3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバースF 32話感想-お前も絶望するんだよ!

 アニシャドFの32話の感想文です。

ライトvsハルマ

1ターン目

先攻1T:ハルマ
 スカルビーストをプレイ。

後攻1T:ライト
 パスです。


2ターン目

先攻2T:ハルマ
 スカルプレデターをプレイします。

スカルプレデター
2コスト2/1
ファンファーレ:スケルトンを1枚手札に加える
ターン開始時:自分の手札にスケルトンがあるならそれを1枚捨て、カードを1枚引く

 スケルトン1枚を手札に加えます。ライトが1ターン目にフォロワーをプレイしなかったので、2/2/1の悪いところが出ません。墓場を貯めながらドローを進められるので良いスタート。
 スカルビーストで相手のリーダーを攻撃します。

後攻2T:ライト
 ナックルドラゴン・ドラグニルをプレイします。能力でドラゴウェポン1枚を手札に加えます。
 このターンからライトはプレイが難しい手札になっています。後攻4ターン目以降、ドラグニルに進化を切る可能性があるため、ここは単なる2/2/2としてドラゴンテイマーを置く選択肢もありました。
 ドラゴンウォーリアがこの時点で手札にあるので、4ターン目はドラゴンウォーリアに進化を切るか、3ターン目でドラゴウェポンを場に残し、4ターン目で進化AOEを撃つオプションが考えられます。ドラゴウェポンの有無というのもこのターンから考え始めねばなりません。
 このターンにドラグニルを出す意味としては、アニメ版ドラグニルがターン開始時にドラゴウェポンを供給するため、ハルマ側が無視できないという側面もあります。実質的な守護として機能させるわけですね。

3ターン目

先攻3T:ハルマ
 ターン開始時に、スカルプレデターの能力で手札のスケルトン捨てカードを1枚引きます。
 ボーンキマイラをプレイ。ハルマの手札も選択肢はいろいろとありますが、このカードは3ターン目以外で置きにくいのでこのプレイが自然です。
 スカルプレデターでドラグニルと相討ち、スカルビーストで相手のリーダーを攻撃です。

後攻3T:ライト
 今回のハイライト。ドラゴウェポンを置いてターンを終了します。
 手札にあるのはランスリザード、大嵐のドラゴン、煌牙の戦士・キット、ドラゴンテイマー、ドラゴンウォーリア、ドラゴウェポン、ハンマードラゴニュート
 様々な選択肢があるターンです。
・ハンマードラゴニュート+ドラゴンテイマーで盤面を強くする
・ドラゴウェポン+大嵐のドラゴンで相手リーダーの体力を削りにいく
・ドラゴンテイマー+ドラゴウェポンで次ターン武装から盤面をまくる
 どのプレイが正解なのかは自分の大局観と相手の動き次第。ライトがしっかり考えて意志を持ってプレイしているのがわかる本当に良い演出でした。カードゲームはこうあるべきなんですよ。


4ターン目

先攻4T:ハルマ
 スカルビーストとボーンキマイラでリーダーを攻撃したあと、シャドウリーパーを2体置きます。
 ライトがフォロワーを置いていれば、シャドウリーパーを2体置いたあとにスカルビーストとボーンキマイラで相討ちし、3/3潜伏のシャドウリーパー2体と1/1のスケルトン2体でターンを終えることになったと思います。スケルトンが2体とも倒れれば5/5のシャドウリーパー2体で先攻5ターン目が回ってきて、手札にあるソウルコンバージョンを絡めながらさらに打点を延ばすことができました。
 ナーフ前ミッドレンジネクロの1,2,貴公子,リーパーリーパーを彷彿とさせる動き。ライトが盤面にフォロワーを置いているとほぼゲームセット状態でした。ボーンキマイラがフォロワー3体分なのが偉いですね。
 ライトとしてはスカルビーストとボーンキマイラから受ける2点を許容する代わりに、シャドウリーパーでゲームが終わってしまうリスクを回避した形です。リスクとリターンを天秤にかけて判断していくシャドバらしいナイスプレイの描き方となりました。

後攻4T:ライト
 ドラゴンウォーリアをプレイ。前のターンに置いたドラゴウェポンにより武装されます。
 武装ドラゴンウォーリアを進化。EPを使わずに進化できます。進化時能力でスカルビーストに3ダメージ、相手のフォロワーすべてに1ダメージ。AOEなので潜伏しているシャドウリーパーごと吹き飛ばせます。
 ボーンキマイラのラストワードでスケルトン2体が場に出て、その片方を武装ドラゴンウォーリアで攻撃します。


5ターン目

先攻5T:ハルマ
 よろめく不死者とクロースケルトンをプレイ

クロースケルト
2コスト2/2→4/4
自分の場の他のフォロワーが、自分のカードの能力によって破壊されたとき、カードを1枚引く
進化時:自分の場のフォロワー1体を破壊し、そのコスト分だけ相手のフォロワーすべてにダメージを与える

 続けてソウルコンバージョンをプレイして、よろめく不死者を破壊してカードを2枚引きます。よろめく不死者のラストワードで武装ドラゴンウォーリアを破壊され、さらにクロースケルトンの常駐能力でカードを1枚引きます。
 スケルトンが1体残っていたので相手のリーダーを攻撃。

後攻5T:ライト
 ハンマードラゴニュートをプレイ。
 ドラゴンスマッシュをプレイして、クロースケルトンを破壊し、ドラゴウェポンが場に出ます。
 煌牙の戦士・キットをプレイして武装します。武装キットを進化してスケルトンを破壊、攻撃時能力でカードを2枚引きます。
 ここも判断が難しいターンになりました。1/1のスケルトンは放置してもいいのですが、前のターンで進化権が温存できたので、2枚ドローに変えた形です。ハンマードラゴニュートは覚醒状態で使った方が強いので置かなくてもいいのですが、ラストワードで手に入るドラゴンスマッシュがすぐに必要になるだろうという判断でしょうか。


6ターン目

先攻6T:ハルマ
 キリフダであるデスサイズハウンドが登場します。

デスサイズハウンド
5コスト4/4→6/6
潜伏
ファンファーレ:お互いの場の体力1のフォロワーすべてを破壊する
自分のターン開始時、ネクロマンス10:進化する
攻撃時(進化後のみ?):ネクロマンス10:相手のリーダーとフォロワーすべてに6ダメージ

 デスサイズハウンドを進化して攻撃します。攻撃時能力のネクロマンス10で6点AOEが飛びます。ハンマードラゴニュートのラストワードでドラゴンスマッシュを1枚手札に加えます。
 5ターン目開始時点ではハンドになかったというのもありますが、6ターン目にネクロマンスが10を超えていたので1ターン遅れての着地でした。
 デスサイズハウンドは潜伏持ちのフォロワーです。1ターン伏せておくこともできたのですが、ライトの場には4/3の武装キットがいるため、これを放置したくないという判断になりました。また、ネクロマンス20には到達しなさそうなので、ネクロマンス10でリーダーの体力を削って圧をかけたいという狙いもあったかと思います。

後攻6T:ライト
 ランスリザードとドラゴウェポンをプレイ。

ランスリザード
4コスト5/3
武装
突進
攻撃時:自分の場にドラゴウェポンがあるなら、自身を+0/+2して相手のリーダーに2ダメージ

 ランスリザードを進化してデスサイズハウンドを上踏み。リーダーに2点飛びます。ハルマの体力はようやく削れて18。ライトは9です。
 デスサイズハウンドを倒しましたが、ネクロマンサークラスはリアニメイト等で同じフォロワーを復活させられるので、逆にハルマが戦いやすくなった可能性もあります。次回でどんなバトルが繰り広げられるのか楽しみです。

敗北は絶望か

 ハルマが極端に敗北を嫌うようになった理由として、ミカドに負けたバトルが回想されていました。前々からハルマがミカドと対面したときに妙な空気感になっていましたが、こういう背景があったのですね。
 学園の理事長であるミカドがシャドバで強いというのは納得です。一方で、生徒を恫喝するようなことをしてコンプライアンス的に大丈夫なんだろうかというのは気になるところですが、まあハルマも同じことをしているわけですし問題ないですかね。

ハルマ:「敗北で強くなる?ヒトの可能性?甘っちょろいんだよそんなもん。本当の敗北ってのはな、そんな甘い考えを吹き飛ばすほどの絶望なんだよ」
ライト:「ハルマ、敗北は絶望じゃない」
ハルマ:「お前は知らねえだけっしょ。本当の敗北を、絶対に敵わないという恐怖を。シャドバ始めてちょっとの初心者が、わかったような口聞くんじゃねえ。お前も絶望するんだよ、いまここで」

 ミカドにボコボコにされてハルマの価値観が歪んでしまったということであれば、真のボスはミカドということになるのでしょうか。学園創設者のウルフラム・ゼルガは清い心を持っていたけれど、管理を任された理事長のミカドはイカれた思想の持ち主だったというオチ?

ライト:「オレはお前のことを知りたい。なぜ、シャドバカレッジのみんなを傷づけるのか。なぜ、現実を教えると言うのか、なぜ敗北を絶望と呼ぶのか、オレはそれを知りたいんだ」
ハルマ:「そんなもん、知ったところで何になる?」
ライト:「わからん。それは知ってから考える。(中略)俺は強くなった。お前に勝つために、お前を知るために。だから教えてもらうぞ、ハルマ。お前のこれまでのシャドバと、これからのシャドバを」

 ライトの主張は、誰を相手にしても一貫しています。シャドバを通して相手を知りたい。それ以上を求めないのがライトらしいですね。
 敗北は絶望だと言うハルマと、敗北は強くなる糧だと言うライトで、主張の対立も見られます。1vs1の対人ゲームにおいて、負けたときの気持ちの持ち直し方というのは非常に大切なポイントです。怒りを引きずったまま次の試合に臨んでも良い結果になりません。カードゲームアニメらしい論点の選び方で好感が持てます。どういう着地を描いてくれるでしょうか。

ネクロマンサー対策

 ライトがハルマへのリベンジマッチをするにあたって、ネクロマンサークラスへの対策を積んでくるだろうというのはハルマ側もお見通しでした。

ハルマ:「バカみたいに雑魚ネクロマンサー使いと10回も20回もバトルしたって意味なんてない」
ライト:「2回だ。ネクロマンサークラスとバトルしたのは2回だ」
ハルマ:「はあ?そんな程度でオレに…」
ライト:「たった2回だが、重く深い2回だった。オレは成長したぞ、ハルマ」

 16話の黒羽アリス戦と24+25話のアンドレア先生戦のことですね。逆に言うとそれ以外でライトはネクロマンサークラスとバトルしていないのでしょうか。スバルとは遊びでもバトルしなかったのでしょうか?
 後攻3ターン目にドラゴウェポンだけ置いてターンエンドしたことがネクロマンサー対策の成果という描かれ方でした。シャドバらしい読み合いの良いプレイだったなとは思うのですが、ネクロマンサー全般への対策というよりかはシャドウリーパーへのピンポイントケアという感じでした。
 ネクロマンサーを本気でメタりにいくなら、フォロワーを消滅させるのが一番だと昔から決まっています。ラストワードが働きませんし、リアニメイトできなくなりますし、墓場も貯まりません。しかしドラゴンクラスに消滅は少ないのが残念なところ。
 デスサイズハウンドのネクロマンス10起動を制限していく、というのが厳密な意味でのネクロマンサー対策だと思うのですが、今回はハルマの手札が良かったので防げませんでした。リベンジを果たす分水嶺をどういうところに持ってくるのか、次回が楽しみです。



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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 31話感想-野に咲く花の強さを見せる!

 アニシャドFの31話の感想文です。

イツキ vs リョウガ

1, 2ターン目

 スキップされていて不明です。リョウガの背後には赤い目玉が1つあったので、2コストで1回自傷したようです。一方イツキはフラワーブリーズを1回使っています。


3ターン目

先攻3T:イツキ
 ガーベラベアーが場残りしていますがここまでどういう経過だったのかは不明です。

後攻3T:リョウガ
 新カードをプレイします。

ブラッディセッション
3コストスペル
手札のランダムなコスト最小のカードを2枚選び、それらのコストを2下げる

 デモンコンダクターと悪魔の笛吹きのコストが下がって0コストになりました。他にも2コストのカードがあったので確定のプレイではありませんでした。
 0コストになった2枚をプレイしていきます。まずはデモンコンダクターをプレイ。ファンファーレでリーダー付与能力を得ます。「自分のターン開始時、自分のリーダーに1ダメージを与え、自分の手札が4枚以下ならカードを1枚引く」。
 続いて悪魔の笛吹きをプレイ。ファンファーレで自分の手札を1枚捨てて、相手のリーダーに2ダメージ。手札がどんどん減っていきますが、毎ターン補充していくので大丈夫という構えです。


4ターン目

先攻4T:イツキ
 ベビーエルフ・メイをプレイ。ファンファーレでデモンコンダクターに1ダメージ。破壊します。
 フラワーブリーズをプレイ。フラワーブリーズカウントはこれで2。メイを手札に戻してリーダーの体力を1回復です。
 メタルエルフメイジをプレイ。ファンファーレで悪魔の笛吹きに2ダメージで破壊します。メイの1点がデモンコンダクターに当たらなかった場合、悪魔の笛吹きのみを破壊することになったはずです。
 場残りしていたガーベラベアーで相手のリーダーを攻撃します。

後攻4T:リョウガ
 このターンからデモンコンダクターの効果が発動し続けます。自分のリーダーに1ダメージ、カードを1枚引きます。
 ハーモニックウルフという新カードをプレイ。

ハーモニックウルフ
2コスト1/2→3/4
ファンファーレ:自分のEPが相手のEPより多いなら進化する
交戦時:自分のリーダーに1ダメージ。カードを1枚引く

 ファンファーレで自動進化します。交戦時能力で自傷してドローできるフォロワー。後攻なら進化回数を稼げますが、先攻で使いにくそうなカード。
 ブラッドウルフをプレイ。ファンファーレで自分のリーダーに2ダメージ。
 ハーモニックウルフでメタルエルフメイジを上踏み。ブラッドウルフを進化して相手のリーダーに攻撃で4ダメージ。


5ターン目

先攻5T:イツキ
 サルビアパンサーをプレイ。このカードは前のリョウガ戦でも使っていましたが、今回はエンハンスでプレイしました。

サルビアパンサー
2コスト3/1
突進
ファンファーレ:エンハンス5; アネモネタイガーを場に出す
アネモネタイガーが場にいる限り、このカードはラストワード「突進を持たないサルビアパンサーを場に出す」を持つ

 アネモネタイガーという新しいフォロワーを出します。

アネモネタイガー
2コスト1/3→3/5
サルビアパンサーが場にいる限り、自身を+2/+0して、「能力で選択できない」を持つ

 お互いが場に出ていると新しい効果を持つカードです。サルビアパンサーは無限復活なので、アネモネタイガーの方から破壊しなくてはいけません。
 アネモネタイガーを進化してハーモニックウルフを上踏みします。ハーモニックウルフの交戦時能力がもう1回働きます。
 サルビアパンサーは素で突進を持っているのでブラッドウルフと相討ち。アネモネタイガーが場にいるのでサルビアパンサーは復活します。
 ガーベラベアーがまだ場残りしているので、相手のリーダーを攻撃。イツキの場は5/2, 3/1, 1/1。

後攻5T:リョウガ
 デモンコンダクターの能力で自分のリーダーに1ダメージ、カードを1枚引く。
 トロンボーンデビルをプレイ。ファンファーレで自分のリーダーに1ダメージ、相手のリーダーとすべてのフォロワーに1ダメージ。サルビアパンサーとガーベラベアーが破壊されますが、サルビアパンサーはラストワードで復活します。
 邪悪なる指揮をプレイ。自分のリーダーに2ダメージ、自分の手札を2枚捨てて、トロンボーンデビルを進化させます。トロンボーンデビルの進化時能力で相手のリーダーとすべてのフォロワーに1ダメージ。これでサルビアパンサーとアネモネタイガーが同時に破壊されます。
 スペルなどの効果でフォロワーを進化させる場合、進化時効果は働かないはずなのですがこのときは働いていました。


6ターン目

先攻6T:イツキ
 4ターン目に手札に戻していたベビーエルフ・メイをプレイ。ファンファーレでトロンボーンデビルに1ダメージ。
 ローズディアをプレイ。ファンファーレで薔薇の一撃を手札に加えます。
 ローズディアを進化してトロンボーンデビルを上踏み。能力でPPを2回復し、デッキからコスト1のカードをランダムに2枚手札に加えます。2枚目のガーベラベアーと自然の導きを手札に加えました。
 残り2PP。薔薇の一撃をプレイして相手のリーダーに3ダメージ。これでリョウガの体力は3です。
 イツキは体力を削り切れると踏んで、盤面を強くするのではなく、リーダーにダメージを与えました。回復できなかったら次で勝っちゃうぞという圧力のかけかたです。

後攻6T:リョウガ
 ターン開始時デモンコンダクターの能力で自分のリーダーに1ダメージ、カードを1枚引く。リョウガの体力は2。
 新カードをプレイします。

鍵盤の悪鬼
6コスト4/6→6/8
守護
ファンファーレ:狂乱状態なら進化する。自分のリーダーを5回復
(進化後)攻撃時:相手のリーダーを相手のフォロワーすべてに2ダメージ

 狂乱状態なら勝手に進化して相手の盤面を良い感じに破壊しつつ、守護と回復でリーダーを守るカード。
 攻撃時の2点AOEでローズディアとメイを破壊できるため、鍵盤の悪鬼は6/8で場に残ります。


7ターン目

先攻7T:イツキ
 ガーベラベアーをプレイ。ファンファーレでフラワーブリーズが手札に加わります。
 妖精のいたずらをプレイ。ガーベラベアーを手札に戻し、鍵盤の悪鬼がリョウガの手札に戻ります。リョウガとしては2コストで簡単に盤面を捌かれてしまった形。
 手札に戻したガーベラベアーを再びプレイ。フラワーブリーズが手札に加わります。
 フラワーブリーズをプレイ。これで3回目。ガーベラベアーを手札に戻して1回復。
 ガーベラベアーをプレイ。フラワーブリーズを手札に加えます。フラワーブリーズを3回プレイしているので、自分のEPが1になります。
 さらにフラワーブリーズをプレイ。ガーベラベアーを自分の手札に戻してリーダーの体力を1回復。この時点ではEPを増やして、なるべく回復をしたかったのかなと映りますが、カードを手札に戻した回数を増やしていました。

後攻7T:リョウガ
 ターン開始時デモンコンダクターの能力で自分のリーダーに1ダメージ、カードを1枚引く。リョウガの体力は6。
 2枚目のブラッディセッションをプレイ。

ブラッディセッション
3コストスペル
手札のランダムなコスト最小のカードを2枚選び、それらのコストを2下げる。狂乱状態なら2枚ではなく手札すべて。下げるコストは2ではなく3。

 普通に使うと1コストが浮きますが、ランダムの飛び先によってアクションが安定しないカードでした。狂乱で使うとコストの概念を破壊してしまうカード。すごい。
 2コストになったハウリングデーモンをプレイ。狂乱なのでファンファーレで進化します。
 続いて2コストになったデモンビーターをプレイ。1面埋まっているので出てきたデモンビーターは合計4体。
 ハウリングデーモンで相手のリーダーを攻撃。これでイツキに8ダメージ、ドレインで8回復。イツキの体力は5、リョウガは14まで回復しました。

8ターン目

先攻8T:イツキ
 イツキはハンドで勝ちが確定していました。
 コスモスファングをプレイして進化。

 アニメ版の進化時能力で戻せるのは体力3以下のフォロワーのみです。デモンビーター4体がリョウガの手札に戻り、ハウリングデーモンは場に残ります。
 新カードをプレイ。

野生の目覚め
2コストスペル
自分のフォロワー1体を+1/+1する
このバトル中、自分のターンに場のカードを手札に戻す効果が働いた回数が3回以上なら、さらに+2/+2する。6回以上ならさらに「攻撃時:相手のフォロワーすべてと相手のリーダーにこのフォロワーの攻撃力分のダメージを与える」を持つ

 フラワーブリーズで4回、妖精のいたずらで1回、コスモスファングの進化で1回の合計6回。コスモスファングは+3/+3され、攻撃時能力を持ちました。
 疾走がつくわけではないので、攻撃の当て先が必要です。コスモスファングの進化時効果で相手のフォロワーをすべて戻してしまうと攻撃対象がいないので、リーダーにダメージが飛ばなくなります。リノセウスみたいな疾走フォロワーにつけると強そう。
 コスモスファングでハウリングデーモンを攻撃。デモンビーターを4枚戻したので自身の能力で+4/+0。コスモスファングの攻撃力はちょうど14点でした。イツキの勝利です。



邪星リョウガとは何者なのか?

 リョウガの正体が少しだけ語られましたが、すべては明らかにはなりませんでした。
 彼は元セカンドブラッドの部長で、現在は休学中。くだらないから通う気も失せていたと言っていました。この大会にはミカドのはからいで特別参戦したとのこと。
 セカンドブラッドの部長をやっていた理由は、過去にぶっ潰して乗っ取ったからと言っていましたが、ホントかどうかはわかりません。なぜ乗っ取るモチベーションがあったのでしょうか。他の部員とかいたのでしょうか。
 デジフレのデモニアは今回は回想のみの出演でした。あの子の話にも決着を用意する必要がありますから、リョウガについては今後も深堀り回がありそうです。


野生の目覚め

 前回のイツキvsリョウガは18話+19話でした。

イツキ:「前のバトルではコスモスファングだけでは届かなかった」

 前のバトルでは、デモンビーターで5面埋まったところをスレイドで盤面ロックしにいきましたが、デモンストームで自壊されてしまってコスモスファングの打点が伸びずに負けてしまいました。相手のフォロワーの数に依存して打点が上下する特性の悪いところが出た形でした。
 野生の目覚めは6回達成できれば打点が大きく伸びるカードです。能動的に条件をクリアすることができますし、スレイドを使ってコスモスファングを1ターン潜伏させる必要もなくなります。イツキが主体的に勝利に近づいていけるカードなのだと思いました。「野生の目覚め」というカード名や、コスモスファングの演出もぴったりです。
 一方、コスモスファングは前の試合で見せたので、リョウガも能力をわかっている状態でした。デモンビーターが4面並んだとき、進化権を使ってデモンビーターを進化させるという選択肢が存在しています。3/4守護になったデモンビーターはコスモスファングの進化時能力で手札に戻らず、結果論イツキの打点は足りていませんでした。
 リョウガは自動進化のフォロワーを多用していたという背景はあるものの、進化権を2つ残して負けてしまいました。カードはコスト通りにしか使えませんが、進化権は自由に使えるリソースです。使い方をもっと検討できたかもしれません。
 このあたりのバトル描写を見ると、リョウガはイツキのことを舐めていたということが表現されているように見えます。態度でもそんな感じはしますが、プレイにも出ていたということですね。今回の敗北によってリョウガはイツキのことを認めたのではないかと思います。次の絡みが楽しみですね。




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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 30話感想-悪くない気分だぜ

 アニシャドFの30話の感想文です。

フワリ vs スバル

1ターン目

先攻1T:スバル
 パスです。

後攻1T:フワリ
 手札と盤面の状況から判断して、フェアリーサークルをプレイしたものと思われます。


2ターン目

先攻2T:スバル
 ミカドのディスプレイに一瞬映ります。プチゴースト・バケルスをプレイし、ファンファーレでゴーストが場に出ます。ゴーストで相手のリーダーに攻撃。

後攻2T:フワリ
 フェアリーサークルで生成したフェアリーとベビーエルフ・メイをプレイ。メイのファンファーレでバケルスを破壊。バケルスのラストワードでコスト1のラストワードを持たないバケルスが手札に加わります。


3ターン目

先攻3T:スバル
 トリックデュラハンをプレイ。能力でゴーストが場に出ます。ゴーストでメイと相討ち。

後攻3T:フワリ
 癒しのエルフをプレイします。フェアリーでトリックデュラハンと相討ち。トリックデュラハンのラストワードでスバルは「ターン開始時:ラストワードを持たないトリックデュラハン1体を場に出し、この能力を失う」を持ちます。


4ターン目

先攻4T:スバル
 ターン開始時にトリックデュラハンが場に出て、さらにゴーストを出します。
 ミスチーフゾンビをプレイ。ファンファーレでゴーストが必殺を持ちます。さらにボーンキマイラをプレイ。
 必殺のついたゴーストで癒しのエルフと相討ちです。

後攻4T:フワリ
 千年妖狐・ユエルをプレイして、進化してトリックデュラハンを上踏み。ターン終了時にユエルの能力でミスチーフゾンビとボーンキマイラに1ダメージで破壊。ボーンキマイラのラストワードでスケルトン2体が場に出ます。
 トリックデュラハンは攻撃力が2なので、ミスチーフゾンビを上踏みした方がユエルの体力の損傷が少なかったです。


5ターン目

先攻5T:スバル
 ケルベロスをプレイ。ファンファーレでミミとココを1枚ずつ手札に加えます。
 ケルベロスを進化してユエルを上踏み。スケルトン2体で相手のリーダーに攻撃。フワリの体力は17。

後攻5T:フワリ
 キリフダのベネディクションエルフをプレイ。ターン終了時にベネディクションエルフの効果で2点AOE。スバルの場は全滅です。

ベネディクションエルフ
5コスト3/6
ターン終了時:相手のフォロワーすべてに2ダメージ。自分のリーダーの体力が20だった場合、相手のフォロワーすべてと相手のリーダーに6ダメージ。


6ターン目

先攻6T:スバル
 ファントムハウルをプレイします。ネクロマンス5消費でゴースト5体が場に出ます。ミミとココをプレイして2点ずつ点数を上乗せします。懐かしのミミココハウル9点。
 フワリのデッキは体力が20あることがトリガーになるカードがあるので、体力を削ってしまおうという作戦です。

後攻6T:フワリ
 フェアリーウィスパラーをプレイしてフェアリー2枚を手札に加えます。
 ユニコーンの踊り手・ユニコをプレイ。
 ガイアフェアリーをプレイ。このターンにプレイした枚数が3枚なので3回復してカードを1枚引きます。

ガイアフェアリー
2コスト2/2
ファンファーレ:このターン中にプレイしたカードの枚数分だけ(このカードを含む)、自分のリーダーを回復。プレイしたカードが3枚以上ならカードを1枚引く

 場残りしたベネディクションエルフを進化して相手のリーダーに5ダメージ。体力の高いベネディクションエルフをスバルは取りにくいだろうと見て攻める判断です。


7ターン目

先攻7T:スバル
 ネクロカーニバルをエンハンス6でプレイします。

ネクロカーニバル
3コストスペル
ゾンビ1体とスケルトン1体とゴースト2体を場に出す
エンハンス6:すべてのゴーストは「場を離れるときジャイアントゴースト1体を場に出す」を持つ

 さらに新カードのゴーストヴァニッシュをプレイ。

ゴーストヴァニッシュ
1コストスペル
自分の場のランダムなゴースト2体は「攻撃時:自身の攻撃力を2にする」を持つ。ゴーストヴァニッシュ1枚を手札に加える

 ゴーストが2体場にいれば1コスト2点として換算でき、手札に戻ってきてリソースになるのが優秀です。
 ゴースト2体でユニコとガイアフェアリーを攻撃します。攻撃力が2になるので相討ちできます。4/4守護のジャイアントゴーストが2体場に出ます。

後攻7T:フワリ
 2枚目のベビーエルフ・メイをプレイ。ファンファーレでジャイアントゴーストに1ダメージ。4分の2の可能性でジャイアントゴーストに当たるのを狙ったプレイでした。
 フェアリーをプレイし、進化して体力が削れたジャイアントゴーストに攻撃して相討ち。
 クリスタリアプリンセス・ティアをプレイ。フワリも既存レジェンドで対抗してきましたね。カードを2枚以上プレイしているので、クリスタリア・イヴを1体場に出し、それは進化して守護を持ちます。
 イヴでジャイアントゴーストを上踏み。ベネディクションエルフで相手のリーダーに攻撃。スバルの体力は10。
 ターン終了時にベネディクションエルフのAOEでスバルの盤面は再び全滅します。


8ターン目

先攻8T:スバル
 手札に温存していた1コストのバケルスをプレイ。ファンファーレでゴーストが場に出ます。バケルスを進化。アプリ版には進化時能力はありませんが、アニメ版はゴースト2体を場に出します。スタッツはちゃんと+2/+2されるのがヤバイ。

プチゴースト・バケルス
2コスト1/1→3/3
ファンファーレ:ゴーストを場に出す。自分の場にジャイアントゴーストがあるならカードを1枚引く。
ラストワード:ラストワードを持たたないコスト1のプチゴースト・バケルスを手札に加える
進化時:ゴースト2体を場に出す

 ゴーストではなく、進化したバケルスでイヴと相討ちします。これで守護がいなくなるので、ゴーストは相手のリーダーを狙えます。ゴースト3体で攻撃してフワリの体力は8。
 ゴーストヴァニッシュをエンハンスでプレイ。コストは分からなかったのですがとりあえずMAXの7としておきます。

ゴーストヴァニッシュ
1コストスペル
自分の場のランダムなゴースト2体は「攻撃時:自身の攻撃力を2にする」を持つ。ゴーストヴァニッシュ1枚を手札に加える
エンハンス7:自分のターン終了時に自分のフォロワーすべてを消滅させる。相手のフォロワーと相手のリーダーにXダメージ。Xは「このバトル中に消滅した自分のフォロワーの合計の半分(端数切り上げ)」である。

 バケルスがゴースト4体、トリックデュラハンがゴースト2体、ファントムハウルがゴースト5体、ネクロカーニバルでゴースト2体、ジャイアントゴーストが2体。これで合計は15体の消滅でした。半分にして端数切り上げで8ダメージ。フワリの体力はちょうどゼロになりました。


スバルのデッキのサブプラン

 スバルのデッキのキリフダはマスカレードゴーストです。ゴーストを+1/+0バフしながら相手の体力を削り、4/4守護のジャイアントゴーストで盤面圧力をかけていきます。アプリ版でも基本的には同じ動きを狙います。

 マスカレードゴーストを確定サーチする手段はないので、5ターン目までに引けているかどうかは五分五分です。手札に来ない場合、ゴーストを出すだけでは盤面が形成できません。アプリ版ではゴーストでひたすら相手のリーダーの体力を削り、スケルトンレイダーで締めるというサブプランを持っています。
 スバルのデッキには当然スケルトンレイダーがいません。彼は今回ゴーストヴァニッシュというサブのフィニッシュ手段を見せてくれました。ゴーストをたくさん出して顔をポコポコ殴ったあと、消滅した数を参照してバースト打点を出します。
 フワリのデッキを意識してそういう戦法をとったというよりかは、単純にキーカードが引けないときの戦い方をしているように見えました。ベネディクションエルフのAOEは体力が20じゃなければ2点しか出ないので、4/4守護軍団は突破されません。スバルの目線からするとそんなに相性が悪い相手ではないのですね。
 ケルベロスからのミミココハウルが組み込まれているのも良いファンサービスだったなあと思いました。初期からやっている人なら一度は使ったことのあるコンボだと思います。ゴーストのみだとさすがに打点が足りないので、ケルベロスで補助もできるというデッキ構成になっています。
 マスカレードゴーストが引けているときも、ジャイアントゴーストが消滅数を稼ぐので、ゴーストヴァニッシュによる締めは期待が持てます。すごく自然なデッキなので、違和感がなくて良いなと思いました。
 完全なるリマッチというのも初めてでした。スバル側のゲームプランが変わったことで、勝者は同じでも違うバトルを見た印象になりますね。


フワリ"さん"

スバル:「あの、あざした!フワリ…さん…」
フワリ:「フワリさんなんて、久しぶりに呼ばれちゃいました」
スバル:「…なんだそりゃ」
ライト:「スバル、顔が赤くないか?」
スバル:「たく、余計なことには気が付くんだからなあ。お前はよ」

 部員からの期待と信頼を一手に引き受け、ママと呼ばれてきたフワリを「さん」づけで呼んだスバル。スバルの人たらしな一面であるとともに、ほのかな恋愛の香りがする締めの演出となりました。
 このぐらいの演出でしたら、スバルが単に恥ずかしがっているだけで恋愛感情なんてないと解釈することもできますし、子供向けのホビーアニメらしいバランス感覚だなあと思いました。このぐらいの塩梅で良いんですよ。解釈するのは勝手なので。
 「さん」づけしたスバルの側が照れて、フワリは一切動揺していなさそうなのがまた良いですよね。彼女の器の大きさのようなものが感じられて、魅力が引き立つ描かれ方だなと思いました。






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【アークナイツ】メインストーリー10章・まとめ・考察・感想【光冠残蝕】

 2022年10月19日に公開されたメインストーリー10章「光冠残蝕」のストーリーを整理していきます。

1. 前日譚

 メインストーリー10章は9章から少し時系列がジャンプしています。語られなかった行間に何が起きたのかも含めて物語をみていきます。

1-1. テレシスがなぜロンディニウムにいるのか

 メイン10章で大きなテーマの1つになっているのが"いつのまにか"サルカズがロンディニウムを支配してしまったという点です。これは9章からではなくもっと長いスパンで進行していたことです。
 サルカズたちは周到に計画をして、長い時間をかけて征服を実現しました。しかしロンディニウム市民の目からすると、知らず知らずのうちにサルカズの支配が拡大していたのだという語られ方がされていました。
 テレシスがロンディニウムに来たのは4年前。カズデルで起きたサルカズ同士の内紛に決着がついた後だと考えられます。バベルを率いるテレジアを倒し、サルカズのトップの座を我が物にしたテレシスは、焼け野原になったカズデルを離れてロンディニウムまで来ました。
 この裏には「例の大公爵」と呼ばれていた人物がいて、テレシスがロンディニウムに入る正当な理由を作りました。最高統治者が長らく不在となっているロンディニウムでは、公爵たちが権力闘争を繰り広げて不安定な情勢になっていました。その争いを鎮めるべく、サルカズが雇われたということにしてあったようです。
 ロンディニウムの市民たちはやってきたサルカズのことを気にしていませんでした。どこかの公爵が雇った傭兵なのだろうと。いざトラブルが起きたとしても、無敵のロンディニウム都市防衛が負けるはずないと思っていました。
 しかしテレシスたちは武力だけでなく、争い合う貴族たちに付け入ることで、じっくりとロンディニウムの支配領域を拡大していきました。都市防衛軍の中にはサルカズ側に寝返るものが出てきて、最終的にサルカズ軍とは対して戦うこともないまま、大半の戦力が投降してしまったと言われていました。
 一方で、果敢にサルカズに立ち向かおうとしたものたちは、武力で制圧されていきました。議会の護衛隊や、反対派貴族が雇った戦力は、真正面から叩き潰されたようです。
 こうして実力行使でサルカズに逆らおうとする勢力を排除し、サルカズはロンディニウムでの実権を強めていきました。危険を察した市民たちはロンディニウムから次々に逃げ出しました。サルカズはそれを止めることはせず、ロンディニウムの中の情報は避難民を通じて外部に持ち出されました。
 これを好機と見たのがロンディニウム以外の都市を治めている公爵たちです。最高統治者不在のヴィクトリアで、公爵たちは主導権争いをずっと続けてきました。ロンディニウムをサルカズの手から救った英雄になれば名声を得られるでしょう。公爵たちは自らの領地から大軍を率いてロンディニウムに集結しました。
 しかし、一枚岩になれない公爵たちはここでも足の引っ張り合いをしてしまいます。誰かが抜け駆けしてロンディニウムを攻めようとすれば、たちまち他の貴族の陰謀に止められてしまうのです。ロンディニウムの外に居座る10万の大軍はサルカズにとっては脅威なのですが、一斉に攻めてこない限りは問題ないのですね。

1-2. サルカズの王庭

 ではサルカズはロンディニウムで何をしようとしているのでしょうか。
 テレシスの当面の目標はザ・シャードという塔を建設することのようでした。建設資材をロンディニウム中の工場から集めて建設が行われていました。
 もう1つの建造物が飛行船です。これはもうすぐ出来上がると言われていました。単純に考えれば戦争兵器として使うつもりなのかなと考えられますが、別の意図があるような意味深な会話もありました。テラの戦争では航空機動力はほとんど使われないので、優位は取れると思うのですが。
 テレシスの傍らには亡くなったはずのテレジアがいて、10章の開幕から我々を驚かせてくれました。これについては後述します。また、ガリアの坊やと呼ばれる人もテレシスのそばにいるようです。
 ロンディニウムを制圧するにあたって、テレシスはサルカズの十王庭と呼ばれる戦力を率いています。いままでもサルカズという種族はそこからさらに詳細な種族に分類されるという話が出ていましたが、それぞれのトップであるひとたちは「諸王」や「王庭」と呼ばれ、強大な戦闘力を有しています。
 今後のメインストーリーではロドスがこれら王庭たちを相手にしていく展開が繰り広げられると思うので、それぞれがどんな人なのかは後々詳しく語られると思います。ここでは深くは触れずに、今後詳細に語られたときに改めて整理していこうと思います。
 ロンディニウムの戦いには参加しなさそうな種族が2つあります。サイクロプスウェンディゴです。サイクロプスはテレシスに非協力的な態度を貫いていて、テレシスが孤独に死ぬだろうという予言を送ってきただけで、ロンディニウムには来ませんでした。ウェンディゴはテラの北側の国境付近で外界の化け物と戦っていて、ロンディニウムに来る余裕はないのだということでした。パトリオットが生きていれば、彼がここに来たかもしれないですね。

1-3.ロドスの突入作戦

 ロンディニウムから逃げ出す人たちをサルカズは気にしていませんが、入ってくる他勢力については敏感です。ロドスは準備に準備を重ねて、ロンディニウムへの突入作戦を実行しました。
 ドクターがアーミヤ隊にいるので、メイン10章の物語は基本的にアーミヤ隊の視点で進んでいきました。一方、アーミヤ隊がロンディニウムに入る前から動いていた人たちがいました。
 ハイディは小説家としてロンディニウムで活動し、貴族の社交場から情報を得る一方で、市民自救軍にも協力をしていました。厳重な方法でロドスに送られた情報は、ケルシーが立てる作戦の礎になりました。ロドス本艦がサルカズの目をかいくぐってロンディニウムに接近できたのもハイディのおかげです。アーミヤ隊はロンディニウムに潜入した後、現地でハイディと合流する予定でした。
 アーミヤ隊がロンディニウムに近づく前に、Logos、アスカロン、Miseryという3人のエリートオペレーターがロンディニウムに潜入しました。彼らはそれぞれ独自の方法を用いてサルカズの目をかいくぐりました。Wも一足先にロンディニウムに入って活動をしていました。
 一方、ダブリンからはマンドラゴラがロンディニウムに来ていました。ヒロック郡での戦いが終結したあとに移動したようです。マンドラゴラはヒロック郡での失敗、つまりリードやバグパイプを取り逃したり、Outcastに戦力を大きく削られたりしたことを挽回しようと、ロンディニウムに行かせてくれと「リーダー」に直訴したのです。
 ヒロック郡の戦いでホルンはダブリンの捕虜になりました。貴族との交渉のダシに使えるだろうとアルモニに言われたため、マンドラゴラはホルンをヒロック郡からロンディニウムまで連行してきました。ホルンはヴィクトリア軍の伝説的存在の白狼の一族の人間です。交渉材料になるという見立ては間違っていないかもしれませんが、本人をずっと捕虜として縛り付けておけると思っていたのが間違いでした。ロンディニウムについたあと、彼女は逃げ出してしまいました。そのとき、すでに潜入していたMiseryが手助けをしてくれていたようでした。
 アーミヤ隊が出撃したあと、ケルシーもロンディニウムに向けて出発しました。


2. 309番ゲートの戦い

2-1. トーマスさんとは

 ここからは10章の骨組みをなす3つの大きな戦いを見ながら、物語の推移を整理していきます。最初は309番ゲートの戦い。
 アーミヤ隊はロンディニウムに潜入する方法として、トーマスという人物を頼ろうとしていました。この人の叔父さんはクルビアに住んでいてBSWとパートナー関係にあります。きな臭くなってきたロンディニウムからトーマスを連れ戻してほしいと叔父さんからBSWに依頼があったため、ロドスと連携して彼を救出しようとしました。その過程で、ロンディニウムに入るための協力をしてもらおうとしていたのです。
 トーマスはロンディニウムで所有していたキャンディ工場をサルカズに奪われてしまい、さらにサルカズの運転手をやらされていました。かわいそうに。
 運転手をやっていたのなら道を知っているのだろうということで、トーマスが誰かをロンディニウムに引き入れようとしているのではとマンドラゴラは目を付けます。その推測は正しく、ゲートでダブリンが起こしたもめごとにロドスは巻き込まれてしまいます。
 しかしロドスもダブリンも実はトーマスに騙されていました。正確に言うとトーマスに成りすました変形者と呼ばれていたサルカズの王庭の1人です。この人はマンフレッドに協力し、形だけの協力関係を結ぶマンドラゴラを攻撃するチャンスを提供しました。ゲートにダブリンを呼び寄せて、都市防衛砲に巻き込まれるように仕向けたのです。マンドラゴラは辛くも逃げ切ります。
 変形者の変身のメカニズムは謎です。トーマスの身体に潜り込んでいたのか、そっくりに化けることができるのか。ロドスに正体を疑われてしまったため、トーマスは都市防衛砲に巻き込まれて死んだということになりました。アーミヤともっとお話をしていたかったと変形者は残念そうにしていました。


3. 廃工場の戦い

3-1.救出目標

 次に起きた大きな戦いが廃工場の戦いでした。もともとはトーマスが所持していたキャンディ(合成コール)工場だったのですが、捕虜や反対勢力を収監する臨時監獄として使われていました。トーマスが口封じされる原因になりました。
 アーミヤ隊と自救軍はハイディをここから救出する必要がありました。もともとアーミヤ隊はロンディニウムですぐにハイディと合流する予定だったのですが、彼女はサルカズに捕まってしまっていたのです。ハイディはロドスのトランスポーターとして活動する一方で、自救軍にも協力しており、ロドスと自救軍を繋ごうとしていました。トラブルの中で偶然2つの勢力は合流することができたわけですが、ハイディの力は今後中央区へ向かうときにも必要です。自救軍は直前の小競り合いで捕虜になってしまったビルという戦士も一緒に救出しようとしていました。
 同じタイミングで、ホルンもこの廃工場からヴィクトリア軍の捕虜を助け出そうとしていました。なぜ救出のタイミングが被ったかと言えば、マンフレッドが仕掛けた罠だったからです。邪魔者を一網打尽にしようとしているところにロドス、自救軍、ホルンが飛び行ってしまった形になりました。
 マンフレッドはダブリンに誠意を見せてもらうチャンスを提供しました。この廃工場を一緒に防衛させて、侵入者を撃退してくれと持ち掛けたのです。しかしここにも罠がありました。マンドラゴラはサルカズに捕まっている「スパイ」というコードネームの人物を助けようとしていました。マンフレッドは恐らくそれを知っていて、マンドラゴラを試したのです。彼女はおそらくサルカズを裏切るだろうから、現行犯でマンドラゴラを裁いてしまおうとしていたのです。サルカズには現状ダブリンを攻撃する口実がありませんから。
 また、変形者もマンフレッドに力を貸してくれました。ビルに成りすますことで、自救軍の根城を暴こうとしました。


3-2. サルカズ傭兵の因縁

 罠だとわかっていてもロドスはハイディを救わねばなりません。アーミヤ隊は危険を承知で突入作戦を練ります。この作戦を助けてくれたのは、ケルシーに依頼を受けたWでした。
 Wは任務を達成するために、半月ほどロンディニウムで準備を重ねていました。もともとカズデルで活動するサルカズ傭兵だったWは、ロンディニウムのサルカズの中にも顔見知りがたくさんいます。仲間になってくれそうな人を引き抜き、作戦を組み立てていきました。
 マンフレッドの右腕として雇われていたヘドリーは、忠実に従うフリをしながらも、独自の意志で動いているような様子でした。イネスからWが来ていることを教えてもらったヘドリーは、Wと直接対面できるように、あえてシュワブの裏切りを泳がせていました。ヘドリーは久しぶりに会うWがどんな様子なのかを確認しようとしたのです。おそらくは、テレジアへの想いを再確認したかったのかなと。
 一方のWはこんなところでかつて自分を拾ってくれたヘドリーに会うとは予期しておらず動揺していました。4年前、Wとヘドリーとイネスはレユニオンに加わり、チェルノボーグの作戦に参加しました。Wはレユニオンに残りましたが、ヘドリーには考えがあるということでロンディニウムまでテレシスに会いにいきました。ずっと音沙汰のないヘドリーをWは死んだものと思っていました。
 廃工場での戦いの結末はというと、アスカロンがWを助けにきたので両者手を引くという形に終わりました。Wとヘドリーが一緒に活動していたころ、2人の上司がアスカロンに殺されたそうです。「闇夜に生きる」で語られなかった出来事がまだいくつかあるのだろうなと予想されます。


3-3. ダブリンの行く末

 廃工場の戦いでロンディニウムのダブリンは大きな損害を被りました。
 マンフレッドから工場の北側の守備を任されていたダブリンでしたが、マンドラゴラは囚われの「スパイ」を救出すべく監獄エリアに潜入し、衛兵のサルカズを倒して逃げようとしました。マンフレッドはマンドラゴラの裏切りを想定したうえで、裏切った場合は彼女を正当に排除できる理由を得ることができます。マンドラゴラはマンフレッドの手のひらの上で踊らされました。
 「スパイ」はザ・シャードについて何かを知ってしまった様子だったので、マンフレッドとしては本当に口封じをしておかねばならなかったのかもしれません。
 「スパイ」は自分はすでに「リーダー」から見捨てられているので、マンドラゴラにも「リーダー」のところには戻るなと忠告をして息絶えました。ダブリンの救援はなく、ロンディニウムに遠征していたダブリンの部隊はここでほぼ全滅したのではないかなと思います。
 マンドラゴラの生死は明確には描かれませんでした。マンフレッドに打ちのめされた彼女のもとに現れたMiseryは「その再会が死の先にあっても?」と聞いていたため、マンドラゴラは生き延びることよりも「スパイ」と一緒に死ぬことを選んだのではないかなと想像されます。ただ、明確な描写はなかったので、Miseryが助けてあげた可能性もわずかにあるかなと思いました。
 マンドラゴラはロンディニウムでモーニング伯爵という貴族を味方につけました。このひとはウェリントン公爵の従者をしていたことがあります。ウェリントンのアイアンガードと呼ばれていたこの公爵は大きな力を持ち、他の貴族も動向を気にしているそうです。ターラー地区出身のためダブリンの後ろ盾になっているのではないかと考えられます。いまはロンディニウムにはいないとのことでした。
 マンドラゴラがロンディニウムでサルカズに敵対してしまったため、ダブリンは立場を悪くしました。サルカズとは表面上は和平を崩したくありません。アルモニは関係を改善するためにサルカズのトランスポーターを釈放するなどの措置をとり、その仲介をロンディニウムにいるモーニング伯爵に依頼しました。マンフレッドのもとにどこぞやの貴族からの接触があったという記述はこれのことだと思われます。
 一方で、テレシスのそばにガリアの坊やがいるので、本当の意味では協力者にはなれないのだとアルモニは言っていました。ダブリンは滅んでしまったガリアに恨みがあるのでしょうか。それともこの坊やに個人的な恨みがあるのでしょうか。


4. サディアン区脱出の戦い

4-1. テレシスの命令

 廃工場の戦いが終わったあと、テレシスの命令によりすぐに次の戦いが巻き起ころうとしていました。時系列が前後するものもありますが、彼の意向を見ていきます。
 テレジアは懐かしきロドスの面々に会いたがっていました。聴罪師は予測不能の何かが起こるかもしれないと警戒しましたが、テレシスは構わないだろうと言っていました。アーミヤはテレジアの姿を目撃することになるのですが、対面して言葉を交わすというところにはいきませんでした。
 テレシスの命令によりブラッドブルードの大君が動き出しました。彼のミッションはアーミヤとドクターを捕えることです。臭いを嗅ぎ取ることができるらしく、自救軍の地下基地が襲撃されました。10章のメインギミックは大君の能力で、血液に新たな生命を授けて操ります。
 廃工場の作戦でハイディやホルンを取り逃がしてしまったマンフレッドは挽回をしなくてはいけません。そのときに再び力を貸してくれたのが変形者です。彼はビルに扮して自救軍の地下基地の位置を暴き、マンフレッドは都市防衛砲を基地へと撃ちこむことができるようになりました。変形者はテレシスから命令を受けているわけではなく、自分の意志で動いている様子でした。
 変形者は再びアーミヤに興味があるようでした。変形者はアーミヤの中にテレジアの面影を感じ取ります。一方、アーミヤは幼いころにテレジアからサルカズ十王庭の伝説の話を聞いていたため、変形者の正体に見当がついている様子でした。将来に起きてしまうであろう戦いに向けて、テレジアはアーミヤに知識を授けていたのかもしれません。
 ナハツェーラーの王はロンディニウムに通じる秘密の通路を守るという重大任務があるため、ロンディニウム内の戦いにはいまのところ参戦していません。しかしロドス本艦までわざわざ出向いていって、ケルシーにパトリオットを殺したのは何なのか尋ねていました。一触即発の様子でしたが、対話によって彼の怒りは鎮まったので、ロドス本艦は無事でした。彼には何らかの思惑があるようで、ロドス本艦を見逃してくれましたし、ケルシーがロンディニウムに入ってくることも許していました。

4-2. 城壁と地下の戦い

 10章の最終局面がこの戦いでした。ロドスと自救軍はサディアン区を脱出して中央区へと逃げ込もうとしました。
 都市防衛砲が脱出の大きな妨げになりました。アーミヤたちはマンフレッドを止めに向かいます。一方、ホルンも自らの意志でマンフレッドにリベンジを挑みました。ロンディニウムの兵士は防衛砲に詳しいので、攻略の糸口を掴めると考えたのでしょう。
 ホルンたちが予想外の力を発揮してマンフレッドを足止めしている間に、Miseryの力を借りて防衛砲の制御室が破壊されました。これによりマンフレッドの負けが決まりました。
 一方、ブラッドブルードの大君が他のメンバーたちを追跡します。テレシスにはアーミヤを対処せよと言われていたのですが、彼はハズレを引きました。こちらにアーミヤはいません。
 シージが昔の記憶を掘り起こしてスイッチを起動し、逃走の時間を稼ぎました。その間にLogos、アスカロン、Wが追い付いてきたので、大君は諦めたようでした。バンシーがいるのは聞いてなかったぞと聴罪師にキレていたので、Logosは彼にとっても脅威なのでしょう。
 鉄道に乗り込むところでサルカズの攻勢にあっていたのですが、ダグザが貴族の傭兵を連れてきて救援に成功しました。鉄道に乗ってしまえば、その先の駅ではハイディの仲間が助けてくれるということになっていたので、一行は鉄道が動き出した瞬間にほっと一息つくことができました。


5. 今後へ

5-1. グラスゴーとアラデル

 中央区にたどり着いた一行を迎えてくれたのは自救軍の責任者であるアラデルでした。
 アラデルの父はカンバーランド公爵という貴族です。彼は王室推進派だったため、王室反対派の貴族に殺されてしまいました。父の意を受けついだアラデルは、ヴィクトリアの王室、つまりアスランの王族を守ろうとする立場のようです。
 鉄道に乗り込むシーンでダグザが呼んだ救援は、マンチェスター伯爵の力添えだったようでした。ダグザはこの人の後継者で、彼女自身は塔楼騎士という身分にあったようです。サルカズの襲撃により塔楼騎士はみな犠牲になってしまったと思われていましたが、ダグザは生き残ったようでした。1年前にダグザを救ってくれたのはグラスゴーだったようですが、シージはロンディニウムを去ってすでに5年経過していると言っていたので、このへんの経緯はまだ曖昧です。
 シージの正体は物語のカギとなりそうです。姓はヴィクトリア、名はアレクサンドリナ。ヴィクトリアの王の正式な後継者なのでしょうか。シージのお父さんがなぜ亡くなってしまったのかも含め、彼女にまつわることは謎だらけです。
 グラスゴーの1つの目的として、ロンディニウムに残ったままの仲間を助けたいというものがあります。ベアードという人物がまだ残っているようでした。今後出てきてくれるでしょう。
 アラデルはドクターにエドワード・アルトリウスの遺品を持ってきているだろうと尋ねていました。これはメイン7章の最後でケルシーがウェイから預かったものです。タルラの父親であるエドワードは、ヴィクトリアを追われて龍門で亡くなりました。話の流れ的にはヴィクトリア王に関わる何かなのではないかなと想像できますが、エドワードはドラコなので、シージたちアスランとは対立する立場にあるのがまたややこしそうだなと思います。


5-2. テレジアはなぜ生き返ったのか

 10章の途中でもポツポツと語られていましたが、テレジアがなぜ生き返ったのかという話をここでまとめて整理します。
 テレジアは聴罪師の巫術により復活したとテレシスが言っていました。復活の提案を受けた当初は彼は怒り狂ったそうです。妹の命を愚弄するなという感覚だったのでしょうか。しかし結局折れて、テレジアは生き返りました。
 テレジアには生前の記憶が残っているようでした。しかし残存した感情はサルカズ全体の意志に退けられているらしく、彼女の意志は希薄なようです。
 Wとアーミヤはどちらもテレジアを敬愛していました。ふたりは生き返ったテレジアが本物ではないとはわかっているものの、心を乱されている様子でした。Wはケルシーになぜテレジアの身体をみすみす渡してしまったのかとキレていたので、身体が残っていれば復活できるという巫術なのかなと推測することができます。
 聴罪師はテレシスをサポートする役職のようですが、聴罪師のリーダーには彼自身の意志がありそうでした。聴罪師は魔王の研究を進めていて、アーミヤを手に入れられればその研究は大きく進展すると言っていました。いまはブラッドブルードの大君がアーミヤを追っていますが、もう1人アーミヤと対峙するにふさわしい人物を呼んだ様子でした。一方、魔王の力については「それが枷になるなら打ち壊しても良い」とテレシスは言っていました。力を巡って争いが発生しそうな予感です。
 シャイニングとナイチンゲールロンディニウムに入ることになりました。シャイニングは聴罪師を抜けたと思われる人物。聴罪師のリーダーは王立科学アカデミーにこのことを伝えろと言っていました。聴罪師は学術的な機関なのでしょうか。シャイニングを待ち受けているものとはなんなのか。そして彼女の正体も明かされるでしょうか。ナイチンゲールが失ってしまったものもロンディニウムにあるそうです。一体なんなのでしょうね。

5-3. タルラと不死の黒蛇

 舞台はウルサスへと飛び、タルラの動向が語られました。
 いきなり出てきたのでびっくりしましたが、タルラはコシェルナという人物に宿っている不死の黒蛇を見つけだしました。コシチェイ公爵の邸宅に戻り、10年前にやりとりされていた手紙からコシェルナの勤める学校を発見したのです。蛇鱗の密書と呼ばれていて、不死の黒蛇の宿り木同士が連絡を取り合うルートがあったのでしょうか。
 タルラと不死の黒蛇は再び言葉を交わします。タルラはロドスに捕まってから1年半もこの会話をシミュレーションしてきたと言っていて、非常に冷静に受け答えをしていました。
 不死の黒蛇の目的はウルサスを繁栄させること。これは8章で語られたことと大きくは変わっていません。そのためにコシチェイ公爵とタルラに取り付いた黒蛇は、チェルノボーグを龍門にぶつけることで大きな戦争を起こそうとしましたが、ロドスの活躍によってそれは失敗に終わりました。しかしいまの不死の黒蛇に言わせてみれば、ウルサスはコシチェイが設けた軌道には乗っているらしく、戦争に近づきつつあるそうです。
 一方、コシェルナに取り付いて何をしているのかと言うと、変革の発生を導きたいのだと言っていました。学生にウルサス史を教えて、その中から革命を志す者を輩出しようとしているのでしょうか。気長な作戦ですね。
 結局タルラはコシェルナに何もすることなく別れを告げましたが、彼女はある予感を抱きました。ウルサス人が目覚めて、愚昧な統治者を捨てたとき、不死の黒蛇は死ぬだろうと。平たく言うとウルサス人全体の意識が変われば不死の黒蛇はいなくなるのだと言っているのかなと思いました。しかしそれはつまりウルサス人の思想に変革を起こすということなので、不死の黒蛇が望んでいる方向性とも合っているような気がして、それで本当に黒蛇が死ぬのかはよくわからないなと思いました。
 ナインは辛抱強くタルラに付き合っています。タルラと対話を始める前に、タルラは黒蛇に乗っ取られていた過去を清算する必要があるでしょう。不死の黒蛇の件はいったん区切りがついたようで、ナインも望んでいたヴィクトリアへと向かうことになりました。また1人、王族の血を引くものがやってきますね。

5-4. 今後の対立軸

 ロンディニウムには様々な勢力がいて、それぞれに思惑があるのですが、11章以降でカギになってきそうなところを簡単にまとめて終わります。
 中心にはいまのロンディニウムを支配しているサルカズがいます。ロドスと自救軍はサルカズを追い出そうとしているという点で方向性の一致を見ていますが、アーミヤが戦争を止めようとしているのに対して、シージは王族として支配を取り戻すという方向に意志が動いていく可能性もあるなと思いました。自救軍はどちらかというとアスランとしてのシージを支援していくのではないかと。
 また、ダブリンの目的はドラコとターラーの国を建てるというものなので、これはシージの存在と対立を起こします。ダブリンの「リーダー」たちがロンディニウムにきたときに、どのような変化が訪れるでしょうか。ダブリンはサルカズとは表面上は和平状態ですが、目的としては対立していると思われます。タブリンがどのように動くのかも注目です。
 ヴィクトリアやロンディニウムの貴族たちは、本来サルカズを憎らしく思って追い出したいはずなのですが、利益勘定を優先してしまって動きが鈍いです。今後戦いを動かしていくことはあるでしょうか。ヴィクトリアを裏切り、サルカズやダブリンを支援している貴族さえいます。そういう人がいる限り、貧弱な組織も戦い続けることになるのでしょう。まだまだ泥沼の状況が続きそうです。
 サルカズについてはテレシスが強力にグリップを働かせていますが、テレジア、十王庭、聴罪師はそれぞれ意志を持って動いています。サルカズが一丸となってテレシスの作戦を成し遂げていくのか、他の勢力がそれを阻めるのか、メイン11章も楽しみです。

感想

 ここからはただの感想です。
 メインストーリー10章を最初に読み始めたとき、9章からはずいぶんと時間が経過したなあと思いました。アーミヤやシージは装備が変わり、顔つきもきりっとしていました。
 章ごとに時系列のジャンプが起こり、重要な事件が起きるところにスポットライトを当て、章と章の間に何が起きたのかは多くは語られないというスタイルのようです。自分はスターウォーズシリーズを思い出しました。
 この手法は映像作品に映えるやり方です。戦いが起こる場面じゃないと映画にしても地味ですから。それと同じような理屈で、メイン10章は戦いが始まるところから切り取られたのだろうなと思います。
 一方で、章と章の合間に起きた出来事も把握しないと、話の繋がりが見えずにふわっとした理解にとどまってしまいます。丁寧に補足していってくれるといいなと思います。
 ロドスがいまの形になった経緯を語ろうとすると、バベルの話をしなくてはいけないのですが、バベル時代の話はまだまだわからないことが多いです。ロンディニウムでの戦いを通して、我々はついにロドスという組織の全貌を知ることになるのかもしれません。また、アーミヤとはいったい何者なのかという問いにも、一定の答えが得られそうです。
 戦いの決着がつくのはかなり先になるとは思います。サルカズの戦力は思った以上に強力でした。しかし逆に言うとロンディニウムでの物語はじっくり展開されていくことになると思うので、いろんなことが明らかになるといいなと思いました。


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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 29話感想-私の憧れ ぶつけますっ!

 アニシャドFの29話の感想文です。

タツミ vs レン

1-3ターン目

 先攻4ターン目までカットされています。お互いの体力はどちらも18。先攻側のタツミの体力も削れているというのは留意すべき点で、単純にフォロワーを出し合っただけでなく、疾走や効果ダメージを絡めての攻防があったものと考えられます。


4ターン目

先攻4T:タツ
 4/3突進のレヴィオヴァンガード・ジェノをプレイして、レンの場の2/2のフレイムソルジャーを上踏みします。

後攻4T:レン
 フローラルフェンサーをプレイして進化。進化時能力でスティールナイトとナイトが場に出ます。ジェノを上踏みします。


5ターン目

先攻5T:タツ
 キリフダであるマキシマムジェネラルをプレイします。

マキシマムジェネラル
5コスト2/4→4/6
ファンファーレ:自分のデッキからコスト3, 2, 1のロイヤルフォロワーをランダムに1枚ずつ場に出す。それらは守護を持つ
進化時:自分の場の他のロイヤルフォロワーすべてを+1/+1する

 今回ファンファーレで出てきたのはノーヴィストルーパー、サブリーダー・ゲルト、クイックブレーダーでした。
 マキシマムジェネラルを進化して、進化時能力で他のフォロワーを+1/+1します。
 マキシマムジェネラルでフローラルフェンサーを上踏み、ノーヴィストルーパーでスティールナイトを上踏み、クイックブレーダーでナイトを上踏みしました。レンの場の3面をすべて上踏みで返しました。ノーヴィストルーパーとクイックブレーダーは疾走持ちなので、リーダーを狙うかどうか迷うところですが、タツミは徹底的に盤面有利をとる戦略です。タツミの場は4/2, 3/1守護, 3/3守護, 2/1守護です。

後攻5T:レン
 渾身の一振りをプレイします。マキシマムジェネラルに2ダメージで破壊。相手の場のフォロワーの数の方が多いのでナイトが場に出ます。
 ナイトを進化してクイックブレーダーを上踏み。
 そして新しいヒーローをプレイしました。

氷結の騎士
3コスト3/3
ファンファーレ:自分の場にダメージを受けているフォロワーがいるなら相手のフォロワー1体を破壊する
このフォロワーが受ける3以上のダメージは2になる

 ナイトをわざわざ進化させたのは氷結の騎士の効果を働かせるためでした。ファンファーレでサブリーダー・ゲルトを破壊。これで3面を返しましたが、3/1守護のノーヴィストルーパーが残りました。


6ターン目

先攻6T:タツ
 アルビダの号令をプレイ。2/3守護のパイレーツと3/2疾走のヴァイキングが場に出ます。パイレーツを進化してナイトを上踏み。
 3/1のノーヴィストルーパーで氷結の騎士と相討ちしたいところですが、ダメージカットの効果があるということはレンが教えてくれました。ノーヴィストルーパーとヴァイキングは相手のリーダーを攻撃して3+3ダメージです。レンの場には氷結の騎士が残り、タツミの場は3/1守護, 4/2守護、3/2です。

後攻6T:レン
 ヒロイックエントリーをプレイします。

ヒロイックエントリー
6コストスペル
マッハナイト1体を場に出し、カードを2枚引く
「相手の場のフォロワーの数」が自分より多いなら、自分のPPを5回復。 

 続けてウィンドスラッシャーをプレイします。こちらも新しいヒーローです。

ウィンドスラッシャー
5コスト3/6
突進
ファンファーレ:自分の他のヒーローフォロワーは「1ターンに2回攻撃できる」を持つ
攻撃時:自分の場にダメージを受けているフォロワーがいるなら、相手のリーダーに3ダメージ

 他に攻撃力の高いヒーローがいると突然このカードによってすごいダメージになります。
 ファンファーレで氷結の騎士が「1ターンに2回攻撃できる」を持ちました。氷結の騎士でまずはパイレーツを攻撃。パイレーツは4/2なのですが、氷結の騎士のにはダメージカットがあるので2ダメージに抑えます。
 ウィンドスラッシャーでノーヴィストルーパーを上踏み。氷結の騎士の体力が削れているので、攻撃時能力で相手のリーダーに3ダメージです。
 3/2のヴァイキングがまだ残っているのですが、氷結の騎士の2回目とマッハナイトは相手のリーダーを攻撃しました。3+3ダメージ。せっかく攻撃力3のフォロワーがリーダーに攻撃できるので、レンは貪欲にリーダーを狙いました。「攻めないと勝てませんから!」と言うように、レンとタツミのプレイスタイルの差が出ているようで面白いです。
 レンの場は3/1, 3/3, 3/3。タツミの体力は9、レンは12です。


7ターン目

先攻7T:タツ
 旋風刃をプレイ。ヴァイキングを残したことが裏目となりました。ヴァイキング以外のすべてのフォロワーに3ダメージでレンの場は全処理されます。
 メイドリーダーをプレイ。ファンファーレで指揮官カードを1枚デッキから手札に加えます。アドバンスロードを持ってきました。
 ヴァイキングで相手のリーダーに攻撃で3ダメージです。レンの体力も9。

後攻7T:レン
 フロントガードジェネラルをプレイして、進化してヴァイキングを上踏みします。ラストワードでもう1体守護を出すので、進化権を温存するという選択肢もあったかなと思います。体力が減ってきているのを怖がった形でしょうか。


8ターン目

先攻8T:タツ
 ファングスレイヤーをプレイ。懐かしいカードの応酬が続きます。
 ファングスレイヤーでフロントガードジェネラルを攻撃し、必殺で破壊します。攻撃時能力で相手のリーダーに3ダメージ。ラストワードでレンの場にフォートレスガードが場に出ます。メイドリーダーは守護を越えられないので攻撃しませんでした。

後攻8T:レン
 フォートレスガードでメイドリーダーを上踏みしました。ファングスレイヤーを破壊することもできますし、相手のリーダーを狙うこともできましたが、体力の削れたフォロワーを作る作戦でした。
 鉄壁のガードナーをプレイ。

鉄壁のガードナー
5コスト3/6
守護
ファンファーレ:自分の場にダメージを受けているフォロワーがいるなら、「次に受けるダメージを0にする」を持つ
ラストワード:自分のリーダーを3回復

 フォートレスガードの体力が削れているため、ファンファーレが働きます。
 さらにフレイムソルジャーをプレイ。

フレイムソルジャー
2コスト2/2→4/4
ファンファーレ:自分の場にダメージを受けたフォロワーがいるなら相手のフォロワー1体に4ダメージ
進化時:自分の手札のヒーローカードのコストを2下げる

 ファングスレイヤーに3ダメージで破壊しました。ヒーローの能力を上手く使って盤面有利を形成しました。レンの場は2/2守護、3/6守護バリア付き、2/2です。


9ターン目

先攻9T:タツ
 アドバンスロードをエンハンスでプレイします。

アドバンスロード
4コスト3/4→5/6
指揮官
このフォロワーが場にいる限り、自分の兵士フォロワーすべては疾走を持つ
ファンファーレ:エンハンス9:守護と必殺と「EPを使用せず進化できる」を持つ。PPを9回復する
進化時:ナイト2体を場に出す

 エンハンス9で使うと実質タダのスゴイ効果。進化してナイトが2体場に出ます。
 アドバンスロードで鉄壁のガードナーを上踏みします。必殺持ちのためバリアがあっても破壊です。鉄壁のガードナーのラストワードでレンの体力は3回復されます。
 9コストまるまる余っているので、レヴィオンセイバー・アルベールをエンハンス9でプレイ。「1ターンに2回攻撃できる」を持ち、ターン終了時まで受けるダメージが0になります。
 アルベールでフォートレスガードとフレイムソルジャーを破壊します。フレイムソルジャーには守護がないので、3点はリーダーにぶつけてもよかったですが、自分が次のターン負けかねないので守りに入りました。
 アドバンスロードの効果でナイトは疾走を持ちます。相手のリーダーに攻撃で1+1ダメージです。レンの体力は7。

後攻9T:レン
 タツミの場は5/3必殺守護、3/5、1/1、1/1です。体力は9。守護ごとぶち抜けるかどうか。
 キリフダであるヴァリアントフェンサーをプレイ。

ヴァリアントフェンサー
4コスト4/4→6/6
このフォロワーが受ける4以上のダメージは3になる
ファンファーレ エンハンス8:「EPを消費せずに進化できる」を持つ。自分の手札が7枚になるまでカードを引き、自分の手札のヒーローフォロワーすべてを+1/+1して、ターン終了時までコストを0にする
進化時:自分のリーダーは「自分のターンごとに1回、プレイしたヒーローフォロワーを+0/+3して、突進を与える」を持つ

 アプリ版にはほとんど同じ能力で実装されました。
 レンの手札7枚のうちヒーローは3枚でした。0コストになって+1/+1されたヒーローをプレイしていきます。
 まずは鉄壁のガードナーをプレイ。ヴァリアントフェンサーのリーダー付与能力で+0/+3されて突進を持ちます。アドバンスロードが守護を持っているので、相討ちして突破します。ラストワードでレンはさらに3回復。
 進化したヴァリアントフェンサーでアルベールを上踏みします。鉄壁のガードナーが相討ちしてしまったので、これでダメージを受けた状態のフォロワーを作り出します。
 マッハナイトとウインドスラッシャーをプレイし、マッハナイトに「1ターンに2回攻撃できる」を持たせます。マッハナイトで相手のリーダーを2回攻撃。4+4ダメージ。これでタツミの体力は残り1点。
 ウインドスラッシャーでナイトを攻撃して、攻撃時能力で相手のリーダーに3ダメージ。これでタツミの体力はゼロになり勝利となりました。

レンの成長

 最近のレンの姿の印象が強いので自分はもう印象が薄くなりつつあるのですが、登場したばかりの頃のレンはヒーローが好きということを公言できずにいました。恥ずかしかったのですね。
 しかしタツミ戦で彼女は、多くの観客が見守る中でヒーロー好きを公言します。少し恥ずかしそうではありましたが、タツミもそれを賞賛してくれました。

タツミ:「好きなものを好きと言えるようになったのは、セブンスフレイムのおかげだな」

 元部員の成長の様子を目の当たりにして、タツミは部長として少し悔しかったのではないかと思います。自分の部の中ではレンは悩んでいたわけですから。声をかけようとして、かけられなかった回想がありましたが、とても良い演出だったなと思います。
 レン自身はもう過去を吹っ切っていて、曇りなき意志でヒーローとともに戦っていきます。自信満々。1年生とはいえ、これだけ迷いなくプレイできればシャドバが強いのもわかります。

タツミの成長

 今回の29話がすごく面白いなと思ったのは、主人公サイドであるレンではなく、タツミの成長が印象的だったからです。
 タツミも実はバトルフェンサーが好きだったのですが、男性とはいえこの年になってそれを公言するのは恥ずかしかったらしく、誰にも打ち明けていませんでした。

タツミ:「どうにも気恥ずかしくてな。今日この場まで隠していたんだが。お前の姿を見て、勇気をもらった。風祭、かつてのオレには力しかなく、心の強さ、勇気がなかった。それゆえに蜜田川に敗北し、お前に向き合うこともできなかった。だが、いまは違うぞ。いまのオレはオレ史上で最強だ!」

 部長としてある程度の地位と評価を得てきた人物であるという前提は崩さずに、その弱さと、成長のきっかけを見事に描いていたなあと思いました。部長であるがゆえのプライドが邪魔をしたとも言えるかもしれません。それは挑戦者サイドであるセブンスフレイムには出現しないであろうハードルなので、タツミの姿を通してそういう葛藤を描くのも面白いなと思いました。

タツミ:「もはやオレには恥ずべきところは何もない。お前もそうだろう?風祭。だからもっと堂々と、お前らしさを貫き通せ!」

 レンのおかげでタツミがカラをぶち破ったことは、レンにもプラスになって返ってくるのがまた美しい構図だなと思いました。タツミとのバトルでお互いを高め合い、死力を尽くしたバトルがまたレンの成長の糧となるのですね。熱血な2人がロイヤルミラーで激しいフォロワー同士の衝突をするというバトル展開もマッチしていてよかったなと思いました。



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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 28話感想-私もみんなの先輩ですからっ!

 アニシャドFの28話の感想文です。

ツバサ vs レン

1ターン目

先攻1T:セイラ
 詠唱:聖なる願いをプレイ。幸先の良いスタート。

後攻1T:ツバサ
 ジュエルシュラインをプレイ。カードを1枚引きます。こちらも良いスタート。


2ターン目

先攻2T:セイラ
 詠唱:獣姫の呼び声をプレイ。ここまでは普通のアミュレットビショップ。

後攻2T:ツバサ
 煌翼の戦士・リノをプレイ。ツバサのデッキのギミックにはあまり関係ないですが、いつも使っているフォロワーです。


3ターン目

先攻3T:セイラ
 エイラの祈祷をプレイ。リーダーが回復するとフォロワーにバフがかかるビショップクラスの伝統的なデッキテーマです。

後攻3T:ツバサ
 ここから少しカットされます。詠唱:神鳥の呼び笛をプレイします。煌翼の戦士・リノで相手のリーダーを攻撃。


4ターン目

先攻4T:セイラ
 詠唱:聖なる願いのカウントダウンが0になってカードを2枚引きます。
 ユニコーンの踊り手・ユニコとラビットヒーラーをプレイします。ラビットヒーラーのファンファーレでリーダーを2回復し、エイラの祈禱でフォロワーを+1/+1。セイラの盤面は3/3, 3/2になります。

後攻4T:ツバサ
 煌翼の戦士・リノでラビットヒーラーと相討ちします。リノの交戦時効果で相手のリーダーに1ダメージが飛びます。
 ホーリーフォックス・グリモーをプレイ。進化してユニコを上踏みします。グリモーは選択不能の5/3として場に残ります。


5ターン目

先攻5T:セイラ
 ここからまたアニメに映ります。ターン開始時に詠唱:獣姫の呼び声のカウントダウンが0になり、ホーリーファルコンとホーリーフレイムタイガーが場に出ます。
 アニメオリジナルカードをプレイします。

シトリンラビット
2コスト1/1→3/3
ファンファーレ:自分のリーダーを1回復する
自分のリーダーかを回復させる能力が働くたび、カードを1枚引く。

 回復するたびにドローするという効果はリュテュエルが持っていたのですが、このカードは3コストであり、進化しないと自分自身で回復効果を発動できないという歯がゆさがありました。2コストでさらに自分が回復能力を持っているのは使い勝手が良さそうです。
 シトリンラビットのファンファーレでリーダーを1回復し、エイラのバフと自身のドロー能力が働きます。
 ヒーリングエンジェルをプレイし、さらにリーダーを2回復。エイラとシトリンラビットの能力がもう1回働きます。獣姫の展開に合わせて回復を重ねるという当時の黄金パターンです。
 ホーリーフレイムタイガーを進化してホーリーフォックス・グリモーを上踏みします。ホーリーファルコンは相手のリーダーを攻撃し4ダメージです。セイラの盤面は4/3, 8/3, 3/3, 3/4。ツバサの体力は16。処理を漏らすと一気に持っていかれそうな展開です。

後攻5T:ツバサ
 詠唱:神鳥の呼び笛のカウントダウンが0になり壮麗なる隼が場に出ます。
 ターコイズシスターをプレイします。

ターコイズシスター
5コスト2/4→3/5
守護
自分の場の守護と疾走を持つフォロワーが攻撃したとき、相手のフォロワーすべてと相手のリーダーに3ダメージ
進化後:疾走

 進化してヒーリングエンジェルに攻撃。自身の能力で3点AOEを放ちます。ヒーリングエンジェルのみ体力が4なのでここに攻撃することで全処理となります。
 壮麗なる隼は相手のリーダーに攻撃し3ダメージ。
 ターン終了時にジュエルシュラインの効果でターコイズシスターを+3/+3します。ツバサの盤面は6/5守護, 3/4。セイラの体力は14まで削れました。
 ツバサがターコイズシスターで反撃してくることを読めていたならば、セイラはホーリーフレイムタイガーを6/6で残し、ヒーリングエンジェルで進化上踏みした方が有利な進行になりました。


6ターン目

先攻6T:セイラ
 「気高き光は裁きをもたらす」ということでセイラのキリフダの登場です。

タンザナイトコンヴィクター
2コスト2/2
疾走
このカードの攻撃力と体力が上がったとき、「次の自分のターン開始時まで攻撃されない」を持つ
ターン終了時:お互いのリーダーの体力を1回復

 デメリットなし2/2/2突進がアプリ版に出てきたときはインフレを感じたものですが、ついに素で疾走を持っている2/2/2が出てきたのだなあと驚きました。ターン終了時に相手も1回復するので、それがデメリット扱いになっているのかもしれません。
 2枚目のシトリンラビットをプレイします。ファンファーレで1回復。エイラのバフでタンザナイトコンヴィクターの能力も起動します。
 アニメオリジナルカードをプレイ。タンザナイトコンヴィクターがイラストに描かれていました。

断罪の祈り
2コストスペル
相手の体力5以下のフォロワーを1体消滅させて、お互いのリーダーの体力を1回復し、お互いはカードを1枚引く 

 平等なる裁きと似た使用感のカード。相手にもドローさせてしまうのが痛いでしょうか。

 断罪の祈りでターコイズシスターを消滅させます。消滅してしまったのでアズライトメイデンから復活させることができなくなりました。お互いの体力を1回復し、カードを1枚引きます。エイラとシトリンラビットの能力が働きます。
 シトリンラビットを進化して壮麗なる隼を上踏み、タンザナイトコンヴィクターで相手のリーダーに攻撃で4ダメージ。
 ターン終了時にタンザナイトコンヴィクターがお互いのリーダーの体力を1回復させて、再びエイラとシトリンラビットの能力が働きます。セイラの盤面は5/5攻撃不能と6/3。

後攻6T:ツバサ
 ツバサもキリフダを登場させます。両者のご対面の構図。

ダイヤモンドマスター
2コスト2/2
能力によって破壊されない
このフォロワーが場にいる限り、ランダムなフォロワー1体を対象にする能力が働くとき、その対象は必ずダイヤモンドマスターになる
すでに持っている能力を得たとき、代わりにランダムな自分のフォロワー1体にその能力を与える
相手のフォロワーを攻撃時、このフォロワーが疾走と守護を持つとき、ダメージを与え合う前に相手のフォロワーを破壊する


 アプリ版と大きく異なるのは、疾走と守護を持ったときに全体破壊ではなくなっていることです。
 さらにウィンギーをプレイ。このカードもアプリ版とだいぶ違います。

ジェムストーン・ウィンギー
2コスト2/1
ファンファーレ:元の攻撃力2以下のランダムな自分のフォロワー1体は疾走を持つ
ラストワード:元の攻撃力2以下のランダムな自分のフォロワー1体は守護を持つ


 ファンファーレでダイヤモンドマスターに疾走がつきます。
 ルビーファルコンを結晶でプレイします。
 さらに新カードをプレイ。

アメジストレオ
3コスト2/2
自分が結晶でカードをプレイしたとき、自分の手札のこのカードのコストを1にする
疾走
ファンファーレ:自分の残りEPが相手より多いなら、このフォロワーは守護を持つ
攻撃時:自分の他の攻撃力2以下のフォロワーすべてを+1/+0する

 簡単な条件で1/2/2疾走になって、他のフォロワーもバフするので打点が出るカードです。
 アメジストレオで相手のリーダーに攻撃することで、ダイヤモンドマスターとウィンギーを+1/+0しつつ、結晶ルビーファルコンの能力が働きます。ダイヤモンドマスターが一度吸収して、ウィンギーに疾走を付与します。
 3/1疾走になったウィンギーでシトリンラビットを攻撃して相討ち。ウィンギーのラストワードでダイヤモンドマスターは守護を持ちます。これでダイヤモンドマスターは疾走&守護が揃いました。
 ダイヤモンドマスターで相手のリーダーに攻撃。アプリ版の能力であればタンザナイトコンヴィクターは破壊されるのですが、アニシャド版は交戦するフォロワーのみなので破壊できません。
 ターン終了時にジュエルシュラインの能力でダイヤモンドマスターとアメジストレオが+3/+3されます。ツバサの盤面は6/5守護, 5/5守護。セイラの体力を12まで削りました。

 

7ターン目

先攻7T:セイラ
 サハクィエルをプレイします。ファンファーレで手札のルシフェルが場に出ます。イスラフィールが登場するまではこの組み合わせが一番使われていました。
 サハクィエルの効果で場に出ると突進を持つので、ルシフェルでダイヤモンドマスターを上踏み。
 5/5のタンザナイトコンヴィクターで5/5のアメジストレオと相討ちできる状態ですが、もったいないのでやめておくと言っていました。
 ターン終了時にタンザナイトコンヴィクターがお互いのリーダーの体力を1回復し、エイラが働き、タンザナイトコンヴィクターは攻撃されない状態になります。ルシフェルの能力で自分のリーダーを4回復し、サハクィエルの効果で手札に戻ります。
 セイラの盤面は7/7攻撃不能と6/6。ツバサ側は5/5のアメジストレオが場残りしました。

後攻7T:ツバサ
 2枚目の詠唱:神鳥の呼び笛をプレイ。
 気高き教理をプレイして、神鳥の呼び笛のカウントダウンを0にしてカードを1枚引きます。壮麗なる隼が出ます。
 アズライトメイデンをプレイ。

アズライトメイデン
2コスト1/3
守護
ファンファーレ:ランダムな自分のフォロワー1体は守護を持つ
ターン終了時:破壊されたときに疾走と守護を両方持つフォロワーがいたとき、その中から1枚をランダムに1枚手札に加えて、疾走と守護を与えて+3/+3する

 壮麗なる隼に守護を与えます。これで疾走&守護が両方揃います。
 アメジストレオで相手のリーダーに攻撃。攻撃時能力でアズライトメイデンを+1/+0。
 続いて壮麗なる隼で相手のリーダーに攻撃。結晶ルビーファルコンのトリガーが2回引かれ、アズライトメイデンが疾走を持ちました。
 アズライトメイデンで相手のリーダーに攻撃。
 ターン終了時にジュエルシュラインの能力が働きます。3体とも疾走&守護が揃っていて+3/+3されます。アズライトメイデンの効果でダイヤモンドマスターを手札に加え、守護と疾走を与えて+3/+3します。ターコイズシスターは消滅されたため、ダイヤモンドマスターしか候補がいません。ツバサの盤面は8/8守護, 6/7守護, 5/6守護。
 セイラの体力は7まで落ちました。ツバサの体力は15です。このターン、ツバサは6/6のサハクィエルを無視してすべてのフォロワーで相手のリーダーを攻撃しました。7/7のタンザナイトコンヴィクターもいるので守護がいなくなれば次で負けうるのですが、ジュエルシュラインで強化したツバサの守護が破られることはないだろうという賭けでした。
 昔からエイラビショップは回復することにデッキ枠を割くため、細かく相手のフォロワーを除去するのが苦手でした。守護が3面あればリーダーまで攻撃は届かないだろうというツバサの読みは的を射たものだと思います。



8ターン目

先攻8T:セイラ
 教会の守り手をプレイ。
 僧侶の聖水をプレイ。自分のリーダーを2回復して、カードを1枚引きます。
 続けて治癒の祈りをプレイ。自分のリーダーを3回復します。
 9/9になったタンザナイトコンヴィクターで8/8のアメジストレオを上踏み。8/8サハクィエルで6/7の壮麗なる隼を上踏み。
 ターン終了時にタンザナイトコンヴィクターがお互いのリーダーの体力を1回復します。セイラの体力は13まで戻ります。ツバサの盤面には5/6のアズライトメイデンが残りました。セイラを守ってくれるのは5/5守護の教会の守り手のみです。ツバサの手札には5/5守護疾走のダイヤモンドマスターがいるのが公開情報です。

後攻8T:ツバサ
 ダイヤモンドマスターをプレイ。さらにターコイズシスターをプレイして進化。これで疾走&守護を持ちます。
 ダイヤモンドマスターで教会の守り手を攻撃します。能力でダメージを与え合う前に破壊。このとき、ターコイズシスターの能力で相手のフォロワーすべてと相手のリーダーへの3点AOEが飛びます。
 アズライトメイデンとターコイズシスターで相手のリーダーに攻撃5点+3点。ターコイズシスターの3点AOEがさらに2回働き、17点を出してツバサの勝利でした。ターコイズシスターがひたすら強かったバトルでした。

新旧対決

 セイラのデッキテーマであるエイラはDRKで実装されたあと長い期間使われ、ROGでフォロワーとしてエイラが復活して再度日の目を見ることになりました。回復を得意とするビショップの一大テーマです。
 一方ツバサの結晶テーマは、この回が放送された時点のローテ環境で上位に食い込む最新のデッキ。小粒フォロワーに疾走と守護を与えて、ジュエルシュラインで強化するコンボデッキです。
 セイラとツバサのバトルは、ビショップクラスにおける新旧テーマの対決という構図になっていました。それが彼女たちの今の立場に重なって見えました。
 ツバサはいままで1回もセイラに勝ったことがなかったと言われていました。セイラがハルマに負けてサードフェザーをツバサに譲り、その後セイラは学園を卒業していきました。2人の前回のバトルからはそれなりに時間が経過していると考えられます。その間に、ツバサが大きく成長したのでしょうね。
 もちろん、いまのツバサにはセブンスフレイムという新しい仲間がいるというのも大きかったでしょう。1個前の試合で背中を押してもらったシオンが、逆にツバサにエールを送るシーンもありました。

託されたカード

 試合後、セイラはタンザナイトコンヴィクターをツバサに譲りました。アプリ版にカードを交換したり渡したりする機能はないのですが、こういうやりとりはカードゲームならではで良いですよね。
 タンザナイトコンヴィクターは素で疾走がついていて、攻撃力と体力がプラスされたときに「攻撃されない」を持ちます。ウィンギーなどで守護を与えてあげれば、ジュエルシュラインでバフされるので、「攻撃されない」も付与することができます。
 タンザナイトコンヴィクターは宝石名が名前に入っていて、ダイヤモンドマスターの親戚のようなビジュアルなので、もともとはツバサのデッキと同じテーマのカードなのでしょうか。シトリンラビットのシトリンも宝石名なので、関係性はよくわかりません。
 今後、どこかのタイミングでツバサがタンザナイトコンヴィクターを使う場面がみられるのではないかなと思います。セイラが亡くなったとかそういうわけではないのですが、先輩の想いも載せて戦う姿を見るのが楽しみです。セイラ先輩との"決別"というほどのことでもないのですが、ツバサの中で1つの区切りになったことでしょう。



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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 27話感想-昔のままじゃないんだよっ!

 アニシャドFの27話の感想文です。

ジェントルマン vs シノブ

5ターン目

先攻5T:ジェントルマン
 シノブの場は5/4, 3/3守護。ジェントルマンの場は2/1, 2/1, 1/1。破壊されたマジカルポーンは3体。8体破壊されれば疾走を持ちます。
 ターン開始時にブリッツの2個目の能力でマジカルルークが場に出ます。

マジカルルーク
4コスト1/2
ファンファーレ:マジカルポーン2体を場に出す。
自分の場にマジカルポーンが出るたび、それに守護を与える
このカードが場にある限り、自分の場のマジカルポーンが破壊されるたび、自分の手札のコスト最大のカードのコストを-1する

 ブリッツで場に出るときはファンファーレが働かないので、この効果でブリッツが踏み倒しているのは2コスト分です。
 ミスティッククイーン・メイティをプレイ。

ミスティッククイーン・メイティ
2コスト1/1→3/3
ファンファーレ:デッキからコスト1のカードを1枚手札に加える
自分がスペルをプレイしたときマジカルポーン1体を場に出す

 ファンファーレでデッキからコスト1のスペルカードをランダムに1枚手札に加えます。バッテリーという新カードを持ってきました。
 まずは場残りしていた2/1のマジカルポーンと1/1のマジカルポーンでガーディアンゴーレムと相討ちします。マジカルルークの能力で、マジカルポーンが破壊されるたびに手札のコスト最大のカードのコストが-1されます。ミスティックキングのコストが一気に4落ちます。1面開けさえすればもう1体マジカルルークを出せたので、実は-1コスト分損しています。(最終的に0まで落ちたので関係ないですが)
 メイティが持ってきたカードをプレイします。

バッテリー
1コストスペル
相手のフォロワー1体に2ダメージ
自分の場にマジカルルークがいるなら、マジカルルーク1体を場に出す

 基本的には1コスト2点スペルとして使用できて、マジカルルークがいればコピーできるカードです。2つのルークを並べて、同じ筋を攻めることをチェス用語でルーク&ルークバッテリーと呼んだりするそうです。
 バッテリーでデュアルウィッチ・レミラミに2ダメージ。マジカルルークがもう1体場に出ます。メイティの常駐能力で、スペルを使ったときにマジカルポーンが場に出ます。
 2/1のマジカルポーンでデュアルウィッチ・レミラミを攻撃して相討ちになります。2体のマジカルルークの能力でミスティックキングのコストが追加で落ちて-3。
 2コストの運命の導きをプレイ。カードを2枚引きます。メイティの能力でマジカルポーンが場に出ます。シノブの場は全処理。ジェントルマンの場は1/2守護, 1/2守護, 2/1, 2/1, 1/1です。

後攻5T:シノブ
 古き魔術師・レヴィをプレイして進化します。進化時能力で紅蓮の魔術が1枚手札に加わります。
 ルーンの貫きをプレイ。レヴィが進化したのでコストが2になります。ミスティッククイーン・メイティに2ダメージ、相手のリーダーに2ダメージ。
 紅蓮の魔術とレヴィの攻撃で2体のマジカルルークを破壊します。攻撃力が高い2/1のマジカルポーンが2体残る形となりましたが、常駐効果を持つ方を破壊したいターンだったので、このプレイが正しいと思います。マジカルポーンはあと2体破壊されると8体破壊達成になるので、それも阻止できる動きとなりました。
 ジェントルマン側はアニメオリジナルカードでコストを滅茶苦茶踏み倒したのに対して、シノブは当時のアプリ版でよく使われたコンボで反撃しました。


6ターン目

先攻6T:ジェントルマン
 ブリッツの3個目の能力で、マジカルナイトが場に出ます。これですべての効果が判明しました。

ブリッツ
3コストスペル
自分のリーダーは下記の能力を持つ。この能力は重複して持てず、3回働くと失われる。
========================
(1)マジカルポーン2体を場に出す
(2)マジカルルーク1体を場に出す
(3)マジカルナイト1体を場に出す
自分のターン開始時、上記の能力が順に1つ働く。

 マジカルナイトは3コストのフォロワー。ブリッツは3コストスペルながら7コスト分ぐらいのバリューを発揮するカードです。時間差があるから許されるコスパ
 ブリッツで呼び出したマジカルナイトで古き魔術師・レヴィと相討ち。マジカルナイトの攻撃時能力でマジカルポーン1体が場に出ます。
 マジカルストラテジーをエンハンス6でプレイします。マジカルナイトとマジカルビショップが場に出ます。
 マジカルポーン2体で相手のリーダーを攻撃します。シノブの体力は12。

後攻6T:シノブ
 破砕の禁呪をプレイします。相手の場の体力2以下のフォロワーすべてを消滅させるので、マジカルポーン3体とマジカルナイトが消滅しました。
 ジェントルマンがこのカードを読んでいたなら、前のターンはマジカルナイトではなく、マジカルポーン2体で4/3のレヴィと相討ちするという選択肢がありました。そうすれば8体破壊が達成できていました。
 アプリ版のマジカルポーンは場を離れた数でカウントされるのですが、アニメ版は破壊でカウントされるので、消滅されるとカウントが進みません。現在のカウントは6です。


7ターン目

先攻7T:ジェントルマン
 破砕の禁呪に巻き込まれなかったマジカルビショップのみが残って返ってきました。

マジカルビショップ
4コスト2/4
攻撃不能
スペルをプレイするたびにマジカルポーンを1体場に出す
自分のターンに1度、自分の場にマジカルポーンが出たとき相手のフォロワーすべてに2ダメージ

 4コストの運命の導きをプレイします。カードを2枚引き、マジカルビショップの効果でマジカルポーンが場に出ます。
 2ドローの中にあった光の道筋をプレイしてカードを1枚引きます。もう1体マジカルポーンが場に出ます。マジカルビショップの効果を働かせながら手札を整えるターンになりました。

後攻7T:シノブ
 雄大なる教えをプレイ。土の印を出しながらカードを1枚引きます。
 シノブのキリフダをプレイ。

アストロジカルソーサラー
2コスト2/2→4/4
ファンファーレと自分のターン開始時:自分の手札に土の印アミュレットがあるなら、次の相手のターン終了時まで相手のフォロワーすべてを-2/+0する
ターン終了時:土の秘術:カードを2枚引く

 手札には初等錬金実験があるのでファンファーレが働きます。相手のフォロワーすべてが-2/+0されます。
 アストロジカルソーサラーを進化してマジカルビショップを破壊します。攻撃力0なので無理に破壊しに行く必要もないのですが、常駐効果が鬱陶しいと考えたようです。
 氷像の召喚をプレイし、5/5守護のフリーズゴーレムが場に出ます。リソース供給ができるアストロジカルソーサラーを守る形です。
 ターン終了時にアストロジカルソーサーの土の秘術効果でカードを2枚引きます。


8ターン目

先攻8T:ジェントルマン
 攻撃力が下げられて0になったマジカルポーン2体でフリーズゴーレムを攻撃します。これで8体破壊の条件が達成されます。
 2枚目のブリッツをプレイして、リーダーに能力を付与します。
 2枚目のマジカルルークをプレイします。ファンファーレでマジカルポーン2体が場に出ます。マジカルポーンは疾走持ちます。
 マジカルポーンでフリーズゴーレムに攻撃。マジカルルークの能力で手札のミスティックキングのコストが-1されます。
 マジカルルークを進化してフリーズゴーレムに攻撃して相討ち。もう1体のマジカルポーンで相手のリーダーに攻撃。シノブの体力は10。
 フリーズゴーレムはターン終了時に勝手に破壊されるカードなので、わざわざ進化権を投資してまで破壊しなくてもよかったのではと思いました。ジェントルマンの狙いとしては、マジカルポーンが5体並べば10点出るので、ミスティックキングを使わないルートでのリーサルも見据えていたのかもしれません。

後攻8T:シノブ
 4/4のアストロジカルソーサラーが残って返ってきました。
 クリスタルウィッチをエンハンス8でプレイします。2話のライト戦の伏線回収でした。

クリスタルウィッチ
4コスト4/3
ファンファーレ:土の魔片1枚を手札に加え、そのコストを0にする。エンハンス8:その後、カードを3枚引く。手札の土の印アミュレット1枚と、土の秘術を持つカード2枚をランダムに選び、そのコストを0にする
自分の場に土の印アミュレットが出るたびに相手のリーダーに1ダメージ

 カードを3枚引いて0コストにする能力は想像の具現化に似た使用感です。ただ、0コストになるカードが限定されていて、もともと手札にあったカードも抽選の対象なので、再現性高くコンボに使えそうな能力です。2枚の土の印と、2枚の土の秘術カードがそろって0コストのなるように設計されているのですね。
 まずは0コストの土の魔片をプレイします。クリスタルウィッチの常駐効果で相手のリーダーに1ダメージが飛びます。
 0コストの錬金術の代償をプレイ。マジカルポーンを消滅させます。クリスタルウィッチの常駐効果でさらに1ダメージ。
 0コストのゴーレムプロテクションをプレイ。ガーディアンゴーレムを場に出して、土の秘術でそれを+2/+2します。5/5守護です。
 場残りしたアストロジカルソーサラーで相手のリーダーに攻撃し4ダメージ。ジェントルマンの体力は12。
 太陽の巫女・パメラをプレイ。簡略化されていましたが、このカードはファンファーレで土の秘術を働かせて、ターン終了時に自分の他のフォロワーの攻撃力/体力を2倍にするカードです。
 ターン終了時にパメラの能力が働きます。ガーディアンゴーレム10/10守護, アストロジカルソーサラー8/8, クリスタルウィッチ8/6, パメラが4/5です。

9ターン目

先攻9T:ジェントルマン
 前のターンに使った2枚目のブリッツの効果が働きます。マジカルポーン2体が場に出ます。そのマジカルポーン2体でガーディアンゴーレムを攻撃。ガーディアンゴーレムは10/6。
 新しいチェスカードを使います。

ブリッツ
4コストスペル
マジカルポーン4体を場に出す。それらは突進を持つ

 コスト通りの動きをするカードです。このうちの3体を使ってガーディアンゴーレムと相討ちします。
 もう1枚ブリッツを使います。5体並んだマジカルポーンのうち、3体を使って8/6のクリスタルウィッチと相討ち、2体で4/5のパメラに下当たりします。4/1で残ったパメラにエンジェルスナイプで破壊。これで残りは8/8のアスロトジカルソーサラーのみ。
 0コストまで落ちていたミスティックキングをプレイします。コストの下がり方やラストワード能力もそうですが、マジカルポーンの出方もアプリ版とは全然違うので注意。

ミスティックキング
20コスト13/13→13/13
自分のターン中、これが自分のデッキから手札に加わるとき、Xが1以上ならこのコストを-Xする。Xは「このバトル中、自分のマジカルポーンが破壊された枚数」である。
自分のターン中、自分の場のマジカルポーンが破壊されたとき、自分の手札のこのコストを-1する。
このフォロワーは、相手の能力で選択できず、カードの能力によって破壊されない。(攻撃によるダメージや、能力によるダメージでは破壊される)
自分のターン開始時、マジカルポーン2体を場に出す
ファンファーレ:マジカルポーン2体を場に出す
ラストワード:バトルに敗北する
進化時:マジカルポーン2体を場に出す


 ミスティックキングに進化を切って、マジカルポーンが4体並びます。この4体の攻撃先が今回のバトルのクライマックスでした。シノブの盤面には8/8のアストロジカルソーサラーがいます。シノブの体力は10なのでマジカルポーン4体では打点が足りません。シノブの手札が見えるようになっていて、手なりでプレイをすると下記のような手順を踏んでジェントルマンの負けだとわかるようになっていました。

先行9Tジェントルマン
・マジカルポーンは相手のリーダーに攻撃
・進化したミスティックキングでアストロジカルソーサラーを上踏みする
後攻9Tシノブ
・破砕の禁呪でマジカルポーンを全部消滅
エラスムスの秘儀のランダム5点でミスティックキングを破壊

 なのでジェントルマンがトップで引いたこのカードを使って、このターン中に勝ってしまうというのが唯一の勝ち筋でした。

チェックメイト
0コストスペル
自分のリーダーの体力を1回復する
自分の場がミスティックキング1体のみで、相手の場にフォロワーがいないなら、ミスティックキングは疾走を持つ

 チェックメイトを使うためには自分のマジカルポーンも全部クリアする必要があります。なのでアストロジカルソーサラーにマジカルポーンを全部当てて相討ちでして、ミスティックキングが疾走して勝利でした。

仲間と掴んだ可能性

 このバトルの決着で、ジェントルマンは大きな一歩を踏み出すことになりました。

ジェントルマン:「チェックメイトはこのターンに引いたばかりのカード。運が良かったと言うべきなのだろうけど、いまはあえてこう言おう。僕の、いや、僕たちの可能性が、キミの可能性に勝ったのだと」

 いままで人を避けてデジタルアバターで登校していたシオンが、仲間の存在を力に変えたのです。

ツバサ:「なーにビビってんの。アンタは1人じゃない。いまのアンタには、仲間ってもんがいるでしょ。アタシたちはアンタの可能性を信じてる。だから、最後まで諦めんなよ」

 カードゲームは個人戦ではありますが、シャドバで言うとプロツアー、JCGの3人チーム大会、アマチュアで行われているチーム戦はこういう感情が生まれたりするんじゃないかと思います。持ち込みデッキの制限があったりするので、このデッキを持っていくからには勝ってくれよと。
 カードゲームの実力を頼りにしてチームメイトを送り出すのが普通かなと思うのですが、ツバサの言う「可能性を信じる」というのは良い表現だなあと思いました。運と実力の両方が合わさって、カードゲームの勝利を願うのだなあと。チェックメイトを引いたのはアニシャドFには珍しくただの運だったわけですが、そこにこういう背景を作ってくれるのは素敵だなと思いました。

もう大丈夫

 バトル中、シノブは「ジェントルマンとバトルしたかった」と宣言するのですが、ジェントルマンはその理由を勘違いしていました。シノブは自分を嫌っていて、復讐がしたいのだろうと思っているのですね。そういうふうに人の気持ちを勝手に決めつけるジェントルマンを、シノブはバカだと一蹴しました。
 髪留めで目を露わにしたシノブは、晴れやかにジェントルマンに対して宣言をしました。

シノブ:「アタシも前を向きたくなったんだ。ちょっとだけね。1人の力でやってみたい。1人の力で強くなりたい。そう思ってるよ、いまは。いままでありがとう!もう大丈夫!アタシは1人でここにいる」

 シノブがジェントルマンに伝えたかったのは、もう大丈夫だということと、ありがとうという感謝の気持ち。シックスマジックを背負う部長として、勝てない辛さに手を差し伸べてくれたことについては、心から感謝しているのでしょう。
 時間軸はわかりませんでしたが、シノブがジェントルマンと接した時間はセブンスフレイムよりも長いのかもしれません。ジェントルマンがどういう人間かということについては、シノブはとっくに理解していたのかもしれませんね。
 勝てないシノブを救ったのはジェントルマンですが、ジェントルマンに囚われていたという側面もあります。その状況を打破するきっかけが2話のライトとのバトルだったみたいです。自分の中で内なるモチベーションを燃やすことが再びできるようになり、この日のために努力を重ねていたのでしょう。言葉で明示されることはありませんでしたが、行間から伝わってくるものがありました。
 一方で、試合のあとでシオンも自室で同じ言葉をシノブにむけて呟きます。

シオン:「ありがとうシノブ、僕ももう大丈夫だよ」

 シオンはシノブにシャドバを指南すると決めて、ジェントルマンというキャラと立ち位置を確立したのだと思います。人と触れ合うことに絶望したシオンに、ジェントルマンとして生きるという道を作ってくれたのがシノブだったのかもしれません。ジェントルマンとの関係性を捨てなかったシノブのおかげと考えられるのですね。
 シオンが大丈夫になったのはツバサたちとの触れ合いの中だったということがバトルを通して語られました。仲間が自分の可能性を信じてくれたこと。その信頼に応えられたこと。それが自信に繋がっていくのですね。
 経緯こそ異なるものの、シノブとシオンは互いに感謝し、互いにもう大丈夫だと卒業を宣言できる。いびつではありますが、立派な友情の形を見せてくれたのではないかなと思いました。





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