3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アズレン】ストーリー考察:積重なる事象の幻界 編【アズールレーン】

 2022年12月22日開始のイベント「積重なる事象の幻界」のストーリーを整理していきます。

1. アンカレッジのリュウコツ調査

1-1. 星の海とリアリティレンズ

 まずは指揮官の置かれた現状について。
 2022年4月のイベント「吟ずる瑠璃の楽章」でコンパイラーの「素体」を撃沈したあと、指揮官はユニオンの「星の海」という施設で研究に没頭していました。
 ヒトの想いを具現化できるメンタルキューブの秘密に迫るべく、思い浮かべた光景を精神空間に具現化できるリアリティレンズという装置が開発されました。指揮官はいま、リアリティレンズの研究に追われています。
 リアリティレンズはヒトが正確にイメージできていることを読み取り、情報化して仮想空間にて具現化します。仮想空間は明晰夢のような形で本人へとフィードバックされます。考えていることが実感を伴って体験できるすごい装置のようです。
 メンタルキューブに適性がある指揮官はリアリティレンズとの相性も良いようで、自らが実験台になって研究を進めています。星の海にはセイレーン作戦をサポートしてくれたTBの主機があり、指揮官の研究を手伝っています。

1-2. アンカレッジの特殊性

 指揮官はリアリティレンズの研究をしているうちに、とある課題を解決できるのではないかということに気づきました。それがアンカレッジの特殊性です。
 特別計画艦と呼ばれるKAN-SENたちは、「カンレキ」が存在しないので一般的なKAN-SENと比較してリュウコツが特殊です。それと同時に、特別計画艦は精神的に不安定な子が多く、リュウコツの特殊性と関係があるのではないかと疑われていますが、詳細は不明となっています。
 アンカレッジのリュウコツにも不安定な情報要素が見つかっています。アンカレッジのパーソナリティは特別計画艦の中でもさらに特殊で、幼児退行したような性格をしています。指揮官を指揮官として認識しているか怪しいと言われていました。彼女は指揮官のことを「せんせい」と呼ぶので、戦術指揮をする人ではないと思っているようなのですね。
 アンカレッジ以外の特別計画艦にもリュウコツに特殊な現象がみられることはあります。情報要素の離散現象と呼ばれていたため、情報が非連続的に飛び飛びになっているのでしょう。指揮官と触れ合っているうちにリュウコツが補強されて、そのうち離散現象は観測されなくなるのが普通だそうです。
 アンカレッジのリュウコツに何が起きているのか。この謎に迫るために、指揮官はリアリティレンズを使います。

1-3. 仮想空間の遷移

 リアリティレンズで指揮官がどんな仮想空間を見たのか。
 指揮官本人のイメージと、アンカレッジのリュウコツの情報を足し合わせた仮想空間に指揮官は降り立ちました。そこは学校の教室のような見た目をしていて、アンカレッジ本人とそこで会話をしました。
 アンカレッジがクレヨンで描いたという絵を見せてくれたとき、異常が発生しました。その絵には指揮官のほかに数人の人物が描かれていました。アンカレッジ曰く指揮官の友達とのことだったのですが、指揮官からははっきりとは認識できません。
 その絵のせいか、リアリティレンズに流れ込むデータ量が大きく増え、処理限界に達してしまいました。現実側でヴェスタルたちがリソースの調整を行い、リアリティレンズの稼働自体はなんとか維持されました。
 仮想空間は処理落ちのような状態となり、指揮官が次に見た光景は真っ白でした。そこにはアンカレッジがいて、傍らには扉がありました。扉の先へ進むように彼女に促されました。
 扉の先はリアリティレンズが作った仮想空間ではありませんでした。情報要素だけで構築された疑似空間。メンタルキューブはどこかの高次元空間に接続されていて、そこから無尽蔵のエネルギーを抽出できる未知のテクノロジーです。その高次元なネットワークの隙間なのだと言われていました。誰にも探知されない場所なので、TBも入ってこれませんでした。
 そこにはアンジュ博士の外見をしたAIであるリプレイヤーがいました。アンジュ博士が指揮官に何か情報を伝えようとしたのかもしれないとリプレイヤーは言うものの、外見以外には情報を持っていませんでした。ただ、アンカレッジは特殊なだけで何かが悪いわけではないよと言っていました。
 リプレイヤーは指揮官のあとを何者かが追跡してきていることを知らせ、指揮官はこの世界から放り出されてしまいました。

 

1-4. 外から接続していた者たち

 このとき仮想世界では何が起きていたのか。答えはイベントのクライマックスで明かされましたが、物語の構造を理解するために先に解説してしまいましょう。
 指揮官とアンカレッジがリアリティレンズに繋がったとき、外から接続しにきていた存在がいました。それがメンフィスMETAです。指揮官を監視していたのだと言っていました。
 リアリティレンズのオリジンは自然演算システムです。すごく前のイベントからたびたび名前が出てくるこのシステムは、おそらくアズールレーン世界の基盤を作っている世界の理のようなものなんじゃないかと思います。世界線のジャンプが起こることにも関係していると思います。
 同時に、アビータの1人であるDevilXVが指揮官の動きを察知しました。アビータは世界線を飛び越える力を持っており、余燼を追跡しています。指揮官とリプレイヤーが話しているときに、彼女が何かにつけられていると言っていたのは、DevilXVが迫ってきていたからです。
 大きな脅威を認識したリプレイヤーの仮想空間は、防衛のために自己崩壊を選びました。その結果、その仮想空間にあった指揮官の意識は、何もない空間に投げ出されてしまいました。
 メンフィスMETAは指揮官の意識をなんとか拾い上げ、強引に構築した仮想空間にぶち込みます。それが指揮官が悪夢を見たという仮想空間。リアリティレンズの中にいたはずなのになんでここにいるのだろうと違和感を覚えていましたが、まだ仮想空間の中だったわけです。
 DevilXVはさらに指揮官を追撃してきました。メンフィスMETAはもう一度仮想空間を構築しました。今度は繋がっている人の記憶や、自然演算システムまでもが接続された大きな空間です。未来のNYシティの見た目をしているこの仮想空間には様々な人やKAN-SENの情報が流れ込んでいるため、指揮官がその大きさに驚いていたのですね。
 メンフィスMETAはこの仮想空間にⅡ型艤装の情報を与えました。そのため中にいるKAN-SENたちがⅡ型艤装を身につけた姿に変化していました。

2. 未来のNYシティにて

2-1. 博士たち

 未来のNYシティのような仮想空間が今回のイベントの舞台です。
 ここで指揮官はアンジュ博士とオースタ博士に出会いました。2018年10月の「闇に堕ちた青き翼」などから徐々に存在が仄めかされてきた創造主と審判者についにご対面となりました。アズールレーンでただの人間が立ち絵を持ったのは初めてです。
 アンジュ博士はメンタルキューブの研究者でありKAN-SENを作り出した生みの親、オースタ博士はエナジーキューブと人工知能の研究者でアンチエックスの生みの親です。2人は学生時代からの同期で、研究者になってからも助け合っています。
 イベントの序盤は指揮官がアンジュ博士とコミュニケーションをとるシーンが続きました。喫茶店グラナート、メールを打つ猫、履修システムなどの話は、セイレーン作戦の特殊情報記録に書かれたものです。あれらの情報の断片が、イベントストーリーに繋がっていますよという答え合わせの演出でした。
 2人の博士がいた世界線での指揮官は、我々がゲーム内で見ている指揮官とは別人だと考えられるため、another指揮官と呼ぶことにします。another指揮官はKAN-SENの指揮と教育を担当していて、キューブ適性を用いてⅡ型艤装を発明しました。アンジュ博士の研究のお手伝いもしているため、彼女からは「助手くん」と呼ばれています。
 指揮官の意識はanother指揮官に憑依するような形になっています。指揮官とanother指揮官の記憶は密接に結びついているようで、指揮官はこの仮想空間でたびたび強烈なデジャビュのようなものを体験していました。
 さて、もう1人重要な人物がいます。アンジュ博士が将軍と呼んでいた人です。このひとは特殊情報記録で良く名前が出てくる海軍のジョン大佐だと考えられます。この世界線では中将にまで昇格していました。こちらの方が時間軸があとのようです。Divison13という組織(?)の責任者と言われていましたが、Divison13とはなんなのかがまだわかりません。
 将軍はキューブを海軍の戦力として運用する計画にも責任を負っています。アンジュ博士がメンタルキューブから生み出したKAN-SENと、オースタ博士がエナジーキューブから生み出したアンチエックスの両方を、戦力として使えないか考えているのだと思います。

2-2. アンチエックスとは何なのか

 オースタ博士が生み出したアンチエックスとは何なのか。今回のイベントではそれが詳細に語られることになりました。
 KAN-SENの正式名称は動力学的人工海上作戦機構・自律行動型伝承接続端子(Kinetic Artifactual Navy Self-regulative En-lore Node)と言います。海上で作戦を行う人造物であり、過去の偉大なるフネの歴史に接続された存在とでも言いましょうか。
 一方、アンチエックスというのは、「エックス」という未知の敵に対抗するために生み出された存在だというのがこれまでの物語で仄めかされていたことでした。しかし今回のイベントでそれはミスリードだったということに気づかされました。なぜかというと名前の付け方にそのような意味合いが含まれていないからです。
 アンチエックスの正式名称は人工海上作戦機構・自己進化型知能 X実験体(Artifactual Navy Transformational Intelligence X-practice)と言います。前半はKAN-SENの正式名称と似ていますが、後半の自ら進化する知能を有するというところが特徴的です。オースタ博士はAIの専門家なので、先進的なAI技術がコアに組み込まれているのでしょう。
 しかし、元々の意味が後々変わっていってしまうということを暗喩する演出がありました。アンジュ博士が、異星人と戦うと言う意味でXの持つ意味が「Xenotermination」つまり「Xeno(異界の)-termination(終わり)」に変わっちゃうかもねと冗談を言っていたところです。この発言がフラグだったとしたら、遠い将来に異星人が攻めてきたときにそれをエックスと名付け、アンチエックスたちが戦いに駆り出されたものと考えられます。


2-3. 第二世代アンチエックス

 オースタ博士はアンチエックスの正体についてさらに詳細に語ってくれました。
 まず、アンジュ博士が生み出したKAN-SENはメンタルキューブから情報を引き出して、人格を具現化させた生命体です。another指揮官はさらにメンタルキューブを使用し、リュウコツを補強するのⅡ型艤装という考え方を発明しました。
 一方、アンチエックスは機械と擬人人格を組み合わせたものです。どちらかといえば生命体ではなく機械だと言えるでしょう。ある個体が異常をきたしても、他と接続すれば治るなど、大量展開されることが前提の作りをしているようでした。
 Ⅱ型艤装のテスト演習のあと、オースタ博士がアンジュ博士と指揮官をサモス島へ呼び寄せた理由は第二世代のアンチエックスを見せるためでした。第二世代型は我々が見ている世界線ではアビータとして認識されている強力な戦力群です。指揮官がⅡ型艤装を発明したときのアイディアを拝借し、兵器の概念をエナジーキューブで具現化させた兵装を装備しています。キューブの力で戦うのですね。
 オースタ博士はサモス島の海洋生物研究所の跡地を自らの研究所に変えました。そこには何か意味があるんじゃないかとアンジュ博士が言っていましたが、セイレーンやアビータの艤装に海洋生物のモチーフが取り入れられていることと無関係ではないでしょう。単純に好きだったのか、合理的だと考えたのか。
 このイベントのラストでリシャールがヤドカリのクイズを出してきたことは、海洋生物が兵装のモチーフになっていることを我々プレイヤーに気づかせようとしているように見えました。

2-4. リュウコツの治療

 指揮官は損傷したリュウコツを治療するすべはないか2人に尋ねました。
 指揮官の元いた世界線では、黒いキューブの影響や、先天的な異常、もしくは戦いによる損傷によってリュウコツに異常をきたしているKAN-SENがいます。いまはユニオンで治療をうけているヨークタウンやレキシントンを助けたいという問題意識があるようです。
 アンジュ博士は簡潔な答えを提示しました。Ⅱ型艤装でリュウコツを補強すれば良いと。Ⅱ型艤装はそのKAN-SENと縁のある別の素体から情報を引き出して、艤装として具現化する技術です。リュウコツの補強ができると言っていました。
 しかしこの方法では補強はできるものの、問題の根治には至らないようです。根本からリュウコツを治すことは指揮官にしかできないことだと言われていました。リュウコツにはフネの概念とヒトの概念の両方が含まれますが、ヒトの方にアプローチできるのはキューブ適性がある指揮官だけなんだとか。



3. 脱出をかけた戦い

3-1.アビータDevilXV

 第二世代アンチエックスのテストの最後に、KAN-SENたちとの実戦形式の演習が行われました。
 DevilXVの得意分野は支援。直接戦闘は得意ではないと言っていました。彼女は量産型を40分という短い時間で組み立てて戦場まで転送できる技術を持っており、戦いを変えてしまう存在だと言われていました。セイレーンが繰り出してくる量産型も、こういうふうに作られているのかもしれないと指揮官は言っていました。
 DevilXVはあらかじめ戦場に潜ませていたエンフォーサーを察知できないように、親切にデータを渡すと見せかけてKAN-SENたちの艤装をハッキングしていました。それはまあ作戦のうちだろうとKAN-SENたちも許容していたのですが、途中からDevilXVの様子がおかしくなっていきます。実弾でKAN-SENたちを狙ってきて、コミュニケーションが取れなくなっていきました。
 指揮官とメンフィスはここで気づきました。目の前にいるのは仮想空間のかりそめのものではなく、本物のアビータがスペアボディを操っているのだと。指揮官は仮想空間にいるわけで、助けてくれる本物のKAN-SENはそばにいません。焦ったことでしょうね。
 指揮官を助けてくれたのはヘレナMETAでした。ヘレナが自らのアクセス権限を委譲することで、ヘレナMETAはこの仮想空間へと入ってきました。DevilXVに注射器のようなデバイスをぶっ指すことで、強引にハッキングして無力化することに成功しました。


3-2. 黒いモヤがかかった敵とTowerXⅥ

 Devilには対処できたものの、別の脅威が現れました。
 1つは黒いモヤがかかった敵です。この敵は2021年2月の「暁射す氷華の嵐」の最後に出てきた敵で、アビータとは別物です。
 北方連合のKAN-SENたちが出てきた回想にもあったように、秘密海域で様々な情報に触れた指揮官は、最終的にこの黒いモヤがかかった敵と対峙しました。オブザーバー・零の「最後の光がかきけされるまで、頑張って戦ってください」という言葉に従い、指揮官たちは必死に戦い続けて助かりました。
 ゲーム上では普通の敵と変わらないのでわかりにくいのですが、セイレーンのように見えるけどセイレーンではない存在であるというのは指揮官からもわかるらしいです。正体はアンチエックスや余燼たちが破滅のときに戦っていた敵だそうです。おそらくこれがエックスの一部なのではないかと考えられます。
 メンフィスMETAはこの破滅の記憶を持っているため、リアリティレンズを通して具現化されてしまったようだと自分を責めていました。
 さらに状況の混乱に拍車をかけたのがアビータTowerXⅥの存在でした。
 DevilXVが指揮官を追撃してきたのとはまったく別の理由でToweXⅥはこの世界を認識しました。このNYシティの仮想空間は、作られる時から自然演算システムに繋がっていました。TowerXⅥ自身も自然演算システムに繋がることができるので、黒いモヤの敵が現れたことを感知したのです。
 TowerXⅥは他のアビータと違ってコミュニケーションが取れません。自然演算システムに接続することができ、そこに異常を認めたらデータを削除するという単純な行動原理を持っています。ウイルスバスターのような存在ということでしょうか。黒いモヤがかかった敵がエックスなのだとしたら、アビータにとっても宿敵ですからね。
 TowerXⅥはリセットシステムを起動して、Devilのスペアボディもろともすべてのデータを削除しにかかりました。指揮官をこの世界から逃がすための時間が必要でした。


3-3. ヨークタウンⅡとヨークタウンMETA

 最後に時間稼ぎをしてくれたのがヨークタウンⅡでした。
 この仮想空間のヨークタウンⅡは、自らがデータに過ぎないことを理解したあと、ヨークタウンMETAに出会いました。ヨークタウンMETAとの対話で、指揮官が自分を大切にしてくれたことを思い出し、望まれたヨークタウンとして指揮官を救うために戦うことを決意します。
 「最後の光がかきけされるまで、頑張って戦ってください」。この言葉はMETA KAN-SENたちも知っているようでした。黒いモヤに抗うための共通手段ということなのでしょうか。わかりやすく言うならば、ヨークタウンⅡが沈むまで戦い続けてということでした。心を折らずに戦い続けることが、敵を追い払う条件になっているということでしょうか。
 ヨークタウンⅡが必死に戦い続けた結果、ヘレナMETAたちは指揮官をもとの世界に返すことに成功しました。現実世界に戻ってきたとき、指揮官にはあの仮想空間での記憶がしっかりと残っていました。ヨークタウンⅡが言っていたように、彼女の想いが指揮官へと刻み込まれたのです。
 現実世界に戻ってきた指揮官は、リアリティレンズからログを抽出し、Ⅱ型艤装を実現するために頑張って研究を行いました。現実に戻ってくる途中でちらっと出会っただけのラフィーⅡのログは残っていませんでしたが、一緒に戦ったヨークタウン、ホーネット、ノーザンプトン、ハムマン、ラングレーのⅡ型艤装は無事に開発することができました。
 メインストーリーの1章から3章までの戦いで傷ついた上記4人は、Ⅱ型艤装によってパワーアップされて生まれ変わりました。仮想空間でアンジュ博士に指摘されたように、Ⅱ型艤装はリュウコツを補強するだけで、損傷を根治させるものではありません。KAN-SENたちのヒトとしての部分に指揮官が同時にアプローチした結果だったものと考えられます。
 4人が倒れたあとも獅子奮迅の活躍を続けていたエンタープライズの前に現れたヨークタウンⅡの姿はとても感動的でしたね。これからは一緒に肩を並べて戦えるようになったわけです。

感想

 ここからはただの感想です。
 アズレンの生放送でⅡ型艤装という発明を聞いたとき、心底感心したものでした。エセックス級2番艦に「ヨークタウン」という名前のフネがあり、現状実装しているヨークタウンと名前が被ってしまうという課題にぶつかったときに、パワーアップするための艤装として取り込んでしまうというアイディアが素敵だなと思ったからです。理由は3つ。
 1つはシンプルに、2人ヨークタウンがいるのはとても紛らわしいので、こういうふうにまとめるのはナイスなアイディアだと思ったからです。現状、ユニオンのジュノーとロイヤルのジュノーがいるだけでもとても大変ですから。
 2つ目は、以前に実装した既存キャラに、もう一度光を当てることができるからです。アズールレーンの世界観の中では、現実のフネの数だけキャラを作ることができます。しかし、新しい見た目やパーソナリティを出し続けることにも限界はあります。Ⅱ型艤装という形で新時代のフネを既存キャラのパワーアップ要因にしてしまおうというのは大胆ながら良いアイディアだなと思いました。
 3つ目は、実在するフネに対する人々の想いをちゃんと汲んでいるなと思った点です。海軍では昔使ったフネの名前にあやかって、同じ名前をつけることがよくあります。どこかの国だけの風習ではなく、世界中の海軍で同じことが行われます。地域の壁を越えた、人間らしい営みの1つなんじゃないかと思うのですね。ヨークタウン型ネームシップのヨークタウンという名前をエセックス級でも使用することになったとき、人々はエセックス級のフネにヨークタウン型の面影を重ねたことでしょう。それがゲームの中でも同じような体験にしてくれたのですね。
 事前の情報を聞いていただけでも上記のようなポジティブな感情が沸き上がったものですが、「積重なる事象の幻界」のイベントストーリーではそれを補強してさらにエモーショナルな演出をつけてくれました。本当に良い仕事をなさる。
 Ⅱ型艤装は未来の技術です。仮初の存在であるヨークタウンとの共闘によって指揮官に刻まれたその技術を、指揮官は現実で実現してみせるのです。この技術が実現された過程にも1つのドラマを作ってくれたこと、そして一度は失ってしまったと思ったヨークタウンⅡに現実でもう一度出会ったことで、我々もゲームで彼女が使えるようになったこと。粋なことをしてくれるなあと思いました。


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