3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - 理想都市 -エンドレスカーニバル- 編

 2023年1月13日開始のイベント「理想都市 -エンドレスカーニバル-」のストーリーを整理していきます。

1. イベントの過去

1-1. ヴィンチの失踪

 「理想都市 -エンドレスカーニバル-」の物語はヴィンチの失踪が契機となって始まった一連の騒動を描いたお話でした。
 ゼルウェルツァの先代の設計代表であったヴィンチ・ブランクキャンバスは、誰からも慕われる偉大な建築代表でした。8年ほど前に源石爆発に巻き込まれたスディチを弟子にとり、息子のように気にかけていました。
 スディチは鉱石病に感染して以来、自分の命の短さ、限られた時間というものを切実に意識するようになりました。建築スタイルは変化し、余計なものを排除したミニマリズムを突き詰めるようになりました。
 それと同時に、楽観的なゼルウェルツァのドゥリンたちと心の距離が遠くなっていきました。「理想都市 -エンドレスカーニバル-」は非常に明るいお話ではあったのですが、鉱石病がスディチに与えた影響に起因したお話だったので、いつものアークナイツらしい側面も持っていると言えるでしょう。
 気象代表のエッジはヴィンチから相談を受けて、スディチのことを心配していました。
 そんな折、ヴィンチはついに荒療治を行うことにしました。自分が過去に作ったドームの改修をスディチに任せ、ドームが改修できるまではゼルウェルツァには戻らないと言って出て行ってしまったのです。住人たちにも受け入れられるデザインを作る過程で、弟子は成長できると考えたのでしょうか。
 最初のうち、スディチはヴィンチが残した課題に全力で向き合っていました。しかしドームのコンペだけはキャッチと競い合っても住人を納得させることができません。
 鉱石病がもたらしたネガティブさも影響したと思うのですが、スディチは住人を理解することを諦め、ドームのデザインを投げ出してしまいました。



1-2. ドームの破損

 半年前に地震が起き、ドームに関する事態が動きます。
 地震のせいでドームの一部が破損し、源石観測装置が壊れてしまいました。ゼルウェルツァの周りに源石鉱脈はないだろうと住人たちは楽観的だったのですが、エッジは心配をしていました。
 ヴィンチから相談を受けていたこともあり、エッジはスディチに発破をかけました。頑張ってドームを改修してくれと。しかし住人に納得してもらえる自信のないスディチは逃避し、別の解決策を勝手に考え出します。
 それが鉄道橋の修理です。この鉄道橋は隣の地下都市に繋がる鉄道を走らせるためのものなのですが、地震によって壊れてしまっていました。鉄道橋を修理して鉄道を再開通させるとともに、源石鉱脈に近い位置にあるトンネル内に新しい観測装置を置けばよいと提案しました。
 しかしスディチは鉄道橋のトラス構造の設計をすることができません。複雑な構造を極端に嫌う彼は、授業をさぼっていたのですね。困ったスディチは地上に助けを求めることにしました。 



2. イベントの時系列

2-1. アカフラへのSOS

 スディチが地上にやってきたところからがイベント本筋の時系列です。
 アカフラではズゥママとイナムがもたらした工業が住人に受け入れられていました。スディチは鉄道橋の修理ができそうだと期待をします。アカフラの人たちに危機を誇張して伝えて、地下都市についてきてもらうように説得をしました。
 イナムがロドスにいるトミミに手紙を出し、さらにトミミが任務に出かけていたズゥママとガヴィルに置手紙をしました。ジャングルに危機が迫っているぞと。彼女らはロドスからすっ飛んできました。
 エリジウムがアカフラにいたのは、彼曰くストレス発散のための旅行でした。「帰還!密林の長」のときにアカフラを訪れていたブレイズ、ケオベ、ディランから話を聞いたと言っていました。アカフラ出身のクマールは一緒に里帰りすることはせず、ブレイズと修行をしていたようです。
 そんなこんなで、スディチに騙された人たちが地下都市へと向かうことになりました。


2-2. 異文化交流

 アカフラとゼルウェルツァの文化は全く異なるため、異文化交流が展開されました。
 スディチの計画を実行するには、どでかい水たまりの巨大滑り台を爆破せねばなりません。そのためには各代表を説得する必要がありました。
 ズゥママは工業代表のデカルチャーと交友を結びます。ロボットとコミュニケーションをとるべきだと。デカルチャーは受け継いだゼルウェルツァのロボットたちの稼働原理を理解できておらず、命令を出すのみでした。ロボットはどんなテクノロジーで動いているのでしょうか。
 イナムは商業代表のクロッケとの交渉を行いました。商人であるクロッケは爆破の見返りをイナムに要求し、イナムはとあるビデオテープを見せました。ビデオは「ドッソレスホリデー」のときにチェンたちが出場していたドッソレスウォーリアーチャンピオンの過去大会のもの。競技性を加えることで観戦はエキサイティングになるのだという商業の秘訣を伝授しました。
 文学代表のアヴドーチャはいろいろな人と会話をして、彼女の過去と向き合っていきます。ガヴィルはありのままの自分でもドゥリンたちは受け入れてくれるのではと疑問を呈すのですが、アヴドーチャは彼女自身が新しい自分を欲しているから過去を捨て去るのだと譲りません。
 一方、アカフラの3人は自分たちの内部で課題を抱えていました。現状イナムが大族長という立場でアカフラを治めているのですが、真のリーダーである首長の座が空席になっています。イナムはガヴィルじゃないとティアカウたちをまとめられないと思っているのですが、ズゥママはガヴィルは首長にふさわしくないと釘を刺していました。


2-3. 突然迫られた決断

 スディチが抱えるドームの改修問題と、アカフラの首長問題は、思わぬところで同時に顕在化しました。
 地震がもたらした影響を調べた結果、あと1か月ほどでゼルウェルツァ近くの源石鉱脈が爆発することがわかりました。ドームを改修するならいまがラストチャンスです。いままで逃げ続けてきたスディチですが、突然再びドームに向き合わないといけない時がやってきたのです。
 ゼルウェルツァの住人の避難先として地上を提案したガヴィルでしたが、彼女もとある問題に気づきます。首長不在のアカフラに突然数十万のドゥリンが移住してくるのは困ると。サルゴン政府に目を付けられる前に、誰かが首長の務めを果たさないと、政府から派遣されてきたお役人が首長になってしまいます。
 ガヴィルは自分が首長としてアカフラをまとめていくことについて考えたことがないわけではありませんでした。しかしいまはロドスのオペレーターとして病人を助けることに一生懸命です。将来的にアカフラに戻る可能性がゼロではないとわかっていても、決断を下すのは遠い未来だと思っていたのですね。
 スディチとガヴィルは、自分が目をそらしていた問題を突然目の前に突き付けられました。対照的な2人がどのような反応をしていくのかが「理想都市 -エンドレスカーニバル-」の物語の主軸となっていきました。

2-4. 手を引っ張る人

 ガヴィルの問題が先に解決し、彼女がスディチのことを助けるという構図になっていました。
 アカフラの首長になるかロドスに残るか迷ったガヴィルに対して、トミミが首長を引き受けると申し出ました。そのあとで結局、イナムが引き受けてくれることになりました。イナムは元々サルゴン政府からアカフラに派遣されてきたトランスポーターにすぎない立場だったのですが、アカフラの人たちが好きになった結果、首長に立候補してくれたのです。
 ガヴィルにはズゥママ、トミミ、イナムという頼もしい仲間がついていました。彼女たちはガヴィルのことを全面的に信頼し、困ったときは一切の見返りを求めずガヴィルを助けます。なぜならガヴィルはいつも正しいから。
 一方、スディチの周りにも彼を助けようとしてくれている人がいっぱいいるというのがこの物語のクライマックスでした。スディチのようにひねくれてしまった人間を救うには強引に手を引っ張るしかないのだと、エリジウムはキャッチにアドバイスをしてくれました。
 キャッチは荒業を使いました。自分はヴィンチ先生を探しに行くために設計代表の座を降りるので、ドームはスディチが直してほしいと申し出たのです。これはキャッチの本心でもあったのですが、ガヴィルに諭されてスディチはようやく気付くのですね。ヴィンチもキャッチもガヴィルも、自分を助けようとしてくれていたのだということに。
 イナムやズゥママとの会話を通じて、アヴドーチャも覚悟を固めます。過去からは逃れられないかもしれないが、それは思っていたよりも悪いことではないのかもしれないと。
 アヴドーチャが自分の過去の経験を演説したことと、スディチがドームを改修するという決意を見せたことで、住人たちは地上へと進む決意を固め、採決が行われました。
 ドゥリンたちは都市を捨てるときに精一杯豪勢な見た目にして街を去ります。都市に死化粧をすると表現されていたそれは、移動都市とは違って天災を避けられない都市ならではの哲学でした。


2-5. ロドスへ

 最後にスディチとアヴドーチャがロドスに来ることになった経緯が語られていました。
 商業代表のクロッケは、商売相手としてロドスを紹介されたのですが、地上の勝手が分からない彼女は勝手にアヴドーチャを代理に立ててしまいました。アヴドーチャがロドスへ行き、クロッケはその様子を見て勉強するということになっています。
 プロファイルを見る限り、アヴドーチャはロドスでの生活にそれなりに馴染んでいる様子です。彼女の心のふるさとはゼルウェルツァだけ。ウルサスには帰りたくないと言っていますし、ロドスが地上での居場所になっているのは良いことなのでしょう。
 スディチは鉱石病の治療でロドスを訪れました。ドゥリン人がアカフラで遊ぶのに夢中で次の都市を建設するつもりがなさそうだったかららしいです。ひねくれものの彼は問題児扱いされていますが、根はいい子なので、徐々に馴染んでいっているとのこと。プロファイルを見るとけっこうほっこります。
 キャッチはヴィンチ先生を他のドゥリンの都市に探しにいきました。つまり地下世界を捜索しています。一方で、ヴィンチがスディチの鉱石病を治療方法を探しにいったのだとしたら、地上に出てロドスを見つけてくれるかもしれないねとエリジウムが言っていました。将来へのフラグに見えますね。ドゥリンのオペレーターが今後追加されたたらどんな人かチェックしてみましょう。





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