呼ばれます。リッチはサルカズの中でも一際特殊な一族と言えそうです。
リッチは様々な土地を放浪し、不死身の身体に知識を蓄積していきます。リターニアにも多くのリッチが潜んでいました。フレモントはルートヴィヒ大学の先生をやりながら500年リターニアにとどまっています。彼は巫王と親友になり、様々な援助を行っていました。
金律楽章の書き換え作業を行っているときに、巫王はフレモントに軽い調子で訪ねました。千糸万弦の終始に入ってみたくはないかと。リッチの不死身の仕組みは他の種族には秘密にしていたため、巫王の提案にフレモントは度肝を抜かれました。ここで殺すべきかとすら考えます。
リッチは異空間に命結を隠すのですが、自分で立ち入ることはしません。危ないからです。一瞬悩んだのちに、フレモントは巫王に協力することにしました。彼にも好奇心があったことでしょうし、巫王を信頼してもいたのでしょう。自分の命結を貸すことで、異世界に入る手助けをしたようです。巫王は千糸万弦の終始を荒域と呼び替えました。
巫王は荒域にパヴィヨンと名付けた宮殿を建設し、自分の意識を保存しました。現実世界で肉体が滅んだあともバックアップとして機能します。
このあと巫王には変化が起きていきます。彼は源石の本質を追求していたのですが、荒域のおかげもあってか発見がありました。源石はテラの世界の根本に関わる重要な物質と考えられているのですが、源石を作った人間がいるという事実に巫王は辿り着きました。現状与えられている情報からだとプリースティスが思い浮かびます。
創造主は残忍・邪悪・狡猾で、人々の意志を脆弱にします。巫王曰く意志は人々が持つ強大なる武器にして堅固な檻。創造主が人間を滅ぼそうとするなら、こちらが創造主を滅ぼさねばならぬと巫王は怒っていました。なぜそこまで敵意を見せているのかはよくわかりませんでした。
巫王はテラの世界の真実の構造を垣間見て、心が荒んでいきます。自覚するほどの変化が起き、自分はこのせいで暴君になったのだと言っていました。リターニアの暗黒時代の始まりです。様々なイベントで巫王の治世は恐ろしかったと言われていますが、世界の真実を知るまでは彼は優しい君主だったのです。傍から見ると気が狂ったように見えたのかもしれません。
1-3. 双子の女帝の誕生

暴虐な巫王を倒すための秘密兵器が作られました。
あまりにも強い巫王を打倒するべく、反巫王派はあらゆる手を尽くしました。辿り着いた答えは人造人間を作ること。レオポルドというリターニアの貴族がこの計画を主導し、現双子の女帝を生み出すに至ります。レオポルドは巫王の失脚を見たかったようだと推測されていました。
グリムマハトとイーヴェグナーデの2人は、体内に巫王の術式、ガリアの技術、リッチの祝福を宿しています。戦闘に特化した身体になっており、ケガをしてもすぐに治るという描写もありました。
巫王の術式とリッチの祝福を提供したのがフレモントでした。リッチは知識の殿堂に過ぎないという主義らしく、自ら手を動かすことはしません。親友だった巫王の討伐に力を貸したのは、彼の変容を良く思っていなかったからか、命結を返してほしかったからか。
レオポルドは自分で造っておきながら、双子の女帝を恐れていました。制御不能になるのではと思っていたのでしょう。フレモントに2人はどのぐらい長生きするのかと尋ねたことがあったそうです。巫王との決戦の際には後詰の戦力を用意しておき、双子の女帝が勝ったら殺す気でいました。
グリムマハトとイーヴェグナーデは赤ちゃんのときから頭脳明晰で、自分たちの運命を理解していました。術式で作られた人間には魂がないという学説を非常に気にしていたというエピソードもありました。しかし彼女たちにはちゃんと感情があり、涙を流したり、お互いを思いやったりもします。ヒルデガルドとリーゼロッテという、2人の間でだけ呼び合う名前もあります。自分たちの命には必ず意味があるのだと決意を話し合うシーンもありました。
1-4. 巫王の死の目撃者

巫王の死を目撃した人がこのイベントの鍵を握ることになります。
1077年。双子の女帝が巫王の塔に攻め込み、激しい戦いの末に巫王は倒されました。この事件は9月蜂起と呼称されることもあります。長きにわたる巫王の時代は終わりを迎えました。この戦いで誰がどちら側についていたのかというのがポイントです。
ブラント・ライナーは金律法衛という戦力の一員です。金律楽章を守る部隊であり、君主に仕えます。このときは巫王をお守りする立場でした。
フリーダ・ゼーマンは客人画家として巫王の塔に迎え入れられました。彼女は巫王のことを深く慕っており、彼の死後は絵が全く描けなくなってしまいました。
コーラ・レーヴェンシュタインは塔の侍従でした。楽器の清掃員として雇われたのですが巫王が楽器を触る頻度が落ち、単なる清掃員になっていました。双子の女帝軍が攻め入ってきたとき、彼女は戦いが怖くて巫王の防御術式にわずかな穴をあけました。まさか巫王もこのような形で寝首を搔かれることになるとは思ってもいなかったでしょう。
双子の女帝側についていた人も見ていきます。ロリス・ボロディンはラテラーノ出身のリーベリです。双子の女帝軍の先頭に立って巫王の塔に足を踏み入れた兵士になり、勇敢さが称えられて子爵の地位を与えられました。
ウェルナー・ホッホベルクはシュトルム領軍を率いる貴族でした。戦場でたまたまコーラに出会い、彼女を助けてあげました。
ゲルハルト・ホフマンはウルティカに仕えていた術師でした。ウルティカは巫王の一族なので本来は巫王側にいるべきなのですが、裏切って双子の女帝側についていました。逆側についていたら戦死していた可能性が高いので、命拾いする選択になりました。
レオポルドは勝利した双子の女帝を殺すつもりで軍隊を構えていたのですが、その目論見は失敗したようです。完璧な勝利を得た彼女たちは、新しいリターニアの皇帝になりました。
2. 巫王の死後
2-1. ホッホベルク家

巫王の死後の時間軸を見ていきます。まずはホッホベルク家に起きた出来事から。
ホッホベルク家はシュトルム領を治める貴族です。エルンスト・ホッホベルクは選帝侯の一人でした。9月蜂起で彼は戦死したため、弟のウェルナーが選帝侯を継ぐことになりました。
ブラントは金律法衛になる前はホッホベルク家に仕えており、エルンストやウェルナーと親しい関係にありました。9月蜂起では立場が逆だったためエルンストを守ることができず、彼は後悔を抱えることになります。
ウェルナーは有力な貴族の一員ではあるものの詩人になりたいと思っていて、首都ツヴィリングトゥルムで暮らしていました。彼にはルシンダ・ドロステという恋人がいました。平民出身の画家です。
ブラントに連れられてシュトルム領に戻る際、彼はルシンダとすれ違い、まともな挨拶ができぬままでした。このときルシンダは娘を妊娠していたのですが、選帝侯になったウェルナーは貴族同士の政略結婚を迫られ、平民出身のルシンダを正妻にすることはできませんでした。
巫王の死の1年後、2人の子であるヴィヴィアナが生まれました。ルシンダはホッホベルク家の侍従になり、ヴィヴィアナは存在を秘匿されながらウェルナーの塔の一室で育ちました。公表はできなくともウェルナーはヴィヴィアナのことを深く愛しており、一緒にいる時間は忙しい彼の癒しの時間となりました。
しかしルシンダは1087年に亡くなってしまいます。ウェルナー1人でヴィヴィアナの面倒を見るのは難しく、存在を公表することもできなかったため、彼女はこっそりとカジミエーシュに送られることになりました。
ロイヤル楽団の調律師の職を得ていたコーラが、楽団のカジミエーシュ公演の際にヴィヴィアナを連れて行ってくれました。コーラはこの3人の家族を愛しており、苦労を買って出てくれました。ヴィヴィアナは大騎士長ラッセル・イオレッタの養子となり、競技騎士の道を歩んでいきます。
2-2. ユリアの失踪事件

ユリアとは何者だったのか。
1085年のツヴィリングトゥルムで、ユリア・シューレルという女性が行方不明になる事件が発生しました。彼女は憲兵長になったロリスの恋人でした。
ロリスは必死でユリアを捜索し、彼女を最後に目撃したと証言するフィン男爵を疑いました。しかし双子の女帝から圧力がかかり、捜査は無理やり終了させられてしまいました。ロリスは諦めることができず、1人で15年もの間手がかりを集め続けていました。
真相は単純でした。ユリアはたまたま巫王派の残党が騒ぎを起こした現場に居合わせ、口封じに殺されてしまっていました。1085年時点では双子の女帝の統治がまだ安定しておらず、巫王派が暗躍していることを一般市民に知られないようにもみ消されたのでした。
ユリアにはヤンという弟がおり、ロリスはヤンのことも気にかけ続けています。イベントの時系列ではヤンの学費を出してあげようとしていました。
巫王派の残党に殺されてしまったユリアの魂は巫王のパヴィヨンへと向かい、後に重要な役回りを果たすことになります。魂がパヴィヨンに飛んで行ったのは偶然だったようで、ユリアに何か特別な力があるわけではありませんでした。
2-3. エマニュエルの葬式

コーラとアルトリアが出会いました。
巫王の死から十数年が経った頃、エマニュエルという人物の葬式がありました。この人はロイヤル楽団のチェロ奏者を務めており、巫王の元で演奏したことがある人物です。しかし巫王が倒されたあとは苦しい生活を送っていました。コーラは唯一葬式で涙を流していた人物でした。
アルトリアはリターニアに留学中にエマニュエルからチェロを習っていました。彼女は自分のチェロで先生の荒んだ心に安らぎをもたらすことができると提案するのですが、エマニュエルはそれを断ります。彼は金律楽章に囚われ、何度も何度も演奏して自分自身を忘却していきました。
エマニュエルの姿を見て、アルトリアは金律楽章の影響力の強さとその恐ろしさを知りました。のちにアルトリアは金律楽章が人を支配して感情をすり減らすものだと考えるようになります。
アルトリアはエマニュエルの葬儀には間に合いませんでした。しかし広場でチェロを弾く彼女の姿をコーラが見つけ、2人の交友が始まりました。
アルトリアは最も強い心を持つ人物に、自分が抱えている問題意識をぶつけてみたいと考えていました。そんな彼女にコーラは記憶の中の巫王を見せられると提案します。しかしコーラの記憶で一番鮮明に焼き付いているのは巫王の姿ではなく、彼女を助け出してくれたウェルナーの手だったと言います。
このあと10年以上が経ち、コーラとアルトリアはお互いの目的を達成するために手を組みます。1つは金律楽章を滅ぼすこと、もう1つは巫王に会うことです。
3. イベント時系列・ルートヴィヒの戦いまで
3-1. 盗まれた金律楽章の副本

ここからはすべてアークナイツ歴1100年、イベントの時系列へと入ります。
ウェルナーは病を患い、自分の死期が近いことを悟ります。彼はアルトリアを呼び出しました。「空想の花園」のラストでリターニア貴族の使者がアルトリアを迎えに来たシーンがありましたが、あればウェルナーの使者でした。アルトリアのチェロのアーツは心の奥底の強い感情を増幅します。最愛の人であるルシンダと愛娘のヴィヴィアナとの思い出に浸りたかったのです。
一方でアルトリアの方もウェルナーに用がありました。彼女は巫王に会うためのヒントを求め、巫王の死の目撃者たちの記憶を探ろうとします。そのためには間近で演奏することが必要です。
同じころ、競技騎士をやめて隠棲していたヴィヴィアナのもとに、父のウェルナーから手紙が届きました。シュトルム領へと戻ってこいと。彼は自分の死を予期しており、最期に娘に一目会いたいと考えました。
しかしこちらの願いは叶いませんでした。ヴィヴィアナは間に合わなかったのです。巫王派の残党の襲撃を受けウェルナーは死亡。彼が選帝侯として管理していた金律楽章の副本が盗まれてしまいます。
「首席」と呼ばれていたこの襲撃の首謀者はコーラでした。金律楽章を書き換えるために彼女は副本を求めます。しかしコーラは双子の女帝からも任務を受けており、二重スパイ状態でした。巫王派を壊滅させるためにエサを撒いて破滅させよというのが女帝からのミッションでした。
さらに個人的な事情として、コーラは命の恩人であるウェルナーのことを助けたいと思っていました。巫王派の残党の計画を知っていますから、ウェルナーに危険が迫っていることが事前にわかっています。ウェルナーに襲撃が行われることを教え、彼の命が助かるように願いました。しかし金律楽章の副本がターゲットになる以上、それが盗まれた時点でウェルナーはどのみち死刑になるため、助かる道はありません。自分が巫王派に殺されて副本を盗まれる形が、唯一家族や領民の安全が保たれる選択でした。
金律楽章の副本は巫王派の手によってツヴィリングトゥルムへと持ち出されました。ヴィヴィアナもツヴィリングトゥルムへと向かいます。ウェルナーの最期の願いを受け入れ、女帝の声になるためです。
3-2. ゼーマンとロリスの死

巫王の死を目撃した人物たちが事件に巻き込まれていきます。
アルトリアは巫王の死を目撃した人たちの突撃取材に出向き、演奏をして彼らの心を垣間見ようとします。巫王に会うヒントを探しているのです。
最初に出向いたのが画家のゼーマン夫人のところでした。アルトリアの演奏によって心の奥底に眠る強烈な感情が呼び覚まされた結果、夫人は過労死するまで絵を描き続けてしまいました。
ゼーマン夫人のような事件をアルトリアはたくさん引き起こしてきました。彼女自ら手を下しているわけではないのですが、演奏は感情を暴走させます。アルトリアはラテラーノでは罪人であり、フェデリコは執行人として彼女を追っています。ロリスにも捜査協力依頼を出していたのですが、無視されていました。
ツヴィリングトゥルムではミヒャエルもアルトリアを追っていました。ミヒャエルはグリムマハトの密偵。グリムマハトはアルトリアが何を引き起こそうとしているのか監視しようとしていました。ミヒャエルはフェデリコに出会い、危険人物に見えたので一緒に行動しつつ監視することにしました。
ウェルナーとゼーマンに続き、ロリスはアルトリアのターゲットになりました。彼女のチェロを聞いてロリスが思い出したのは、彼が生来持っていた勇敢さ、ユリアへの愛、彼女の命を奪った犯人への恨みなどなどの強い感情たちでした。
巫王派の残党がエーベンホルツを捕まえようとしている場面に遭遇したロリスは、エーベンホルツを助けて殺されてしまいます。こちらも単純にアルトリアのせいにはできないのですが、ロリスの死にはアルトリアが深く関わったことになります。
3-3. ゲルハルトの野望

次にゲルハルトが事件を起こします。
ロリスに助けられたエーベンホルツは、フレモントにルートヴィヒ大学に連れてこられます。ここでゲルハルトは師匠のフレモントを裏切り、空間防御術式を張ってエーベンホルツを奪い取ります。
ゲルハルトは双子の女帝側について巫王の死に立ち会いました。その後フレモントに教えを請い、20年に渡って金律楽章を研究し続けます。金律楽章自体のすごさと、書き換えを達成した巫王のすごさに直に触れたゲルハルトは、巫王派へと傾倒していきました。
エーベンホルツは当初、フレモントが敵でゲルハルトが味方だと勘違いしていました。実態は逆。過去にゲルハルトはエーベンホルツに塵界の音を埋め込む実験に関与していました。ツヴィリングトゥルムに来たエーベンホルツを捕まえ、塵界の音を使って始源の角を降臨させようとします。
ルートヴィヒ大学はウルティカ一族が作ったもの。ここには巫王が使った秘密部屋が残されています。ゲルハルトはエーベンホルツを連れていき、儀式を始めました。ウェルナーが管理していた金律楽章の副本もここに運び込まれていました。黒い炎が噴き出し、始源の角が降臨します。しかし塵界の音は巫王を呼び出すカギではなかったようで、始源の角は不完全な状態でした。
ブランドは金律法衛の職務を全うしてこの始源の角を破壊してしまおうとするのですが、ヴィヴィアナが中にいると知ってその手を止めます。彼は9月蜂起の際に巫王の側についてエルンストたちホッホベルク家を助けなかったことをずっと後悔していました。いまこそその罪滅ぼしのときです。
グリムマハトが駆け付け、長剣で始源の角は両断されました。グリムマハトもエーベンホルツの力に期待をしていた1人。巫王の力を得たいということで、彼に手紙を送ってツヴィリングトゥルムに呼び寄せていました。
アルトリアはこの事件で、ブラントとゲルハルトの感情を読みました。ブラントの感情は後悔のない選択を導きます。
一方で、ゲルハルトからは巫王をなぜ殺してしまったのかという疑念を読みます。彼はアルトリアとの対話の中で、その疑念は金律楽章がもたらしたものだったという気付きを得ます。君主を問答無用で敬うように強いる金律楽章は、人々の心を縛るものなのだと。
ゲルハルトは金律楽章の副本に込められた巫王の力に耐えきれず、身体が崩壊してしまいました。これでアルトリアはウェルナー、ゼーマン、ロリス、ゲルハルト、ブラントと5人の目撃者の心に触れました。
3-4. 塵界の音の摘出

エーベンホルツはついに塵界の音とおさらばします。
フレモントは巫王に貸した命結を返してもらいたいと考えています。彼もまた始源の角を降臨しようとしていました。エーベンホルツに埋まっている塵界の音に期待をしていたのですが、フレモントが試してみてもダメでした。アレは正確な旋律ではなかったと。
塵界の音は大した力を持っていないことがここで本当に証明されてしまいました。エーベンホルツは怒ります。一体何のために自分は苦しんだのか。そしてクライデを含む他の継承者はなぜ死ななくてはいけなかったのか。
腐ってしまいそうになるエーベンホルツを叩き起こしてくれたのがレッシングでした。あらゆる痛みだけが本物であり、自分たちは生きるために戦う必要があると。巫王派の残党の元凶を引きずり出すべきなのではないかと発破をかけてくれます。
レッシングはフレモントに拾われて育てられました。学生をやっているのですが、危機が訪れたときの訓練を叩き込まれており、今回の事件ではそれが活かされることになります。
グリムマハトはフレモントが始源の角を降臨するサポートをすると約束していました。リッチが長年リターニアに貢献してくれていることに報いるためです。エーベンホルツを呼び寄せたのもその一環でした。フレモントは命結を返してもらったら、リターニアを去ろうと考えていました。
グリムマハトはグリムマハトで、始源の角を呼び寄せたがっていました。彼女はリターニアを守る女帝として、さらなる力を望んでいます。巫王の力をわがものにしたかったのです。
最終的に巫王に会う道を切り開いたのは部外者のアルトリアでした。巫王討伐の目撃者の感情に触れ、彼の遺言を見つけたのです。「裏切り者の魂は失われた始源の角へと導いてくれる」。この遺言が果たされたときに始源の角は再びこの世に現れます。
4. イベント時系列・女帝の祭典以降
4-1. 女帝の祭典から荒域へ

ルートヴィヒの戦いのあと、小休止があってクライマックスの女帝の祭典の場面へ転換していきます。
女帝の祭典では、参加者が楽器を持ち寄って金律楽章を演奏するパートがあります。巫王派の残党はロイヤル楽団に紛れ込み、演奏しながら金律楽章を書き換えてしまうという荒業に挑戦します。巫王が作った副本の術式を得て、楽曲を変調させて演奏したのです。数万人いた一般の参加者たちはいっせいに苦しみ出しました。
この場面でようやくコーラがすべての黒幕だったという事実が明かされます。双子の女帝は裏切りに気づいていたようでしたが、グリムマハトが巫王の力を欲していたこともあり、意図的に泳がせていました。
コーラは金律楽章のせいでリターニアの人々が自由に生きられないと考えています。二重スパイとして彼女の心は揺れていたようですが、ウェルナーを助けられなかったことが最後の決め手になりました。金律楽章を消滅させてしまおうとします。
コーラを止めたのはヴィヴィアナでした。両親を亡くしたヴィヴィアナにとって、コーラは唯一残った肉親のような存在。しかしたくさんの人々を苦しめるコーラを、ヴィヴィアナは見逃すことができませんでした。女帝の声としてコーラを殺害し、幕を引こうとします。
この瞬間、巫王の遺言が果たされました。アルトリアの思惑通り、裏切り者の魂が捧げられたのです。空を割って始源の角が降臨しました。
フレモントはアルトリアを「追放」しようとしますが、逆にアルトリアが彼の糸にしがみついて荒域へと入り込んでいきました。フレモントはアルトリアを追いかけて自らも荒域へ乗り込んでいきます。
人々を守ろうとするヴィヴィアナ、巫王と決着をつけたいエーベンホルツ、アルトリアを追うフェデリコも双子の女帝の塔を登り、荒域へと吸い込まれていきました。
4-2. ユリアの導き

巫王の元へ導いたのはユリアでした。
フェデリコ、アルトリア、ヴィヴィアナは荒域でユリアに出会います。ロリスに会ったことがある3人は、ユリアとの繋がりができていました。
ユリアは荒域の中のカレンデュラ小路を生前と同じように慈しみながら暮らしていました。ただ、この世界が徐々に削り取られていってしまっていることには気づいており、共鳴パイプを設置して抗おうとしていました。共鳴パイプは巫王の楽章を奏で、アルトリアをパヴィヨンへと導いてくれました。
アルトリアは荒域でチェロが使えないのですが、演奏に頼らずともユリアの心の声は聞こえてきました。彼女には死んでも揺らがなかった自分の生活に対する信念や愛、そしてロリスに対する後悔を抱えています。
フェデリコもユリアと会話する中で、彼女の感情に触れます。ユリアはすでに亡くなっています。人の感情をあまり理解しないフェデリコですが、人が最期の瞬間に抱く強烈な感情を、ユリアを通して知ることができました。
フェデリコはなぜ躍起になってアルトリアを追いかけているのか。それは幼い2人が交わした約束にありました。アルトリアが自分の演奏の能力を制御できるようになったら、ラテラーノで最も高い場所に一緒に登ろうという約束です。アルトリアが混乱を引き起こしてしまうのを阻止するために、フェデリコは彼女を追いかけています。
ユリアのおかげでアルトリアはついに巫王に面会しました。彼女は理想の未来について問います。巫王の答えを聞く前に、彼女は持論を述べました。金律楽章やラテラーノの法がもたらす秩序は素晴らしいものですが、それらが与える加護は限定的であり人々の分断を生みます。誰しもが揺るがない心を持ち、感情で繋がることができたとき、真の意味で人々は繋がることができるのだと主張しました。それが彼女が描く理想の未来。
巫王はその考えに理解を示していましたが、アルトリア自身についてとあるコメントを残しました。彼女はカラの容器に過ぎず、いまのままではその未来に辿り着けないだろうと。アルトリアはチェロの演奏でたくさんの人の感情を動かすのですが、彼女自身の感情はほとんど表に出てきません。実は心の中は空っぽなのではないか。アルトリアとフェデリコは正反対のようで、実は似た者同士だったのだなと私はここで気づかされました。アルトリアは巫王に答えを返せませんでした。
次に巫王の前にやってきたのはエーベンホルツでした。血の繋がりがあったからか、ユリアの導きなしで辿り着くことができました。
巫王はエーベンホルツに対して、貴様の敵は誰だと問います。エーベンホルツの人生は巫王に狂わせられっぱなしであり、彼の答えは巫王になるのかと思ったのですが、別の答えを選びました。「夜にはそもそも意味がない」。これはクライデの言葉です。
解釈の難しい回答だなと思いました。すでに死んでしまった巫王を敵視し続けるのは無意味なことです。塵界の音がすでに取り除かれたいま、エーベンホルツは無暗に人を恨んでもしょうがないという境地に達していたのでしょうか。
驚くべきことに巫王はエーベンホルツのことを褒めてくれました。そのあとで彼の目の前からは消え去りました。エーベンホルツは高らかに笑い声を上げ、それを聞いたアルトリアは解放を感じ取りました。
4-3. 悪魔の侵略

巫王との戦いが終結します。
エルマンガルドの助けを借りて、双子の女帝も荒域にやってきました。巫王を倒せるのはやはりこの2人だけです。双子の女帝は再び巫王を打ち破ります。
巫王は荒域で発見した源石と創造主の真相を語り、フレモントには命結を返します。フレモントは最後のとどめに巫王に「追放」を放ち、巫王の魂は永久に葬られることになりました。
ユリアも知覚していたように、荒域は徐々に削り取られていっていました。巫王はそれを悪魔の仕業だと言っていました。彼は悪魔の侵攻から荒域とパヴィヨンを守ってきたのです。
荒域に潜む悪魔がサーミの北に出没する悪魔と同様のものなのかはわかりませんでした。しかし悪魔が異次元からの侵略者なのだとしたら、崩壊体のような不可思議な現象を引き起こすことにも説明がつくのかもしれないと思いました。
ヴィヴィアナも悪魔を見ました。彼女は自分の人生において誰かが異なる選択をしたIFの光景をたくさん見せられていました。どんな分岐を辿っても満足のいく結果にはたどり着けず、彼女は失望してしまいます。
最後に入った扉でヴィヴィアナは1つの気づきを得ます。幼いころ彼女が憧れた騎士の物語だけは、幻の伝説ではありません。彼女自身が立派な騎士になっているからです。
ヴィヴィアナは自分の感情を貪り食おうとした悪魔を、突然現れた騎士のソードスピアで撃退します。このソードスピアにはニアール家の紋章が刻まれていました。
悪魔の浸食が激しくなる中で、訪問者たちは現実に帰らねばなりません。荒域が現実に滲み出すだけでも人々は大きな影響を受けます。ましてや悪魔そのものが現実に来てしまったら一巻の終わりです。
グリムマハトが現実への侵攻を食い止める役目を買って出てくれました。巫王がパヴィヨンを作ったように、混沌の中に秩序を確立しようとします。自身の剣と身体そのものを塔に変え、現実と異世界の間に壁を作りました。
グリムマハトのおかげで悪魔が出てくるのは防げたものの、女帝の祭典に集まった人々は最も強い感情以外を失って抜け殻のようになってしまっていました。
アルトリアはこの人たちを救おうと、自分自身の感情を演奏します。チェロのアーツによって自分の感情を他人へと共有できるのです。集まった聴衆はこれで自分の感情を取り戻しました。この行動は、自身がカラの容器であると指摘されたことに対する回答にも見えました。
4-4. エーベンホルツとヴィヴィアナのその後

事件のあとのお話です。
エーベンホルツはロドス本艦を離れ、ウルティカ伯爵として領地に戻る決心を固めました。レッシングが背中を押そうと身の上話をしてくれます。ウルティカの従者の一族だったレッシングは、幼いエーベンホルツの気まぐれによって救われていたのです。エーベンホルツの身分には価値があります。それを正しい形で発揮してほしいと願ったのですね。
ロドス本艦からハイビスカスがやってきました。ちゃんとした離艦申請を書けとエーベンホルツを叱っていました。ちょうどいまロドス号はツヴィリングトゥルムの近くに停泊しているため、可能なら直接ドクターかケルシーを訪ねた方が良いとも言っていました。
1100年の段階では、ロドスはヴィクトリアを離れているようです。リターニア周辺で処理すべきことがあるのだとハイビスカスは言っていました。サルカズの反乱には一定の決着がついているようです。リッチたちもカズデルに帰ると言っていました。
ヴィヴィアナは荒域で見たソードスピアについてニアール家に情報共有していました。紋章つきのソードスピアはムリナールの兄夫婦(マーガレットの両親)の所持品の可能性があります。リターニアの近くにいたムリナールがツヴィリングトゥルムまで駆け付けてきました。
ヴィヴィアナはその後、マーガレットの勧めに従ってロドス号に滞在することにしました。彼女は女帝の声になることを辞退したためリターニアには居場所がなく、商業連合会に睨まれているカジミエーシュにも戻りたくなかったのでしょう。
4-5. リターニアとラテラーノに迫る災い

リターニアとラテラーノの外交について。
フェデリコが連れている黒いドローンを仲介人にして、イヴァンジェリスタⅪ世がイーヴェグナーデに面会しました。「吾れ先導者たらん」のころからラテラーノのアレは災いの襲来を予告しています。教皇聖下は他の国にも警告を発しているのですが、なかなか素直に聞いてもらえません。
イーヴェグナーデは荒域で巫王が警告を発していたことを思い出します。「希望はすでに死に、永遠はすでに消滅した」。教皇の言うことに耳を傾ける気になったようでした。
教皇はイーヴェグナーデに話をつけてアルトリアをラテラーノへ連れて帰ります。ストーリーの最後ではフェデリコに連れられてラテラーノを出発する場面が描かれていました。
ヴィルトゥオーサのプロファイルを見ると、2人はまっすぐラテラーノに帰ったわけではないことがわかります。アルトリアはロドス号に連れていかれ、アーツの検査を受けていました。一体どんな危険なアーツなのかと。
イヴァンジェリスタⅪ世がお忍びでロドス号を訪れ、アルトリアに面会する場面が回想秘録で描かれます。彼はそこで衝撃の提案をします。アルトリアに聖徒の称号を授けたのです。リターニアでは客人として迎え入れられていましたが、アルトリアはラテラーノでは重罪人です。教皇は迫りくる厄災に対して、大胆な対策を打つ必要があると考えているのでしょう。フェデリコに続いて2人目の大抜擢でした。
エーギルが対面している海の怪物や、サーミの北側にいる悪魔は具体的な姿を持ってテラに迫っています。それに加えて、ラテラーノやリターニアは一体どんな形の脅威と対峙することになるのでしょうか。巫王や双子の女帝にまつわる伏線は回収されましたが、それ以上にたくさんの謎が残される物語となりました。
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アズレンとアークナイツのストーリーはいいぞ
— YT22@サンディエゴ (@YT22_azurlane) 2024年6月16日
---最新お品書き---
アズレン:「赫輝のマルティリウム」編https://t.co/Ma4ThLJVKB
アークナイツ:「ツヴィリングトゥルムの黄金」編https://t.co/9RvVp97U2Ahttps://t.co/8csbX9C5yw

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