3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - 登臨意 編

 2023年7月28日開始のイベント「登臨意」のストーリーを整理します。

1. 千年前の狩り

1-1. 真龍と歳

 炎国と巨獣の関りの起源からスタートです。
 戦乱の世を統一した炎国の古代皇帝は真龍と呼ばれています。彼は人間の世を平定したあと、今度はカミさまに目をつけました。炎国に住まう巨獣を一掃するべく、軍隊を総動員して戦いを始めました。"千年前の狩り"と呼ばれている出来事です。
 このエピソードは「画中人」の頃から語られており、真龍の偉大さを示すエピソードかと思われていたのですが、実は裏があるというのが「登臨意」のティザーPVで語られました。人間同士で戦っているときに真龍は「歳」という巨獣に目をつけられていて、「歳」に勝たせてもらっていたのです。その違和感に真龍自身も気づいていました。
 真龍が巨獣狩りを行うにあたって、最初に発見した「歳」という巨獣が味方についたとされていました。しかしそれも歴史が歪曲して伝わっているようで、実は「歳」が真龍を導いて新しい文明を創ろうとしたのです。すべては「歳」の手のひらの上だったわけです。
 しかし真龍もやられっぱなしではありません。最終的に「歳」は人間に討たれ、陵墓の中に閉じ込められました。
 千年前の狩りで炎国が巨獣と戦う際に作った兵器が、いまの玉門(ユーメン)だとのことでした。玉門には巨獣と戦ったときの爪痕がいまも勲章のごとく残り、人類が巨獣に勝った象徴になっています。

1-2. 巨獣と代理人

 巨獣と代理人について。
 「歳」は陵墓に閉じ込められているときに12人の代理人を生み出しました。代理人たちは「歳」の力の一部を持ち、人間の姿で炎国を歩き回っています。
 「歳」の代理人の中で人間に危害を加えようとしているのが二番目の人物です。男性なので次男坊であり、囲碁が得意です。名前がまだ出てきていないので、リィンが使っていた「囲碁バカ」というあだ名で呼ぶことにします。
 囲碁バカの行動にはジエという代理人が大きく関わっています。女性で書が得意ということは分かっていますが、何番目なのかはわかりません。囲碁バカはジエと仲良くしていたのですが、あるとき彼女は消えてしまったと言われています。その事件をきっかけに、囲碁バカの行動も変わっていったと。
 「登臨意」では「睚」という別の巨獣の代理人が出てきました。千年前の狩りで炎国に狩られた巨獣の一体です。「睚」は人間側についた「歳」を恨んでいます。
 中国の伝説上の生き物のジャンルとして竜生九子という言葉があります。その名の通り、竜が生んだ九体の化け物です。そのうちの一体に「睚眦(ガイサイ)」という化け物がいて、これが元ネタなのではと言われています。


2. 二十年前の玉門

2-1. 江湖の武人

 時系列をジャンプして、玉門で起きた20年前の出来事を見ていきます。
 このころの玉門は、「官」にあたる軍人と、「民」にあたる江湖の武人が手を取り合って敵と戦っていました。いまよりも源石製品が洗練されておらず、多くの人手を必要としていたのです。兵士と民衆が心を1つにしていた古き良き時代として語り継がれています。
 20年前の玉門軍にはすでにズオ将軍とチョンユエがいて、江湖の武人として女侠とモン・ティエイーが輪の中心にいました。女侠は最後まで名前が出てきませんでしたが、文武に秀でた人物としていまも色々な場面で語られていました。彼女は人間らしい名前を持っていなかったシュオにチョンユエという名前をつけてくれました。チョンユエの方も彼女を信頼して剣を預けていました。
 モン・ティエイーは玉門で鋳剣坊(鍛冶場)を営んでいる刀匠です。当時から江湖の武人たちの武器を作り、幅広く顔が効く人物でした。
 4人が外敵の討伐で遠征した際に、勝利の記念として槐樹の成木を丸々一本持って帰ってきたときのエピソードが回想されていました。槐樹はいまも鋳剣坊に植わっています。
 女侠は病を患ったのですが、それを玉門で治療することはできませんでした。チョンユエは玉門の外へ医者を探しに行くのですが、治せる人が見つかる前に玉門に戻らなくてはならなくなりました。山海衆が攻めてきたのです。
 女侠は玉門には戻らず、天災で壊滅的な被害を受けたアナサ族の救助活動を行いました。荒野で原始的な生活をしていたアナサに、武術や知識を授け、移動都市の存在も伝えました。アナサ族は遠い昔に炎国に流れてきたサルカズの一種なのだと言われています。
 女侠は武術が優秀だった少女にジエユン(戴雲)という名前を与え可愛がりました。ジエユンは女侠を師匠と呼び慕っていました。女侠が病に抗えなくなって亡くなったのは割と最近のことだったようです。

2-2. ズオ将軍の決断

 20年前、玉門を揺るがす事件が起きました。
 山海衆という巨獣を崇拝する暴徒集団が、玉門に入り込み暴動を起こしました。玉門は都市の外に向かっては強固な防御性能を発揮しますが、内側に入られると普通の都市と変わりません。暴動で多くの死傷者が出てしまったと言われています。
 20年以上前、囲碁バカも天下に対して動乱を巻き起こし、以降彼は罪人と呼ばれるようになりました。玉門での山海衆の暴動は、囲碁バカの動きに感化されたものと考えられています。
 この事件は、江湖の武人に頼っていた玉門の弱点を浮き彫りにした事件となりました。一般人が年がら年中自由に行き来していた結果、セキュリティの弱い都市になってしまっていたのです。
 この事件の落とし前をつける形で、ズオ将軍は玉門軍と江湖の武人との繋がりを断ち、武人たちはそれ以降戦いに加わることはなくなりました。彼らは別の職についたり、玉門を去ったりしました。ズオ将軍の冷淡な通告に江湖の者たちは反発をし、恨みを抱えたまま生きていくことになりました。
 なぜズオ将軍はこんな決断を下したのか。彼はこのとき他人に打ち明けられない秘密を抱えていました。江湖の者たちと手を切ることは彼の本心ではなかったのです。チョンユエが玉門で唯一の理解者であり、問題は炎国全体に関することでした。
 チョンユエたち代理人などごく一部の人は、「歳」がもうすぐ復活してしまうことを知っています。千年前に「歳」は人間に裏切られて討たれたので、復活後人間に敵対する可能性があります。「歳」への備えとして玉門は炎国の都へ向かい、「歳」と刺し違えても都を守る使命を帯びています。
 江湖の者たちにこの事実を知らせるとパニックが起きてしまうので、戦いに巻き込まないように玉門軍と距離を取らせるようにしました。山海衆を街に引き込んでしまったことを、江湖の武人を締め出す口実に使ったのです。
 また、「歳」との戦いが想定されているのに、玉門軍の顧問のような立ち位置にチョンユエがいることも都合が悪いです。チョンユエは「歳」の一部ですから。彼は機を見て玉門を離れることになっていました。
 その際、チョンユエの持つ剣の処遇が問題になります。彼は自分の中の代理人としての機能を分離し、剣に封印してしまいました。この剣を誰がどうやって保管するのかも、お偉いさんたちの悩みの種となりました。


3. 登臨意前夜

3-1. 睚の代理人

 「登臨意」の事件が発生する少し前の話を見ていきます。
 囲碁バカは「睚」の代理人を目覚めさせました。囲碁の名手である彼には緻密な計略があるものと考えられるのですが、狙いが明かされることはありませんでした。
 囲碁バカには自分たちの本体である「歳」に取って代わりたいという野望があります。「歳」が目覚めると代理人は用済みになるため、消えてしまうと言われています。自分が自分であり続けるための方法として、「歳」の意識を乗っ取ってしまおうと考えているみたいです。
 「睚」の代理人は玉門に行くことにしました。彼女は「歳」への恨みを果たしたいと考えているのですが、肝心の「歳」の居場所が分かりません。玉門は「歳」と戦うために航行していますから、玉門の航路情報が知れれば「歳」の居場所にも見当がつくだろうと思っているのです。
 「睚」の代理人は玉門で騒ぎを起こそうとしている山海衆にたまたま出会いました。山海衆は代理人の本当の姿に気づいていなかったのですが、彼女が力の片鱗を見せたことでボスとして迎え入れていました。いくら代理人と言えども玉門を1人で相手取るのは大変なので、駒が必要だったのでしょう。
 山海衆にも目的がありました。ただ暴れるだけの暴徒ではありません。炎国の朝廷のお偉いさんの指示を受けて、朝廷の目を逸らすために玉門を襲ったのです。山海衆はいろんな悪党との繋がりを持っており、司歳台も警戒を強めています。代理人との接触も行っているだろうと言われていました。
 「睚」の代理人と山海衆は互いを利用する形で玉門襲撃の計画を練り始めます。

3-2. モン・ティエイーの計画

 山海衆たちの計画に一枚嚙んできた人物がいます。それがモンです。
 20年前にズオ将軍から締め出されてしまったことを彼はずっと恨んできました。かといって恨みを直接ズオ将軍にぶちまけるのではなく、別の方法をとりました。
 モンは玉門に天災をぶつけることで皆の心がもう一度一つになるのだと言っていました。昔の古き良き時代を取り戻したいのですね。ユーシャはこれを聞いて「狂っているのね」と切り捨てていました。
 モンのやろうとしていることは、玉門の航路情報を奪おうとしている「睚」の代理人、および玉門で騒ぎを起こして朝廷の目を引き付けようしている山海衆と方向性が一致しました。モンは20年前に自分たちが締め出された原因となった山海衆のことは恨んでいるのですが、目的のために手段は問わず、一時的に手を組むことにしました。
 玉門に天災が迫っていることを知った彼らは、データを取りに行った天災信使の部隊を襲撃します。


4. 登臨意の時系列

4-1. 天災信使の襲撃

 ここからイベントの時系列に入ります。モンたちが天災信使を襲撃するところからスタートです。
 ウェイに山海衆の駆除を言い渡され、ユーシャが玉門にやってきました。彼女は玉門に到着して早速、天災信使の部隊が襲撃された現場を見ます。隊員が命がけで守ってくれたと思われる観測データは回収したのですが、これはモンたちが仕掛けた罠でした。偽物のデータが欽天監に渡ってしまったことで玉門は天災の進路を間違って予測し、天災に正面から突っ込むことになってしまいます。
 玉門に戻ってきたユーシャはモンとドゥに出会います。ドゥは尚蜀から玉門にやってきて、物流会社を立ち上げました。記念すべき初めての任務が天災信使の護衛だったのですが、運悪く襲撃の対象になってしまいました。
 モンは本物の天災の観測データを別のところに隠していました。襲撃の内情を知っている彼は、ドゥとユーシャがこの件をこれ以上調査しないように、やんわりと行く手を遮りました。

4-2. 睚とジエユンの奇襲

 さらに事件が立て続けに発生します。
 「睚」の代理人は玉門でお偉いさんが集う場に突然現れ、ウェイに刃を向けました。ウェイ、チョンユエ、リィン、鼠王という凄まじい戦力が迎え撃ったのですが、「睚」の代理人は負傷する程度でするっと逃げていきました。彼女はこの襲撃では玉門の航路情報を把握できなかったと考えられます。
 ほぼ同時刻にジエユンが王城に忍び込み、チョンユエの剣を盗んでいきました。襲撃が陽動になったのはおそらくたまたまだと思うのですが、もしかしたら「睚」の代理人の方がタイミングを見計らっていたのかもしれません。ジエユンは師匠の死に際に、剣をもう一度見たいという願いを聞き、危険を冒して盗みを実行しました。
 ジエユンはズオ・ラウに追撃された際に負傷するのですが、逃げ切ることに成功します。彼女は剣を抱えたまま道端で倒れ、ワイ・テンペイが働いている医館に担ぎ込まれました。たまたまかと思われたのですが、陰でジエユンを誘導していた人物がいました。それがリャン・シュンです。
 「将進酒」の舞台である尚蜀の知事をしていたリャンは太傅に抜擢されて玉門参知に任命されていました。玉門の参謀としてズオ将軍をサポートする立場です。リャンはチョンユエの剣を誰に託すのかという問題の解決案を探っており、親友であるワイ・テンペイに目を付けました。比武台の番付で一位の人物が候補になるとチョンユエが提案していたこともあり、武の達人であるワイ・テンペイが候補になり得ると思い当たったのでしょう。
 「将進酒」の時点でリャンはワイ・テンペイが玉門で目撃されたという情報を掴んでいて、それをリーにも伝えていました。リーとワイフーもワイ・テンペイを探すために玉門に来ていました。
 山海衆、「睚」の代理人、ジエユンという三方からの襲撃を受けて、ズオ将軍は玉門を閉鎖し、賊たちが都市の外へ逃げるのを防ごうとしました。さらに彼はへまをやらかしてしまった息子に、一連の事件の解決を命令します。ズオ・ラウは「睚」の代理人とジエユンの行方を捜しつつ、天災信使を襲った山海衆も相手にしなくてはいけません。

4-3. ズオ・ラウとユーシャの調査

 ズオ・ラウとユーシャはそれぞれのツテを使って事件の調査を開始します。
 ズオ将軍からの命令は若いズオ・ラウには荷が重いと考えたのか、チョンユエはチュー・バイにサポートを依頼していました。チョンユエ自身は巨獣の化身のため、うかつに動くことをズオ将軍に止められてしまったのです。
 チュー・バイは水賊をしていた父がチョンユエに殺され、恨みを果たすために玉門まで来たのですが、5年ほどチョンユエに武術を教えてもらっている状態になっている人です。ズオ・ラウは彼女のことを姉さんと呼び、彼女の説教を恐れていたため、浅からぬ関りがあったようです。
 一方、鼠王は山海衆の調査をリーに依頼しました。おそらく娘のユーシャの助けになってほしいという気持ちからの申し出だったと思うのですが、リーはズオ・ラウが市場で襲われているところに先に出くわしたため、ズオ・ラウから手伝うことになりました。
 タイホーは山海衆を尾行して情報を得ようとするのですが、「睚」の代理人にやられてしまいます。ズオ・ラウは頭に血が上り、タイホーが倒れていた現場近くの鋳剣坊が怪しいと決めつけて突入していってしまいます。
 一方、ユーシャも調査の結果、鋳剣坊が怪しいのではと疑い出しました。彼女は龍門から玉門へ密輸を行っていた業者の証言から鋳剣坊の倉庫に辿り着いたのです。
 ズオ・ラウとの差が対照的だったのですが、ユーシャは自分自身で動こうとはせずに、ドゥをけしかけることで鋳剣坊を調査しようとしました。天災信使を護衛していたドゥの部下の腕章を彼女に見せて、部下がまだ生きているかもしれないと思わせたのです。このやりとりを見たワイフーはユーシャを非難しつつ、ドゥを助けるために追いかけていきます。
 鋳剣坊にはジエユンがいました。彼女はワイ・テンペイに助けられたのですが逃げ出していました。鋳剣坊は師匠の思い出の場所。ふらっと入り込んでモンに出会い、街を脱出する方法について教えてもらいます。

4-4. 鋳剣坊の戦い

 鋳剣坊で関係者が鉢合わせる事態となりました。
 事件の経緯を明らかにしたいズオ・ラウとドゥ、事件を隠蔽したい山海衆たちの双方がモンを探していました。しかしこの時間帯モンは不在にしていました。ズオ将軍のところに行っていたのです。
 モンはジエユンのために閉鎖された玉門から脱出するルートを確保しようとして、ズオ将軍に街を出る許可をもらいにいきました。天災信使の部隊にはモンの部下もいたので、彼らを弔いにいきたいという理由を述べました。当然ですが、ズオ将軍はそれを許してくれません。モンもその反応が来ることはわかっていて、排砂溝の警備をチェックしていました。警備の目をかいぐぐれば、あそこから脱出できるだろうと考えたのです。
 モンがいない鋳剣坊ではズオ・ラウと山海衆が対峙していました。彼はタイホーの敵討ちのため「睚」の代理人に挑もうとするのですが、チュー・バイに引き戻されていました。彼女であっても全然相手になりません。
 鋳剣坊で休養していたジエユンですが、山海衆たちが建物を破壊しようとしているのを見て出てきてしまいました。師匠が愛した大切な場所ですからね。ジエユンを見つけたワイ・テンペイが飛んできたおかげで、「睚」の代理人は少し怯みました。
 ズオ・ラウを追いかけてきた玉門軍と、鋳剣坊を守ろうとする江湖の武人たちがなだれ込んできたため、山海衆はたまらず退散していきました。しかしズオ・ラウは江湖の者たちが山海衆が逃げるのを手伝ったと思い込んで彼らを捕縛してしまいました。20年前の事件でギスギスしていた玉門軍との信頼関係に追い打ちをかけてしまいました。
 チョンユエの剣はワイ・テンペイが持って行ってしまったのでズオ・ラウとジエユンが追いかけたのですが、殴り合いの結果ジエユンに持たせてくれました。

4-5. 天災のデータ

 姿をくらましていたモンは自分から出てきました。
 モンは自分からユーシャに接触してきました。ジエユンが街の外に脱出するために注意を引こうとしてくれたのです。いままで偽の天災データを信じて玉門は航行を続けてきたので、いまさら本物のデータが戻ってきても間に合わないタイミングでした。
 そこに「睚」の代理人と山海衆もやってきました。モンから本物のデータを回収して、口封じをしようとしていたのです。モンは途中までは山海衆と手を組んでいましたが、玉門に天災が直撃すれば彼の目的は達成です。憎き山海衆たちにも恨みを晴らすべくハンマーを握りました。
 しかしユーシャとモンの2人では「睚」の代理人に敵いません。モンは注意を逸らした隙にやられてしまいます。ユーシャはデータをドゥに託し、アーツで時間稼ぎをします。ドゥはモンに監禁されていた部下を発見し、欽天監へデータを届けるために走り出しました。
 ユーシャのピンチを救ってくれたのはチェンでした。炎国の一連のイベントは時系列がかなり先のようなので、ヴィクトリアのいざこざが落ち着いたあとの出来事のようです。ユーシャとタイホーが出会ったのが5年前と言っていたので、言葉通り受け取るならメイン6章から5年後の時間軸なのかも。
 チェンの攻撃で「睚」の代理人は一時退避をして、ドゥの追跡の方に回ります。ドゥをチュー・バイとワイフーが援護してくれて、チェンとユーシャも追いつき、最後にワイ・テンペイが現れて「睚」の代理人を撃退してくれました。彼レベルになるとようやく互角に戦うことができていました。
 ワイ・フーはワイ・テンペイとここで再会。宣言通り顎を蹴飛ばしていました。本当に独特な親子関係ですね。

4-6. チョンユエvsワイ・テンペイ

 チョンユエの剣の処遇を巡る大一番が行われました。ワイ・テンペイがチョンユエに挑む試合です。
 ワイ・テンペイ自身はこの剣に全く興味はありません。剣を使うのは軟弱者だと考えているぐらいです。彼に剣を持たせようというのはリャンの意志です。
 この剣には「歳」の力の12分の1が封印されています。いまから「歳」と戦いにいく玉門には置いておきたくありません。本来は「歳」を対策するための組織である司歳台が預かっておくのが筋かと思われるのですが、司歳台は囲碁バカと近く、どこに隠したとしても奪われてしまう可能性があり危険です。
 ズオ将軍がこの剣をあまり手放したくない様子というのもリャンにとっては気掛かりなところでした。20年前の事件が起きるさらに前、みんなで仲良くしていたのが忘れられないということなのでしょうか。
 ということで皆の前でチョンユエとワイ・テンペイに決闘させ、納得できる形で剣の持ち主を決めたいとリャンは思っていました。そんな彼の思惑をよそに、2人は純粋に武人としてこの試合を待ち望み、歴史的な一戦が開幕します。チョンユエからは、天災に挑もうとする玉門を激励するためにこの試合を行うという意図も伝えていましたが。
 10度目の攻防で決着がつき、ワイ・テンペイとしてはそのうちの1度は自分が勝ったと言っていました。負けたとしても彼の凄まじい実力は火を見るよりも明らか。誰もが認める形で剣の持ち主が決まった瞬間でした。
 しかしこのとき剣は手元にはありませんでした。ワイ・テンペイがジエユンに貸して、ジエユンは街を脱出していたのです。

4-7. 天災を迎え撃つ

 決闘が終わったところで天災がやってきます。
 偽の観測データをもとに進んできた玉門は、いますぐ方向転換しても天災が避けられない位置まで進んでしまっていました。いまからできる対策は2つ。
 1つ目は区画をバラバラに分割して回避する方法です。小回りが利くようになると避けられるんですかね。再度連結しなくてはいけないので、元々の予定より半年も遅れてしまいます。それだけビハインドがあると「歳」の復活に間に合わないらしく、ズオ将軍は却下していました。
 2つ目の案が防御設備で真正面から天災をやり過ごす案です。こちらなら3か月の遅れで済むため、この案が採用されました。しかし防御に失敗すると民衆が危険にさらされるので、リスキーな案でもあります。
 玉門は防護壁を起動させて天災の衝撃を受け止めるとともに、12人の欽天監術師が壁を乗り越えてきた砂嵐を防ぐという体制で迎え撃ちます。鼠王とユーシャとリィンが協力してくれて、事なきを得ました。今回のイベントでは鼠王とユーシャも印象に残る親子関係を見せてくれました。
 市街地では山海衆の残党が防御設備を破壊することで玉門へのダメージを大きくしようとしていたのですが、玉門軍と江湖の武人たちが協力して撃退をしていました。皮肉なことですがモンの計画通り、ピンチの中で自然と団結が戻っていったのですね。

4-8. チョンユエvs睚

 チョンユエは「睚」の代理人との決戦に臨みました。
 その前に、ジエユンが街の外から戻ってきました。剣を持って師匠の墓まで無事たどり着いたのです。この剣は鞘から抜けないと言われていましたが、彼女の手によってあっさり抜かれました。
 剣が抜かれたとき、ジエユンの額から黒い影が霧散していきました。彼女は師匠にもらった邪気避けのお守りを額につけていたのですが、これが実は囲碁バカが仕込んだ黒石だったのです。囲碁バカはこの一手によってチョンユエの秘密を知り、用済みになった黒石は白に戻りました。このスチルを境に、ジエユンの額の玉の色が変わります。

 ジエユンはチョンユエに剣を返すときに、師匠についていくつか質問をしていました。師匠が玉門を離れたのはなぜかを知りたがっていましたが、彼女の病は玉門にいたとしても治らないものだったと知り、自分で納得をしていました。
 このときズオ・ラウも一緒にいたので、チョンユエから少し説教がありました。ズオ将軍から与えられた3つの任務を無事に果たしたものの、その前提条件となっている「すべては民のため」という目線を忘れていたのではないかと。「登臨意」はズオの成長の物語でもありました。
 玉門の航路情報を取得すべく、「睚」の代理人が再度城郭に乗り込んできました。護衛はチョンユエしかいなかったので、彼女は航路情報を得ることができました。
 「睚」の代理人は別世界にチョンユエを引き込んで決着をつけようとします。千年前の狩りから逃げる際に、天地の一部を切り取って自分の世界とし、そこに引きこもっていたそうです。そんな「睚」のことをチョンユエは少し哀れんでいました。
 チョンユエは一発の拳で「睚」の代理人を撃破しました。彼は「歳」の力を捨てているので、純粋に人間として身に着けた武の力での勝利です。人間を見下す「睚」の代理人との差を見せつけた形になりました。

4-9. ウェイの思案

 戦いが終結したあとに動きが目立ったのはウェイでした。
 チョンユエが玉門を去るということで、ウェイと別れの挨拶を交わしていました。彼らは10年以上前に都であったことがあり、そのときに赤霄剣法を見たという話をしていました。
 その会話の流れで、実は赤霄剣法にはチョンユエの知らない最後の技があるのだと切り出し、「天瞠」という技を実演していました。剣法と言いつつ、剣を持たずに指の先だけで風を起こすその技は、本気を出すとどんな威力なのでしょうか。ウェイは武人としてもまだまだ底を見せない人物です。
 2人はチェンに対しては辛口の評価でした。熟練の域ではあるがそれまでだというチョンユエに対して、彼女はまだ赤霄剣法の真髄を身に着けていないのだとウェイは返していました。チェンのモジュールの情報を見ても、彼女は赤霄を思い通りに操れておらず、ウェイから塩対応されていることがわかります。先は長いようです。
 ウェイを追いかけて龍門から影衛が駆けつけていました。3日以内に戻らなかったら探しに来いと言いつけられており、天災の直撃で3日以上閉じ込められてしまったものと思われます。影衛は元々は禁軍の兵士で、何らか事情があって軍を抜けた者で構成されているようでした。名簿上では死んでいると太傅が言っていました。
 ウェイは太傅と会話した際に、玉門のこの事件を太尉もすぐに知ることになるだろうと言っていました。太傅や太尉は中国の歴史で実在した官職名。最高位の三公に入っていたこともあれば、三公がただの名誉職だったこともありますが、炎国では相当偉い立場で間違いはなさそうです。太傅の役割は文官っぽいのに対して、実在の太尉は軍事を司っていたことがあるため、炎国でも軍事担当なのかもしれません。
 いま炎国のお偉いさんたちは「歳」にどのように対処するか本気で考えねばならないときです。戦うべきか和平を求めるべきか正解はわかりません。しかし朝廷の中には「歳」の対応などそっちのけで陰謀を企んでいる者がいるとウェイは告発をしていました。山海衆に指示を出していた人もたぶんそっち側の人間なのではないかと思います。
 太傅はウェイのことを褒めていました。昔教え子だったとのことです。ウェイには弟がいるのですが、覚えがよかったのは兄の方。ウェイは弟に酷いことをしたので恨まれているという描写がメインストーリーでありましたが、弟もどこかでストーリーに出てくるでしょうか。






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