3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバースF 16話感想-本気のシャドバを見せてあげるね!

 アニシャドFの16話の感想文です。

ミモリvsスバル

1ターン目

先攻1T:ミモリ
 ウォーターフェアリーをプレイ。

後攻1T:スバル
 パスです。

2ターン目

先攻2T:ミモリ
 エルフの少女・リザをプレイ。1ターンの間、自分の場のフォロワーは能力によるダメージを受けなくなります。スバルの手札には消えぬ怨恨があるので一応相手の選択肢を制限するカードになりました。

後攻2T:スバル
 ダークコンジュラーをプレイ。

3ターン目

先攻3T:ミモリ
 フェアリーサークルをプレイしてフェアリー2体を手札に加え、そのまま2枚ともプレイします。ウォーターフェアリーとリザはリーダーへ攻撃します。

後攻3T:スバル
 トリックデュラハンをプレイします。フワリ戦でも活躍したアニメオリジナルカードです。

トリックデュラハン
3コスト2/1
場に出たときゴースト1体を場に出す
ラストワード:自分のリーダーは「次の自分のターンの開始時、ラストワードを持たないトリックデュラハン1体を場に出し、この効果を失う」を持つ

 ダークコンジュラーでリザと相討ち、ゴーストでフェアリーと相討ちしました。
 アニメ中で言及はなかったですが、8話のフワリ戦でスバルはフェアリーとベビーエルフ・メイが並んでいるときにフェアリーの方を破壊して、メイを破壊しなかったことを怒られていました。今回はラストワード持ちのウォーターフェアリーをちゃんと避けたので、真面目にやっていることがわかります。

4ターン目

先攻4T:ミモリ
 ウォーターフェアリーでトリックデュラハンと相討ちします。
 ミニゴブリンメイジとフェアリーをプレイします。ミニゴブリンメイジは2コスト以下のフォロワーをサーチするカードで、今回はフラワーフォックスを持ってきました。2枚目のウォーターフェアリーを持ってきた場合はそちらからプレイした方が良いので、2枚一緒にプレイするのはちょっとマナーが良くなかったですね。

後攻4T:スバル
 トリックデュラハンが効果で場に戻ってきて、ゴーストが場に出ます。ゴーストでフェアリーと相討ちしました。
 ネクロカーニバルをプレイ。これもフワリ戦で使ったアニメオリジナルカードです。

ネクロカーニバル
4コストスペル
ゾンビ1体とスケルトン1体とゴースト2体を場に出す

 4面を使うカードなので、トリックデュラハンが出したゴーストを相討ちしてからプレイしました。
 ゾンビを進化してミニゴブリンメイジを上踏み、ゴーストでもう1体のフェアリーと相討ち、余ったゴーストはリーダーに攻撃しました。

5ターン目

先攻5T:ミモリ
 フラワーフォックスとエルフプリンセスメイジをプレイします。
 エルフプリンセスメイジを進化します。0コストのフェアリーが2枚手札に加わり、フラワーフォックスの効果が働きます。
 フラワーフォックスはカードの効果でフェアリーが手札に加わるときにその枚数を2倍にします。手札に加わるフェアリーに何らかの効果がかかるなら、その効果がかかった状態で2倍になります。0コストのフェアリーが4枚手札に加わりました。アプリ版の環境だとブリーズフェアリーの効果で加わった「場に出たときに進化するフェアリー」が2枚になったりします。
 エルフプリンセスメイジでゾンビを上踏みしました。

後攻5T:スバル
 レッサマミーをプレイし、ネクロマンス4で疾走を持ちます。13話のハルマ、15話のアリスに続いてスバルもこのカードを使います。
 レッサマミーを進化して、2枚目のダークコンジュラーをプレイします。進化後フォロワーが場にいるならゴーストを1体場に出します。
 ゴーストでフラワーフォックスと相討ち、場残りしたスケルトンでエルフプリンセスメイジと相討ちします。
 レッサマミーとトリックデュラハンで相手のリーダーに攻撃。ミモリの体力は13点、スバルの体力は15点です。序盤は押されていましたがゴーストを使いつつ盤面を取り返しました。
 一方でミモリの手札には0コストのフェアリーが4枚もあるので、ブリリアントフェアリーの早期起動が見込めます。ストーリーの流れ的にこの試合もどっちが勝つか分からないのでワクワクしますね。


スバルの過去

 短いシーンでしたが、冒頭でスバルの回想がありました。弟のカグヤをお兄ちゃんとして守っていました。

スバル:「いつでもお前の前に立っててやるよ!」

 それがいまやカグヤはセブン・シャドウズの一員になってしまいました。シャドバにおいてはカグヤの方が随分と前に進んでいっています。スバルのシャドバに対する情熱が冷め気味なのもなんとなく頷けます。ライトたちとスタジアムに来たのに、バトルをしていませんでしたし。
 弟の世話を焼いていたので困っている人を助けようとするのは癖みたいなものだとも言っていました。フワリしかりミモリしかり、一歩間違えればナンパと捉えられそうですが、絶妙な間合いなのでしょうね。


ミモリとアリスのケンカ

 15話でアリスが不機嫌だった理由がわかりました。ミモリとケンカしていたのですね。ミモリはケンカを回避しようとしていたようですが。

アリス:「ちゃんとケンカしてくれた方がいいのに。おねーさんのバカ」

 ミモリの方が年上ですが、アリスの方が気が強いのでこういうやりとりになるのでしょう。短いテキストメッセージに込められた制作陣のこだわりを感じます。無印アニシャドから変わらず、この2人の関係性は解像度が高くてすごい。
 スバルと会話する中で、ケンカの発端が見えてきます。

ミモリ:「いっぱい期待してもらってるんだけど、手を伸ばしても届く気がしないんだ、あたし。情けないよね。ホント、どうしても遠慮しちゃって。そのせいで傷つけちゃって。わかってるんだけど直せなくって。だから、自分のこと嫌いになっちゃって」

 真逆の人生を歩んできたミモリとアリスは、シャドバをきっかけに友達になりました。立場、生き方、性格が違いすぎるので仕方がないことだとは思うのですが、2人の価値観は相容れません。「普通なミモリ」と「特別なアリス」はだからこそお互いに憧れて惹かれあっているのですが、ケンカの原因にもなってしまうのですね。
 アリスはライトと、ミモリはスバルとバトルをして、気持ちを入れ替えて仲直りするのだと思います。ライトたちから見た修行編だと思っていた15話~17話は、ミモリとアリスがまた1つお互いを知る過程だったというわけです。

イツキの修行

 ライトとスバルと別れたイツキは真面目にバトルを重ねていました。
 今回はフワリに感化されてフォースウィンドに入部した不良のユウキとのバトルでした。ブロッサムウルフ・スレイドとコスモスファングを使って2ターンかけてリーサルをとる戦略は、多少のアレンジはあれど7話で見せたものと同じでした。
 試合後に映ったイツキのバトル履歴の画面が面白かったです。イツキが対戦した相手の名前と使用クラスは下記のようになっていました。

(WIN)エルフ:ユウキ
(LOSE)マリオン:ドラゴン
(WIN)ヘクター:ネクロマンサー
(LOSE)マリー:ウィッチ
(WIN)ジーナ:ドラゴン
(WIN)パイン:ビショップ
(LOSE)セラ:ロイヤル

 マリオン以下はシャドバのフォロワーの名前になっていて、ちゃんとクラスに対応しています。新しいフォロワーはRSCのカードなので、アニメの制作時期がなんとなく伺えます。
 ドラゴンのマリオン。CGSで登場したフォロワーで、VECでリメイクされました。


 ネクロのヘクター。TOGで登場したフォロワー。長らくミッドレンジネクロマンサーのキーカードでした。

 ウィッチのマリー。RSCで登場したフォロワー。1コスト+スペルで進化を稼げるカードです。

 ドラゴンのジーナ。自然鎮魂編で登場したストーリーキャラです。RSCでカードになりました。

 ビショップのパイン。VECで登場したビショップフォロワー。DOVでリメイクされて闇落ちしました。


 ロイヤルのセラ。DRKで登場したホワイトパラディンがDOVでリメイクされて、セラという名前があったことがわかりました。


 ヴァンパイアクラスの使い手とバトルができていないとイツキが悩んでいると、受付嬢のマイちゃんが話しかけてくれました。「はろはろ!よろしくよろ!」
 河原にすっごく強いヴァンパイア使いが現れるらしいとのことで、イツキは早速行ってみることにしました。昔はヴァンパイアを使う人がスタジアムに通ってきていたけれど、すっごく偉くなって来なくなっちゃったとマイは言っていました。ルシアでしょうかね。


スバルとミモリ

 スバルがシャドバをするという言葉にミモリが反応して、2人はバトルをすることになりました。
 13話+14話のハルマ、15話のアリスに続いて4話連続のネクロマンサーの試合です。キリフダカードを変えることで、同じクラスでも連続させることができるのですね。
 2人はバトルをする中でお互いのことを知っていきます。ライトも常々言っているように、「シャドバをすると分かり合える」というのがアニメ全体を貫く1つのテーマになっているように感じます。

ミモリ:「わかるよ、その気持ち。やるべきだってわかってるのに、体が勝手に一歩下がっちゃう。臆病なんだね、私たち」
スバル:「そうっすね」
ミモリ:「でもね、シャドバをしてると勇気が湧いてくるんだ。こんな私でも強くなれる、特別になれる、そんな気持ちで胸がいっぱいになるの。だから私はシャドバが好きだよ」

 普通な自分が特別になれるシャドバが好きだとミモリは言います。彼女にとっては、今も昔もコンプレックスと向き合う場としてシャドバがあるのだなと感じます。
 一方、弟を守るためにシャドバをしていたスバルは、弟が自分より強くなってしまって、シャドバをやる理由を見失ってしまったのかもしれません。シャドバを好きになる理由は人それぞれ。スバルはどうやって情熱を取り戻してくれるでしょうか。




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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 15話感想-自分らしくバトルしよ♪

 アニシャドFの15話の感想文です。

ライトvsアリス

4ターン目

先攻4T:アリス
 アニメに映る1ターン前です。
 先攻5Tの時点でアリスの墓場は3。スカルビーストが場残りしていました。単純に考えれば1ターン目スカルビースト、2,3,4ターン目にフォロワーを1枚ずつ出したことになります。手札が減っていないので2ターン目はスカルウィドウだったのかも。
 ライトは返しのターンにナックルドラゴン・ドラグニルを進化して攻撃力2のフォロワーを上踏みしています。なのでこのターンの盤面は1/2のスカルビースト, 2/2, 3/2のような感じの3面になっているものと思われます。ライトの体力を13まで押し込んでいます。

後攻4T:ライト
 この1個前のターンでドラゴウェポンが1枚場に出ていて、ハンマードラゴニュートが場残りしています。
 煌牙の戦士・キットをプレイして、ドラゴウェポンで武装されます。
 ドラグニルをプレイして、手札にドラゴウェポンを1枚加えます。ドラグニルを進化して相手のフォロワー1体に3ダメージ、攻撃力2のフォロワーを上踏みして破壊します。ハンマードラゴニュートはリーダーに攻撃しました。アリスの体力も15まで減っています。


5ターン目

先攻5T:アリス
 このターンからアニメに映ります。
 リリエルと海賊ゾンビをプレイします。海賊ゾンビはネクロマンス2で「ラストワード:ゾンビを1体出す」を持ちます。
 場残りしたスカルビーストで4/2のドラグニルに下当たりします。ラストワードで墓場+1。リリエルを進化してドラグニルに1ダメージで破壊し、武装キットを上踏みします。

後攻5T:ライト
 ドラグニルをプレイして加えたドラゴウェポンをプレイします。
 場残りしたハンマードラゴニュートで4/2のリリエルに下当たりします。ラストワードでドラゴンスマッシュを手札に加えます。
 ドラゴンウォーリアをプレイして武装します。進化権を使わずに進化して、海賊ゾンビに3ダメージで破壊、フォロワーすべてに1ダメージでリリエルを破壊します。海賊ゾンビから出てきたゾンビを上踏みして破壊。これで盤面全処理です。ライト側は4/4の武装ドラゴンウォーリアが残ります。


6ターン目

先攻6T:アリス
 ラビットネクロマンサーをプレイ。すぐさまソウルコンバージョンで破壊してカードを2枚引き、ラストワードで相手のリーダーに2ダメージです。
 消えぬ怨恨をプレイ。ネクロマンス2で武装ドラゴンウォーリアに5ダメージで破壊します。

後攻6T:ライト
 ランスリザードをプレイしただけでターンを終わります。
 手札にはルフ鳥とドラゴンスマッシュがあります。アリスが盤面にフォロワーを並べていれば、ドラゴンスマッシュ→ランスリザードとキレイに動けた場面でした。ドラゴンスマッシュがライトの手札に加わったことは見えていたのでアリスがケアをしたのかもしれません。さすが上手ですね。
 自分のフォロワーを自ら破壊することで相手の動きを制限できるのがネクロマンサーの強いところです。ハルマが使っていたソウルコンバージョンをアリスも有効に使うという繋がりも美しい。


7ターン目

先攻7T:アリス
 このターン開始時、アリスの墓場は7です。
 レッサーマミーをプレイします。ネクロマンス4で疾走を持ちます。ゾンビドッグと双翼の警護者をプレイします。双翼の警護者のネクロマンス4は墓場が足りずに発動しません。
 観客が指摘していたように、疾走がついたレッサーマミーをランスリザードに下当たりして墓場を1増やせば、双翼の警護者のネクロマンス4でランスリザードを破壊できた場面です。一見するとミスなのですが、アリスの手札にはスケルトンレイダーが見えているので、次のターンのバリューを最大化するためにこのプレイをしました。細かいですがアリスが意識したことは3点あります。
 1点目がネクロマンス管理。双翼の警護者にネクロマンス4を割いてしまうとスケルトンレイダーのネクロマンス6が足りなくなります。
 2点目がランスリザードを残すこと。スケルトンレイダーは相手のフォロワーを破壊するほど火力が上がるカードです。次のターンにランスリザードを巻き込むためにわざと場に残しました。
 3点目が進化を切るかどうか。進化権が1つあるのでレッサーマミーに進化を切ることもできるのですが、アリスが盤面を強くするとライトのフォロワーが残る可能性が減るので、進化は温存しました。実際、進化を切っていたら武装ルフ鳥が相打ちで倒れて、スケルトンレイダーの打点が減っていました。
 ライトの体力は9。スケルトンレイダーは4点疾走。進化でプラス2点。ライトがランスリザードのほかにフォロワーを2体並べればアリスの勝ちです。

後攻7T:ライト
 デッキトップからレーヴァテインドラゴンを引きました。手札や盤面とも噛み合うナイスドローです。
 レーヴァテインドラゴンをプレイし、双翼の警護者を攻撃します。ドラゴウェポンが場に出て、PPが2回復します。
 ドラゴウェポンが消えてしまう前に、ランスリザードでゾンビドッグに攻撃します。ランスリザードの攻撃時能力が働いて、自身を+0/+2して相手のリーダーに2ダメージです。
 ルフ鳥をプレイしてドラゴウェポンで武装し、レッサーマミーを上踏みします。こちらも攻撃時能力で相手のリーダーに2ダメージです。
 アリスの体力は11。このターンに盤面は取り返していますが、次の自分のターンが戻ってきたとしてもまだまだリーサルは遠いです。


8ターン目

先攻8T:アリス
 「冥界の底より現れよ!汝の名はスケルトンレイダー!」ということでアリスの切り札が登場。アプリ版に輸入されたときに能力がアプリ環境仕様に調整されていますが、今回は無印アニシャドの当時のままの能力です。

ケルトンレイダー
8コスト4/4→6/6
疾走
ファンファーレ:ネクロマンス6:相手のフォロワーを1体破壊する
自分のターン中、相手のフォロワーが破壊されるたび、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに1ダメージ。上限は1ターンに10回。

 ネクロマンスはちょうど6。ライトの盤面は5/3のランスリザード、5/2のレーヴァテインドラゴン、2/1の武装ルフ鳥というふうにちょうど階段状になっています。ランスリザードを破壊して全体1ダメージ。武装ルフ鳥が巻き込まれさらに全体1ダメージ、最後にレーヴァテインドラゴンが巻き込まれて全体1ダメージ。
 スケルトンレイダーに進化を切ってぴったりライトの体力0でアリスの勝利です。


アリスの本気

 ここからしばらくはシャドバ部対抗戦に向けての修行パートのようです。今回登場したのはアリスでした。
 アリスは今も国民的アイドルとして活躍しています。昔はアイドルでいることに嫌気が指していたこともありましたが、ヒイロたちと過ごしてアイドルとして活動できる喜びや楽しさを再確認していました。アイドルを続けてくれているというだけで嬉しくなります。
 アリスはスタジアムにお忍びで来ていて、人を待っていて機嫌が悪そうでした。変装を見破ったライトに興味を覚えてバトルしてくれました。ライトの眼力も不思議でしたね。
 バトル中の天真爛漫さは相変わらずといった感じで、すごく楽しそうにシャドバをしていました。シャドバが本当に好きなんだなと。ステージに立つときのようにバトルの盛り上がりを気にしているのも変わりません。
 リリエルを進化するときの進化時効果1点を飛ばす先を「どちらにしようかな~」とランダムで決めようとしたのは無印8話のvsヒイロ戦のオマージュです。あのときはリリエルとゾンビドッグが自分の盤面にいる状態で、進化効果のないゾンビドッグの方を進化して試合進行をわざと不利にしていました。
 今回のアリスは本気でシャドバをしてくれます。本気でやった方が楽しいということはヒイロから教えてもらったことですからね。ライトが初心者ということもあると思いますが、世界を救った伝説の勇者のプレイはさすがでした。ライトはアリスの体力を11までしか減らせず、ワンチャンもなく敗北しました。
 真面目すぎるライトを「カイお兄ちゃんみたい」と言ったり、試合後にミモリと電話していたりと、無印キャラへの目くばせも欠かしませんでした。


ケルトンレイダーのケア

 アニシャドで登場したカードは、無印アニシャドが終わったあとにアプリ版に輸入されました。それぞれのカードの能力はアニメのテキストを活かしつつ、アプリの環境に合わせて調整されていました。
 無印アニシャドの主人公7人のキリフダカードたちは、それぞれ良い感じのデッキテーマをもらって活躍していますが、スケルトンレイダーだけは本当に別格。周りのカードが強いということもあってずっと環境の最前線を突っ走っています。

 アニシャドの2期としてFが始まってくれたことで、スケルトンレイダーがアプリ版で大活躍しているうちに、アニメで新しい活躍っぷりが描かれることになりました。無印→アプリ→Fという繋がりに興奮しました。アニメで好きになったカードを自分が実際に使うことができ、そのカードがまたアニメで活躍してくれたのです。
 スケルトンレイダーは相手の盤面にフォロワーがたくさんいるほど打点が出るという特性上、使う方も使われる方もフォロワーの並べ方に非常に気を遣います。ネクロマンサー側はわざと相手のフォロワーが盤面から去れないように残して次のターンのスケルトンレイダーの打点に変えたり、逆に対面する側はわざと不利なトレードをしてフォロワーを減らしたりすることもあります。
 ライトの後攻7ターン目のプレイは、「できるだけ相手のリーダーの体力を削る」「盤面を強く残す」という観点では満点のプレイだったのですが、「次のターンのスケルトンレイダーをケアする」という観点から見るとプレイミスでした。シャドウバースってゲーム難しいですね…
 アリスの盤面は3/2守護、2/2、2/1の3面。ライトは5/3のランスリザードが場にいて、5/5突進のレーヴァテインドラゴンが先に攻撃してから2/3突進の武装ルフ鳥が場に出るというプレイ手順になります。
 スケルトンレイダーをケアするなら、ランスリザードの効果発動を諦めて3/2守護と相討ちし、レーヴァテインドラゴンと武装ルフ鳥だけを場に残すプレイが必要でした。これでライトの体力は1点残ります。盤面は消し飛ぶので勝ち筋はかなり薄いですが…。
 アリスのアドバイスとして、墓場を貯めないようにしてネクロマンスをケアするべしというものがありました。しかしこのターンはアリスのフォロワーが下当たりすれば結局同じだけ墓場が貯まり、スケルトンレイダーの打点も減らないのでケア不能でした。フォロワーを出さなければ墓場は貯まりませんが、スケルトンレイダーは効果が発動しなくても4/4疾走なのでどのみち負けでした。


ライトに足りない3つのもの

 試合後に思い悩むライトにアリスが3つのアドバイスをしてくれました。優しい。
 1点目は上述のネクロマンスの警戒。ライトはハルマ戦でスカルプレデターを破壊しなかったことを悔いていて、それも間違いではないのですが、個人的には最終ターンが目に見える落とし穴にハマった感じがします。相手のフォロワーを破壊しすぎて墓場を貯めてしまった結果、ターン開始時のデスサイズハウンドのネクロマンス10が働いてしまいました。ハルマへのリベンジのカギをライトがどのように獲得していくのか楽しみに思っていましたが、同じネクロマンサー使いのアリスからこういう実践的なアドバイスがもらえるのはリアリティがあって好きです。
 2点目は切り札の有効活用。アリスがスケルトンレイダーの強さを最大限引き出すプレイをしていたので説得力があります。レーヴァテインドラゴンはほぼ毎回ライトがプレイするカードですが、まだ隠された効果があるとのこと。PP最大値が10に到達していることが条件の能力や、武装フォロワーに関係する能力あたりがありそうです。
 3点目は自分らしくシャドバすること。シャドバは楽しまないとね、と。楽しそうにバトルしていたアリスは、彼女らしいバトルというものを身をもって見せてくれました。一方のライトはどうでしょうか。ライトらしいバトルとはどんなものでしょう。彼はとてもまじめなので、堅実にバトルするのが彼らしい気もしますが…。このアドバイスをどのような形で結実させていくかは今後も注目したいなと思います。



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【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - 風雪一過 編

 2022年6月29日開始のイベント「風雪一過」のストーリーを整理していきます。エンシオディスとノーシスが何を狙ってどんな計画を描いたのか、ドクターがそれに対してどのように介入したのかに注目して見ていきましょう。

1. 雪山事変の背景

1-1. エンシオディスの両親の死

 雪山事変の契機は15年前にさかのぼります。エンシオディスの両親であるオラファー夫妻が亡くなったことです。
 イェラグではこの2人の死はノーシスの両親の仕業だということにされていますが、それは事実とは異なります。2人が亡くなったのは列車の事故であり、誰かの意志で殺害されたのではありません。
 ブラウンテイル家の当時の当主はラタトスの祖父のルカ、ペイルロッシュ家の当主はアークトスの父でした。この二家はオラファーが進める工業化政策に反対していました。ルカはオラファー夫妻の暗殺を計画し、アークトスの父もその計画を黙認していました。
 ルカはオラファー夫妻の事故死を処理するときに、エーデルワイス家に殺人の罪を被せました。理由は詳しくは語られませんでしたが、対立していたブラウンテイル家やペイルロッシュ家に疑いの目が向けられたときに、実際に暗殺する計画(からくり屋敷)を立てていたので、マズイ状況になると判断したのでしょうか。
 エーデルワイス家もイェラグの名家ではあるものの、三大名家の実力には勝てなかったのでしょう。汚名を覆すことはできず、ヴィクトリアに引っ越すことにしました。息子のノーシスも両親と一緒にイェラグを離れました。
 ノーシスはオラファーを尊敬していました。オラファー夫妻の悲劇を目の当たりにしたエンシオディスとノーシスは理念を受け継ぎ、イェラグをどこよりも強い国にするのだという誓いを立てていました。
 エンシオディスはエンヤとエンシアの成人を見届けると、4年間ヴィクトリアへ留学しました。イェラグ貴族の地位を活かして人脈を築きつつ、外の知識を積極的に吸収しました。ヴィクトリアでノーシスにも再会しています。

1-2. 地理的な外圧

 イェラグの外に出たエンシオディスが最も衝撃を受けたのは、国際情勢の変化でした。
 200年前の開拓の時代は終わり、数十年前ぐらいからは戦争と交易の時代に移っていったと言われていました。移動都市が発明されたことで人々が天災に対抗する手段を得て、自国のことだけでなく外国に目を向ける余裕ができたのだと思います。
 ガリアという強国が跡形もなく滅ぼされてしまったという話はこれまでも語られてきました。イェラグは土地が痩せた小国と思われているようですが、天災が降り注がない不思議な土地でもあります。他国がイェラグに興味を持ったとき、領土を守ることができるでしょうか。エンシオディスは難しいだろうと考えました。
 イェラグは周りを大国に囲まれています。カジミエーシュはニアーライトで見たよう商業的に発達した国で、南下政策をとれば進路にイェラグも含まれてきます。ヴィクトリアはメイン9章で見たように豊富な軍事力を有した国で、いまは内政がゴタゴタしているようですが、それが落ち着けば侵略を開始するかもしれません。クルビアはライン生命やレイジアン工業などの最先端企業を多く輩出した国で、東方面への開拓を進めていて、イェラグの西側の山脈へと迫ってきています。
 エンシオディスは焦っていました。いますぐにイェラグが標的になることはないかもしれませんが、イェラグの産業は諸外国と比べてあまりにも遅れています。追いつくための時間が必要で、いざ戦争になってしまえば敵国は待ってくれません。イェラグの近代化を進めねば国を守れない。それが彼を突き動かす原動力なのです。
 余談ですが、クルビアは昔はヴィクトリアの一部で、ガリアの支持を得て独立したのだという情報が出てきました。四皇会戦でガリアがヴィクトリアに滅ぼされた理由の1つなのかもしれません。ヴィクトリアはガリアのせいでかなり大きな領土を失ったことになりますから。


1-3. 留学からの帰還

 留学から帰還したエンシオディスの動きを見ていきます。
 近代化を急ぐエンシオディスはカランド貿易を設立して他国との交易を進めました。ノーシスも一緒にイェラグに帰ってきて、カランド貿易の共同設立者として技術面を担当しました。
 エンシオディスが留学に出ている間、シルバーアッシュ家は領主不在の状態のため、三家会議の議席を失っていました。イェラグの外を見たことがない人たちからすれば、戻ってきたエンシオディスの言動は理解ができません。最初は摩擦が大きかったと思います。
 保守的なアークトスや大長老を説得するのは大変なことでしたが、唯一理解を示してくれたラタトスの後押しも得て、2人を説得することができました。カランド貿易で稼いだ資本力と、ラタトスの後押しで三家会議に戻ることができました。
 ラタトスは頭の良い人物です。当時エンシオディスの主張を一番理解していたのは彼女なのでしょう。彼の政策からブラウンテイル家は利益が得られると踏んだのだと思います。三家がバラバラになりつつあったところ、エンシオディスの旗振りのもとでもう一度1つになってイェラグを前に進めていけるかもしれないと期待したとも言っていました。
 この時期にもう1つ転機が訪れました。先代の巫女が亡くなったのです。信心深いエンヤが妹であったことはエンシオディスにとっては幸運なことでした。彼は妹に巫女の試練を受けるように命令しました。
 エンヤはなぜ兄が自分に巫女になるように命令してくるのか、なんとなくわかっていたはずです。兄の都合の良いように利用されるのだろうと。反発心を覚えていたものの、彼女は逆らうことができませんでした。怒りを胸に抱いたまま彼女は巫女の試練を受け、そして見事巫女の座に就いたのです。
 エンヤが巫女になることができたのは彼女にその実力があったからです。ヤエルが語っていたように、ほんの少しは兄に対する怒りが貢献したかもしれません。シルバーアッシュ家の出身であるという前提がありながら、保守派のアークトスでさえエンヤが巫女になることは歓迎したとのことでした。
 エンシオディスはこのようにしてイェラグを支配する足固めを着々と進め、カランド貿易の規模を拡大させていきました。


1-4. イェラグ-ロドス関係

 雪山事変にロドスが巻き込まれることになったきっかけを見ていきます。
 エンシアは不慮の事故で鉱石病にかかってしまいました。彼女の左足の太ももには痛々しく源石が刺さっています。妹思いのエンシオディスは、彼女の治療を任せられる機関を探し、ロドスへ辿り着きました。
 ロドスが信頼できると見込んだエンシオディスは、エンシアをロドスに滞在させ、その護衛にカランド貿易の社員であるヤーカとヴァイスをつけました。3人はロドスとオペレーター契約を結び、治療のみにとどまらない協力関係を構築しました。
 エンシアを滞在させる前、エンシオディスがロドスへの信用を深めた事件が1つありました。エンシオディスはロドスに「カランド貿易全社員分の医療保険と鉱石病の鎮痛剤を配りたい」という、大口の発注を持ちかけました。こういう大きな発注は受注側にとってありがたいことなので、ディスカウントを提示するのが世の常なのですが、ロドスはもともと鎮痛剤を原価ギリギリの低価格で販売していたため、ディスカウントを断りました。
 この取引自体は無事完遂されたものの、ロドスはカランド貿易へ販売した鎮痛剤の一部が転売品として市場に出回っているのを発見しました。ドクターはこれを調査するべく、転売が疑われた支店へと潜入調査を行いました。
 潜入調査の過程でドクターは感染者に対する揺るがぬ姿勢をエンシオディスに示すとともに、巧みな作戦で転売ヤーの支店長から情報を聞き出しました。これによりロドスとカランド貿易の協力体制が深まるとともに、エンシオディスはドクターに非常に興味がそそられ、イェラグへの招待に繋がっていきました。
 エンシオディスは社員の前で「ロドスが値引きをしてくれることになった」と勝手に発言して既成事実を作ってしまい、鎮痛剤をディスカウントしてくれなかったことに対する反撃を行いました。こういうところは非常にしたたかです。
 雪山事変に関わったイェラグ出身のオペレーターがもう1人います。オーロラです。彼女はイェラグの地理に詳しく、権力者と直接のかかわりがないので、ロドスとしてはこの任務を任せるのにぴったりの人選となりました。
 オーロラはシルバーアッシュ家の主催する人材育成プロジェクトでクルビアに留学し、大学で勉強していました。気象現象の方のオーロラを見てみたいということでサーミの北の氷原への調査任務隊へと出向いたとき、源石雹という災害に遭遇し、感染者になってしまいました。留学を途中で切り上げてロドスで治療を受け、のちにオペレーターとなりました。


2. エンシオディスの計画

2-1. 谷地と鉱区

 風雪一過の直前の時系列です。雪山事変はここから始まっていきました。
 アークトス、ラタトス、そしてエンヤがエンシオディスの行う谷地と鉱区の開発の調査を求めました。自分の領地をどのように使おうがエンシオディスの勝手だとは思うのですが、谷地の工場にはイェラグ中の人が出稼ぎに向かっていて、二家にとっては他人事ではありませんでした。イェラグには「手のひらに収まるサイズ以上の鉱石を持ち出してはいけない」という戒律があったりするので、急拡大する鉱区の開発にも反発があったのだと思います。
 ラタトスは7年前はエンシオディスの政策に賛成し、シルバーアッシュ家が三家会議に復帰することを支持しましたが、彼の事業を見守るうちに反対派へと回ってしまいました。彼女は独学で経済学を勉強し、諸外国と不利な条件で取引を続けるエンシオディスを見て、イェラグを外国に売り渡そうとしているのではないかと勘違いしてしまったのですね。
 これは悲しいすれ違いで、イェラグと他国の差を知らなかったラタトスが陥ってしまった誤解でした。イェラグを発展させるためには、不利な条件に目をつむってでも他国から技術を取り入れなくてはいけないフェーズだと、からくり屋敷のシーンでエンシオディスが説明してくれていましたね。イェラグはそれほどまでに出遅れていたのです。
 エンヤまでもが谷地と鉱区の調査要求を出していたのは意外なことでした。大長老はこの行動に苦言を呈していましたが、エンヤは抗っていきます。巫女になったエンヤは蔓珠院との関係性に苦労していました。過去の大長老たちは巫女を操り人形にしてきました。しかし彼女には意志があります。エンシオディスに対して調査を要求したのも、彼女の反抗心からくる行動だったのだと思います。
 アークトスの部隊を中心とした調査隊が該当区域に入ろうとしたとき、ノーシスが調査隊に攻撃を仕掛けました。表向きは自分の研究所を守ろうと暴走したのだと捉えられたはずですが、これには意図がありました。ここから始まる壮大な茶番劇の冒頭の演出でした。

2-2. 主権奉還

 ノーシスの暴走で表向きエンシオディスは窮地に立たされました。アークトスとラタトスは「谷地と鉱区の統治権の返上」と「三家会議からの離脱」という厳しい要求をエンシオディスにつきつけたのです。
 ノーシスが調査隊を襲撃することは裏でエンシオディスと示し合わせたことでした。エンシオディスはノーシスの解雇で手を打ってもらえないかと提案していましたが、二家は納得しませんでした。それも想定のうちだったことでしょう。
 自分が谷地と鉱区を支配していることが気に入らないなら、イェラグ全土の統治権を巫女様に返還しましょうというのがエンシオディスの次なる提案でした。公平を期すために三家会議の場にエンヤを呼び、彼女にすべてを決めてもらおうではないかと議論を進めました。敬虔なアークトスは当然賛成しました。疑り深いラタトスはエンシオディスの真意を探ろうとしますが、三家会議の場を仕切っているのは蔓珠院の大長老であり、場の雰囲気的に彼女が断れるわけもありません。
 統治権を返還される側のエンヤもエンシオディスの計略を疑っていましたが、彼女自身には断る理由を作ることはできません。であれば自分が主体的に主権奉還を受け入れ、その後の処理も含めて大長老に対して主導権を取った方が良いと考え、その場ですぐにこの提案を受けることを決めました。エンシオディスはエンヤのことを尊重してはいたでしょうが、コントロール可能な存在として見くびっていたのではないかと思います。
 解雇されたノーシスはトカゲのしっぽ切りにあったような立場になりましたが、これも作戦のうちでした。これから行う裏工作に対して、「エンシオディスへの私怨」というもっともらしい理由を得たのです。



3. ノーシスの演技

3-1. 秘密鉄道の爆破

 ノーシスの最初の一手は鉄道の爆破でした。
 この鉄道はシルバーアッシュ家が秘密裏に運用していた輸送路でした。武器や戦闘員などを運び込み、戦力拡充に用いていました。毛皮を運んでいたという描写もあり、経済活動にも利用していたようです。他の人々にこの路線がばれていなかった理由は、鉄道が通過するときだけ現れる可動式の線路だったからです。ノーシスが建造したものでした。
 解雇されたノーシスはブラウンテイル家に接触し、エンシオディスへの報復の協力を要請しました。慎重なラタトスはノーシスを信用しません。そこで彼はこの鉄道爆破を見せつけ、本気でエンシオディスと戦うのだという気概を示しました。さらにいうとこの爆破には証拠がありません。ラタトスを共犯者に仕立てることもノーシスにはできます。彼女を脅す形で協力を取り付けました。
 ノーシスが鉄道を破壊したのにはもう1つ意味がありました。シルバーアッシュ家が運用している路線とはいえ、外国のスパイやトランスポーターが忍び込んでくる恐れがあります。これから始まる雪山事変では、イェラグの統治が一時的に大きく揺らぐことが予想されます。外敵に付け入る隙は少しでも塞いでおくべきだと考えたのですね。
 ノーシスを解雇することは事前に示し合わせていましたが、そこから先のノーシスの作戦はエンシオディスは一切把握をしていませんでした。彼を信頼していたのです。鉄道の爆破は非常に良い一手だったとのちに褒めていました。
 鉄道爆破の一部始終をSharpはこっそりと覗いていて、ドクターへ報告を上げていました。ドクターは列車を降りた途端にアークトスに捕えられていましたが、このSharpの報告と合わせて状況を分析することで、イェラグで起きていることの概略を把握したのではないかと思います。


3-2. 暗殺犯メンヒ

 ノーシスの次の一手はエンシオディスの暗殺でした。
 大典の儀式でエンシオディスの護衛が手薄になる隙を狙って、暗殺者であるメンヒが命を狙いました。メンヒはもともとノーシスの部下で、強い忠誠心を持っていました。メンヒはヴァイスと同じ種族(イトラ族)だと言われていたため、イェラグ出身なのかなと思うのですが、過去に何があったのかは謎です。
 メンヒはスパイとしてブラウンテイル家に入り込んでいました。政争が相次いでいたので、いつか役に立つときがくるかもしれないということでノーシスが潜り込ませていたのかもしれません。ラタトスの妹であるスキウースはメンヒのことを信頼していました。
 聖猟という儀式が暗殺の舞台に選ばれました。野獣を狩って神様への供物とする儀式です。聖猟に臨むにあたって、スキウースもメンヒに指示を飛ばしていました。聖猟で華麗に狩りを成功させてブラウンテイル家のいいところを見せたいという素朴な願いです。特に今回は巫女であるエンヤが強引に参加することを決めていて、スキウースは一層気合いが入っていました。
 二重の命令を受けていたメンヒですが、元のご主人様であるノーシスの依頼こそが大事です。不意打ちでエンシオディスにケガを負わせました。しかしエンシオディス本人に姿を見破られてしまっては勝ち目がありません。二発目以降は当てられず、彼女は崖へ飛び降りて逃亡を図ります。それすらも読まれていたようで、崖の下でヴァイスに捕まりました。ここはノーシスの行動を読んでいたのかもしれないですね。
 ドクターもこのような危険性を予期していたのか、Sharpをシルバーアッシュ家の護衛として紛れ込ませていました。エンシオディスの方が強かったのでSharpが手を出す必要はありませんでしたが。
 ノーシスはメンヒを使うことでブラウンテイル家に暗殺未遂の汚名を被せました。表向きノーシスとメンヒの間に繋がりがあることはバレておらず、この事件の裏にノーシスがいることを知るものはほとんどいませんでした。
 メンヒ自身も計画全体における暗殺の意義は聞かされておらず、のちにノーシスに心情を吐露していました。なぜ信頼してくれなかったのですかと。エンシオディスとは阿吽の呼吸で通じ合っていたノーシスでしたが、メンヒへのコミュニケーションは同じようにはいきませんでした。

3-3. お酒への毒物混入

 大典の場を利用してノーシスは次なる一手を放ちました。大長老に毒を盛ったのです。ただし、ノーシス自身は手を汚していません。ペイルロッシュ家のヴァレスを利用しました。
 ヴァレスの父親は不審な死を遂げました。聖猟でケガをして大長老に看病された際に、「山雪鬼に襲われ危険な状態にあり、霊薬を飲ませなければならない」と診断されました。信心深いアークトスは大長老に従い、霊薬をヴァレスの父に飲ませましたが、彼は亡くなりました。
 ヴァレスはずっと疑いを持ち続けていました。山雪鬼などイェラグにはいません。父は何に襲われ、何に殺されたのか。あのとき飲まされた霊薬を疑っていて手元に保管していました。ただ、彼女にはそれを毒と判断する術がありません。
 この事件のことを知ったノーシスはヴァレスに接触し、霊薬の成分を分析し、霊薬は毒物だという事実を告げました。ノーシスはこれ以上ヴァレスに対して何かをしたわけではなさそうで、彼女の復讐心が事件を引き起こしました。
 ヴァレスはノーシスに言われたあとも半信半疑だったと語っていました。もし霊薬が本当に薬であるなら大長老は無事だし、ノーシスの言う通り霊薬が毒物なのであれば彼女の復讐が果たされる。そんな意図で大典のお酒に霊薬を混入しました。
 科学はウソをつきません。大典で毒物を摂取した大長老は民衆の前で倒れました。ヴァレスは復讐を果たし、アークトスは大長老暗殺の濡れ衣を着せられることになりました。
 大長老がヴァレスの父を毒殺した理由は、彼が蔓珠院に盾突いていたからだと言われていました。霊薬を毒だと偽る行為は、宗教を司る者としてとても卑劣です。しかも自らは手を下さず、アークトスを使うという徹底っぷりでした。
 アークトスに罪を被せたのもヴァレスの復讐の一環でした。ただ、大長老に従っただけのアークトスのことは、ヴァレスはそこまで恨んでいない様子でした。
 この作戦においてもノーシスは表向きには一切関与が見えません。エンシオディスのやることに反対してばかりいたアークトスと大長老を同時に退場させる非常に強烈な一手でした。さすがのドクターもこれには気づけなかったようです。
 

3-4. ノーシス本人の反撃

 ノーシスが放った最後の一手は、自分自身でエンシオディスを襲撃するというものでした。
 このときノーシスはブラウンテイル家の戦士を引き連れていました。鉄道爆破でラタトスを脅して得た兵力だと思われます。ノーシスはラタトスに「家を守るために立ち上がれ」と発破をかけていましたが、これも2人が結託しているように見せる演技でした。けっこう演技派でしたね。
 ノーシスが氷のアーツでエンシオディスを攻撃しようとしたところを、デーゲンブレヒャーに押さえつけられました。拘束されたメンヒとの関与をばらしてしまったスキウースを守ろうとして、ユカタンもシルバーアッシュ家に拘束されました。ノーシスとブラウンテイル家が一網打尽にされたというような格好です。
 この茶番劇によって、エンシオディスは自然な形でノーシスの身柄を確保し、任務を達成したノーシスを民衆から守れるようにしました。ラタトスは慎重に立ち回っていましたが、ノーシスにまんまと嵌められてしまいました。


4. ドクターの介入

4-1. 民衆からの見え方

 このタイミングでドクターがついに動き出しました。なぜだったのでしょうか。
 エンシオディスとノーシスの茶番劇は完璧に成功しました。大典の儀式が舞台に選ばれたのは、民衆の注目を集められるからです。三家のうちで最も信頼できるのはシルバーアッシュ家だと強烈に印象付けたのですね。
 アークトスとラタトスは濡れ衣を着せられて罪人となり、過熱した民衆は2人の処刑を求めました。ここがドクターの介入ポイントとなりました。2人が死ぬと彼らが治めてきた領地の住民たちが指導者を失い、イェラグに大きな戦争が起きることが予期されたのです。政治に介入はしないというロドスの基本方針を破ってまで、ドクターは行動を起こしました。
 大典を見物している際に、ドクターはヤエルからイェラガンドや巫女の物語を聞きました。大昔に蔓珠院への反乱がおきたときに、イェラガンドの主が目覚めて、反乱を止めた伝承です。ここまでの騒ぎをドクターは見物してきて、どのような作戦をとれば被害が抑えられるか大まかなイメージはついていたのだと思います。勝算があったのでしょう。
 カランド貿易を解雇されてから単独で暗躍を続けてきたノーシスは、ここでエンシオディスと合流しました。2人はアークトスとラタトスを助けたドクターのことを不気味に感じていました。当初思い描いていた勝利は完璧な形で達成されたものの、外部から招いたドクターという不確定要素がイェラグに何をもたらそうとしているのか分からなかったのですね。
 大典での事件を受けて戴冠の儀式は中止され、エンヤはシルバーアッシュ家の護衛に監視されることになりました。彼女が手に入れられる情報は限られていたと思いますが、自分の立場は正しく認識していました。もともと宗教国家だったイェラグで、主権奉還が決まっていたこともあり、エンシオディスに対抗できるのは巫女であるエンヤしかいません。

4-2. 巫女と信仰

 ここからの戦いのカギを握るのはエンヤです。
 ドクターは部外者にも関わらずこの戦いの情勢を正確に見抜き、エンヤに接触する一手を放ちます。エンシアにエンヤを守るようにお願いをしたのですね。エンシオディスもノーシスもドクターが巫女を利用することは読めていましたが、エンシアが山を登ってくるとは思わなかったでしょう。
 大長老とエンヤの会話が、両者のイェラグへの考えの差異を示すシーンとなりました。大長老は停滞の権化とでも言うべき存在で、人々は信仰に依存して安定を求める存在だという持論を展開し、エンシオディスといえども信仰には勝てないだろうと高をくくっていました。イェラグが千年間同じような体制で統治を続けてこれたのは、このような考え方が機能していた証拠だとは思うのですが、外圧が高まっているいま、イェラグは変わらなくてはいけません。
 エンヤは信仰そのものに資性はなく、蔓珠院が信仰を停滞させているせいで、イェラグの人々も前に進めなくなっているのだと指摘しました。信仰を前に進めることで、人々も新しい時代に適応できるのだと。シルバーアッシュ家の人間らしい考え方なのですが、エンシオディスから影響を受けたというよりかは、巫女になった数年来悩み続けた問題に、自らが結論を出した形です。エンヤが悩む様子をヤエルはずっと見守っていました。エンヤの言葉には悩みぬいただけの力がありました。
 あとになって、エンシオディスは信仰を根絶したいわけではなかったという趣旨の発言をしており、彼らは必ずしも真っ向から対立していたわけではなかったことがわかります。だからこそ、最終的には2人がトップとしてイェラグを統治していく未来が実現したのでしょう。

4-3. ドクターの作戦の肝

 雪山事変の最終フェーズで何が起きたかを見ていきます。
 ドクターの狙いは最初からエンヤのみでした。ドクターがどこまで予期していたのかはよくわかりませんが、エンヤを蔓珠院から救出し、主権奉還を行って彼女がイェラグを治める体制を構築しようとしていたのではないかと思います。
 一方、エンシオディスとノーシスはドクターのことをよく知りません。アークトスとラタトスを率いるドクターの狙いは、巫女が最優先であることは頭ではわかっていても、もしかしたらシルバーアッシュ家を打倒してイェラグの支配者になるつもりなのではという疑念が払しょくできません。
 まずはグロとスキウースがシルバーアッシュ家の戦力を割かせました。並行してドクターの本隊とアークトス隊が別々のルートでカランド山に向かい、巫女の奪還を目指しました。
 ドクター側の一番の懸念点はデーゲンブレヒャーの存在です。彼女に自由に動かれると何もかもが台無しにされてしまうので、ドクターはシルバーアッシュ領に繋がる関所に侵攻すると見せかけて敵の危機意識をあおり、ドクターに扮したSharpがデーゲンブレヒャーを足止めする構図を作り出しました。
 ペイルロッシュ家の本隊は十分な余力を残した状態で、ドクターに率いられてカランド山を目指します。聖猟の山側から迫っていたアークトスと合流し、手薄になったエンシオディスの本隊と対峙しました。ドクターの思い描いた巫女救出作戦が見事に決まりそうになりました。
 ここから先の展開をドクターはどこまで予想していたのでしょう。エンヤはシルバーアッシュ家の護衛を打ち倒し、戦いを止めに入りました。聖なる鈴を介した強力なアーツを使える彼女ですが、大きな争いを1人で止められる力があったかと言われると疑問です。
 最後はヤエルが力を貸してくれました。天候を操り、雪を降らせていた雲を割って、エンヤがペイルロッシュ家とシルバーアッシュ家の戦いを止めました。伝承にある通りの神の御業であり、信心深いイェラグの人々は止まらざるを得なかったことでしょう。戦いは終わり、エンヤがより一層の信頼を得る結果となりました。
 ドクターの介入によってエンシオディスが失ったものはありません。彼の勝利は揺るがないのです。ではドクターは何を成し遂げたのか考えてみると、多数の人命が不必要に奪われることを回避したことと、エンヤの決意を尊重したことが大事なのではないかと思いました。エンヤは三家を仲裁し、信仰を前に進めてイェラグを導いていく覚悟を決めました。イェラグにとって、そしてシルバーアッシュ兄弟にとって、より良い未来の形を提示したのですね。エンシオディスとノーシスにとっては予想外の結末だったことでしょう。

5. その後

 もともとオペレーター契約を結んでいたクリフハート、マッターホルン、クーリエ、オーロラに加えて、シルバーアッシュ、プラマニクス、ノーシス、イェラがオペレーターに加わった経緯を見ていきます。
 エンシオディスは雪山事変が終わってすぐにロドスに加わったわけではなく、もう1つ事件を経てからオペレーターになりました。彼がヴィクトリア留学中にお世話になったウォルトン子爵から、誘拐された娘を助けてほしいという依頼が届いていて、それをロドスに仲介したのです。
 エンシオディスが任務を仲介した理由は2つ。1つは犯人が感染者である疑いがあったこと、もう1つはロドスがヴィクトリアとの繋がりを求めていたことです。9章の直前の時系列であり、ロドスはヴィクトリアに停泊できる場所を探していました。雪山事変を解決してくれたドクターへのお礼をしようと考えたのです。
 しかしエンシオディスが思っていた通りに事は進みませんでした。この事件は娘ケイトが仕掛けた狂言誘拐であり、兄カールはエンシオディスの助けを跳ねのけます。エンシオディスは感染者を取り巻く状況を詳しく知らなかったのですね。
 ドクターはウォルトン子爵からの依頼を果たすことをよりも、感染者であるカールたちを救う道を選び、エンシオディスにも協力させました。一時的にお金を渡しても感染者の暮らしは改善しません。カランド貿易に雇用させて、安定した収入を得られるようにしたのです。
 この件でロドスはウォルトン子爵からの信用を失いました。エンシオディスはロドスにお礼をするつもりだったのに、逆に借りを作ってしまいました。彼はこの埋め合わせをするためにオペレーター契約を結びました。ケルシーはエンシオディスのことを信用していないため、彼に不利な条件を提示したらしいですが、彼はそれを飲んで周りを驚かせました。
 エンシオディスはドクターに友人になってほしいのだというお願いをしました。カランド貿易の社員や姉妹たちは関係性に縛られていて、友人とは呼びにくい関係なのだと。リリース初期から実装されているシルバーアッシュが、なぜこんなにドクターに友好的なのか謎でしたが、だいぶ謎が解けた一件となりました。
 ノーシスは研究のためにロドスにやってきました。彼が雪山事変で演じた役はあまりに悪者であり、事件後も民衆の誤解は解けていません。研究所に毎日石を投げ入れられたくないと言っていました。ドクターにも興味があるらしいです。
 エンヤは巫女として民衆を率いる立場ですが、彼女もイェラグの外を知る必要性を感じています。リスクを冒してまで、彼女はお忍びでロドスに滞在したがりました。エンヤひとりでは難しかったかもしれませんが、ヤエルがサポートをすることでなんとか実現できているようです。
 雪山事変の裏の立役者であるヤエルは、普通の人間ではないことを隠そうとはしません。血液中源石密度0.00u/Lのスーパーボディを持ち、アーツではない謎の瞬間移動術を使う彼女は、ニェンたちの同類なのだそうです。ロドスでニェンに会ったときに非常に驚いたそうで、自分以外に同族が生きていることが信じられなかったのかもしれません。ニェンの12人の兄弟姉妹たちの起源は炎国の神様なのだという話が出ていましたが、遠く離れたイェラグの主と関連があるとなると、ますます正体がよくわからくなってしまいました。


感想

 ここからはただの感想です。
 雪山事変は始まる前からエンシオディスの企みがどのようなものなのかということに焦点が当てられ、すべてが彼の手のひらの上なのではないかという認識を頭に置いたまま読者がストーリーを読み進める形になりました。全オペレーターの中で「戦術立案」の項目が最高ランクの「卓越」なのはシルバーアッシュとWの2人だけです。彼の術中に読者がどのようにハマっていくのかを気にしながら読み進めていました。
 個人的には風雪一過は2つの驚きがありました。1つはノーシスの策略。もう1つはドクターの策略です。
 エンシオディスの立てた計画に対して、コミュニケーションをほとんどとらずに自立支援を行ったノーシスの暗躍は目を見張るものがありました。表向きの姿と真の意図を両立させながら、少しも疑われることなくエンシオディスの計画成就に貢献したのです。
 エンシオディスとノーシスという2人の策略化を相手取り、勝利の形をイメージして介入を図ったドクターの頭脳がさらなる驚きポイントでした。機動戦術だけではなく、信仰が人心にどのように影響するのかも加味した作戦でした。休暇で旅をしにきたはずのこの人が、状況把握からここまでの介入を図るスピード感は異常です。
 エンシオディスに注目を向けさせられていたからこそ、中盤の予想外の動きに驚き、結末の美しさに余計に感動しました。まさかこんな物語になるとは。キャラクターもみんな魅力的で、本当に面白いストーリーでした。





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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 14話感想-お前にないのは必然だ!

 アニシャドFの14話の感想文です。

ライトvsハルマ

5ターン目

先攻5T:ライト
 14話はここからスタートです。ハルマの盤面は4/4のリッチ、4/4の進化後クロースケルトン、2/2潜伏のシャドウリーパーです。
 トップドローでドラグニルを引いたのでプレイします。ドラグニルの効果で手札に加えたドラゴウェポンをプレイ。さらに大嵐のドラゴンをプレイして武装させます。
 ドラグニルを進化させます。盤面に武装大嵐のドラゴンがいるのでクロースケルトンに3ダメージ。進化後ドラグニルでリッチと相討ちし、武装大嵐のドラゴンでクロースケルトンと相討ちしました。苦しい処理ですが4/4は放置するにはデカいので仕方がありません。
 ハルマのフォロワーが2体破壊されたのでシャドウリーパーは4/4になります。

後攻5T:ハルマ
 レッサーマミーをプレイします。ハルマの墓場はちょうど4(スカルウィドウ、闇の従者、リッチ、クロースケルトン)なので、ネクロマンス効果で疾走を持ちます。リーダーに攻撃して2ダメージ。
 レッサーマミーにソウルコンバージョンを撃って破壊し、2ドローします。シャドウリーパーが5/5になり、進化して7/7でライトに攻撃します。ソウルコンバージョンで引いた2枚目のシャドウリーパーをプレイします。
 シャドウリーパーの能力を活かし、ソウルコンバージョンすら打点に変えていきます。シャドウリーパーは実装時暴れすぎたので3/1/1にナーフされたのですが、今は元に戻って2/1/1になりました。


6ターン目

先攻6T:ライト
 ドラゴンスマッシュをプレイ。シャドウリーパーに3ダメージを与えてドラゴウェポンが場に出ます。
 ドラゴンウォーリアをプレイして武装させます。武装すると進化ポイントを使わずに進化できるので進化します。進化時能力でシャドウリーパーに3ダメージ。そのあとすべてのフォロワーに1ダメージ。シャドウリーパーが7/7と1/1だったおかげでちょうどAOEに巻き込むことができました。デカい方のシャドウリーパーが先に倒れてしまうと、潜伏している方が2/2になってAOEで巻き込めませんでした。

後攻6T:ハルマ
 ウルズをプレイします。ファンファーレで武装ドラゴンウォーリアを破壊し、元の状態に戻して場に出します。もとは3/5のフォロワーなので進化後ウルズで上踏みできるようになりました。4/6というスタッツがハルマに対して効いていて、少し苦しい処理になりました。
 ウルズの効果は、闇の従者のようなラストワードがあるフォロワーに対して撃つと、ラストワードが1回余分に使えてオトクです。デッキ構築の段階ではそのような意図で組み込まれたと思うのですが、臨機応変な対応でした。
 余った2コストでアニメオリジナルカードをプレイしました。

スカルプレデター
2コスト2/1
ファンファーレ:スケルトンを1枚手札に加える
ターン開始時:自分の手札にスケルトンがあるならそれを1枚捨て、カードを1枚引く

 手札からカードを捨てるという行為でも墓場は増えるので、このフォロワーが場残りしてターンが返ってくると2/2/1の1ドローかつ墓場+1になります。


7ターン目

先攻7T:ライト
 煌牙の戦士・キットをプレイし、ドラゴニックアーマーをプレイして武装します。このバトル中2回目の武装キットの登場です。進化してウルズと相討ちし、攻撃時効果で2ドローしました。手札が減ってきていたので選択肢を増やすためのドローです。
 ハンマードラゴニュートをプレイ。ファンファーレで0コストのドラゴンスマッシュを手に入れますが、スカルプレデターには撃たずに温存しました。常駐効果なので破壊してもいいかなと思ったのですが、ハンマードラゴニュート本体で相討ちが取れるスタッツなので欲張ったのかなと考えられます。
 竜の伝令をプレイします。デッキの5コスト以上のカードをランダムに持ってきます。お目当てのレーヴァテインドラゴンをドローしました。今までライトが使ったことのあるカードで言うと、竜の闘気もサーチ対象でした。

後攻7T:ハルマ
 ターン開始時にスカルプレデターの効果が働き、手札のスケルトンが捨てられ1枚ドローします。
 スカルビーストと死の祝福をプレイします。この時点の墓場は6(レッサーマミー、ソウルコンバージョン、シャドウリーパー×2、ウルズ、手札から捨てたスケルトン)なのでネクロマンス能力でゾンビ3体は+0/+1されて守護を持ちました。
 スカルプレデターはハンマードラゴニュートと相討ちしました。ラストワードがあるのでわざわざ倒しにいかなくてもいいのではと思いました。ただ、スケルトンは手札にはもうないので、場残りしていてもドローはできません。


8ターン目

先攻8T:ライト
 前のターンに竜の伝令で引っ張ってきたレーヴァテインドラゴンをプレイします。突進を持っているのでゾンビを上踏みし、ドラゴウェポンが場に出て、PPが2回復します。
 ルフ鳥をプレイします。ドラゴウェポンで武装されます。武装ルフ鳥も突進を持っているので2体目のゾンビを上踏みします。攻撃時能力でハルマに2ダメージ。
 温存していた0コストのドラゴンスマッシュをプレイして3体目のゾンビを破壊します。ドラゴウェポンが再び場に出て、大嵐のドラゴンをプレイします。武装大嵐のドラゴンでスカルビーストを上踏みします。
 これでハルマの盤面は全処理され、ライトの場には5/3のレーヴァテインドラゴン、3/1の武装ルフ鳥、2/1の武装大嵐のドラゴンがいます。ハルマは進化権を使い切っているので、この盤面が処理されなければ勝ち筋があるかもしれないと踏んだプレイですが、ハルマは手札が多いのでちょっと望みは薄いかなという戦況です。

後攻8T:ハルマ
 ボーンキマイラをプレイ。そしてついに切り札カードが登場しました。「出でし大鎌、すべてを断つ!現れよ、デスサイズハウンド!」

デスサイズハウンド
5コスト4/4→6/6
潜伏
ファンファーレ:お互いの場の体力1のフォロワーすべてを破壊する
自分のターン開始時、ネクロマンス10:進化する
攻撃時(進化後のみ?):ネクロマンス10:相手のリーダーとフォロワーすべてに6ダメージ

 1ターン潜伏し、ネクロマンスを20消費して12点ダメージが出るカードです。コスト、消費ネクロマンス量、打点の出方はデスタイラントに似ていますが、ファンファーレで盤面に干渉できたり、進化ポイントを使って進化することもできるはずので器用なカードです。

 ファンファーレで巻き込まれたのは、自分のボーンキマイラと、ライトの武装ルフ鳥と武装大嵐のドラゴンでした。ボーンキマイラのラストワードでスケルトンが2体出てきます。レーヴァテインドラゴンは残ってしまいますが、ライトの盤面を破壊しつつ、次のターンに勝ちにいくための強気のプレイでした。


9ターン目

先攻9T:ライト
 ハルマの体力は12。攻撃力5のレーヴァテインドラゴンが残ったので、2PPの回復を含めて手札から7点出ればライトの勝ちですが、手札が少ないのでできませんでした。
 プリズンドラゴンをプレイします。潜伏したデスサイズハウンドには触れないので身を守る意図です。
 ハンマードラゴニュートのラストワードで加わったドラゴンスマッシュをスケルトンに撃ちます。ドラゴウェポンが場に出ます。
 ランスリザードをプレイしてスケルトンに攻撃します。場にドラゴウェポンがあるので、攻撃時に+0/+2してハルマに2ダメージです。
 レーヴァテインドラゴンでリーダーに攻撃します。PPは回復しますが手札がないのでプレイするカードはありませんでした。

後攻9T:ハルマ
 ターン開始時にネクロマンス10でデスサイズハウンドが進化します。ここでも墓場はちょうど10(スカルプレデター、死の祝福、ゾンビ×3、スカルビースト、スカルビーストのラストワードで+1、ボーンキマイラ、スケルトン×2)でした。
 深淵への誘いをプレイします。相手のフォロワーを破壊したうえで、ネクロマンス4でリッチを出すカードです。プリズンドラゴンを破壊しました。ネクロマンスは使い切ったのでリッチは出てきません。
 死霊の宴をプレイします。3コストで墓場を+13しますが、2ターン後に墓場を強制的に0にするカードです。
 デスサイズハウンドで相手のリーダーに攻撃します。死霊の宴で墓場を増やしたので、攻撃時のネクロマンス能力が働き、6+6ダメージでライトの体力をゼロにして勝利でした。


ハルマの実力

 波瀬浦ハルマは典型的な悪役として描かれてきたキャラです。しかしシャドバをする様子を見ると自分の中では印象が変化しました。
 シャドバが強い人は例外なくプレイが丁寧でミスをしません。ハルマは非常にシャドバが強いプレイヤーと言われてきましたが、実際彼のプレイは非常に丁寧で、乱暴者というイメージからはギャップを感じました。
 ハルマの使うネクロマンサークラスは他のクラスと違って墓場というリソースを管理する必要があります。自分のフォロワーを自分の手で破壊するカードを活用することが多く、盤面が強いほど良いというシャドバの基本ルールの逆をいくのが正解の場面もあります。
 例えば後攻5ターン目の動き方。シャドウリーパーが場にいるので、疾走で相手のリーダーを殴ったレッサーマミーをソウルコンバージョンで自ら破壊し、打点効率を高めました。この時点で手札にある死の祝福をネクロマンス6で起動させるために、カードを何枚使っていくかの計算も並行して行い、後攻7ターン目に死の祝福1枚で強い盤面を形成して、ライトのリソース切れを誘いました。
 また、ウルズの使い方も印象的に描かれました。普通は自分のラストワード持ちフォロワーに撃つカードなのですが、進化状態を解除して破壊するという使い方もあるんだぞというシーンで、ハルマの臨機応変さを描いていました。

ハルマ:「カードを組み合わせて最大の効果を得る。それがシャドバの基本っしょ」

 非道なことを言うシーンも印象的ですが、めちゃくちゃマトモなことも言っているんですよね。

ライトとハルマの差

 ハルマと比べると、今回のライトのカード捌きや反応からは、実力が見劣りする印象を受けました。
 特に印象的だったのが最後のターンです。ハルマはボーンキマイラを先に出し、後からデスサイズハウンドを出すことでわざとボーンキマイラを叩き割るプレイをしました。順番を逆にすればボーンキマイラはラストワードを持った状態で盤面に居座ることができたにも関わらずです。
 この時点でのハルマの墓場は7。ボーンキマイラを破壊しつつ、そこから出てくるスケルトンを両方破壊してもらわないとネクロマンスが10に到達せず、デスサイズハウンドが進化しませんでした。1/1のボーンキマイラを1/1のスケルトン×2に変換しておくことで、ライトの処理を誘ったプレイでした。
 ライトがデスサイズハウンドの効果を知っていれば、スケルトンを片方残しておくというプレイで負けを防ぐことができたかもしれません(デスサイズハウンドの攻撃時能力が進化後のみなのか不明瞭なため断言できませんが…)。とどめを刺す前にハルマは高笑いしていましたが、ハルマの意図に気づけなかったライトの経験不足を描いたシーンだったのではないかなと思います。
 この試合、ライトは終始余裕のない様子で、最後のターンには手札がすっからかんになっていました。一方のハルマの方は余裕綽々といった感じで、手札も潤沢なままゲームが進行していきました。

ライト:「ハルマ、オレはお前のことを、お前のシャドバを理解したいんだ!」
ハルマ:「無理だ。お前じゃ無理だ。お前ごときじゃ。お前程度じゃ。何1つとして理解できない。最後に1つ教えてやるよ。シャドバは偶然と必然のゲーム。どちらか1つでは成り立たない。お前にないのは必然だ」

 カードゲームで勝つには運と実力の両方が必要だということを、ハルマは「偶然と必然」という言葉に言い換えていました。試合全体の大局観、カードをどのように使っていくかの判断、細かなプレイングなどなどシャドバに求められる「必然」の部分は多岐にわたります。ハルマは対面するライトのプレイに甘さを感じ取ったのでしょうね。

再戦へ向けて

 このアニメはきっとライトの再チャレンジの場を設けてくれると思います。それはどのようなきっかけで訪れるでしょうか。
 試合後、ハルマの前にミカドが現れる場面がありました。面白いことを考えているからあとでメールを送ると言っていました。次なる戦いの場の予感がします。ライトのリベンジはそこになるでしょうか。ハルマ側にも強くならなくてはいけない動機があるみたいでした。
 この試合、ライトはドラグニルもレーヴァテインドラゴンも使用し、武装フォロワーを総動員したうえで負けました。勝つためのカギはどこにあるのでしょうか。デスサイズハウンドの攻略法を編み出すとか?灼熱の嵐を使うと、潜伏状態の4/4のデスサイズハウンドを破壊することができたりしますが、こういう個人メタな回答を描くのはちょっと無粋な感じはします。

 今回は一人きりでハルマに挑んだライトですが、仲間がいてくれることで何かが変わるでしょうか。ここからどのようにライトが成長していくか、期待して見守りたいと思います。




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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 13話感想-シャドバは弱肉強食だっ!

 アニシャドFの13話の感想文です。

ライトvsハルマ

1ターン目

先攻1T:ライト
 ドラゴウェポンをプレイします。

後攻1T:ハルマ
 パスです。


2ターン目

先攻2T:ライト
 煌牙の戦士キットをプレイします。12話に続いての武装化です。

武装煌牙の戦士キット
2コスト2/2
攻撃時:カードを2枚引く

 手札にはグリフォンナイトがあったため、キットを捨てる前提でこのターンはドラゴンライダーからプレイするのもアリなのではないかと思いましたが、ライトは手札の補充を優先したようでした。1ターン目にドラゴウェポンを置くと2ターン目から2/2/3が出せるのですごいムーブになりますね。

後攻2T:ハルマ
 スカルウィドウをプレイします。ラストワードで1枚引く効果。「ドローソースということか…」とライト君がカードゲーマーっぽいことを言いました。


3ターン目

先攻3T:ライト
 キットでリーダーを攻撃します。攻撃時能力で2枚引きます。
 グリフォンナイトをプレイします。キットで引いた2枚の中に1コストのアイボリードラゴンがあったのでこのカードが確定で捨てられます。スカルウィドウに2ダメージで破壊。ハルマはラストワードで1枚引きます。

後攻3T:ハルマ
 闇の従者をプレイします。「フォロワーに攻撃できない」とハルマは言いましたが、正確に言うと「"守護を持たない"フォロワーには攻撃できない」です。


4ターン目

先攻4T:ライト
 キットとグリフォンナイトでリーダーを攻撃します。3コストで作った武装キットが4枚ドローしていてすごいコストパフォーマンス。ムシュフシュとドラゴンライダーをプレイ。
 闇の従者のラストワードで出てくる4/4のリッチを処理できないので、闇の従者はスルーしました。ハルマの体力は14点。

後攻4T:ハルマ
 闇の従者で相手のリーダーを攻撃します。ウルズが手札に見えていたので、闇の従者を破壊しつつ復活させるのかなと予想していました。

 しかしトップドローでプランが変わったようです。シャドウリーパーをプレイします。相手のターン終了時まで潜伏を持ちます。
 トップから引いたアニメオリジナルカードをプレイします。

クロースケルト
2コスト2/2→4/4
自分の場の他のフォロワーが、自分のカードの能力によって破壊されたとき、カードを1枚引く
進化時:自分の場のフォロワー1体を破壊し、そのコスト分だけ相手のフォロワーすべてにダメージを与える

 ソウルコンバージョンのようなカードで自分のフォロワーを破壊したときに1枚引ける常駐効果を持ちます。進化時能力でそのトリガーを自ら引けるのが偉いです。
 クロースケルトンを進化して、闇の従者を破壊します。ライトのフォロワー全体に3ダメージで全処理。闇の従者のラストワードでリッチが出てきます。自分のフォロワーが破壊されたのでシャドウリーパーが+1/+1されます。
 リーダーの体力は押されているものの、進化権を使って盤面をひっくり返す正統派な展開です。ハルマの場は4/4の進化後クロースケルトン, 4/4のリッチ, 2/2潜伏のシャドウリーパーです。常駐効果を持つクロースケルトンをまずは破壊したいですが、破壊するとシャドウリーパーが大きくなります。
 ライトは次のターン以降、どのように反撃していくでしょうか。ストーリー進行から考えるに、この試合はライトが負ける可能性もあるんじゃないかなあと思うので、結末も楽しみです。


セブンスフレイム存続決定

 ツバサが入部したことで既定の人数に達したため、セブンスフレイムは部としての存続が認められました。みんなでお祝いのタコ焼きパーティをしていました。部員を集めなくてはいけないというゴールは達成され、ここから物語は次のステージへと進んでいきます。
 これから命運を共にする6人ですが、まだまだお互いのことを理解していません。特に13話では、ライトとスバルがまだ表層的な相互理解にとどまっている現実が描かれていました。

ライト:「本当は、ハルマとバトルする前にお前とバトルがしたかったんだ。スバルのことをもっと知りたいからな」
スバル:「十分知ってるだろって」

 セブン・シャドウズの一員である兄弟に対して複雑な感情を抱いているらしいスバル。今後どういう形で因縁が描かれ、彼の人間性が深堀りされていくでしょうか。
 ドラグニルが喋れるという謎に改めてスポットライトが当たったり、ジェントルマンがタコ焼きを食べられないという描写から彼がなぜアバターで活動しているのかという話に目を向けさせたりと、明らかになっていないことはまだまだありそうです。

白銀ミカド理事長

 ハルマを探すライトの前に、ミカドがぬるっと現れました。ライトたち学生と変わらなさそうな見た目をしていますが、シャドバカレッジの理事長だそうです。何歳ぐらいなんでしょうね。
 ハルマの居場所を教えてくれますが、ライトに対しては辛辣でした。

ミカド:「弱そうだな。キミじゃあ波瀬浦ハルマにすら勝てやしない。才能ないよ、キミ」

 愛想は良い人なのですが、生徒に対する目線は冷淡でした。今後どのように絡んでくるでしょうか。
 意味ありげに国語教師のアンドレア先生が映るカットもありました。シャドバカレッジという舞台にも謎はありそうです。素直に考えれば理事長のミカドが設立した学園ということになりますが、設立の経緯はどんな感じだったのでしょうか。
 


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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 12話感想-だからシャドバは、面白い!

 アニシャドFの12話の感想文です。

ライトvsツバサ

6ターン目

先攻6T:ツバサ
 11話のラストがここです。ツバサの盤面は4/3の進化後ホーリーファルコン、2/3の進化後スレッジエクソシスト、3/4のサファイアプリースト、カウントダウンが2の結晶ルビーファルコン、ジュエルシュラインで5面埋まっています。
 一方でライトの盤面はドラゴウェポンのみです。

後攻6T:ライト
 ドラゴンウォーリアをプレイ。場のドラゴウェポンで武装されます。ドラゴンテイマーをプレイ。覚醒時能力で武装ドラゴンウォーリアを+1/+1しました。

武装ドラゴンウォーリア
4コスト3/5
EPを使用せずに進化できる(1ターンに1度の制限はある)
進化時:相手のフォロワー1体に3ダメージ。相手のすべてのフォロワーに1ダメージ

 4/3のホーリーファルコンに3ダメージを飛ばして破壊し、サファイアプリーストを上踏みします。スレッジエクソシストが2/2で残りました。武装ドラゴンウォーリアは5/4です。


7ターン目

先攻7T:ツバサ
 「その姿は至高の光。輝け!ダイヤモンドマスター」ということでツバサの切り札が登場しました。

ダイヤモンドマスター
2コスト2/2
能力によって破壊されない
このフォロワーが場にいる限り、(自分の?)ランダムなフォロワー1体を対象にする能力が働くとき、その対象は必ずダイヤモンドマスターになる
すでに持っている能力を得たとき、代わりにランダムな自分のフォロワー1体にその能力を与える
相手のフォロワーを攻撃時、このフォロワーが疾走と守護を持つとき、ダメージを与え合う前に相手のフォロワーを破壊する

 よろめく不死者のようなランダム破壊の効果を自分に吸い寄せて無効化できるカードです。続いてデジフレカードをプレイ。

ジェムストーンウィンギー
2コスト2/1
ファンファーレ:元の攻撃力2以下のランダムな自分のフォロワー1体は疾走を持つ
ラストワード:元の攻撃力2以下のランダムな自分のフォロワー1体は守護を持つ

 元の攻撃力の制限はありますが、ファンファーレで疾走がつけられる強力な効果です。対象はランダムなので、ダイヤモンドマスターに吸われました。
 場残りしていたスレッジエクソシストで相手のリーダーに攻撃します。結晶ルビーファルコンの効果でランダムなフォロワーに疾走がつく効果が発動し、ダイヤモンドマスターに再び吸われます。ダイヤモンドマスターはすでに持っている能力を付与されたときにランダムなほかのフォロワーに転送するので、ウィンギーが疾走を持ちました。
 ウィンギーでドラゴンテイマーと相討ちし、ウィンギーのラストワードが働きます。ファンファーレと同様の条件で守護を付与する能力で、ダイヤモンドマスターが再び吸い寄せました。
 2枚目のエメラルドメイデンをプレイします。
 ダイヤモンドマスターで武装ドラゴンウォーリアを攻撃します。ウィンギーの効果で疾走と守護がついているので、相手フォロワーへの攻撃時にダメージを与え合う前に破壊しました。
 ターン終了時にエメラルドメイデンの効果でランダムなフォロワーに守護がつきます。一度ダイヤモンドマスターに吸われて振り分けなおされ、スレッジエクソシストに守護がつきました。
 ターン終了時に効果が働くカードがもう1枚ありました。11話で設置したジュエルシュラインです。

ジュエルシュライン
1コストアミュレット
場に出たときカードを1枚引く
ターン終了時:自分の場の守護と疾走を両方持つフォロワーを+3/+3する

 1コストで置いたアミュレットが永続的に+3/+3の仕事をし続けるのはなかなか偉いです。ツバサのデッキテーマの核となるのがこのカードでした。様々な方法を使って疾走と守護の両方を持っているフォロワーを作り出し、ジュエルシュラインで強化するデッキです。
 ツバサの盤面は5/5疾走守護, 2/2守護, 2/3守護で、アミュレットで2面埋まっています。リーダーへのダメージは2点だけですが、ライトの盤面は再びまっさらになって返ってきました。
 アプリ版には自力で疾走と守護を持てるフォロワーがいくつかいます。



 

後攻7T:ライト
 プリズンドラゴンをプレイします。
 グリフォンナイトをプレイします。手札からコスト最小のカードを1枚捨ててスレッジエクソシストで2ダメージで破壊しました。ライトの手札には2コストの煌牙の戦士キットとドラゴニックアーマーがあり、2分の1の賭けに勝ってキットが選ばれました。キットは手札から捨てられたとき場に出てきます。
 ドラゴニックアーマーをプレイして、場に出てきたキットを武装します。

武装煌牙の戦士キット
2コスト2/2
攻撃時?:カードを2枚引く

 キットを進化してエメラルドメイデンを上踏みしました。どういうトリガーなのか説明がありませんでしたが、武装の効果によってカードを2枚引きました。
 バトルの演出上仕方がないかなとは思いますが、グリフォンナイトの2点と進化後キットの攻撃でダイヤモンドマスターを破壊しておかないといけない場面でした。次のターンには8/8になって、余計に破壊しにくくなりますからね。キットでドローするために上踏みしなくてはいけなかったのかもしれません。


8ターン目

先攻8T:ツバサ
 場に置いてあった結晶ルビーファルコンのカウントダウンが0になりますがラストワードはないので何も起きません。
 2枚目のルビーファルコンを本体でプレイします。

ビーファルコン
6コスト3/3
結晶2:カウントダウン3:自分のフォロワーが相手のリーダーに攻撃するとき、ランダムな自分のフォロワー1体(攻撃するフォロワーは除く?)は疾走を持つ
=======================
疾走
自分のフォロワーが相手のリーダーに攻撃するとき、ランダムな自分のフォロワー1体(攻撃するフォロワーは除く?)は疾走を持つ

 常駐能力があるのでスタッツは控えめです。
 続けて2枚目の煌翼の戦士・リノをプレイします。
 まずは4/3守護が立ちはだかっているので、5/5のダイヤモンドマスターで攻撃します。能力でダメージを与え合う前に破壊できます。
 ルビーファルコンは疾走があるのでリーダーに攻撃します。自分自身の他のフォロワーに疾走を与える能力が働きます。ダイヤモンドマスターに1度吸われたあと、リノに転送されます。
 疾走を持ったリノはキットと相討ちしました。ドロー効果があるからでしょうか。交戦時に1点与える効果が働きます。これでライトの体力は5点。ライトの盤面は2/3のグリフォンナイトが残りました。
 ターン終了時に再びジュエルシュラインの効果が働き、ダイヤモンドマスターが8/8になります。

後攻8T:ライト
 2枚目のハンマードラゴニュートをプレイします。覚醒状態の効果があることと、素で武装されているフォロワーだということが判明しました。

ハンマードラゴニュート
1コスト1/2
武装
ファンファーレ:覚醒状態ならドラゴンスマッシュ1枚を手札に加え、そのコストを0にする
ラストワード:ドラゴンスマッシュ1枚を手札に加える

 覚醒効果が強力。元々強いカードだったドラゴンスマッシュを0コストですぐに使えるように手札に加える能力です。1/1/2に3点除去がくっつきながらドラゴウェポンを出せるのが偉い。
 ナックルドラゴン・ドラグニルをプレイ。場に出たときにドラゴウェポンを手札に加えます。
 レーヴァテインドラゴンをプレイします。今回もだいぶ前のターンから手札にありました。
 2/3のグリフォンナイトで8/8のダイヤモンドマスターに下当たりします。そしてハンマードラゴニュートで加えた0コストのドラゴンスマッシュで3ダメージ。ドラグニルを進化して進化時能力で3ダメージでダイヤモンドマスターを突破しました。
 レーヴァテインドラゴンは突進を持っているのでルビーファルコンを上踏みし、攻撃時能力でPPが2回復します。大嵐のドラゴンをプレイし、ドラゴンスマッシュで出てきたドラゴウェポンで武装され、リーダーを攻撃しました。
 このターンはライトはめちゃくちゃカードを使いますが、2+1+6+0+(2回復)+2の9PPのプレイでした。ライトの盤面は1/2, 4/4, 5/2, 2/2で、ツバサの体力は14。竜の闘気でPPブーストしたのと、温存していた進化権によるカウンターで一気に戦況をひっくり返しました。


9ターン目

先攻9T:ツバサ
 ムーンアルミラージをプレイします。ずっと手札に見えていたカードでした。
 ダメージカットをするためレーヴァテインドラゴンと相討ちしたいところだったのですが、守護を付与して壁になってもらうために武装大嵐のドラゴンを上踏みしました。
 アニメオリジナルカードをプレイします。

ラズライトメイデン
2コスト1/3
守護
ファンファーレ:ランダムな自分のフォロワー1体は守護を持つ
ターン終了時:破壊されたときに疾走と守護を両方持つフォロワーがいたとき、その中から1枚をランダムに1枚手札に加えて、疾走と守護を与えて+3/+3する

 これでムーンアルミラージが疾走+守護の状態になりました。
 ターン終了時効果はまさにダイヤモンドマスター専用カードといった感じで、破壊されたときに疾走+守護だったカードに再び疾走+守護を与えて+3/+3するすごいカード。次のターンにハンドから2コストの5/5疾走が飛んでくるので、現在体力5のライトはそのケアを迫られました。
 ツバサの盤面は6/8守護, 1/3守護の2面。ライトの盤面には1/2, 4/4, 5/2で10点残っており、進化権があるので、手札から2点出しつつ守護を割れれば勝ちです。

後攻9T:ライト
 ターン開始時にドラグニルの効果でドラゴウェポンが加わります。
 ライトはドローしなくても手札のみで勝ち確定なのでレーヴァテインドラゴンの進化から入ります。
 ドラゴウェポンとルフ鳥をプレイします。

武装ルフ鳥
3コスト2/3
突進
攻撃時:ターン終了時まで自身を+2/+0して、相手のリーダーに2ダメージ

 ムーンアルミラージに攻撃して4ダメージ、リーダーに2ダメージ。
 続いて場残りしたハンマードラゴニュートでムーンアルミラージを攻撃。1ダメージ。ラストワードで加わったドラゴンスマッシュで3ダメージ。再びドラゴウェポンが場に出て、これでムーンアルミラージが破壊されました。
 2枚目のランスリザードをプレイ。場にドラゴウェポンが出ているので、ラズライトメイデンを上踏みしつつ相手のリーダーに2ダメージ。これで守護がなくなります。
 進化後レーヴァテインドラゴンと進化後ドラグニルで7+4点。これでツバサの体力は0です。


高難度なツバサのデッキ

 12話のバトルは今までに比べて複雑さが増し、何が起きているのか理解するのが難しくなりました。
 ツバサのデッキはランダムに付与される疾走と守護をコントロールしていくテーマです。補助としてカウントダウンアミュレットを使うので、要素の多いデッキでした。デッキ構築の時点からかなり難しそうだなと思います。
 特に難しいのがランダム付与の疾走。どのフォロワーに疾走がつくかによってもターン中に分岐が発生するので、アドリブ力が問われます。カウントダウンアミュレットのターン数管理、アミュレットで盤面が埋まるので足りなくなりがちな盤面管理も怠ることができません。
 シックスマジック、フィフスソード、フォースウィンドの部長と戦ってきて、サードフェザーのツバサは別格の強さがあると言われていました。プロになりたいと前部長のセイラ先輩に打ち明けているシーンも出てきましたが、デッキの難易度からも説得力があるなと思いました。このデッキを苦も無く扱えるツバサってすごいよね、と。
 輝く宝石の固い守護で身を守るツバサのデッキは、彼女の境遇にシンクロする部分もありました。

ツバサ:「けど、まだ私の場には守護がある!」
ライト:「ああ!それも貫いてみせる!」

 最終ターン、ライトはツバサの展開した守護を突破して勝利を収めました。11話で仲間と一緒にデッキに加えたランスリザードが活躍し、文字通り心のガードごとツバサのシャドバを貫いて、彼女の本心に迫ったのですね。

ツバサの背中を押したもの

 アニメ全体の展開から、12話の結末は最初からわかっていました。ツバサはなんらかの形で心を入れ替えてセブンスフレイムに入ります。しかしそこに至る過程は予測が難しく、いったい何が起きて仲間になってくれるのかワクワクしながら見ていました。ライトが負けるという展開もあり得るのではないかと思うと、バトルの行方も目が離せませんでした。
 ツバサがセブンスフレイムに入る直接的なきっかけを作ってくれたのは、マミとカナとセイラ先輩でした。部を守る責任からの解放です。ツバサが本気でシャドバをやりたがっていることを知っていて、背中を押してくれた彼女たちのファインプレーでした。
 ツバサの心を縛り付けていたのはハルマではなく、彼女自身の責任感だったのでしょうね。サードフェザーを背負っているから、自分のカードは"重い"のだとツバサは言っていました。

ツバサ:「これがアンタとアタシの差だ。違いだ。カードの重さが全く違う!」
ライト:「同じさ。シャドバの上ではみんな変わらない(中略)みんな同じシャドバプレイヤーだ。カードの重さは皆同じ。だから本気でぶつかり合える。だから本音で語り合える。だからシャドバは、面白い!」

 しかし、ツバサが言及した"カードの重さの差"はライトにあっさりと否定されていました。バトルで向かい合った2人は全く同じ条件でシャドバをしている単なるプレイヤーでしかない。良くも悪くも。初心者だからこそ、ライトはその単純な事実をツバサに思い出させることができたのかもしれません。
 経験が増えるほどライトのようには考えられなくなってくるんですよね。ランクマッチと大会ではカードの重さが違うと自分も感じてしまいます。同じシャドバなのに。
 真の意味でツバサが救われるのは、ハルマを倒したときなんだろうなと思いました。「ツバサはバトルしてるときの笑顔が1番可愛いんだからさ」とセイラ先輩に言われたときの回想が意味ありげに再登場しましたが、ツバサは結局ライトとのバトルでは笑顔を見せませんでしたから。





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【アークナイツ】危機契約の世界観的設定の考察

 危機契約はホントによくできたイベントだなと思います。自分と敵の戦力がちょうど釣り合うところが1番面白いタワーディフェンスというゲームで、自分の裁量で縛りを追加して高みを目指すこのシステムはとても理にかなっていると感じます。
 アークナイツのすごいところは、危機契約にも世界観的な設定があって、なぜこういうシステムになっているのか、そしてなぜロドスが参加しているのか理由付けがなされているところです。それらを軸に世界観を整理してみます。


 

1. 危機契約機構設立の経緯

 危機契約が設立された経緯から見ていくとわかりやすいと思うのでここから説明します。
 アークナイツの世界であるテラは、「天災」と呼ばれる超常現象が発生し、多くの人命が失われる過酷な大地です。人智を超えた災害を前に、1人でも多くの命を救いたいということで立ち上がった人たちがいます。

 それが天災トランスポーターと呼ばれる人たちです。天災の発生を予知して被害を最小限に抑える使命を負った職種であり、人々の命のために予報する気象予報士のようなものと例えるとわかりやすいかもしれません。
 彼らがわざわざ危機契約機構という組織を立ち上げる必要があったのはなぜか。それは、国や地域の仲が非常に悪く、情勢が不安定なテラでは勢力をまたぐ協力がしにくいからです。政治的思惑によって人命が軽んじられる事件が多発しています。
 そこで如何なる政治的勢力からも独立した組織を立ち上げる必要がありました。為政者に接触すると設立の理念が揺らいでしまうからです。

 誕生した「危機契約」というのはシステムの名前です。どのように運用されているのか次で見ていきます。

 

2. 危機契約の運用体制

 危機契約は依頼者と依頼を遂行できる人を繋ぐシステムです。単なるプラットフォームと捉えることもできるでしょう。ゲーム上はなかなか複雑ですが、世界観的には非常にシンプルな構造をしています。
 危機契約を運用する天災トランスポーターたちは、情報と支援物資を持ち寄ることでこのシステムを運用しています。重要なのは、危機契約のシステムは依頼を届けるだけという点です。解決の仕方はあくまで任務を受け取った人に委ねられます。
 危機契約のスローガンをご存じでしょうか。毎回公式Twitterが危機契約の告知に添えるアレです。


 天災がもたらす非常事態(Contingency)に対して、誰でもいい、どんな方法でもいいから「より多くの命を救う」のが危機契約の理念です。どれだけの人命が救われたかという結果だけが重視され、その手段や過程は問われません。それを追求しはじめるとまともに機能しないぐらいには難しい任務が持ち込まれるということであり、それを解決してきた実績があるからこそ頼りにされているのです。あらゆる政治実体から独立しているため、政治的な判断で人命が失われることもありません。
 過程が重要視されないある種の自由度というのは、ゲーム上でも再現されています。同じ等級であっても選択する契約によってステージの性質がガラッと変わるので、各々が自分の戦略で攻略を進めていけるようになっています。
 任務を達成したものには巨額の報酬が与えられます。たくさんの天災トランスポーターが各地から集めてきた物資ということでしょう。(ゲームの報酬がマズイなんて言っちゃダメです)

 

3. ロドスがなぜ参加するのか

 ロドスは製薬会社なのになぜこの危機契約に参加しているのでしょうか。
 ゲームでは2-10をクリアすると危機契約に参加できるようになります。レユニオンの蜂起に巻き込まれていて危機契約どころではなくなってしまったロドスが、再び危機契約機構と連絡を取り合うようになったのがこのタイミングだったという設定になっています。

 端的に言えばロドスは報酬欲しさに危機契約に参加しています。製薬会社ではあるのですが、貧しい鉱石病患者に届けるために、ロドスの薬は利益率が落とされています。意外と経営が厳しいのですね。このあたりの事情は危機契約βで語られたのですが、復刻の機会がないので二度とみられないストーリーになってしまっています。
 ロドスが製薬事業で利益をあげる気がないというのはいろんなところで語られていることではあります。

 もちろん、ロドスが危機契約に協力するのは、「より多くの命を救う」という危機契約の基本理念に賛同しているという前提があります。ロドスは感染者だけでなく、大地を生きるすべての人々のために活動することを理念としていますから。
 ロドスが引き受ける危機契約は、最近は天災が直接関係ないものが多くなっています。危機契約も設立当初から役割が変化しているということでしょうか。困っている人を助ける高難易度の任務というのは基本的には変わりません。

 「風蝕の高原」の弱者を虐げる暴漢を撃破せよというのは危機契約らしいテーマでした。

 「8号競技場」は協議騎士の模擬訓練に付き合ってくれという変わり種でした。あの2人を相手にするのは普通の依頼じゃないってことでしょうか。

4. 実例:ウォルモンドの薄暮

 危機契約がどのように役割を果たしているかを知ることのできる実例が1つあります。イベント「ウォルモンドの薄暮」のストーリーです。
 天災によってウォルモンドが危機に陥り、危機契約機構に依頼が持ち込まれ、それを解決するために契約を結んだ天災トランスポーターが暗躍するお話でした。契約の概要を下にざっとまとめています。援助がなければ大飢饉でたくさんの人命が失われてしまう危機的な状況にありました。

 例えば、周囲の移動都市が援助してくれず、孤立無援になってしまった状態は、ゲームで言うところの「孤軍奮闘」の契約の状態に似ていそうです。

 ビーダーマンという天災トランスポーターと、憲兵長の息子トールワルドは危機契約を受注し、ウォルモンドで「より多くの命を救うため」の作戦を練りました。最終的に実行された方法が、我々がイベントストーリーで追いかけていったあの事件だったというわけです。

 ビーダーマンたちはアントというロドスのオペレーターを殺害しました。彼女はウォルモンドの感染者を治療して信頼を得ていた人物です。アントの死で感染者に怒りが広がり、ウォルモンドを飲み込む感情のうねりとなり、無関心な貴族たちを動かすことができれば任務が達成できるという作戦です。
 副次的な効果として、アントと連絡が取れなくなったロドスが引き寄せられたことと、ウォルモンドの周囲に潜んでいたマドロック小隊が巻き込まれたことで、騒ぎが非常に大きくなりました。感染者の問題には敏感な貴族たちは、ウォルモンドを支援することに決めました。イベントのラストではほかの都市から駆け付けた憲兵隊がウォルモンドに入ってくるというシーンで締めくくられるため、このビーダーマンたちの危機契約は成功したと言ってよいと思います。
 少数の人命と引き換えに都市全体の人々を救う。危機契約のスローガンである「善悪不問」を体現したかのような作戦でした。危機契約機構からのお咎めはありませんでしたが、実行犯2人は人命を天秤にかけてしまった罪を償って自死してしまい、多くの人が真相を知る機会が失われました。
 ゲームの危機契約は異常に難しい縛りプレイを要求される過酷なイベントですが、世界観的にもかなりえげつない任務が飛んでくるシステムです。それをすさまじい実力を持った人たちが解決しているのであり、たまにぶっ飛んだ人たちが奇想天外な方法を使ったとしても、「より多くの命を救う」が達成されていればヨシとされているのです。テラの過酷さを示す良い実例だなと自分は思っています。
 エアースカーペがたまに語ることですが、天災を相手にする天災トランスポーターの中には、天災を憎むがあまり善悪観がねじ曲がってしまう人もいるそうです。我々ドクターも高難易度のステージを攻略する際はあらゆる戦術を試しますが、心までも歪めてしまわぬよう、頑張っていきたいところですね。


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