2025年7月17日開始のイベント「相見歓」のストーリーを整理していきます。
1. 歳を巡る物語
1-1. 代理人たちの出現

歳のお話からスタートしていきます。
約1000年前、時の炎国皇帝(真龍)は炎国に住まう巨獣たちの大討伐に乗り出しました。巨獣は人間に害をなす存在ということで。しかしそのとき、「歳」という名の巨獣だけが人間に力を貸してくれます。「歳」は当時の皇帝を操り、自分に都合の良い社会を作ろうとしました。
巨獣の討伐に成功した後、「歳」の目論見は炎国の人たちに見抜かれました。「歳」は炎国の陵墓に封じられ、長い時を過ごすことになりました。
混沌とした意識の中で、「歳」の中から別の人格が現れます。「我は誰か?」という問いに答えられたものから順番に代理人として人の姿を得て、再び炎国を歩き回ることになりました。代理人たちはそれぞれに得意なものを持っており、巨獣由来の不思議な力を行使することができます。炎国の発展に与えてきた貢献は小さくありません。
歳の代理人は全部で12人おり、今回登場したユーは末っ子です。最後まで陵墓の中にいました。ジーの弟に庭園作りが好きな人がいるという情報も出てきました。
1-2. ウァンの一度目の挑戦

約120年前の出来事です。
ユーが陵墓の外に出てきたあとも、歳の意識は陵墓へ封じられていました。ここでは便宜上、歳の残った部分を歳獣と呼びます。兵法に秀でた次男のウァンは、歳獣の意識を滅ぼそうと、陵墓を開かせました。
しかしこの挑戦は失敗に終わります。歳獣の意識を滅ぼせなかったどころか、ジエを失う結果となりました。ウァンの代わりに代償を払い、亡くなってしまったようです。巨獣を監視する炎国司歳台は、ジエを見殺しにしました。怒るウァンはチョンユエによって取り押さえられ、司歳台によって都の百灶の古寺に閉じ込められました。
この事件をきっかけとして、歳獣は目覚め始めました。放っておくとそのうち完全復活し、1000年前のように炎国の脅威になると予想されています。また歳獣が復活すると代理人たちは消滅してしまうとも言われています。
歳の陵墓を開くにはウァンの力だけでは足りません。誰かが手を貸したはずなのですが、司歳台の記録にも残っていません。
2. グー・チュエンを巡る物語
2-1. 時系列整理


複雑な時系列を整理していきます。
「相見歓」は過去に起きた事件を巡るミステリー的な側面を持つ物語でした。グー・チュエンという人物の足跡を追いかけていくことがメインの謎となっていました。上の2つの図に示した概略に沿い、彼が巻き込まれた数奇な運命を振り返っていきます。
2-2. 太師とは

もう1人カギを握る人物が太師です。
「将進酒」「懐黍離」を経て、炎国で真龍を補佐する三公という役職があることがわかっています。民政に気を配る太傅、軍事に気を配る太尉が登場していましたが、残る一席は空席だと言われていました。
最後の三公は太師と呼ばれる女性でした。法律や教育に気を配る人物でした。
先代真龍の時代、太師は彼に天下一白という料理を献上したことがありました。この料理は炎国の各地でとれた様々な大根を煮込んだものです。どこで採れた大根であろうとも、きちんと料理をすれば美味しい煮物になる。転じて、炎国各地の学生に対して、平等に教育機会が与えられるべきだと太師は主張したのです。
炎国は奥深い食文化があり、料理が歴史と深く結びついています。このあとも、歴史の転換点となった料理や、メッセージが込められた料理が登場します。
太師は教育制度の改革を支持し、貧しい学生に大きな恩恵をもたらしました。例えば百灶学宮という学校は地方出身者の枠が大きく増えました。
グー・チュエンは太師の改革の恩恵に直接預かった学生の1人でした。地方から百灶学宮に合格し、太師から直接指導を受けたこともありました。
実はグー・チュエン(顧筌)というのは偽名で、彼の本名はグー・シェン(顧笙)といいます。百灶学宮のデータベースにはグー・シェンの方で登録されているのですが、非常に紛らわしいのでこれ以降はグー・チュエンという呼び方で統一していきます。
2-3. 先代真龍の崩御

テラ歴1062年、先代真龍の最期を見ていきます。
炎国は先代真龍の導きによって発展を続けてきました。しかし晩年彼は鉱石病を患い、偏った政策を次々に打ち出しました。このままでは炎国が傾いてしまう。朝廷の官僚たちは王座の交代を噂するようになりました。
先代真龍には今分かっているだけで4人の子がいます。長男は現龍門総督のウェイ・イェンウ、次男が現在の真龍です。ウェイたちの妹は、のちにチェンとタルラの生みの母となります。また末の弟はウェイのせいで死んでしまったと言われていました。
先代真龍の迷走を目の当たりにし、イェンウと太師が行動を起こしました。赤霄という伝説の竜殺しの剣を帯びたイェンウは禁城に入り、先代真龍の崩御に立ち会ったと言います。しかしこの密室で何が起きたのかは外からは見えず、現真龍でさえ何が起きたのかを把握していません。
現真龍も炎国と兄上のことを本気で心配し、何かできることはないかと知恵を絞ります。そこで彼は伝説の軍師たるウァンの存在を聞きつけ、彼の行方を追います。この時点ではすでにウァンは百灶(バイザオ)の古寺を抜け出し、自身を181の碁石に分割したあとでした。
現真龍は碁石の1つ探し出し、取引を持ち掛けます。状況を打開する策を見出してもらう代わりに、将来ウァンの命を見逃そうと。ウァンはこの取引を呑んだようですが、このとき彼が何をしたのかはまだ明かされていません。
2-4. 太師反逆事件

先代真龍の死はどのように処理されたのか。
密室で先代真龍が亡くなり、炎国朝廷に激震が走りました。炎国の民衆を不安がらせるわけにはいかないということで、現真龍は事態の収拾に躍起になります。
太師が描いた計画に、現真龍も従うしかありませんでした。先代真龍を殺したのは逆徒の太師であり、長男イェンウもそれに協力していたという筋書きです。清廉潔白な皇子である現真龍が逆賊である太師を糾弾し、炎国に平和をもたらしました。
現真龍は王座を押し付けられる形になり兄を恨みます。彼は天鏡閣の抄書師として、歴史書に関わっていたいと思っていたのです。イェンウはこのあと18名の禁軍兵士を伴い、百灶を出ていきました。
太師は現真龍の師でもありました。しかし逆臣の汚名を着せされた太師は、その一族郎党にまで処分が下ります。28名が投獄され、獄中にて自死するものも現れました。
現真龍のこれらの決断を知っている者は多くありません。礼部尚書を長年務めたニン・シュー(寧述)は数少ない1人でした。
グー・チュエンは太師を強く慕う学生でした。事件を聞いてわざわざ太師の家に偲びにいったところ、家宅捜索の混乱の中で生まれたての赤子を発見。この子を連れ去ってしまいます。この子はのちのブレイズです。
また彼にはちょうど生まれたての実子がいました。この子がのちのシィンズゥです。
2-5. 二人の赤子

二人の赤子はどうなったのか。かなり解釈が難しい部分で、もしかしたら間違っているかもしれません。
冤罪とはいえ、太師は真龍に反逆した大罪人。太師の親族の子の行方は禁軍が全力で捜索を行いました。グー・チュエンは百灶を脱出しようとしていましたが、1人の禁軍兵士に見つかります。
この禁軍兵士も太師に大きな恩があり、彼女の子が朝廷に捕まるのを避けたいと願いました。そこでグー・チュエンの実子を奪い取り、太師の子孫として百灶に連れて帰りました。グー・チュエンは妻と太師の子孫の3名でヴィクトリアへと逃げていきました。
グー・チュエンの実子は刑部尚書へと引き渡され、そこで太師の子孫ではないと判明します。この子の取り扱いに困りました。
ここでニン・シューが動きます。彼は刑部尚書の殺害を画策しました。イベント冒頭で出てきた「手が血だらけの者」が刑部尚書の殺害をやり遂げるとともに、グー・チュエンの赤子をついでに奪還してきたのです。
ニン・シューの反応からは、彼には赤子を奪い取りたいという意志はなかったように見えます。刑部尚書は以前から過激な行いでニン・シューを困らせていたため、反逆事件に紛れて手を下したかったのでしょう。「手が血だらけの者」に懇願されて、この赤子をニン家で引き取ることにしました。
赤子の存在は時限爆弾のようなものであり、太師反逆事件が蒸し返される可能性が残ります。「手が血だらけの者」とニン・シューは、いつの日か太師の冤罪がすすがれる日が来ると良いと考えました。赤子はニン・イン(寧茵)と名付けられ、親戚としてニン家で育てられることになりました。
ヴィクトリアに辿り着いたグー・チュエンは、3人での生活をスタートしました。太師の子孫の赤子はグー・ジュウホァン(顧燭煌)と名付けられました。
2-6. 反逆事件の調査

テラ歴1077年、グー・チュエンが百灶に戻ってきました。
太師の反逆事件は冤罪のまま秘密裏に処理され、触れるのは禁忌となっていきました。グー・チュエンには太師の親族の赤子を連れ去ったという罪がありますが、このことを知っている人は多くありません。百灶に戻ってきて、名前を変えて活動を始めました。彼は実の娘の行方を捜しにきたのです。
ニン・シューはグー・チュエンの正体を知っており、彼を監視するために礼部で雇いました。グー・チュエンにとってこれは好都合で、ニン・シューの過去の手紙を盗み見て、太師反逆事件とその余波の真相を繋ぎ合わせていきます。
グー・チュエンは実の娘を発見しました。彼女はニン・シューに遠縁の親戚として育てられていました。正体を明かすわけにはいかず、目立った接触はしていませんでしたが、ニン・インの誕生日の会話は彼女の印象にも残っていました。
グー・チュエンは余味居という料理店で朝ご飯をよく食べていました。ニン家に近いこのお店は、窓際からニン・インが出かける様子を見ることができたのです。
またヴィクトリアに残してきた妻子を気に掛けることも忘れませんでした。桔紅酥(ジューホンスー)というお菓子には「恋しき故郷」という想いが込められています。ニン家から便せんを拝借していたグー・チュエンは、手紙で包んだ桔紅酥をヴィクトリアへ送っていました。
桔紅酥はあまり日持ちがしないという問題がありました。そこでグー・チュエンは余味居の料理長であるユーに相談します。保存が効くようにユーは砂糖をたっぷり入れた桔紅酥を作ってくれますが、これは料理本来の味ではないので、渋々といった様子でした。ブレイズにとっては、父が送ってくれるこのお菓子は思い出の味になっていきます。
グー・チュエンが太師反逆事件を調べていく過程で、ユー・チェン(虞澄)と出会いました。炎国の司法を司る大理寺の少卿というポジションにある人物です。刑部尚書の殺害事件を調査の取っ掛かりにしており、シエ・ジェン(解真)という人物も仲間でした。シエ・ジェンは官僚を裁く粛政院というお役所に勤めています。
2-7. グー・チュエンの死

テラ歴1092年、グー・チュエンが亡くなります。
百灶にやってきて15年、グー・チュエンは太師反逆事件のほぼすべてを解き明かしました。現真龍に料理を贈る機会を得た彼は、天下一白と赤い腐乳入りの饅頭を献上します。天下一白は上で見たように、太師が教育改革を訴えた有名な一品。饅頭の方のメッセージ性はわからなかったのですが、このセットで「太師の冤罪をすすぐ」という意味になりました。
現真龍だけは冤罪の事実を知っていますが、これを認めるわけにはいきません。グー・チュエンは死刑となりました。彼もこうなることはわかっていたことでしょう。
死刑囚の監獄で、グー・チュエンの落ち着いた様子は際立っていました。当時死刑囚たちに最後の食事を作る仕事をしていたモー・シャオリュウ(莫小六)も、グー・チュエンのことを記憶することになります。
ニン・シューは裏から手を回し、グー・チュエンの死刑を撤回させました。彼が百灶に留まることはできないので、ヴィクトリア宣礼師に任命し、妻子のもとへと帰らせることにしました。グー・チュエンは妻子は死んだと言い張っていたのですが、ニン・シューはそれが真実なのか確かめたかったのかもしれません。
ここでユー・チェンもグー・チュエンに接触しました。ヴィクトリアに向かう途中で自死すれば、その死を利用してニン・シューを追いつめることができます。グー・チュエンは大病を患っており、老い先が短いことを自覚しています。また、このままヴィクトリアに戻ると、妻子が朝廷に見つかる恐れもありました。お互いに利のある取引だったのです。
グー・チュエンはニン・シューのことを信用しませんでしたが、ユー・チェンのことは信用に値すると判断。娘の行方は彼だけに伝えられました。ユー・チェンとの約束通り、グー・チュエンはヴィクトリアに至る山道で自死し、単なる事故として片付けられます。
ユー・チェンは太師反逆事件に直接巻き込まれたわけではありませんが、純粋に真相を暴くのが大好きな人でした。自分は善人ではないとも認めており、汚い手も絡めながら真相を追っていきます。ニン・シューはこれまでで最大の獲物になると意気込んでいました。手始めにグー・チュエンを殺した容疑を吹っ掛けることで、調査を始めていきます。
2-8. ブレイズの信念

ブレイズがロドスに来た経緯について。
グー・チュエンはブレイズのことを大切に育てていましたが、2人は血が繋がっていないため、正反対の性格をしていました。寛容で人と争わない父と、短気でまっすぐな娘。ブレイズの性格は太師そっくりだと言われていました。ただ、グー・チュエンは絶対に退けぬときには立ち上がりなさいと娘に教えており、これはいまも彼女の胸に刻まれています。
ブレイズはヴィクトリアの西の方で母と二人暮らしをしていました。家計のために工場で働いていたのですが、そこは感染対策が十分ではありませんでした。工員たちに支給された薬はオーナーが転売してしまっており、薬も十分に行き届いていません。
オーナーの非道な行いに怒ったブレイズは、いまが退けぬときだと立ち上がり、工員たちとともにオーナーをやっつけました。この戦いの過程で彼女は感染者になります。
グー・チュエンから妻子の居場所を聞いていたユー・チェンですが、彼は目立つ地位にいるためヴィクトリアに向かうことができません。当時は朝廷の中央にいなかったシエ・ジェンに依頼し、ブレイズを発見するに至ります。
シエ・ジェンがブレイズを見つけたとき、すでに彼女は感染者でした。シエ・ジェンは裏から手を回してブレイズをロドスへ送りました。紆余曲折あって、ブレイズはロドスのオペレーターになり、数年後には活躍が認められてエリートオペレーターへと昇格することになります。
2-9. レイズに与えられた役割

レイズの役割を見ていきます。
テラ歴1097年ぐらいに、レイズことリン・チンイェン(麟青硯)は大理寺に入り、その後目覚ましい活躍を続けて最年少の少卿に昇格しました。ユー・チェンは師匠としてレイズの指導を担当し、彼女の人柄を見極めました。
この頃にはユー・チェンとシエ・ジェンも太師反逆事件の真相にかなり近づいていました。冤罪を晴らすためには、この真相を白日の下に晒す必要があります。しかし彼らの手は汚れていたため、清廉潔白な人物が必要でした。白羽の矢が立てられたのがレイズでした。
ユー・チェンは高齢のため大理寺を引退しました。その後、彼が証拠を捏造して裁判を進めていた事実をレイズが突き止め、処罰を与えます。これはユー・チェンが仕組んだことでした。レイズの手腕はますます評価され、最年少の少卿へ出世しました。
レイズには太師の情報が断片的に与えられ、その中にはブレイズの父親の情報もありました。彼女はロドスへきてブレイズと交流を結び、捜査を続けていきます。
引退間際のユー・チェンは、傍から見ると不可解な行動を多く取るようになっていました。ニン・シューを刑部尚書殺害事件の犯人だと指摘したのですが、このときは証拠不十分で彼を追い込むことはできませんでした。
ニン・シューは礼部尚書の座を後進に譲り、政界を引退することになりました。百灶を離れ、故郷の江南へ引っ越す準備をしていきます。ユー・チェンにとっては、彼が百灶にいるうちに決着をつけたいところでした。
ニン・インはニン・シューについていくことにしていました。彼女は百灶に親族がいるわけでもないのです。ニン家は代々優秀な官僚を輩出していますが、ニン・インにはそちら方面の才能がありません。これも血が繋がっていないという表現だったのでしょう。
3. イベント時系列
3-1. 三つの不審な事件

ここからはすべてテラ歴1102年秋の出来事です。イベント時系列に入るちょっとだけ前のお話から。
シエ・ジェンとユー・チェンはレイズを導き、太師の反逆事件の真相を解き明かさせようとしています。シエ・ジェンは3つの事件を起こし、レイズが調べるべき場所のヒントを与えようとしました。
1つ目はモー・ブフーが料理長を務める鼎豊楼のかまどを爆発させた事件。モー・ブフーの本名はモー・シャオリュウといいますが、死刑囚監獄で料理を出していたという過去が余計な評判を生んでしまうことを避けるため、名前を変えていました。死刑囚監獄の繋がりで、グー・チュエンに迫る手がかりとなります。
2つ目はニン家の掛け軸の仙人に糖蜜が塗られた事件。ニン・シューに調査の目を向けさせるためのヒントでした。
3つ目は文書保管庫に火をつけたこと。実行犯はシエ・ジェンですが、ユー・チェンが犯人と名乗り出ました。大理寺が過去に捜査してきた事件には疑惑があるとユー・チェンは主張します。彼が大理寺に捕縛されることも計画のうちだったのでしょう。
大理寺のトップであるチェン・チョーにはユー・チェンの真意がわかりません。ただ、レイズが計略の一部に組み込まれていることには気づいており、彼女に忠告を発していました。
3-2. 甘い桔紅酥

イベントの冒頭のシーンです。
レイズとブレイズが百灶にやってきました。ブレイズの存在自体が、謎を解くカギとなります。勝手に外を出歩かないようにとレイズに言われていましたが、ブレイズは余味居で食事をしていました。
余味居で食べた桔紅酥は、ブレイズが昔食べた味とは異なっていました。彼女がヴィクトリアで食べていた桔紅酥は、保存のため砂糖がたっぷり使われていたからです。文句をつけられたユーは怒ります。
たまたま居合わせたシィンズゥが甘い桔紅酥探しを手伝ってくれることになりました。彼女は行箸散人(シィンズゥサンレン)を名乗って料理批評をしており、百灶の料理店に非常に詳しいのです。
ユーはウァンが百灶を去った約100年前にやってきて、以来この都市にずっと留まっています。司歳台は歳の代理人たちを常に見張っており、現在はジャン(姜)という持燭人が見張りを担当しています。ユーは代理人らしいことを一切しないので、ジャンも本来の職分を意識せず、店員というスタンスを貫くことで見張りを続けてきました。
ブレイズたちがやってきた時期は、ちょうど百珍宴の季節でした。大きな政治の意思決定をする宴会で、庶民にとっては百珍宴を意識した美味しいメニューが食べられるお祭りです。
今年の百珍宴の料理を担当するのはモー・ブフーでした。彼はこれを機に引退を考えており、後継者を探しています。後継者を選抜するための大会を開き、百灶の有名な料理店に招待状を送っていました。彼はユーの正体は知りませんが、腕の良い料理人がいるということで、余味居にも招待状が届きました。
3-3. ニン家にて

ニン家を巡る出来事。
ニン・シューは礼部を引退していますが、現礼部尚書はニン・シューにたびたび相談を持ち掛けているようです。特に、百珍宴に誰を出席させるかは、毎年の悩みの種なのでしょう。
ニン・ツーチウ(寧辞秋)が大荒城から戻ってきました。「懐黍離」での事件を祖父であるニン・シューに報告し、有難いお説教をもらっていました。職場の大先輩でもありますからね。
続いてリャン・シュン(梁洵)がニン家にやってきました。彼は玉門(ユーメン)にいたのですが、玉門が百灶に向かってきているため、訪ねる余裕が生まれたみたいです。玉門は歳との決戦に備え、住人を他の都市へ移しています。
リャン・シュンは意中の人であるニン・ツーチウに会いにきたのですが、ニン・シューに会うのも目的でした。百珍宴に出席したかったのです。朝廷は歳と戦争するべきでないという自説を語り、ニン・シューはそれを見て満足していた様子で、あとでこっそり名簿に書き足していました。
次にレイズが訪ねてきました。掛け軸の事件を口実に、グー・チュエンをヴィクトリア宣礼師にした理由を聞きにきたのです。グー・チュエンは自らヴィクトリア行きを志願したのだとニン・シューは答えますが、これは事実なのでこれ以上追求することはできませんでした。
ニン家を出たレイズを、禁軍の若き教官が訪ねてきました。これ以上調査すると危ないぞと忠告しにきてくれました。この人はタイホーと何度か戦ったことがあり、彼は傑物だと評価していました。タイホーはレイズの友人であるため、そのよしみで忠告しに来てくれたとのことでした。
教官は正式な禁軍兵士ではありません。あくまで教官です。正式な禁軍は玄鉄甲を着ているのだと教えてくれました。
3-4. 百灶学宮の調査

次にレイズは百灶学宮の調査にきました。
グー・チュエンは百灶学宮に在籍していたことがわかっています。過去の生徒のデータベースを調べることで、ヒントを得られるのではと期待されました。
レイズはジィン(景)教授と知り合いでした。百灶学宮で軍事学を教えつつ、兵部で参知を務めています。彼女はこっそり忍び込んだレイズを窘めていましたが、見逃してくれました。
グー・チュエンの情報はグー・シェンという本名でデータベースに残っていました。1055年に入学し、1062年に行方不明になり、その後の情報は消失していました。百灶学宮は炎国の要職を担う官僚を輩出する学校のため、生徒の情報が消えることはまずありません。唯一、学生が死刑になり、死刑囚監獄に移動すればこういう記録になるかもしれないとジィン教授が教えてくれました。
ジィン教授はズオ・ラウの母親です。レイズのリン家とズオ家は家族ぐるみの付き合いがあります。レイズの両親は北の要塞天機閣に勤める天師で、レイズの面倒が見られないため、ジィン教授にお世話を頼んでいました。レイズは幼い頃からしっかり者だったため、ズオ・ラウの姉のような存在でした。
ズオ・ラウも「懐黍離」で大荒城に行っていましたが、玉門に戻ってきました。「登臨意」で大けがを負ったタイホーが復活しており、朝廷は歳と開戦する方向で一致しつつあると伝えます。そのため父のズオ・シュアンリャオ(左宣遼)は戦いの準備で大忙しの状態になっています。
3-5. 鼎豊楼の選抜試験

ブレイズが料理試験を受けます。
甘い桔紅酥を求めて、ブレイズはシィンズゥと一緒に百灶中を駆け回りましたが、見つかりません。百灶のトップの料理人であるモー・ブフーに聞くしかないのではということになり、彼が開催している後継者選抜大会にエントリーすることにしました。ユーは目立ちたくなく、シィンズゥは批評家として有名になってしまっているので、消去法でブレイズが出ることにしました。
選抜試験は三段階ありました。1つ目は提供されたお茶の材料当てクイズ。Mechanistから舌より鼻の方が利くと教えてもらったことと、シィンズゥより百灶名物の梅酒の話を聞いていたので、見事正解することができました。
2つ目は料理の歴史クイズ。引いたお題は天下一白でした。尊敬する太師の逸話のため、グー・チュエンがブレイズに天下一白の謂れを教えたことがあります。それを思い出して正解することができました。
3つ目は実技。ブレイズはユーに教えてもらった長寿麵を作りました。百珍宴は真龍の誕生日のため、必ず長寿麵が作られるのです。簡単に作れるわりに、試験のお題に適しているためこれを選びました。
長寿麵を一口食べて、モー・ブフーはブレイズが素人であることを見抜きます。しかし同時に、自分が30年前に食べて忘れられなかった長寿麵であることにも気づきます。ブレイズは甘い桔紅酥を知らないか尋ねるのですが、砂糖を入れることは忌むべき行為だと一蹴されてしまいました。
ちょうどこのとき、レイズはモー・ブフーを調査しにきていました。シエ・ジェンがヒントを与えるため再び鼎豊楼に忍び込み、火災を起こします。レイズの前に姿を現したことで、レイズの中で推理の材料が集まっていきます。
モー・ブフーは命を救われたため、レイズの質問に答えてくれました。グー・チュエンのことは死刑囚監獄で見たことがあるという話です。
このあとレイズは強引な捜査をチェン・チョーに咎められ、行き詰まりを感じたレイズは大理寺を辞職することにしました。チェン・チョーは太師反逆事件の真相を知らないのですが、闇が広がっていることは知っています。レイズの身を案じていました。
3-6. 歳獣との開戦

朝廷と歳の代理人たちの動きについて。
玉門にいるズオ将軍宛てに、太尉から中秋月の月餅が届きました。「熱いうちに食え」というメッセージつきです。開戦の機を逃すなということでしょうか。
太尉は兵力を整えており、真龍にも直々に決断を迫っていました。ここで歳という憂いを取り除いておくべきだと。一方、太傅は開戦に反対していました。戦争で最も苦しむのは貧しい民たちですから。
ズオ・ラウは余味居を訪れました。ここで謎のお客から、質屋に行くように伝えられます。ピンときたズオ・ラウは、質屋でジーに出会いました。
司歳台はすでにウァンが百灶にいることは掴んでいましたが、ジーはそれ以上の情報を教えてくれました。ウァンは炎国の外にいる5匹の巨獣を目覚めさせたのだとか。ジーはウァンに協力していますが、考えが一致しているわけではないと言っていました。
ウァンが前回百灶を去ってから約100年。歳獣との戦いに向けて準備を重ねてきたことは朝廷もわかっています。衝突の緊張が高まってきました。
3-7. 百珍宴の火事

百珍宴が開催されます。
レイズとブレイズが追いかけていたグー・チュエンの調査の手がかりが、ここで途切れてしまいました。2人は百珍宴で真龍に直接聞いてみようという大胆な行動に出ます。
ブレイズは料理人としてモー・ブフーに認められていたため、調理場から忍び込みました。真龍が会場に来たら、レイズが直訴するという単純な計画でした。
しかし邪魔が入りました。火災が発生したのです。犯人は捕まりませんでしたが、のちにリャン・シュンだったと判明しました。このまま百珍宴が開催されれば、真龍は歳獣との開戦を宣言していたでしょう。阻止するためには、手荒な方法を採るしかありませんでした。
現場が混乱する中、レイズは禁軍の若き教官に捕まってしまいます。レイズとシィンズゥが助けてくれたおかげで、ブレイズは外へ脱出することができました。
シィンズゥはブレイズたちの作戦に見当がついたので忍び込み、2人を助けてくれました。彼女も正体がバレると危険であり、会場で捕まるわけにはいきませんでした。
シィンズゥはとある禁軍兵士に見つかってしまうのですが、この人は40年前にグー・チュエンの手からシィンズゥを奪った兵士でした。彼女は気絶した状態でニン家に運び込まれます。ニン・シューは再びあなたがシィンズゥを救ってくれたのだと感謝を述べます。
ニン・シューは自分の罪を認め真相を明かす覚悟を固めます。1062年の炎国史を机の上に残し、シィンズゥにすべてを伝えることにしました。
騒動がひと段落したあと、リャン・シュンは太傅に呼び出されました。こういう重要な局面で、リャン・シュンは毎回最も危険な手を選ぶと指摘されていました。太傅は彼の罪を明らかにした上で、皆を納得させるために天鏡閣へ異動させると告げました。
3-8. 明かされた真相

すべての真相が明かされるときがきました。
シィンズゥは長年心に憶測を抱えていました。自分がニン家に拾われることになった経緯について、不自然に思うところはあったのでしょう。1062年の炎国史を読んで、すべてが繋がったようです。
余味居に運び込まれたブレイズのもとに、シィンズゥがやってきて、真相をすべて告げました。ブレイズは最初は怒っていましたが、太師の反逆事件でたくさんの人が人生を狂わされ、自分がいまここに立っていることを知りました。ブレイズは真龍に直接会うことにします。
教官に捕まったレイズは監獄に入れられました。真龍への反逆を企てた容疑をかけられます。そこへシエ・ジェンがやってきて、こちらもいままでの経緯を伝えました。レイズの役割もここで改めて伝えられ、真相を明らかにするために立ち上がってほしいとお願いされます。2人はこのあと監獄を出て、ブレイズの助太刀に向かいました。
ユー・チェンが捕えられている監獄にニン・シューがやってきました。長年追い続けてきた獲物とついにご対面を果たしたのです。ニン・シューは逃げることも可能でしたが、そうするとシィンズゥとブレイズはいつまで経っても潔白となりません。彼女ら2人のために、ニン・シューは刑部尚書の殺害を認めることにしました。勝負はユー・チェンの粘り勝ちといった形で決着しました。
3-9. 真龍への拝謁

ブレイズが真龍に会いにいきます。
ブレイズは余味居で長寿麵を作り、真龍のもとへ持っていくことにしました。実は真龍の誕生日は百珍宴の当日ではありません。無駄遣いを抑えるため、真龍がウソをついているのだとか。
真龍はブレイズの正体を認識しており、グー・チュエンのことも覚えていました。そのためブレイズのことをつまみ出すことはせず、ちゃんと話を聞いてくれました。
太師の冤罪をすすぐというのが1つの大きなテーマでしたが、ブレイズはそれを真龍に求めませんでした。太師は真龍と協力し、罪を被ることで他のすべてを丸く収めました。グー・チュエンがその真相に辿り着いたとき、彼はその結果に同意し、すべてを白日の下にさらすことはしませんでした。であればブレイズも冤罪を晴らすことに執着すべきでないと理解したのです。
代わりに、ブレイズは「あの事件で犠牲になった人を忘れないと約束してほしい」と投げかけます。この問いかけが真龍にどのように響いたのかは明言されませんでしたが、このあと彼は歳獣との開戦をしないという決断を下します。ウァンのために歳の陵墓を開けさせ、もし彼が歳獣に勝てれば、これまでの罪を不問にすると決めたのです。
真龍はウァン以外にも、多くの人の罪を許すことにしました。ブレイズが不服を申し立てた罪、太師の不忠の罪、イェンウが兄弟に背いた罪、などなど。この地位にある以上、自分は行動を起こさねばならないのだと言っていました。戴冠の際は紆余曲折ありましたが、真龍は優れた統治者なのでしょう。
百灶に戻ってきたウァンは、かつてとじ込められていた古寺に戻ってきました。そこにいるだろうと見当をつけていたユーが会いに来ました。ユーはいつか兄弟姉妹揃って食事がしたいと願っていますが、ウァンはユーだけは巻き込みたくなかったと本音を言っていました。古寺の外では禁軍がウァンを見張っています。
真龍は今年の百珍宴にイェンウを招待していました。真龍とは40年合っていませんでしたが、ケリをつけたいと考えているのでしょうか。フミヅキは反対していましたが、イェンウは百灶に向かうことにしました。
道中で、チェンが合流しました。彼女はメイン6章で龍門を出て以来、ロドスの一員として各地を転々としています。この世のあらゆる矛盾には、誰かの正義がある。そんなことを知ったと言っていました。
3-10. ウァンの決戦

ウァンの決戦が始まります。
ユーはいままで一度も代理人としての能力を使ったことがありませんでした。初めての能力行使により、一杯のスープが出来上がります。それをウァンに届けました。「登臨意」ぐらいまではウァンは単なる悪者のように描かれていましたが、兄弟想いのユーからは、生きて帰ってきてほしいという率直な願いが発せられます。
「懐黍離」にてジーは錦織を、シュウは種をウァンへ贈りました。これらも歳獣との戦いで効果を発揮してくれることでしょう。リィンとニェンとシーは直接百灶を訪れ、戦いを見守ることにしました。いよいよ決戦が始まりそうな雰囲気です。
何のためにウァンは戦うのか。それは兄弟姉妹を人にするための戦いだと言っていました。歳獣が目覚めると代理人たちは消滅すると言われてきました。一方で歳獣が倒れれば、代理人は単なる人になるということなのでしょうか。本当にそれが可能なら、すっかり人らしくなった代理人たちにとってはハッピーエンドに見えます。
3-11. 今後へ

今後に繋がる描写が2つありました。
1つ目は、老天師が睚の代理人に会っていたシーンです。「登臨意」で睚の代理人はチョンユエに敗れました。玉門を攻め落とすことはできませんでしたが、自身はまだ消えていません。炎国は常に巨獣の行方を見張っており、老天師は忠告をしにきていました。
睚の代理人は1000年前の復讐として、巨獣を裏切り人間に味方した歳を倒したいと言います。しかし本当の目的はそれだけではないのだろうと指摘されていました。本当は百灶の下に眠るものを眠っているのだろうと。
百灶は巨大な源石鉱脈の上に建設された都市です。源石の影響を抑えられないなら、エネルギーを吸い尽くしてやればいいというイカれた発想を現実にしてしまった都市です。巨獣と源石は相容れない存在と思っていましたが、本当の狙いはなんなのでしょうか。
2つ目は、ワイ・テンペイのお話です。「登臨意」でチョンユエは自分の剣をワイ・テンペイに預けました。しかし「懐黍離」にて、その剣はジーに奪われしまいました。剣は災いをもたらすとされており、ワイ・テンペイは気が触れてしまったようでした。彼は行方不明になり、やっと見つけたと思ったら拳だけで洞窟を掘っていました。
ワイ・フーとリーがワイ・テンペイを探しにきました。彼の様子を見て、止められるのはワイ・フーだけかもしれないとリーは言っていました。
チョンユエにウァンの戦いに干渉するつもりがあるのかわかりませんでしたが、この剣はストーリーにどのように絡んでくることになるでしょうか。
更新はTwitterでお知らせします。
アズレンとアークナイツのストーリーはいいぞ
— YT22@サンディエゴ (@YT22_azurlane) 2024年6月16日
---最新お品書き---
アズレン:「赫輝のマルティリウム」編https://t.co/Ma4ThLJVKB
アークナイツ:「ツヴィリングトゥルムの黄金」編https://t.co/9RvVp97U2Ahttps://t.co/8csbX9C5yw

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