3度目のサザンドラ

元々ポケモンブログでしたがいまはゲーム全般について書いています

【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - VIGILO -我が眼に映るまま編

 2022年2月17日開始のイベント「VIGILO -我が眼に映るまま-」のストーリーを整理していきます。

全体感

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 VIGILOは6話からなるオムニバスストーリーです。各話の中で過去の話をしたり現在の話をしたりと時系列があちこちに散らばります。1話から見ていくと時系列順になっていないため、今回は自分の方で時系列を整えて記載していこうと思います。
 VIGILOの話に限ってしまうとターニングポイントとなる重要な事件を取りこぼしてしまうので、「闇夜に生きる」「遺塵の道を」「メインストーリー0章-8章」で語られた重大な事件についても記載します。
 「昔のドクターの話」と「今のドクターの話」にざっくり割って進めていきます。どちらの話をしているのかというのはゲーム上では分かりやすくなっています。昔のドクターの話をしているときはドクターは立ち絵で画面に現れ、会話の選択肢は出てきません。逆に、今のドクターの話をしているときは立ち絵は出てきませんが、会話の選択肢が現れます。(※一部例外があるかも)
 

昔のドクターの物語

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 VIGILOで語られた中で1番古い話題はテレジアの英雄時代のお話でした。テレジアは我々の感覚で言うと若い女性に見えますが100歳以上のようです。パトリオットやワルファリンも相当長く生きているみたいなので、サルカズという種族は寿命が長いのでしょうね。
 テレジアは戦争の英雄だったと言われていました。サルカズが異族と戦った戦争で活躍しました。ウルサスやヴィクトリアあたりと戦ったのでしょうか。
 英雄は6人いたとのことで、このうちの1人がテレジアのようです。テレジア並みに強いサルカズがあと5人いるんですかね。
 この戦争での功績が認められ、テレジアはサルカズの指導者的立ち位置に就いたものと思われます。


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 カズデルは長らく戦乱の世が続いています。テレシスの起こした謀反がその原因です。テレシスはテレジアの兄であり、「摂政王」と「将軍」という職位に就いていて、その役職名で呼ばれることもあります。軍部の重役に就いていたと思われ、軍事的なクーデターを起こしたのではないかと考えられます。
 テレシスがカズデルをその手中に収めようとしたとき、テレジアは多くのサルカズの派閥をまとめて対抗しようとしました。サルカズ族はいくつかの種族に細かく枝分かれしているので、それが派閥になっているのではないかと思います。
 テレシスvsテレジアという全サルカズの運命を決める兄弟喧嘩が起こったわけですね。


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 時系列を特定する材料がないのですが、どこかのタイミングでテレジアはドクターと出会いました。ドクターと会う前にソワソワしているテレジアの様子が描かれていました。
 テレジアはドクターよりも先にケルシーと知り合っていました。「遺塵の道を」で見たように、ケルシーはテラのあちこちを駆け巡って、重大な事件や事故を未然に防ごうとしている人物です。テレジアに協力するのもその一環なのかもしれません。
 ケルシーはもともとドクターと面識がありました。今のドクターがどういう人物なのかすべては分かっていないと言っていて、そのさらに昔のドクターがいるっぽい書き方がされていました。その人はケルシーの過去に関わっているらしいです。
 テレジアはドクターとどのように付き合っていくべきか、サルカズの未来にどのような影響を与えてくれるのか慎重に見極めていきたいという姿勢を示していました。


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 カズデルでのテレジアの立場は悪化していきました。テレシスが率いる軍事委員会が多くのサルカズの支持を得るようになり、力を増していきました。テレジアは軍事委員会のやり方には断固反対の姿勢をとっていました。
 テレジアには密偵(スパイ)がいました。ブラッドブルードの親王と呼ばれていたその人物は軍事委員会に潜りこみ、情報をもたらしていました。親王という立場ですが女性だそうです。ワルファリンやクロージャもブラッドブルードの一族ですが、その王様をテレジアはこき使うことができたのでしょうかね…。
 Scoutはこの親王が裏切る可能性も示唆していましたが、テレジアは親王の器をすでに見極めているようで、自分にウソをつく勇気はないだろうと言っていました。ところどこでけっこう怖い発言をするのがテレジアという人です。さすが100年を生きる大英雄。
 ナハツェーラーの王という人物もカズデルで力を持っているとのことで、テレジアに厳しい要求を出してきていました。ナハツェーラーはブラッドブルードと同じような種族の名前なのかなと捉えましたが、正体はわかりません。
 状況が悪くなりすぎたため、テレジア率いるバベルはカズデルから撤退することを決めました。このときドクターたちはキャンプ地に駐屯していたと書かれていたため、まだロドス号を使っていないように見えました。


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 これもタイミングは不明確でしたが、どこかのタイミングでクロージャがバベルに加わりました。
 クロージャはブラッドブルードの一族の出身ですが、古臭い考えの家族に嫌気が差し、屋根裏部屋に引きこもってハッカーとして活動していました。「卍卍サルカズ情報社会の破壊者卍卍」だったとのことです。
 そんなクロージャの家にテレジアが自ら乗り込んできて、バベルのチーフエンジニアの座へリクルーティングをかけました。「伝統の束縛を打ち破る人材」が募集要項だったようで、クロージャ以外のメンバーもその条件で探していたとクロージャが言っていました。バベルの誘いを受けたクロージャが集合地点に向かったとき、迎えに来てくれたのはドクターだったと言っていました。
 PRTSとクロージャが初めて出会ったときも、ドクターが一緒に立ちあっていたとPRTSが言っていました。おそらくロドスアイランド号が完全に発掘され、内部調査を行ったときにPRTSは発見されたものと思われますが、そのへんの描写はまだありません。


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 ロドスアイランド号はもともとレム・ビリトンに埋まっていました。これを発掘してカズデルへと輸送し、バベルが居住船として使うようになりました。
 カズデルの国境をまたぐときが特に目立ってしまうので、テレジアたちは傭兵に護衛を依頼しました。依頼先の1つがヘドリーの傭兵隊でした。「闇夜に生きる」で詳しく描写された部分です。
 テレシスの命を受けた襲撃者は護衛の傭兵団を蹴散らしていきましたが、テレジアとケルシー自らが追い払い、ロドス号は無事カズデルへ運び込まれました。ケガを負ったヘドリーたちはロドス号にしばらく滞在しました。
 ロドス号での暮らしの中でWはテレジアに惹かれていきました。ヘドリーとイネスはしばらくすると元の傭兵生活に戻りましたが、Wはバベルの一員として働いていました。
 のちに3人は再合流してレユニオンに加わりました。


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 バベルがロドス号に乗って撤退戦を続けているどこかで、アスカロンが出撃し、テレシスへと一矢報いようとした瞬間がありました。具体的にいつだったのかはよくわかりませんが、アーミヤがすでにバベルの一員になっていため、ロドス号を発掘した後だなというのはわかります。
 アスカロンという人物は現在もロドスに在籍している重要人物で、高い戦闘能力を持つサルカズの女性です。アスカロンがロドスを不在にすることに対しては皆不安がっていましたが、ドクターが立てた作戦に従い、テレシス陣営を攻撃しに出陣していきました。
 いま分かっている情報だけ見ると、テレジア側が優勢になるタイミングなんてなかったように思うのですが、テレシス側が主導権を奪い返しにくるようだと言われていました。ロドス号を手に入れて状況が改善したのか、バベルが楽観的になりすぎていたのか…。
 テレシスは戦線を拡大し、戦略的意義のない街も包囲していました。民間人が多く巻き込まれてしまいそうに思えますね。



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 戦争はテレジアの死によって幕切れを迎えました。
 テレシスが送り込んだ戦士がバベルの本陣を襲撃し、テレジアの命が狙われました。しかしテレジア側にはScoutやアスカロンのような屈強な戦士がいたわけですし、ケルシーもそばにいました。普通のサルカズ戦士を送り込んだだけでテレジアが殺せるわけではありません。
 様々な場面で語られてきたように、テレジアの命を直接的に奪った人物はドクターであるようでした。なぜこんなことが起きてしまったのか、いまだにケルシーですら真相に辿り着いていない様子でした。
 ケルシーとWはドクターのことを憎んでいます。テレジアが彼女らにとって大切なヒトだったからですね。いまのドクターは記憶を失っていますから、自分が知らない間に侵した殺人で恨まれてしまっているわけですね。Wはドクターに仕返しをすることができず、とりあえず襲撃に関わったサルカズ戦士を一人残らず抹殺してしまいました。
 テレジアは亡くなる前のどこかのタイミングで自身の持つ魔王の力をアーミヤへと受け継ぎました。感情や記憶を読む不思議な力です。アーミヤとは何者なのかというのも今後に残された大きな謎です。



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 テレジアの殺害と関係があるっぽいですが、ドクターも重傷を負って命の危機に瀕していました。ケルシーはドクターを蘇生するために石棺へと運び入れました。バベルはカズデル付近で活動したはずなので、わざわざチェルノボーグまで運ぶのはけっこう大変だったのではないかと思います。
 石棺は鉱山で発掘された謎の機械で、無限にエネルギーを生み出すため、チェルノボーグの移動都市の動力源として使われています。本来は別の使い方があるようでしたが、それに気づいた研究者たちによって機能を封印されました。
 ケルシーは石棺のことを「家庭用生理機能修復マシン」だと呼びます。家庭用の機械ごときが巨大な移動都市を動かすエネルギーを賄えるわけがないのですが、なんでそんな呼び方をするのか謎です。
 ドクターは石棺の中で3年間も眠り続けました。ここがドクターの物語のターニングポイントであり、これ以降はアークナイツのメインのストーリーへと話が移っていきます。

今のドクターの物語

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 テレジア亡きあと、バベルはロドス製薬へと形を変えて活動をしていました。テレジアとドクターを欠いた組織は希望を失い、つらい時期だったと言われていました。そんな中新しい代表であるアーミヤはドクターを救出しにいくことこそが希望を取り戻すきっかけになるのだと主張し、チェルノボーグでのドクター救出作戦が実行されました。
 PRTSのシミュレーションではこの作戦の成功率は非常に低く、実行に移すことは推奨できないものだったと言っていました。実際、レユニオンとの戦いと天災の直撃により、ロドスは多くのオペレーターを失いました。歴戦の猛者たるエリートオペレーターのAceとScoutを同時に亡くし、非常に大きな喪失を経験したのです。
 目覚めたばかりのドクターはエピソード記憶をほぼすべて失っていましたが、手続き記憶は残っていました。類まれなる戦術指揮能力を発揮し、2週間にわたるレユニオンとの戦いに勝利しました。


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 レユニオンとの戦いのあと、ロドス号は一刻も早く龍門とウルサスから離れたい状況になっていました。龍門からリターニアへと至るルートのうち、公式キャラバンも使用するメジャーな道筋を辿っていたのですが、運悪く天災の直撃を受けてしまいました。
 ドクターは源石の自己複製速度とエネルギー増加の関係を応用して天災の軌道を予測するという離れ業をやってのけ、ロドス号はルートを外れることなく天災を抜けることができました。
 ケルシーは過去のドクターも同じような能力を披露して見せたことがあると言っていました。ドクターの専門分野は天災というわけではなく、源石の本質に迫るものだったとのことです。
 いまのドクターも源石の研究に並々ならぬ熱意を見せており、天才エイヤフィヤトラですらドクターのことを敬意をこめて先輩と呼ぶようになっています。ケルシーはドクターに問いかけます。なぜ源石研究に打ち込むのかと。いまのドクターの回答はこの3択でした。

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 どれを選んだとしても、その答えは過去のドクターが言っていたこととは似て非なるものだとケルシーは言います。過去のドクターは少し過激な思想を持っていたようで、「救いは時に破壊をも意味する」というようなことを言っていたらしいです。 


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 龍門での作戦が終わったあと、遺品室で変わったものを発見するエピソードがありました。
 AceとScoutと昔のドクターが健在だったころ、天災の影響で地表に出てきたスクラップを見つけたという話でした。役に立つものなのかどうか彼らは賭けをしていて、当時クロージャが見た限りはガラクタだと判断されたようでした。
 時は移ろい、いまのドクターが改めて遺品室にあるこのスクラップを触ったとき、中から変な色の瓶詰のビールが出てきました。このスクラップは赤いペンキで塗装されていて、人が近づくと変な音を立てていたとのことです。私はこれはコ〇・コーラの自販機にしか見えませんでしたが皆さんはいかがでしょうか…?コーラはテラの世界にないので、クロージャはビールだと誤認したのではないかと。
 というわけで賭けはScoutの逆転勝ちということになるのでしょうか。それともただのビールだからAceの勝ちなのでしょうか。このお話はドクターやロドスが実行してきたことに「価値」があるのかということに主題が置かれていた回でした。後世になったとしても物事の価値を判断するのは難しいものだなとこのスクラップは訴えているように思えました。


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 Wがロドス号にやってきておしゃべりをするシーンがありました。
 Wと面識のあるサルカズのボイラーマンがロドスにはいます。カズデルでテレジアの理想に共鳴し、バベル時代に仲間に加わったサルカズたちなのだと思います。テレジアに惚れ込んでいるのはWもこのサルカズボイラーマンも同じです。
 Wの次なる目的がテレシスの首であることは口に出さずともわかるのでしょう。彼は「ヴィクトリアに行くのはやめておいた方がいい」と忠告をしていましたが、Wがそんな忠告を聞く人物でないこともまた理解していたようです。
 Wは古いバベルのメンバーではありますが、事情を知らない人からすると憎きレユニオンの指揮官の1人でしかありません。ロドス号に乗り込んでこられるといろんな人がざわざわしてしまうと思うのですが、ケルシーは出入りを許可しているとのことでした。
 ただし、見張りがいます。アスカロンです。Wは「あんたはもう私の上司じゃない」と言っていたので、バベル時代にWはアスカロンの部隊にいたことがあったのでしょうか。
 Wはアスカロンに「イネスはまだ生きているんでしょう」と問いました。「闇夜に生きる」の中で、レユニオンに殺されたフリをしてイネスは自分の存在を消し去り、1人のサルカズトランスポーターとして活動を続けています。テレシスの監視下に置かれたヘドリーに代わって外との連絡を受け持っています。
 Wにとって、自分を拾ってくれた最初の仲間であるヘドリーとイネスは特別な存在です。狂人っぽく振舞うWですが、彼らの話になると人間らしい反応を示すのが可愛らしいですよね。
 タルラが「ヴィクトリアのW」と言っていたことがあったため、Wはヴィクトリア出身なのかもしれません。彼女の出自にも関わってくるでしょうか。ロンディニウムでどんな活躍をしてくれるか楽しみです。

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 やっとここでVIGILOの1話の話です。ロドスがクルビアのママジョンズという会社と取引したときに巻き込まれたトラブルのお話です。
 ロドスはママジョンズとの商談の中で、今回は技術交流しか検討する気がないということで取引を断りました。商談の後、ロドスのメンバーは正体不明の傭兵に襲われ、鉱石病の抑制剤サンプルを奪われていまいました。キャノットに助けられ、アーミヤとドクターは事情を理解しました。しかし抑制剤を諦めきれません。
 ドクターは思いもよらぬ荒業でママジョンズから抑制剤を取り上げることに成功しました。ドクターは自分が抑制剤をクルビアに密輸したとウソの自白をしたのです。いまはママジョンズに奪われてしまったと。
 ママジョンズに後ろ暗いことがなければ、ドクターのウソはすぐにバレてしまいます。ロドスはママジョンズと取引をするために抑制剤をクルビアに持ち込んでいたのであって、密輸ではありません。しかし、ママジョンズはロドスから力づくで抑制剤を奪い取ったため、その証拠隠滅のために正式な取引の証拠を破棄してしまっています。ドクターのウソを証明できる物証がないのです。
 ドクターは嘘を真に変えてしまい、クルビア政府を動かして抑制剤を差し押さえることに成功しました。ケルシーも同じことをしていたことがあると言っていましたが、それがいつの話なのかはわかりません。もしかしたら「潮汐の下」でイベリアの裁判所に連れていかれたあとの話をしているのかなと思ったりしました。
 また、ドクターたちがクルビアを訪れているとき、ロドス本艦は大騎士領の都市連結が完了するカジミエーシュに向かっていると言われていました。マリア・ニアールの直前の時系列であることはこれでわかりますが、何かと繋がるのかはよく分かりません。


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 様々な場面で言われていたように、ロドスの次なる戦いの舞台はヴィクトリアです。テレシスと直接対決になるでしょうか。
 VIGILOではヴィクトリアに乗り込む準備として、本艦で面倒を見ている鉱石病患者たちを一旦船から降ろすということをしていました。いままでどんなイベントでもそんなことはしていなかったのですが、今回は壮絶な戦いになると予想されているのでしょうか。
 「コナー郡」というところにある医療施設に移ってもらうとのことでした。「遺塵の道を」でケルシーが頼っていたヴィンセント伯爵が収めているのは「トロン郡」というところだったので別のようでした。


プリースティスとは何者なのか

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 ドクターは「昔」と「今」で人格が変わったと言われます。様々な要素で語られるメタ演出を見ても、「今」の人格は我々プレイヤーそのものなのではないかと思わされることが多々あります。
 ただ、石棺で寝ている間に我々の人格が乗り移ってしまったというだけの、単純なお話ではないように思えます。その理由の1つがプリースティスの存在です。
 プリースティスは今のドクターの脳裏の奥底に映る人物です。彼女に石棺に入れられる記憶がドクターの中にはあります。プリースティスの身体には動物的な特徴がなく、テラの住人たちとは一線を画す雰囲気があります。
 「今」のドクターの人格が我々そのものだとする説では、プリースティスの存在に納得のいく説明がつきません。彼女がどういう人物か明かされるとき、「昔」のドクターの記憶が消し飛び、人格が変わったように見える現象の説明がなされるのだと思います。

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 VIGILOで得られたヒントが1つあります。PRTSが初めて機能テストを行ったときの映像で、朝焼けに向かって2人の人物が肩を並べている映像です。
 ドクターと思われる人物と髪の長い女性が映っています。女性はロドスのマークが入ったコートを羽織っています。この2人の並びは直前のドクターとケルシーが夕焼けを眺めているシーンの対比になっているように思います。
 左右のシーンでドクターがロドスのマークをつけているかいないかが変わります。真意は分かりませんが、少なくとも同一人物ではないと示しているように見えます。
 左のシーンに映る女性が誰なのかが気になります。安直に考えればこれはプリースティスということになるのですが、ヒントが少ないので断定はできません。後ろ姿で見る限り動物的特徴がないように見えるので、プリースティス本人ではなかったとしても近い存在なのではないかと考えられます。
 左の女性の背中にロドスのマークがあるのがとても意味深です。ロドス製薬はテレジアを失ったバベルが再スタートを切るために作った組織だと思っていました。PRTSの初のテストにも映り込んでいるのがよくわかりません。
 PRTSがロドス号と同じタイミングで作られたシステムなのだとすると、左のシーンはロドス号がレム・ビリトンに埋まる前の映像だということになります。古代文明だと扱われている前時代を映したことになると思うのですが、この当時もロドス号にはロドスという名の組織が乗り込んでいたのでしょうか。アーミヤたちはそれを模倣しているにすぎないということでしょうか。
 誰がなんのためにロドス号を作ったのかということが、プリースティスやドクターの出自にも関わってきそうだなと感じます。結局のところ我々が普段本拠地として目にしている船へと謎が回帰してくるのが不思議な感じです。ケルシーがクロージャに隠していた部屋の話もありましたし、船内にはまだまだ秘密があるようです。PRTSとプリースティスの発音が似ているのも、素直に両者に関連があると見て良さそうです。
 というわけで今後のメインストーリーの橋渡しを行いつつ、最大の謎であるドクターの正体に踏み込んだイベントなりました。次のイベントが待ち遠しいですね。


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【アズレン】アビータハードStrengthVⅢ攻略メモ 202202【アズールレーン】

 2022年2月のアビータハードの攻略メモです。すごい指揮官はオートでワンパンするらしいですが私は全然なので参考程度に見てください。


※2022年3月分は執筆中です。

敵の情報

 アビータStrengthVⅢは中装甲の重巡洋艦です。中装甲のアビータ戦は初です。適応値は今まで通り200-200-150あればMAXになるようです。

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 「ボスの耐久が30%を切ったら、砲撃ダメージを50%の確率で1にする」「対空ステータスが50%上がる」「こちらの前衛艦隊へのダメージが50%上がる」という3つの能力を持っています。1個目は今までと同じです。弾幕の密度が濃いのもあって、3個目がかなり強烈です。

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 戦闘時間が残り35秒ぐらいになったタイミングで特殊防御フィールドを展開します。こちらの攻撃を16万吸収するバリアが貼られ、砲撃と航空ダメージが25%軽減されます。主力の攻撃をチャージしておけばバリアを割れないこともないのですが、ボスにダメージが入らないので割に合いません。バリアが出てきたら戦闘終了と捉えて、そこまでに火力を出し切るイメージで戦うのが良いのではないかと思います。
 防御寄りのキャラで固めて戦闘時間を目一杯戦い切るというよりは、攻撃的なキャラを多用し、バリアを貼られたらこちらの前衛が落ちてもOKという意識で戦っていました。前衛には魚雷火力が出るキャラを配置し、酸素魚雷を積みまくってダメージソースにしました。
 主力にはほとんど攻撃が飛んできません。設備はひたすら攻撃的にできます。バリアが貼られる前に何回転するかを意識して装備を調整していきました。
 エンフォーサーVⅢが使ってくるような重力場を展開してきます。油断していると序盤で前衛が致命傷を負います。停止するタイミングがいくつかあるので、航空攻撃はそのタイミングを見極めましょう。

使用編成

ウルリッヒフリードリヒ鉄血

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 26ゲージほど。新加入のURを使って見たかったのでレベルは低いですが投入。徹甲榴弾の主砲の対甲倍率が高いのでけっこう良い感じにダメージを稼いでくれました。
 鉄血の前衛は砲撃艦が多いので、壁役のμローンの他は伊吹と涼月を使いました。伊吹が魚雷クリティカルを出してくれるかでダメージがブレるので何回かやり直しました。

ニュージャージーヘレナユニオン

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 27ゲージほど。ヘレナのSG発動のタイミングは敵の動きとあまり噛み合いませんが、ニュージャージーと合わせるだけで十分元が取れました。今回も全艦隊の中でニュージャージーがぶっちぎりの貢献度No.1でした。
 風雲を後で使いたいので空襲先導スキル役として有明改を入れました。ユニオンは戦艦に強い子も多いので悩みどころです。

長門赤城加賀重桜

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 27ゲージほど。バリアを貼られる前に流星拳をぶち込む回数を増やしたいということで久しぶりに赤城と加賀に出撃してもらいました。重桜空母のバフをする長門とセットで一時期の演習編成みたいな感じです。
 前衛も魚雷の殺意マシマシにしたのでだいぶダメージを稼いでくれました。弾幕に突っ込んで魚雷接射しようとするとハチの巣になってしまいます。気を付けましょう。

セントーアクロ信濃

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 19ゲージほど。相手の体力が残っていれば30ゲージぐらいは出そうでした。相手の体力が30ゲージを切ると砲撃が無効化されるので、最後は空母艦隊にしました。METAヘレナと風雲でバフをかけてありったけの流星をぶち込む編成です。
 自分の調整だと流星拳がちょうど2巡という感じでした。アークロイヤルの強襲空母の機嫌次第ではダメージがさらに上振れします。

鉄血ウルフパック

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 バリアが貼られてしまうので基本は戦闘開始後すぐに投入しました。ヘレナやMETAヘレナがいるときはデバフがかかるタイミングを見計らったりもしました。


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【プロセカ】ワンダショの「お気に召すまま」のここがスゴイ

 2022年2月2日に発売されたプロセカのカバー楽曲を集めたワンダショのSEKAI ALBAMの中で、「お気に召すまま」がすごい良かったので感想を書き殴り。

選曲がスゴイ

 「お気に召すまま」という楽曲をワンダショに歌わせようと決めたその判断がまずはすごいなあという話をします。
 ワンダショの既存ボカロ曲のカバーを決めるのってそもそも難しいと思うんですよね。定義的にはショー楽曲がワンダショの専門領域になるのですが、ミュージカルのために書き下ろされるボカロ曲なんてほとんど存在しないので、曖昧な判断をせざるを得ないのではないかと思います。
 「お気に召すまま」もショーのための曲ではありません。使われている楽器から言えばギターサウンドが印象的。「ドラマツルギー」の実績もすでにあるので、素直に考えればレオニになるのかなと思ったりします。しかしプロセカ運営さんはこの曲をワンダショに歌わせるという判断をして、結果としてそれはものすごく上手くハマっていると思います。
 成功の要因は2点あるのではないかと考えました。
 1点目は物語性。ミュージカルのためのボカロ曲はほぼないと述べましたが、楽曲が1つの物語になっているものは広義のショー楽曲と捉えても良いと思います。そういう曲はワンダショの十八番だなと思うのです。「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ」「ぼうけんのしょがきえました」などですね。
 「お気に召すまま」は歌詞だけを読んでも強いストーリーは感じないのですが、ハイクオリティで印象に残るMVが強烈な物語性を持っていると思います。恋に落ちたひねくれものの男の子の葛藤を描いたストーリーで、リズミカルで見ていてとても気持ちが良いです。あのMVのイメージが強くあるので、ワンダショらしいなと感じることができるのではないかと。
 2点目はミクが歌う原曲ボカロバージョンと、Eveさんご本人の歌唱バージョンが存在することです。niconico時代からこの曲を知っている人はミクver.の印象があると思いますが、YoutubeにはEveさんver.しかないので、人によってこの曲のイメージって別れると思うんですよね。
 カバーを作るときに女声か男声か迷ったのではないかと思うのですが、混合ユニットならどちらのイメージも取り込むことができます。女性陣と男性陣のバランスが絶妙で、すでにファンに根付いている原曲のイメージを崩すことなく、ワンダショらしいカバーになったのではないかと思います。

サビのユニゾンがスゴイ

 サビの冒頭、男声の「僕ら今」に続いて「さあさあ 輪になって」のところで女声が1オクターブ上を歌うユニゾンが本当にすごい。
 まず、そもそも原曲にこのユニゾンはないんですよね。ミクver.でもEveさんver.でもオク上を歌わせるボーカルは入っていません。セカイver.で突如現れた"発明"なんですよね、これ。天才がいる。原曲でも同じ箇所でボーカルが厚くなるので(オク下ユニゾン?)、発想自体は原曲から得ていることには間違いないとは思いますが。
 原曲にないことをされると一定違和感を覚えるものですが、不快感がまったくありません。「ああ~気持ち良い…」ってなります。セカイver.を作るときにどのぐらいアレンジを施すかというのは毎度悩みどころだと思うのですが、この曲は攻めたアレンジをしたな~と思います。
 男声のメインメロディーラインはけっこう高いキーを歌っているのですが、そのさらに1オクターブ上を女性陣がさらっと歌っているのがまたすごい。めちゃくちゃな高音なのに、うるさくならず、男声と綺麗にマッチしています。おふたり人の歌が上手いのと、ミックスの絶妙なバランスが相まって神がかり的なユニゾンになっているわけです。
 ラストのサビはそれに加えて男声がもう1ライン入ってきます。こちらは違うメロディを歌っているように聞こえるのでハモりと言ったほうが適切でしょうか?プロセカ全体でもボーカルで3音重ねる楽曲は珍しいのではないかと思います。男女混合ユニットならではの音の厚みで、聞いていてすごく充実感があるんですよね。
 楽曲全体を通しても、Aメロ冒頭の「淡々 言葉を吐いた…」を類が1人で歌うところから始まって、ラスサビの賑やかで華やかなコーラスへと発展していくこの様子が、物語が進んでいく「お気に召すまま」という楽曲にぴったりすぎて最高です。
 今後の他ユニットのSEKAI ALBUMも楽しみです。



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【プロセカ】セカライ1st-Linkに行ってきたので良かったところを書く

 2022年1月30日に行われたプロセカのリアルライブ「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 1st - Link -」の最終公演に行ってきたので、良かったなあと思うところを書き殴ります。

ユニット2回転方式

 5つあるユニットが前半2曲、休憩を挟んで後半2曲演奏してくれるという2回転方式が天才的な発明だなと今回は思いました。
 ユニットが出番を終えて去っていくのは毎回寂しいのですが、2回転するので「これで終わりじゃない」「次はどんな曲をやってくれるんだろう」という期待感を残すことができていました。ポジティブな感情が長続きするのがとてもよかったです。
 4曲ぶっ続けで歌ってくれたとしても、飽きるほどではなかったと思います。どのユニットも素晴らしいパフォーマンスでしたし。でも、2曲+2曲の方がメリハリがついていていいなと思いました。
 前半2曲が書き下ろし、後半2曲が既存ボカロ曲カバーという非常に明瞭な構成になっていたのも良かったです。選ばれない曲が多数出てくるため、どんなセットリストを組んだとしても残念に思う気持ちが生まれてしまうのはしょうがないですが、なるべく説得力のある形で説明しようとしているのだなと感じました。

王道とサプライズ

 今回演奏された曲は期待通りの王道のチョイスもあれば、予想外のサプライズチョイスもあったように自分は感じました。
 例えば各ユニットはセカイで最初に生まれた曲、「Needle」や「Ready Steady」を1曲目に演奏してくれたこと、「セカイ」「ワーワーワールド」「群青讃歌」で締めてくれたことなどは王道のチョイス。絶対に来るのがわかっているので安心して聞けました。
 一方で、Leo/Needの2曲目が「フロムトーキョー」だったのがすでに自分的にはサプライズでしたし、「カトラリー」「メルティランドナイトメア」あたりは本当に予想外でびっくりしました。
 3Dモデルのモーションは新規でしたが、さすがに声優さんの歌唱を撮りなおすことはしなかったようでした。しかし、そもそもフル尺が公開されていない曲を使うのであれば、ファンが誰も聞いたことのない楽曲を届けることができます。運営さんのサプライズ精神を感じました。

バーチャルシンガーへの敬意

 バーチャルシンガー6人の歌唱もセットリストに含まれていたのはさすがプロセカだなあと思いました。長い歴史を持つバーチャルシンガーには普段からリスペクトが感じられるコンテンツですが、セカライでもそれが遺憾なく発揮されていました。
 楽曲が「千本桜」だったのも素敵だなと感じました。6人がずらっと並んだときは「Blessing」かなと思ったのですが、ライブに向いているのは「千本桜」でしたね。ペンライトを振り慣れている曲でもあるので、心から楽しめました。この曲に合わせて踊る6人というのは本当にレアな映像で、貴重な空間に居合わせてしまったなとじんわりきました。
 各ユニットたちのパートでもゲストとして代わる代わる登場してくれました。見せ場がある曲が使われていたのもよかったですね。ミラクルペイントのミクさんとかすごく良かったです。
 バーチャルシンガーたちがいたからいまのプロセカがあり、こうやってライブができるコンテンツになっているわけです。プロセカからボカロを知るファン層にとってはそれほど思い入れがないのかもしれませんが、運営さんは自分たちのポリシーを曲げずにやっているのだなと感じました。

カラフルステージ

 マジカルミライではミクさんが歌うときはペンライトは緑一色ですし、今年ですとKAITOのステージは真っ青で本当にきれいでした。一方で、セカライは観客がそれぞれ思い思いの色のペンライトをつけていて、こっちはこっちで"カラフル"でいいなと思ったのです。
 「1つのユニットの中でも推しが違うからペンライトの色が揃っていなくてもいいよね!」という雰囲気はプロセカらしくて自分はすごく好きでした。例えばビビバスのときはユニットカラーの赤でもいいし、彰人と冬哉のオレンジ+青でもいいよと。
 客席の一体感というは非常に現地にいて気持ちいいものなのですが、それだけがライブじゃないんだなと新しい発見になりました。みんながみんなそれぞれの「好き」を体現している場も、心地よくて幸せだなと。
 そもそも客層がバラバラだったんですよね。マジカルミライに何度も現地参戦しているであろう歴戦の猛者から、娘に連れられてきた付き添いのお母さんまでいましたから。幅広い客層に受けるコンテンツというのは爆発的に人口が伸びます。これはプロセカだけでなくボカロというコンテンツ全体にとってもすごく良いことだと思うので、この調子で続いていってほしいですね。

ユニットごとのざっくり感想

Leo/need

1. needLe with ミク
2. フロムトーキョー with ミク
19. ヒバナ -Reloaded- with ミク
20. ドラマツルギー with ミク

 リアルライブの良いところの1つは爆音のバックバンドとのコラボレーションですね。レオニはバンドサウンドとの相性という点では群を抜いていたなあと感じました。
 特に後半2曲「ヒバナ」「ドラマツルギー」のパワーは圧巻の一言。カッコよすぎて脳みそが痺れました。小細工無しのバンドライブ全力スタイル。ベテランどころの大御所バンドでもこんなに真っ向勝負しないぜという感じで最高でした。
 上でも書きましたがフロムトーキョーが自分的にはかなりサプライズで、2曲目にして「今回のセトリは一味違うかも」と思わされました。会場が東京だったからぴったりでしたし、フル尺を聞いたことのない曲だったのですごくよかったです。
 他のユニットを見ていて気付きましたが、レオニは楽器を構えている分、ステージを動き回ることができないという弱点を抱えています。バーチャルだから動かすこともできたと思いますが、あくまでリアリティにこだわっているのだなと思いました。
 演奏をしているのでその場で動きを出すことも難しいのですが、表情で語ってくれたり、咲希が腕をぶんぶん振ったりと、精一杯ファンサービスしてくれたのが良かったです。

MORE MORE JUMP!

3. アイドル新鋭隊 with ミク
4. 天使のクローバー with リン
11. メルティランドナイトメア with ミク
12. ビバハピ with ミク

 コールアンドレスポンスが許されなかったのが本当に辛かったユニット。アイドル新鋭隊をやってくれるのはわかっていたので、みんなでコールしたかったなあと。
 アイドル新鋭隊やビバハピの2番は見たことないファンサだらけでびっくりでした。さすがアイドル。でもペンラを振ることに夢中で気づけなかったものも多かったと思うのでそれはちょっと悔しいです。円盤買って見直します。
 「天使のクローバー」が大好きなのでリンちゃんが出てきた瞬間テンションが上がりました。サビの最後の「てんしーのくろーばー!」のところでみのりと一緒にペンライトを掲げるの最高すぎて涙出そうでした。
 並べて見てみると元気いっぱいのコール曲が続いているので、「メルティランドナイトメア」は変化球として投げ込まれている1曲なのかなと思いました。歌で聞かせるタイプの曲でしたね。うっとりしました。

Vivid BAD SQUAD

5. Ready Steady with ミク
6. シネマ with KAITO
17. Just Be Friends with ルカ
18. フラジール

 踊らせると1番カッコよいユニットで、モーションを見るのに夢中になってしまいました。とにかく動きがダイナミックで全員の動きを見たくなり、自分の目が足りなくて困りました。バーチャルシンガーが1番キレキレに踊る一方で、こはねはちょっとたどたどしいシーンがあるのがリアル。本当にこだわられているんだなと思いました。
 ビビバスのセトリは変化球なしのドストレート構成だなと自分は思いました。持てるすべてを出し尽くすぞという気合いを感じました。「Just Be Friends」は手拍子を求めたりしてくれて愛嬌たっぷり、逆に「フラジール」はひたすらクールに決めていて、ビビバスらしい幅の広さを感じました。

ワンダーランズ×ショウタイム

7. セカイはまだ始まってすらいない with ミク
8. potatoになっていく with ミク
15. テレキャスタービーボーイ with レン
16. ミラクルペイント with ミク

 普段の賑やかなステージが背景にないぶん、純粋に演出で勝負していたワンダショが見れました。ビビバスともモモジャンとも違う、劇を見ているかのような表情豊かなステージが楽しかったです。どの曲も3DMVの2番はないので、2番以降の歌詞の世界観を再現したようなコミカルなフリが初めて見れました。
 「テレキャスタービーボーイ」が終わったあと、「ミラクルペイント」の前奏のスキャットが入りながらレンくんがはけていく切り替えがおしゃれでした。1曲1曲をぶつ切りにするのではなく、こういう工夫も随所に見られてよかったです。
 「ミラクルペイント」のミクさんは本当にすごかった。中盤のスキャットってあんなに長かったんですね。ほとんどミクさんの独壇場で、流石やるときはやるなあと。普段「ステージのセカイ」で見るときとギャップがすごくて惚れ直しました。

25時、ナイトコードで。

9. 悔やむと書いてミライ with ミク
10. アイディスマイル with MEIKO
13. カトラリー with ミク
14. ベノム

 後半2曲のチョイスがサプライズに満ちていてすごかったです。楽曲選びのセンスがありすぎる。
 奏とまふゆとミクの3人が出てきたときは、「自傷無色」でしっとりいくのかなと思ったので、「カトラリー」の前奏で飛び上がりました。それがあったかと。穏やかですがリズミカルな曲なので、ライブにもとっても合う曲ですね。ペンライトを振っていて気持ち良かった。
 続いて瑞希と絵名の2人が出てきたので、「これはさすがにシャルルやろ!」と構えていたら「ベノム」でこっちも飛び上がりました。連チャンでやられてしまった。
 ゲームサイズを聞いたときから、このカバーはハマっていていいなあと思っていました。Flowerのハスキーさによく合う瑞希と、ニュートラルな絵名のバランスがすごく絶妙なんですよね。バンドサウンドになるとノリノリさが増して最高でした。ペンライトを1本しか持ってないことを死ぬほど後悔しましたね。自分も「めっ!」ってやりたかった。あと瑞希がすごい楽しそうに歌っているので、最近のストーリーを思い出して泣きそうでした。

バーチャルシンガー

21. 千本桜

 この曲をここで挟んでくれたことは上で書いたように感謝しかありません。ゲーム内に6人バージョンが追加されたときにも驚きましたが、こういう使い方ができるとは。
 歌詞割りが大変だったと思うのですがまったく違和感がなく、クオリティの高いアレンジだなあと思いました。6人みんなで踊るのもエモかったし、リンちゃんとレンくんがちょっかいを出し合ったり、みんなでファンサしながら練り歩いてくれたりと、ただ歌って踊るだけじゃない工夫を感じられて素晴らしかったです。

リーダー組

22. セカイ with ミク
23. ワーワーワールド with ミク
24. 群青讃歌 with ミク

 この終わり方は予想通りですが、それでよいのです。5ユニットを均等に扱うことができますし、なにより楽曲がとても良い。誰もが文句なく終われる名曲たちです。
 特に「群青讃歌」の"締め力"は半端ないですね。ライブの最後の1曲というのはどんなタイミングであっても寂しさを覚えますが、この曲であれば「明日からも頑張ろう!」と思えてしまいます。

おわりに

 「1st」と銘打っているので、きっと次もやってくれるでしょう。初回の公演でこんなにクオリティが高いのがすごいですよね。ここからどういう風に進化していってくれるでしょうか。末永いコンテンツになってくれることを祈っています。 


セトリ

1.「needLe」作詞:作曲:DECO*27 Leo/need&初音ミク
2.「フロムトーキョー」作詞:夏代孝明、作曲:夏代孝明・渡辺拓也 Leo/need&初音ミク
3.「アイドル新鋭隊」作詞・作曲:Mitchie M MORE MORE JUMP!&初音ミク
4.「天使のクローバー」作詞・作曲:DIVELA MORE MORE JUMP!&鏡音リン
5.「Ready Steady」作詞:q*Left、作曲:Giga Vivid BAD SQUAD&初音ミク
6.「シネマ」作詞・作曲:Ayase Vivid BAD SQUAD&KAITO
7.「セカイはまだ始まってすらいない」作詞・作曲:ピノキオピー ワンダーランズ×ショウタイム&初音ミク
8.「potatoになっていく」作詞・作曲:Neru ワンダーランズ×ショウタイム&初音ミク
9.「悔やむと書いてミライ」作詞・作曲:まふまふ 25時、ナイトコードで。&初音ミク
10.「アイディスマイル」作詞・作曲:とあ 25時、ナイトコードで。&MEIKO
11.「メルティランドナイトメア」作詞・作曲:はるまきごはん MORE MORE JUMP!&初音ミク
12.「ビバハピ」作詞・作曲:Mitchie M MORE MORE JUMP!&初音ミク
13.「カトラリー」作詞・作曲:有機酸 宵崎奏&朝比奈まふゆ&初音ミク
14.「ベノム」作詞・作曲:かいりきベア 東雲絵名&暁山瑞希
15.「テレキャスタービーボーイ」作詞・作曲:すりぃ ワンダーランズ×ショウタイム&鏡音レン
16.「ミラクルペイント」作詞・作曲:OSTER project ワンダーランズ×ショウタイム&初音ミク
17.「Just Be Friends」作詞・作曲:Dixie Flatline 小豆沢こはね&白石杏&巡音ルカ
18.「フラジール」作詞・作曲:ぬゆり 東雲彰人&青柳冬弥
19.「ヒバナ -Reloaded-」作詞・作曲:DECO*27 Leo/need&初音ミク
20.「ドラマツルギー」作詞・作曲:Eve Leo/need&初音ミク
21.「千本桜」作詞・作曲:黒うさ 初音ミク鏡音リン鏡音レン巡音ルカMEIKOKAITO
22.「セカイ」作詞:DECO*27、作曲:堀江晶太(kemu) 初音ミク&星乃一歌&天馬司&宵崎奏
23.「ワーワーワールド」作詞:Mitchie M、作曲:Giga & Mitchie M 初音ミク&花里みのり&小豆沢こはね
24.「群青讃歌」作詞・作曲:Eve 初音ミク&星乃一歌&花里みのり&小豆沢こはね&天馬司&宵崎奏


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【アークナイツ】ストーリー考察/感想 - ドッソレスホリデー 編

 2022年1月14日開始のイベント「ドッソレスホリデー」のストーリーを整理していきます。

※1と2ではメインストーリー8章までのネタバレをします

1. イベント時系列整理

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 他の出来事との時系列関係から整理していきます。
 イベントストーリーの中で描かれていたように、「青く燃ゆる心」と「ドッソレスホリデー」は時間軸的にはほぼ並列して走っています。メインストーリー8章でレユニオンとの決戦が終わったあと、ロドスのオペレーターは休暇を楽しんでいるようでした。
 「ドッソレスホリデー」の主役であるチェンの心情を深く理解するには、その間で起きた「彼方を望む」のホシグマの回「続かず」とチェンの回「剣と天秤」が副読本になります。メイン8章のラストでチェンはロドスに来ることになりました。龍門に残ってチェンを見送ったホシグマとスワイヤー側のお話と、ロドスのオペレーターとして任務に励むチェンの様子がそれぞれ描かれていました。
 「彼方を望む」の段階では、チェンが抜けた龍門近衛局特別督察隊の隊長をホシグマが引き受けていました。ホシグマはすぐに異動になる見込みであり、「ドッソレスホリデー」ではそのポジションをゆくゆくはスワイヤーが引き継いでいくのだと言われていました。ホシグマがチェンのことを「隊長」ではなく呼び捨てするようになったのも「彼方を望む」からの伏線でした。

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 チェルノボーグ事件の後、大きな罪を犯してしまった義姉タルラをチェンはどのように裁けばよいのか考え続けています。全ての人を平等に裁くことのできる場を作れないだろうか、と。彼女は主に外勤任務をこなし、様々な国を自分の目で見つめてきました。そんな長い道のりの途中で訪れた転機が「ドッソレスホリデー」の出来事でした。

2. メイン6章 -チェンの怒り-

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 もう1人の主役であるリン・ユーシャはメイン6章で登場しました。「ドッソレスホリデー」でチェンとユーシャはものすごく険悪なムードですが、なぜこういう関係性になっているのかを理解しておくとより味わい深くなります。
 メイン6章でレユニオンが龍門に攻め込んできたとき、街を守る龍門近衛局に加えて、黒蓑と呼ばれる特殊部隊もレユニオンと交戦していました。この特殊部隊は龍門総督であるウェイが動かしていました。彼は自分が特殊部隊を直接動かしていることが知られるとマズイと考え、黒蓑たちにユーシャの言うことを聞くようにと指示し、連絡を断ちました。
 なぜこんなことをしたかというと、黒蓑がレユニオンに対処する際に、レユニオンへの関与が疑われたスラム街の感染者たちも合わせて抹殺していたからです。死体は龍門の排水システムに捨てられました。ウェイは感染者に排他的な人間です。レユニオンに煽動されたスラムの感染者が龍門襲撃のきっかけを作ったため排除したのだと言っていました。
 チェンとスワイヤーは異なる見解を持っていました。感染者への理解が進み、スラムが龍門の正式な地区として共存する未来を彼女たちは思い描いていました。メイン6章のラストでチェンがものすごい剣幕でウェイに歯向かっていったのは、思い描く未来をウェイがぶち壊したからです。
 スラム街を守ってきた鼠王もウェイの作戦には強く反対していたと言われていましたが、鼠王の娘ユーシャはウェイの指示を実行に移しました。メイン6章ではチェンの怒りの矛先はウェイただ1人に向かっていました。「あんな命令を下せるのはお前しかいない」と言っていた通り、指令の出元がウェイだと分かっていたのです。チェンがユーシャに言及することはありませんでした。
 しかし、チェンの心にはわだかまりが残っていたのだなというのが「ドッソレスホリデー」でわかりました。なぜユーシャはウェイの言うことを素直に聞いて、あんな酷いことを実行してしまったのかとチェンは怒っていたのですね。
 ユーシャがこのような形で手を汚していたかどうかというのは曖昧に書かれており、「ドッソレスホリデー」を最後まで読んでも確定的なことが書かれていません。我々にはまだ見えていない真実が裏にはあるのかもしれません。


※追記
 心優しきお方にコメント欄にてご指摘を頂けたので追記。
 メイン8章のラストの鼠王とウェイの中で、「鼠王・ユーシャ・影衛が組んで何かを企んだ」という記載があります。「ウェイが罪を犯すのを黙って見過ごせなかった」と言っていることから、彼らはウェイを騙し、スラムの感染者を排除したように見せかけたようでした。排水システムに捨てられていたのは無垢な感染者の死体ではなかったようです。
 では一体チェンたちが見たものはなんだったのか、というのは気になりますが、影衛はレユニオンと戦闘をしていたので、その戦死者だったのかもしれませんね。

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3. ドッソレスへの招待 -ユーシャの重責-

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 メイン6章でチェンとユーシャは直接顔を合わせることはありませんでした。その後はスワイヤーの誕生日会に同席したかも?と言っていましたが、2人の記憶は曖昧でした。メイン6章の件が起きたあと初めて本格的に言葉を交わしたのがドッソレスでの出来事でした。
 カンデラはドッソレスをさらに発展させるべく、大都市龍門とお近づきになりたいと考えています。総督であるウェイと、裏社会を取り仕切る鼠王と仲良くするため、毎年招待状を送り続けていました。
 ウェイも鼠王もドッソレスがどういう成り立ちの街なのか知っています。彼らはもうドッソレスの華やかな雰囲気に浸っても楽しめないので、招待を受ける気はありません。そこに目をつけたのがフミヅキでした。チェンとユーシャに代理でドッソレスに向かうように手配をしました。
 ウェイへの招待状を代わりに使うからには、龍門総督の代理としてのそれなりの人物がドッソレスへ向かう必要があります。カンデラはウェイに加えて鼠王にも招待状を送っていることから、鼠王のことも重要な人物だと認めています。その娘のユーシャは代理で向かうだけの資格があるということでしょう。
 一方のチェンは龍門近衛局を抜けたため、いまは龍門とは何のかかわりも持ちません。ロドスという私企業の社員であり、本来招待状を代理で使えるような身分ではありません。ユーシャとセットにすることで体裁を保つことができるとフミヅキは考えたのだと思います。
 フミヅキはチェンには休暇を、ユーシャにはチャンスを与えたいと言っていました。チェンは実はシエスタで休暇を満喫しているところだったので、フミヅキの心配は取り越し苦労でした。一方ユーシャにかけられた期待は、ユーシャの心情を理解する鍵になります。
 メイン6章で黒蓑の指揮をウェイから任せられたように、ユーシャは父の後を継いで龍門の裏社会を守る次期トップとしての期待をかけられているようです。期待はしつつもウェイと鼠王はあくまで冷徹にユーシャの器を見定めようとしています。「鼠王の娘が鼠王の器であるとは限らない」とイベントストーリー中で何度も語られるように、血筋からくる重責と戦っているのがユーシャという人物なのだなと初めてわかりました。
 責任の重圧と戦うユーシャに対して、チェンは自らの生き方に悩んでいるところです。それがユーシャから見ると気に食わないのも理解できます。誰に対して責任を負うでもなく、見ず知らずの人の事情に土足で踏み込み、勝手に理想を掲げてヒーローごっこを続ける幼稚な奴とチェンを評しているのも頷けます。
 一方でチェンからすると、ユーシャは6章に続いてまたもやウェイの代理として動いているわけで、素直にその理由が気になっているのですね。「なぜウェイの小間使いをしている?」と。ユーシャからすれば自分が鼠王たる実力を持っていることを示すために必死なわけで、そんなバカげた質問をされて余計に苛立ってしまいました。
 チェンとユーシャの生き方は違いすぎて、お互いを理解するのはとても難しそうだなと思ってしまいます。しかし、若者であればそういう立場の違いも乗り越えられるのではないかと未来に希望を持っているのが、フミヅキという人だったのかなと思います。彼女は言葉にこそ出しませんでしたが、チェンとユーシャがお互いを深く理解し、龍門の未来を支える双璧となってもらえないかと、ウェイの傍らで動いているのかもしれませんね。

4. ボリバルの歴史

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 ドッソレスでパンチョが起こした反乱に対処する中で、チェンとユーシャの関係に変化が起こります。パンチョの事件の背景を理解するにはボリバルという国の成り立ちを把握しておかねばなりませんので、少し歴史の授業の時間とします。
 上表はボリバルの統治者の移り変わりを示した図です。気にしておくべきは2点あります。
 1点目は、ボリバルという土地に最初に根を下ろしたのがイベリア人だったということです。ボリバルはテラの北西、イベリアは南東にあるので地理的には非常に離れています。なぜイベリア人がこの地を見つけるに至ったのかは今後も気にしておきたい話だなと思いました。
 ドッソレスはボリバルの北西にあり、街の北側には本物の海が広がっているとカンデラが言っていました。昔のイベリアは陸に上がってきたエーギル人たちの技術で発展していたので、海というのが繋がるポイントだったのかもしれません。
 また、ドッソレスの人工海に浮かぶ船はイベリア人の技術を復元したものだとカンデラが自慢をしていました。ボリバルを統治していたころにイベリア人が遺したものだと思うのですが、そんなものを復元して何か意味はあるんでしょうかね。

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 2点目は現在の分割統治に至る過程です。
 イベリア人が何らかの理由でボリバルの地を離れたあと、リターニア人がやってきました。リターニアも地理的には少し離れているので奇妙です。現在とは統治範囲が違ったのでしょうか。
 リターニアがボリバルの地を掌握し、シンガス王朝という傀儡政権を作りだしたのち、クルビアで内戦を起こそうとして失敗し、逆にクルビアに攻め込まれてボリバルには連合政府が樹立しました。2つの勢力による分割統治はボリバル人にとっては息苦しいでしょうから、不満が爆発してトゥルーボリバリアンという自治政府が出来上がりました。三政府体制の出来上がりです。
 アーツの研究が盛んなリターニアと、科学系企業が発達するクルビアという2つの大国に領土を狙われ、苦しい思いをしているのがボリバル人です。色々な勢力が入り乱れるのは、やはりボリバルの地に源石の鉱脈があるからでしょうか。

5. パンチョの反乱

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 パンチョ・サラスという人物はトゥルーボリバリアンに属する軍人でしたが、陰謀に嵌められて軍を追われ、ドッソレスに来ました。カンデラの作り上げたこの都市に絶望し、この都市を破壊せねばならないと息を巻いていました。
 パンチョは船の上でドッソレスウォーリアーチャンピオンを見物する三政府の大物を人質に取り、カンデラと交渉しようとしていましたが、チェンとユーシャの活躍で作戦は打ち破られてしまいました。カンデラを脅す手段については周到に用意していたものの、その先に何を為そうとしていたのか不明瞭だったパンチョの作戦は、拙いものだったと言わざるを得ません。
 長い歴史を振り返ってみても、ボリバルの地をボリバル人が統治したことは一度もありません。ボリバル人の国家というのがどういう形なのか、ビジョンを示せないと理想は実現しませんね。
 パンチョの息子であるエルネストは父を手伝っていましたが、カンデラの下で働くうちに父の掲げた理想に疑問を抱くようになりました。カンデラの作り上げたドッソレスが良い街ではないという父の意見には賛同を示していましたが、カンデラの方が真にボリバルを愛し、ボリバルのために行動しているのではないかと考えるようになったようです。一方で養子として育てられたラファエラはパンチョの考えに疑問を持っていない様子でした。
 チェンはエルネストへ、ユーシャはラファエラに自分の考えを話します。それらは自分自身へ言い聞かせているようにも見えましたし、チェンはユーシャへ、ユーシャはチェンへと語りかけているようでもありました。
 ユーシャは考え無しに大人に従うラファエラに対して、同じ道筋を辿っていくだけではだめだという説教をしました。鼠王の娘として鼠王の跡を継ぐにあたって、父と同じやり方をしているだけではダメだと思っているのでしょう。また、道なき道を切り開こうとしているチェンへのエールにも聞こえます。

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 チェンはエルネストに自分の迷いを打ち明けていました。自分を動かす原動力が何なのかはまだわかっていないが、それでも自分はなすべきことを為さねばならないと決意をしていました。

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 エルネストにはチェンの姿が眩しく映ります。彼は父とカンデラの間で揺れ動き、為すべきことが何なのか見極められないまま、流れに身を任せて父の反乱を手伝っていました。もちろん、今回を転機にして自分を見つめなおしたいとは言っていたものの、確固たる信念がないまま動いていたことを自覚していた彼は、チェンを見てうらやましく思ったことでしょう。
 自分の信念を信じて、為すべきことを為すのがチェン・フェイゼなのだという考え方は、一定ユーシャにも伝わったことでしょう。とはいえ、ユーシャとチェンが抱える事情が簡単に交わるわけではありません。でも、2人はお互いの抱える課題と、それに向き合おうとしている様子を知ることになりました。相互理解への一歩を踏み出したのです。いつかすべて正直に話せる日が来るといいですね。

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※「龍威鼠心」とは

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 最後に番外編です。
 ドッソレスウォーリアチャンピオンに出場するに当たって、チェンは自分たちのチーム名を「龍威鼠心」と名付けました。これを聞いたホシグマは大爆笑をしていましたが、その理由は特に解説されませんでした。
 大陸版の原文を見てみると、チーム名は「鼠胆龙威」となっています。これはアクション映画「ダイ・ハード」の中国上映版のタイトルをもじったものです。さらに言うと「ダイ・ハード」をパロディした映画に全く同じタイトルのものがあります。
 龍門が属する炎国は映画文化が盛んです。エフイーターがカンフースターだったり、ニェンが映画撮影が好きだという話が「エンシェントフォージ」で描かれたり、ホシグマが水銃で戦うチェンの様子をフィルムにまとめたがっていたり。そんな龍門で生まれ育ったチェンも、映画文化には一定の理解があるのでしょう。テラの世界にある映画のタイトルをもじるような形で名付けたのが今回のチーム名だったのかなと思います。特に本家ダイ・ハードで「虎」だったところがパロディ版では「鼠」になっていますから、バカにするニュアンスがあるのかなと想像されます。
 この原文を翻訳するときに、英語版もかなり洒落たことをしています。日本語版でもこの場面に映りました。「LUNG wRATh」ですね。

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 LUNGは中国語「龍」のローマ字表記です。龍門(ロンメン)の「龍」と同じです。wrathというのは"激怒"とか"怒気"を表す言葉です。合わせて「龍威」の部分を表現しています。
 wrathの中のRATが大文字になっていて、ここで鼠を表現しています。ちょうどwrathの真ん中にすっぽり入っている感じが、鼠が龍に恐れをなして縮こまっている感じに見えます。この表記もホシグマが大笑いしてしかるべきだなという面白い名付けになっています。

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 ちなみに遊龍チェンの英訳もなかなかおしゃれです。「Ch'en the Holungday」でHolidayにlungが入っている形ですね。
 日本語訳の「龍威鼠心」はどちらかというと英訳になじむような形で翻訳されている印象を受けます。日本語版でもLUNG wRAThはイラストの一部に描かれますから。
 チェンはウェイやユーシャに怒っていて、ユーシャは自身の抱える重圧と戦っているという構図になっているので、チェンとユーシャの状態を現した言葉としても「龍威鼠心」は機能しているような印象を受けて、味わい深いなあと思いました。



何かあればTwitterにてご連絡ください。
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【アズレン】アビータハードTemperanceXIV攻略メモ 202201【アズールレーン】

 2022年1月のアビータハード「TemperanceXIV」戦の攻略メモです。ボスは毎月変わるのでご注意を。プロ指揮官は1艦隊で倒してしまうらしいですが、自分はそこまでではないので、4艦隊使ってギリギリでした。あくまで参考程度にしてください。

※2022年3月分は執筆中です。


ボスの性質

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 敵は軽装甲の軽巡洋艦です。先月のアビータが重装甲だったので、同じ装備で挑むと痛い目みます。対甲倍率に気を付けましょう。
 適応値は200, 200, 150ぐらいでMAXかなと思います。
 「敵性強化」は3つあります。①シールド生成、②体力30%を切ったら砲撃ダメージを確率で1にする、③10秒ごとにこちらに確定ダメージ。②は先月と同じです。各艦隊のダメージソースを意識して、戦闘する順番を考えましょう。

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 特徴的なのが中盤にモジュールを召喚してくることです。モジュールがいる間はボスの与ダメが15%アップ、被ダメが10%ダウンします。モジュールを撃破すると被ダメが10%アップします。

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 このモジュールも軽巡洋艦のマークがついているので軽装甲なのかなと思います。体力はそこそこあります。

立ち回りやキャラ選択

 モジュールの対処の仕方が鍵かなと思いました。仕様上真っ先に倒したくなるのですが、モジュールを破壊してもボス本体にダメージはないので、モジュールだけに攻撃していても勝てません。たかが10%のダメージカットなのでメインのダメージソースはボスを狙い、モジュールも巻き込んでいくような意識の方が良いのかなと思いました。
 敵が軽装甲なので、メインのダメージソースは戦艦の榴弾主砲にしました。対甲倍率の差がけっこう大きいので、間違えて徹甲榴弾になっていないか注意です。前衛も魚雷ではなく砲撃主体にして、榴弾砲を装備させました。
 味方前衛への攻撃は厳しいですが、主力艦隊にはほとんどダメージは飛んできません。後ろを気にせず戦えるので先月よりは気が楽でした。対甲倍率的に魚雷がそこまで有効ではないので、前衛はとにかく生き残ることを優先しつつ、砲撃ダメージを稼いでもらいました。




使用艦隊

1. ニュージャージーヘレナ

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 与ダメ31ゲージほど。虹榴弾主砲をつけたニュージャージーが今回の圧倒的MVPでした。ボスの体力が30%を下回ると確率で砲撃ダメージが1になるので、そこに引っ掛からないように最初に投入。

2. アイリスサディア戦艦隊

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 与ダメ24ゲージほど。リシュリューのアイリスバフを受けられるようにサン・ルイとジャンヌダルクを投入。前衛に安定感があったので、回転率の良い戦艦砲撃に集中できました。特殊弾幕でモジュールも巻き込めるのも良かったです。

3. ロイヤル+島風

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 与ダメ17ゲージほど。キャラが足りなくてロイヤルを引っ張りだしてきたけどやはり打点は伸びず…。打点補助で島風をここに入れて、耐久補助でパーシュースを使いました。

4. 長門信濃

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 与ダメ28ゲージ。30%を切ったあとの最後の一押し艦隊として信濃を使いたかったので、風雲とアークロイヤル改を入れて航空打点に重きを置きました。対甲倍率だけを見るとちょっと不利ですが、単体ボスにはやはり流星拳がよく効きます。

潜水艦

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 鉄血ウルフパック。単体ボスだと魚雷の無駄撃ちが多いので、モジュールが出てきたタイミングで投入していました。


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【アズレン】ストーリー考察:遡望せし虹彩の塔 編【アズールレーン】

 2021年12月29日開始のイベント『遡望せし虹彩の塔』のストーリーを整理していきます。

アズレン世界の概観

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 今回のイベントとセイレーン作戦5章で明かされた情報により、アズレン世界の概観がよりくっきりしてきました。METAたちはアンチエックスが作った「枝」で生き残ってしまったKAN-SENであるようだというのが最近分かってきました。セイレーン作戦ではアークロイヤルMETA、今回のイベントではシャルンホルストMETAとグナイゼナウMETAの境遇が語られました。
 分岐した「枝」はオブザーバーが観察しています。オブザーバーはオブザーバー・零から指示を受けていると言っていたので、「枝」を分岐させている張本人はオブザーバー・零なのかなと推察されます。
 実験が終了したり予期せぬエラーが起きた場合「枝」は廃棄されます。オブザーバーは自身が観察している「枝」が破棄されてしまうと、自分がどうなるのか心配していました。会話相手のコンパイラーは「そんなこと知らないよ」という態度で、2人の会話はなんだか微笑ましかったですね。
 「枝」が分岐する前は1つの世界線だけが存在したはずなので、オースタ博士とアンジュ博士のいる世界線が全ての大元になっているのかな考えて上図を制作しました。しかしシャルンホルストMETAは下画像のように「別の時間軸の過去に介入する」と言っていたので、そもそも並行して走る世界線が複数存在し、別の世界線に介入して「枝」を作り出している可能性もあります。

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 セイレーン作戦の特殊情報記録を読んでいくと、コードGはアンジュ博士が生み出したこの世で最初のKAN-SENであるようでした。彼女はエンタープライズMETAとも表記されますが、1人だけ出自が特殊のようです。
 余燼たちはアンチエックスの技術を流用して世界線を飛べるようになりました。様々な「枝」を飛び回ってMETAの仲間を増やしています。ただ、創造主と審判者のもとには辿り着けないのが目下の大きな課題だと言っていました。自分たちを悲惨な状況に追い込んだ犯人と思われる人物の元に向かいたいわけです。

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 オースタ博士やアンジュ博士がブロックをかけているのか、それともアンチエックスの親玉であるオブザーバー・零がブロックをかけているのでしょうか。もしくはあの世界線がオリジナルということであれば、世界線の構造的に飛べないのかもしれません。

イベント時系列整理

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 過去のイベントの時系列を整理するとこんな感じになるのではないかなと思います。今回のイベントの冒頭では「NA海域での反攻作戦を経て…」と書かれていたので、セイレーン作戦が終結した後のようでした。5章の追加タイミングも今回のイベントの直前だったので、時系列はセイレーン作戦後へと進んできたのではないかなと思います。

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 特異点を作り出す装置はミッドガルドの塔と呼ばれていました。「ミッドガルド」というのは北欧神話における人間の住む領域を指す言葉です。天上のアースガルズと地下のヘルヘイムに挟まれた中間領域です。ミッドガルドとアースガルズは虹の橋「ビフレスト」によって繋がれています。特異点への架け橋が神話になぞらえられています。

フリードリヒの指示

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 冒頭のシーンで鉄血艦隊を指揮するフリードリヒの様子が描かれました。今現在、鉄血陣営が何をしているのかのヒントになります。
 ティルピッツが報告していたことは重要な情報です。『極夜照らす幻光』のラストで鉄血がロイヤルのスカパ・フロー港を襲撃しましたが、結果が分からず仕舞いになったままでした。今回のイベントの段階でもまだ鉄血が確保しているようです。なぜロイヤルは取り返しにいかないのでしょうね。

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 ティルピッツは少しだけセイレーン作戦にも出てくるので、ずっとスカパ・フローにいるわけではなさそうでした。どこかで何かを「待っている」とフリードリヒに報告していました。
 U-47がアビータの調査をしているというのはセイレーン作戦5章の物語に繋がってきます。指揮官がアビータと戦うときに彼女は単独で援護してくれましたが、調査の一環だったみたいですね。
 ペーター・シュトラッサーは『虚畳なりし現象』で浮島要塞の管理をしていましたが、そこで「ミッドガルドの塔」のパーツを作って運ぶ仕事をしていました。働き者です。
 プリンツ・オイゲンは自分も「ミッドガルドの塔」の作戦を手伝わなくてよいか聞いていました。彼女は別の重要な任務を負っているようで、フリードリヒからはそちらに注力するように言われていました。オイゲンは『翳りし満つる影の華』のワタツミや、『駆けよ碧海に吹く風』の竜宮城など、対重桜関係を一手に引き受けているようなので大変そうですよね。
 鉄血のメンバーからの報告を受けた後、フリードリヒはロイヤルと北方連合の連絡役と通信を行っていました。この2つと連絡を取り合っていることがマルコ・ポーロにバレると都合が良くないと言っていました。敵陣営なので連絡を取り合っていること自体を知られたくないということなのでしょうか。どうやってパイプを作ったんでしょうね。
 マルコ・ポーロの狙いについては下でまとめます。

鉄血と余燼

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 グナイゼナウMETAおよびシャルンホルストMETAとの会話の中で、鉄血と余燼の関係性が見えてきました。
 鉄血はMETAたちを仲間に引き入れて、戦力拡充を目指しています。ウルリッヒは「METAは非敵性存在だと指揮官が定義している」と言っていました。セイレーン作戦5章を経て、指揮官がそういう見解に至り、それを各陣営に向けてアナウンスしたようです。
 ウルリッヒグナイゼナウMETAにビスマルクが書いた命令書を手渡しました。METAたちも心を持つKAN-SENであり、仲間を大事にしているようだというのも指揮官が提唱したことなのだと思います。ウルリッヒグナイゼナウMETAの心を動かせられれば味方にできる可能性があるはずだと賭けていました。
 グナイゼナウMETAは鉄血からの誘いを受けますが、シャルンホルストMETAに余燼にも誘われました。余燼は様々な「枝」を飛び回り、META化したKAN-SENを探しているのだということがここで語られました。
 指揮官のいる「枝」にはまだMETA化が進行したKAN-SENはいません。つまり余燼の仲間に引き入れられそうなKAN-SENはいないわけですが、指揮官がいるからこの「枝」に干渉するのだとシャルンホルストMETAは言っていました。指揮官は一体どんな力を宿しているのでしょうね。
 『黒鉄の楽章、誓いの海』でビスマルクは仲間を守るためにキューブの力を使ってセイレーンを撃退しました。ウルリッヒビスマルクがキューブの力を使ったことと、その代償をわかっていると言っていました。ビスマルクは後遺症に苦しんでいるということでしょうか。たまにフリードリヒと会話をしている様子は出てきますが、ストーリーにはぱったりと出てこなくなってしまいました。
 指揮官のいる「枝」で一番METAに近いのはビスマルクなのかもしれません。グナイゼナウMETAはリュウコツがキューブに汚染されるのだと言っていました。キューブの力を使うことがMETA化の引き金になるのでしょうか。

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 また、シャルンホルストMETAは「王冠」を作った理由をポロっと言いそうになっていました。

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 「王冠」は指揮官のいる「枝」に最初にできた特異点です。『凛冽なりし冬の王冠』で初登場し、そのあともたびたび物語に絡んできています。北極圏にあり、そこからセイレーンが湧いて出てくるので、北方連合は対処に追われています。

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 「埋まっていたこの世界の破片」というのは、『暁射す氷華の嵐』で「秘密海域」と呼ばれていた海底施設のことなのではないかなと思います。指揮官が訪れた際にオースタ博士とアンジュ博士の回想がフラッシュバックしました。なぜあの世界線に繋がるものが指揮官のいる「枝」にあるか不思議でしたが、余燼たちも注視しているということみたいです。

アビータとエンフォーサー

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 新しいアビータとエンフォーサーが出てきたので整理しておきます。グナイゼナウMETAがいた特異点はアビータLoversⅥが作りだした実験場のようでした。
 イベント海域で戦うのは2タイプのエンフォーサー(CombinationとAttraction)でした。一方ストーリー上では助太刀にきたローン・マインツとともにアビータLoversⅥとも少し戦闘を行っていましたね。

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 このアビータは空に浮かぶUFOのような艤装に乗っています。海上からは狙いにくそうですね。

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 モチーフはクリオネでしょうか。素敵なデザインです。

マルコ・ポーロの野心

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 冒頭にも少し出てきましたが、ラストでマルコ・ポーロが彼女の野心を語る場面がありました。彼女の姿がストーリーに出てきたのは初めてです。
 『讃える復興の迷路』の中でヴィットリオ・ヴェネトは「特別計画艦がサディアにもいればいいのに」とボヤいていました。時系列的にそこまで離れていないはずなのですが、マルコ・ポーロが突然サディアに現れ、フリードリヒやコンテ・ディ・カブールは彼女と普通に会話をしていました。間に何があったのでしょうね。

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 『讃える復興の迷路』はヴェネトとリットリオがエーゲ海の迷路要塞に出撃して、セイレーンに奪われた芸術品を取り返すというお話でした。ヴェネトたちが出払っている隙にセイレーンが帝都(ローマ)を襲撃したというのがラストで描かれていた場面です。ザラたちが迎撃に向かおうとしたところ、"たまたま"サディアにいたフリードリヒが助太刀してくれました。
 カブールはこの事件を怪しんでおり、マルコ・ポーロも上層部の自作自演なのかもしれないと言っていました。サディアの上層部はレッドアクシズ寄りですから、ロイヤルではなく鉄血が助けに来た理由はあらかじめ襲撃されるのを知っていたからなのではないかという推測です。

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 サディアのどっちつかずの曖昧な態度は史実再現という感じです。今後どうなるでしょうか。
 マルコ・ポーロはヴェネトたちと同じく、サディアの威光を知らしめるという目的のために動いています。KAN-SENたちが一致団結しているのは良いことですが、マルコ・ポーロはヴェネトよりも少々過激な思想の持ち主のようです。

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 各陣営には力の源となるものがある言っていました。その中で目をつけているのがアイリスとヴィシアです。おそらくですがサディアは四大陣営には戦力的に及ばないので、手出ししやすいアイリス・ヴィシアに狙いを定めているのではないかと思います。地理的にも近いですし。ナチスドイツの侵攻に合わせてフランスに宣戦布告するというのも史実の流れに沿っています。
 ヴィシアの「神穹」というのは『神穹を衝く聖歌』で出てきた兵器です。アルジェリーたちが立てこもっていた聖堂は見えないバリアに覆われていました。「穹」というのはドームというような意味なので、あの防御システムのことを言っているのではないかと思います。
 『神穹を衝く聖歌』ではキューブの力に囚われたアルジェリーをリシュリューたちが倒し、アイリス陣営があの聖堂を支配下に置くという結末になりました。マルコ・ポーロが「神穹」を手に入れるようとするとリシュリューと対決することになってしまいます。
 もう1つのマルコ・ポーロの狙いであるアイリスの「冠」というのは何なのかまだわかりません。リシュリューは「再現」のいざこざの中で「冠」を紛失してしまったと言われていました。これが次回アイリスイベントへの布石になってくるでしょうか。
 「神」をも味方に引き入れてみせるわとマルコ・ポーロは最後に言っていました。アビータの1体のように見えます。

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指揮官を巡って

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 今回のイベントでは指揮官は最後にしか出てきませんでしたが、いろいろと重要な役割を果たしていました。鉄血艦隊がMETAを味方に引き入れようと動きをかけたのも、発端は指揮官がMETAは非敵性存在だと提唱したからです。
 特異点にいた東煌の2人は指揮官から命令を受けていました。プレイヤーの分身のはずがプレイヤーの見えないところで暗躍していて面白いですよね。指揮官はユニオンに属しているはずなのですが、なぜ東煌艦隊に指示が出せるのでしょう。東煌はアズールレーン側の陣営で、戦力が大きくないので、属国のように従っているというのことなのでしょうか。(中国のゲームなのに大丈夫か…?)
 しかも鞍山と長春は「ミサイル駆逐艦」を名乗っていて、実際に特異点の中でミサイルをぶっぱなしていたようです。これには驚きました。

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 この2人がミサイルを撃てるのは史実通りではあるのですが、近代化改修を受けた1960年代以降の話です。なぜアズールレーンの時間軸でミサイルが撃てるのでしょうか。現実世界の時間軸とは多少乖離を認めるのだとしたら、今後改造が実装されてプレイアブルキャラとしてミサイルが撃てるようになると良いですね。
 今回のイベントのラストで指揮官はサラトガと話していました。鉄血が特異点を開いたことはうっすらと把握できているようでしたが、全貌を掴めているわけではなさそうでした。
 ソビエツキー・ソユーズから指揮官宛てに送られたメッセージが、間違えて上層部にも送られてしまって慌てるというのがラストシーンでした。

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 鉄血への報復作戦を行うので指揮官にも参加してほしいという内容でした。北方連合はアズールレーン側なので変な内容ではありませんが、過去のイベントで北方連合が鉄血から直接攻撃を受けた事例は特に思い浮かびません。
 第二次世界大戦ナチスドイツはソビエト連邦へ陸路で侵攻しました。同盟国側のアメリカとイギリスはソビエトを援助することになり、海上輸送でも物資を送ったのですが、それをナチスドイツ側が阻止しようとして海戦が起きました。そのうちのバレンツ海戦を下敷きにしていたのが『極夜照らす幻光』なので、その報復ということなのでしょうか。(あのイベントのメインはロイヤルvs鉄血でしたが…)
 ソユーズが宛先を間違えてしまうということはなさそうなので、上層部への誤送信はわざとやったのではないかなと思います。ユニオンの上層部を巻き込んで、何としてでも指揮官を引っ張り出したいということでしょうか。次回の北方連合イベントに繋がってきそうですね。


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