3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - 遺塵の道を 編

 2021年9月30日スタートのイベント「遺塵の道を」のストーリーを考察する記事です。

時系列整理 兼 目次

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 上の表の通り、時系列に沿って整理をしていきます。
 石棺事件は今回のイベントで直接描かれたわけではありませんが、いくつか情報が出てきたので、メインストーリー8章で語られた内容と合わせて整理をしてみます。
 

①銀の箱争奪戦は何故起きたのか

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 22年前、ケルシーはサルゴンに持ち込まれた銀の箱を巡る戦いの最中にいました。
 事の発端は、クルビア軍部がサンドソルジャーという部隊を結成しサルゴンへ派遣、同時にソーン教授たちが作った銀の箱をサルゴンに輸出したことです。サンドソルジャーの派遣は表向きはサルゴンへの技術支援という名目でしたが、クルビア軍部の本当の狙いはサルゴンに戦火をもたらすことでした。銀の箱を使ってサルゴンのとある酋長と取引をしようとしていました。
 銀の箱が持ち込まれれば、どういう形であれサルゴンには争いが発生します。サルゴンに内乱をもたらすことでクルビアがサルゴンを搾取しやすくなり、クルビア側の人間の懐を潤したいという欲望がありました。

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 これに対してクルビア側から「待った」がかかります。クルビアの「酒類・煙草・アーツユニットおよび源石製品管理局」、通称「管理局」という組織が軍部を止めようとします。管理局が正義の味方だというわけではなく、軍部がサルゴンに内乱をもたらすと困る勢力もクルビアにあったというだけの話でした。

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 管理局は事態収拾のため、ウェスティン警備会社に銀の箱の回収を依頼します。これを引き受けたのがこの警備会社の上級顧問を務めていたケルシーでした。ケルシーは傭兵を雇ってクルビアに乗り込みます。
 この傭兵たちはケルシーに従うと見せかけて、別の勢力からもお金をもらってケルシーを裏切ります。スタウトハンマー小隊はクルビア軍部に買収されていて、銀の箱を手に入れたケルシーたちに襲い掛かりました。リバーブレード小隊の隊長はウェスティン警備会社の業務統括からケルシーを殺すように密命を受けていました。
 傭兵は最も高額の報酬金を出してくれる依頼主のために戦うものです。ケルシーはそれを理解していて傭兵たちの動きを察知していたので、微塵も動揺していませんでしたね。
 銀の箱がサルゴンに持ち込まれたことを知ると、各地の酋長はこれを狙って酋長軍や傭兵団を派遣し、泥沼の戦闘が開始されます。クルビア軍部は戦火をもたらすことが目的なので、わざと情報をバラしたのかもしれません。
 酋長の他にパーディシャーという立場の人物がこの争いに介入してきます。酋長は各地域ごとの世襲の統治者で、パーディシャーはサルゴン帝国中枢から送られてきたお役人です。サルゴンという国全体のために動きます。
 22年前にイバト地区を担当していたパーディシャーは「ムラド」という名前のようでした。ムラドパーディシャーは戦闘に秀でたサルカズ傭兵を雇っていたため、ケルシーに最も肉薄したのはパーディシャーの勢力でした。しかしケルシーにとってサルカズの扱いはお手の物のため、あえなく返り討ちになってしまいました。
 銀の箱の中にあったのは図面と源石結晶のサンプルでした。この技術は表向きは移動都市の新しいエネルギー源となるものとして作られていたようですが、悪い人の手に渡れば兵器として使われることが目に見えていました。移動都市のエネルギー源が危険な兵器になる可能性を秘めているというのは、チェルノボーグの石棺と同じです。

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 この源石結晶のサンプルはサルカズの古代遺跡から出土したもので、同じようなサンプルをクルビアは3つ見つけていたとのことです。今後もどこかで出てくるかもしれないですね。このサンプルはエリオットが粉々に砕いてしまいました。彼の額に埋め込まれた青い源石は、そのときに突き刺さったものでしょう。

②イシンとは何者なのか

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 ケルシーはミノス側への脱出ルートを用意していましたが、本人はウルサスのチェルノボーグへ向かう必要がありました。長距離の移動を支援してもらうために、沁礁闇市にいる沁礁の生き残りを頼ろうとします。
 ここで見つけたのがイシンという人物です。イシンのような沁礁の生き残りたちは、同胞を助けるために力を惜しみません。会ったばかりのケルシーに対してありったけの支援をしてくれます。
 沁礁とは150年前にイバト地区にあった地名です。当時の沁礁パーディシャーは非常に優秀な人物で、沁礁の人々を一致団結させて立派な移動都市を建設しました。この砂漠が広がるサルゴンにおいて、ゼロから移動都市を作り上げるというのは奇跡のような所業だったと言われていて、民衆もさぞ感動したことでしょう。
 「沁礁」というのは漢字が差す通り海にまつわる地名です。「岩礁が取り囲む地」「砂の海の中心部」というような意味を持っています。150年前、ここは一体どういう様子だったのでしょうか。
 沁礁の栄光は長くは続きませんでした。移動都市に運悪く天災が直撃してしまい、移動都市は木端微塵に、そして沁礁パーディシャーは移動都市と一緒に亡くなってしまいました。生き残った遺民たちの一部は沁礁の栄光に耽溺し、抜け出せないまま暮らしています。
 イシンも生き残ってしまった1人です。彼は優秀な沁礁パーディシャーの腹心を務めていたのだと思い込んで生きていました。しかし、ケルシーと話す中でそれは沁礁パーディシャーのアーツの効力の一部だったと気づきます。イシンは大勢いた普通の臣下のうちの1人にすぎませんでした。
 夢だと気づいたとき、イシンは混乱して様々なことを口走ります。なぜ沁礁パーディシャーがそのような不思議な力を持っていたかというと、沁礁パーディシャーは悪夢の王の末裔だったからだとイシンは言います。
 サルゴンはテラの南側の境界線に接していますが、そこで大地が終わっているわけではなく、そのさらに南からやってきた「悪夢のケシク」という勢力があるとのことです。沁礁パーディシャーはケシクの血を引いていると言われていました。ケシクに関してはいろんなキーワードが出たのですが、断片的な情報しかなくて全容が掴めません。
 ケシクだけではなくてテラの外側には人外の存在がたくさん蠢いているようで、それは後程「皇帝の利刃」の話と一緒に整理していきます。

③石棺の研究者たち

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 石棺の話題に移る前に、これ以降ウルサスとヴィクトリアの貴族たちがたくさん出てくるので、爵位について記載しておきます。
 爵位は貴族の階級です。国や時代によって微妙な差異がありますが、大体はこの表の通りになっています。貴族同士を比べたときにどちらが偉いのかを簡単に掴めるので意識して見ていきましょう。

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 上図にはメインストーリー8章で語られたことも合わせて記載しています。
 石棺はボリス公爵が見つけた古代遺物です。ケルシーたちに研究をさせたところ、無尽蔵のエネルギーを生み出すことがわかり、ボリス公爵はそのエネルギーを使ってチェルノボーグを発展させていきました。
 ケルシーたちは石棺が単にエネルギーを生み出すだけの装置ではないことに気づき、これをこっそり封印しようとします。しかしその動きは第四師兵団に掴まれてしまい、研究者たちは軍による脅迫を受けることになってしまいました。
 心の弱いセルゲイがこの脅しにビビッてしまい、ボリス公爵に石棺の秘密を密告しました。ボリス公爵は石棺をエネルギー源として活用し続けたいため封印されると困ります。また、第四師兵団に命令できるほどの権力もないので、セルゲイの命だけは見逃してもらって、口を割らない他の研究者たちは見殺しにしました。
 イリヤを中心とした研究所のメンバーは、間一髪石棺の封印に成功していました。都市のエネルギー源としては稼働しましたが、それ以上の何かを生み出すことはありませんでした。心が壊れてしまったセルゲイ1人だけでは研究は思うように進まず、研究者たちの命と引き換えに最悪の事態は免れました。
 この一連の石棺を巡る事件の黒幕的存在が今回のイベントで明らかになりました。当時第四師兵団の参謀を務めていたワーニャ大公という人物が、研究者たちの抹殺を裏で推進していたのではないかと言われていました。
 石棺研究メンバーの妻であったリリアは、夫を殺した人物たちに復讐をするべく活動をしていました。夫のアストロフとの間に生まれた子のルイーサは、外見的特徴からフォリニックだと思われます。
 将来的にここの人物たちがどうなるのかを次に示します。

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 ボリス公爵はチェルノボーグを工業都市として発展させ続けます。経済力で他を圧倒するようになったボリス公爵は、第四師兵団の面会を拒絶するまでには態度が大きくなっていきます。チェルノボーグは昔のように簡単に軍に干渉されない都市になりました。
 石棺を研究した英雄としてセルゲイは祭り上げられ、新しい王立研究所の所長に任命されました。ボリス公爵の面会拒絶と合わせて、これが1080年の出来事だったと言われていました。

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 ボリス公爵は最近まで元気に生きていたのですが、メインストーリー0章のレユニオン蜂起とそれに伴う天災の襲来で命を落としました。
 セルゲイはそれよりも前にクラウンスレイヤーに殺されました。クラウンスレイヤーは本名をリュドミラと言い、同じ研究所メンバーのイリヤの娘です。ケルシーが大切な仲間の娘ということでウルサスから脱出させてシラクーザに送っていたのですが、いつの間にかチェルノボーグに戻ってきて、レユニオンと合流していました。
 セルゲイの子供であるアレックスは感染者になってしまったためリュドミラと共にレユニオンへ合流しました。ミーシャはレユニオンへは加わりませんでしたが、メインストーリー2章, 3章で見たように、命を狙われて最終的にはロドスとの戦いの中で亡くなります。セルゲイからチェルノボーグのエンジンに緊急ブレーキをかけるカギを預かっていたからですね。
 ケルシーとリリアはワーニャ大公の暗殺に成功し、ケルシーは前述のシラクーザへ、そしてリリアはヴァンピロフの家族のツテを辿ってサーミへと逃げました。ルイーサはリリアの友人の元へ預けられていましたが、ケルシーがどこかのタイミングで引き取りに来て、ロドスで医学を学ぶことになりました。現在はフォリニックというコードネームでオペレーターを務めています。

④パインバレーで何が起きたのか

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 ケルシーとリリアはワーニャ大公が療養しているパインバレーに潜入し、彼の暗殺を実行しました。
 イスラーム・ヴィッテという人物が個人的にパインバレーを訪れたタイミングを好機と見て暗殺が行われました。ヴィッテはこの時点では財務大臣を務めていて爵位は子爵ですが、メインストーリー8章の最期で見たように、最終的には現ウルサス皇帝フョードルの右腕にまで出世する有能な人物です。
 ヴィッテは昔の友人に会いに来たようで、その人物と昔を懐かしむような会話をし、腐った旧貴族たちを根絶やしにして皇帝のための新しいウルサスを作るのだと息巻いていました。その友人は軍人であったようで、自らの指を切り落としてヴィッテに預け、サンクト・グリファーブルグに埋めてほしいとお願いをしていました。その行為がまた一段とヴィッテの心に火をつけていましたね。
 ヴィッテはワーニャ大公はもはや脅威ではないと言っていて、彼には全然気をかけませんでした。ワーニャ大公が権力闘争からは外れた立場にいることはそこからも分かります。
 ケルシーはリリアの個人的な復讐の感情に応えるべく暗殺を実行したわけではありませんでした。ワーニャ大公が本当に石棺研究者の抹殺を指示した悪人なのかも明言はされませんでした。彼は「罪を被って人身御供として蹴りだされる」と言っていたので、誰かの罪を被っただけなのかもしれません。
 真相がどうだったにせよ表向きはワーニャ大公は石棺事件の首謀者として扱われています。彼が死んだほうが都合が良い人もいれば、彼には生きていてもらわないと困るという人もいます。それが誰なのかは明かされませんでしたが、複雑に入り組むウルサスの権力構造のどこかにいる人物ということでしょう。
 ワーニャ大公を巡る策略の中で、仮に一部の勢力がワーニャ大公への接触を行ってしまうと、現在均衡を保っている対立関係が崩れてしまいます。ケルシーはリリアが抱いているような個人的な私怨によってワーニャ大公が暗殺されれば、一触即発状態になっているワーニャ大公の処遇を巡る対立が有耶無耶になると考え、リリアに協力をするふりをして暗殺を行いました。
 暗殺の機会を作るという意味ではヴィッテがパインバレーを訪れたことは好機でしたが、ヴィッテの護衛には皇帝の利刃がついてきていて、ケルシーの犯行はバレてしまっていました。それが4年後のヴィクトリアでの対決に繋がっていきます。

⑤ヴィクトリアの協力者たち

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 ワーニャ大公を暗殺したあと、ケルシーは修道士を名乗ってシラクーザからヴィクトリアに移ります。トムソンとヴィンセント伯爵という協力者を得て、ヴィクトリアで公爵たちが内乱を起こすことを防ごうとしていました。
 トムソンは今回のイベントでは姿が見えませんでしたが、ユニークな人物であるようで、貴族たちからも一目置かれていました。トムソンの娘であるハイディがイベントでは活躍していました。トムソンを経由してケルシーに送られた手紙をハイディが代わりに手渡しました。
 ヴィンセント伯爵は領地を大切にする1人の平凡な貴族です。彼自身、自分の役回りをきちんと心得つつ、ケルシーとトムソンを支援していました。ヴィンセント伯爵はロンディニウムに訪れた際に、ノーマンディー公爵という人物から招待を受けたということで、パーティではその話を色々と披露していました。
 ヴィクトリアは13年前の時点で、公爵がロンディニウムに立ち入れなくなっているとのことでした。最高統治者不在のまま十数年が経過していると言われていて、政治情勢が不安定だったのだろうと思います。最高統治者がいなくなった原因は「常軌を逸した絞首刑」だったと言われていたので、何らかの理由で裁判にかけられて死刑になったようです。
 メインストーリー7章の時点ではヴィクトリアでは「摂政王」という形でテレシスが君臨しているようでした。ドラコ族とアスラン族が治める国だったヴィクトリアで、サルカズ族のテレシスが実権を握れたのは、もともと統治者が不在だったからなのかもしれません。

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⑥リターニアの統治者

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 貴族たちのお喋りの中でリターニアの内情が少しだけ語られました。ヴィクトリアはリターニアと国境を接しているため、注視する相手なのでしょう。
 リターニアを治めていた巫王という人物は、現統治者である双子の女帝にクーデターを起こされて殺されたと言われていました。優雅そうですが物騒な国ですね。
 巫王はテラで最も強大な術師で、自らを怪物に変えてしまったとのことですが、双子の女帝はさらにそれを上回る実力ということでしょうか。巫王は角を折られたということで、角が力の源泉だったのかもしれません。
 ケオベの茸狩迷界で「巫王の螺旋角」というデバフアイテムがありましたが、そんな恐ろしいものを最初から持たせないでくれと思いましたね…。耐久値が減るのもうなずけるという…。

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 今までも度々名前が出ていましたが、双子の女帝には「女帝の声」という側近がいるようで、女帝の声は独立していろいろと動き回ることがあるようでした。
 女帝の声がヴィクトリアに来た際は、それまで言い争っていた公爵たちがピタリと争いをやめて、女帝の声を丁重にもてなしたとのことです。双子の女帝と同じぐらい恐ろしい武力を持った人物なのかもしれません。

⑦ウルサス大反乱の真相

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 リターニアだけでなく、ウルサスについてもパーティの話題に上りました。
 ウルサスでは大反乱と呼ばれる騒乱の時代がありました。メインストーリー8章でタルラが語ったときは、現皇帝フョードルと新しい帝国議会が、旧貴族勢力と対立したために起きたのが大反乱だと言われていました。おそらく石棺事件よりも前の話だと思うのですが、正確な年代は分かりません。

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 ケルシーが語るには、第六師兵団のお酒のトラブルが実は原因だったとのことでした。とある軍人がとある若い貴族を瓶で殴ったから第六師兵団は跡形もなく消え去ってしまったと言っていました。
 若い貴族だったということで、おそらくヴィッテのような新興勢力側の人物だったのだと思われます。現皇帝たちは旧貴族をできるだけ弱体化させたいと思っていて、これを良い口実だと見たのではないかと思いました。
 当時のウルサスの師兵団は基本的には貴族将校の元に属しているとタルラが言っていました。皇帝の直属の軍隊ではないので、皇帝の言うことを聞くわけではありません。
 その中で、第四師兵団と第五師兵団が突然皇帝側に寝返って、第六師兵団と対峙したとのことでした。本来皇帝の持ち物ではないはずの師兵団が襲ってきたわけですから旧貴族たちは慌てたことでしょう。最終的には第六師兵団と第八師兵団しか切り札が残っていなかったということで、周到に戦力を削られていったのかなと思います。ちなみに現在第十二師兵団までがストーリー中で言及されています。
 先代皇帝の時代のウルサスは対外戦争で領土拡大していきました。その強大な軍隊が内輪揉めをしていたのが大反乱の時代です。ウルサスという国が停滞してしまうのも分かります。この停滞感をどのように打ち破るかが、現皇帝フョードルやヴィッテが苦心している点ですね。

⑧テラの外界に何がいるのか

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 皇帝の利刃はワーニャ大公を暗殺した人物を追跡し続け、ついにヴィクトリアにいるケルシーのもとへとたどり着きます。対峙した2人の会話の中でテラの外界について触れられました。
 テラの外界は「UNEXPLORED AREA」と表記されているため、人類が探索するに至っていない不毛の大地なのかなと考えていました。しかしそうではなく、人外の何かが存在している土地なのだという衝撃の事実が明らかになりました。

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https://youtu.be/QB21mah-K8s

 人外の脅威にさらされてきた国が3つ挙げられていました。テラの北側の境界に位置するサーミとウルサス、そして上述した南側のサルゴンです。皇帝の利刃が把握しているのがその3つというだけで、他の国にも戦いの歴史があるのかもしれません。
 サルゴンは外界の勢力であるケシクと同盟を結んだと言われていました。ケシクのおかげで人外の脅威が完全になくなりました。沁礁パーディシャーがケシクの末裔だと言われていたので、ケシクの一部はサルゴンで暮らしたのかもしれません。沁礁パーディシャーはクランタ族だったと言われていたので、ケシクがどのような姿形をしているのかは良く分かりません。
 サルゴンと関係があるのかないのか文脈が良く分かりませんでしたが、ハガンという別の勢力は人類が探索したことのない土地を征服したらしいです。ケシクと同盟を結んだおかげでサルゴンを諦めたということでしょうか。

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 一方で北側に目を向けてみると、サーミは外界の敵に対抗するために巫術実験の末に雪祭司と呼ばれる戦力を生み出しました。現在もサーミが国としての形を保っているということは、雪祭司たちは外界の敵と戦って一定の戦果を挙げたのだと思います。しかし雪祭司は戦いの途中で自我失ってしまったと言われていました。
 ケオベの茸狩迷界で出てきた「寒災」は自我を失った雪祭司です。これは外界の敵ではなくて、昔人類のために戦ってくれた英雄の成れの果てということです。雪祭司側に問題があったのか、敵が強大すぎたのか…。
 サーミの隣のウルサスは別の方法で外界の敵に対抗します。ウルサスは強大な軍事力を持った国です。その中でも選りすぐりの精鋭たちで対抗したとのことでした。精鋭の一部である「重装のウェンディゴ」というのはパトリオット1人のことを指しているのか、パトリオット以外にもウェンディゴがいたのかは定かではありません。
 ウルサスは外界の敵を追い払うだけではなく、それらの力を取り込む術を模索しました。外界の敵はウルサスでは「悪魔」と呼ばれており、皇帝の近衛兵は古代の儀式で悪魔を身に宿したらしいです。
 「悪魔」は「知る」ことで力を増すらしく、「悪魔」の存在は限られた人にしか伝承されてこなかったと言われています。どういうことなのでしょうね。人々の恐怖心をエサにするとかそういう感じでしょうか。
 ケルシーとの戦いの中でパイプを切られた皇帝の利刃からは、悪魔の力が漏れ出したと言われていました。あの宇宙服のような異様な姿は、悪魔の力を制御するために必要な装置だったということのようです。
 この皇帝の利刃は落陽の谷の生存者だと言われていました。落陽の谷では20人以上の近衛兵が死んだということでしたが、一体何と戦ったのでしょうか。パトリオットは「同胞の手にかかるよりはましだ」と言っているので仲間割れでしょうか。

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 皇帝の利刃が死ぬということは、悪魔の力が漏れ出すということです。落陽の谷は人が踏み入ることのできない土地になってしまったと言われていました。

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 また、もう1点気になる点としては、ケルシーと戦った皇帝の利刃は落陽の谷の生き残りということでそれなりに年老いた人物であることがわかります。ケルシーも「お前は若くない」と言っていました。
 一方で、メインストーリー8章で炎国の影衛と対峙した皇帝の利刃は「若者」と呼ばれていました。世代交代が絶えず行われていて、同一人物ではないのかもしれません。

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 ウルサスで長い間生き長らえてきた化け物である不死の黒蛇もテラの外側にいる人外の存在に言及していました。ガリアあたりはテラに昔あった国のことを指しているような気もします。

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⑨カズデル再建へ

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 ハイディがケルシーに渡した手紙の1通はテレジアから送られてきたものでした。
 13年前のこの頃は、テレジアとテレシスの兄弟が協力してサルカズの国であるカズデルを再建しようと頑張っていたところでした。テレジアは殿下と呼ばれていたので最高統治者、テレシスは将軍と呼ばれていたので軍のトップだったものと思われます。
 テレジアのもとにはかつてのサルカズ王宮の重臣たちが挨拶に来ていました。その中で、「バンシーの主」と呼ばれる人物は若い継承人を派遣しただけだったということで言及されていました。
 一方テレシスは国を立ち上げるために必死に働いていて、テレジアが心配していました。軍事委員会はテレジアの話を聞かなくなってきたということですでに不穏な雰囲気になっています。
 テレジアはレム・ビリトンに埋まっているロドス・アイランドという古代遺跡を掘り起こさせています。手紙の中ではまだ時間がかかると言っていましたが、これを完璧に掘り起こしてカズデルへと輸送しようとしていたのが「闇夜に生きる」のスタート地点ですね。

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 テレジアはケルシーに戻ってきてほしいとお願いをしていました。ケルシーはヴィクトリアを後にして、カズデルへと向かったものと思われます。「闇夜に生きる」ではバベルの一員としてテレジアと一緒にいました。
 我々はカズデルの結末だけはすでに知っています。テレシスがクーデターを起こし、テレジアは殺害されてしまいます。カズデルは内乱によって荒れ果てて、サルカズたちは傭兵をするぐらいでしか生きていけなくなっています。テレシスはカズデルを統治することをせずに、ヴィクトリアにいます。

パッセンジャーの目的

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 現代へと戻ってきました。ロドスのオペレーターであるシェーシャとヘビーレインは、クルビアを通せなかった荷物を仕方なくサルゴン経由で輸送しているときに、パッセンジャーから接触を受けます。
 パッセンジャー、つまり成長したエリオットは沁礁闇市を掌握するボスとなりました。彼はこの22年の間に、ソーン教授たちの仇を討つべく、銀の箱争奪戦に参加した当時の酋長、パーディシャー、クルビア軍部、クルビア管理局の人物たちを一人残らず殺して回りました。
 最後の獲物である前イバト酋長を殺したのは3年前です。前イバト酋長がレッドホーンを訪れた際に火災を起こして葬り去りました。なぜわざわざ火災を起こしたのかと言うと、その地にソーン教授が埋まっているからですね。すべての決着を同時に着けたかったのでしょう。
 イシンはその直前に寿命で亡くなっていたようでした。パッセンジャーの復讐を見守るという役割の終わりを悟ったからでしょうか。
 シェーシャはケルシーから預かったサルゴンの金貨をパッセンジャーに見せます。22年前にイシンに渡そうとした占いの報酬を、イシンの予言通り持ってきたということですね。
 パッセンジャーはロドスに来ることになりケルシーとご対面します。22年という長い年月が流れ、当時のエリオット少年は立派な大人になりましたが、ケルシーは1ミリも年老いていません。恐ろしい人ですね。
 途中でフォリニックがケルシーへのお届け物を持ってきました。ヴィクトリアのハイディ・トムソンからの伝達ということで、ハイディも立派に成長してケルシーのために動いていることがわかります。パッセンジャーもフォリニックもハイディも、当時子供だった人たちがいまや立派にケルシーのそばで戦っています。
 パッセンジャーはケルシーがいつかロドスを去ってしまうのではないかと疑っています。ここまでのイベントストーリーを読んできた我々も当然そう思うわけですね。テラのあちこちで起こりそうになる大災害を、ケルシーは事前に察知して食い止めようと1人で奔走しています。
 最後でケルシーはパッセンジャーにドクターを紹介して、イベントに幕が下ります。ケルシーの現在の相棒であるドクター、つまり我々の働きに全てはかかっているというメッセージでしょうか。アーミヤのためだけではなくケルシーのためにも、我々はより一層頑張っていかねばなりませんね。

感想

 ここからはただの感想です。
 我々ドクターはロドスの戦術指揮官として、ロドスが立ち向かう困難を、たくさんのオペレーターたちと一緒に切り抜けてきました。メインストーリーで描かれたような大掛かりな事件から、イベントストーリーで描かれた小さなハプニングまで様々です。
 しかし「遺塵の道を」で描かれたのはもっともっと大きなマクロの視点が描かれました。ケルシーはレユニオンが起こしたチェルノボーグ事変のような大きな問題を次々に対処し、挙句の果てにはテラの外界にまで注意を払っているようでした。
 自分が「アークナイツのストーリー」として捉えていた枠組みは小さすぎたのかもしれないと気づき、愕然としました。自分がドクターとしてこの大地に関与できることはあまりにもちっぽけなのかもしれないと思ったからです。
 このイベントはケルシーが主役だったにもかかわらず、ケルシーとはそもそも何者なのかという一番気になる謎についてはなるべく触れないように物語が展開されていきました。唯一イシンが気になることを言うのですが、彼はアーツによる幻覚を見ているような状態なので、どこまで信じていいのかわかりません。

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 パッセンジャーが言うように、ロドスでやれることをやり切ったら、ケルシーは次の目的地へ向けて突然消えてしまうかもしれません。そうなる前に、私はケルシーが抱えている「責務」とやらの正体を知りたいと思いますし、ケルシーがロドスで何を成そうとしているかも早く知りたいと思います。
 今回のイベントでは、テラにはまだまだ明かされいない歴史や秘密がごまんと眠っていることがわかりました。それらをなるべくたくさん収集し、ケルシーと同じ視座からテラを眺めることができてはじめて、ケルシーを助けてあげることができるのかもしれません。
 ケルシーは淡々としているように見えて慈悲深い人物です。困っている人を見捨てません。しかし、より大きな目的のためには人命をあっさり切り捨てる俯瞰的な視点を兼ね備えています。今回のイベントではそちらのほうが目につきやすかったため、感情を排したドライなストーリーになっているように思いました。
 ケルシーはいつだって正しい選択をできる人物です。でも、少しばかりは感情的になったり、胸を痛めたりしないのでしょうか。彼女のモチベーションはどこにあるのでしょうか。
 テラのことをもっと知りたいと思うとともに、ケルシーのことももっと知ってあげたいなと思わされるイベントでした。



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