3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【原作勢目線】アニメシャドウバースF 26話感想-シャドバ部対抗戦を開始する……!

 アニシャドFの26話の感想文です。

ジェントルマン vs シノブ

1ターン目

先攻1T:ジェントルマン
 マジカルポーンをプレイ。アプリ版とは能力が全然違うので、アニメを見るときは注意が必要だなと思いました。

後攻1T:シノブ
 くず鉄の錬成をプレイ。ファンファーレで0/2守護のジャンクゴーレムが場に出ます。

2ターン目

先攻2T:ジェントルマン
 マジカルストラテジーをプレイして、マジカルポーン2体が場に出ます。前のターンに出したマジカルポーンでジャンクゴーレムを破壊します。攻撃したマジカルポーンの攻撃力は1になりますが、2ターン目から3面でイケイケの展開です。

後攻2T:シノブ
 炎熱の術式をプレイして攻撃力2のマジカルポーンを破壊します。

3ターン目

先攻3T:ジェントルマン
 新カードをプレイ。対抗戦のためにデッキを強化してきたんだよとのこと。

ブリッツ
3コストスペル
自分のリーダーは下記の能力を持つ。この能力は重複して持てず、3回働くと失われる。
========================
(1)マジカルポーン2体を場に出す
(2)??
(3)??
自分のターン開始時、上記の能力が順に1つ働く。

 時間差が出る分、こういうカードはオトクに作られています。残り2つはどんな能力でしょうか。
 場残りしたマジカルポーン2体で相手のリーダーを攻撃します。

後攻3T:シノブ
 ルーンガーディアンをプレイ。土の秘術で+1/+1されて守護を持ちます。

4ターン目

先攻4T:ジェントルマン
 ターン開始時にブリッツで付与したリーダー能力でマジカルポーン2体が場に出ます。
 マジカルナイトをプレイ。これで場が5面埋まるので、注意しないと攻撃時効果で出てくるマジカルポーンを場外ホームランしてしまいます。
 まずは攻撃力1のマジカルポーンでルーンガーディアンを攻撃。そのあとマジカルナイトでルーンガーディアンを攻撃して相討ちです。マジカルナイトの効果でマジカルポーンが場に出てきます。
 場残りしていたマジカルポーンで相手のリーダーを攻撃して1ダメージです。

後攻4T:シノブ
 デュアルウィッチ・レミラミをプレイして進化します。進化時に土の秘術が働き、ガーディアンゴーレムが場にでます。4/3/4が進化して5/6になり、その横に0コストで3/3守護が出てくるので、実装当時は破格のコストパフォーマンスでした。
 レミラミでマジカルポーンを攻撃。シノブの場は5/4, 3/3守護。ジェントルマンの場は2/1, 1/1, 1/1。ここまででマジカルポーンは6体出ています。あと2体手札から出てくれば、それ以降は疾走がつきます。
 ジェントルマンの体力20に対して、シノブは16。スペルで体力を細かく削りたいシノブ側がまだダメージを与えられていないのは少し苦しいですね。

ライトの運命の欠片

 会場の前でライトはミカドに出会いました。
 ミカドはウルフラム・ゼルガから預かった謎の箱をライトに渡そうとしました。ライトの運命の欠片だそうです。ライトはもともと、ウルフラム・ゼルガがなぜ自分にシャドバを与えたのか気になっていたので、この箱には強く反応をしました。
 優勝したら君にあげるからとミカドは去っていってしまい、ライトはお預けを食らいました。退学の件もそうですが、ライトに発破をかけにきたのでしょうか。だとしたらよっぽどライトのことが気になっているのかもですね。
 箱状のものというとアークが思い浮かぶのですが、中にモヤモヤしたものが詰まっていたあの箱はアークではなさそうでした。セブンシャドウズが追いかけているアークをウルフラム・ゼルガがくれるわけないので、親戚みたいなものなんでしょうか。


シャドバ部対抗戦

 優勝賞品は日帰り旅行チケットでした。「豪華!雄大スペシャルプライベートリゾートでアハハ!」。無印の全国大会で上位入賞者がジェネシスアイランドに連れていかれたのを想起させます。
 トーナメント表も面白かったですね。実績と実力を加味したとミカドは言っていました。数字順に並んでいると見せかけてそうでなく、シックスマジックの次はサードフェザーになっています。ツバサの抜けたサードフェザーの実力をちゃんと見ているのですね。
 セカンドブラッドとサードフェザーの代表は誰なのかが気になるところ。ミカドも「お楽しみに」と言っていました。セカンドブラッドはリョウガだとして、サードフェザーは誰が出てくるのか楽しみですね。セイラがOGとして参加するんでしょうか。
 普通のトーナメントだと、ライバルたちが潰し合い、どこが残ってくるのかが注目ポイントになります。一方で今回は主人公たちの勝ち抜きバトル。どうせセブンスフレイムが優勝するのは分かっているので、どのようにドラマティックに勝ち上がっていくかに集中できる良い演出だなと思いました。


誰が戦うのか

 セブンスフレイム側は対戦回数で言えば不利ですが、デッキの当て方で言うとかなり有利です。他の部の代表者はすでにわかっていますが、セブンスフレイムは誰が出ても良いルールになっているので。
 シノブのデッキが土ウィッチだとわかったうえで作戦会議が行われました。シノブは守護を多用するのでイツキとレンがNG、消滅があるのでスバルがNG、フォロワーを中心に戦うライトがNGということでした。土ウィッチ最強か…?
 ツバサの提案で、因縁のあるジェントルマンが勝負することになりました。今後もそういうふうにマッチアップが組まれていくのかなと思います。人数もちょうど良いですし。

ジェントルマンvsシノブ(シックスマジック)
ツバサvsセイラ(サードフェザー)
レンvsタツミ(フィフスソード)
スバルvsフワリ(フォースウィンド)
イツキvsリョウガ(セカンドブラッド)
ライトvsハルマ(ファーストリーパー)

 予想を立てるならこんな感じかな~と。スバルとイツキは過去と同一カードになっちゃうので、ちょっと微妙です。入れ替わるかもしれないですね。


シノブとジェントルマンの因縁

 シノブは2, 3話でライトとバトルをしたあと、いろいろなシーンでちょこちょこ出てきていましたが、ジェントルマンとどのような関係なのかは明かされていませんでした。よくぞここまで引っ張ってきてくれました。
 シノブは昔はシャドバで勝てていませんでした。Bランクから上がれていなかった様子。リザルト画面に並ぶloseの連続。可能性を追い求めるぐらいなら諦めた方がマシだ。そんなときにジェントルマンが手を差し伸べてきて、勝てるようになりました。
 シャドバは客観的な指導が効くゲームです。大局観についても細かいプレイングについても、自分自身で間違いに気づくのは難しく、指摘を受けるのが1番手っ取り早く上手くなれます。シノブにとっては非常にありがたかったことでしょう。
 1人で部屋に閉じこもっていたシオンにとっても、シノブの存在は救いになったのだと思います。シオン側のお話は次回に持ち越しでしたね。

シノブのリザルト画面

 毎度恒例、リザルト画面でのシャドバクイズ。対抗戦の控室で映ったシノブのリザルト画面は、全部winになっていました。いまはもう強くなったんだという伏線でしたね。

ミーノ:ネクロ

あんね:ドラゴン

リベルテ:ヴァンパイア

ブロッサム:エルフ

もの:ヴァンパイア

すから:ドラゴン

テンペスト:ロイヤル



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【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - 吾れ先導者たらん 編

 2022年9月16日開始のイベント「吾れ先導者たらん」のストーリーを整理します。

1. 前提情報

1-1. ラテラーノという国家

 イベントの舞台ラテラーノについて。
 ラテラーノという国は大昔からテラに存在し、独自の地位を築いてきました。かつてテラ全土を巻き込んだ大戦が起きた際、ラテラーノは各国の情報連携のために奔走し、永世中立国として信用を築きました。
 その統治体制はというと、宗教指導者である教皇が政治的な統治者でもあるという、典型的な宗教国家の形を採っています。教皇は宗教的な権限が特に強く、様々な特権を持っています。
 教皇を補佐する教皇庁が実務を取り仕切ります。第一庁、第五庁、第七庁という下部組織の名が出てきたため、業務範囲を数字で振り分けているのかなと考えられます。
 枢機卿ヴェルリヴは教皇庁の人間です。現実のキリスト教では120人の枢機卿教皇を補佐する最高顧問という扱いになっています。ラテラーノでは枢機卿はヴェルリヴだけっぽいので、実質ナンバー2と捉えて良さそうです。教皇と2人きりで執務に当たる場面も何回か出てきました。
 教皇庁の下にさらにいくつかの組織があります。
 レガトゥスは現教皇エヴァンジェリスタⅪ世が30年前に設立した組織です。ラテラーノはもともとテラの外交分野で異彩を放っていますが、有事のときだけではなく、日ごろから情報の流れをスムーズにするために活動する特殊なトランスポーター組織を作り、影響力を増そうという野心がありました。30年という長い時間をかけてレガトゥスはテラの各国と良好な関係を築き、今回のイベントの舞台である万国サミットの開催へと漕ぎつけました。
 公証人役場はラテラーノ出身のオペレーターがたまに口にするお馴染みの組織です。すべてのラテラーノ人は税金を納めることでラテラーノ公民として行政サービスを受けることができます。公証人役場は行政サービスを提供するお役所であり、お役人たちは執行人と呼ばれます。ラテラーノの外に出ても納税の義務と恩恵が発生し続けるというのが特徴的で、ロドス号に乗っているエクシアやアンブリエルといったラテラーノ公民権を持つオペレーターたちは、引き続きラテラーノへ納税をしています。
 銃騎士隊は分厚い鎧に身を包んだサンクタの兵士で構成されています。ラテラーノの兵力の中では戦力が高い方と思われます。サンクタ以外の種族が銃騎士になれたことはありません。
 護衛隊という戦力もあります。プリュムを求人で引き当てたときに「ラテラーノ護衛隊に所属していた」とあいさつをするので、こちらの方が聞きなじみがあります。フィアメッタとパティアが以前在籍していました。レミュアンもここの一員だったと言っていたので、リーベリのみで構成されているというわけではなさそうです。


1-2. サンクタを紐解くキーワード

 サンクタという種族は他と違う特徴を持っているので、キーワードで解説してきます。

①光輪
 頭の上の天使の輪です。初めて言葉を発した瞬間に現れます。エクシアは「ねぇね」だったと「喧噪の掟」で言われていました。夜にも本が読めるぐらい眩しく、帽子を被ると乗り物酔いのように気分が悪くなるらしいです。人によって形が微妙に違います。

②光翼
 光輪と同じタイミングで出現します。こちらも人によって形は様々。実体があるのかないのかはよくわかりません。

③守護銃
 12歳になったら持つことを許される武器。ただし、厳正な審査ののち、煩雑な儀式や処理があります。守護銃は遺跡から発掘された遺物であるという噂もあります。フィアメッタも使おうと思えば使えると言っていたので、他の種族の手では撃てないということはありません。

④共感
 目の前にいるサンクタの気持ちがぼんやりわかる特殊能力。サンクタ同士が光輪を通じて行うらしいです。共感指数という数値で測定できます。

⑤葬儀
 普段は陽気なサンクタ人ですが、お葬式のあるひとときを迎えるとあまりの悲痛さに視線を動かすこともできなくなると言われていました。遺体から光輪が消えるときなのか、参列者同士で共感の連鎖が起きてしまって止まらなくなるのか、きっかけはよくわかりません。

⑥戒律
 すべてのサンクタ人が守るべきルールのこと。宗教的なものではありますが、信心深いかどうかに関わらず、これを破ると酷い目に遭います。

⑦堕天
 サンクタが特定の戒律を破ると受ける罰のこと。いまのところ、守護銃で他のサンクタを撃つというのが堕天に相当する罪だと判明しています。堕天したサンクタは堕天使と呼ばれ、サンクタではなくなり、共感の能力を失います。

⑧vsサルカズ
 サンクタとサルカズは数千年前から戦い続けており、いまも激しく憎み合っています。戦いが始まった経緯は記録が残っておらず、誰にも理由はわかりません。堕天したモスティマには黒い角が生えてきているため、サンクタとサルカズは裏返しの存在で、サンクタが堕天するとサルカズになるのかもしれません。


1-3. サンクタと戒律と「アレ」

 サンクタの戒律とはなんなのか。
 ラテラーノには法が存在し、歴代の教皇が解釈することで実効力のある戒律へと落とし込まれます。戒律は本能のようにサンクタに埋め込まれていて、たとえば高い崖の上では足がすくむようなものだと説明されていました。
 しかし、ここには矛盾が存在します。法を解釈することで戒律が生まれるというなら、戒律は教皇の意のままに変更されうるものです。すべてのサンクタに本能のように埋め込まれているなら、その変更はどのように反映されていくのでしょうか。
 表向きラテラーノを支えている法と戒律のシステムは、実はウソなんだということがクライマックスのシーンで明かされていました。すべてのサンクタが従っているのは「アレ」と呼ばれる真の法のみ。「アレ」は頭上に光輪が輝いた瞬間にサンクタを取り込み、すべてのサンクタと繋ぎこみます。
 「アレ」はサンクタを存続させるために存在しています。サンクタ同士が守護銃で撃ちあうとなぜ堕天してしまうのかというと、「サンクタを存続させる」という「アレ」の意に背き、サンクタを減らしてしまう行為だからなのではないかと考えられます。
 アンドアインと教皇が守護銃で撃ちあったシーンで、2人とも堕天せずに済んだのは、お互いがサンクタを存続させるために銃を撃ったからなのかなと考えられます。「アレ」の意に背かなければ堕天しないのですね。
 では一体「アレ」って何なのかというのが気になるところ。「アレ」は大聖堂の地下深くにあります。博識なアンドアインですら、いかなる本の中でも見たことがないものだと言っていて、この世のものとは思えない風貌をしているようです。
 教皇に連れられてアンドアインが大聖堂の地下に降りていくシーンで、2人の足音の裏で機械のビープ音とファンが回る音が微かにSEとして入っています。エレベーターっぽくもあるのですが、それだと階段を降りる音と矛盾する気がします。

 「吾先導者たらん」のイベントページに入るとき、ローディング画面のようなものが表示されます。ここにある文字は「Terminal is starting(ターミナルを起動しています)」というもの。
 このあたりの情報を統合すると、サンクタを支配する「アレ」はコンピュータであり、アンドアインが見たのはサーバルームのようなものだったのかなと推測できます。すべてのサンクタは1つのサーバによって管理をされているので、共感によって気持ちが伝わるし、「アレ」の意に背くことをすればすぐに堕天させられてしまうと。
 これはあくまでも推測なので、今後の情報によってひっくり返されることがあります。「アレ」は巨大な化け物かもしれませんし、天使の始祖的な存在なのかもしれません。教皇ですら「アレ」と呼んでいるところを見ると、正式な発音が分からないため聖四文字と呼ばれる聖書の神様のような存在なのかもしれません。
 もし仮に推測通り「アレ」がコンピュータだった場合、これまでのアークナイツのメタ演出とはまた違う次元の展開になってきたなと思います。テラがコンピュータの中の世界だということと、テラの世界にコンピュータがあることは話が違いますから。この物語がどういう決着を用意してくれているのか想像もつきません。

2. イベント前日譚

 事件の首謀者であるアンドアインの行動原理を理解するために過去を振り返っていきます。

2-1. ロカマレア

 アンドアインの行動には彼の故郷ロカマレアが大きく関わっています。
 ロカマレアはイベリアにあった小さな街でした。アンドアインはそこで司教によって育てられ、宗教の道を志すようになったと考えられます。
 「大いなる静謐」によってイベリア全土は大きな打撃を受け、ロカマレアも困窮していました。アンドアインは宗教に救いを求め、総本山であるラテラーノに出向き、ロカマレアへのわずかばかりの支援を求めました。
 ラテラーノからの返答は冷たいものでした。アンドアインはサンクタなので助けることができる、しかしロカマレアに住むサンクタではない人には支援をすることができないというものでした。
 イベリアとラテラーノは遠く離れているわけではないのですが、アンドアインが往復している間にロカマレアは滅亡してしまいました。そこからアンドアインはテラの各地を放浪し、この大地の様々な側面を見ました。
 長い旅路の果てにラテラーノを再び訪れたとき、宗教的に徳の高い聖賢たちに質問をしました。ロカマレアはなぜ滅びたのか、その答えと導きを欲しました。しかし聖賢たちは沈黙するほかありませんでした。
 アンドアインは楽園ラテラーノはこの大地のもっと多くの人を救えるはずだと主張しますが、教皇はそれを否定しました。国の制度の問題ではなく、「アレ」の恩恵に預かれるのはサンクタのみなのです。ラテラーノはサンクタにとっての楽園であり、それを他種族に拡張することはできません。
 このときはまだアンドアインは「アレ」の存在を知らないので、ラテラーノに対して失望したはずです。そんなときにレミュアンと出会ったのだと言われていました。そこから、レミュアンたちと絆を育んでいったものと考えられます。


2-2. 8年前の雨の夜

 アンドアインとレミュアンたちの絆を破壊した8年前の事件について。
 モスティマとフィアメッタを加え、アンドアインは4人の特別行動小隊の隊長をしていました。このころは本当に素晴らしい日々だったと4人ともが口を揃えています。しかしその日々を破壊する事件が起きました。
 4人の小隊にサルカズの盗賊団を討伐する任務が与えられました。任務の途中、フィアメッタのもとには臨時の支援要請が届いたため、彼女はこの事件には立ち会っていません。この支援要請は盗賊団が手回ししたウソのものだったと書かれています。サンクタではない彼女を遠ざけたかったのでしょうか。
 盗賊団はカズデルの遺跡に逃げ込みました。ここには現在モスティマが使っている錠と鍵のアーツユニットがありました。
 とある扉の前に風化の具合の違う様々な死体があり、「自分の時間の中に閉じ込められたようになっていた」と言われていました。モスティマのモジュールの記録に記載がありますが、錠と鍵の以前の持ち主は気が狂ってしまい、最終的にカズデルの遺跡に住み着いていました。この狂人の錠と鍵にやられた被害者たちの死体だったのかもしれません。
 アンドアインはこの錠と鍵を欲しがりました。ロカマレアへの執着心がまだあったのか、もしくは別の理由だったのか。モスティマは錠と鍵を奪われてはいけないと、守護銃でアンドアインを撃ち、堕天してしまいました。
 レミュアンもアンドアインを撃とうとしていたらしいですが、モスティマのものよりも強烈なレミュアンの銃弾を受けるわけにはいかないと、アンドアインはアーツで彼女を攻撃しました。レミュアンは5年間も昏睡状態になり、いまも車椅子生活をしています。
 モスティマとレミュアンはアンドアインに対して共感の力を働かせました。モスティマはアンドアインの考えを理解しようとはしていませんでしたが、レミュアンは理解を示そうとしていた様子でした。フィアメッタは共感できませんし、そもそもあの場にいなかったので、アンドアインがなぜ2人を攻撃したのか全く分かりません。8年もの間、彼への怒りを燃やし続けていました。

2-3. モスティマのペンギン急便加入

 アンドアインが日常を破壊したあとどうなったのか。
 ここはモスティマの回想秘録で語られた部分です。堕天したモスティマはラテラーノから追放されましたが、レガトゥスの仕事は続けていました。メイン8章でウェイに面会するシーンがあったので、龍門の担当だったのかもしれません。龍門でエンペラーとイースに出会い、彼女はペンギン急便の一員になりました。
 「喧噪の掟」でもモスティマはイースにアーツユニットを預けていて、この人をかなり信用しているようでした。錠の中には何者かが潜んでいて、モスティマもイースも会話ができるようでした。鍵の方はただの鍵とのこと。イースはモスティマに他の欠片を探しにいかないのかと尋ねましたが、錠の中の「こいつ」は他の欠片に興味がないらしいと返答していました。同じような古代遺物が他にもあるのでしょうか。
 その後、ペンギン急便の従業員の1人としてモスティマはロドスの加入テストを受けました。ドクターを驚かせてやろうとして、錠の中の「こいつ」を呼び出そうとしましたが、ロドスの中にただならぬ雰囲気感じてすぐストップをかけました。モスティマが化け物を呼び出そうとしていたとロドスの記録にも残っています。「こいつ」は一体なんなのでしょうね。モスティマがロドスにきた経緯は不明ですが、他のペンギン急便のメンバー同様、エンペラーとロドスの信頼関係で成り立っているのかなと思います。
 フィアメッタはモスティマと一緒にラテラーノを離れ、モスティマの監視役として旅に同行しています。フィアメッタのこの役割には名前がないので、公証人役場は好き勝手な役職名をつけて遊んでいます。
 レミュアンはここから5年間昏睡状態でした。彼女には血のつながりのない義理の妹がいます。それがレミュエルです(紛らわしいのでエクシアと呼びます)。エクシアのご両親がレミュアンを引き取った際、エクシアはまだ生まれておらず、引き取ったレミュアンが疎外感を感じないように、生まれてくる妹の名前をレミュアンに合わせにいったとのことです。
 レミュアンはエクシアのことを非常に可愛がっていました。エクシアは姉の身に何が起きたのかを知りたがり、手がかりであるモスティマを追いかけようとします。エクシアがモスティマを探すことに執念してしまうようならレミュアンはそれを許さなかったかもしれませんが、大丈夫と判断したのだろうとモスティマは言っていまいた。エクシアに自分の生き方を見つけてほしかったのかもね、とも。モスティマはエクシアの世話をすることをレミュアンから託されたのかもと感じています。
 モスティマがエクシアに8年前の事件の真相を語るのは難しそうだなと思います。この2人の関係が今後どのように変化していくのかも気になります。一方、モスティマ、フィアメッタ、レミュアンは8年前の事件の決着を「吾れ先導者たらん」で着けようとしていました。


2-4. オレンの情報提供

 アンドアインの次なる動きと、セシリアの存在を知った経緯について。
 「吾れ先導者たらん」の出来事が起きる随分前からアンドアインはセシリアの存在を把握していました。情報を提供していたのはレガトゥスのオレンです。
 レガトゥスとしてのオレンの担当はヴィクトリアです。「闇散らす火花」の舞台であるカレドンを治めるゴドズィン大公爵と繋がっています。ラテラーノの魅力を聞かれた際に彼は答えられなかったというエピソードを披露していました。
 他のイベント等でも仄めかされていますが、ヴィクトリアには戦争が迫っています。テラで一番の強国であるあの国で戦争が起きれば、テラ全土に混乱がもたらさられることは容易に想像がつきます。オレンは焦っていました。
 オレンがセシリアの存在を知ったのは、母のフェオリアと友達だったからだと言っていました。セシリアの存在はラテラーノという国に揺さぶりをかけられるほどの禁忌。直接脅すかどうかは置いておいて、教皇庁にセシリアの身柄を抑えられることだけは避けようとしていました。
 そこで目を付けたのがアンドアインの存在です。レガトゥスとして公に動くわけにはいかないオレンですが、アンドアインがセシリアの身柄を確保してくれれば目的は達成されます。アンドアインもその計画には乗ったようでした。
 オレンがいつから反逆を企てていたのかはわかりませんが、何人か協力者がいました。そのうちの1人が公証人役場のリケーレでした。リケーレはオレンの計画に深入りしていないようでしたが。



3. セシリアを巡って

 イベント本筋の時系列へと入ります。セシリアはなぜいろんな人に追われたのか。

3-1. サンクタの混血

 セシリアがなぜ特別なのか。
 セシリア1人の存在だけで、オレンはラテラーノに脅しがかけられると判断しました。なぜなら彼女の存在自体がものすごく特別だからです。
 普通、サンクタと他の種族の混血はサンクタにはなりません。フェリーンとサンクタの子供はフェリーンになり、光輪や光翼を持ちません。
 例外的にサンクタになるケースもあると言われていました。サンクタであれば「アレ」に接続され、光輪や光翼を持ちます。
 セシリアは憎きサルカズとの混血の子供であるにも関わらず、サンクタとして生まれてきました。数千年にもわたって殺し合ってきた相手と子供を残してしまったことも驚かれそうですが、普通サンクタにはならない混血の子がサンクタになったという奇跡が重なってしまったのですね。
 ラテラーノはサンクタにとっては暮らしやすい土地なので、母フェオリアがセシリアのことを隠しながら育ててきました。フェオリアは単身で暮らしていることにしてあったので、夫のこともセシリアのこともバレるわけにはいきませんでした。
 セシリアの父親は普段マントを羽織っていて、ツノがまっすぐで真っ黒なサルカズとのことです。いまのところ該当しそうな人物は出てきていない気がします。今後どこかで出てきてくれるでしょう。

3-2. フィアメッタとパティア

 最初にセシリアを奪いに来たパティアという人物について。
 パティアは元護衛隊のフィアメッタの後輩です。護衛隊はすでに辞めていて、いまはアンドアインに従って動いています。
 フィアメッタは8年前の事件を機に護衛隊を辞めました。射撃の天才である彼女は、初めてのサンクタ以外の銃騎士になれそうだったのですが、堕天して追放されたモスティマに着いていくことにしたのです。パティアは突然護衛隊を辞めてしまったフィアメッタに複雑な思いを抱いています。
 パティアはイベリア出身のリーベリです。ラテラーノに住んでいるサンクタとリーベリに対して非常に否定的な感情を持っています。
 ラテラーノの神様とやらは、守護銃・戒律・光輪・共感などサンクタに対して様々な恩恵を与えています。一方でリーベリはどれほど信心深くても、宗教的な地位は上がらず、サンクタにとっての小間使いをするしかありません。これも「アレ」の存在を知っていれば仕方がないことだと思うのですが、表面上は人種差別に見えるでしょう。パティアの怒りはごもっともだと思います。
 イベリアのリーベリがラテラーノ教を信じていることは、地理的に遠いから仕方がないことだと言っていました。サンクタがあまりいないので扱いの差に気づかないのかもしれませんね。
 パティアのような虐げられている人々を、アンドアインは安魂教会の主祭として惹きつけています。ロカマレアへの支援を求めたときから、彼の姿勢は一貫しています。サンクタ以外にも救いの手が差し伸べられるべきだと考えているのですね。


3-3. セシリアとエゼルの追跡

 セシリア争奪戦の行方を見ていきます。
 セシリアの母の遺言登録状況を確認しにきた研修中の執行人エゼルは、転んで気を失ってしまったセシリアを病院に連れていきました。検査結果に異状が見られ、その情報はモスティマを経由して教皇へと伝わりました。ヴェルリヴから公証人役場を介してフィアメッタに情報提供が行われたのですが、エゼルは機転を利かせて逃げ切り、安魂教会へとたどり着きました。セシリアの母親を弔うためです。
 先ほどみたようにアンドアインとオレンは裏で繋がっているのですが、彼らのセシリアに対する目論見は異なっています。オレンはセシリアがフィアメッタの手に渡らなければ良いと考えて、パティアなどアンドアインの部下たちと連携しました。サルカズをラテラーノに入国させたのもオレンが裏で手を回したからだと言っていました。
 オレンは現教皇が描く理想を理解しつつも、サミットで使節を集めるというやり方はぬるすぎると思っています。もっと性急に大胆に事を進めねばならないと考えていて、サミットが行われているこのタイミングでセシリアをさらい、教皇のお尻に火をつけられたら良いと考えているようでした。
 一方、アンドアインがセシリアを使って何かをしようという意志はなく、彼の行動はサミットとは無関係でした。セシリアが苦難の道を歩むのは確実なのですが、子供は母親のそばで育つもの。母親が亡くなってしまったので、ようやく助けに来たという感じでした。
 争奪戦のさなか、モスティマとアンドアインは再会を果たしました。錠の中の「あいつ」からアンドアインに伝言がありました。「勇気は賞賛に値するが、答えに君が満足することはない」。アンドアインの行く末を知っているかのような発言です。
 一方のアンドアインからも「あいつ」にメッセージがあり、「真実のベールをめくってくれたことで大いに収穫を得た」と言っていました。8年前の出来事なのだろうと推測できます。あの事件の核心は伏線として残されました。



3-4. 聖鐘の響き

 セシリアはラテラーノの石塔の鐘を鳴らしました。
 安魂教会にて母親の葬儀をあげた後、セシリアはアンドアインからとあるサルカズのお話を聞きました。そのサルカズは街を守るために鐘を鳴らして亡くなりました。
 フェオリアが空からセシリアのことを見守っているのかもしれないと聞かされたセシリアは、高くそびえる石塔に上り、自分も鐘を鳴らそうと決めました。エゼルの援護も受けつつ、迫りくるオレンたちをかわしてセシリアは石塔で歌いました。
 この石塔はラテラーノ最古の建造物で、ラテラーノという国ができるよりも先に存在していたらしいです。聖なる鐘は数千年前に鳴って以来一度も鳴らされたことはありませんでした。セシリアの歌によってこの鐘が鳴ったことを、ラテラーノにいるサンクタたちは離れていても感じ取ることができました。強大で純粋な力だと。
 サンクタとサルカズの混血であるセシリアが、サルカズの歌によってラテラーノの聖なる鐘を鳴らしたのです。数千年前戦い続けてきた2つの種族の溝を埋める存在が、ついにこの世に降臨したのかもしれません。聖なる鐘が、もしくは「アレ」がそれを祝福したのかもしれないと。
 ただ、この事実の解釈は教皇および教皇庁が行うべきだとヴェルリヴは考えます。教皇はこれを「テラの大地に変革がもたらされる予兆」だと各国の使節に案内することにしました。サミットの権威付けに使用したわけです。上手いですよね。しかもウソではありませんから。


4. 終局

4-1. フェデリコvsオレン

 暗躍しているオレンはフェデリコに正体を突き止められました。
 石塔にセシリアを行かせる場面で、フェデリコが突然エゼルを助けにきました。フェデリコは休暇中だったのに。なぜだったかというと、フェデリコはオレンを怪しんでいたからです。
 フェデリコは個人的にとある人物を追跡していて、様々な記録を追いかけている執行人です。彼はとある任務で受け取ったシラクーザで亡くなったサンクタの遺品に、フェオリアがサルカズと接触している記録を発見しました。フェオリアの外出記録を丁寧に洗った結果、不自然にオレンと会っていることがわかりました。
 オレンがセシリアを狙っているということまでは分からなかったかもしれませんが、フェデリコはオレンを怪しい人物だと追跡しています。もしかしたら自分の本当の探し人に繋がるかもしれないという期待を込めて。
 フェデリコと対面したオレンは、オレたちは共感を拒絶している者同士だと語り掛けました。目の前の相手に感情が伝わってしまう共感はときに不利益をもたらすこともあるでしょう。この2人はそれが嫌いなのですね。共感を意識して止められるのかはよくわかりません。フェデリコの光輪には黒いアンテナのようなものがくっついています。それが共感を強制的にOFFにするのでしょうか。
 フェデリコに負けたオレンは教皇庁に突き出されそうになりますが、ヴェルリヴに助けられました。オレンは役に立つと彼女は判断しました。
 フェデリコが長年追っているのは誰かという話は最後に少しだけ触れられました。彼はアンドアインよりも有名な指名手配犯であるアルトリアという人物を追っています。2人は遠い親戚なのだと。エグゼキュターのボイスで語ってくれるのですが、アルトリアというのは女性で、天賦の音楽の才と幻覚のアーツがありながら混沌に身を落としたとのこと。
 オレンはアルトリアにたまたま会ったことがあると言っていました。3年前のリターニアで、彼は酷い目に遭ったと言っていました。音楽の才能がある人がリターニアにいるというのはとても自然です。こちらも明確に伏線として残された形となりました。


4-2. アンドアインの守護銃

 アンドアインとの対決の決着を見ていきます。
 「アレ」を目撃して衝撃を受けたアンドアインは、茫然自失とした状態でフィアメッタたちに見つかります。フィアメッタは長年の恨みを晴らすべく彼に銃口を向け、戦いが始まりました。
 車椅子のまま看板の上によじ登ったレミュアンが、アンドアインの守護銃を狙撃したことで、戦いは終わりました。銃はフィアメッタに回収されましたが、アンドアインはそれでよかったのかもしれないと妙に納得をしていました。
 フィアメッタの執念に触れてアンドアインは「アレ」を見た衝撃から立ち直っていきました。自分も自分の道を歩き続けるしかないのだと気づかされました。
 アンドアインはオレンが作ったチャンスに乗じて逃げていきました。ヴェルリヴによって見逃されたオレンでしたが、すぐさま彼女の意に反することをしていたので、病院に運ばれたあとで説教されていました。代償として部下にしてこき使うようでした。
 アンドアインはラテラーノを去りました。パティアを含む安魂教会の人たちも彼についていくようでした。お咎めなしで平和に終わりましたね。
 フィアメッタはアンドアインの守護銃を持ち歩くことにしました。どこかへ行ってしまったアンドアインでしたが、彼がサンクタであるならばいつか取り返しにくるだろうと。そのときに決着をつけようと思っているのでしょうか。

4-3. ラテラーノの主張

 アンドアインをやっつけることができ、サミットが無事に開催されました。
 サミットの挨拶の中で教皇は素晴らしい演説を行いました。これは「ラテラーノの主張」と呼ばれ、広く拡散していったようです。サミットの中だけでなく、短波放送もしていましたから。
 演説ではテラの文明の始まりと戦いの歴史を振り返り、明るい未来を願う人への問いかけがなされました。考えるべき3つの問題を提示したのです。①文明を永続させたい。②平和を実現するために邪悪なことを考える人を排除していきたい。③国に安全をもたらすことが周囲の国の安全へと広がっていく。そんなような問題提起だったのかなと思います。
 具体的なアクションとして「相互に安全を保障する組織の設立」を提案しました。戦争をやめ、いずれかの国の安全が脅かされれば別の国が援助する。非常に原始的な国家間同盟の在り方だと思います。
 オレンが指摘していたように、生ぬるいやり方だとは思います。提案しただけで実際にこの組織はまだ作られていないでしょう。一方でこの演説がラテラーノの主張と呼ばれ語り継がれていったということは、この時代においてはインパクトのある宣言だったのでしょう。

4-4. 旅路へ

 登場人物たちは新たなる旅へと足を踏み出していきました。
 レミュアンは正式に教皇庁の一員になり、ヴェルリヴの配下に入りました。狙撃の達人なのにもったいないような気はしますが、かといって車椅子で戦場に出るわけにもいきません。いつか元気になってくれるといいですね。レミュアンは妹のレミュエルへの手紙をモスティマへと託していました。
 モスティマはレガトゥスをやめようかとぼやいていました。ラテラーノの主張を実現するためにと、これまで以上にレガトゥスたちは忙しくなるでしょうから。しかしフィアメッタはモスティマがまだ自分が何者かを選べていないだろうと指摘し、答えを探すためにレガトゥスとしてテラの各地を回る意志があることを見抜いていました。共感がなくても心を見透かしてくれる相棒に心強さを感じたのではないでしょうか。
 フィアメッタはそんなモスティマの監視役を続けながら、アンドアインの守護銃とモスティマの錠と鍵をエサにしてアンドアインを釣ろうとしています。ロドスとの関係を強化したいヴェルリヴの思惑のもと、公証人役場とロドスの協定を使ってフィアメッタもロドスと関係を結びました。
 強靭な精神を持つセシリアは、母の死を乗り越え、サルカズの楽園であるカズデルと、自分の父親を捜すための旅に出ることにしました。エゼルが長期の外出任務としてこれに付き添います。ロドスと協力協定を結び、ロドスの各地の拠点から援助を受けるつもりなのでしょう。
 教皇はセシリアに母親の守護銃を渡しました。本来はまだ年齢に達していないため持つことはできませんが、母親の形見ということで。
 ヴェルリヴはセシリアに戸籍を作ってあげました。隠し子として育てられた彼女には戸籍がありませんから。禁忌の子供ではあるのですが、ラテラーノとして迎え入れる覚悟を示したのです。もちろん、利用してやろうという魂胆もあるでしょうが。



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【アズレン】ストーリー考察:赫の涙月 菫の暁風 編【アズールレーン】

 2022年9月15日開始のイベント「赫の涙月 菫の暁風」のストーリーを整理していきます。

1. 武蔵からの招待状

1-1. 三笠へ:瑞鶴の古文書調査

 武蔵が3人のキーパーソンへ演習の招待を送るのがこのイベントの始まりでした。1人目は三笠。
 三笠は重桜の伝承に破綻を見出し、そこから上層部やセイレーンの陰謀を暴こうとしています。瑞鶴に指令を出して、聖地やワタツミに関する文献を調査するように命じていました。
 三笠と金剛の会話のシーンで、「何かを掴んだら連絡するように」と瑞鶴に伝言しようとしていました。しかし瑞鶴に会いに来た如月は「くもっているからはやくかえったほうがいい」という謎の言葉を残して去っていきました。瑞鶴に危険が迫っていることを知り、安全な場所に戻ってこいというメッセージに変更したのでしょうか。
 瑞鶴は重桜の図書館で聖地に関わる文献を調べていました。聖地、すなわち御神木や祭儀の島に関わる文献はわざと古く見えるように作られた怪しさがあり、他の文献と辻褄が合いません。何者かが重桜の伝承に介入し、聖地があたかも由緒正しいものだと事実を捏造しようとしている気配を感じていました。
 図書館から帰ろうとした瑞鶴に、由良が伝言しにきました。武蔵からの命令で、いますぐ鉄血の浮島要塞へと視察に行ってほしいというものでした。誰に会って何をするのかは移動中に連絡するという性急な任務となりました。
 時系列は飛びますが、イベントの後日譚のところで浮島要塞を訪れたときのシーンが描かれました。ホログラフィックのビスマルクと会話し、情報提供を受けることになりました。
 瑞鶴は要塞にあった機械にワタツミに似た石がハマっているのを発見します。重桜の大切な宝器のはずなのに、似たようなものがあってよいのか。セイレーン作戦の特殊情報記録にある隕石がこれに当たるのではないかなというのが自分の予想です。そろそろワタツミの謎の核心に迫ってきた気配がしますね。

1-2. 長門へ:御神木の調査

 2人目に招待されたのは長門です。
 長門は自分を封じていた御神木「墨染まりし鋼の桜」を調査していました。ここでセイレーンの痕跡が見つかったようでした。立ち入れる人は限られているはずなのに。
 瑞鶴のように引きはがされないようにするべく、長門は翔鶴を護衛艦として同行させていました。連合艦隊の旗艦である長門には大型艦の護衛が必須となるため、同行を命じることで翔鶴が他の任務に就けない状態にしたのですね。鉄血へ旅立った瑞鶴が受け持っていた調査は翔鶴に引き継がれたので、翔鶴は三笠と長門の2人の調査に付き合うような形になりました。
 長門はワタツミのことを考えていました。ワタツミにはカンレキのないKAN-SENを作れるとう噂があります。「駆けよ碧海に吹く風」で突然白龍が出てきましたが、重桜には意外とカンレキのないKAN-SENが少なく、鉄血の方が数倍進んでいます。
 瑞鶴の調査結果と同様、何者かが重桜の伝承に介入し、ワタツミを大昔からの宝器に仕立て上げたのではないかという可能性を考えていました。ワタツミはすごい力を秘めていることは間違いなさそうですが、いつ誰が持ち込んだものなのか怪しまれるようになったということです。

1-3. 赤城へ:加賀と土佐

 3人目に招待されたのは赤城です。
 赤城はセイレーン作戦の海域に入って調査をした後、スカパ・フローの再現でフリードリヒを手伝っていて、長らく重桜の外に出ていました。鉄血に貸していた本物のワタツミを預かり、このたびようやく重桜に戻ってきました。
 フリードリヒは「吟ずる瑠璃の楽章」の中で、復活したビスマルクに鉄血の指導を任せ、シャルンホルストMETAについていくと言っていました。METAの本拠地に向かうようで、赤城も一緒に来ないかと誘っていましたが、赤城はやることがたくさんあるからと断っていました。
 同じころ、重桜の某所で加賀は土佐を訪ねようとしていました。戦艦加賀の同型艦である土佐は、空母の加賀にとっても妹という扱いのようでした。しかし土佐は不在にしていて、雷と電は家に上がることも許してくれませんでした。
 「駆けよ碧海に吹く風」のラストで、本物のワタツミを赤城から預かったプリンツ・オイゲンを土佐と雷と電が呼び止めるシーンがありました。あのとき土佐は「赤城よりも偉い人のもとへ連れていく」とオイゲンに言っていましたが、それがおそらく武蔵だったのでしょう。この3人は昔から武蔵の息がかかっていたようです。
 睦月も土佐に伝言があるといって家に来ていたのですが、土佐が留守ということで雷と電に少し遊んでもらって退散していきました。いったい誰からの伝言だったのでしょうか。土佐に会えなかったことを加賀は赤城に深刻そうに報告していましたし、土佐がどんな役目を担っているのか気になるところです。


2. 演習

2-1. セイレーンの駒の工房

 前哨戦イベントで紀伊がセイレーンの「工房」を見学しているシーンがありました。
 紀伊の案内をしていた人物は伏せられていましたが、名前が紫色で表示されていて、たまに「げほげほ」と咳き込んでいたので神通METAだったものと思われます。
 この「工房」は鏡面海域のデータベースに繋がっているおかげでセイレーンの上位個体のスペアボディを作れます。KAN-SENのニセモノを作るときと同様に、セイレーンのスペアボディも「駒」とも呼ばれていました。作れるのはピュリファイヤー、オミッター、コンパイラー、テスターの4種。
 オブザーバーは作れないのかと紀伊は指摘していましたが、オブザーバーは作るのが難しい特殊な兵装がある割には戦闘能力が低いので作らないのだと神通METAが返答していました。オブザーバーだけはボスになったことがないので、戦闘のためではなく、実験を行うための端末として動いているのだなと考えられます。
 また、1体だけ作った「今一番必要とされている駒」の話も出ていました。この「工房」が一体何のために「駒」を製造していたのかは前哨戦だけではわからなかったのですが、イベント本筋を追うとわかりましたね。あの演習の拠点を守らせるための「駒」だったわけです。1体だけ作ったのはアビータHermitⅨの「駒」で、中心の塔を守らせる役割を与えられました。
 赤城はセイレーン作戦でNA海域に向かったときに、HermitⅨの本体と出くわし、天城が話しかけてくる幻影や、ミッドウェー海戦の悪夢を見せられたりしていました。HermitⅨには個人的な恨みがあるのです。武蔵と神通METAにとっては、赤城を怒らせることができるこの「駒」が必要だったわけですね。


2-2. 鏡面海域と結界

 次に演習の舞台について。
 今回の演習は特殊な舞台装置を用いて行われました。みんな怪しんでいましたが、ここはオブザーバーが最初に赤城に渡した鏡面海域だったとのこと。重桜がセイレーンとの接触を始めたきっかけの場所のようでした。
 この鏡面海域は何かの実験場らしいのですが、鉄血と違って技術力のない重桜ではこれを動かすことができなかったようです。のちに武蔵が重桜の結界を使うことで、演習場へ作り変えることに成功しました。この結界は指令の心境や、演習の時流に合わせて変化していきます。
 鏡面海域を利用したものだというのは見た目からもわかることですが、1番初めにセイレーンからもらったものだったと強調された理由はわからず仕舞いでした。

2-3. チーム分けと陣地

 次に演習のチーム分けについて。
 新規KAN-SENも含めてたくさんキャラが出てきて、4つのチームに分かれていたので、誰がどのチームなのか把握して物語を読んでいく必要がありました。
 4つの陣地には1つずつ中型の5得点の拠点があり、重桜のランドマークをモチーフにしていました。基本的に4チームは自分たちの陣地にある中型拠点を攻撃していたので、ここはあまり意識しなくてもいい部分でした。
 ただ、どの陣営とどの陣営が隣り合っているかは重要なポイントでした。4分割なので対角に位置する陣営とは隣り合わないと考えた方が早いかもしれません。どの陣営も隣の陣営をけん制するためにKAN-SENを動かしていたので、どちら側にどの子が睨みをきかせているのかは注意しながら読むとわかりやすかったと思います。
 図にバツ印を付けたKAN-SENは途中で退場してしまいました。あくまで演習なので酷い目にあうわけではありませんでしたが、退場する瞬間はちょっと寂しそうでしたね。

2-4. それぞれの心象と作戦

 演習海域では指令の考えが心象として能力を発揮しました。
 心象はゲーム部分と対応をしています。イベント海域では図の8つの効果がランダムで発動します。4人の指令がストーリー中で発動させた心象に合った効果となっていてこだわりを感じます。
 長門はこの演習に挑むにあたって、KAN-SEN同士では撃ち合いを絶対にしないという意志を持って参加していました。「守りたい決意」は長門が海域に降り立ったときに発動させたシールドの心象、「相争わぬ誓い」は敵チームの羽黒や深雪を回復させてあげたときの心象です。
 三笠はそんな長門の面倒を最後まで見るぞという決意で臨んでいました。「変革目指す先見」は先見の明を用いて長門をバックアップしていく姿勢を示したもの、「朗らかく正々堂々」は金剛型戦艦がこの演習ではパワーアップしていた理由となる心象です。
 赤城は塔の攻略に向けて虎視眈々と準備をしていました。「孤高なりし未来像」は塔を破壊するときに見せた黒いキューブの力の一部という感じがします。「霧隠れの真意」は霧を発生させて空母での戦いを有利にした心象でしょう。真意を隠しているというところも意識されています。
 武蔵は赤城に黒いキューブの力を使わせるため、わざと自分と赤城の部下を減らすように動いていました(残ったのは赤城チームの山城と龍鳳のみ)。ストーリー中では心象は特に使っていませんが、結界の中で起きた出来事が2つ。「皆既無用の野望」は演習の終盤で皆既日食が起きたかのように暗くなったことを示すもの。「激動の雷鳴」は、武蔵が雷を操る兵装を持っているが故の効果でしょうか。
 長門と三笠はタッグを組んでいたため、拠点の奪い合いでは有利にゲームを進めていました。1位の長門と2位の赤城は9点差。赤城が逆転するには10点の塔を占拠するしかない。赤城は黒いキューブの力を解放し、塔を守るアビータをぶっ飛ばして演習の勝者となりました。


3. 赤城の力

3-1. セイレーンと重桜

 なぜ赤城がセイレーンの力に魅入られてしまったのかについて。
 セイレーンたちは史実で起きた様々な海戦を「再現」し、KAN-SENたち同士で争わせます。たくさんの世界線を飛び回り、起きた出来事を記録しているのでバリエーションは豊富。「再現」するのはそのようにして実際に記録した海戦か、もしくは自然演算によってはじきだした可能性です。
 史実のWW2で日本は負けます。「再現」にそのまま従っていては多くのKAN-SENが撃沈してしまいます。そんな未来を力を持って破壊し、セイレーンの掌の上を抜け出そうとしているのが赤城と武蔵なのです。
 今まで重桜の内部分裂の物語は、赤城を悪として進めてきた節がありました。しかしここで赤城には武蔵という強力な後ろ盾が現れ、内部分裂の構図に激震が走りました。武蔵は長門や三笠が赤城を疑うのは仕方がないことだとしたうえで、赤城の心象を見極めるべきだと指摘をするのです。
 赤城は自分が悪であると自認しています。自分は重桜を率いるのにふさわしくないと言っていました。しかし、力ある者が率いない限り、破滅の未来は回避できません。重桜のことを本当に愛している赤城は、自ら損な役回りを買ってでも、セイレーンに抗おうとしているのです。
 武蔵は恐ろしいことを言っていました。セイレーンが世界線を飛び回っているのはエックスに勝つための可能性を探すためです。セイレーンはもしかしたら自分たちを撃ち滅ぼしたエックスを再現することができるのかもしれない。そんな可能性を口にしていました。
 また、信濃が夢でいろんな世界線を見れることにも言及されていました。セイレーンと同様に、記録を見ることができるみたいです。様々な世界線の可能性を手繰り寄せて見る力は「観測」と呼ばれることもありますね。


3-2. 神通METAがもたらしたもの

 赤城が黒いキューブの力をついに自由自在に使いこなすようになったのは、神通METAの力添えがあったからでした。
 ワタツミからエネルギー的なものの出力を得て、黒いキューブを再構築したものから赤城は力を得ていました。黒いキューブをそのまま使うよりも安全になりましたが、根本的な解決にはなっていないらしく、いずれリュウコツが浸食されて人格が崩壊してしまうらしいです。
 この手法は神通METAが以前に使ったことがあるらしく、一度やったことを再現しただけと言っていました。研究の副産物として生まれた手法で、主目的としてはワタツミの決戦兵器を作ることだったとのこと。
 このワタツミの決戦兵器は「刹那觀る胡蝶の夢」などでも存在がほのめかされていました。エックスと戦うにあたっての人類の希望をかけた秘密兵器。しかし今回判明した新情報として、この決戦兵器はエックス戦において使われなかったという話が出てきました。使用に断固反対していた人物がいたとのこと。another指揮官でしょうか。エックスに勝てなかったらすべてが滅亡してしまうのに、なぜ使用を止めたのでしょうね。
 赤城に話を戻しますが、神通METAのおかげで今後赤城は自由自在に黒いキューブの力を行使することになるでしょう。ビスマルクはセイレーンと決別をしたので、セイレーンの力を使えるKAN-SENは今のところ全陣営において赤城のみ。「神穹を衝く聖歌」でアルジェリーに黒いキューブを与えたヴィシアの上層部は依然として怪しいかもしれませんが、鉄血が裏で糸を引いていたのなら、ヴィシアも今後セイレーンから距離を置くかもしれません。


4. 後日譚

4-1. 信濃のサディア視察

 ここからは演習の後日譚。
 サディアの世界博覧会に出席している信濃から、武蔵に緊急の連絡が入りました。「鋼鷲の冒険譚」で見たように、セイレーン技術を偽装した石板が混入し、地下倉庫に鏡面海域が発生しました。ダ・ヴィンチたちの活躍によりローマは助け出され、鏡面海域は消滅したのですが、信濃が感じている違和感は消えていないとのことです。まだ何者かが陰謀を継続しているのかもしれません。
 信濃がサディアにいる間に、セイレーンがロイヤルに襲撃してきました。鉄血がセイレーンを裏切り、コンパイラーを撃破したことに対する報復攻撃と捉えられていました。信濃はこの襲撃に対して3つの疑問を抱いていました。
 1つ目、ロイヤルはあの再現に参加していないのになぜ報復を受けているのか。
 2つ目、セイレーンの襲撃をロイヤルはなぜ察知できなかったのか。
 3つ目、クイーン・エリザベスはなぜこの件に関して全く動じていなかったのか。
 「誠閃の剣 搖光の城 」で見たように、このセイレーンの襲撃はロイヤルがでっち上げたものでした。演説をするはずのフッドが黒いキューブの力の後遺症で倒れてしまい、スカパ・フロー奪還の式典を中止せざるを得なかったからです。信濃が疑問に思うのはもっともなのですが、そもそもロイヤルはセイレーンに襲われていないのですね。
 信濃は武蔵に、重桜もセイレーンの襲撃に遭うかもしれないので気を付けてと言っていました。KAN-SENたちがセイレーンに反撃してきたので、セイレーン側も黙っていないだろうと考えたのでしょう。
 武蔵が信濃をサディアに送った理由は結局わからずじまいでした。前回のイベントでも白龍が不思議がっていましたし、今回も三笠や金剛が疑問を持っていました。信濃を重桜から遠ざけようとしていると推測されていましたが、それは本当だったのか。

4-2. 「星の海」基地の指揮官

 イベントのラストでようやく指揮官が登場しました。ユニオンの「星の海」の基地にいました。
 指揮官は悪夢を見ていました。「遡望せし虹彩の塔」でマルコ・ポーロが呼び起こそうとしていた「神」とやらが出てきました。彫刻のような人影だと指揮官は形容していました。しばらく鳴りを潜めていましたが、サディア関連のイベントではなく、指揮官に降りかかってくるとは驚きです。
 ヘレナMETAに話しかけられて夢から覚めたと思ったら、ヘレナMETAも夢に干渉してきているようで、敵が近づいているので起きてと言っていました。その敵があの「神」なのでしょうか。
 ヘレナに起こされてようやく本当に目覚めました。深夜の3時か4時ぐらいのはずなのに、時計は16時16分を指しています。ホラー映画みたいな展開で不気味です。1616はエンジェルナンバーと言って幸福を現すラッキーな数字らしいですが、なんだかそれとは真逆の雰囲気です。
 TBから「正体不明の巨大物体がこの星の海基地に迫ってきている」と連絡がありました。ヘレナMETAの警告と合致する内容でした。
 施設内の人やKAN-SENは全員避難をしましたが、TBの主機はこの基地にあるため、彼女は逃げられない様子でした。主機は大きくて持ち出せないのかも。主機が破壊されてしまったらTBもひとたまりもないことでしょう…。
 「星の海」は「鳴動せし星霜の淵」で初めて登場したキーワードで、そのときはアラスカというKAN-SENがいると言われていました。今回出てきたのはヘレナとメンフィスのみでしたが、アラスカもいたのでしょうか。次にユニオンのイベントがあったときは、この基地が部隊になりそうですね。楽しみです。






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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 25話感想-これがお前の真の姿か!

 アニシャドFの25話の感想文です。

ライトvsアンドレ

6ターン目

先攻6T:ライト
 25話はここから。アンドレア先生の場には5/4の紫紺の射手(進化後)と3/2の紫紺の射手がいます。
 ライトは進化前の紫紺の射手にドラゴンスマッシュを撃って破壊します。ドラゴウェポンが場に出ます。場にはドラゴウェポンが2本。
 さらに初登場のカードをプレイしました。

瞬刃のドラゴニュート
4コスト3/4→5/6
ファンファーレ:自分のEPが1以上で、自分の場にドラゴウェポンがあるなら進化する
攻撃時:フォロワーへ攻撃したなら(ダメージを与え合う前に)、そのフォロワーに「このフォロワーの攻撃力の値」と同じダメージ。

 5/6が場に残りやすいカード。進化後紫紺の射手に5ダメージが飛んで、反撃されることなく破壊しました。

後攻6T:アンドレ
 よろめく不死者をプレイ。さらに深淵への誘いをプレイしました。4コストの確定除去カード。これで瞬刃のドラゴニュートを破壊です。ネクロマンス4でリッチが場に出ます。


7ターン目

先攻7T:ライト
 竜の伝令をプレイします。デッキからレーヴァテインドラゴンをサーチしてコストを-1しました。5コストになるのでプレイすることができますが、よろめく不死者で簡単に破壊されることを嫌って別のカードを選択しました。
 ハンマードラゴニュートをプレイ。覚醒状態なのでファンファーレでドラゴンスマッシュを手札に加えて、そのコストを0にします。相変わらずすごい効果。
 0コストのドラゴンスマッシュでよろめく不死者を破壊し、ドラゴウェポンが場に出ます。これで場にはドラゴウェポンが3つ並びました。よろめく不死者のラストワードでハンマードラゴニュートが破壊され、ハンマードラゴニュートのラストワードでもう1枚ドラゴンスマッシュが加わります。
 ルフ鳥をプレイします。ドラゴウェポンを1本消費して武装されます。武装ルフ鳥は突進持ちなのでリッチと相討ちし、攻撃時能力で相手のリーダーに2ダメージ。アンドレア先生の体力は13。一方ライトは19です。体力は押していますが盤面の取り合いではアンドレア先生の方が優位です。

後攻7T:アンドレ
 キリフダの登場です。「第六の御使い(みつかい)、この地に降り立つ。出でよ、再生の化身」

リザレクションロード
7コスト3/7→5/9
ファンファーレ:次の自分のターン開始時まで潜伏を持つ。ネクロマンス4;リアニメイト3して場に出したフォロワーに疾走を与える。
攻撃時:ネクロマンス4;リアニメイト3して場に出したフォロワーに疾走を与える
ターン開始時:ネクロマンス4;リアニメイト3して場に出したフォロワーに疾走を与える

 めちゃくちゃリアニメイト3するカード。3コストのフォロワーを何にするかがポイントです。紫紺の射手は攻撃時の1点AOEがあるのでオトク。ラストワードで墓場+1なのでネクロマンスも球切れしにくい良いカードですね。
 ファンファーレでリアニメイトした紫紺の射手がライトに攻撃し、ライトの体力は15です。
 コスト3のカードを1種だけにすると安定性に欠くので、コンセプトがそろったコスト3フォロワーがいくつか欲しいところ。以前のアグロネクロに「リアニメイト3すると2点飛ぶ」というコンセプトがありましたが、こういうふうに方向性を指定できると良さそう。



8ターン目

先攻8T:ライト
 リザレクションロードは3/7潜伏なので触りにいけません。よろめく不死者のようなランダム破壊のカードが必要です。
 この時点でアンドレア先生の墓場は4。リザレクションロードのターン開始時のネクロマンス4は確定で発動しますが、攻撃時のネクロマンス4は貯まり切らない可能性があります。
 というわけでライトは竜の闘気をプレイ。リーダーを3回復、2枚ドロー、PP最大値+1。さらにサラマンダーブレスをプレイ。紫紺の射手に3ダメージで破壊します。墓場は6。
 盤面を作っておく選択肢もありましたが、アンドレア先生のスペルの的になると墓場を増やしてしまうので避けたとライトはプレイの意図を語っていました。現代シャドウバースでもネクロマンサー対面では検討されるべき有効なプレイですね。

後攻8T:アンドレ
 まずはターン開始時の効果が発動。ネクロマンス4で紫紺の射手が場に出てきて疾走を持ちます。そのままリーダーに攻撃で4ダメージ。
 そしてゴブリンマウントデーモンをプレイします。ファンファーレで味方フォロワーに3点AOEで紫紺の射手が破壊されます。前のターンにトップから引いていて、なんでこんなカードが入っているのだろうと不思議に思ったのですがまさかこういう使い方をするとは。これで墓場は4。
 スカルビーストをプレイします。もう墓場は十分なのでゴブリンマウントデーモンに巻き込まないように後から場に出しました。
 リザレクションロードを進化して相手のリーダーに攻撃で5ダメージ。攻撃時能力でネクロマンス4:リアニメイト3して紫紺の射手を出し、疾走を与えます。紫紺の射手でリーダーに攻撃して4ダメージ。
 リザレクションロードは進化すると5/9と大きいスタッツになるので、処理要求を上げるという観点で進化するのは意味のあるプレイですが、今回はゴブリンマウントデーモンの3点AOEで削れているのであまり有効なプレイではありません。演出上のご都合感のある進化になってしまいましたね。


9ターン目

先攻9T:ライト
 お待ちかねのレーヴァテインドラゴンをプレイします。さらに煌牙の戦士キットをプレイ。場のドラゴウェポンにより武装されます。ドラゴウェポンは2本あったので、もう1本残っています。
 レーヴァテインドラゴンを進化します。進化時能力で場のドラゴウェポンを破壊して変身しました。これがアリスの言っていたレーヴァテインドラゴンのもっと強い効果ですね。

レーヴァテインドラゴン
6コスト5/5
突進
攻撃時:PPを2回復。自分の場にドラゴウェポンがないなら、ドラゴウェポンを1枚出す
進化時:場にドラゴウェポンがあるならそれを破壊し、
・レーヴァテインドラゴン・アタックモード
・???
・???
チョイスしたカードに変身する

 「竜の力は荒ぶる爪牙」ということで今回はアタックモードでの登場です。進化時のスタッツ上昇は+3/+1です。残りの2つも気になりますね。

レーヴァテインドラゴン・アタックモード
6コスト8/6
このフォロワーが場にいる限り、自分の武装フォロワーは+1/+2されて突進を持つ
攻撃時:フォロワーに攻撃したなら自身を+1/+2し、「このターン中に2回攻撃できる」を持つ

 ゴブリンマウントデーモンに攻撃して破壊します。攻撃時能力で自身を+1/+2して、2回攻撃の能力を持ちます。スタッツは9/5。さらにリザレクションロードに攻撃して破壊します。スタッツは10/2。
 常駐効果で武装煌牙の戦士キットが3/4突進になります。紫紺の射手を破壊し、能力でカードを2枚引きました。

後攻9T:アンドレ
 よろめく不死者をプレイします。場残りしたスカルビーストで武装煌牙の戦士キットと相討ちします。そして死の祝福をプレイ。2/3守護のゾンビが3体出てきます。
 アンドレア先生の手札に残っているのは2枚目の紫紺の射手とデッドリーウィドウでした。処理札がないことは明白なので、前のターン進化権を温存しておくべきでしたね。
 アンドレア先生は「シャドバは詰めが肝心。よく考えてプレイするんだよ。じゃないと負けちゃうからね」と言っていたので、ここまでの展開を読んでライトくんに授業をしてあげていたのかもしれないですね。


10ターン目

先攻9T:ライト
 ライト側は体力が5まで落ちています。このターンに勝たないと危ないかもと言っていましたが、その試合観は正しいでしょう。アンドレア先生の体力は13。パズルクエストの中級ぐらいにありそうな詰め将棋の場面、ライトは無事にリーサルにたどり着くことができました。
 ドラゴンテイマーを2枚プレイします。ファンファーレでレーヴァテインドラゴン・アタックモードは+2/+2されて、スタッツは12/4。
 ドラゴンスマッシュをプレイして1体目のゾンビを破壊。ドラゴウェポンが場に出ます。サラマンダーブレスをプレイして2体目のゾンビを破壊。アタックモードで攻撃して3体目のゾンビを破壊。攻撃時能力で自身を+1/+2してスタッツは13/4。「このターン中に2回攻撃できる」を持つのでリーダーに攻撃することができて勝利でした。
 サラマンダーブレスのエンハンスが思考の罠だったという解説が入りました。それは間違いではありませんが、サラマンダーブレスを使わない手順もありました。ドラゴンテイマー×2+ドラゴンスマッシュ+ドラゴンウォーリア進化でも勝っていたので、ドラゴンウォーリアは別のカードにしておいた方がよかったかもしれないですね。


アンドレア先生の正体

 アンドレア先生はセブンシャドウズの1人っぽいですね。不確定ではありますが、枠はぴったりです。

ウルフラム・ゼルガ(ロイヤル):「煌くは第四の光。公正なる道筋を等しく照らせ!」。月の騎士・ムーンライト。星の騎士・スターライト、太陽の騎士・サンライト

アンドレア・ロンド(ネクロマンサー):「第六の御使い(みつかい)、この地に降り立つ。出でよ、再生の化身」。リザレクションロード。

真壁カグヤ(ビショップ):「汝は第七の使者。大いなる者と交わした聖なる契りをここに示せ!」。ディバインコントラクター。

 "リザレクション"(resurrection)はキリスト教のニュアンスを含む「復活」という言葉であり、"御使い"もキリスト教上の主の使いを指す言葉なので、宗教色の強いフォロワーです。エニグマが宗教なのかエセ科学かなんなのかはまだわかりませんが、なんとなく彼女に与えられたテーマが透けてみえています。
 ライトに対して、「選ばれた者というのも納得かもね」と独り言を発していましたし、かなり事情を知っているようです。もし仮にセブンシャドウズだったとして、アークを追うという遠大な使命があるにもかかわらず教員をやっていることには少し違和感があります。ただ、シャドバカレッジはウルフラム・ゼルガが設立したものですし、彼らにとっては重要な拠点なのかもしれません。才能の発掘と育成を担っているとか。
 今回は本気じゃないと言っていましたし、セブンシャドウズの一角が崩れた、という扱いではなさそうです。今後出てきてくれるときを楽しみにしています。

 

デジフレたちの冒険譚その2

 メイティが溺れていると思ったらそうではなく、ドラグニルは池にリュックを落としてしまって、ミカドのデジフレガルエルが出てきました。リュックかブロマイドかを選べと迫ってきました。
 本編に関わってくることはなさそうだな~と思ってゆるく見ているのですが、ブロマイドを手に入れたらいまよりも強いデジフレになれると最後に言っていたので、何かあるのかも…。次ぐらいで終わりそう?


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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 24話感想-君って鈍いね

 アニシャドFの24話の感想文です。

ライトvsハルマ

1-3ターン目

 先攻4ターン目までカットされています。
 ライトの場には武装煌牙の戦士キットとハンマードラゴニュートがいますが、両方とも体力が1削れています。スカルウィドウのような攻撃力1のフォロワーを上踏みしたか、ネクロエレメンタラーのラストワードが発動したか(こちらはリアニメイト3がブレるので微妙)。
 アンドレア先生の場にはフォロワーはいませんが、墓場が2あります。2, 3ターン目に1枚ずつカードを使ったっぽいです。


4ターン目

先攻4T:ライト
 ドラゴンウォーリアをプレイします。進化能力を持つフォロワーは進化ターン前にむやみにプレイしない方がいいよとアンドレア先生に怒られていたプレイです。
 キットとハンマードラゴニュートで相手のリーダーを攻撃。これでアンドレア先生の体力は15。キットが2回とハンマードラゴニュートが1回、もしくはキットが1回とハンマードラゴニュートが3回殴ったものと思われます。

後攻4T:アンドレ
 アニメオリジナルカードをプレイします。

紫紺の射手
3コスト3/2→5/4
攻撃時:相手のフォロワーすべてと相手のリーダーに1ダメージ
ラストワード:自分の墓場を+1する
進化時:自分のPPを1回復

 いろんな能力を持った器用なフォロワーです。武装キットを攻撃しましたが、攻撃時能力が先に働くので、1ダメージが飛んで反撃されることなく破壊します。ついでにハンマードラゴニュートも巻き込まれて破壊です。
 残り2PPなので消えぬ怨恨で5ダメージでドラゴンウォーリアを破壊しました。


5ターン目

先攻5T:ライト
 竜の闘気が手札にあるのですが、5/4の紫紺の射手は無視できないと判断。手札にあったドラゴウェポンをプレイ、さらにランスリザードをプレイします。

ランスリザード
4コスト5/3
武装
突進
攻撃時:自分の場にドラゴウェポンがあるなら、自身を+0/+2して相手のリーダーに2ダメージ

 紫紺の射手の攻撃力は5なので、ランスリザードを進化をすることで相討ちを避けました。7/2で場に残ります。
 アンドレア先生の言う通り、4ターン目にランスリザードをプレイして、5ターン目をドラゴウェポン+ドラゴンウォーリアにすれば、無料進化なので進化権が1個温存できて、4/6で場に残りました。
 ランスリザードの効果でリーダーに2点入るので、体力を詰めることを重要視しているならライトのこのプレイになるでしょう。

後攻5T:アンドレ
 このターンもアニメオリジナルカードを使います。

怨念の猛襲
5コストスペル
アニメイト3して、場に出したフォロワーに突進を与える。これを2回行う

 リアニメイトが出てくるのは初めてではありませんが、丁寧な説明がありました。スバルが使ったパレードレイヴンがマスカレードゴーストを復活させていましたね。
 5コスト払って6コスト分のフォロワーが出てくるので1コストだけオトクなカードです。突進がつくので盤面処理にも使えます。
 同じコストのフォロワーが複数種破壊されている場合、リアニメイトの対象はランダムになります。ここでは3コストが紫紺の射手のみだったので確定だったものと思われます。
 アンドレア先生はこのターンも紫紺の射手に進化を切ることになりました。狙いは1PP回復してさらにカードを使うことでした。

怨嗟の叫び
1コストスペル
相手フォロワー1体に2ダメージ
自分のリーダーをX回復してX枚引く。Xはこのターン中に自分がリアニメイトした数

 リアニメイトを2回していたので、1コスト2ダメージ2回復2ドローというプレー。リアニメイトを複数回するようなカードと組み合わせると強力です。ネクロじゃないですがリーシェナに進化を切ると3回リアニメイトします。

 5コストの怨嗟の猛襲とのコンボは、6Tならば進化権を使う必要なく達成できます。アンドレア先生の手札には6コストの死の祝福が見えているので、次のターンの動きを見据えてのプレイだったのかもしれません。
 突進がついた紫紺の射手は結局どちらも攻撃していないので、アンドレア先生の場は5/4と3/2が残りました。ライトの体力は19、アンドレア先生は15。お互い進化権が1個ずつ残っていて、手札も潤沢。形勢は五分ですね。


ミカドの部屋

 冒頭、白銀ミカドの部屋にウルフラム・ゼルガが訪ねてきました。
 ミカドが見ていたモニターにはシャドバカレッジ内のバトルの情報が表示されていました。「SVC内使用クラス割合」と記載された円グラフは割と均等になっていましたね。
 OTKエルフとドロシーウィッチのデッキリストが表示されていました。この環境の2トップだったアーキタイプです。ミカドも注視しているということなのでしょうか。芸が細かい。
 OTKエルフの方は、ミニゴブリンメイジが2コストフォロワー確定サーチの時代のリストでした。ゴブリンとウォーターフェアリーとベビーエルフ・メイが入っています。自然の導き、妖精のいたずら、エンシェントエルフなどバウンスカードが搭載されています。
 ドロシーのリストは一般的な形。ドロシー自体は見えていませんでしたが、ベビーウィッチ・エミルと神秘の探究者・クラークでわかります。氷像の召喚やルーンの貫きが少し変わったところでしょうか。

ウルフラム・ゼルガとミカド

 ウルフラム・ゼルガはシャドバカレッジの創設者です。しかしいまの理事長はミカド。どこかで理事長の座を譲ったか、最初からミカドに任せていたのか。
 ミカドは「なぜ天竜ライトをシャドバカレッジに呼んだのか?」と尋ねていました。

ゼルガ:「どうして?私は平等と公平を愛している。その美学に準じただけさ」
ミカド:「意味が分かりませんね」
ゼルガ:「そうかい?だったら分からないことを楽しめばいい」

 ウルフラム・ゼルガは答えるつもりがなさそうで、ミカドはいらつきを隠しませんでした。今後なにか理由が明かされるでしょう。ライトにはどんな秘密があるのか。

ミカド:「あなたたちセブンシャドウズは秘密主義の極みだ。正体が分からないメンバーだっているんだから」
ゼルガ:「アークに関する大事な任務に就いているからね。多少の秘密はやむを得んよ」
ミカド:「秘密ねえ」
ゼルガ:「そう噛みつくな。キミも楽しめる未来も、ちゃんと用意してあるよ」
ミカド:「そういう物言いが鼻につくんですよ。まあ、僕がセブンシャドウズになったらすべて暴きますから」

 ウルフラム・ゼルガは現在セブンシャドウズの1人。ミカドもセブンシャドウズ入りを目指しているようなコメントでした。正体が明かされていないメンバーがいますが、アークを追っているから仕方がないよということでした。
 ジェネシスカンパニーも、マウラも、セブンシャドウズも"アーク"とやらを追い求めているような雰囲気です。最終的には伏線がそこに収束していきそうですね。

ジェントルマン召喚

 23話でツバサとレンと仲良くなったジェントルマンが部室に出てきました。アバターの中身がシオンだとわかったうえだと、見え方が変わってくるから不思議ですね。しかしツバサもレンも約束通りジェントルマンと呼んでいたのが誠実。
 ツバサとレンがまるふじ食堂をダシにしてジェントルマンを釣ったシーンの描写はなかなかハイコンテクストでした。ツバサはジェントルマンを含めた6人で行くことを強調していました。ジェントルマンを除け者にしないという配慮ということだったのでしょうか。スバルがニヤッとしていたのは、それに気づいたから?
 ハルマに勝つにはネクロマンサークラスを攻略せねばということで、ツバサとジェントルマンはスバルをサンドバッグにしていました。こういうところからも、2人は似た者同士なのかもと思わされる描写でいいなあと思いました。意外とストイックで、質より量を重視するタイプ。スバルは気の毒でしたが。


アンドレア先生

 先生に聞けばネクロマンサーの使い手が見つかるかもということでレンとライトは職員室へ。ライトはアンドレア先生と戦うことになりました。初登場からただならぬ気配を漂わせていて気になっていたのですが、ここで一度バトルをすることになりました。
 彼女はエニグマ研究家松尾アキコが書いた「エニグマの心理」という本を読んでいて、エニグマを現す緑とピンクの二重円が変身バンクにも入っていました。エニグマとどういう関係があるのでしょうか。伏線の貼り方が上手。
 アンドレア先生はグランドマスターでした。さすがシャドバカレッジに教員として勤めているだけあります。シャドバを習うなら強い人に習わないと。今回のバトルは本気ではないと言っていました。デッキがいつもと違うのでしょうか。
 グランドマスターについては「昔は数人しかいなかったんだよ。いまは違うけど」と言っていました。無印で出てきた中では唯一レオンがグランドマスターで、世界に数人しかいないと言われていました。少し時間が経って増えたのでしょうか。セブンシャドウズもみんなグランドマスターっぽいですよね。
 スバルが先生のことを「アンドちゃん」と呼ぶのも、良好な生徒と先生の関係って感じでいいですね。ライトの相談に対してすぐに時間を作ってくれましたし、なんだかんだでアンドレア先生は慕われていそう。

デジフレたちの冒険譚

 ED後のCパートでデジフレたちの物語が突然始まりました。びっくり。
 リュックを追いかけていったら謎の森に迷い込んでしまった一行。デジフレを食べてしまう怪物の正体とは…。可愛いクリーチャーたちが活躍するドタバタコメディだとは思うのですが、本編に関わってくるのでしょうか。
 EDはデジフレたちの様子が描かれたアニメーションが流れているので、彼らをフィーチャーしていく構想がはじめからあったのでしょうか。本家アプリにはいないということもあり、彼らはこのアニメの大事な要素になりそうです。


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【原作勢目線】アニメシャドウバースF 23話感想-君じゃキングは越えられない!

 アニシャドFの23話の感想文です。

ツバサ vs レン

1-3ターン目

 先攻4ターン目までカットされました。
 確定しているのはツバサが後攻1ターン目で詠唱:聖なる願いをプレイしたことと、シオンのマジカルポーンが4体破壊されていることです(ミスティックキングのコストが4落ちるため)。後攻3ターン目の終わりにシオンの体力は19、ツバサの体力は16です。
 シオンはマジカルポーンを序盤からたくさんプレイしたいデッキです。

マジカルポーン
1コスト2/1
このフォロワーがダメージを与えた時、自身の攻撃力を1にする
場に出た時、このバトル中に破壊された自分のマジカルポーンが8体以上ならば疾走を持つ


 

4ターン目

先攻4T:シオン
 盤面は空。トップドローでミスティックキングを引きました。コストは4下がって16。
 4話, 5話には出てこなかったカードをプレイします。

マジカルルーク
4コスト1/2
ファンファーレ:マジカルポーン2体を場に出す。
自分の場にマジカルポーンが出るたび、それに守護を与える
このカードが場にある限り、自分の場のマジカルポーンが破壊されるたび、自分の手札のコスト最大のカードのコストを-1する

 スタッツ合計4/5/4で守護2面、手札のコストダウンがついている優秀なフォロワーです。コストが下がるカードに制限がないのでアプリ版にこのままきたらけっこうヤバイ。

後攻4T:ツバサ
 ターン開始時に詠唱:聖なる願いのカウントダウンがゼロになって破壊されます。2枚ドロー。
 ジュエルシュラインをプレイします。場に出たとき1枚ドロー。
 スレッジエクソシストをプレイして進化します。進化時能力で相手のフォロワーを1体破壊します。効果を分かっていればマジカルルークから破壊しなければいけないところですが、初見のカードだったのでマジカルポーンを2体倒しました。守護がついていましたし。
 6体目のマジカルポーンが倒れてミスティックキングのコストは14になり、マジカルルークの効果で余分に2下がるので12まで落ちます。


5ターン目

先攻5T:シオン
 マジカルビショップをプレイします。4話で出てきたカード。

マジカルビショップ
4コスト2/4
攻撃不能
スペルをプレイするたびにマジカルポーンを1体場に出す
自分のターンに1度、自分の場にマジカルポーンが出たとき相手のフォロワーすべてに2ダメージ

 知恵の光をプレイします。1枚ドロー。マジカルビショップの効果が起動してマジカルポーンが出て、それをトリガーにして2点AOEが放たれます。進化後スレッジエクソシストを破壊です。

後攻5T:ツバサ
 ターコイズシスターをプレイします。

ターコイズシスター
5コスト2/4→3/5
守護
自分の場の守護と疾走を持つフォロワーが攻撃したとき、相手のフォロワーすべてと相手のリーダーに3ダメージ
進化後:疾走

 進化して疾走を持ちます。3点AOEだと体力4のマジカルビショップが倒せないので、相手のリーダーではなくマジカルビショップに攻撃しました。7枚目のマジカルポーンが破壊されてミスティックキングのコストは11。
 ターン終了時、ジュエルシュラインの効果で+3/+3されて6/6守護となります。
 ツバサが前のターンにジュエルシュラインを置いたのは、ターコイズシスターが手札に見えていたので、このターンの行動を決め打ちしていたからですね。


6ターン目

先攻6T:シオン
 4話に出てきたカードをプレイ。

マジカルナイト
3コスト3/1
突進
攻撃時:マジカルポーン1体を場に出す

 ターコイズシスターに下当たりして、出てきたマジカルポーンを進化させて相打ちしました。破壊されたマジカルポーンは8枚。ミスティックキングのコストは10です。
 残り3PP余っていますが、手札にあるのは4コストのマジカルビショップ、10コストのミスティックキング、8コストの炎の握撃、2コストの虹の輝き。プレイできるカードがなくてターンを返しました。相討ちだけで終わる苦しいターンです。

後攻6T:ツバサ
 詠唱:神鳥の呼び笛と詠唱:白翼への祈りをプレイします。
 気高き教理をプレイ。カードを1枚引き、アミュレットのカウントダウンが2進みます。どちらもカウントダウン2なので大差はありません。詠唱:神鳥の呼び笛の方を選択し、壮麗なる隼が場に出てきました。少しでもスタッツの高い方を場に置いておこうという判断です。後半のターンに強い盤面を作りたいということであれば、スタッツが低い方から割るのもアリでした。
 壮麗なる隼は疾走を持っているので、相手のリーダーに攻撃して3ダメージ。シオンの体力は13。ツバサの体力は15。


7ターン目

先攻7T:シオン
 トップから引いたマジカルストラテジーをエンハンスでプレイしました。ナイスドロー。

マジカルストラテジー
2コストスペル
マジカルポーンを2体場に出す
エンハンス6:マジカルポーン2体ではなくマジカルナイト1体とマジカルビショップ1体を場に出す

 壮麗なる隼にマジカルナイトで下当たりして3ダメージ。マジカルポーンが場に出てきて、マジカルビショップの2点AOEで破壊です。
 マジカルポーンが8枚破壊されているので、このマジカルポーンから疾走を持つようになりました。相手のリーダーに攻撃。シオンもツバサも体力13です。

後攻7T:ツバサ
 煌角の戦士サリッサをプレイします。突進を持っているのでマジカルビショップに攻撃して破壊しました。5以上のダメージを4にするという効果があるのですが、その効果は働かなかったのでただの7/5/5突進です。
 このカードは疾走も守護も持っていないので、ツバサのデッキには嚙み合わないのでは…?


8ターン目

先攻8T:シオン
 手札にあった2枚目のマジカルビショップをプレイ。
 さらにマジックミサイルをプレイ。煌角の戦士・サリッサに1ダメージを与えてカードを1枚引きます。マジカルビショップの効果でマジカルポーンを場に出て、2点AOEでサリッサを破壊します。
 場残りしたマジカルポーンと、いま出てきて疾走を持ったマジカルポーンで相手のリーダーを攻撃します。
 さらに虹の輝きをプレイ。マジカルポーンを手札に戻してカードを1枚引きます。マジカルビショップの効果でさらにマジカルポーンが出てきて、相手のリーダーに攻撃です。
 スペルを貯めておいたことでマジカルビショップを強く使うことができました。

後攻8T:ツバサ
 詠唱:白翼への祈りのカウントダウンが0になってホーリーファルコンが出てきます。
 アズライトメイデンをプレイします。ホーリーファルコンに守護を与えます。
 ルビーファルコンをプレイして進化。ルビーファルコンは疾走を持っているのですが、マジカルビショップの体力4が倒せなかったのでしょうがなく進化をしました。
 ホーリーファルコンで相手のリーダーを攻撃します。これはルビーファルコンの効果のトリガーを引くため。アズライトメイデンが疾走を持ちました。
 ルビーファルコンでマジカルビショップに攻撃して破壊、アズライトメイデンでマジカルポーンを攻撃して破壊。9体目のマジカルポーンが倒れて、ミスティックキングのコストは9です。
 アズライトメイデンの効果でターコイズシスターを手札に加えて疾走を与えて+3/+3します。これで5/5/7疾走守護3点AOEが手札に生成されました。ジュエルシュラインの効果でホーリーファルコンとアズライトメイデンが+3/+3されます。
 ツバサの盤面は5/3守護、4/5守護、5/3です。シオンの場には1/1のマジカルポーンが1体残りました。


9ターン目

先攻9T:シオン
 虹の輝きで手札に戻していたマジカルポーンをプレイします。
 2/1のマジカルポーンと1/1のマジカルポーンでアズライトメイデンに攻撃。アズライトメイデンは4/2。11枚目のマジカルポーンが倒れたのでミスティックキングのコストは7。
 「盤上に君臨する究極の王!勝負を決めて!ミスティックキング!」ということでキリフダの初登場。

ミスティックキング
20コスト13/13→13/13
自分のターン中、これが自分のデッキから手札に加わるとき、Xが1以上ならこのコストを-Xする。Xは「このバトル中、自分のマジカルポーンが破壊された枚数」である。
自分のターン中、自分の場のマジカルポーンが破壊されたとき、自分の手札のこのコストを-1する。
このフォロワーは、相手の能力で選択できず、カードの能力によって破壊されない。(攻撃によるダメージや、能力によるダメージでは破壊される)
自分のターン開始時、マジカルポーン2体を場に出す
ファンファーレ:マジカルポーン2体を場に出す
ラストワード:バトルに敗北する
進化時:マジカルポーン2体を場に出す

 マジカルポーンが10体破壊されてようやく10コスト。マジカルポーンは8枚目から疾走を持つので、20枚破壊される頃にはゲームが終わっていそう。2枚キングがプレイできれば強い動きになりますが、ラストワードのせいで2枚目は基本出ません。
 自身の身を守る効果のテキストは、おそらく開闢の預言者と一緒です。攻撃かAOEダメージしか通りません。

 EPを1余らせていたので、ミスティックキングを進化しました。ファンファーレと進化時能力でマジカルポーンが4体出てきます。
 ツバサの盤面は5/3守護、4/2守護、5/3です。マジカルポーンを3体使って5/3守護と4/2守護を倒し、ミスティックキング自身で5/3を上踏みしました。
 1枚残ったマジカルポーンで相手のリーダーを攻撃します。
 2枚目のマジカルルークをアクセラレートでプレイしました。

マジカルルーク
4コスト1/2
アクセラレート1:自分の場のマジカルポーンすべてを手札の戻す。戻した数の2倍、自分の場のフォロワーの体力を上げ、守護を与える
==========================================
ファンファーレ:マジカルポーン2体を場に出す。
自分の場にマジカルポーンが出るたび、それに守護を与える
このカードが場にある限り、自分の場のマジカルポーンが破壊されるたび、自分の手札のコスト最大のカードのコストを-1する

 特定のカードを手札に戻すロジックはアプリ版にもありません。新しいですね。疾走の条件をクリアしたあとだと、マジカルポーンは1コスト2点になるので手札に戻す価値が高いです。
 マジカルポーンは1枚残っているので、ミスティックキングは13/10守護になります。

後攻9T:ツバサ
 アズライトメイデンで回収したターコイズシスターをプレイ。5点疾走+3点AOEで8点。絶望的な状況のような演出でしたが、あと4PPで2点出ればミスティックキングを倒せるので勝ちです。
 トップでドローしたダイヤモンドマスターをプレイ。今回は効果は働かないので省略。
 ジェムストーンウィンギーをプレイします。レンとのバトルでお休みでした。

ジェムストーンウィンギー
2コスト2/1
ファンファーレ:元の攻撃力2以下のランダムな自分のフォロワー1体は疾走を持つ
ラストワード:元の攻撃力2以下のランダムな自分のフォロワー1体は守護を持つ

 ファンファーレでダイヤモンドマスターに疾走をつけて、ミスティックキングと相討ちして勝利でした。ウィンギーが元から手札にあったので、2コストで攻撃力2のフォロワーを引いていれば勝ちでした。リノでもOK。
 キングを取られると即負けというのはチェステーマらしくて良い効果ですが、破壊されたら負けというのはリスクが大きすぎるので、もうちょっと強くしてあげてほしかったところですね。5面使って進化を使ってようやく8点。素では守護を持っていないので、無視されてリーダーの体力を削られても負けなわけですし。


ジェントルマンになったワケ

 バトルをやりながら、ツバサとシオンは会話を交わしていきました。なぜアバターを使って活動しているのかについて。

ツバサ:「顔可愛いし、よくしゃべるし、なんでジェントルマンなんてやってんの、アンタ。こうやって普通にバトルできるんだし、そのまま部活来たらよくない?なんかあるわけ?」
シオン:「ず、ずけずけ言うな!1人がいいんだ。僕にかまうな!」
ツバサ:「1人がいいってなんでよ?」
シオン:「キミたちみたいな連中が、僕のことを嫌がるから!僕は…僕は…僕は…1人でいようって思った」

 おおむね今までの説明通りでした。上から目線で教えてしまうのが嫌われたので、1人でいたいと思ったと。嫌われるのが怖かったみたいです。
 しかし、ツバサも指摘していましたが、シオンはアバターを使いながらシノブを裏から操っていましたし、セブンスフレイムに入ることにもなりました。彼女の「1人でいたい」というコメントには矛盾があるのですね。
 シノブと出会ったきっかけや、シオンの周りから人が離れていった件は詳しくは語られませんでした。まだ何か事情があるのかもしれないなと思いました。

意地を張る2人

 1人でいたいと言いつつ、アバター姿で積極的に絡んでくる矛盾を、ツバサはばっさり切り捨てます。意地を張っているだけではと。

ツバサ:「意地さえ張らなきゃ友達できるよ、普通に」
シオン:「友達?何を言って…」
レン:「アタシたちのことです!」
ツバサ:「セリフ盗られたわ…。ま、そゆこと。意外と気合うと思うよ、アタシたち。アタシもよく意地張るし。性格だって悪いしさ!」

 シオンから見たら、自分とツバサは全然違うタイプだと思ったようですが、ツバサは似ていると思ったようです。意地を張るし、性格が悪いと。
 ここまでのツバサを見てきた視聴者側からすると、一理あるかもと思うわけです。ツバサがツンツンしているのは意地を張っているだけで、本当は優しい人だと知りました。人を嫌ったフリをしてアバターで活動しているシオンも、同じようなものなのではないかと。
 一方でシオンからしたらツバサの外面しか見ていない段階なので、にわかには信じがたいのだろうなと思いました。キラキラ女子に見えるのでしょう。
 ツバサとレンは正反対の属性を持っていますが、お互いの違いを認め合って仲良くなりました。一方、ツバサとシオンは似た者同士というアプローチで仲良くなっていくのかもしれませんね。セブンスフレイムの女子たちの関係性の深め方は、それぞれに違った形を用意しているのかも。
 少し話はそれますが、カードゲームをやるにあたっては性格が悪いというのは大きな長所です。相手が嫌がることをやり続けるのがカギ。そういう意味ではこの2人はシャドバが強いのだろうなと思います。



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【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - 闇散らす火花 編

 2022年8月18日開始のイベント「闇散らす火花」のストーリーを整理していきます。

1. 前提

1-1. カレドン市とロドス

 イベントストーリーで起きた事件を見る前に、前提情報の整理から。
 今回の舞台カレドン市はヴィクトリアのゴドズィン大公爵が治める領内にあります。ヴィクトリアの中では先進的な感染者対応を行っている都市で、感染者が都市内で働けること、都市外からも感染者を受け入れることを許容しています。「クルビアモデル」と呼ぶ人もいますが、厳密にはクルビアで行われていることとはちょっと違うとのこと。
 カレドン市議会はロドスを専門家として招請し、感染者問題の解決に当たらせています。これも感染者対策の一環のようです。カレドンにはそこそこの人数のロドスの駐在員がいるようでした。今回登場した主要なメンバーはビタールート隊長、スカイフレア、クエルクス、そして未実装のカゼマルというオペレーターです。
 ロドスも馬鹿正直にカレドン市議会に付き合っているわけではなく、別の任務にも並行して取り組んでいるようでした。
 カゼマルは市政公文書館、つまり市の資料保管庫の職員として内情を探っていました。クエルクスは天災トランスポーターとしての業務を優先して荒野にいることが多く、カレドン市のオフィスにはたまにしか立ち寄っていなさそうでした。一方スカイフレアは市議会から与えられた使命に真正面から対応している様子でした。彼女はカレドン市が抱える感染者問題を調べ、その対応策を市に提案する役目を担っています。
 グラニもカレドン市にいましたが、彼女はロドスの職員という立場ではなく、本職であるヴィクトリアの騎馬警官としてカレドン市の応援要請でここに来たようです。もしかしたら裏からロドスが手を回していて彼女が派遣されていたのかもしれませんが。
 時系列的にはメインストーリー9章の直前といった感じでした。ヴィクトリアの中で感染者に比較的寛容な街として、ロドスはここを足掛かりとして重要視しているのではないかなと思います。ヴィクトリアへの突破口を探しているようでしたから。

1-2. スージーの夢

 主人公であるスージーのお話です。スージーがゴールデングローとしてロドスのオペレーターになるまでのお話が語られました。
 ヴィクトリア北部のホッセンダルという街に家族と暮らしていたスージーでしたが、鉱石病に罹患してしまい、5年前に1人でカレドン市に移り住んできました。スージーの父は理髪師でしたが亡くなってしまい、収入を得ているのは母と兄のみ。感染者であるスージーを養っていくのは経済的に難しい状況でした。カレドンなら働いた給料の一部を鉱石病の薬で払ってもらえるということでこの街を選びました。
 クエルクスが経営するライトアートストアの店員としてスージーは働いていました。クエルクスは植物のアーツを扱うことができ、お酒を自分で醸造できるので、バーのようになっているのだとか。常連客が集う憩いの場になっていました。しかし本業の天災トランスポーターの仕事が忙しいのでお店を手放したいと考えていたところでした。
 スージーはお金を貯めてこの物件を買い取り、自分のお店を開きたいという夢を持っていました。クエルクスが一度オーナーに店を返したあと、物件ごと買い取ろうとしたみたいです。オーナーも物件を手放したがっているという話でした。
 この物件を所有していたのは実はロドスで、オーナーはビータールートということになっていました。ロドスがここを所持している理由は不明でした。クエルクスやビタールートとの良好な関係もあり、通常より安い価格でスージーに譲ってくれることになりました。
 クエルクスは過去にも駐留任務の拠点で花屋、ジャムパン屋、貸本屋などを営んだ経験があるらしく、クエルクスが使っていたのは彼女の要望に沿った結果なのかなと思います。
 スージーがお店を買い取ったあと何が起きたのかというところから次の項目で見ていきます。


2. イベント時間軸の整理

2-1. 11月23日 - 11月25日

 今回のイベントは珍しく詳細に日時がわかるようになっていました。複数人の視点から同じ物語を見た群像劇であり、時間の前後関係がこれまで以上に重要なお話だったため、日時が詳細に記されたのかなと思います。
 アークナイツ歴1097年という年号が出てきたのは珍しいことでしたが、ロドスがシエスタでオブシディアンフェスティバルに参加したのは1097年のことだと元々わかっていたため、スカフレアの下記の発言だけで年号は類推できるものではありました。

 今回で1番古い時系列は11月16日でしたが、ここでは重要なところに絞ります。
 11月23日。午前中にスージーはビータールートと面会し、お店を買い取ることが決まります。その日の夜、スカイフレアは市議会の愚痴をぶちまけるためにケイトとお酒を飲んでいました。同じころ、ヘイズは忍び込んだ倉庫で襲撃の準備をしているダントン兄弟に出くわし、追いかけっこが始まります。途中でアンスト議員の部屋に入り込み、彼は心臓発作で倒れてしまいました。「グリーンスパーク」にヘイズが逃げ込んだところ、焼夷弾が投げ込まれお店は焼け落ちてしまいました。
 11月24日。火事は朝方にかけて鎮火したようでした。スージーが現場に来て、ショックを受けて失踪してしまいました。二日酔いで寝込んでいたスカイフレアのもとに電話がかかってきて、心臓発作で倒れたアンスト議員の代理を務めることになりました。感染者との対話集会中に暴徒に襲われ、工場に運び込まれますが、敵を1人で殲滅して帰ってきました。夕方グラニが現場を訪れ、消防隊から焼夷弾の破片を受け取り、調査を開始します。
 11月25日。この日は目立った事件は起きませんでした。スージーは依然行方不明です。

2-2. 11月26日 - 11月28日

 11月26日。グラニ焼夷弾を手掛かりにモードを尋問し、捜査の突破口を開きます。ヘイズは自分の病状が限界にきたと悟り、一緒に暮らしていた感染者ミンに魔女の儀式を施し、お別れをしました。クエルクスが荒野の住人から情報を仕入れました。
 11月27日。明朝、カレドンの外縁部にたどり着いたヘイズは、スージーと出会いました。ヘイズはスージーの自殺を踏みとどめますが、自身の身体が限界を迎えて倒れてしまいました。通りかかったレイドに助けられてロドスに運び込まれました。この日の夕方、グラニは調査したことをまとめて警備隊長に報告するのですが、真面目に取り合おうとしない彼を疑い出します。
 11月28日。クエルクスが荒野から戻ってきます。ケイトに会ったあとでロドスオフィスでスージーに再会しました。スカイフレアが襲撃された事件は懸賞金がかかっていたため、情報提供でお金をもらおうとスージーが警備隊へ向かいました。数時間経っても戻ってこないスージーをクエルクスたちが捜索していたころ、グラニはダントン兄弟を見つけて戦闘が始まります。警備隊に捕まったスージーが目を覚ましたのと、ダントン兄弟が大爆発を起こしたのがほぼ同じ時間帯でした。助けにきたクエルクスとレイドのおかげでスージーは無事救出されました。

3. 物語と人物の深堀

 事件自体は単純なものでしたが、深堀できるところがいくつかあったので見ていきます

3-1. ヘイズと魔女の森

 ヘイズはどのような人物なのか。
 初期から実装されているオペレーターですが、彼女のプロファイルには驚異的に短い記載しかありません。実はかなり謎な人物でした。
 ヘイズはヴィクトリアのグレイヒルという場所にあった「魔女の森」という組織の一員でした。魔女の森は感染者術師からなる集団です。ヘイズは昔から感染者だったようです。とある大公爵からの要求を拒否したため、ヴィクトリア軍の攻撃で魔女の森は壊滅してしまいました。それが5年前のこと。
 そこから魔女たちは散り散りに逃げ、ヘイズはドルン郡、カイシャー郡を経由してカレドンにやってきました。仲間はどんどん減っていき、カレドンには現地で出会った感染者の女の子ミンと2人で暮らしているようでした。
 ヘイズは113番目の魔女だと言っていました。彼女の魔女歴が長いのか短いのかよくわかりませんが、数百人ぐらいは魔女がいたのでしょうか。ビタールートがヘイズのことを「魔女の森のビッグハット」と呼びましたが、大きな帽子を被っているのが魔女の目印ということでしょうか。
 ヘイズはグラントと呼ばれる大魔女様の言葉を大事に胸に刻み込んでいました。この人が魔女の森のリーダーだったようです。

 ヘイズはプロファイルの情報が非常に貧相であるがゆえ、鉱石病の病状が飛びぬけて重いのが一層目を引きます。全オペレーターで見てもトップクラスの源石融合率です。その原因が今回ようやくわかりました。
 ヘイズは魔女の森が壊滅した5年前には感染していたことになります。逃亡生活中はまともな治療を受けず、不健康な暮らしを送っていました。病状はかなり悪化していました。
 カレドンで彼女は死を覚悟していたぐらいですので、よくぞまあ戻ってこられたなと思います。オペレーターになったのは、治療費を払うためというのが主な理由だと思いますが、スージーに対する贖罪の意識もあったのかもしれませんね。

3-2. ビシュマー伯爵

 黒幕のビシュマー伯爵が何をしていたのかということについて。この人が分かりやすい悪者だったのでストーリーの概要は比較的把握しやすかったです。
 彼は市議会の助成金に絡む不正を行いました。ジョーンズという別の議員が、工場建設のための助成金を正しく使っていないとケイトが疑っていたシーンがありましたが、ビシュマー伯爵も似たようなことをやっていたというわけです。
 ビシュマー伯爵は助成金で設備を購入したところまでは悪いことはしていなかったようですが、その設備は工場のために使わずに運び出してしまい、証拠隠滅のために工場を爆破しようと計画していたようでした。なぜそんなことが可能になるかというと、この工場の地下には昔の物流通路が通っていて、それを使えば誰にも知られず設備を運び出すことが可能だったからです。地下から響く異音の正体はこれでした。
 ビシュマー伯爵にとっては、感染者を支持するアンスト議員が邪魔だったらしく、アンスト議員と感染者も工場と一緒に爆破しようとしていました。感染者に工場を爆破されたことにして、感染者に罪をなすりつけつつ、損失の申請もしようとしていたようでした。いろいろ欲張りすぎですね。アンスト議員が心臓発作を起こしたのは本当にたまたまだったっぽいですが、ビシュマーの策略を見抜いていたりしたのでしょうか。
 ロドスのメンバーは警備隊長とビシュマー伯爵が繋がっていることを知らず、警備隊が懸けた懸賞金をもらおうと情報提供にでかけたスージーが捕まってしまいました。クエルクスとレイドの活躍によってスージーは無事に救出されました。

3-3. アンスト議員

 アンスト議員という人物について。
 この人はカレドン市議会の議員で、先見の明を持つ153歳のザウラ族の独立貴族です。感染者に寛容な政策を推進していて、反対派との対立は根深くなっています。事件のあと、反対派議員はゴドズィン大公爵にアンスト議員の爵位取り下げの要求を出すほどでした。
 アンストは20数年前にジャネット・ロングフェローという人物が発表した、源石廃棄物の危険性を示唆する論文について話していました。ここ最近で源石利用が急速に増えた結果、鉱石病の感染者も急増し、彼女の学説は正しいと裏付けられたのではないかと。カレドンは感染者問題に向き合うべきとアンストは考えています。
 スカイフレアを議会に招いたことはその一環でした。ブレずに立場を堅持し続けることを彼女に期待していて、ケイトもスカイフレアのそういうところを評価していました。スカイフレアは感染者ではないのですが、純粋な善意で虐げられている人々を助けようとしています。
 アンストはケルシーとも知り合いのようで、スカイフレアがロドスに帰る際にはよろしくと言っていました。「遺塵の道を」で見たような、ケルシーがテラの各地で作り上げてきたネットワークの一部のようです。
 カレドン市議会にはもう1人、白狼伯爵という注目すべき人物がいます。同数による再選となった1回目の投票では、この人は棄権票を投じていました。この人がどちらに傾くかで帰趨が決まったのかもしれません。
 メインストーリー9章で見たように、白狼伯爵はホルン隊長のお父さんです。高貴な家柄の人らしいですが、どんな人なんでしょうね。

3-4. クエルクスの任務

 クエルクスが担っていた任務はロドスの今後に関わるものでした。
 彼女はロドスのために荒野の住人から様々な情報を得ています。荒野の人に寄り添って生活をし、葬儀をあげたり、お酒を恵んだり、薬を分け与えたりしています。そのお返しに少しばかりの情報を提供してもらっているのです。フロストノヴァという凍傷の薬は、メインストーリー8章の最後でロドスが開発したものです。
 クエルクスにとって現在関心が高い案件は、大公爵が軍を動かそうとしていることでした。エルバという天災トランスポーターに依頼をして軍の駐屯状況を探っていて、荒野の住人を介して返答を受け取りました。
 ケイトが「8人の大公爵が軍を率いてロンディニウムに向かうなんて…」と言っていたことから、ゴドズィン大公爵だけでなく、他に7人もの大公爵が軍を動かしていることになります。戦争が起きたらヤバいことになりますよね…。
 ケイトは別の任務をケルシーから託されていました。ロドスがヴィクトリアで活動するにあたって、その保証となるものを手に入れる任務です。ヴィクトリアにはロドス号本艦ごと向かうつもりなので、正当な理由が必要なのですね。龍門に行くときはウェイに、カジミエーシュに行くときは大騎士長に話を通していましたが、ヴィクトリアではトップと直通することは難しかったようです。
 ケイトが用意したのは4つの公爵領の出入り許可証と業務内容証明でした。「医療サービスの提供」のようないつも使っている理由ではなく、「廃棄工業資源の回収および処理」の方がヴィクトリアでは簡単で良いのだと言っていました。公爵領ごとに鉱石病の管理法が全く異なるので医療サービスは扱いにくいのだと。大公爵は少なくとも8人いるのですが、現在手に入れているのは4人分。ロドスはどのような作戦を展開する計画なのでしょうか。
 また、ケイトはハイディからの手紙も受け取っていました。ケイトはロドスのオペレーターという立場を隠して市政公文書館に潜入しているため、ロドス号にいるケルシーに届けるのはクエルクスの役目です。諸々の書類を彼女に託していました。特にハイディの手紙は直接ケルシーに手渡すように念を押していたのが印象的でした。


4. 新生レユニオン

4-1. メンバーたち

 新生レユニオンのメンバーが続々と明らかになったので整理から。
 チェンのスパイとして旧レユニオンに潜入し、のちに寝返ったナインが新生レユニオンを率いています。ナインの下に隊長が何人かいて、それぞれの部隊を率いているようでした。
 Guardは過去なんども登場した人物。元々ロドスのオペレーターでしたが、パトリオットに惹かれてレユニオンに入りました。
 カレドンの部隊の隊長がレイドでした。元ウルサス軍人で、「紅い刃」の異名を持つ戦士です。ウルサス人だけどお酒が苦手のようだとスージーが言っていました。この人はリベンジャー/ヴェンデッタ系統の人なのかなと思いました。アーツを使うと刀が燃えるだけでなく、ビジュアルも意識されているように思います。背中に担いだ大きな剣、布で覆った口元、肩が空いた服装など。

 レイド隊に「ビーン」という迷彩狙撃兵がいましたが、この人はたぶんクエルクスのお店の常連のあの人ですね。炎国の薬を持っていたり、きれいな服を持っていたりと謎な人物でしたが、新生レユニオンの一員だったので物資を所持していたのでしょう。
 アウローラという人はパトリオットが率いていた遊撃隊を引き継いだようで、いまはウルサスの北原に残った部隊を探していました。ここには来られないとのこと。遊撃隊からはサルカズの戦士が派遣されています。
 カジミエーシュからも感染者が部隊に加わりました。ニアーライトのトーランドと関係があるでしょうか。
 新生レユニオンは旧レユニオンのマークを外して活動しています。記号ではなく精神で繋がるのだとGuardが言っていました。一方で、引き続きマークをつけているのが第4小隊で、ウルサスの東側で活動をして、目くらましをしています。レユニオンの残党はチェルノボーグ周辺にいるとウルサスの政府や貴族には思わせておきたいようです。
 クエルクスと連絡を取り合っていたエルバという天災トランスポーターも新生レユニオンに加わっていました。お互いの立場は知っているのでしょうか?エルバはトランスポーター小隊を率いてクルビアに行っており、ビール醸造所のオーナーと関係を結んだと言っていました。「騎兵と狩人」で登場して以来、ビールといったらビッグボブというふうになりつつありますね。


4-2. 飛行機

 新生レユニオンが取り組んでいたのが、空飛ぶ乗り物の修理でした。
 この乗り物はもともとクルビア軍の飛行ユニット開発プロジェクトで作られたプロトタイプでした。7年前に資金の問題でプロジェクトは停止され、この乗り物は倉庫に放置されていました。最近になって処分されるという情報を掴んだ新生レユニオンは、ゴミ回収業者に上手く接触し、機体を購入しました。文字通りゴミそのものですが、修理すれば動きそうだとエンジニアは張り切っていました。
 なんでこんなものの情報を得ていたのかというと、Dijkstraのおかげでした。このひとはクロージャD.D.D.と一緒に活動していたハッカーで、いまはクルビアを拠点にしています。新生レユニオンたちの目の光に惹かれて力を貸しています。パイロットがいないのが問題だと言われていましたが、それについてもDijkstraに考えがあるそうです。
 Guardはこういう乗り物に乗ったことがあると言っていました。ロドスのバッドガイ号のことでしょうか。
 レイドのカレドンでの任務は、この乗り物に取り付けるためのエンジンを調達することでした。調達方法まではわかりませんでしたが、地下の物流路を使っていたのはビシュマー伯爵だけではなかったのかもしれません。
 エンジンとは別に、電気制御システムがないと動かないと言われていました。それはナインが商人に依頼しているので、もうすぐ届くと言われていました。
 この飛行機が後々何に用いられるかを、我々はもうすでに知っています。メインストーリー9章の最後で、新生レユニオンがロドス本艦を急襲したときに用いられていました。「クルビアの飛行ユニットか」とケルシーが言っていて、ドクターは驚いていましたが、こういう経緯があったのですね。

4-3. キャノットとの取引

 ナインが電気制御システムを発注したのは荒野の商人キャノットでした。
 キャノットはド派手な方法で注文の品を届けます。クルビアからレム・ビリトンに向けて輸送隊が運んでいる制御装置を、お客の目の前で強奪したのです。
 襲撃したのはヴォルヴォード・コシンスキーの輸送隊だったと言われていました。クルビアの先端企業のうちの一社で、ライン生命やビーチブレラとよく並んで出てくる企業名です。
 襲撃の際、錆槌(ラスティハンマー)の力を借りていたことに、Guardやレイドは反発しました。錆槌と取引するほど落ちぶれちゃいないと。錆槌は文明を捨てた人たちの集まりなので、新生レユニオンたちもプライドが邪魔してしまったようです。
 緊迫した空気を救ったのはキャノットと一緒に来ていたガレスでした。「灯火序曲」で見たように、ガレスはイラという人と一緒にレユニオンを抜けて、錆槌の入隊試験をクリアし、錆槌の一員となりました。エルバと面識があったようで、この2人が両者の対立を止めてくれました。
 エルバはイラがいないことをガレスに尋ねます。ガレスは照れながら、子供を授かったのだということを話していました。まさかアークナイツの中で、しかもこの文脈の中でオメデタイ話が出てくるとは思ってなかったのでびっくりしてしまいました。大変だとは思うのですが子育て頑張ってほしいですね。
 キャノットとナインの取引は無事完了し、キャノットは手数料として精錬源石錐40個を要求していました。交換レートがよくわかりませんが、レイドはたった40個でいいのかと驚いていました。我々が古城を探索するとその倍ぐらいは稼げるので、驚くぐらい安いのでしょうね。
 取引が終わったあとの会話で、キャノットとエルバは昔に会ったことがあると語られていました。エルバはクエルクスとも知り合いのようでしたから、新生レユニオンに入る前の物語が今後どこかで展開されるかもしれません。

4-4. 大地に迫る狂気

 ナインはなぜキャノットが新生レユニオンをサポートしてくれるのか疑問に思っています。
 キャノットは大げさに言えば世界の崩壊を食い止めようとしています。極北の氷原に潜む影、つまりウルサスの北側にいる悪魔と呼ばれている怪物たち。深海をも飲み込む暗闇、つまりエーギルが戦い続けている海の怪物。大地に眠る古の厄災、つまり炎国が千年以上戦っている歳という巨獣。世界を崩壊させうる力をもった存在を危惧していました。
 危機を目の前にして、国家というものは当てになりそうもないとキャノットは言っていました。現在のテラで一番の強国はヴィクトリアだと思われますが、今回のイベントで見たように強欲な貴族が足の引っ張り合いをするばかりで、文明として進歩が見られません。
 もう1つキャノットが強国として挙げていたのはクルビアでした。クルビアは地理的にサーミと近いところにあります。2年前にサーミの雪祭司が「終末の日はすでに訪れている」という強い警告を発したところ、クルビアはそれを完全に無視したらしいです。キャノット曰く、クルビア人はサーミ人が直面している暗闇を何も知らない、とのこと。
 国家が頼りにならないため、キャノットは国家ではない組織の力を信じています。彼が挙げた錆槌、新生レユニオン、ロドスの3つは我々もよく知っていますが、サルゴンの神秘学者とサーミサイクロプスというのは初耳でした。
 神秘学というのはアステシアのプロファイルに記載があります。彼女はクルビアの某神秘学組織の名門だそう。日本語の"神秘学"はオカルティズムにあたるらしいですが、テラでどのような活動をしているのかは謎です。
 サイクロプスと聞くと1つ目の巨人を思い浮かべてしまいますが、人間なのでしょうか?こちらは手がかりがありません。
 「闇散らす火花」というタイトルはスパークというあだなのゴールデングローの引っ掛けたタイトルだと思うのですが、キャノットもラストで「どれほど濃い闇の中でも、火花は煌く」と言っていました。実はこのお話はテラの大きな謎に挑む最初の一歩なのかもしれません。
 たくさんの伏線が散りばめられたお話だったので、ストーリーの更新がますます楽しみになりました。





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