3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - 孤星 前編 <ライン生命編>

 2023年11月7日からスタートしたイベント「孤星」のストーリーを整理していきます。
 「孤星」の考察記事は前編・後編に分かれています。この記事は前編のライン生命編です。クリステンの計画が人々をどのように揺るがしていったのかを追いかけます。


 後編はこちらです。どちらから読んで頂いても大丈夫です。 
yterapokemon.hatenablog.com


 

1. 過去

 イベント時系列より過去の話からスタートします。

1-1. テラの空への挑戦

 物語の発端はクリステン・ライトの幼少期から始まります。
 クリステンの両親であるライト夫妻も科学者でした。彼らは飛行ユニットの研究に勤しみ、空を飛ぶ研究の草分け的存在でした。画期的な輸送技術として確立できれば人類に大きく貢献できると期待されていたのですが、夫妻は飛行高度の引き上げにこだわってチャレンジし続けました。
 20年前、夫妻の乗った飛行ユニットは最高高度である6152.31メートルを記録するのですが、その直後に機体が大破して亡くなりました。高度を引き上げたところで得られるメリットは薄く、夫妻の事故は投資家たちを怒らせました。意味のない挑戦によって、投資したお金が返ってこなくなってしまったのです。
 夫妻が存命のときから反科学の陰謀論者から守っていたのがヤラ・ブッカー・ウィルソンでした。大女優であり投資家でもあった彼女ですが、裏の顔はマイレンダーのエージェント。両親が亡くなったとき、幼いクリステンの目に宿る炎が忘れられず、クリステンを支援することにしました。のちにマイレンダーを離れてライン生命に入社することになります。
 クリステンは両親から才能も野心も受け継いでいました。世間から白い目で見られていた空への挑戦を自分が引継ぎ、両親のように目標に向かい続けて死んでもいいという覚悟で研究をしていました。
 さて、ライト夫妻の乗った飛行ユニットに何が起きたのか。テラの上空には阻隔層と名付けられた層があり、ここに入ると物理的に様々な影響が発生し、それ以上の上昇を阻みます。ウルサスの詩人はこの層を優雅に「星のさや」と名付け、その名称がある程度浸透しているのですが、阻隔層の科学的見地からの解明は進んでいません。
 阻隔層は光を捻じ曲げると言われており、星々の観測に影響を及ぼしていると考えられています。アーツユニットは層に入ると動かなくなるのですが、天災雲は阻隔層よりも高い地点で凝結し、源石結晶は層を貫通して降ってくるらしいです。謎だらけ。
 ちなみに、PVに描かれていましたがテラで一番高い山はカランド山の5653mだそうです。エベレストの標高が8849mであることを考えると控えめで、阻隔層があるのでそれ以上の高い山は存在しないのかもしれません。
 我々が地球で利用する旅客機は高度8000m-12000m付近を飛びますし、人工衛星は高度200km-1000kmを周回します。テラの文明が発達しようとも、阻隔層のせいで空に関する技術革新は制限されている状態なのです。


1-2. ライン生命の創立

 成長したクリステンはライン生命を立ち上げます。
 トリマウンツ工科大学でクリステンはサリアに出会い、2人でラインラボを立ち上げます。そこへ自身の研究テーマに行き詰っていたミュルジスが合流。エルフという超稀少種族の彼女は自分の居場所を探しており、クリステンとサリアとの出会いはかけがえのないのものになりました。
 その後、ヤラの後ろ盾によってラインラボは現ライン生命という企業へと形を変えました。フェルディナンドとバルヴィスが合流して科学研究課の骨格ができ、ヤラが入社して人事調査課の主任を引き受け、さらにエンジニア課・商務課・科学考察課が作られました。ドロシーが入社してきたのは最近のことです。
 科学考察課の主任はまだ出てきていません。マゼランが所属していることがわかっているのみです。この課はクリステンが投資家の反対を押し切って作られました。テラの極地を探検したり、遺跡を探索するための課なのですが、そんなものはお金にならないと反対されていたのですね。
 最近クリステンは文献学の顧問としてホルハイヤを招聘しました。ホルハイヤはマイレンダーのエージェントで、ヤラの後任という扱いになっています。


1-3. ホライズンアーク計画

 クリステンはクルビア国防部と共同でホライゾンアーク計画を始めます。
 ホライゾンアーク計画は破壊兵器を作るプロジェクトです。莫大なエネルギーを貯蔵できるエネルギーウェルと、高度5000mに浮かぶフォーカスジェネレーターから成ります。エネルギーウェルは上空に向かってエネルギーを打ち出し、フォーカスジェネレーターが角度を変えて地上の目標を攻撃します。
 ロンディニウムにザ・シャードが現れ、遠くの目標を攻撃できるようになったため、クルビア国防部は対抗策を求めていました。ボリバルの戦争に介入して失敗し、国民の信用を失ってしまったことも国防部は引きずっていました。そこにクリステンはホライゾンアーク計画を提案。国防部はこれに飛びついたのです。
 「翡玉の夢」の359号基地事件の2年ほど前から、クリステンは表舞台にあまり出てこなくなりました。この計画を進めるためです。
 後述しますがクリステンはホライゾンアーク計画を破壊兵器として使わせるつもりはありませんでした。クリステンの目論見通り利用するためには莫大なエネルギーが必要なのですが、エネルギーの入手経路に目途がついたのでこの計画を始めたのです。それが保存者との出会いでした。
 クルビア国防部はクリステンに大量のリソースを提供し、ホライゾンアーク計画は順調に進んでいきます。ジャクソン副大統領は科学者を支援する姿勢を打ち出すためにこの計画を発表しようと構えていました。


1-4. 星の庭計画

 ホライゾンアーク計画は見せかけの隠れ蓑に過ぎず、星の庭計画というのが本来の名前でした。
 クリステンはチャージしたエネルギーを地上に向けるつもりはなく、阻隔層を切り裂き、その向こう側を探索しようとしたのです。この計画を実現するには大きな障害が2つありました。
 1つ目の障害は必要なエネルギーの大きさです。阻隔層を突き抜けるには地上の目標を破壊するよりもさらに大きなエネルギーが必要です。それはテラの文明レベルでは到底集めきれないほどの莫大な量です。クリステンは保存者から石棺が持つエネルギーを使わせてもらえることになり、この問題を解決しました。
 石棺は別の目的にも使われました。クリステンはローキャンに生命維持装置として研究させました。彼女は健康体なのですが、宇宙空間に飛び出したあとに、自分が眠るために必要だったのです。
 2つ目の障害はエネルギー制御です。星の庭計画では石棺から得た規格外のエネルギーを精密にコントロールする必要があります。この課題を解決したのが伝達物質でした。フェルディナンド率いるエネルギー課と、ドロシー率いるアーツ応用課の共同開発で生み出されたのがこの伝達物質でした。
 ドロシーは人の意識を統合する研究に伝達物質を利用して359号基地事件を引き起こしてしまいました。一方パルヴィスは伝達物質でエネルギー制御を行う研究を行い、計画の障害を取り除きました。
 他にも、計画で使われる実験機器はエンジニア課主任のナスティの傑作であり、クルビア国防部を欺くために商務課主任のジャスティンJr.も奔走していました。ミュルジスは源石に強く影響を受けてしまうテラのエルフを救うべく、宇宙で生命が生きられるかどうかを探ろうと、生態研究園をフォーカスジェネレーターの中に作ってもらいました。
 このようにライン生命の主任たちの英知を結集したのが星の庭計画だったのです。



2. イベント時系列(打ち上げ前)

 イベントの時系列へと入っていきます。まずはフォーカスジェネレーターの打ち上げ前まで。

2-1. クリステンの失踪

 ホライゾンアーク計画が佳境を迎える中、クリステンの行方が掴めなくなってしまいました。
 もともと計画がスタートして以来、表舞台には出てこなくなっていたクリステンですが、イベント時系列では計画に協力していたクルビア国防部すらも居場所を掴めなくなりました。しかも建設中のフォーカスジェネレーターも一緒に消え失せてしまいます。
 ホライゾンアーク計画を担当していたブレイク大佐は困りました。クリステンの居場所が分からないだけなく、彼自身にもクリステンとグルなのではという裏切りの嫌疑がかかってしまったからです。
 ブレイクはジャクソンに会いに行き、トリマウンツから離れてくれと要望しました。副大統領が都市に滞在していると軍は強硬手段でクリステンを探せないからです。しかしジャクソンは決断を先延ばしにし、トリマウンツを離れるどころかライン生命を視察に行くと言い出しました。クリステンを庇うスタンスを表明したことからブレイクはジャクソンをアテにできないと考えます。
 クルビア政府と連合議会は国防部を弱体化させたいと思っています。ボリバルでの敗北以降、連合議会はクルビア軍を抑圧することに注力してきました。軍の失態は自分たちの利益。クリステンが暴れてくれるのは彼らにとって好都合なのです。
 そんなブレイクに協力を申し出たのがフェルディナンドでした。359号基地の件でクリステンに盾突いた結果、事件の首謀者としてライン生命を追放されることになりました。クリステンは伝達物質を自身の計画に利用したいと思っていたので、359号基地のときはフェルディナンドを泳がせるだけ泳がしておき、伝達物質の有用さを確かめていました。
 フェルディナンドはクリステンを止めないとライン生命が無茶苦茶にされてしまうと考えています。この見立てはおおむね真相と近く、彼は自身が心血を注いできた会社を守るべく、国防部に手を貸してクリステンを見つけようとしていきます。


2-2. 空からの落下物

 あたふたする国防部を煽るように、空から落下物が落ちてきます。
 フォーカスジェネレーターのテストのために打ち上げた機械が空から落ちてきてしまいました。阻隔層のいつもの問題にぶち当たったとナスティは言っていました。想定通りだったらしく、クリステンはホルハイヤにブラックボックスの回収を頼み、ナスティがそれを解析して結果をチェックしていました。伝達物質はナビゲーション用の素材として有効に働いたらしく、この実験を経てナスティは計画のペースを上げます。
 落下物はトリマウンツの工場に墜落しました。現場を見に来たサリアはブリキと出会い、マイレンダーもこの件で動いていることがわかりました。
 ドロシーから伝達物質の調査を頼まれたサイレンスは、手がかりを求めて事故現場へ赴き、そこで伝達物質がかすかに反応する様子を見ます。制御で使っていたので痕跡が残っていたのでしょう。国防部に見つかってしまったサイレンスはヤラに助けられ、淬羽サイレンスの姿へとイメチェンしてもらいました。
 サイレンスはこのあとも伝達物質の反応を追いかけて、師匠であるパルヴィスのもとへ辿り着きます。パルヴィスはこのときすでにクリステンに協力していますから、サイレンスが真相に近づかないように煙に巻こうとしました。


2-3. 副大統領暗殺未遂

 ブレイクは副大統領の暗殺という強硬手段を使ってクリステンの居場所を炙りだそうとしました。
 ジャクソン副大統領は国防部とは逆側のスタンスだとわかりました。ブレイクにとって彼は邪魔です。また、クリステンはトリマウンツのどこかにはいるはずです。クルビア軍がトリマウンツを大規模に制圧する理由さえ作れれば、ブレイクはクリステンを見つけられると考えました。
 そこから導き出されたのがジャクソンの暗殺計画でした。仮に暗殺が失敗したとしても、大きな騒ぎが起きれば軍が出動する理由になります。暗殺計画は急ごしらえのものと自分で認めていましたが、ブレイクにも勝算がある行動でした。
 結果的にはマイレンダーが一枚上手でした。国防部の暗殺者は騒ぎになる前にマイレンダーのエージェントに制圧されてしまいました。マイレンダーはメディアも抱き込み、何事もなかったかのように報じられてしまったのです。
 ライン生命の中での暗殺阻止を依頼されていたロドスでしたが、ロスモンティスとサリアが潰したパワードスーツはフェルディナンドが出動させていたものでした。フェルディナンドはブレイクを裏切って計画を止めようとしており、妨害を受けた刺客もいたのだとか。ライン生命を訪問中に副大統領が暗殺されたとなれば、ライン生命はただではおかれませんから。
 警備課の記録よりパワードスーツが2台多く出動しており、中に入っていた2人は副大統領を爆殺しようと地下に潜っていました。そこもイフリータが目を光らせており、爆発はしたものの工作員は救出されました。

 

2-4. ジャクソンの手腕

 ジャクソン副大統領の暗殺を巡ってクルビア陣営は崩壊するかと思いきや、ジャクソンの手腕で立て直されました。
 ブレイクの暗殺計画失敗は国防部の失態です。クルビア連合議会はここぞとばかりに軍基地の撤廃法案を通そうとするのですが、ジャクソンはそこに待ったをかけます。
 暗殺されかかったにも関わらずジャクソンはブレイクと再度面会し、ブレイクからの譲歩を引き出しました。国防部とマイレンダーが手を組んでクリステンを捜索できる体制を作ったのです。クルビアにとって最大の利益となる形で、関係各所を調整したのです。
 クルビア側が整ったとはいえ、国防部にとって暗殺を邪魔してきたロドスは敵です。サリアが狙撃されてしまったのと、ライン生命オフィス内でドクターも国防部に捕まりそうになりました。それぞれヤラとミュルジスが助けてくれて事なきを得ました。
 その後、ドクターとロスモンティスのもとにローキャンがやってきます。警戒心マックスだったロドスの面々に彼はすぐ追い返されてしまうのですが。


2-5. ホルハイヤの裏切り

 マイレンダー内部に亀裂が走りました。
 上級エージェントとしてマイレンダーのために働いていたホルハイヤが、突然上司のブリキを裏切り、殺そうとしました。金属の身体を持つブリキを殺すために、ホルハイヤはナスティと協力しました。
 彼女たちはそこまで仲が良いわけではありません。2人がなぜ手を取り合ったかと言えば、どちらもクリステンのために動いているので一時的に利害が一致したのです。
 ホルハイヤはマイレンダーの図書館に足を踏み入れた際に、サルカズ王庭の資料を見つけました。そこでサルカズであるブリキにも効果的なバンシーの呪術を知ります。バンシーであるナスティは、工事現場の騒音の中に呪術を隠し、ブリキを攻撃しました。
 頭が取れてしまったのでブリキはやられたものと思われました。マイレンダーの代表を殺害した罪を2人はドクターになすりつけ、以降ロドスはマイレンダーのエージェントに追われる身となります。ブリキは死んでおらず、これ以降ホルハイヤの真の狙いを探るために泳がせます。


2-6. クリステンの居場所

 クリステンの居場所が徐々に絞り込まれていきます。
 ロスモンティスはローキャンと決着をつけたいと願いました。ドクターはローキャンの居場所を知るためにミュルジスと会話をします。その中で、彼女のエルフとしての境遇を知ることとなります。
 ミュルジスはドクターのことを信頼し、ナスティに嘘をついてフォーカスジェネレーターの位置を聞き出しました。フォーカスジェネレーターにはミュルジスのための生態研究園が搭載されており、クリステンと一緒に空に飛び立つ覚悟ができたとナスティに伝えたのです。ローキャンも石棺の生命維持装置の研究のためにフォーカスジェネレーターの内部にいます。
 ローキャンは自身のラボにロスモンティスを招き入れました。研究資金のために非道な実験に手を染めたことを彼は自覚しており、ロスモンティス本人にその罪を裁いてほしいと願います。最高傑作である彼女の脳裏に、自分の存在を刻み付けたいと。ロスモンティスはイフリータに説得されて思いとどまり、結局ローキャンは老衰で亡くなりました。
 サイレンスは伝達物質を用いてクリステンの居場所がわかることをフェルディナンドに告げ、国防部の戦力とともにクリステンの元へと連れて行ってほしいと願い出ます。フェルディナンドは当初の計画書を読み、この推進器ではフォーカスジェネレーターは飛べないのではと疑念を深めます。
 サリアとイフリータはサイレンスと別れたあと、ホルハイヤと遭遇します。フォーカスジェネレーターは発射準備を整えました。ホルハイヤは時間を稼ぐという任務を完遂したので、クリステンから報酬として石棺の研究データを受け取りました。石棺の力で大昔の偉大なクルルカンの姿に戻ろうとしたのです。


3. イベント時系列(打ち上げ後)

 フォーカスジェネレーターが飛んだところから、後半戦として見ていきましょう。

3-1. フォーカスジェネレーターの打ち上げ

 フォーカスジェネレーターがついに打ちあがります。
 クリステンはフォーカスジェネレーターをトリマウンツのゴミ捨て場で建造していました。本来はエネルギーウェルの周辺で作られる予定であり、ジャミング装置のせいで見つけられなかったようです。両親が遺した推進器を搭載してあったのもかく乱に一役買いました。
 ミュルジスはフォーカスジェネレーター内部に作られた生態研究園を見て、クリステンが約束を守ってくれたことを知ります。ナスティに連絡した際は嘘をつきましたが、ここでは本心から覚悟が固まり、クリステンと一緒に空へ飛び立ちました。
 サリアとフェルディナンドはクリステンを止めることを諦めず、国防部にあった点検用の飛行ユニットでフォーカスジェネレーターを追いかけます。その後ろを軍の高性能ドローンでブレイクたちが猛追してきました。
 一方のサイレンスは伝達物質の導きに従い、エネルギーウェルに辿り着きました。クリステンを止めるにはエネルギー供給を止めてしまうという手が考えられるのですが、ステイシスホールから流れ込むエネルギーの奔流は止められません。
 ケルシーはドクターを連れてステイシスホールに辿り着きました。遺跡を調べて自力で辿り着いたのです。一方、クリステンから住所を聞いたホルハイヤもこの地へとやってきて、さらにホルハイヤを泳がせていたブリキも姿を現しました。


3-2. 保存者との邂逅

 ステイシスホールでのやりとりを見ていきます。
 マイレンダーはロドスを敵とみなしていたのですが、ブリキはクルビア大統領からの指示でロドスを支援することになったと言っていました。ステイシスホールではMon3trを使えないらしく、ケルシーはホルハイヤに苦戦していたのですが、ブリキのおかげで助かりました。
 ケルシー曰く、ステイシスホールにいる保存者に会わせられるのはドクターのみ。この遺跡はサルカズとは関係がないので、ブリキにも遠慮するように言っていました。
 ケルシーは保存者に会う前から経緯を把握していたようですが、会話の中で答え合わせが行われていきました。クリステンが考えた計画は、阻隔層を打ち破れるだけの強大なエネルギーがないと成り立ちません。テラの文明レベルでは短時間に賄い切れないので、大きな何かが彼女に力を貸しているのだろうとケルシーは想像しました。それはテラに予期せぬ事態を招くのでケルシーとしてはストップしたかったのですが、間に合いませんでした。
 ケルシーがドクターに助力を求めたのは、ドクターが保存者と同類だからとのこと。このあたりは後編で詳しく記載しますので、ここでは割愛します。このあと保存者はケルシーに依頼し、自身の人間だったころの記憶以外を消して消滅する道を選びました。


3-3. エネルギーウェルの戦い

 サイレンスの戦いを見ていきます。
 伝達物質の反応を追いかけてエネルギーウェルに辿り着いた彼女を待っていたのはヤラでした。クリステンの計画が成就してほしいと願っているヤラはサイレンスの前に立ちはだかりますが、サイレンスの考えは固く、道を譲ることになりました。
 サイレンスがクリステンを止めようとするのは科学と人間のためでした。代償を伴ってでも科学を推し進めるクリステンが英雄視されるようになると、後を追う研究者が続出し、酷い事態になってしまう。科学は人間がコントロールできる範囲で進めていくべきなのだとサイレンスは主張します。
 ヤラはサイレンスの懸念を理解してくれたものの、クリステンもヤラもライト夫妻が事故にあった日から後戻りできなくなってしまったと言っていました。サイレンスはヤラを打ちかまして深部へと駆けていきます。
 伝達物質が指し示したのはエネルギーウェルの中の実験室でした。そこにいたのは恩師のパルヴィス。彼はクリステンの計画を手伝うとともに、この計画を自身の研究にも活用しようとしていました。
 パルヴィスの研究は人工の意識を作り出すのが最終目標らしいのですが、伝達物質はドロシーがやって見せたように人の意識に作用できます。ノイズに悩まされているのですが、莫大なエネルギーが通過するいまの瞬間だけ、ノイズを拝した理想的な環境が出来上がるということで彼は興奮していました。
 パルヴィスが研究の参考にしたもののなかにレヴァナントがあり、ブリキという人物の謎がここで明かされることになりました。レヴァナントはサルカズの1つの種族の名前。長い寿命を持つとともに、精神だけの状態で存在できるという特異な能力を持ちます。ブリキは金属の身体に精神だけ宿ることで生きているものと思われます。メインストーリーでも別の物体に宿ったレヴァナントが出てきます。
 サイレンスは伝達物質のメインコアを破壊しました。彼女はヤラに言ったようにクリステンの研究を止めなければなりません。パルヴィスに恩はあるものの、科学に対する姿勢も大きく食い違ってしまっています。
 伝達物質のメインコアが破壊されてエネルギーウェルは制御を失うと思われたのですが、パルヴィスが予想外の行動に出ました。欠損した分を自分の意識で埋めようとして、彼の意識は伝達物質に飲み込まれ、彼の身体に返ってくることはありませんでした。
 クリステンの計画を止められず、師匠を喪ってしまったサイレンスはその場にへたり込むのですが、イフリータが助けにきてくれました。サイレンスは1人ではありません。イフリータは全編を通して目覚ましい活躍でしたね。


3-4. 星の庭の戦い

 上空での最終決戦です。
 サリアとフェルディナンドは点検用の飛行ユニットでなんとかフォーカスジェネレーターまでたどり着きました。
 後ろからブレイク率いる国防部がやってきたのですが、フェルディナンドが相手をしてくれました。クリステンを止める役目はサリアに託します。フェルディナンドはフォーカスジェネレーターの図面を手に入れていたため、脱出ポッドの位置を把握しています。ブレイクたちはフェルディナンドを殺せません。
 サリアはコンポーネント統括課の職員をかわして、ミュルジスのいる生態研究園へとたどり着きます。クリステンはミュルジスの希望通り生態研究園をフォーカスジェネレーターの内部に作ってくれたとともに、実験に使いたかった753種のすべての植物を揃えていてくれていました。ミュルジスはクリステンを止めようとするサリアを食い止めようとします。
 しかし生態研究園は崩れかかっていました。クリステンはミュルジスを道連れにするつもりは最初からなく、どこかのタイミングで脱出してほしいと思っていたのでしょうか。サリアはミュルジスをかわし、クリステンのもとへとたどり着きました。
 サリアとクリステンの対話は、サイレンスとヤラの対話に似ていました。サリアは行き過ぎた探究の姿勢は混乱をもたらすと懸念をしているのですが、クリステンは渇望する人類の力強さは止められないと主張します。サリアはクリステンが用意した防御システムを打ち破るのですが、サリアが止めにくることを予期して彼女を落とすためだけの扉を用意していたクリステンの勝ちでした。
 星の庭は阻隔層にビームを打ち込んで切り裂き、見事に宇宙へと進出。クリステンはローキャンが用意した生命維持装置で眠りにつきました。


3-5. 保存者の記憶を巡って

 ステイシスホールでのやりとりにも決着がつきました。
 保存者は記憶の大部分を失って消滅したのですが、消えゆく保存者の記憶をホルハイヤが持って帰ってきてしまいました。これがロドスとクルビアの関係の火種となって残ります。
 クルビアの大統領マーク・マックスは、副大統領の肩にとまっていた鳥だったという衝撃の種明かしがありました。副大統領だけ選挙をするのも変な話でしたからね。エンペラーたちと同様、長い寿命を持っている獣主と思われます。
 さらに驚きだったのは、マーク・マックスは保存者トレバー・フリストンを「父」と呼んだことです。一体どういう関係性…?大統領はホルハイヤが持ち帰った保存者の記憶を、修復してくれとロドスに依頼してきました。
 保存者の記憶はマイレンダーでは修復できないらしく、ブリキはロドスに手が出せなくなりました。ホルハイヤは保存者の記憶をドクターに渡したので、マイレンダーを裏切ったホルハイヤのことをロドスは守らざるを得なくなります。マイレンダーの支持を得ることができたロドス一行は無事にトリマウンツから出ることができました。
 ドクターは最後にミュルジスを助けにいきました。クリステンを失って孤独に沈んでいた彼女を、ドクターは理解して手を差し伸べました。保存者という同胞との別れを体験したドクターの言葉だからこそ、説得力があったのでしょう。ミュルジスはロドスを心の支えにしながら、ライン生命で働き続けることになりました。


3-6. トリマウンツ科学倫理共同宣言

 サイレンスの今後について。
 トリマウンツの科学企業の代表者を集め、サイレンスは「トリマウンツ科学倫理共同宣言」を発起しました。彼女とサリアが主張し続けた、倫理観を持った研究開発を監督する機関です。
 ライン生命からはジャスティンJr.、フェルディナンド、ナスティ、ミュルジスが来ていました。フェルディナンドは国防部を裏切った罪で投獄されていたのですが、ジャスティンJr.が看守を買収して助け出しました。星の庭で目にした高エネルギー状態に関する理論を論文にまとめあげ、ライン生命のエネルギー課の主任の座へと返り咲きました。
 ナスティはフォーカスジェネレーターの成功を受けて、空飛ぶ移動都市を構想しているようでした。それがサルカズの悲願にも繋がってくるとのこと。ミュルジスはその都市に生命力をもたらせると提携を持ち掛けていました。
 ライン生命の一研究員だったサイレンスが、このような表舞台に突然立つことができたのには当然理由があります。ヤラがブリキを紹介したのです。ブリキに会いに行ったサイレンスは、そこにジャクソンが同席していることに驚きました。マイレンダーとクルビア政府は、サイレンスの活動に価値を見出したのです。サイレンスの熱意に同調してくれたわけではないのだとサリアは釘を刺していました。
 いまではサイレンス自身も、自分の背後で様々な力が渦巻いていることを理解しています。自分は偶然、このポジションに立つのにちょうどよかっただけだと。しかし、自分の理想に近づけるならばそのような束縛も受け入れる覚悟があると、彼女はプロファイルの中で語っています。本当に頼もしい存在になりました。
 サリアはクリステンの後任としてライン生命の統括の座につきました。ライン生命が失ったものは非常に大きいのですが、サリアがトップに立てば少なくともいま在籍している社員たちは守られるでしょう。今後のクルビアの物語は、ライン生命の騒動がいったん落ち着き、保存者の記憶を巡るものへと変わっていくのかもしれません。





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【アズレン】メイン15-4攻略メモ【アズールレーン】

 アズールレーンのメインストーリー15-4の攻略メモです。実装時点での攻略情報であり、その後の追加キャラや仕様改変などは考慮していませんのでご了承ください。

編成

 あくまで私が使った編成ということで、参考までに見てください。ベストな編成はwikiなどに書いてあると思います。装備もかなり粗が目立つと思いますのでお手柔らかに。


  

構築思想

 道中用とボス用という役割分担をすることが多かったアズレンのステージ攻略ですが、15-4は中枢艦隊が複数出てくることもあり、今までとは異なる考え方で編成を組みました。便宜上、上側の艦隊を対空特化艦隊、下側の艦隊をバランス艦隊と呼びます。
 15-4は中枢艦隊を3回踏みます。1回目は瑞鶴、2回目は初月&若月、3回目は瑞鶴+初月&若月です。1回目と3回目はひたすら艦載機を撃ち落とすことが必要であるのに対して、2回目の初月&若月は対空があまり必要ない相手です。ここが構築のとっかかり。
 最初に倒さなくてはいけない特殊航空艦隊×2も大型航空艦隊扱いなので対空モリモリで戦いたい相手です。特殊航空×2、ボスの瑞鶴×2を相手する艦隊を1つ用意。これが対空特化艦隊。
 もう1つの艦隊は対空を少し落とし、道中を安定的に倒していける艦隊を用意します。敵の偵察艦隊は潜水艦が出てくる代わりに、艦載機の数が控えめ。対空を少し削ってでも対応力を上げるという方向で、「潜水艦を倒せるようにする」「ボス2回目にスムーズに勝てるようにする」「こちらの方が一戦多い」を意識して艦隊を組みます。これがバランス艦隊。こちらも対空は高ければ高い方がラクではありますが、他に気を回した結果対空が少し下がってしまうという形になりました。


対空特化艦隊

■チェシャー

 壁役かつ対空の補助ができる珍しいキャラ。第二艦隊のヴァンガードからのバフも受けられる。


■サンディエゴ改

 道中のメインの対空枠。


■シアトル

 対空砲が2門積めるので採用。最後尾にいると被ダメ軽減のスキルがある。


ニュージャージー

 ボスへのダメージソース。ユニオンの対空バフがシアトルとサンディエゴにかかり、本人の対空も高い。


ユニコーン

 制空権寄与かつヒーラー。パーシュースより対空が高いので、こちらの艦隊に配備。


■アクィラ

 制空権寄与かつ航空火力、少しだけ回復もできる。弾消しと敵艦載機迎撃にも。


バランス艦隊

■エーギル

 対空は苦手だが圧倒的な耐久力で支えてくれる。


島風

 魚雷火力で防空艦などを吹き飛ばす役。偵察艦隊に潜水艦が出てくるのでヘッジホッグ装備。


プリマス

 回避を上げて生存を試みつつ、主砲と魚雷と対空をバランスよく行う。ヴァンガードのバフも受けられる。


ヴァンガード

 高めの対空、自艦隊への航空被ダメ軽減、味方他艦隊の対空アップなどを買って採用。


■パーシュース

 制空権寄与、味方のヒール、弾消し、敵艦載機迎撃。対空が低いのでケアが必要。



■白龍

 制空権寄与、航空攻撃の火力。高耐久で対空も高い。

潜水艦

 特別なカスタマイズはせずにいつものウルフパック。戦闘時間の長いボス戦を何度もやるので、シュノーケルを積んだ方が活躍できそうな感触です。15-4ではU-81の空母特攻スキルがボス戦で光ります。

■U-81

■U-96

■U-37

 

支援艦隊

 仕様を完全に把握しているわけではないのでLv.125にする勇気がなく、Lv.120の子を使っています。戦闘機だけが迎撃するらしいので、戦闘機が2スロットある子たちを採用。
 戦闘機は迎撃の動きだけするらしいので、爆弾を積んでいる戦闘機より機銃や機関砲のみの戦闘機が有効らしいです。フライングパンケーキが強いみたいですが、自分は作っていなかったのでとりあえずメッサーを6積みでいきました。画面左から大量のメッサーが流れてきたら支援攻撃が発動したとわかります。

■ヨークタウンⅡ

■インプラカブル

■インドミタブル

 

マップの立ち回り

  1. 対空特化艦隊で特殊航空艦隊を撃破×2
  2. 対空特化艦隊で弾薬を拾う(残数1)
  3. バランス艦隊で道中戦×1
  4. バランス艦隊で弾薬を拾う(残数0)
  5. 対空特化艦隊でボス1戦目
  6. バランス艦隊で道中戦×2
  7. バランス艦隊でボス2戦目
  8. バランス艦隊で道中戦×1
  9. 対空特化艦隊でボス3戦目

対空特化艦隊は特殊航空艦隊×2、ボス1戦目、ボス3戦目の合計4戦。
バランス艦隊は道中戦×4、ボス2戦目の合計5戦。

道中戦

 道中戦は合計4戦で済みます。ステージに入った瞬間に、敵の中型偵察が2個ぐらい見えていると嬉しい感じです。航空艦隊と主力艦隊には触りたくありません。
 道中戦闘は15-3とほぼ同じ。指揮艦と防空艦を優先して倒す、ネームド駆逐艦の魚雷に気を付ける、魚雷ボートと潜水艦の処理などを意識して立ち回りました。
 特殊航空艦隊は3wave目の飛鷹隼鷹から潜水艦を投入して、なるべく短時間に片を付けられるようにしました。

ボス戦

1戦目 - vs瑞鶴

 対空特化艦隊で戦闘。艦載機を全部落とすようなつもりで戦わないと被ダメが今後に響きます。逆に艦載機以外の攻撃はそこまで怖くないので、後衛の体力を睨みつつ戦闘する感じで。
 前衛の火力を削っているので、こちらからも決め手に欠く戦闘になりました。味方潜水艦のダメージも頼りになりました。

2戦目 - vs初月&若月

 バランス艦隊で戦闘。ボスの体力は50ゲージですが、回避が高いのかなかなか沈みません。
 エーギルがいるおかげで前衛はどっしり戦えました。派手な斬撃攻撃を撃ってきますが、被ダメはそれほどでもない印象。エーギルが重装甲なので魚雷の方が痛いかも。
 前衛が対空を削っている都合上、艦載機を撃ち漏らしてしまうので後衛がジリ貧になりました。もうちょっと対空を盛っても良かったかもしれません。
 バランス艦隊はこのあとも道中戦があるので、体力を残さないといけないのがキツイ。

3戦目 - vs瑞鶴+初月&若月

 対空特化艦隊で戦闘。前衛が沈みがちでしたが、ここがラストなので勝てればなんでもOK。
 初月&若月は割と早めに倒せるので意識する必要はあまりないかなと思います。
 瑞鶴1人になってから弾幕の種類が変わります。赤い追尾弾が一番痛い攻撃だったので、前衛はそれを避けることに集中しました。



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【アズレン】メイン15-3攻略メモ【アズールレーン】

 アズールレーンのメインストーリー15-3の攻略メモです。実装時点での情報です。キャラ追加や仕様改変などは考慮できていませんのでご了承ください。

編成

 あくまで私が使った編成ということで、参考までに見てください。ベストな編成はwikiなどに書いてあると思います。装備もかなり粗が目立つと思いますのでお手柔らかに。

 

道中用

■チェシャー

 壁役かつ対空の補助ができる珍しいキャラ。前衛の耐久もかなり削られるので助けられました。


島風

 魚雷火力で防空艦などを吹き飛ばす役。後述しますが偵察艦隊に潜水艦が出てくるのでヘッジホッグ装備。


■サンディエゴ改

 道中艦隊のメインの対空枠。


ヴァンガード

 道中の魚雷ボート迎撃。防空艦へのダメージ源。ロイヤルで固まったのでロイヤルバフを活用し、ビスマルクZweiや武蔵より対空が高いので採用しています。


■パーシュース

 制空権寄与かつヒーラー。弾消しと敵艦載機迎撃にも。


ユニコーン

 制空権寄与かつヒーラー。パーシュースとは異なり2回目以降の航空攻撃では主力が回復しないところに注意。


ボス用

■エーギル

 壁役。ボス戦は前衛の耐久維持がきついので頼りになります。重装甲で魚雷に弱いので注意して動かします。


プリマス

 回避を上げて生存を試みつつ、主砲と魚雷と対空をバランスよく行います。ヴァンガードのバフも受けられます。


■シアトル

 ボス艦隊のメインの対空枠。対空砲が2門積めるので採用。最後尾にいると発動する被ダメ軽減のスキルがあります。


ニュージャージー

 ボスへのダメージソース。一応ユニオンの対空バフがシアトルにかかります。


信濃

 制空権寄与、弾消し、敵艦載機の迎撃。ボスの瑞鳳が少し動くので、重桜型魚雷の攻撃機はダメージがぶれやすいです。


■白龍

 信濃と役割は同じ。

 

潜水艦

 特別なカスタマイズはせずにいつものウルフパック。

■U-81

■U-96

■U-37


支援艦隊

 仕様を完全に把握しているわけではないのでレベル上限を解放する勇気がなく、使用するキャラはLv.120で止めて様子見をしていました。戦闘機だけが迎撃するらしいので、戦闘機が2スロットある子たちを採用。
 爆弾を積んでいる戦闘機であっても迎撃行動のみ行うらしいので、機銃や機関砲のみの戦闘機が有効です。フライングパンケーキが強いみたいですが、自分は作っていなかったのでとりあえずメッサーを6積みでいきました。画面左から大量のメッサーが流れてきたら支援攻撃が発動したとわかります。


■ヨークタウンⅡ

■インプラカブル

■インドミタブル

 

マップの立ち回り

  1. 敵艦駆逐でジャマをどかす
  2. 道中用艦隊で特殊航空艦隊を撃破
  3. 支援攻撃を良さげなところに撃つ
  4. 道中用艦隊で道中2戦
  5. ボス用艦隊でボス1戦目
  6. 道中用艦隊で道中2戦
  7. ボス用艦隊でボス2戦目

 

道中戦

特殊航空艦隊

 コイツを倒さないと敵側に支援艦載機が出たり、空母が増えたりといろいろ厄介らしいので真っ先に倒していました。
 扱いとしては大型航空艦隊のようでリザルト画面ではそのように表示されます。道中艦隊が戦う一番の強敵になります。潜水艦を動かして、3waveあたりから投入していました。支援艦隊の支援攻撃コマンドが効くので、配置によっては撃ってもいいかも。

その他の敵の選び方

 15-3で触るのは大型偵察か中型偵察のみにしていました。航空と主力は中型であろうと触ったらアウト。量産型伊勢型が主砲で味方後衛を撃ってきて体力が持ちません。
 私は対空が低い島風に1枠割いて対潜を任せたので、偵察艦隊をターゲットとしました。対潜を諦めて、ターゲットを主力か航空に絞る戦術もあるかもしれません。

注意すべき敵

 13章から変わらずに指揮艦が一番厄介です。盤面に存在するだけで敵全体にバフがかかります。防空艦(量産型秋月型)と一緒に出てくると航空攻撃で倒せなくなるので、島風の魚雷とヴァンガードの砲撃を使うタイミングを見極めながら戦っていました。
 数は少ないですが魚雷ボートが致命傷になることが多かったので気を遣っていました。1匹ならヴァンガードの副砲で倒せますが、2匹同時に来ると通してしまうため、前衛で片方は倒す意識で動いていました。
 敵の潜水艦と艦載機を倒すために、前衛は前のめりに突っ込んだり、上下レーンを両方意識して動く必要があります。

ボス戦

情報掌握の仕様

 中枢艦隊と連続で戦うと不利になる情報掌握の仕様があるのですが、自分は15-3はボス用艦隊でボスと連戦していました。開発側の意図と異なるので、わざわざ難しいルートを通っていたのかもしれませんが、こういう戦い方もあるよという参考にしてください。
 道中艦隊は長く戦うことを意識してヒーラーを積み、逆にボスは短期決戦で火力マシマシだったので、役割を大きく分けていたんですよね。なので道中艦隊でボスの一戦目を踏むのが無理でした。
 ボスと連戦させるこのやり方は15-4では通じなくなるので、バランスよく戦力を配置する編成を15-3の時点から編み出しておいた方が吉ではあります。私も15-4ではガラッと戦い方を変えざるを得ませんでした。

vs瑞鳳

 ボスが出てくるまでの敵はそんなに特筆すべき点はありません。
 瑞鳳は1戦目と2戦目で微妙に弾幕が違いますが、どちらも前衛への被ダメが厳しかったです。艦載機で画面が見えないのもあって、バラマキ弾幕を避けるのが難しいので、航空攻撃は弾消しを意識して撃っていました。

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なぜフロストノヴァが「Lullabye」を歌う演出がすごいのか - アークナイツアニメ第10話「変局 Peril」

 アークナイツアニメ2期、第10話「変局 Peril」にてフロストノヴァが歌うシーンがありました。「Lullabye」という曲なのですが、別のボスステージのBGMとして使われた楽曲なので、ゲーム中で彼女とこの曲の間に直接の関係はありません。このアニメの演出が、いかに多くの文脈を含んでいたかという話をしたいなと思います。
 



 ただ、これを語ろうとするとアニメ2期の重大なネタバレになりますし、ゲーム側のメインストーリーの8章の最後のネタバレをすることにもなります。



 ネタバレを踏みたくない人はバックしてくださいね。




 10話の演出によって、「Lullabye」はメフィストとフロストノヴァの関係性を示す曲として新たな意味を持つようになったのではないかと思います。

メフィストの過去

 メフィストの本名はイーノ。幼い頃に感染者になってしまい、迫害されたのでサーシャ(ファウスト)と一緒に移動都市から逃げ出しました。2人はウルサスの氷原でタルラに出会います。

 レユニオンに引き取られたイーノとサーシャは、戦士として育てられました。イーノはアーツを、サーシャはボウガンを扱うことができました。
 イーノは眠りが浅く、熟睡するまで子守歌を歌ってもらっていました。歌っていたのがフロストノヴァだったのです。


 

レユニオン幹部としてのメフィスト

 成長したイーノはレユニオンの幹部メフィストになりました。喉に大きな源石結晶があり、それが彼のアーツを増幅していました。感染者を家畜に変えてコントロールするアーツです。

 幼いころの思い出があるのか、メフィストは歌を歌おうと努力していたことがあります。ただ、喉の源石のせいで彼は歌うことができません。フロストノヴァが上手に歌うことに触れていたことがあり、子守歌を歌ってもらっていた記憶があるのではないかと思います。


 

メイン8章メフィスト

 長いので省略しますが、メフィストはいろいろあって石棺の力で源石の化け物になってしまいます。人間だったころの意識はほとんどありません。8章でも屈指の難ギミックボスとしてドクターの前に立ちはだかります。

 「Mephisto・歌う者」「ソレは歌いたいのだ」…。この化け物、歌うんですよね。
 ボスの体力を削って第2形態に入ったら流れるステージBGMが「Lullabye」でした。オペレーターたちは生死をかけた激闘を繰り広げているのに、突如流れてくる静かな曲に最初はビックリしたものです。不気味なアンバランスさでした。
 メイン8章でメフィストが子守歌を歌ってもらっていたという事実が明かされるので、このBGMが持つ意味を我々は推察できるようになっています。歌によって安寧を得て、歌にあこがれ続けたメフィストの記憶から離れない曲なのだろうと。
 アークナイツのステージBGMでボーカル付の曲が使われるのは珍しく(このあと狂人号等も入ってきますが)、このステージはBGMとともに記憶に残る戦いとなりました。


アニメ10話「変局 Peril」

 アニメ10話ではフロストノヴァがアーツの詠唱のために「Lullabye」を歌っていました。ゲーム中でこの描写はなく、今まで彼女とこの曲は繋がっていなかったので、アニメを見て私は驚いたわけです。
 事実を1個ずつ確認すればフロストノヴァが「Lullabye」を歌ったとしても齟齬は起きません。幼いメフィストに歌ってあげていた曲が、いまは詠唱の呪文になっているのでしょう。ゲーム中で歌っていたのは別の楽曲だったと思われますが、これも「眠れ、眠れ」という歌詞が入っていたことから子守歌だったと考えられます。

 アニメ10話の前半で、メフィストとフロストノヴァが険悪な雰囲気になっていました。メフィストの残虐な行為に対して、フロストノヴァが怒りを露わにしていたシーンです。
 フロストノヴァはメフィストのしでかした殺戮に対して怒っています。単純な思想の対立というだけでなく、メフィストの成長を見守ってきたフロストノヴァからしてみれば、彼がこんなことをする非道な人間になってしまったことに憤っているのかもしれません。見守り、見守られてきた2人の関係を「Lullabye」が繋いでいると思うと、この10話の構成の美しさに胸を打たれます。
 いままで私の中で「Lullabye」はメフィストの悲壮な運命を象徴する楽曲でした。鉱石病に翻弄され続けた彼の壮絶な人生と、拠り所の少なかった彼の魂を、子守歌という文脈で静かに鎮める曲。
 フロストノヴァがこの曲を歌うという演出により、「Lullabye」は2人を繋ぐ絆の楽曲になりました。メフィストが大切に胸に刻み込んでいた楽曲は、フロストノヴァにとっても大切な曲だったと解釈できるのではないかと思います。レユニオンがまだ希望を抱いていたころの、暖かな団欒を象徴する楽曲として…。




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【アズレン】ストーリー考察:須臾望月抄 編【アズールレーン】

 2023年9月14日開始のイベント「須臾望月抄」のストーリーを整理していきます。

1.過去

1-1. 指揮官の雲遊

 時系列的に一番過去に当たるのは、指揮官が重桜を訪れていたシーンです。
 長門と武蔵は重桜の神木が枯れ始めたことを不審に思っていました。このとき原因を知っていたのは仙哲のみ。大神木に浸食の元凶があるのだと彼女は言っていました。
 仙哲の本体は重桜の聖域にあるため、神木の力を借りて思念体のような形で長門のもとを訪れていました。神木が枯れる異常事態に対処するため、長門は仙哲を引き留め、仙哲はしばらく長門の近くに滞在することになりました。
 このとき指揮官は執務の一環で重桜を訪れていました。KAN-SENを率いる存在として、旅をする機会は多いのだとか。相変わらず仕事に忙殺される様子が描かれていました。長門に誘われた夜宴に息抜きのために出席し、人込みを避けて屋敷を歩き回っているときに仙哲に出会いました。
 仙哲は結界で守られた先にいたため、指揮官が彼女に会えたのは幸運なことでした。仙哲はこの出会いに縁を感じます。破滅の未来を何度も繰り返し見てきた仙哲は、指揮官に言われた「ヒトは未来に希望を抱いた方がいい」という一言が記憶に残ります。指揮官のいる枝の運命が動き始める出会いでした。
 その後、仙哲は信濃の様子を気にしていました。リュウコツの異常でこのころから彼女は眠ってばかりいたそうです。不完全な状態での処女航海で沈んでしまったカンレキが影響しているのでしょう。 

1-2. 仙哲の封印

 長門と武蔵は大神木の異変を止めるべく聖域へ向かいました。
 大神木にはワタツミが封印されていました。北天より落ちた星の破片。北方連合で起きたツングースカ大爆発の隕石の一部です。なぜこれが重桜にあったのかは謎です。
 ワタツミと光と影の対となる存在が「半影のエックス」という化け物でした。半影のエックスはワタツミの力によって封印されていたのですが、力が漏れ出して大神木の力が弱まっていました。これが大神木が枯れた原因。ワタツミとメンタルキューブは同根の存在であり、それらの力が多く使われるほど半影のエックスも強くなってしまうのだそうです。
 仙哲は半影のエックスの暴走によって世界が滅びる様子を何度も夢に見てきました。彼女はセイレーンのように別の枝で起きる出来事を観測することができました。「半影」と言われているのでエックス本体ではないのですが、それでも世界を崩壊させられる力を持っていると考えられます。イベントの最後では「本影」という言葉も出てきていました。
 長門は残存するワタツミの力を行使することで半影のエックスを再び封印しようとするのですが、力が足りません。そこで仙哲が自分の身をワタツミと重ねることでワタツミの力を強化し、半影のエックスをねじ伏せることができました。仙哲の存在はワタツミの概念と重なり、半影のエックスの封印の礎となり、大神木から離れられなくなりました。
 このとき仙哲はリュウコツを修復する手がかりを武蔵に渡していました。信濃のためでしょうか。また、封印を無事執り行うことができれば、力を失ったワタツミも渡せると言っていました。これが後の時系列で、争奪戦を引き起こしていきます。

1-3. 特別演習

 聖域から戻ってきた長門の行動について。
 半影のエックスとの戦いの中で長門の身体は傷つきました。重桜の仲間や他陣営に悟られないように休養をとる必要がありました。
 そこで長門は自らが務めていた連合艦隊の旗艦の座を譲ると言い出します。それが「縹映る深緋の残響」の発端でした。特別演習を行って、天城vs戦艦加賀の勝者に旗艦を譲ろうとしました。
 1回目の演習では天城の勝利でした。しかしその後、上層部はワシントン海軍軍縮条約の再現を実行。天城と赤城は巡洋戦艦から空母へ換装され、戦艦加賀は破棄されることになりました。
 天城のリュウコツは病に侵され、空母への換装に耐えられる状態ではありませんでした。天城は長門に掛け合って2回目の演習を行い、自分を打ち負かした戦艦加賀を空母へ換装し、自分は戦艦加賀の身代わりとなり条約の再現の犠牲になることにしました。
 この一連の出来事は空母になったあとの加賀の回想として描かれ、天城が最終的にどうなってしまったのかははっきりとは描かれていませんでした。今回はその裏側が少し補足された形となりました。
 空母に換装された赤城と加賀は天城の想いを受け継ぎ、重桜の重鎮として活動をしていきます。一方、長門は事件のすべてを見届けたあと、大神木に封印されて自らの傷を癒すことにしました。「墨染まりし鋼の桜」で瑞鶴たちに救出されるまで、眠り続けることになります。

1-4. ワタツミと信濃

 武蔵は仙哲からワタツミを譲り受け、表舞台からはいったん姿を消します。
 ワタツミとメンタルキューブは似ているのですが、性質は異なると言われていました。半影のエックスを封じる力を失ったワタツミですが、仙哲はこれが重桜の未来を変えるものだと言っていました。
 大和が水無月を介して武蔵と喋っているシーンがありました。宝器を使うとこれが実現できるようです。大和もワタツミの力には懐疑的でした。
 また、信濃は仙哲から夢を見る力を受け継ぎました。2人は夢の中で別の枝の出来事や、離れた地点に現れた鏡面海域の様子を覗き見ることができます。信濃はこの力に慣れていないせいか、夢と現実の区別が曖昧になってしまったと言われていました。
 信濃とワタツミの存在は重桜にとって非常に重要なものです。大和はその2つを祭儀の島で守ることにしました。これが「刹那觀る胡蝶の夢」に繋がっていきます。
 

2. 現在

2-1. 再び枯れた大神木

 ここから時系列が現在になります。
 大神木が再び枯れ始めました。重桜にある神木は根が繋がっており、神木が枯れ始めたことで大神木に何かが起きているとわかります。長門と武蔵は夢でも神木が枯れる様子を見ました。
 半影のエックスの封印が弱まったのが直接の原因と考えられますが、具体的には語られませんでした。エウロパマルコ・ポーロがエックスを降臨させたのと同時刻だったという記載があるため、関係があったのかもしれません。
 長門と武蔵は前回の異変の残響のせいかもしれないと、すぐさま事態の収拾へと動き始めます。四万十を連れて聖域へと向かいました。武蔵は大神木を守っているはずの仙哲が夢に出てこなかったため、彼女の安否も気にしていました。
 四万十は酒匂から昔の話を聞いていました。情報収集をしたそうな雰囲気でもあり、単におしゃべりがしたそうな雰囲気でもありました。
 長門は自分たちが聖域から戻らなかったときのために陸奥に伝言を残しました。半影のエックスとの戦いに苦戦したときの備えをしていたのです。

2-2. 聖域の詰所

 聖域には詰所があり、重桜のKAN-SENたちが警護に当たっていました。
 詰所が作られた理由は、半影のエックスの封印が破られる可能性があると長門が危惧したからです。かといってその理由を包み隠さず話すのは難しく、詰所に駐在するKAN-SENたちは過去の出来事を知りません。
 尾張は1人で詰所を抜け出し、大神木に直接触れ、過去の長門たちの戦いを幻として見ます。時系列が分からない彼女は動揺を覚えます。秘密の回線で紀伊に連絡し、紀伊から武蔵に情報が届けられていました。
 長門と武蔵は大神木が枯れたという報告で、半影のエックスの封印が解けてしまうだろうと予期していました。封印のための術式の準備を行います。

2-3. 半影のエックス

 予想通り大神木の封印が解けて半影のエックスが飛び出てきました。
 詰所にいたKAN-SENたちは懸命に戦ったのですが無尽蔵の戦力に押されます。名取の信号弾と瑞鳳の艦載機を目印にして、仙哲と武蔵が助けてくれました。仙哲は安全の庭という空間にKAN-SENたちを避難させます。
 仙哲は半影のエックスを封じるためにワタツミの概念と同化しています。しかし封印が解けてしまった以上、このままでは現状維持もままならない戦況でした。安全の庭にも半影のエックスが入り込んできて、いよいよピンチになります。
 

2-4. 仙哲と雲仙

 仙哲がヒトとしての自分を取り戻すというのが逆転のきっかけでした。
 仙哲は別の枝で世界の結末をたくさん見てきました。自分が己を捨てて半影のエックスと対消滅することで、その枝は生き永らえることができます。
 しかし指揮官のいる枝の仙哲は他とは一味違います。指揮官にもう一度会いたいというヒトとしての感情が、自分の存在を思い出させたのです。ワタツミと同化した仙哲ではなく、この世界の一員、重桜のKAN-SEN雲仙なのだということを。
 自分を雲仙と認識することで艤装が現れ、彼女は半影のエックスと戦えるようになりました。四万十と伊吹が助太刀をしてくれ、雲仙はついに半影のエックスを一刀両断しました。
 術式を準備していた長門が間に合い、半影のエックスは再び封印されました。陸奥長門からの伝言を読み、灯籠を通じて人々の願いが神木に力を与えていました。

2-5. 未来へ

 戦いの後の出来事です。
 雲仙は聖域で目覚めました。長門や武蔵は重桜に戻ったようで、聖域で伊吹がお世話をしてくれていました。伊吹も半影のエックスとの戦いでケガを負っていたのかもしれません。
 半影のエックスは封印されましたが、大神木は消滅してしまいました。しかし雲仙が倒れていた場所には新しい苗木が生えてきていました。
 苗木を見守る人影が1つ。赤い重桜傘を持ったその人物は天城と呼ばれていました。昔亡くなった彼女が復活したのか、もしくはそもそも亡くなっていなかったのか、何が起きたのかはわかりません。雲仙もわかっていなかったような反応をしていました。
 物語から退場したと思われていた天城が戻ってくることになるでしょうか。赤城と加賀の行動にも影響がありそうですね。重桜の物語は他陣営とは独立していることが多かったですが、エックスとの決戦フェーズに徐々に移ってきた雰囲気があり、他陣営のストーリーとも足並みがそろってきた印象です。





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【アズレン】ストーリー考察:愚者の天秤 編【アズールレーン】

 2023年8月17日開始のイベント「愚者の天秤」のストーリーを整理していきます。

1. イベント前日譚

1-1. エックスとアビータ

 エックスとアビータの関係から整理していきます。クライマックスで判明したことではあるのですが、時系列としてはここが起点にあたるためここからスタートです。
 アンチエックスの上位個体であるアビータの一部は、人類の敵エックスに乗っ取られているという衝撃の事実が判明したイベントとなりました。HierophantとDevilはやられてしまっているようです。
 Hierophantは最初に作られたアビータでした。当時は最新鋭のAI兵器アンチエックスに対して人々が不信感を抱いており、それを払しょくするために言語と概念分野に特化したHierophantを最初に作ったのだとオースタ博士が説明していました。研究リソースが厳しくなってきており、人々とのコミュニケーションを優先したのです。
 オースタ博士がHierophantを作った時点ではすでに人類はエックスの脅威にさらされており、アビータでエックスとコミュニケーションをとってみてはどうかとアンジュ博士が提案する一幕もありました。もしかしたらHierophantはエックスと接触した結果、乗っ取られてしまったのかもしれません。
 Devilが乗っ取られてしまった経緯はまだわかっていません。エックスと直接コンタクトした結果なのかもしれないですし、Hierophantを経由している可能性もあります。「覆天せし万象の塵」にて、Devilの背後にいる存在にTowerが疑いを向けるというシーンがありました。同じアビータから見ると怪しい行動をしていたみたいです。
 DevilはKAN-SENたちから認識できない黒いモヤの敵を使役できます。なぜこれができるのか理由がわかっていなかったのですが、エックスの支配を受けていたというのなら納得です。
 アビータと戦っていたと思っていたら、いつの間にかエックスとの戦いにシフトしてきてしまってびっくりの展開です。


1-2. アイリスの分裂

 指揮官が見ている世界線の話に移ります。アイリスの分裂について。
 2018年7月のイベント「光と影のアイリス」では史実のメルセルケビール海戦・カタパルト作戦の「再現」がほぼ完全な形で行われました。このころはまだKAN-SENたちはアンチエックスと上層部が主導する「再現」に抗う術がなかったのです。
 ユニオンとロイヤルから圧力を受けたアイリスはメルセルケビールでの戦闘へと突き進みます。マサチューセッツ率いるユニオン艦隊と、ジャン・バール率いるアイリス艦隊が激突。戦力に優るユニオン側に対して、ジャン・バールは未完成状態。アイリスは敗北を喫しました。
 史実だとフランスの南側はドイツの傀儡政権(ヴィシー政権)になっており、メルセルケビール海戦で戦ったのはヴィシー陣営でした。ドイツに戦力を奪われたくないフランスは多くのフネをトゥーロン港で自沈させます。
 史実を再現する形で、ジャン・バールは多くの仲間とともにトゥーロンで自沈するのですが、指揮官に救出されて鉄血の支配下に置かれていました。これ以降、ジャン・バールたちは表舞台から姿を消し、残されたKAN-SENはヴィシア聖座として再編されました。
 リシュリューは一つの統一されたアイリスの復活を諦めず、ロイヤルの地に渡って後継となる自由アイリス教国を設立。ロイヤルの支援を受けながら統一の機会をうかがっていました。
 直前のミニイベント「燃ゆる聖都の回想曲」では、このアイリスの分裂の裏で、アイリスの秘蹟である冠を守るための奮闘が描かれていました。マルセイエーズは冠を持ち出し、ル・テリブルの助言で南大西洋セントヘレナ島に逃げ込んでいました。現実のこの島はイギリス領で、ナポレオンの流刑地として有名です。
 マルセイエーズが決死の想いで守った冠ですが、実は長い歴史の中でセイレーンにすり替えられていたことがわかりました。セイレーン技術を用いた危険な代物になっていて、絶海の孤島に封じられていたのはある意味幸運だったと言えます。


1-3. マルコ・ポーロの苦悩

 アイリスが分裂したあと、マルコ・ポーロも暗躍を開始します。
 マルコ・ポーロはサディアの威光を広めるというサディアの一員としての責務と、セイレーンを駆逐しなくてはいけないというKAN-SENとしての責務に真面目に向き合っていました。お調子者なのですが自らの存在理由に対してはとても真摯。特別計画艦たちは精神が不安定なKAN-SENが多いのですが、この子も危うさをはらんだ性格をしています。
 サディアのトップであるヴィットリオ・ヴェネトに対しては、サディアの威光を広めるという任務への危機感がないのではと考えていたようです。ヴェネトは他のKAN-SENからは慕われており、それが気に食わないマルコ・ポーロは嫉妬に苛まれます。戦艦マルコ・ポーロはヴィットリオ・ヴェネト級の改良計画案だったという史実も味わい深い。
 フリードリヒ・デア・グローセとマルコ・ポーロが会話しているシーンもありました。フリードリヒが華麗なる作戦でコンパイラーを打ち破る前の話。マルコ・ポーロ側からは、フリードリヒは上層部とセイレーンの言いなりになって「再現」を演じさせられているだけだと見えていました。このままじゃなにも変わらないと。
 このころから大きな作戦の実現のために準備を進めていたであろうフリードリヒは、マルコ・ポーロに焦るなとアドバイスをします。上層部の支配力は健在なのです。しかし助言はマルコ・ポーロには響かず、彼女は過激な考えに囚われるようになります。セイレーンを倒したいなら、遠い未来でセイレーンが勝てなかったエックスの力に頼ればいいのではと。
 マルコ・ポーロの計画は当初は上手くいっていなかったようで、彼女が自室で憔悴しているシーンが描かれました。心の弱みに付け込まれ、エックスに乗っ取られたHierophantが接触してきます。
 マルコ・ポーロはクレマンソーを計画に引き込もうとします。クレマンソーはマルコ・ポーロの計画がヤバいものだと認識しつつも、自分の野望のために利用できると考え、難しい立ち回りをこなしていくことになります。信濃が見た夢で、何者かがマルコ・ポーロに冠の在りかを教えるシーンがありましたが、それはクレマンソーだったものと考えられます。
 Hierophantの助力を得たマルコ・ポーロは暴走してしまうと危険な存在です。クレマンソーはマルコ・ポーロに対して友情も感じており、彼女のことも救い出したいと考えていました。制御可能な範囲で泳がせておいて、油断したところで不意打ちしストップをかけようと思っていました。
 マルコ・ポーロの計画に対処する中で、分裂したアイリスとヴィシアの統合を狙えることに気づいたクレマンソーは、マルコ・ポーロに手を貸すとともに、アイリスの統一に向けた細工をスタートします。


1-4. 冠の行方

 マルセイエーズが守っていた冠の争奪戦が行われました。
 「燃ゆる聖都の回想曲」の内容と、その裏側のお話です。リシュリューは分裂する前のアイリスの後継の正統性を示すために、この冠を手に入れようと考えています。クレマンソーは審判廷の情報網から冠の在りかを掴み、リシュリューにこっそりと伝えました。
 クレマンソーの情報提供の意図ははっきりとは語られませんでした。マルコ・ポーロの計画の最後のピースとして、セイレーン技術の結晶であるこの冠が必要であることを知っていたのかもしれません。リシュリューがこの冠を抑えてしまえば、マルコ・ポーロの計画はここでとん挫することになります。それはそれでOKと考えていたのでしょうか。
 マルコ・ポーロは黒いモヤの敵を使役してマルセイエーズとリシュリューに圧をかけ、冠を奪いました。「燃ゆる聖都の回想曲」の中では冠が奪われた理由が説明されませんでしたが、マルコ・ポーロへと繋がっていたわけです。
 リシュリューは冠を手に入れられなかったのですが、それはクレマンソーの想定通りでした。リシュリューセントヘレナ島の資料館でコンパイラーが残した海霧の利用方法を解読し、その後の反攻作戦の機動力となっていきます。



2. イベントの時系列

2-1. ドロイド召喚の仕組み

 ここからイベントの時系列です。まずは突如襲来したドロイドについて。
 奇想天外なSFの世界であるアズールレーンの世界でも、空から突然ドロイドが降ってくることは基本的にはあり得ません。ドロイドが降臨したのは現実に重ねられた架空の世界での出来事でした。世界の上に別の世界が重なるこの現象は積層と呼ばれていました。
 地中海を取り囲むようにして、ヴィシアの秘蹟である概念錨が埋まっています。その名の通り概念を強化するこのアイテムを用いて、地中海には神の概念が強化された空間が出来上がり、現実の上に覆いかぶさったのです。
 ドロイドの召喚はすぐに実行されましたが、Hierophantを呼び出すには時間がかかりました。転移エネルギーみたいなものが必要だったのでしょうか。
 クレマンソーはこの計画を予め知っていて、積層をストップさせる方法を最初から検討していました。概念錨の上にアイリスの秘蹟である神穹の壁を使うと「真なる神聖」の概念に書き換わるので、神の概念が止まるのだということでした。概念錨にアクセスしやすいようにワープポイントの近くに動かしておくという小細工まで完了済み。
 現実の上に鏡面海域のような別の世界線が覆い被さったということで、信濃はこれを異常事態だと捉えます。彼女は夢で鏡面海域を観測できます。イベント序盤で信濃がいち早く異変に気付いたのはこの力のおかげでした。


2-2. 地中海艦隊

 ドロイドの急襲に対する初動対応について。
 博覧会会場の外にもドロイドが現れました。水都(ヴェネツィア)にリットリオとトリチェリ、帝都(ローマ)にローマとダ・ヴィンチ、タラントにアクィラたちがいて、それぞれ対応にあたる様子が描かれました。
 リットリオは上層部が骨董品を収集している倉庫をついに突き止めたということで調査をしていました。「讃える復興の迷路」のときからサディアKAN-SENは上層部の動きを怪しんでいましたが、ついに証拠を抑えたようです。「鋼鷲の冒険譚」では、骨董品のタイルかと思ったものが実はセイレーン技術の塊で、ローマが操られてしまったという事件が描かれました。骨董品は一度マルコ・ポーロのもとに集められているという話もあり、どういう繋がりがあるのかは今後の謎として残されました。
 オアシスの要塞にいるアンドレア・ドーリアたちとは、「緑地伽話」から引き続き音信不通の状態が続いていました。自然現象の砂嵐のせいという描かれ方ではあるのですが、思わせぶりな描写が続いているのはなぜなんでしょうね。
 ロイヤル艦隊の一部が地中海にまで手を伸ばしてきています。ジブラルタル海峡を抑えているのがウォースパイトたち、マルタ島にいるのがネルソンたちです。
 トゥーロンにいたジャン・バールたちは、ドロイドたちに対して打って出ようとしたのですが、クレマンソーに止められてしまいました。マルコ・ポーロに対する切り札の1つになるからですね。


2-3. クレマンソーの芝居

 クレマンソーの作戦を見ていきます。
 クレマンソーは博覧会会場にいたヴィシアKAN-SENたちを撤退させ、ジャン・バールに対しては指揮官を襲撃するように命令することで、マルコ・ポーロの信用を得続けようとしました。
 逆にマルコ・ポーロはクレマンソーを信用してトレントMETAを預けようとしたのですが、クレマンソーはケルサンたちに彼女の無力化を命令していました。結局姿は出てこなかったのですがヴィシアに捕まったままなのでしょうか。
 あとは「神」の本体を呼び出すだけとなったところでクレマンソーはマルコ・ポーロを裏切り、黙示録の白騎士で彼女を海へと撃ち落としました。黙示録の四騎士は「黙示の遺構」でも出てきたヴィシアの秘蹟。地中海が概念錨で囲まれていたので召喚できたのではないかと思います。何もないところにいきなり呼び出せるとしたらクレマンソーが強すぎるということになってしまうため。
 クレマンソーはマルコ・ポーロの目の前で、ジャン・バールに指揮官を襲うように命令を出しました。これはマルコ・ポーロに対するお芝居。それと同時に、ジャン・バールがこの命令に従わないこともわかっていました。反抗してきたジャン・バールを、クレマンソーは追放処分とします。
 ヴィシアのトップであり、冠を一時的に所持しているクレマンソーから追放されたということで、リシュリューは合法的にジャン・バールたちを支配下に置くことができます。「再現」に翻弄されてきた2人はここで和解し、人類のために戦うということで手を取り合います。このあたりまではクレマンソーの思惑通りに事が進んでいきます。


2-4. 概念錨の書き換え

 マルコ・ポーロが落ちた海域から神が降臨しようとしています。
 クレマンソーは概念錨の書き換え作戦を提案。指揮官はこれを承諾し、全陣営一丸となって神の降臨を阻止しようとします。神を降臨しようとしている概念を神穹の壁で書き換え、神聖な力を束ねて神を打ち破ろうとしたのです。
 概念錨は地中海の端から端まで至る所に埋まっています。近くにいる艦隊で対処しようとしますが、一部手が回らないところを助けてくれる存在がいました。
 君府(イスタンブール)のあたりにソユーズがいて、エーゲ海周辺も含めていくつかの概念錨を書き換えてくれました。黒海から北方連合方面に繋がっていますしね。
 ソユーズはクレマンソーと裏で繋がっていて、シャンパーニュの艤装テストを手伝っていたようです。ヴィシアはガスコーニュを普通に運用できているにもかかわらず、シャンパーニュのテストを北方連合に外注していました。クレマンソーはここまでの事態に発展することを見越して、ソユーズエーゲ海周辺に呼び込んでいたのかもしれません。
 スエズ運河のあたりにも概念錨があり手が回っていませんでしたが、ここは東煌艦隊が手伝ってくれました。リットリオは東煌艦隊が運河のあたりになぜか滞在しているようだと気にしており、カラビニエーレに探りを入れさせようとしていたところでした。これにも裏がありそうな雰囲気でした。
 アイリスの本国にもたくさん概念錨があり、アミアン聖堂やモンサンミッシェルといったランドマークの名前も出ていました。モンサンミッシェルにはストラスブールがいるので大丈夫だろうとジャン・バールが言っており、実際に概念錨は書き換えられていました。ストラスブールダンケルク級戦艦の2番艦。「光と影のアイリス」の頃から名前だけは出ています。
 本来であればアイリスの国内をアイリス・ヴィシアの両陣営のKAN-SENたちが自由に動き回るのは難しい状態でした。鉄血の傀儡政権が支配しているので怪しまれたら終わりです。それはクレマンソーが手を回してくれたみたいでした。ドロイドが出現する非常事態なので動きやすかったということもあるでしょう。タルテュ、ル・マルス、ル・マランなどのヴィシアKAN-SENもリシュリューに協力してくれました。


2-5. Hierophantの概念攻撃

 健闘むなしくHierophantが降臨してしまいました。
 すべての概念錨が神穹の壁によって書き換わり、神聖の概念を束ねた聖槍が神の繭を貫きました。クレマンソーの計画ではこれで神が葬り去られて一件落着になる予定だったのですが、繭を破壊しただけで本体を貫くことはできませんでした。
 マルコ・ポーロはエックスを召喚するつもりだったはずなのですが、中から出てきたのはアビータHierophantでした。このHierophantはスペアボディではなく本体であり、エックスに操られてしまっていました。海に落ちたマルコ・ポーロが持っていた冠はHierophantの手の中にあり、冠の持ち主もここで明らかになります。
 Hierophantはアビータとしての能力と、エックスの能力の両方を操ることができます。言語と概念に特化したHierophantは、KAN-SENたちにコトダマのような攻撃を仕掛けることができます。その影響はMETAや普通のKAN-SENによく効き、特別計画艦や量産艦にはあまり聞きません。己の存在がリュウコツにどのぐらい頼っているのかという違いなのでしょうか。
 クレマンソーはこの概念攻撃を防ぐためにもう1つの切り札を使うことにしました。マルコ・ポーロが神から預かった黒い太陽です。この秘儀はKAN-SENを別の概念空間に飛ばすことができるので、Hierophantの力から一時的に逃れることができました。しかし、黒い太陽が作った空間自体をHierophantは破壊することができ、無力化されてしまいました。黒い太陽が元々神のものだったら、神に対して有効に使えるはずもないですからね。

2-6. Hierophantと博士と指揮官

 Hierophantは指揮官を見つけました。
 Hierophantの次なる一手はDevilの支援ドローンを展開することでした。これによりDevilもエックスの手に落ちていることが判明し、状況はますます悪化していきます。
 ヘレナMETAが別の世界線から指揮官のいる積層空間にアクセスし、DevilとHierophantの攻撃を一部無効化してくれました。毎度毎度頼りになります。
 Hierophantは指揮官を発見して以降、指揮官の方を不気味に見つめてきていました。艤装を解除して突進してきたとき、傍にいた信濃が迎撃したのですが、影が抜けるように分裂。新たにできた方は壁を抜けて指揮官に接触します。2人は消滅して別の空間に飛びました。
 飛んだ先の空間にはアンジュ博士とオースタ博士がいました。オースタ博士がHierophantを作った経緯をアンジュ博士に語っていたのですが、そこで不思議なことが起きました。アンジュ博士が指揮官に向かって質問を投げかけてきたのです。
 アビータのスペックがどんどん向上していけば、将来的にエックスとコミュニケーションがとれるようになるのではという問いかけでした。ここはプレイヤーの選択によって物語が分岐します。
 アンジュ博士を支持するを選んだ場合、エックスとコミュニケーションをとることで戦う以外の選択肢が生まれるのではないかという話が展開されました。Hierophantの目がキラリと光り、アンジュ博士にスリープを言い渡されて対話が終了します。
 オースタ博士を支持するを選んだ場合、エックスとコミュニケーションをとることで戦闘を有利に進めることができるようになるのではという考察が展開されました。2人は真逆の考えを持っていることが分かります。こちらの場合、オースタ博士がHierophantにスリープを言い渡していました。
 この異空間での会話によって、現実での神の侵攻は止まり、Hierophantは姿を消しました。ここで何が起きたのかは解釈が難しいなと思っています。
 まず、Hierophantが2つに分裂した件について。ストレートに考えると、神に乗っ取られていた部分を切り離し、アビータ本来の力を取り戻したのが2個目の身体ということになるでしょうか。ただ、2個目は壁を抜けたらしいので、概念だけの存在だったのかもしれません。まだ概念錨は有効だったみたいですし。
 Hierophantはコミュニケーションに長けたアビータなので、博士たちとの過去の会話を回想したか、もしくは新規でシミュレーションしたものを指揮官に見せたのかなと思いました。指揮官に興味を寄せている様子だったので、指揮官が何を考えているのか知りたかったのかもしれません。アビータが仲間になってくれるルートの開拓に向かっている印象でしたが果たして。

2-7. METAたちの因縁

 METAたちの関係性について。
 前々から、余燼に属しているMETAとそうではないMETAがいるということが語られていました。この二陣営の間に面識がないわけではなく、何かしらの因縁を抱えているのだなと推測されます。
 余燼を率いるエンタープライズMETAは、最初のKAN-SENであるコードGがMETA化した姿です。指揮官に興味を持っていて、「闇に堕ちる青き翼」でこの「枝」にも飛んできていましたが、最近は姿を見せていません。
 「セイレーン作戦」のストーリーの完結編で、飛龍METAとアークロイヤルMETAと一緒にNA海域のセイレーンの本拠地を破壊しました。そのあと2人はこの「枝」に残り監視を続けています。コードGとは連絡がつかなくなっていることをボヤいていました。
 アークロイヤルMETAは比較的最近余燼に加わったメンバーで、コードGのことを良く知りません。一方で、飛龍METAはMETA化する前からコードGと戦い続けているらしく、余燼の中で相当古株なのだなというのがわかりました。コードGは冷静な出で立ちで戦い続けていますが、精神は外から見るほど安定していないんだと飛龍METAは言っていました。
 飛龍METAはヘレナMETAやメンフィスMETAに話しかけていましたが、塩対応をされていました。ヘレナMETAとメンフィスMETAは「誠閃の剣 搖光の城」で余燼がアビータとの総力戦に臨む際に出撃しており、元は余燼に属していたのではないかと思うのですが、いまは余燼を抜けているようです。いろんな「枝」のKAN-SENたちで構成されているので、人違いと言われてしまうと引き下がるしかないのですが、飛龍METAは釈然としない様子でした。


2-8. 事件の後処理

 事件後の動きを簡単に見ていきます。
 アイリスの正統を象徴する冠が戻り、リシュリューが統一されたアイリスの代行者の頂点である、教国の法聖という地位に就くことになりました。どさくさ紛れる形にもなりましたが、アイリス・ヴィシア両陣営のKAN-SENたちをまとめあげ、冠も手中に収めたということでリシュリューをトップとする体制が築かれました。
 リシュリューは途中で冠の正体に気づいていたようでした。これはセイレーン技術で作られたものであると。式の途中で破壊してしまうのはやりすぎではとも思ったのですが、これからはアイリスのすべての人々に誓いを立てて、この国を守っていくのだという決意を表明していました。めでたしめでたし。
 今回の騒動は積層の中で起きた出来事のため、物的損害は勝手に修復されたものと思われます。人々の記憶には残ったと思われ、その騒動の原因はアビータの襲撃ということにされました。間違いではないですね。
 セイレーンの陰謀を発見できなかったということで、クレマンソーとマルコ・ポーロには謹慎処分が下りました。これで2人は表舞台から姿をしばらく消しますが、謹慎しているということで怪しむ人はいないでしょう。
 海に落ちたマルコ・ポーロは行方不明になっており、サディア艦隊が捜索をしていました。ヴェネトはクレマンソーから連絡を受け、表向きはマルコ・ポーロは沈んでしまったことにして捜索を打ち切り、上層部にもそのように報告を上げていました。昏睡状態のマルコ・ポーロをクレマンソーが見つけたので、こっそり匿ってしまおうと考えたようです。上層部に身柄を渡したら何が起きるかわかりませんし。
 一方で、Hierophantのボディを探しにきている者がいました。アビータEmpressです。Hierophantはボディを破棄しなかったらしいと言っていたため、一応まだ健在のようです。ただ連絡が取れなくなってしまっているので、引き続きエックスの支配下にある可能性もあります。
 エックスが襲来するのは遠い未来の出来事かと思っていたのですが、まさか「枝」を飛び越える形で侵入してきてしまうとは予想外でした。今回の侵入については初期段階で阻止されたとEmpressが言っていたので大丈夫だったようですが、他の「枝」との扉を持ち続けている限り、このようなリスクは残り続けます。エックスに滅ぼされなかったとしても、セイレーンが危険だと判断すれば「枝」ごと切り取られてしまう可能性もあるので、危険と隣り合わせになってきたなという印象です。


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【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - 登臨意 編

 2023年7月28日開始のイベント「登臨意」のストーリーを整理します。

1. 千年前の狩り

1-1. 真龍と歳

 炎国と巨獣の関りの起源からスタートです。
 戦乱の世を統一した炎国の古代皇帝は真龍と呼ばれています。彼は人間の世を平定したあと、今度はカミさまに目をつけました。炎国に住まう巨獣を一掃するべく、軍隊を総動員して戦いを始めました。"千年前の狩り"と呼ばれている出来事です。
 このエピソードは「画中人」の頃から語られており、真龍の偉大さを示すエピソードかと思われていたのですが、実は裏があるというのが「登臨意」のティザーPVで語られました。人間同士で戦っているときに真龍は「歳」という巨獣に目をつけられていて、「歳」に勝たせてもらっていたのです。その違和感に真龍自身も気づいていました。
 真龍が巨獣狩りを行うにあたって、最初に発見した「歳」という巨獣が味方についたとされていました。しかしそれも歴史が歪曲して伝わっているようで、実は「歳」が真龍を導いて新しい文明を創ろうとしたのです。すべては「歳」の手のひらの上だったわけです。
 しかし真龍もやられっぱなしではありません。最終的に「歳」は人間に討たれ、陵墓の中に閉じ込められました。
 千年前の狩りで炎国が巨獣と戦う際に作った兵器が、いまの玉門(ユーメン)だとのことでした。玉門には巨獣と戦ったときの爪痕がいまも勲章のごとく残り、人類が巨獣に勝った象徴になっています。

1-2. 巨獣と代理人

 巨獣と代理人について。
 「歳」は陵墓に閉じ込められているときに12人の代理人を生み出しました。代理人たちは「歳」の力の一部を持ち、人間の姿で炎国を歩き回っています。
 「歳」の代理人の中で人間に危害を加えようとしているのが二番目の人物です。男性なので次男坊であり、囲碁が得意です。名前がまだ出てきていないので、リィンが使っていた「囲碁バカ」というあだ名で呼ぶことにします。
 囲碁バカの行動にはジエという代理人が大きく関わっています。女性で書が得意ということは分かっていますが、何番目なのかはわかりません。囲碁バカはジエと仲良くしていたのですが、あるとき彼女は消えてしまったと言われています。その事件をきっかけに、囲碁バカの行動も変わっていったと。
 「登臨意」では「睚」という別の巨獣の代理人が出てきました。千年前の狩りで炎国に狩られた巨獣の一体です。「睚」は人間側についた「歳」を恨んでいます。
 中国の伝説上の生き物のジャンルとして竜生九子という言葉があります。その名の通り、竜が生んだ九体の化け物です。そのうちの一体に「睚眦(ガイサイ)」という化け物がいて、これが元ネタなのではと言われています。


2. 二十年前の玉門

2-1. 江湖の武人

 時系列をジャンプして、玉門で起きた20年前の出来事を見ていきます。
 このころの玉門は、「官」にあたる軍人と、「民」にあたる江湖の武人が手を取り合って敵と戦っていました。いまよりも源石製品が洗練されておらず、多くの人手を必要としていたのです。兵士と民衆が心を1つにしていた古き良き時代として語り継がれています。
 20年前の玉門軍にはすでにズオ将軍とチョンユエがいて、江湖の武人として女侠とモン・ティエイーが輪の中心にいました。女侠は最後まで名前が出てきませんでしたが、文武に秀でた人物としていまも色々な場面で語られていました。彼女は人間らしい名前を持っていなかったシュオにチョンユエという名前をつけてくれました。チョンユエの方も彼女を信頼して剣を預けていました。
 モン・ティエイーは玉門で鋳剣坊(鍛冶場)を営んでいる刀匠です。当時から江湖の武人たちの武器を作り、幅広く顔が効く人物でした。
 4人が外敵の討伐で遠征した際に、勝利の記念として槐樹の成木を丸々一本持って帰ってきたときのエピソードが回想されていました。槐樹はいまも鋳剣坊に植わっています。
 女侠は病を患ったのですが、それを玉門で治療することはできませんでした。チョンユエは玉門の外へ医者を探しに行くのですが、治せる人が見つかる前に玉門に戻らなくてはならなくなりました。山海衆が攻めてきたのです。
 女侠は玉門には戻らず、天災で壊滅的な被害を受けたアナサ族の救助活動を行いました。荒野で原始的な生活をしていたアナサに、武術や知識を授け、移動都市の存在も伝えました。アナサ族は遠い昔に炎国に流れてきたサルカズの一種なのだと言われています。
 女侠は武術が優秀だった少女にジエユン(戴雲)という名前を与え可愛がりました。ジエユンは女侠を師匠と呼び慕っていました。女侠が病に抗えなくなって亡くなったのは割と最近のことだったようです。

2-2. ズオ将軍の決断

 20年前、玉門を揺るがす事件が起きました。
 山海衆という巨獣を崇拝する暴徒集団が、玉門に入り込み暴動を起こしました。玉門は都市の外に向かっては強固な防御性能を発揮しますが、内側に入られると普通の都市と変わりません。暴動で多くの死傷者が出てしまったと言われています。
 20年以上前、囲碁バカも天下に対して動乱を巻き起こし、以降彼は罪人と呼ばれるようになりました。玉門での山海衆の暴動は、囲碁バカの動きに感化されたものと考えられています。
 この事件は、江湖の武人に頼っていた玉門の弱点を浮き彫りにした事件となりました。一般人が年がら年中自由に行き来していた結果、セキュリティの弱い都市になってしまっていたのです。
 この事件の落とし前をつける形で、ズオ将軍は玉門軍と江湖の武人との繋がりを断ち、武人たちはそれ以降戦いに加わることはなくなりました。彼らは別の職についたり、玉門を去ったりしました。ズオ将軍の冷淡な通告に江湖の者たちは反発をし、恨みを抱えたまま生きていくことになりました。
 なぜズオ将軍はこんな決断を下したのか。彼はこのとき他人に打ち明けられない秘密を抱えていました。江湖の者たちと手を切ることは彼の本心ではなかったのです。チョンユエが玉門で唯一の理解者であり、問題は炎国全体に関することでした。
 チョンユエたち代理人などごく一部の人は、「歳」がもうすぐ復活してしまうことを知っています。千年前に「歳」は人間に裏切られて討たれたので、復活後人間に敵対する可能性があります。「歳」への備えとして玉門は炎国の都へ向かい、「歳」と刺し違えても都を守る使命を帯びています。
 江湖の者たちにこの事実を知らせるとパニックが起きてしまうので、戦いに巻き込まないように玉門軍と距離を取らせるようにしました。山海衆を街に引き込んでしまったことを、江湖の武人を締め出す口実に使ったのです。
 また、「歳」との戦いが想定されているのに、玉門軍の顧問のような立ち位置にチョンユエがいることも都合が悪いです。チョンユエは「歳」の一部ですから。彼は機を見て玉門を離れることになっていました。
 その際、チョンユエの持つ剣の処遇が問題になります。彼は自分の中の代理人としての機能を分離し、剣に封印してしまいました。この剣を誰がどうやって保管するのかも、お偉いさんたちの悩みの種となりました。


3. 登臨意前夜

3-1. 睚の代理人

 「登臨意」の事件が発生する少し前の話を見ていきます。
 囲碁バカは「睚」の代理人を目覚めさせました。囲碁の名手である彼には緻密な計略があるものと考えられるのですが、狙いが明かされることはありませんでした。
 囲碁バカには自分たちの本体である「歳」に取って代わりたいという野望があります。「歳」が目覚めると代理人は用済みになるため、消えてしまうと言われています。自分が自分であり続けるための方法として、「歳」の意識を乗っ取ってしまおうと考えているみたいです。
 「睚」の代理人は玉門に行くことにしました。彼女は「歳」への恨みを果たしたいと考えているのですが、肝心の「歳」の居場所が分かりません。玉門は「歳」と戦うために航行していますから、玉門の航路情報が知れれば「歳」の居場所にも見当がつくだろうと思っているのです。
 「睚」の代理人は玉門で騒ぎを起こそうとしている山海衆にたまたま出会いました。山海衆は代理人の本当の姿に気づいていなかったのですが、彼女が力の片鱗を見せたことでボスとして迎え入れていました。いくら代理人と言えども玉門を1人で相手取るのは大変なので、駒が必要だったのでしょう。
 山海衆にも目的がありました。ただ暴れるだけの暴徒ではありません。炎国の朝廷のお偉いさんの指示を受けて、朝廷の目を逸らすために玉門を襲ったのです。山海衆はいろんな悪党との繋がりを持っており、司歳台も警戒を強めています。代理人との接触も行っているだろうと言われていました。
 「睚」の代理人と山海衆は互いを利用する形で玉門襲撃の計画を練り始めます。

3-2. モン・ティエイーの計画

 山海衆たちの計画に一枚嚙んできた人物がいます。それがモンです。
 20年前にズオ将軍から締め出されてしまったことを彼はずっと恨んできました。かといって恨みを直接ズオ将軍にぶちまけるのではなく、別の方法をとりました。
 モンは玉門に天災をぶつけることで皆の心がもう一度一つになるのだと言っていました。昔の古き良き時代を取り戻したいのですね。ユーシャはこれを聞いて「狂っているのね」と切り捨てていました。
 モンのやろうとしていることは、玉門の航路情報を奪おうとしている「睚」の代理人、および玉門で騒ぎを起こして朝廷の目を引き付けようしている山海衆と方向性が一致しました。モンは20年前に自分たちが締め出された原因となった山海衆のことは恨んでいるのですが、目的のために手段は問わず、一時的に手を組むことにしました。
 玉門に天災が迫っていることを知った彼らは、データを取りに行った天災信使の部隊を襲撃します。


4. 登臨意の時系列

4-1. 天災信使の襲撃

 ここからイベントの時系列に入ります。モンたちが天災信使を襲撃するところからスタートです。
 ウェイに山海衆の駆除を言い渡され、ユーシャが玉門にやってきました。彼女は玉門に到着して早速、天災信使の部隊が襲撃された現場を見ます。隊員が命がけで守ってくれたと思われる観測データは回収したのですが、これはモンたちが仕掛けた罠でした。偽物のデータが欽天監に渡ってしまったことで玉門は天災の進路を間違って予測し、天災に正面から突っ込むことになってしまいます。
 玉門に戻ってきたユーシャはモンとドゥに出会います。ドゥは尚蜀から玉門にやってきて、物流会社を立ち上げました。記念すべき初めての任務が天災信使の護衛だったのですが、運悪く襲撃の対象になってしまいました。
 モンは本物の天災の観測データを別のところに隠していました。襲撃の内情を知っている彼は、ドゥとユーシャがこの件をこれ以上調査しないように、やんわりと行く手を遮りました。

4-2. 睚とジエユンの奇襲

 さらに事件が立て続けに発生します。
 「睚」の代理人は玉門でお偉いさんが集う場に突然現れ、ウェイに刃を向けました。ウェイ、チョンユエ、リィン、鼠王という凄まじい戦力が迎え撃ったのですが、「睚」の代理人は負傷する程度でするっと逃げていきました。彼女はこの襲撃では玉門の航路情報を把握できなかったと考えられます。
 ほぼ同時刻にジエユンが王城に忍び込み、チョンユエの剣を盗んでいきました。襲撃が陽動になったのはおそらくたまたまだと思うのですが、もしかしたら「睚」の代理人の方がタイミングを見計らっていたのかもしれません。ジエユンは師匠の死に際に、剣をもう一度見たいという願いを聞き、危険を冒して盗みを実行しました。
 ジエユンはズオ・ラウに追撃された際に負傷するのですが、逃げ切ることに成功します。彼女は剣を抱えたまま道端で倒れ、ワイ・テンペイが働いている医館に担ぎ込まれました。たまたまかと思われたのですが、陰でジエユンを誘導していた人物がいました。それがリャン・シュンです。
 「将進酒」の舞台である尚蜀の知事をしていたリャンは太傅に抜擢されて玉門参知に任命されていました。玉門の参謀としてズオ将軍をサポートする立場です。リャンはチョンユエの剣を誰に託すのかという問題の解決案を探っており、親友であるワイ・テンペイに目を付けました。比武台の番付で一位の人物が候補になるとチョンユエが提案していたこともあり、武の達人であるワイ・テンペイが候補になり得ると思い当たったのでしょう。
 「将進酒」の時点でリャンはワイ・テンペイが玉門で目撃されたという情報を掴んでいて、それをリーにも伝えていました。リーとワイフーもワイ・テンペイを探すために玉門に来ていました。
 山海衆、「睚」の代理人、ジエユンという三方からの襲撃を受けて、ズオ将軍は玉門を閉鎖し、賊たちが都市の外へ逃げるのを防ごうとしました。さらに彼はへまをやらかしてしまった息子に、一連の事件の解決を命令します。ズオ・ラウは「睚」の代理人とジエユンの行方を捜しつつ、天災信使を襲った山海衆も相手にしなくてはいけません。

4-3. ズオ・ラウとユーシャの調査

 ズオ・ラウとユーシャはそれぞれのツテを使って事件の調査を開始します。
 ズオ将軍からの命令は若いズオ・ラウには荷が重いと考えたのか、チョンユエはチュー・バイにサポートを依頼していました。チョンユエ自身は巨獣の化身のため、うかつに動くことをズオ将軍に止められてしまったのです。
 チュー・バイは水賊をしていた父がチョンユエに殺され、恨みを果たすために玉門まで来たのですが、5年ほどチョンユエに武術を教えてもらっている状態になっている人です。ズオ・ラウは彼女のことを姉さんと呼び、彼女の説教を恐れていたため、浅からぬ関りがあったようです。
 一方、鼠王は山海衆の調査をリーに依頼しました。おそらく娘のユーシャの助けになってほしいという気持ちからの申し出だったと思うのですが、リーはズオ・ラウが市場で襲われているところに先に出くわしたため、ズオ・ラウから手伝うことになりました。
 タイホーは山海衆を尾行して情報を得ようとするのですが、「睚」の代理人にやられてしまいます。ズオ・ラウは頭に血が上り、タイホーが倒れていた現場近くの鋳剣坊が怪しいと決めつけて突入していってしまいます。
 一方、ユーシャも調査の結果、鋳剣坊が怪しいのではと疑い出しました。彼女は龍門から玉門へ密輸を行っていた業者の証言から鋳剣坊の倉庫に辿り着いたのです。
 ズオ・ラウとの差が対照的だったのですが、ユーシャは自分自身で動こうとはせずに、ドゥをけしかけることで鋳剣坊を調査しようとしました。天災信使を護衛していたドゥの部下の腕章を彼女に見せて、部下がまだ生きているかもしれないと思わせたのです。このやりとりを見たワイフーはユーシャを非難しつつ、ドゥを助けるために追いかけていきます。
 鋳剣坊にはジエユンがいました。彼女はワイ・テンペイに助けられたのですが逃げ出していました。鋳剣坊は師匠の思い出の場所。ふらっと入り込んでモンに出会い、街を脱出する方法について教えてもらいます。

4-4. 鋳剣坊の戦い

 鋳剣坊で関係者が鉢合わせる事態となりました。
 事件の経緯を明らかにしたいズオ・ラウとドゥ、事件を隠蔽したい山海衆たちの双方がモンを探していました。しかしこの時間帯モンは不在にしていました。ズオ将軍のところに行っていたのです。
 モンはジエユンのために閉鎖された玉門から脱出するルートを確保しようとして、ズオ将軍に街を出る許可をもらいにいきました。天災信使の部隊にはモンの部下もいたので、彼らを弔いにいきたいという理由を述べました。当然ですが、ズオ将軍はそれを許してくれません。モンもその反応が来ることはわかっていて、排砂溝の警備をチェックしていました。警備の目をかいぐぐれば、あそこから脱出できるだろうと考えたのです。
 モンがいない鋳剣坊ではズオ・ラウと山海衆が対峙していました。彼はタイホーの敵討ちのため「睚」の代理人に挑もうとするのですが、チュー・バイに引き戻されていました。彼女であっても全然相手になりません。
 鋳剣坊で休養していたジエユンですが、山海衆たちが建物を破壊しようとしているのを見て出てきてしまいました。師匠が愛した大切な場所ですからね。ジエユンを見つけたワイ・テンペイが飛んできたおかげで、「睚」の代理人は少し怯みました。
 ズオ・ラウを追いかけてきた玉門軍と、鋳剣坊を守ろうとする江湖の武人たちがなだれ込んできたため、山海衆はたまらず退散していきました。しかしズオ・ラウは江湖の者たちが山海衆が逃げるのを手伝ったと思い込んで彼らを捕縛してしまいました。20年前の事件でギスギスしていた玉門軍との信頼関係に追い打ちをかけてしまいました。
 チョンユエの剣はワイ・テンペイが持って行ってしまったのでズオ・ラウとジエユンが追いかけたのですが、殴り合いの結果ジエユンに持たせてくれました。

4-5. 天災のデータ

 姿をくらましていたモンは自分から出てきました。
 モンは自分からユーシャに接触してきました。ジエユンが街の外に脱出するために注意を引こうとしてくれたのです。いままで偽の天災データを信じて玉門は航行を続けてきたので、いまさら本物のデータが戻ってきても間に合わないタイミングでした。
 そこに「睚」の代理人と山海衆もやってきました。モンから本物のデータを回収して、口封じをしようとしていたのです。モンは途中までは山海衆と手を組んでいましたが、玉門に天災が直撃すれば彼の目的は達成です。憎き山海衆たちにも恨みを晴らすべくハンマーを握りました。
 しかしユーシャとモンの2人では「睚」の代理人に敵いません。モンは注意を逸らした隙にやられてしまいます。ユーシャはデータをドゥに託し、アーツで時間稼ぎをします。ドゥはモンに監禁されていた部下を発見し、欽天監へデータを届けるために走り出しました。
 ユーシャのピンチを救ってくれたのはチェンでした。炎国の一連のイベントは時系列がかなり先のようなので、ヴィクトリアのいざこざが落ち着いたあとの出来事のようです。ユーシャとタイホーが出会ったのが5年前と言っていたので、言葉通り受け取るならメイン6章から5年後の時間軸なのかも。
 チェンの攻撃で「睚」の代理人は一時退避をして、ドゥの追跡の方に回ります。ドゥをチュー・バイとワイフーが援護してくれて、チェンとユーシャも追いつき、最後にワイ・テンペイが現れて「睚」の代理人を撃退してくれました。彼レベルになるとようやく互角に戦うことができていました。
 ワイ・フーはワイ・テンペイとここで再会。宣言通り顎を蹴飛ばしていました。本当に独特な親子関係ですね。

4-6. チョンユエvsワイ・テンペイ

 チョンユエの剣の処遇を巡る大一番が行われました。ワイ・テンペイがチョンユエに挑む試合です。
 ワイ・テンペイ自身はこの剣に全く興味はありません。剣を使うのは軟弱者だと考えているぐらいです。彼に剣を持たせようというのはリャンの意志です。
 この剣には「歳」の力の12分の1が封印されています。いまから「歳」と戦いにいく玉門には置いておきたくありません。本来は「歳」を対策するための組織である司歳台が預かっておくのが筋かと思われるのですが、司歳台は囲碁バカと近く、どこに隠したとしても奪われてしまう可能性があり危険です。
 ズオ将軍がこの剣をあまり手放したくない様子というのもリャンにとっては気掛かりなところでした。20年前の事件が起きるさらに前、みんなで仲良くしていたのが忘れられないということなのでしょうか。
 ということで皆の前でチョンユエとワイ・テンペイに決闘させ、納得できる形で剣の持ち主を決めたいとリャンは思っていました。そんな彼の思惑をよそに、2人は純粋に武人としてこの試合を待ち望み、歴史的な一戦が開幕します。チョンユエからは、天災に挑もうとする玉門を激励するためにこの試合を行うという意図も伝えていましたが。
 10度目の攻防で決着がつき、ワイ・テンペイとしてはそのうちの1度は自分が勝ったと言っていました。負けたとしても彼の凄まじい実力は火を見るよりも明らか。誰もが認める形で剣の持ち主が決まった瞬間でした。
 しかしこのとき剣は手元にはありませんでした。ワイ・テンペイがジエユンに貸して、ジエユンは街を脱出していたのです。

4-7. 天災を迎え撃つ

 決闘が終わったところで天災がやってきます。
 偽の観測データをもとに進んできた玉門は、いますぐ方向転換しても天災が避けられない位置まで進んでしまっていました。いまからできる対策は2つ。
 1つ目は区画をバラバラに分割して回避する方法です。小回りが利くようになると避けられるんですかね。再度連結しなくてはいけないので、元々の予定より半年も遅れてしまいます。それだけビハインドがあると「歳」の復活に間に合わないらしく、ズオ将軍は却下していました。
 2つ目の案が防御設備で真正面から天災をやり過ごす案です。こちらなら3か月の遅れで済むため、この案が採用されました。しかし防御に失敗すると民衆が危険にさらされるので、リスキーな案でもあります。
 玉門は防護壁を起動させて天災の衝撃を受け止めるとともに、12人の欽天監術師が壁を乗り越えてきた砂嵐を防ぐという体制で迎え撃ちます。鼠王とユーシャとリィンが協力してくれて、事なきを得ました。今回のイベントでは鼠王とユーシャも印象に残る親子関係を見せてくれました。
 市街地では山海衆の残党が防御設備を破壊することで玉門へのダメージを大きくしようとしていたのですが、玉門軍と江湖の武人たちが協力して撃退をしていました。皮肉なことですがモンの計画通り、ピンチの中で自然と団結が戻っていったのですね。

4-8. チョンユエvs睚

 チョンユエは「睚」の代理人との決戦に臨みました。
 その前に、ジエユンが街の外から戻ってきました。剣を持って師匠の墓まで無事たどり着いたのです。この剣は鞘から抜けないと言われていましたが、彼女の手によってあっさり抜かれました。
 剣が抜かれたとき、ジエユンの額から黒い影が霧散していきました。彼女は師匠にもらった邪気避けのお守りを額につけていたのですが、これが実は囲碁バカが仕込んだ黒石だったのです。囲碁バカはこの一手によってチョンユエの秘密を知り、用済みになった黒石は白に戻りました。このスチルを境に、ジエユンの額の玉の色が変わります。

 ジエユンはチョンユエに剣を返すときに、師匠についていくつか質問をしていました。師匠が玉門を離れたのはなぜかを知りたがっていましたが、彼女の病は玉門にいたとしても治らないものだったと知り、自分で納得をしていました。
 このときズオ・ラウも一緒にいたので、チョンユエから少し説教がありました。ズオ将軍から与えられた3つの任務を無事に果たしたものの、その前提条件となっている「すべては民のため」という目線を忘れていたのではないかと。「登臨意」はズオの成長の物語でもありました。
 玉門の航路情報を取得すべく、「睚」の代理人が再度城郭に乗り込んできました。護衛はチョンユエしかいなかったので、彼女は航路情報を得ることができました。
 「睚」の代理人は別世界にチョンユエを引き込んで決着をつけようとします。千年前の狩りから逃げる際に、天地の一部を切り取って自分の世界とし、そこに引きこもっていたそうです。そんな「睚」のことをチョンユエは少し哀れんでいました。
 チョンユエは一発の拳で「睚」の代理人を撃破しました。彼は「歳」の力を捨てているので、純粋に人間として身に着けた武の力での勝利です。人間を見下す「睚」の代理人との差を見せつけた形になりました。

4-9. ウェイの思案

 戦いが終結したあとに動きが目立ったのはウェイでした。
 チョンユエが玉門を去るということで、ウェイと別れの挨拶を交わしていました。彼らは10年以上前に都であったことがあり、そのときに赤霄剣法を見たという話をしていました。
 その会話の流れで、実は赤霄剣法にはチョンユエの知らない最後の技があるのだと切り出し、「天瞠」という技を実演していました。剣法と言いつつ、剣を持たずに指の先だけで風を起こすその技は、本気を出すとどんな威力なのでしょうか。ウェイは武人としてもまだまだ底を見せない人物です。
 2人はチェンに対しては辛口の評価でした。熟練の域ではあるがそれまでだというチョンユエに対して、彼女はまだ赤霄剣法の真髄を身に着けていないのだとウェイは返していました。チェンのモジュールの情報を見ても、彼女は赤霄を思い通りに操れておらず、ウェイから塩対応されていることがわかります。先は長いようです。
 ウェイを追いかけて龍門から影衛が駆けつけていました。3日以内に戻らなかったら探しに来いと言いつけられており、天災の直撃で3日以上閉じ込められてしまったものと思われます。影衛は元々は禁軍の兵士で、何らか事情があって軍を抜けた者で構成されているようでした。名簿上では死んでいると太傅が言っていました。
 ウェイは太傅と会話した際に、玉門のこの事件を太尉もすぐに知ることになるだろうと言っていました。太傅や太尉は中国の歴史で実在した官職名。最高位の三公に入っていたこともあれば、三公がただの名誉職だったこともありますが、炎国では相当偉い立場で間違いはなさそうです。太傅の役割は文官っぽいのに対して、実在の太尉は軍事を司っていたことがあるため、炎国でも軍事担当なのかもしれません。
 いま炎国のお偉いさんたちは「歳」にどのように対処するか本気で考えねばならないときです。戦うべきか和平を求めるべきか正解はわかりません。しかし朝廷の中には「歳」の対応などそっちのけで陰謀を企んでいる者がいるとウェイは告発をしていました。山海衆に指示を出していた人もたぶんそっち側の人間なのではないかと思います。
 太傅はウェイのことを褒めていました。昔教え子だったとのことです。ウェイには弟がいるのですが、覚えがよかったのは兄の方。ウェイは弟に酷いことをしたので恨まれているという描写がメインストーリーでありましたが、弟もどこかでストーリーに出てくるでしょうか。






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