3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - 孤星 後編 <テラの秘密編>

 2023年11月7日からスタートしたイベント「孤星」のストーリーを整理していきます。
 「孤星」の考察は2つに分かれています。この記事は後編のテラ秘密編です。保存者の存在を通して見えてきたテラの正体について整理していきます。


 
 前編はこちらです。合わせてご覧頂けると幸いです。どちらから読んでも大丈夫です。

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1. 予備知識:DWDB-221E

 保存者の正体を考える際に、予備知識となるのが術師アーミヤのモジュール「DWDB-221E」のテキストです。
 「孤星」の少し前に実装されていて、当時は何を言っているのかよくわからなかったのですが、「孤星」を読むことで解像度が上がりました。このテキストは時系列的には最初に目を通しておくべきものです。

 「あなた」と呼ばれる人物の話です。

 モジュールのテキストに書かれていることを整理していきます。
 アークナイツの物語で「あなた」という代名詞を使うとき、それはドクターのことを指していることがほとんどでした。ただ、このテキストで「あなた」=ドクターが本当に正しいのかは自信がなく、間違っていた際に大きなミスリードを生んでしまう恐れがあることから、一般的な「誰か」のことを指していると解釈します。
 この「あなた」はDWDB-221Eの力で惑星エンジニアの記憶や感情を追体験しています。惑星エンジニアは人工の月を作り上げ、空に浮かんだそれを眺めて歓喜の涙を流していました。
 惑星を人の手で作り出すなどといった高度な技術はいまのテラにはありません。「孤星」で語られた内容と繋げてみると、この人工の月こそがテラであり、「あなた」が属するこの文明は保存者のルーツなのではないかと考えられます。
 テストが終わって「あなた」は現実の世界に戻ってきます。そしてその場で惑星エンジニアたちのことが頭でっかちであまり好きではなかったと告白します。しかしDWDB-221Eの力で彼らの過去の経験や感情を垣間見ることができ、その考えを改めたと告げるのです。
 「あなた」はDWDB-221Eのテストをしていたようで、それはどうやら成功したようでした。相手の過去や感情を読み取る力。いまはアーミヤが継承している魔王の力だと考えられます。
 惑星エンジニアたちはDWDB-221Eの名前を変えようと議論をしていました。この記号の羅列は機械的に決められた開発コードネーム。無造作な髪の男性は、Amaのように機械的な名前で呼ぶのはやめたいと言っていました。この発言でAmaもこの文明が作り出した成果物であることが分かります。
 DWDB-221Eの見た目から「黒い王冠」と命名するのはどうかととあるエンジニアが提案しました。これで見た目がわかりました。老齢の女性は「文明の存続」計画と名付けるのはどうかと提案しました。ここまで来ると我々もこれが何かわかります。統合戦略に出てくるお宝です。
 テラの外にあったDWDB-221Eは、何らかの理由でテラに持ち込まれることになりました。


2. 保存者の使命

 「孤星」で語られたことに目を移していきます。保存者とは何者だったのか。
 クルビアの地下でクリステンが出会った神のような存在。それが保存者でした。保存者のオリジナルはトレバー・フリストンという人間で、彼の人格を模倣して作ったシミュレーションシステムが保存者でした。
 フリストンがいた文明は破滅の危機に瀕していました。様々な対策が検討されていたそうなのですが、予想以上に早く崩壊のときがやってきました。
 フリストンはとある計画の実行にあたって鍵を握る人物でした。数十万人の人が石棺の中でコールドスリープに入り、テラで時を待ち、好機が来たら目を覚ますという計画です。
 石棺の管理を行う者が必要でした。高度なAIに任せるという案もあったのですが、もし失敗してしまったらすべてが台無しになってしまいます。そこでフリストンの人格を模したシステムが作られたのです。AIと何が違うのかは正確にはわかりませんが、AIがゼロから作られたコンピュータであるのに対して、保存者はオリジナルが人間だと自覚しているのかもしれません。
 数万年に及ぶ長い時間が経過しました。保存者は石棺の中の人々を目覚めさせることはなく、石棺はエネルギー切れ寸前になってしまいました。
 同胞たちが寝ている間、保存者は宇宙へ信号を送り続けていたと言っていました。助けを求めていたのか、より良い環境を探していたのか、それとも元の星に戻れるようになるタイミングを待っていたのかもしれません。
 保存者は計画が失敗したと判断しました。これ以上石棺を見守り続けても無意味です。そんなときにクリステンが彼を訪ねてきたのです。
 石棺は中の人間を維持することができなくなっていましたが、それでも莫大なエネルギーを秘めています。しかもステイシスホールにある石棺は数がとてつもなく多いです。残存するエネルギーをかきあつめて、クリステンが阻隔層をぶち抜くために使わせてあげたのです。
 
 

3. 異なる文明の交わり

 テラに生きている人々を整理していきましょう。
 「孤星」の物語の中で、クリステンに次いでケルシーとドクターも保存者のもとを訪れました。保存者の話から、ドクターとケルシーはフリストンの文明の属する人物であるようだと推察されます。
 保存者はドクターを同僚と呼びました。同じような立場にあったことを伺わせます。テラは我々が望んだようになっていないようだねとも呼びかけます。フリストンの文明はテラの在り方をコントロールしたかったのでしょう。
 石棺に入った死体の山となってしまったステイシスホールで、ドクターは多くの同胞の死を目の当たりにすることになりました。さすがのドクターも珍しく動揺を見せます。
 保存者はケルシーをドクターのしもべとみなし、AMa-10と呼びます。ケルシーも何らかの目的のために作られた存在であると考えられます。ドクターの方が主人なのは、彼女が使役される側として生み出されたからでしょう。
 テラには原生生物がいました。それがティカズ、いまのサルカズです。サルカズの一部は「アレ」によって操られ、サンクタになってサルカズを攻撃するようになりました。すべてのサンクタは光輪によって繋がっているらしいです。「アレ」は神の名をかたる自我のない機械であると保存者は言っていました。
 あとからテラに現れたのが神民と先民です。動物の特徴を身体に宿す彼らも、サルカズを毛嫌いして迫害しました。源石の力で神民と先民が生まれたようなことを仄めかす記述が散見されるのですが、確定的なことはまだわかりません。

4. 弁論

 保存者はドクターとケルシーに「弁論」を仕掛けてきました。
 「弁論」を行った理由は2つ。1つはクリステンにエネルギーを与えたのが正解だったのか否かについて意見が割れたため。2つ目は保存者が考えている未来の計画を話し合うのに相応しい相手かどうかを見極めるためです。
 「弁論」という行為が具体的に何だったのかというのは正直よくわかりませんでした。お互いを探り合うためのものであり、石棺で眠る人のバイタルをチェックするためのものだと言われていました。己の抱えている内なる命題と向き合って、答えが出せるかどうかを問われているような雰囲気を感じました。
 ドクターが問われたのは「バベル時代と人格が変わってしまった」とされている点がメインだったように思います。それに対してドクターは、「ずっと変わらず自分は自分だ」という答えに辿り着き、それがこのあとも心の拠り所になっていきます。「弁論」の中のテレジアは、その言葉がドクターの人生で最も重要な注釈になると言っていました。
 この回答はプレイヤーが置いてけぼりになるような構造になっていて面白いなと思いました。我々の目線だとバベル時代のドクターは自我を持っていて操作不能で、チェルノボーグで目覚めた後のドクターとは明らかに異なると感じているからです。まだバベルのことは分からないことが多いので、今後明らかになるかもしれませんが。
 ケルシーが「弁論」で向き合った問題はより難解でした。リリアの言っていたことはケルシーの使命について。その後、時間という名の聖山を登り続ける巡礼者と、ケルシーに語り掛ける巨大な骸や「生命」にも出くわしていました。
 「生命」はケルシーがすでに決心していると告げます。信頼できる相手を手放しで信じ、自分が背負っている責任を仲間に預けろと語ります。
 ケルシーは明確な答えをすぐには出しませんでしたが、少しあとの話題で言っていた「ロドスの一員としてテラのために行動する」というところが答えだったように感じました。彼女が作られた意図を放棄し、ドクターやアーミヤと一緒にテラのために戦うのです。



5. 文明の存続と魔王

 保存者が文明の存続について言及するシーンがありました。
 テラの奇妙な在来生物であるティカズの王様テレジアは、文明の存続の真実にかなり近づいた人物でした。歴代の王の中でも魔王の力を強く引き出すことができたことが語られてきましたが、それはすなわち保存者の文明の時代からやってきたこのアイテムの正体に近づいていたということでもあります。ケルシーは長きに渡るテラでの活動の中で、テレジアの出現は最大のチャンスだったと言っていました。
 保存者は文明の存続がまだテラに残されていること自体に驚いていました。非常に長い年月が経過しているので、壊れてしまったとでも思っていたのでしょうか。
 文明の存続はいまアーミヤが所持しています。記憶や感情を読むことができるのはものすごい力ですが、それだけで何ができるのだと保存者は懐疑的でした。リーダーには圧倒的な戦闘力が必要なんじゃないのかと。
 それに対して、知識、文化、歴史といった文明を「継承」することが人類にしかできない偉業なのだとケルシーは返していました。いつの日か黒い王冠はアーミヤ1人のものではなくなり、誰かが「継承」していくのだと。


6. アイディアと希望

 テラに残された希望について。
 「弁論」を経て保存者はドクターとケルシーを認めてくれました。彼がクリステンと語り合ったことを教えてくれました。
 クリステンは保存者に出会い、数か月に渡って延々と質問を投げかけ続けました。頭の良い彼女はこの世界の成り立ちを大体理解したことでしょう。保存者の方もまさか地表の生物が自分を訪ねてくるとは思わず嬉しかったと言っていました。
 保存者はクリステンに触発されてとあるアイディアを思いつきます。しかし保存者は機械なのでそれを実行できず、クリステンも空への挑戦に忙しいのでその計画の実行者になることを拒みました。宙ぶらりんにアイディアだけがある状態です。
 その計画というのが方舟を作るというものでした。いまのテラは争いが絶えない世界ですが、その中でも団結できる人々を集めて乗り込もうと。
 アークナイツ(明日方舟)は重厚な物語が展開され続けていますが、タイトル回収が行われてきませんでした。ここにきてようやく、ストーリー上重要な意味を持つ形で「方舟」という言葉が出てきて、物語の全体像がうっすらと窺えるようになりました。
 単純に考えるならばロドスが方舟になるという筋書きが思いつきます。しかし、「孤星」と同時に実装されたケルシーのコーデ「名残」のボイスから、少なくともロドス=方舟ではないようだということはわかります。

 闘争の血脈シリーズはIFの世界線の記述も混じるので、このコーデボイスを詳細に見ていくことはここでは控えます。(というかぶっ飛んだ情報が多いのでカオスになってしまう…)
 話を戻します。方舟を建造するという未来へのアイディアが出て、テラに残された希望についても語られます。
 ローキャンが残した石棺の研究成果は、テラの技術レベルを変えていくことになるでしょう。チェルノボーグにも石棺があったように、ステイシスホール以外の場所にも石棺が残されているのかもしれません。
 エーギルは高度な文明を築いており、保存者のようなテラの外の文明の技術を吸収しているようだと言われていました。
 ナイツモラの偉業にも触れていました。大昔に悪夢のケシクが行った征服は、テラの常識を覆すものだったようです。
 サーミの北側には何かあるとずっと言われてきましたが、保存者とケルシーは扉があるのだと言っていました。この扉は現在のテラの技術力では開くことができません。しかし、必要に迫られたら開くべきだと保存者は言っていました。


『アークナイツ:エンドフィールド』特別PV「タロⅡ:目覚め」 - YouTubeより

 アークナイツ:エンドフィールドのPVの中で、テラの最北に転送ゲートがあるという表現が出てきました。テラを脱出しなければならなくなったとき、この扉を開けて異なる星への転送が行われるかもしれません。
 鉱石病、海の怪物、北限の悪魔、そして国同士の戦争。テラが滅びてしまうような事態に遭遇した際に、人類が採れる選択肢がいくつか提示されたことになります。アークナイツがどこまでを描いてくれるのかはまったくわかりませんが、物語の遠い未来の一形態を我々は知ることになりました。


7. プリースティスと源石

 プリースティスについても少しだけ語られました。
 ドクターが保存者に「源石とは何なのか?」「プリースティスとは誰なのか?」という質問を一緒に投げかけたとき、保存者はその2つの質問に大きな差はないと答えていました。この2つは近しいカテゴリの話題であるということがわかっただけでも我々にとっては収穫です。
 プリースティスは源石という狂気のはじまりなのだと保存者は言っていました。源石を作った人物とは言わなかったので関係性はまだ謎です。
 源石は無数にあった答えの1つという表現がされていました。答えを出す必要があったのがフリストンの文明の崩壊のタイミングだったのか、それとも別の問題に対してなのか。少なくとも源石はわけのわからない未知の物体というわけではなく、フリストンの文明が意図をもって利用しようとしていたものだという想像がつきます。
 源石は「統一」や「もう1種の存在の状態」を意味するのだそうです。源石の問題はアークナイツがスタートしたときからロドスが取り組み続けているにも関わらず、保存者が言っていたことはよくわかりません。記憶を蓄積するものだと言われることもありますが、それにすら繋がりません。
 ドクターはプリースティスと親密な関係にあったと保存者も言っていました。「VIGIRO」でドクターとプリースティスが並んで夕陽を見ているシーンがあったので驚きはしませんが、断片的な記憶ではなく明快な言葉になりました。
 保存者はドクターがこの時代に出現したことと、記憶を失っていることには理由があると明言しました。一方で、バベルの時代には保存者は地表に興味を持っていなかったため、ドクターの過去は本当に知らない様子でした。
 バベルのことをよく知っているのはケルシーですが、ケルシーにも喋れない理由がありました。プリースティスが禁じているらしいです。もったいぶっているだけではありませんでした。


8. フリストンの記憶に映ったもの

 保存者の消滅の際の出来事です。
 保存者はケルシーに依頼をして、はじめにあった自分の記憶と感情だけを残して記憶を消去してほしいと頼みました。システムではなく、人間として死にたいということです。
 ケルシーの正体は保存者のあり方に似ているようです。しかしケルシーは単なる機械ではなく、感情も持っています。そこが2人の間に横たわる差であり、ケルシーは自分がそういう存在であることに感謝していました。
 記憶の消去が行われているとき、ホルハイヤがステイシスホールに入ってきました。保存者はホルハイヤに映像を1つ見せます。
 フリストンと思われる男性が娘と水辺で戯れているシーンでした。娘はクリステンに似た金の長髪だったそうです。
 ホルハイヤは空に浮かぶ月を見ました。とてつもなく巨大な月が1つだけ浮いていたことに驚き、不思議なことにその月のことをテラだと彼女は認識しました。フリストンの文明の惑星エンジニアが作った人工の月が、元の星から見えていたと考えられそうです。

 テラからは月が2つ見えるため双月と言われています。これは阻隔層があるせいなのかなと思っていたのですが、クリステンが阻隔層を突き破っても、真実の双月が見えたと記載されていました。結局、月は1つなのか2つなのかどっちなんでしょうね…。


9. クルビア大統領マーク・マックス

 クルビア大統領マーク・マックスはフリストンと関係がある人物でした。
 大統領はフリストンのことを父と呼びました。フリストンには娘がいることはわかっていますが、大統領からは男性らしさを覚えます。どういう関係性なのでしょうか。
 大統領にとって自身のルーツに関わるものはテラにはほとんど残っていません。保存者は数少ない関連物だったのですが「孤星」で逝ってしまいました。残るはロドスにあるPRTSぐらいだと言っていました。ケルシーやドクターとはまた別のカテゴリなのでしょうか。
 大統領はすべての意志を統一して、クルビアがテラにとっての矛であり盾のような存在になるのだと意気込んでいました。軍事力をもってテラの世界の主導権を握っていきたいということでしょう。フリストンは暴君の誕生など望んでいなかったとケルシーは告げ、彼とロドスの対話は決裂しました。
 クルビアの国民たちは自分たちの大統領をコンピュータかロボットだと思っています。決して判断を間違えないとともに、寿命で交代しないからです。しかし見た目はハトです。
 見た目だけで言えば、大統領はエンペラーや大祭司などの獣主に近いです。エンペラーもとんでもなく長い寿命を持ち、撃たれてお腹に穴が開いても平気な様子でした。大統領もそういう様子を見せるのでロボットだと思われたのかもしれませんし、エンペラーたちも生き物ではなく全員ロボットなのかもしれません。いまだによくわかりません。


感想

 ここからはただの感想です。
 「孤星」は空を探求する天才科学者を中心としたSFチックなお話と、積み上げてきたアークナイツの設定の根幹に迫るような内容が、保存者という存在を通して交差する壮大なお話でした。本当に面白かったです。
 アークナイツの世界観設定は、いままでよくわかっていなかったことの方が多く、それゆえに想像する余地も大きいものでした。地球の数万年後の姿なのかもしれないし、バーチャル空間での出来事なのかもしれないと思ったこともありました。
 「孤星」で明かされたヒントから、テラの正体について大まかな推論が立つようになりました。99%はワクワクの感情なのですが、1%は寂しさを覚えている自分がいます。
 それは想像の余地が狭まったからかもしれませんし、アークナイツの壮大さに足がすくんだからかもしれません。宇宙を目の前にすると、人間1人の存在などあまりにも小さいものです。無力感に近い感情なのかもしれません。
 突然広がった世界観に対して、今後の目標や物語が到達する未来の姿も仄めかしてくれたことが、とてもバランスがとれている展開の仕方だなと思いました。広々とした世界に放り出されても、やるべきことが提示されていれば人は進んでいけます。
 テラの外側や、大昔にあった文明のルーツが明らかになったとはいえ、我々がアークナイツで向き合っていくのはあくまでいまのテラを生きる人々。オペレーターたちと力を合わせて、テラの世界を救っていくことに今後も注力していくことになるでしょう。私個人としては、目線をどのレベルに持ってくるか気を付けながら物語に向き合っていきたいなと思っています。
 メタ的な演出が入る際に、「ロドスでの日々やオペレーターたちと過ごした時間を思い出せ」といった警告が度々出るのは、アークナイツの物語が大事にしているものを示してくれているように思います。






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【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - 孤星 前編 <ライン生命編>

 2023年11月7日からスタートしたイベント「孤星」のストーリーを整理していきます。
 「孤星」の考察記事は前編・後編に分かれています。この記事は前編のライン生命編です。クリステンの計画が人々をどのように揺るがしていったのかを追いかけます。


 後編はこちらです。どちらから読んで頂いても大丈夫です。 
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1. 過去

 イベント時系列より過去の話からスタートします。

1-1. テラの空への挑戦

 物語の発端はクリステン・ライトの幼少期から始まります。
 クリステンの両親であるライト夫妻も科学者でした。彼らは飛行ユニットの研究に勤しみ、空を飛ぶ研究の草分け的存在でした。画期的な輸送技術として確立できれば人類に大きく貢献できると期待されていたのですが、夫妻は飛行高度の引き上げにこだわってチャレンジし続けました。
 20年前、夫妻の乗った飛行ユニットは最高高度である6152.31メートルを記録するのですが、その直後に機体が大破して亡くなりました。高度を引き上げたところで得られるメリットは薄く、夫妻の事故は投資家たちを怒らせました。意味のない挑戦によって、投資したお金が返ってこなくなってしまったのです。
 夫妻が存命のときから反科学の陰謀論者から守っていたのがヤラ・ブッカー・ウィルソンでした。大女優であり投資家でもあった彼女ですが、裏の顔はマイレンダーのエージェント。両親が亡くなったとき、幼いクリステンの目に宿る炎が忘れられず、クリステンを支援することにしました。のちにマイレンダーを離れてライン生命に入社することになります。
 クリステンは両親から才能も野心も受け継いでいました。世間から白い目で見られていた空への挑戦を自分が引継ぎ、両親のように目標に向かい続けて死んでもいいという覚悟で研究をしていました。
 さて、ライト夫妻の乗った飛行ユニットに何が起きたのか。テラの上空には阻隔層と名付けられた層があり、ここに入ると物理的に様々な影響が発生し、それ以上の上昇を阻みます。ウルサスの詩人はこの層を優雅に「星のさや」と名付け、その名称がある程度浸透しているのですが、阻隔層の科学的見地からの解明は進んでいません。
 阻隔層は光を捻じ曲げると言われており、星々の観測に影響を及ぼしていると考えられています。アーツユニットは層に入ると動かなくなるのですが、天災雲は阻隔層よりも高い地点で凝結し、源石結晶は層を貫通して降ってくるらしいです。謎だらけ。
 ちなみに、PVに描かれていましたがテラで一番高い山はカランド山の5653mだそうです。エベレストの標高が8849mであることを考えると控えめで、阻隔層があるのでそれ以上の高い山は存在しないのかもしれません。
 我々が地球で利用する旅客機は高度8000m-12000m付近を飛びますし、人工衛星は高度200km-1000kmを周回します。テラの文明が発達しようとも、阻隔層のせいで空に関する技術革新は制限されている状態なのです。


1-2. ライン生命の創立

 成長したクリステンはライン生命を立ち上げます。
 トリマウンツ工科大学でクリステンはサリアに出会い、2人でラインラボを立ち上げます。そこへ自身の研究テーマに行き詰っていたミュルジスが合流。エルフという超稀少種族の彼女は自分の居場所を探しており、クリステンとサリアとの出会いはかけがえのないのものになりました。
 その後、ヤラの後ろ盾によってラインラボは現ライン生命という企業へと形を変えました。フェルディナンドとバルヴィスが合流して科学研究課の骨格ができ、ヤラが入社して人事調査課の主任を引き受け、さらにエンジニア課・商務課・科学考察課が作られました。ドロシーが入社してきたのは最近のことです。
 科学考察課の主任はまだ出てきていません。マゼランが所属していることがわかっているのみです。この課はクリステンが投資家の反対を押し切って作られました。テラの極地を探検したり、遺跡を探索するための課なのですが、そんなものはお金にならないと反対されていたのですね。
 最近クリステンは文献学の顧問としてホルハイヤを招聘しました。ホルハイヤはマイレンダーのエージェントで、ヤラの後任という扱いになっています。


1-3. ホライズンアーク計画

 クリステンはクルビア国防部と共同でホライゾンアーク計画を始めます。
 ホライゾンアーク計画は破壊兵器を作るプロジェクトです。莫大なエネルギーを貯蔵できるエネルギーウェルと、高度5000mに浮かぶフォーカスジェネレーターから成ります。エネルギーウェルは上空に向かってエネルギーを打ち出し、フォーカスジェネレーターが角度を変えて地上の目標を攻撃します。
 ロンディニウムにザ・シャードが現れ、遠くの目標を攻撃できるようになったため、クルビア国防部は対抗策を求めていました。ボリバルの戦争に介入して失敗し、国民の信用を失ってしまったことも国防部は引きずっていました。そこにクリステンはホライゾンアーク計画を提案。国防部はこれに飛びついたのです。
 「翡玉の夢」の359号基地事件の2年ほど前から、クリステンは表舞台にあまり出てこなくなりました。この計画を進めるためです。
 後述しますがクリステンはホライゾンアーク計画を破壊兵器として使わせるつもりはありませんでした。クリステンの目論見通り利用するためには莫大なエネルギーが必要なのですが、エネルギーの入手経路に目途がついたのでこの計画を始めたのです。それが保存者との出会いでした。
 クルビア国防部はクリステンに大量のリソースを提供し、ホライゾンアーク計画は順調に進んでいきます。ジャクソン副大統領は科学者を支援する姿勢を打ち出すためにこの計画を発表しようと構えていました。


1-4. 星の庭計画

 ホライゾンアーク計画は見せかけの隠れ蓑に過ぎず、星の庭計画というのが本来の名前でした。
 クリステンはチャージしたエネルギーを地上に向けるつもりはなく、阻隔層を切り裂き、その向こう側を探索しようとしたのです。この計画を実現するには大きな障害が2つありました。
 1つ目の障害は必要なエネルギーの大きさです。阻隔層を突き抜けるには地上の目標を破壊するよりもさらに大きなエネルギーが必要です。それはテラの文明レベルでは到底集めきれないほどの莫大な量です。クリステンは保存者から石棺が持つエネルギーを使わせてもらえることになり、この問題を解決しました。
 石棺は別の目的にも使われました。クリステンはローキャンに生命維持装置として研究させました。彼女は健康体なのですが、宇宙空間に飛び出したあとに、自分が眠るために必要だったのです。
 2つ目の障害はエネルギー制御です。星の庭計画では石棺から得た規格外のエネルギーを精密にコントロールする必要があります。この課題を解決したのが伝達物質でした。フェルディナンド率いるエネルギー課と、ドロシー率いるアーツ応用課の共同開発で生み出されたのがこの伝達物質でした。
 ドロシーは人の意識を統合する研究に伝達物質を利用して359号基地事件を引き起こしてしまいました。一方パルヴィスは伝達物質でエネルギー制御を行う研究を行い、計画の障害を取り除きました。
 他にも、計画で使われる実験機器はエンジニア課主任のナスティの傑作であり、クルビア国防部を欺くために商務課主任のジャスティンJr.も奔走していました。ミュルジスは源石に強く影響を受けてしまうテラのエルフを救うべく、宇宙で生命が生きられるかどうかを探ろうと、生態研究園をフォーカスジェネレーターの中に作ってもらいました。
 このようにライン生命の主任たちの英知を結集したのが星の庭計画だったのです。



2. イベント時系列(打ち上げ前)

 イベントの時系列へと入っていきます。まずはフォーカスジェネレーターの打ち上げ前まで。

2-1. クリステンの失踪

 ホライゾンアーク計画が佳境を迎える中、クリステンの行方が掴めなくなってしまいました。
 もともと計画がスタートして以来、表舞台には出てこなくなっていたクリステンですが、イベント時系列では計画に協力していたクルビア国防部すらも居場所を掴めなくなりました。しかも建設中のフォーカスジェネレーターも一緒に消え失せてしまいます。
 ホライゾンアーク計画を担当していたブレイク大佐は困りました。クリステンの居場所が分からないだけなく、彼自身にもクリステンとグルなのではという裏切りの嫌疑がかかってしまったからです。
 ブレイクはジャクソンに会いに行き、トリマウンツから離れてくれと要望しました。副大統領が都市に滞在していると軍は強硬手段でクリステンを探せないからです。しかしジャクソンは決断を先延ばしにし、トリマウンツを離れるどころかライン生命を視察に行くと言い出しました。クリステンを庇うスタンスを表明したことからブレイクはジャクソンをアテにできないと考えます。
 クルビア政府と連合議会は国防部を弱体化させたいと思っています。ボリバルでの敗北以降、連合議会はクルビア軍を抑圧することに注力してきました。軍の失態は自分たちの利益。クリステンが暴れてくれるのは彼らにとって好都合なのです。
 そんなブレイクに協力を申し出たのがフェルディナンドでした。359号基地の件でクリステンに盾突いた結果、事件の首謀者としてライン生命を追放されることになりました。クリステンは伝達物質を自身の計画に利用したいと思っていたので、359号基地のときはフェルディナンドを泳がせるだけ泳がしておき、伝達物質の有用さを確かめていました。
 フェルディナンドはクリステンを止めないとライン生命が無茶苦茶にされてしまうと考えています。この見立てはおおむね真相と近く、彼は自身が心血を注いできた会社を守るべく、国防部に手を貸してクリステンを見つけようとしていきます。


2-2. 空からの落下物

 あたふたする国防部を煽るように、空から落下物が落ちてきます。
 フォーカスジェネレーターのテストのために打ち上げた機械が空から落ちてきてしまいました。阻隔層のいつもの問題にぶち当たったとナスティは言っていました。想定通りだったらしく、クリステンはホルハイヤにブラックボックスの回収を頼み、ナスティがそれを解析して結果をチェックしていました。伝達物質はナビゲーション用の素材として有効に働いたらしく、この実験を経てナスティは計画のペースを上げます。
 落下物はトリマウンツの工場に墜落しました。現場を見に来たサリアはブリキと出会い、マイレンダーもこの件で動いていることがわかりました。
 ドロシーから伝達物質の調査を頼まれたサイレンスは、手がかりを求めて事故現場へ赴き、そこで伝達物質がかすかに反応する様子を見ます。制御で使っていたので痕跡が残っていたのでしょう。国防部に見つかってしまったサイレンスはヤラに助けられ、淬羽サイレンスの姿へとイメチェンしてもらいました。
 サイレンスはこのあとも伝達物質の反応を追いかけて、師匠であるパルヴィスのもとへ辿り着きます。パルヴィスはこのときすでにクリステンに協力していますから、サイレンスが真相に近づかないように煙に巻こうとしました。


2-3. 副大統領暗殺未遂

 ブレイクは副大統領の暗殺という強硬手段を使ってクリステンの居場所を炙りだそうとしました。
 ジャクソン副大統領は国防部とは逆側のスタンスだとわかりました。ブレイクにとって彼は邪魔です。また、クリステンはトリマウンツのどこかにはいるはずです。クルビア軍がトリマウンツを大規模に制圧する理由さえ作れれば、ブレイクはクリステンを見つけられると考えました。
 そこから導き出されたのがジャクソンの暗殺計画でした。仮に暗殺が失敗したとしても、大きな騒ぎが起きれば軍が出動する理由になります。暗殺計画は急ごしらえのものと自分で認めていましたが、ブレイクにも勝算がある行動でした。
 結果的にはマイレンダーが一枚上手でした。国防部の暗殺者は騒ぎになる前にマイレンダーのエージェントに制圧されてしまいました。マイレンダーはメディアも抱き込み、何事もなかったかのように報じられてしまったのです。
 ライン生命の中での暗殺阻止を依頼されていたロドスでしたが、ロスモンティスとサリアが潰したパワードスーツはフェルディナンドが出動させていたものでした。フェルディナンドはブレイクを裏切って計画を止めようとしており、妨害を受けた刺客もいたのだとか。ライン生命を訪問中に副大統領が暗殺されたとなれば、ライン生命はただではおかれませんから。
 警備課の記録よりパワードスーツが2台多く出動しており、中に入っていた2人は副大統領を爆殺しようと地下に潜っていました。そこもイフリータが目を光らせており、爆発はしたものの工作員は救出されました。

 

2-4. ジャクソンの手腕

 ジャクソン副大統領の暗殺を巡ってクルビア陣営は崩壊するかと思いきや、ジャクソンの手腕で立て直されました。
 ブレイクの暗殺計画失敗は国防部の失態です。クルビア連合議会はここぞとばかりに軍基地の撤廃法案を通そうとするのですが、ジャクソンはそこに待ったをかけます。
 暗殺されかかったにも関わらずジャクソンはブレイクと再度面会し、ブレイクからの譲歩を引き出しました。国防部とマイレンダーが手を組んでクリステンを捜索できる体制を作ったのです。クルビアにとって最大の利益となる形で、関係各所を調整したのです。
 クルビア側が整ったとはいえ、国防部にとって暗殺を邪魔してきたロドスは敵です。サリアが狙撃されてしまったのと、ライン生命オフィス内でドクターも国防部に捕まりそうになりました。それぞれヤラとミュルジスが助けてくれて事なきを得ました。
 その後、ドクターとロスモンティスのもとにローキャンがやってきます。警戒心マックスだったロドスの面々に彼はすぐ追い返されてしまうのですが。


2-5. ホルハイヤの裏切り

 マイレンダー内部に亀裂が走りました。
 上級エージェントとしてマイレンダーのために働いていたホルハイヤが、突然上司のブリキを裏切り、殺そうとしました。金属の身体を持つブリキを殺すために、ホルハイヤはナスティと協力しました。
 彼女たちはそこまで仲が良いわけではありません。2人がなぜ手を取り合ったかと言えば、どちらもクリステンのために動いているので一時的に利害が一致したのです。
 ホルハイヤはマイレンダーの図書館に足を踏み入れた際に、サルカズ王庭の資料を見つけました。そこでサルカズであるブリキにも効果的なバンシーの呪術を知ります。バンシーであるナスティは、工事現場の騒音の中に呪術を隠し、ブリキを攻撃しました。
 頭が取れてしまったのでブリキはやられたものと思われました。マイレンダーの代表を殺害した罪を2人はドクターになすりつけ、以降ロドスはマイレンダーのエージェントに追われる身となります。ブリキは死んでおらず、これ以降ホルハイヤの真の狙いを探るために泳がせます。


2-6. クリステンの居場所

 クリステンの居場所が徐々に絞り込まれていきます。
 ロスモンティスはローキャンと決着をつけたいと願いました。ドクターはローキャンの居場所を知るためにミュルジスと会話をします。その中で、彼女のエルフとしての境遇を知ることとなります。
 ミュルジスはドクターのことを信頼し、ナスティに嘘をついてフォーカスジェネレーターの位置を聞き出しました。フォーカスジェネレーターにはミュルジスのための生態研究園が搭載されており、クリステンと一緒に空に飛び立つ覚悟ができたとナスティに伝えたのです。ローキャンも石棺の生命維持装置の研究のためにフォーカスジェネレーターの内部にいます。
 ローキャンは自身のラボにロスモンティスを招き入れました。研究資金のために非道な実験に手を染めたことを彼は自覚しており、ロスモンティス本人にその罪を裁いてほしいと願います。最高傑作である彼女の脳裏に、自分の存在を刻み付けたいと。ロスモンティスはイフリータに説得されて思いとどまり、結局ローキャンは老衰で亡くなりました。
 サイレンスは伝達物質を用いてクリステンの居場所がわかることをフェルディナンドに告げ、国防部の戦力とともにクリステンの元へと連れて行ってほしいと願い出ます。フェルディナンドは当初の計画書を読み、この推進器ではフォーカスジェネレーターは飛べないのではと疑念を深めます。
 サリアとイフリータはサイレンスと別れたあと、ホルハイヤと遭遇します。フォーカスジェネレーターは発射準備を整えました。ホルハイヤは時間を稼ぐという任務を完遂したので、クリステンから報酬として石棺の研究データを受け取りました。石棺の力で大昔の偉大なクルルカンの姿に戻ろうとしたのです。


3. イベント時系列(打ち上げ後)

 フォーカスジェネレーターが飛んだところから、後半戦として見ていきましょう。

3-1. フォーカスジェネレーターの打ち上げ

 フォーカスジェネレーターがついに打ちあがります。
 クリステンはフォーカスジェネレーターをトリマウンツのゴミ捨て場で建造していました。本来はエネルギーウェルの周辺で作られる予定であり、ジャミング装置のせいで見つけられなかったようです。両親が遺した推進器を搭載してあったのもかく乱に一役買いました。
 ミュルジスはフォーカスジェネレーター内部に作られた生態研究園を見て、クリステンが約束を守ってくれたことを知ります。ナスティに連絡した際は嘘をつきましたが、ここでは本心から覚悟が固まり、クリステンと一緒に空へ飛び立ちました。
 サリアとフェルディナンドはクリステンを止めることを諦めず、国防部にあった点検用の飛行ユニットでフォーカスジェネレーターを追いかけます。その後ろを軍の高性能ドローンでブレイクたちが猛追してきました。
 一方のサイレンスは伝達物質の導きに従い、エネルギーウェルに辿り着きました。クリステンを止めるにはエネルギー供給を止めてしまうという手が考えられるのですが、ステイシスホールから流れ込むエネルギーの奔流は止められません。
 ケルシーはドクターを連れてステイシスホールに辿り着きました。遺跡を調べて自力で辿り着いたのです。一方、クリステンから住所を聞いたホルハイヤもこの地へとやってきて、さらにホルハイヤを泳がせていたブリキも姿を現しました。


3-2. 保存者との邂逅

 ステイシスホールでのやりとりを見ていきます。
 マイレンダーはロドスを敵とみなしていたのですが、ブリキはクルビア大統領からの指示でロドスを支援することになったと言っていました。ステイシスホールではMon3trを使えないらしく、ケルシーはホルハイヤに苦戦していたのですが、ブリキのおかげで助かりました。
 ケルシー曰く、ステイシスホールにいる保存者に会わせられるのはドクターのみ。この遺跡はサルカズとは関係がないので、ブリキにも遠慮するように言っていました。
 ケルシーは保存者に会う前から経緯を把握していたようですが、会話の中で答え合わせが行われていきました。クリステンが考えた計画は、阻隔層を打ち破れるだけの強大なエネルギーがないと成り立ちません。テラの文明レベルでは短時間に賄い切れないので、大きな何かが彼女に力を貸しているのだろうとケルシーは想像しました。それはテラに予期せぬ事態を招くのでケルシーとしてはストップしたかったのですが、間に合いませんでした。
 ケルシーがドクターに助力を求めたのは、ドクターが保存者と同類だからとのこと。このあたりは後編で詳しく記載しますので、ここでは割愛します。このあと保存者はケルシーに依頼し、自身の人間だったころの記憶以外を消して消滅する道を選びました。


3-3. エネルギーウェルの戦い

 サイレンスの戦いを見ていきます。
 伝達物質の反応を追いかけてエネルギーウェルに辿り着いた彼女を待っていたのはヤラでした。クリステンの計画が成就してほしいと願っているヤラはサイレンスの前に立ちはだかりますが、サイレンスの考えは固く、道を譲ることになりました。
 サイレンスがクリステンを止めようとするのは科学と人間のためでした。代償を伴ってでも科学を推し進めるクリステンが英雄視されるようになると、後を追う研究者が続出し、酷い事態になってしまう。科学は人間がコントロールできる範囲で進めていくべきなのだとサイレンスは主張します。
 ヤラはサイレンスの懸念を理解してくれたものの、クリステンもヤラもライト夫妻が事故にあった日から後戻りできなくなってしまったと言っていました。サイレンスはヤラを打ちかまして深部へと駆けていきます。
 伝達物質が指し示したのはエネルギーウェルの中の実験室でした。そこにいたのは恩師のパルヴィス。彼はクリステンの計画を手伝うとともに、この計画を自身の研究にも活用しようとしていました。
 パルヴィスの研究は人工の意識を作り出すのが最終目標らしいのですが、伝達物質はドロシーがやって見せたように人の意識に作用できます。ノイズに悩まされているのですが、莫大なエネルギーが通過するいまの瞬間だけ、ノイズを拝した理想的な環境が出来上がるということで彼は興奮していました。
 パルヴィスが研究の参考にしたもののなかにレヴァナントがあり、ブリキという人物の謎がここで明かされることになりました。レヴァナントはサルカズの1つの種族の名前。長い寿命を持つとともに、精神だけの状態で存在できるという特異な能力を持ちます。ブリキは金属の身体に精神だけ宿ることで生きているものと思われます。メインストーリーでも別の物体に宿ったレヴァナントが出てきます。
 サイレンスは伝達物質のメインコアを破壊しました。彼女はヤラに言ったようにクリステンの研究を止めなければなりません。パルヴィスに恩はあるものの、科学に対する姿勢も大きく食い違ってしまっています。
 伝達物質のメインコアが破壊されてエネルギーウェルは制御を失うと思われたのですが、パルヴィスが予想外の行動に出ました。欠損した分を自分の意識で埋めようとして、彼の意識は伝達物質に飲み込まれ、彼の身体に返ってくることはありませんでした。
 クリステンの計画を止められず、師匠を喪ってしまったサイレンスはその場にへたり込むのですが、イフリータが助けにきてくれました。サイレンスは1人ではありません。イフリータは全編を通して目覚ましい活躍でしたね。


3-4. 星の庭の戦い

 上空での最終決戦です。
 サリアとフェルディナンドは点検用の飛行ユニットでなんとかフォーカスジェネレーターまでたどり着きました。
 後ろからブレイク率いる国防部がやってきたのですが、フェルディナンドが相手をしてくれました。クリステンを止める役目はサリアに託します。フェルディナンドはフォーカスジェネレーターの図面を手に入れていたため、脱出ポッドの位置を把握しています。ブレイクたちはフェルディナンドを殺せません。
 サリアはコンポーネント統括課の職員をかわして、ミュルジスのいる生態研究園へとたどり着きます。クリステンはミュルジスの希望通り生態研究園をフォーカスジェネレーターの内部に作ってくれたとともに、実験に使いたかった753種のすべての植物を揃えていてくれていました。ミュルジスはクリステンを止めようとするサリアを食い止めようとします。
 しかし生態研究園は崩れかかっていました。クリステンはミュルジスを道連れにするつもりは最初からなく、どこかのタイミングで脱出してほしいと思っていたのでしょうか。サリアはミュルジスをかわし、クリステンのもとへとたどり着きました。
 サリアとクリステンの対話は、サイレンスとヤラの対話に似ていました。サリアは行き過ぎた探究の姿勢は混乱をもたらすと懸念をしているのですが、クリステンは渇望する人類の力強さは止められないと主張します。サリアはクリステンが用意した防御システムを打ち破るのですが、サリアが止めにくることを予期して彼女を落とすためだけの扉を用意していたクリステンの勝ちでした。
 星の庭は阻隔層にビームを打ち込んで切り裂き、見事に宇宙へと進出。クリステンはローキャンが用意した生命維持装置で眠りにつきました。


3-5. 保存者の記憶を巡って

 ステイシスホールでのやりとりにも決着がつきました。
 保存者は記憶の大部分を失って消滅したのですが、消えゆく保存者の記憶をホルハイヤが持って帰ってきてしまいました。これがロドスとクルビアの関係の火種となって残ります。
 クルビアの大統領マーク・マックスは、副大統領の肩にとまっていた鳥だったという衝撃の種明かしがありました。副大統領だけ選挙をするのも変な話でしたからね。エンペラーたちと同様、長い寿命を持っている獣主と思われます。
 さらに驚きだったのは、マーク・マックスは保存者トレバー・フリストンを「父」と呼んだことです。一体どういう関係性…?大統領はホルハイヤが持ち帰った保存者の記憶を、修復してくれとロドスに依頼してきました。
 保存者の記憶はマイレンダーでは修復できないらしく、ブリキはロドスに手が出せなくなりました。ホルハイヤは保存者の記憶をドクターに渡したので、マイレンダーを裏切ったホルハイヤのことをロドスは守らざるを得なくなります。マイレンダーの支持を得ることができたロドス一行は無事にトリマウンツから出ることができました。
 ドクターは最後にミュルジスを助けにいきました。クリステンを失って孤独に沈んでいた彼女を、ドクターは理解して手を差し伸べました。保存者という同胞との別れを体験したドクターの言葉だからこそ、説得力があったのでしょう。ミュルジスはロドスを心の支えにしながら、ライン生命で働き続けることになりました。


3-6. トリマウンツ科学倫理共同宣言

 サイレンスの今後について。
 トリマウンツの科学企業の代表者を集め、サイレンスは「トリマウンツ科学倫理共同宣言」を発起しました。彼女とサリアが主張し続けた、倫理観を持った研究開発を監督する機関です。
 ライン生命からはジャスティンJr.、フェルディナンド、ナスティ、ミュルジスが来ていました。フェルディナンドは国防部を裏切った罪で投獄されていたのですが、ジャスティンJr.が看守を買収して助け出しました。星の庭で目にした高エネルギー状態に関する理論を論文にまとめあげ、ライン生命のエネルギー課の主任の座へと返り咲きました。
 ナスティはフォーカスジェネレーターの成功を受けて、空飛ぶ移動都市を構想しているようでした。それがサルカズの悲願にも繋がってくるとのこと。ミュルジスはその都市に生命力をもたらせると提携を持ち掛けていました。
 ライン生命の一研究員だったサイレンスが、このような表舞台に突然立つことができたのには当然理由があります。ヤラがブリキを紹介したのです。ブリキに会いに行ったサイレンスは、そこにジャクソンが同席していることに驚きました。マイレンダーとクルビア政府は、サイレンスの活動に価値を見出したのです。サイレンスの熱意に同調してくれたわけではないのだとサリアは釘を刺していました。
 いまではサイレンス自身も、自分の背後で様々な力が渦巻いていることを理解しています。自分は偶然、このポジションに立つのにちょうどよかっただけだと。しかし、自分の理想に近づけるならばそのような束縛も受け入れる覚悟があると、彼女はプロファイルの中で語っています。本当に頼もしい存在になりました。
 サリアはクリステンの後任としてライン生命の統括の座につきました。ライン生命が失ったものは非常に大きいのですが、サリアがトップに立てば少なくともいま在籍している社員たちは守られるでしょう。今後のクルビアの物語は、ライン生命の騒動がいったん落ち着き、保存者の記憶を巡るものへと変わっていくのかもしれません。





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【アズレン】メイン15-4攻略メモ【アズールレーン】

 アズールレーンのメインストーリー15-4の攻略メモです。実装時点での攻略情報であり、その後の追加キャラや仕様改変などは考慮していませんのでご了承ください。

編成

 あくまで私が使った編成ということで、参考までに見てください。ベストな編成はwikiなどに書いてあると思います。装備もかなり粗が目立つと思いますのでお手柔らかに。


  

構築思想

 道中用とボス用という役割分担をすることが多かったアズレンのステージ攻略ですが、15-4は中枢艦隊が複数出てくることもあり、今までとは異なる考え方で編成を組みました。便宜上、上側の艦隊を対空特化艦隊、下側の艦隊をバランス艦隊と呼びます。
 15-4は中枢艦隊を3回踏みます。1回目は瑞鶴、2回目は初月&若月、3回目は瑞鶴+初月&若月です。1回目と3回目はひたすら艦載機を撃ち落とすことが必要であるのに対して、2回目の初月&若月は対空があまり必要ない相手です。ここが構築のとっかかり。
 最初に倒さなくてはいけない特殊航空艦隊×2も大型航空艦隊扱いなので対空モリモリで戦いたい相手です。特殊航空×2、ボスの瑞鶴×2を相手する艦隊を1つ用意。これが対空特化艦隊。
 もう1つの艦隊は対空を少し落とし、道中を安定的に倒していける艦隊を用意します。敵の偵察艦隊は潜水艦が出てくる代わりに、艦載機の数が控えめ。対空を少し削ってでも対応力を上げるという方向で、「潜水艦を倒せるようにする」「ボス2回目にスムーズに勝てるようにする」「こちらの方が一戦多い」を意識して艦隊を組みます。これがバランス艦隊。こちらも対空は高ければ高い方がラクではありますが、他に気を回した結果対空が少し下がってしまうという形になりました。


対空特化艦隊

■チェシャー

 壁役かつ対空の補助ができる珍しいキャラ。第二艦隊のヴァンガードからのバフも受けられる。


■サンディエゴ改

 道中のメインの対空枠。


■シアトル

 対空砲が2門積めるので採用。最後尾にいると被ダメ軽減のスキルがある。


ニュージャージー

 ボスへのダメージソース。ユニオンの対空バフがシアトルとサンディエゴにかかり、本人の対空も高い。


ユニコーン

 制空権寄与かつヒーラー。パーシュースより対空が高いので、こちらの艦隊に配備。


■アクィラ

 制空権寄与かつ航空火力、少しだけ回復もできる。弾消しと敵艦載機迎撃にも。


バランス艦隊

■エーギル

 対空は苦手だが圧倒的な耐久力で支えてくれる。


島風

 魚雷火力で防空艦などを吹き飛ばす役。偵察艦隊に潜水艦が出てくるのでヘッジホッグ装備。


プリマス

 回避を上げて生存を試みつつ、主砲と魚雷と対空をバランスよく行う。ヴァンガードのバフも受けられる。


ヴァンガード

 高めの対空、自艦隊への航空被ダメ軽減、味方他艦隊の対空アップなどを買って採用。


■パーシュース

 制空権寄与、味方のヒール、弾消し、敵艦載機迎撃。対空が低いのでケアが必要。



■白龍

 制空権寄与、航空攻撃の火力。高耐久で対空も高い。

潜水艦

 特別なカスタマイズはせずにいつものウルフパック。戦闘時間の長いボス戦を何度もやるので、シュノーケルを積んだ方が活躍できそうな感触です。15-4ではU-81の空母特攻スキルがボス戦で光ります。

■U-81

■U-96

■U-37

 

支援艦隊

 仕様を完全に把握しているわけではないのでLv.125にする勇気がなく、Lv.120の子を使っています。戦闘機だけが迎撃するらしいので、戦闘機が2スロットある子たちを採用。
 戦闘機は迎撃の動きだけするらしいので、爆弾を積んでいる戦闘機より機銃や機関砲のみの戦闘機が有効らしいです。フライングパンケーキが強いみたいですが、自分は作っていなかったのでとりあえずメッサーを6積みでいきました。画面左から大量のメッサーが流れてきたら支援攻撃が発動したとわかります。

■ヨークタウンⅡ

■インプラカブル

■インドミタブル

 

マップの立ち回り

  1. 対空特化艦隊で特殊航空艦隊を撃破×2
  2. 対空特化艦隊で弾薬を拾う(残数1)
  3. バランス艦隊で道中戦×1
  4. バランス艦隊で弾薬を拾う(残数0)
  5. 対空特化艦隊でボス1戦目
  6. バランス艦隊で道中戦×2
  7. バランス艦隊でボス2戦目
  8. バランス艦隊で道中戦×1
  9. 対空特化艦隊でボス3戦目

対空特化艦隊は特殊航空艦隊×2、ボス1戦目、ボス3戦目の合計4戦。
バランス艦隊は道中戦×4、ボス2戦目の合計5戦。

道中戦

 道中戦は合計4戦で済みます。ステージに入った瞬間に、敵の中型偵察が2個ぐらい見えていると嬉しい感じです。航空艦隊と主力艦隊には触りたくありません。
 道中戦闘は15-3とほぼ同じ。指揮艦と防空艦を優先して倒す、ネームド駆逐艦の魚雷に気を付ける、魚雷ボートと潜水艦の処理などを意識して立ち回りました。
 特殊航空艦隊は3wave目の飛鷹隼鷹から潜水艦を投入して、なるべく短時間に片を付けられるようにしました。

ボス戦

1戦目 - vs瑞鶴

 対空特化艦隊で戦闘。艦載機を全部落とすようなつもりで戦わないと被ダメが今後に響きます。逆に艦載機以外の攻撃はそこまで怖くないので、後衛の体力を睨みつつ戦闘する感じで。
 前衛の火力を削っているので、こちらからも決め手に欠く戦闘になりました。味方潜水艦のダメージも頼りになりました。

2戦目 - vs初月&若月

 バランス艦隊で戦闘。ボスの体力は50ゲージですが、回避が高いのかなかなか沈みません。
 エーギルがいるおかげで前衛はどっしり戦えました。派手な斬撃攻撃を撃ってきますが、被ダメはそれほどでもない印象。エーギルが重装甲なので魚雷の方が痛いかも。
 前衛が対空を削っている都合上、艦載機を撃ち漏らしてしまうので後衛がジリ貧になりました。もうちょっと対空を盛っても良かったかもしれません。
 バランス艦隊はこのあとも道中戦があるので、体力を残さないといけないのがキツイ。

3戦目 - vs瑞鶴+初月&若月

 対空特化艦隊で戦闘。前衛が沈みがちでしたが、ここがラストなので勝てればなんでもOK。
 初月&若月は割と早めに倒せるので意識する必要はあまりないかなと思います。
 瑞鶴1人になってから弾幕の種類が変わります。赤い追尾弾が一番痛い攻撃だったので、前衛はそれを避けることに集中しました。



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【アズレン】メイン15-3攻略メモ【アズールレーン】

 アズールレーンのメインストーリー15-3の攻略メモです。実装時点での情報です。キャラ追加や仕様改変などは考慮できていませんのでご了承ください。

編成

 あくまで私が使った編成ということで、参考までに見てください。ベストな編成はwikiなどに書いてあると思います。装備もかなり粗が目立つと思いますのでお手柔らかに。

 

道中用

■チェシャー

 壁役かつ対空の補助ができる珍しいキャラ。前衛の耐久もかなり削られるので助けられました。


島風

 魚雷火力で防空艦などを吹き飛ばす役。後述しますが偵察艦隊に潜水艦が出てくるのでヘッジホッグ装備。


■サンディエゴ改

 道中艦隊のメインの対空枠。


ヴァンガード

 道中の魚雷ボート迎撃。防空艦へのダメージ源。ロイヤルで固まったのでロイヤルバフを活用し、ビスマルクZweiや武蔵より対空が高いので採用しています。


■パーシュース

 制空権寄与かつヒーラー。弾消しと敵艦載機迎撃にも。


ユニコーン

 制空権寄与かつヒーラー。パーシュースとは異なり2回目以降の航空攻撃では主力が回復しないところに注意。


ボス用

■エーギル

 壁役。ボス戦は前衛の耐久維持がきついので頼りになります。重装甲で魚雷に弱いので注意して動かします。


プリマス

 回避を上げて生存を試みつつ、主砲と魚雷と対空をバランスよく行います。ヴァンガードのバフも受けられます。


■シアトル

 ボス艦隊のメインの対空枠。対空砲が2門積めるので採用。最後尾にいると発動する被ダメ軽減のスキルがあります。


ニュージャージー

 ボスへのダメージソース。一応ユニオンの対空バフがシアトルにかかります。


信濃

 制空権寄与、弾消し、敵艦載機の迎撃。ボスの瑞鳳が少し動くので、重桜型魚雷の攻撃機はダメージがぶれやすいです。


■白龍

 信濃と役割は同じ。

 

潜水艦

 特別なカスタマイズはせずにいつものウルフパック。

■U-81

■U-96

■U-37


支援艦隊

 仕様を完全に把握しているわけではないのでレベル上限を解放する勇気がなく、使用するキャラはLv.120で止めて様子見をしていました。戦闘機だけが迎撃するらしいので、戦闘機が2スロットある子たちを採用。
 爆弾を積んでいる戦闘機であっても迎撃行動のみ行うらしいので、機銃や機関砲のみの戦闘機が有効です。フライングパンケーキが強いみたいですが、自分は作っていなかったのでとりあえずメッサーを6積みでいきました。画面左から大量のメッサーが流れてきたら支援攻撃が発動したとわかります。


■ヨークタウンⅡ

■インプラカブル

■インドミタブル

 

マップの立ち回り

  1. 敵艦駆逐でジャマをどかす
  2. 道中用艦隊で特殊航空艦隊を撃破
  3. 支援攻撃を良さげなところに撃つ
  4. 道中用艦隊で道中2戦
  5. ボス用艦隊でボス1戦目
  6. 道中用艦隊で道中2戦
  7. ボス用艦隊でボス2戦目

 

道中戦

特殊航空艦隊

 コイツを倒さないと敵側に支援艦載機が出たり、空母が増えたりといろいろ厄介らしいので真っ先に倒していました。
 扱いとしては大型航空艦隊のようでリザルト画面ではそのように表示されます。道中艦隊が戦う一番の強敵になります。潜水艦を動かして、3waveあたりから投入していました。支援艦隊の支援攻撃コマンドが効くので、配置によっては撃ってもいいかも。

その他の敵の選び方

 15-3で触るのは大型偵察か中型偵察のみにしていました。航空と主力は中型であろうと触ったらアウト。量産型伊勢型が主砲で味方後衛を撃ってきて体力が持ちません。
 私は対空が低い島風に1枠割いて対潜を任せたので、偵察艦隊をターゲットとしました。対潜を諦めて、ターゲットを主力か航空に絞る戦術もあるかもしれません。

注意すべき敵

 13章から変わらずに指揮艦が一番厄介です。盤面に存在するだけで敵全体にバフがかかります。防空艦(量産型秋月型)と一緒に出てくると航空攻撃で倒せなくなるので、島風の魚雷とヴァンガードの砲撃を使うタイミングを見極めながら戦っていました。
 数は少ないですが魚雷ボートが致命傷になることが多かったので気を遣っていました。1匹ならヴァンガードの副砲で倒せますが、2匹同時に来ると通してしまうため、前衛で片方は倒す意識で動いていました。
 敵の潜水艦と艦載機を倒すために、前衛は前のめりに突っ込んだり、上下レーンを両方意識して動く必要があります。

ボス戦

情報掌握の仕様

 中枢艦隊と連続で戦うと不利になる情報掌握の仕様があるのですが、自分は15-3はボス用艦隊でボスと連戦していました。開発側の意図と異なるので、わざわざ難しいルートを通っていたのかもしれませんが、こういう戦い方もあるよという参考にしてください。
 道中艦隊は長く戦うことを意識してヒーラーを積み、逆にボスは短期決戦で火力マシマシだったので、役割を大きく分けていたんですよね。なので道中艦隊でボスの一戦目を踏むのが無理でした。
 ボスと連戦させるこのやり方は15-4では通じなくなるので、バランスよく戦力を配置する編成を15-3の時点から編み出しておいた方が吉ではあります。私も15-4ではガラッと戦い方を変えざるを得ませんでした。

vs瑞鳳

 ボスが出てくるまでの敵はそんなに特筆すべき点はありません。
 瑞鳳は1戦目と2戦目で微妙に弾幕が違いますが、どちらも前衛への被ダメが厳しかったです。艦載機で画面が見えないのもあって、バラマキ弾幕を避けるのが難しいので、航空攻撃は弾消しを意識して撃っていました。

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なぜフロストノヴァが「Lullabye」を歌う演出がすごいのか - アークナイツアニメ第10話「変局 Peril」

 アークナイツアニメ2期、第10話「変局 Peril」にてフロストノヴァが歌うシーンがありました。「Lullabye」という曲なのですが、別のボスステージのBGMとして使われた楽曲なので、ゲーム中で彼女とこの曲の間に直接の関係はありません。このアニメの演出が、いかに多くの文脈を含んでいたかという話をしたいなと思います。
 



 ただ、これを語ろうとするとアニメ2期の重大なネタバレになりますし、ゲーム側のメインストーリーの8章の最後のネタバレをすることにもなります。



 ネタバレを踏みたくない人はバックしてくださいね。




 10話の演出によって、「Lullabye」はメフィストとフロストノヴァの関係性を示す曲として新たな意味を持つようになったのではないかと思います。

メフィストの過去

 メフィストの本名はイーノ。幼い頃に感染者になってしまい、迫害されたのでサーシャ(ファウスト)と一緒に移動都市から逃げ出しました。2人はウルサスの氷原でタルラに出会います。

 レユニオンに引き取られたイーノとサーシャは、戦士として育てられました。イーノはアーツを、サーシャはボウガンを扱うことができました。
 イーノは眠りが浅く、熟睡するまで子守歌を歌ってもらっていました。歌っていたのがフロストノヴァだったのです。


 

レユニオン幹部としてのメフィスト

 成長したイーノはレユニオンの幹部メフィストになりました。喉に大きな源石結晶があり、それが彼のアーツを増幅していました。感染者を家畜に変えてコントロールするアーツです。

 幼いころの思い出があるのか、メフィストは歌を歌おうと努力していたことがあります。ただ、喉の源石のせいで彼は歌うことができません。フロストノヴァが上手に歌うことに触れていたことがあり、子守歌を歌ってもらっていた記憶があるのではないかと思います。


 

メイン8章メフィスト

 長いので省略しますが、メフィストはいろいろあって石棺の力で源石の化け物になってしまいます。人間だったころの意識はほとんどありません。8章でも屈指の難ギミックボスとしてドクターの前に立ちはだかります。

 「Mephisto・歌う者」「ソレは歌いたいのだ」…。この化け物、歌うんですよね。
 ボスの体力を削って第2形態に入ったら流れるステージBGMが「Lullabye」でした。オペレーターたちは生死をかけた激闘を繰り広げているのに、突如流れてくる静かな曲に最初はビックリしたものです。不気味なアンバランスさでした。
 メイン8章でメフィストが子守歌を歌ってもらっていたという事実が明かされるので、このBGMが持つ意味を我々は推察できるようになっています。歌によって安寧を得て、歌にあこがれ続けたメフィストの記憶から離れない曲なのだろうと。
 アークナイツのステージBGMでボーカル付の曲が使われるのは珍しく(このあと狂人号等も入ってきますが)、このステージはBGMとともに記憶に残る戦いとなりました。


アニメ10話「変局 Peril」

 アニメ10話ではフロストノヴァがアーツの詠唱のために「Lullabye」を歌っていました。ゲーム中でこの描写はなく、今まで彼女とこの曲は繋がっていなかったので、アニメを見て私は驚いたわけです。
 事実を1個ずつ確認すればフロストノヴァが「Lullabye」を歌ったとしても齟齬は起きません。幼いメフィストに歌ってあげていた曲が、いまは詠唱の呪文になっているのでしょう。ゲーム中で歌っていたのは別の楽曲だったと思われますが、これも「眠れ、眠れ」という歌詞が入っていたことから子守歌だったと考えられます。

 アニメ10話の前半で、メフィストとフロストノヴァが険悪な雰囲気になっていました。メフィストの残虐な行為に対して、フロストノヴァが怒りを露わにしていたシーンです。
 フロストノヴァはメフィストのしでかした殺戮に対して怒っています。単純な思想の対立というだけでなく、メフィストの成長を見守ってきたフロストノヴァからしてみれば、彼がこんなことをする非道な人間になってしまったことに憤っているのかもしれません。見守り、見守られてきた2人の関係を「Lullabye」が繋いでいると思うと、この10話の構成の美しさに胸を打たれます。
 いままで私の中で「Lullabye」はメフィストの悲壮な運命を象徴する楽曲でした。鉱石病に翻弄され続けた彼の壮絶な人生と、拠り所の少なかった彼の魂を、子守歌という文脈で静かに鎮める曲。
 フロストノヴァがこの曲を歌うという演出により、「Lullabye」は2人を繋ぐ絆の楽曲になりました。メフィストが大切に胸に刻み込んでいた楽曲は、フロストノヴァにとっても大切な曲だったと解釈できるのではないかと思います。レユニオンがまだ希望を抱いていたころの、暖かな団欒を象徴する楽曲として…。




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【アズレン】ストーリー考察:須臾望月抄 編【アズールレーン】

 2023年9月14日開始のイベント「須臾望月抄」のストーリーを整理していきます。

1.過去

1-1. 指揮官の雲遊

 時系列的に一番過去に当たるのは、指揮官が重桜を訪れていたシーンです。
 長門と武蔵は重桜の神木が枯れ始めたことを不審に思っていました。このとき原因を知っていたのは仙哲のみ。大神木に浸食の元凶があるのだと彼女は言っていました。
 仙哲の本体は重桜の聖域にあるため、神木の力を借りて思念体のような形で長門のもとを訪れていました。神木が枯れる異常事態に対処するため、長門は仙哲を引き留め、仙哲はしばらく長門の近くに滞在することになりました。
 このとき指揮官は執務の一環で重桜を訪れていました。KAN-SENを率いる存在として、旅をする機会は多いのだとか。相変わらず仕事に忙殺される様子が描かれていました。長門に誘われた夜宴に息抜きのために出席し、人込みを避けて屋敷を歩き回っているときに仙哲に出会いました。
 仙哲は結界で守られた先にいたため、指揮官が彼女に会えたのは幸運なことでした。仙哲はこの出会いに縁を感じます。破滅の未来を何度も繰り返し見てきた仙哲は、指揮官に言われた「ヒトは未来に希望を抱いた方がいい」という一言が記憶に残ります。指揮官のいる枝の運命が動き始める出会いでした。
 その後、仙哲は信濃の様子を気にしていました。リュウコツの異常でこのころから彼女は眠ってばかりいたそうです。不完全な状態での処女航海で沈んでしまったカンレキが影響しているのでしょう。 

1-2. 仙哲の封印

 長門と武蔵は大神木の異変を止めるべく聖域へ向かいました。
 大神木にはワタツミが封印されていました。北天より落ちた星の破片。北方連合で起きたツングースカ大爆発の隕石の一部です。なぜこれが重桜にあったのかは謎です。
 ワタツミと光と影の対となる存在が「半影のエックス」という化け物でした。半影のエックスはワタツミの力によって封印されていたのですが、力が漏れ出して大神木の力が弱まっていました。これが大神木が枯れた原因。ワタツミとメンタルキューブは同根の存在であり、それらの力が多く使われるほど半影のエックスも強くなってしまうのだそうです。
 仙哲は半影のエックスの暴走によって世界が滅びる様子を何度も夢に見てきました。彼女はセイレーンのように別の枝で起きる出来事を観測することができました。「半影」と言われているのでエックス本体ではないのですが、それでも世界を崩壊させられる力を持っていると考えられます。イベントの最後では「本影」という言葉も出てきていました。
 長門は残存するワタツミの力を行使することで半影のエックスを再び封印しようとするのですが、力が足りません。そこで仙哲が自分の身をワタツミと重ねることでワタツミの力を強化し、半影のエックスをねじ伏せることができました。仙哲の存在はワタツミの概念と重なり、半影のエックスの封印の礎となり、大神木から離れられなくなりました。
 このとき仙哲はリュウコツを修復する手がかりを武蔵に渡していました。信濃のためでしょうか。また、封印を無事執り行うことができれば、力を失ったワタツミも渡せると言っていました。これが後の時系列で、争奪戦を引き起こしていきます。

1-3. 特別演習

 聖域から戻ってきた長門の行動について。
 半影のエックスとの戦いの中で長門の身体は傷つきました。重桜の仲間や他陣営に悟られないように休養をとる必要がありました。
 そこで長門は自らが務めていた連合艦隊の旗艦の座を譲ると言い出します。それが「縹映る深緋の残響」の発端でした。特別演習を行って、天城vs戦艦加賀の勝者に旗艦を譲ろうとしました。
 1回目の演習では天城の勝利でした。しかしその後、上層部はワシントン海軍軍縮条約の再現を実行。天城と赤城は巡洋戦艦から空母へ換装され、戦艦加賀は破棄されることになりました。
 天城のリュウコツは病に侵され、空母への換装に耐えられる状態ではありませんでした。天城は長門に掛け合って2回目の演習を行い、自分を打ち負かした戦艦加賀を空母へ換装し、自分は戦艦加賀の身代わりとなり条約の再現の犠牲になることにしました。
 この一連の出来事は空母になったあとの加賀の回想として描かれ、天城が最終的にどうなってしまったのかははっきりとは描かれていませんでした。今回はその裏側が少し補足された形となりました。
 空母に換装された赤城と加賀は天城の想いを受け継ぎ、重桜の重鎮として活動をしていきます。一方、長門は事件のすべてを見届けたあと、大神木に封印されて自らの傷を癒すことにしました。「墨染まりし鋼の桜」で瑞鶴たちに救出されるまで、眠り続けることになります。

1-4. ワタツミと信濃

 武蔵は仙哲からワタツミを譲り受け、表舞台からはいったん姿を消します。
 ワタツミとメンタルキューブは似ているのですが、性質は異なると言われていました。半影のエックスを封じる力を失ったワタツミですが、仙哲はこれが重桜の未来を変えるものだと言っていました。
 大和が水無月を介して武蔵と喋っているシーンがありました。宝器を使うとこれが実現できるようです。大和もワタツミの力には懐疑的でした。
 また、信濃は仙哲から夢を見る力を受け継ぎました。2人は夢の中で別の枝の出来事や、離れた地点に現れた鏡面海域の様子を覗き見ることができます。信濃はこの力に慣れていないせいか、夢と現実の区別が曖昧になってしまったと言われていました。
 信濃とワタツミの存在は重桜にとって非常に重要なものです。大和はその2つを祭儀の島で守ることにしました。これが「刹那觀る胡蝶の夢」に繋がっていきます。
 

2. 現在

2-1. 再び枯れた大神木

 ここから時系列が現在になります。
 大神木が再び枯れ始めました。重桜にある神木は根が繋がっており、神木が枯れ始めたことで大神木に何かが起きているとわかります。長門と武蔵は夢でも神木が枯れる様子を見ました。
 半影のエックスの封印が弱まったのが直接の原因と考えられますが、具体的には語られませんでした。エウロパマルコ・ポーロがエックスを降臨させたのと同時刻だったという記載があるため、関係があったのかもしれません。
 長門と武蔵は前回の異変の残響のせいかもしれないと、すぐさま事態の収拾へと動き始めます。四万十を連れて聖域へと向かいました。武蔵は大神木を守っているはずの仙哲が夢に出てこなかったため、彼女の安否も気にしていました。
 四万十は酒匂から昔の話を聞いていました。情報収集をしたそうな雰囲気でもあり、単におしゃべりがしたそうな雰囲気でもありました。
 長門は自分たちが聖域から戻らなかったときのために陸奥に伝言を残しました。半影のエックスとの戦いに苦戦したときの備えをしていたのです。

2-2. 聖域の詰所

 聖域には詰所があり、重桜のKAN-SENたちが警護に当たっていました。
 詰所が作られた理由は、半影のエックスの封印が破られる可能性があると長門が危惧したからです。かといってその理由を包み隠さず話すのは難しく、詰所に駐在するKAN-SENたちは過去の出来事を知りません。
 尾張は1人で詰所を抜け出し、大神木に直接触れ、過去の長門たちの戦いを幻として見ます。時系列が分からない彼女は動揺を覚えます。秘密の回線で紀伊に連絡し、紀伊から武蔵に情報が届けられていました。
 長門と武蔵は大神木が枯れたという報告で、半影のエックスの封印が解けてしまうだろうと予期していました。封印のための術式の準備を行います。

2-3. 半影のエックス

 予想通り大神木の封印が解けて半影のエックスが飛び出てきました。
 詰所にいたKAN-SENたちは懸命に戦ったのですが無尽蔵の戦力に押されます。名取の信号弾と瑞鳳の艦載機を目印にして、仙哲と武蔵が助けてくれました。仙哲は安全の庭という空間にKAN-SENたちを避難させます。
 仙哲は半影のエックスを封じるためにワタツミの概念と同化しています。しかし封印が解けてしまった以上、このままでは現状維持もままならない戦況でした。安全の庭にも半影のエックスが入り込んできて、いよいよピンチになります。
 

2-4. 仙哲と雲仙

 仙哲がヒトとしての自分を取り戻すというのが逆転のきっかけでした。
 仙哲は別の枝で世界の結末をたくさん見てきました。自分が己を捨てて半影のエックスと対消滅することで、その枝は生き永らえることができます。
 しかし指揮官のいる枝の仙哲は他とは一味違います。指揮官にもう一度会いたいというヒトとしての感情が、自分の存在を思い出させたのです。ワタツミと同化した仙哲ではなく、この世界の一員、重桜のKAN-SEN雲仙なのだということを。
 自分を雲仙と認識することで艤装が現れ、彼女は半影のエックスと戦えるようになりました。四万十と伊吹が助太刀をしてくれ、雲仙はついに半影のエックスを一刀両断しました。
 術式を準備していた長門が間に合い、半影のエックスは再び封印されました。陸奥長門からの伝言を読み、灯籠を通じて人々の願いが神木に力を与えていました。

2-5. 未来へ

 戦いの後の出来事です。
 雲仙は聖域で目覚めました。長門や武蔵は重桜に戻ったようで、聖域で伊吹がお世話をしてくれていました。伊吹も半影のエックスとの戦いでケガを負っていたのかもしれません。
 半影のエックスは封印されましたが、大神木は消滅してしまいました。しかし雲仙が倒れていた場所には新しい苗木が生えてきていました。
 苗木を見守る人影が1つ。赤い重桜傘を持ったその人物は天城と呼ばれていました。昔亡くなった彼女が復活したのか、もしくはそもそも亡くなっていなかったのか、何が起きたのかはわかりません。雲仙もわかっていなかったような反応をしていました。
 物語から退場したと思われていた天城が戻ってくることになるでしょうか。赤城と加賀の行動にも影響がありそうですね。重桜の物語は他陣営とは独立していることが多かったですが、エックスとの決戦フェーズに徐々に移ってきた雰囲気があり、他陣営のストーリーとも足並みがそろってきた印象です。





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【アズレン】ストーリー考察:愚者の天秤 編【アズールレーン】

 2023年8月17日開始のイベント「愚者の天秤」のストーリーを整理していきます。

1. イベント前日譚

1-1. エックスとアビータ

 エックスとアビータの関係から整理していきます。クライマックスで判明したことではあるのですが、時系列としてはここが起点にあたるためここからスタートです。
 アンチエックスの上位個体であるアビータの一部は、人類の敵エックスに乗っ取られているという衝撃の事実が判明したイベントとなりました。HierophantとDevilはやられてしまっているようです。
 Hierophantは最初に作られたアビータでした。当時は最新鋭のAI兵器アンチエックスに対して人々が不信感を抱いており、それを払しょくするために言語と概念分野に特化したHierophantを最初に作ったのだとオースタ博士が説明していました。研究リソースが厳しくなってきており、人々とのコミュニケーションを優先したのです。
 オースタ博士がHierophantを作った時点ではすでに人類はエックスの脅威にさらされており、アビータでエックスとコミュニケーションをとってみてはどうかとアンジュ博士が提案する一幕もありました。もしかしたらHierophantはエックスと接触した結果、乗っ取られてしまったのかもしれません。
 Devilが乗っ取られてしまった経緯はまだわかっていません。エックスと直接コンタクトした結果なのかもしれないですし、Hierophantを経由している可能性もあります。「覆天せし万象の塵」にて、Devilの背後にいる存在にTowerが疑いを向けるというシーンがありました。同じアビータから見ると怪しい行動をしていたみたいです。
 DevilはKAN-SENたちから認識できない黒いモヤの敵を使役できます。なぜこれができるのか理由がわかっていなかったのですが、エックスの支配を受けていたというのなら納得です。
 アビータと戦っていたと思っていたら、いつの間にかエックスとの戦いにシフトしてきてしまってびっくりの展開です。


1-2. アイリスの分裂

 指揮官が見ている世界線の話に移ります。アイリスの分裂について。
 2018年7月のイベント「光と影のアイリス」では史実のメルセルケビール海戦・カタパルト作戦の「再現」がほぼ完全な形で行われました。このころはまだKAN-SENたちはアンチエックスと上層部が主導する「再現」に抗う術がなかったのです。
 ユニオンとロイヤルから圧力を受けたアイリスはメルセルケビールでの戦闘へと突き進みます。マサチューセッツ率いるユニオン艦隊と、ジャン・バール率いるアイリス艦隊が激突。戦力に優るユニオン側に対して、ジャン・バールは未完成状態。アイリスは敗北を喫しました。
 史実だとフランスの南側はドイツの傀儡政権(ヴィシー政権)になっており、メルセルケビール海戦で戦ったのはヴィシー陣営でした。ドイツに戦力を奪われたくないフランスは多くのフネをトゥーロン港で自沈させます。
 史実を再現する形で、ジャン・バールは多くの仲間とともにトゥーロンで自沈するのですが、指揮官に救出されて鉄血の支配下に置かれていました。これ以降、ジャン・バールたちは表舞台から姿を消し、残されたKAN-SENはヴィシア聖座として再編されました。
 リシュリューは一つの統一されたアイリスの復活を諦めず、ロイヤルの地に渡って後継となる自由アイリス教国を設立。ロイヤルの支援を受けながら統一の機会をうかがっていました。
 直前のミニイベント「燃ゆる聖都の回想曲」では、このアイリスの分裂の裏で、アイリスの秘蹟である冠を守るための奮闘が描かれていました。マルセイエーズは冠を持ち出し、ル・テリブルの助言で南大西洋セントヘレナ島に逃げ込んでいました。現実のこの島はイギリス領で、ナポレオンの流刑地として有名です。
 マルセイエーズが決死の想いで守った冠ですが、実は長い歴史の中でセイレーンにすり替えられていたことがわかりました。セイレーン技術を用いた危険な代物になっていて、絶海の孤島に封じられていたのはある意味幸運だったと言えます。


1-3. マルコ・ポーロの苦悩

 アイリスが分裂したあと、マルコ・ポーロも暗躍を開始します。
 マルコ・ポーロはサディアの威光を広めるというサディアの一員としての責務と、セイレーンを駆逐しなくてはいけないというKAN-SENとしての責務に真面目に向き合っていました。お調子者なのですが自らの存在理由に対してはとても真摯。特別計画艦たちは精神が不安定なKAN-SENが多いのですが、この子も危うさをはらんだ性格をしています。
 サディアのトップであるヴィットリオ・ヴェネトに対しては、サディアの威光を広めるという任務への危機感がないのではと考えていたようです。ヴェネトは他のKAN-SENからは慕われており、それが気に食わないマルコ・ポーロは嫉妬に苛まれます。戦艦マルコ・ポーロはヴィットリオ・ヴェネト級の改良計画案だったという史実も味わい深い。
 フリードリヒ・デア・グローセとマルコ・ポーロが会話しているシーンもありました。フリードリヒが華麗なる作戦でコンパイラーを打ち破る前の話。マルコ・ポーロ側からは、フリードリヒは上層部とセイレーンの言いなりになって「再現」を演じさせられているだけだと見えていました。このままじゃなにも変わらないと。
 このころから大きな作戦の実現のために準備を進めていたであろうフリードリヒは、マルコ・ポーロに焦るなとアドバイスをします。上層部の支配力は健在なのです。しかし助言はマルコ・ポーロには響かず、彼女は過激な考えに囚われるようになります。セイレーンを倒したいなら、遠い未来でセイレーンが勝てなかったエックスの力に頼ればいいのではと。
 マルコ・ポーロの計画は当初は上手くいっていなかったようで、彼女が自室で憔悴しているシーンが描かれました。心の弱みに付け込まれ、エックスに乗っ取られたHierophantが接触してきます。
 マルコ・ポーロはクレマンソーを計画に引き込もうとします。クレマンソーはマルコ・ポーロの計画がヤバいものだと認識しつつも、自分の野望のために利用できると考え、難しい立ち回りをこなしていくことになります。信濃が見た夢で、何者かがマルコ・ポーロに冠の在りかを教えるシーンがありましたが、それはクレマンソーだったものと考えられます。
 Hierophantの助力を得たマルコ・ポーロは暴走してしまうと危険な存在です。クレマンソーはマルコ・ポーロに対して友情も感じており、彼女のことも救い出したいと考えていました。制御可能な範囲で泳がせておいて、油断したところで不意打ちしストップをかけようと思っていました。
 マルコ・ポーロの計画に対処する中で、分裂したアイリスとヴィシアの統合を狙えることに気づいたクレマンソーは、マルコ・ポーロに手を貸すとともに、アイリスの統一に向けた細工をスタートします。


1-4. 冠の行方

 マルセイエーズが守っていた冠の争奪戦が行われました。
 「燃ゆる聖都の回想曲」の内容と、その裏側のお話です。リシュリューは分裂する前のアイリスの後継の正統性を示すために、この冠を手に入れようと考えています。クレマンソーは審判廷の情報網から冠の在りかを掴み、リシュリューにこっそりと伝えました。
 クレマンソーの情報提供の意図ははっきりとは語られませんでした。マルコ・ポーロの計画の最後のピースとして、セイレーン技術の結晶であるこの冠が必要であることを知っていたのかもしれません。リシュリューがこの冠を抑えてしまえば、マルコ・ポーロの計画はここでとん挫することになります。それはそれでOKと考えていたのでしょうか。
 マルコ・ポーロは黒いモヤの敵を使役してマルセイエーズとリシュリューに圧をかけ、冠を奪いました。「燃ゆる聖都の回想曲」の中では冠が奪われた理由が説明されませんでしたが、マルコ・ポーロへと繋がっていたわけです。
 リシュリューは冠を手に入れられなかったのですが、それはクレマンソーの想定通りでした。リシュリューセントヘレナ島の資料館でコンパイラーが残した海霧の利用方法を解読し、その後の反攻作戦の機動力となっていきます。



2. イベントの時系列

2-1. ドロイド召喚の仕組み

 ここからイベントの時系列です。まずは突如襲来したドロイドについて。
 奇想天外なSFの世界であるアズールレーンの世界でも、空から突然ドロイドが降ってくることは基本的にはあり得ません。ドロイドが降臨したのは現実に重ねられた架空の世界での出来事でした。世界の上に別の世界が重なるこの現象は積層と呼ばれていました。
 地中海を取り囲むようにして、ヴィシアの秘蹟である概念錨が埋まっています。その名の通り概念を強化するこのアイテムを用いて、地中海には神の概念が強化された空間が出来上がり、現実の上に覆いかぶさったのです。
 ドロイドの召喚はすぐに実行されましたが、Hierophantを呼び出すには時間がかかりました。転移エネルギーみたいなものが必要だったのでしょうか。
 クレマンソーはこの計画を予め知っていて、積層をストップさせる方法を最初から検討していました。概念錨の上にアイリスの秘蹟である神穹の壁を使うと「真なる神聖」の概念に書き換わるので、神の概念が止まるのだということでした。概念錨にアクセスしやすいようにワープポイントの近くに動かしておくという小細工まで完了済み。
 現実の上に鏡面海域のような別の世界線が覆い被さったということで、信濃はこれを異常事態だと捉えます。彼女は夢で鏡面海域を観測できます。イベント序盤で信濃がいち早く異変に気付いたのはこの力のおかげでした。


2-2. 地中海艦隊

 ドロイドの急襲に対する初動対応について。
 博覧会会場の外にもドロイドが現れました。水都(ヴェネツィア)にリットリオとトリチェリ、帝都(ローマ)にローマとダ・ヴィンチ、タラントにアクィラたちがいて、それぞれ対応にあたる様子が描かれました。
 リットリオは上層部が骨董品を収集している倉庫をついに突き止めたということで調査をしていました。「讃える復興の迷路」のときからサディアKAN-SENは上層部の動きを怪しんでいましたが、ついに証拠を抑えたようです。「鋼鷲の冒険譚」では、骨董品のタイルかと思ったものが実はセイレーン技術の塊で、ローマが操られてしまったという事件が描かれました。骨董品は一度マルコ・ポーロのもとに集められているという話もあり、どういう繋がりがあるのかは今後の謎として残されました。
 オアシスの要塞にいるアンドレア・ドーリアたちとは、「緑地伽話」から引き続き音信不通の状態が続いていました。自然現象の砂嵐のせいという描かれ方ではあるのですが、思わせぶりな描写が続いているのはなぜなんでしょうね。
 ロイヤル艦隊の一部が地中海にまで手を伸ばしてきています。ジブラルタル海峡を抑えているのがウォースパイトたち、マルタ島にいるのがネルソンたちです。
 トゥーロンにいたジャン・バールたちは、ドロイドたちに対して打って出ようとしたのですが、クレマンソーに止められてしまいました。マルコ・ポーロに対する切り札の1つになるからですね。


2-3. クレマンソーの芝居

 クレマンソーの作戦を見ていきます。
 クレマンソーは博覧会会場にいたヴィシアKAN-SENたちを撤退させ、ジャン・バールに対しては指揮官を襲撃するように命令することで、マルコ・ポーロの信用を得続けようとしました。
 逆にマルコ・ポーロはクレマンソーを信用してトレントMETAを預けようとしたのですが、クレマンソーはケルサンたちに彼女の無力化を命令していました。結局姿は出てこなかったのですがヴィシアに捕まったままなのでしょうか。
 あとは「神」の本体を呼び出すだけとなったところでクレマンソーはマルコ・ポーロを裏切り、黙示録の白騎士で彼女を海へと撃ち落としました。黙示録の四騎士は「黙示の遺構」でも出てきたヴィシアの秘蹟。地中海が概念錨で囲まれていたので召喚できたのではないかと思います。何もないところにいきなり呼び出せるとしたらクレマンソーが強すぎるということになってしまうため。
 クレマンソーはマルコ・ポーロの目の前で、ジャン・バールに指揮官を襲うように命令を出しました。これはマルコ・ポーロに対するお芝居。それと同時に、ジャン・バールがこの命令に従わないこともわかっていました。反抗してきたジャン・バールを、クレマンソーは追放処分とします。
 ヴィシアのトップであり、冠を一時的に所持しているクレマンソーから追放されたということで、リシュリューは合法的にジャン・バールたちを支配下に置くことができます。「再現」に翻弄されてきた2人はここで和解し、人類のために戦うということで手を取り合います。このあたりまではクレマンソーの思惑通りに事が進んでいきます。


2-4. 概念錨の書き換え

 マルコ・ポーロが落ちた海域から神が降臨しようとしています。
 クレマンソーは概念錨の書き換え作戦を提案。指揮官はこれを承諾し、全陣営一丸となって神の降臨を阻止しようとします。神を降臨しようとしている概念を神穹の壁で書き換え、神聖な力を束ねて神を打ち破ろうとしたのです。
 概念錨は地中海の端から端まで至る所に埋まっています。近くにいる艦隊で対処しようとしますが、一部手が回らないところを助けてくれる存在がいました。
 君府(イスタンブール)のあたりにソユーズがいて、エーゲ海周辺も含めていくつかの概念錨を書き換えてくれました。黒海から北方連合方面に繋がっていますしね。
 ソユーズはクレマンソーと裏で繋がっていて、シャンパーニュの艤装テストを手伝っていたようです。ヴィシアはガスコーニュを普通に運用できているにもかかわらず、シャンパーニュのテストを北方連合に外注していました。クレマンソーはここまでの事態に発展することを見越して、ソユーズエーゲ海周辺に呼び込んでいたのかもしれません。
 スエズ運河のあたりにも概念錨があり手が回っていませんでしたが、ここは東煌艦隊が手伝ってくれました。リットリオは東煌艦隊が運河のあたりになぜか滞在しているようだと気にしており、カラビニエーレに探りを入れさせようとしていたところでした。これにも裏がありそうな雰囲気でした。
 アイリスの本国にもたくさん概念錨があり、アミアン聖堂やモンサンミッシェルといったランドマークの名前も出ていました。モンサンミッシェルにはストラスブールがいるので大丈夫だろうとジャン・バールが言っており、実際に概念錨は書き換えられていました。ストラスブールダンケルク級戦艦の2番艦。「光と影のアイリス」の頃から名前だけは出ています。
 本来であればアイリスの国内をアイリス・ヴィシアの両陣営のKAN-SENたちが自由に動き回るのは難しい状態でした。鉄血の傀儡政権が支配しているので怪しまれたら終わりです。それはクレマンソーが手を回してくれたみたいでした。ドロイドが出現する非常事態なので動きやすかったということもあるでしょう。タルテュ、ル・マルス、ル・マランなどのヴィシアKAN-SENもリシュリューに協力してくれました。


2-5. Hierophantの概念攻撃

 健闘むなしくHierophantが降臨してしまいました。
 すべての概念錨が神穹の壁によって書き換わり、神聖の概念を束ねた聖槍が神の繭を貫きました。クレマンソーの計画ではこれで神が葬り去られて一件落着になる予定だったのですが、繭を破壊しただけで本体を貫くことはできませんでした。
 マルコ・ポーロはエックスを召喚するつもりだったはずなのですが、中から出てきたのはアビータHierophantでした。このHierophantはスペアボディではなく本体であり、エックスに操られてしまっていました。海に落ちたマルコ・ポーロが持っていた冠はHierophantの手の中にあり、冠の持ち主もここで明らかになります。
 Hierophantはアビータとしての能力と、エックスの能力の両方を操ることができます。言語と概念に特化したHierophantは、KAN-SENたちにコトダマのような攻撃を仕掛けることができます。その影響はMETAや普通のKAN-SENによく効き、特別計画艦や量産艦にはあまり聞きません。己の存在がリュウコツにどのぐらい頼っているのかという違いなのでしょうか。
 クレマンソーはこの概念攻撃を防ぐためにもう1つの切り札を使うことにしました。マルコ・ポーロが神から預かった黒い太陽です。この秘儀はKAN-SENを別の概念空間に飛ばすことができるので、Hierophantの力から一時的に逃れることができました。しかし、黒い太陽が作った空間自体をHierophantは破壊することができ、無力化されてしまいました。黒い太陽が元々神のものだったら、神に対して有効に使えるはずもないですからね。

2-6. Hierophantと博士と指揮官

 Hierophantは指揮官を見つけました。
 Hierophantの次なる一手はDevilの支援ドローンを展開することでした。これによりDevilもエックスの手に落ちていることが判明し、状況はますます悪化していきます。
 ヘレナMETAが別の世界線から指揮官のいる積層空間にアクセスし、DevilとHierophantの攻撃を一部無効化してくれました。毎度毎度頼りになります。
 Hierophantは指揮官を発見して以降、指揮官の方を不気味に見つめてきていました。艤装を解除して突進してきたとき、傍にいた信濃が迎撃したのですが、影が抜けるように分裂。新たにできた方は壁を抜けて指揮官に接触します。2人は消滅して別の空間に飛びました。
 飛んだ先の空間にはアンジュ博士とオースタ博士がいました。オースタ博士がHierophantを作った経緯をアンジュ博士に語っていたのですが、そこで不思議なことが起きました。アンジュ博士が指揮官に向かって質問を投げかけてきたのです。
 アビータのスペックがどんどん向上していけば、将来的にエックスとコミュニケーションがとれるようになるのではという問いかけでした。ここはプレイヤーの選択によって物語が分岐します。
 アンジュ博士を支持するを選んだ場合、エックスとコミュニケーションをとることで戦う以外の選択肢が生まれるのではないかという話が展開されました。Hierophantの目がキラリと光り、アンジュ博士にスリープを言い渡されて対話が終了します。
 オースタ博士を支持するを選んだ場合、エックスとコミュニケーションをとることで戦闘を有利に進めることができるようになるのではという考察が展開されました。2人は真逆の考えを持っていることが分かります。こちらの場合、オースタ博士がHierophantにスリープを言い渡していました。
 この異空間での会話によって、現実での神の侵攻は止まり、Hierophantは姿を消しました。ここで何が起きたのかは解釈が難しいなと思っています。
 まず、Hierophantが2つに分裂した件について。ストレートに考えると、神に乗っ取られていた部分を切り離し、アビータ本来の力を取り戻したのが2個目の身体ということになるでしょうか。ただ、2個目は壁を抜けたらしいので、概念だけの存在だったのかもしれません。まだ概念錨は有効だったみたいですし。
 Hierophantはコミュニケーションに長けたアビータなので、博士たちとの過去の会話を回想したか、もしくは新規でシミュレーションしたものを指揮官に見せたのかなと思いました。指揮官に興味を寄せている様子だったので、指揮官が何を考えているのか知りたかったのかもしれません。アビータが仲間になってくれるルートの開拓に向かっている印象でしたが果たして。

2-7. METAたちの因縁

 METAたちの関係性について。
 前々から、余燼に属しているMETAとそうではないMETAがいるということが語られていました。この二陣営の間に面識がないわけではなく、何かしらの因縁を抱えているのだなと推測されます。
 余燼を率いるエンタープライズMETAは、最初のKAN-SENであるコードGがMETA化した姿です。指揮官に興味を持っていて、「闇に堕ちる青き翼」でこの「枝」にも飛んできていましたが、最近は姿を見せていません。
 「セイレーン作戦」のストーリーの完結編で、飛龍METAとアークロイヤルMETAと一緒にNA海域のセイレーンの本拠地を破壊しました。そのあと2人はこの「枝」に残り監視を続けています。コードGとは連絡がつかなくなっていることをボヤいていました。
 アークロイヤルMETAは比較的最近余燼に加わったメンバーで、コードGのことを良く知りません。一方で、飛龍METAはMETA化する前からコードGと戦い続けているらしく、余燼の中で相当古株なのだなというのがわかりました。コードGは冷静な出で立ちで戦い続けていますが、精神は外から見るほど安定していないんだと飛龍METAは言っていました。
 飛龍METAはヘレナMETAやメンフィスMETAに話しかけていましたが、塩対応をされていました。ヘレナMETAとメンフィスMETAは「誠閃の剣 搖光の城」で余燼がアビータとの総力戦に臨む際に出撃しており、元は余燼に属していたのではないかと思うのですが、いまは余燼を抜けているようです。いろんな「枝」のKAN-SENたちで構成されているので、人違いと言われてしまうと引き下がるしかないのですが、飛龍METAは釈然としない様子でした。


2-8. 事件の後処理

 事件後の動きを簡単に見ていきます。
 アイリスの正統を象徴する冠が戻り、リシュリューが統一されたアイリスの代行者の頂点である、教国の法聖という地位に就くことになりました。どさくさ紛れる形にもなりましたが、アイリス・ヴィシア両陣営のKAN-SENたちをまとめあげ、冠も手中に収めたということでリシュリューをトップとする体制が築かれました。
 リシュリューは途中で冠の正体に気づいていたようでした。これはセイレーン技術で作られたものであると。式の途中で破壊してしまうのはやりすぎではとも思ったのですが、これからはアイリスのすべての人々に誓いを立てて、この国を守っていくのだという決意を表明していました。めでたしめでたし。
 今回の騒動は積層の中で起きた出来事のため、物的損害は勝手に修復されたものと思われます。人々の記憶には残ったと思われ、その騒動の原因はアビータの襲撃ということにされました。間違いではないですね。
 セイレーンの陰謀を発見できなかったということで、クレマンソーとマルコ・ポーロには謹慎処分が下りました。これで2人は表舞台から姿をしばらく消しますが、謹慎しているということで怪しむ人はいないでしょう。
 海に落ちたマルコ・ポーロは行方不明になっており、サディア艦隊が捜索をしていました。ヴェネトはクレマンソーから連絡を受け、表向きはマルコ・ポーロは沈んでしまったことにして捜索を打ち切り、上層部にもそのように報告を上げていました。昏睡状態のマルコ・ポーロをクレマンソーが見つけたので、こっそり匿ってしまおうと考えたようです。上層部に身柄を渡したら何が起きるかわかりませんし。
 一方で、Hierophantのボディを探しにきている者がいました。アビータEmpressです。Hierophantはボディを破棄しなかったらしいと言っていたため、一応まだ健在のようです。ただ連絡が取れなくなってしまっているので、引き続きエックスの支配下にある可能性もあります。
 エックスが襲来するのは遠い未来の出来事かと思っていたのですが、まさか「枝」を飛び越える形で侵入してきてしまうとは予想外でした。今回の侵入については初期段階で阻止されたとEmpressが言っていたので大丈夫だったようですが、他の「枝」との扉を持ち続けている限り、このようなリスクは残り続けます。エックスに滅ぼされなかったとしても、セイレーンが危険だと判断すれば「枝」ごと切り取られてしまう可能性もあるので、危険と隣り合わせになってきたなという印象です。


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